JPH0741925A - 合金化溶融亜鉛めっき層の相構造の制御方法 - Google Patents

合金化溶融亜鉛めっき層の相構造の制御方法

Info

Publication number
JPH0741925A
JPH0741925A JP5187742A JP18774293A JPH0741925A JP H0741925 A JPH0741925 A JP H0741925A JP 5187742 A JP5187742 A JP 5187742A JP 18774293 A JP18774293 A JP 18774293A JP H0741925 A JPH0741925 A JP H0741925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
alloying
phase structure
conditions
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5187742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2895357B2 (ja
Inventor
Masahiro Kawahara
真博 川原
Kazunari Adachi
一成 安達
Harumi Shigemoto
晴美 重本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16211407&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH0741925(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP5187742A priority Critical patent/JP2895357B2/ja
Publication of JPH0741925A publication Critical patent/JPH0741925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2895357B2 publication Critical patent/JP2895357B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の品質保
証は合金化度(めっき層中のトータル鉄濃度)で行って
いたが、パウダリング性等について同じ合金化度でもバ
ラツキが大きかったので、それを小さくする。 【構成】 合金層の各相(Γ、σ、ζ)の形成量を予想
するモデルから操業条件を決定し、形成された各相の量
をオンラインで測定し、操業条件にフィードバックす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合金化溶融亜鉛めっき
鋼板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造過程において、合金化処理を行う際に処理の指標とさ
れるのは合金化度即ちめっき層中のトータル鉄濃度であ
る。例えば、特開平1−177351号公報において記される
ように、一部合金相の測定は行っても、それを合金化度
(めっき層中のトータル鉄濃度)に換算して制御を行っ
ており、従来の製造方法では制御の対象はあくまで合金
化度であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、めっき層中のトータル鉄濃度が所定の値とな
るように合金化処理の条件を設定・変更するため以下の
ような問題があった。即ち、合金化しためっき層中に
は、その鉄と亜鉛の含有比の違いによりΓ相(Γ
1相)、δ1 相、ζ相といった種々の相が混在する。ま
た時には合金化のための熱処理が不足すると純亜鉛相で
あるη相が残存することもある。これらの相のでき方
(形成比)は合金化処理の条件により異なってくる。こ
れらの相はそれぞれ異なった性質を持つため、パウダリ
ング性に代表される合金化溶融亜鉛めっき鋼板の品質は
めっき相の相構造(各相の形成量)によって変わってく
る。従ってめっき相中のトータル鉄濃度は変わらずと
も、相構造が違うと板の品質は変化する。即ち従来行わ
れている合金化度を指標とした合金化処理では、安定し
た品質の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造は不可能であ
る。
【0004】以上のような事情に鑑みて、本発明は、
Γ、δ、ζ等の合金相の各相の形成量を所定の量に合致
させることのできる合金化溶融亜鉛めっき層相構造の制
御方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では前記問題を解
決するために、めっき層の相構造を予測するモデルによ
り初期の合金化処理条件を決定するとともに、合金化処
理を施して合金化が完了した時点において相構造(各相
の形成量)を測定し、その割合が所定の値となるように
合金化処理条件を変更するようにしたものである。
【0006】これにより、同一合金化度(鉄濃度)で
も、熱処理の条件(通板速度、加熱速度、均熱時間等)
や母板の成分が違うとパウダリング性が異なるという弊
害が回避される。
【0007】
【作用】本発明によれば形成された合金化各相の量をオ
ンラインで測定し、フィードバックし、合金化処理条件
を設定・変更するので、めっき層の相構造が所定の割合
となり、常に同じ品質の合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製
造できる。なお、合金化処理条件としては、目付量、合
金化熱処理条件(加熱速度、均熱温度・時間、冷却速
度)、めっき浴組成、温度及び鋼板の組成、ならびにラ
イン速度が複合して作用する。
【0008】一般に、パウダリング性を向上させるため
には、δ相を主体とした相の構造が望ましい。それに適
した合金化処理条件の1例を述べる。 1)目付量、めっき各成分、温度、鋼板の組成が一定の
場合には、加熱温度を下げ、均熱時間を長くすることに
より、δ相を増大させる方向に働く。 2)1)項の条件の中で浴中のAl濃度が下がった場合
は、Γ相を増大させその割合でδ相を減少させる方向に
働く。
【0009】従って、合金相形成後の各相の割合いをオ
ンラインで測定して、上記諸条件を操作することにより
目標の合金相割合いとすることができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明を適用する場合の設備構成例を
示す。ストリップ1は溶融亜鉛ポット2で亜鉛めっきを
された後、ガスワイピング装置3で所定の付着量に制御
された後合金化炉で熱処理を施される。合金化炉は加熱
帯4と保持帯5、冷却帯6で構成される。この合金化処
理を行われた後の合金相の構造を合金相測定装置7で測
定する。この測定装置としては回折X線を利用してい
る。
【0011】次に本発明による制御方法の実施例につい
て述べる。まず合金化処理の対象であるストリップが合
金化炉に入る前に所定の合金相構造となるような合金化
処理条件を決定する。ここでは、加熱帯の加熱速度、均
熱帯の炉温及び冷却帯の冷却速度をその決定すべき値と
する。この決定に当っては、ライン速度(LS)、ポット
の浴温、浴成分、ポットへの侵入板温、亜鉛付着量目標
値、母板の成分といったものを変数とする関数によって
計算する。ライン速度はここでは決められた値として変
数としているが、これを操作量として用いることもでき
る。目標とすべき相構造の評価はΓ相とδ相の量の比や
ζ相とδ相の量の比を用いる。
【0012】合金化処理を上記方法によって決定して
も、各変数の設定計算時と該ストリップが合金化炉を通
過する際の実績値の違いや、初期の条件を求めるための
関数と実プロセスの誤差により、相構造が所定の値にな
らない場合がある。そのため合金化炉後に配置した合金
相測定装置により各相の量を測定し、相構造の評価値を
計算する。この値が所定の値となるよう合金化処理条件
を変更する。
【0013】図2、図3に従来法と本法によるパウダリ
ング性の違いを示す。従来のように合金化度を制御した
場合、図2に示すように同一合金化度になっても合金化
処理条件が異なるとパウダリング性は変わる。条件1は
浴中のAl濃度が低く、合金化処理の加熱時間が短く加熱
温度が高い場合、条件2は条件1よりも浴中Al濃度は高
く、合金化処理もやや低温で時間を長くした場合、条件
3はさらに合金化処理で加熱温度を下げ、処理時間を長
くした場合である。
【0014】一方、本発明の実施結果の例を図3に示
す。δ相とΓ相の比を一定に制御することでパウダリン
グ性の違いは、従来法よりも小さくなるがまだ条件の違
いによるパウダリング性の差は残る。そのため、さらに
ζ相とδ相の比も制御するようにすると、図で分かるよ
うにパウダリング性は同一値となる。ここで、C1 =0.
05、C2 =0.01、C3 =0.005 である。
【0015】
【発明の効果】本発明は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の
合金化処理を行うに当って、従来合金化度を所定の値に
制御しようとしていたものを合金相の構造を所定の量に
制御するようにしたため、従来起きていた同一合金化度
でも合金化の熱処理条件の違いによってはパウダリング
性が異なるという問題を解決し、常に同じパウダリング
性を得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する場合の設備構成例を示す説明
図。
【図2】従来の合金化度を制御した場合のパウダリング
性との関係を示すグラフ。
【図3】本発明による相構造を制御した場合のパウダリ
ング性との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 ストリップ 2 溶融亜鉛ポット 3 ガスワイピング装置 4 合金化炉・加熱帯 5 合金化炉・保持帯 6 合金化炉・冷却帯 7 合金相測定装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融した亜鉛をめっきした後熱処理を施
    して母板中の鉄とめっき層中の亜鉛との合金相を形成す
    る過程において、形成される合金相の各相(Γ、δ、
    ζ)の形成量を予想するモデルによって、各相が所定量
    形成されるように初期の合金化処理の条件を決定し、次
    いで形成された各相の量をオンラインで測定し、各相の
    形成量が所定の量に合致するように、合金化処理条件を
    変更することを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき相構造
    の制御方法。
JP5187742A 1993-07-29 1993-07-29 合金化溶融亜鉛めっき層の相構造の制御方法 Expired - Fee Related JP2895357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5187742A JP2895357B2 (ja) 1993-07-29 1993-07-29 合金化溶融亜鉛めっき層の相構造の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5187742A JP2895357B2 (ja) 1993-07-29 1993-07-29 合金化溶融亜鉛めっき層の相構造の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0741925A true JPH0741925A (ja) 1995-02-10
JP2895357B2 JP2895357B2 (ja) 1999-05-24

Family

ID=16211407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5187742A Expired - Fee Related JP2895357B2 (ja) 1993-07-29 1993-07-29 合金化溶融亜鉛めっき層の相構造の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2895357B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999015709A1 (de) * 1997-09-24 1999-04-01 Voest-Alpine Industrieanlagenbau Gmbh Verfahren zur regelung eines 'galvannealing'-prozesses
KR20040036110A (ko) * 2002-10-23 2004-04-30 주식회사 포스코 연속 전기도금에서의 아연-철 합금강판의 철 합금화 제어방법
KR100762487B1 (ko) * 2001-11-13 2007-10-02 주식회사 포스코 합금화 용융 아연도금강판의 최적 합금화를 위한 전처리제어 방법
WO2010089910A1 (ja) * 2009-02-03 2010-08-12 新日本製鐵株式会社 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
WO2015186398A1 (ja) * 2014-06-02 2015-12-10 日新製鋼株式会社 合金化溶融亜鉛めっき鋼板のγ相生成量予測方法および製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999015709A1 (de) * 1997-09-24 1999-04-01 Voest-Alpine Industrieanlagenbau Gmbh Verfahren zur regelung eines 'galvannealing'-prozesses
KR100762487B1 (ko) * 2001-11-13 2007-10-02 주식회사 포스코 합금화 용융 아연도금강판의 최적 합금화를 위한 전처리제어 방법
KR20040036110A (ko) * 2002-10-23 2004-04-30 주식회사 포스코 연속 전기도금에서의 아연-철 합금강판의 철 합금화 제어방법
WO2010089910A1 (ja) * 2009-02-03 2010-08-12 新日本製鐵株式会社 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP4786769B2 (ja) * 2009-02-03 2011-10-05 新日本製鐵株式会社 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
US8404358B2 (en) 2009-02-03 2013-03-26 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Galvannealed steel sheet and producing method therefor
WO2015186398A1 (ja) * 2014-06-02 2015-12-10 日新製鋼株式会社 合金化溶融亜鉛めっき鋼板のγ相生成量予測方法および製造方法
JP2015227492A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 日新製鋼株式会社 合金化溶融亜鉛めっき鋼板のγ相生成量予測方法および製造方法
CN106661709A (zh) * 2014-06-02 2017-05-10 日新制钢株式会社 合金化热浸镀锌钢板的γ相生成量预测方法以及制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2895357B2 (ja) 1999-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104508169B (zh) 热浸镀锌钢板及其制造方法
JPS6043430B2 (ja) 亜鉛合金および亜鉛メツキ方法における新規且つ有用な改良
US4125679A (en) Partially alloyed galvanize product
JPH0741925A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき層の相構造の制御方法
JPH03100154A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法
CN104919073B (zh) 热浸镀锌钢板的制造方法
JPH04202633A (ja) 高Si含有高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP3173354B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化処理方法およびその合金化制御装置
JP3261714B2 (ja) 合金化亜鉛めっき鋼板の合金化制御方法
KR100916121B1 (ko) 합금화 용융아연도금 강판의 도금층 합금상 분율 측정방법및 합금상 제어 방법
JP2807156B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度制御方法
JPS62180050A (ja) 溶融亜鉛めつき鋼板の合金化度制御方法
JPH0128097B2 (ja)
JPH06330276A (ja) 誘導加熱式合金化炉における溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度制御方法
JP4146162B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化温度予測方法
JP3393750B2 (ja) 連続溶融アルミニウムめっき鋼板の合金層厚み制御方法および装置
JP3227326B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼帯の合金化制御方法
JP2002105613A (ja) 表面平滑性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH07150329A (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化制御方法
JPH08144037A (ja) 溶融アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板の製法及び装置
JPH04193938A (ja) プレス成形性および耐パウダリング性の優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH10195621A (ja) 着色合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
KR20230174250A (ko) 강판의 부도금 결함 예측 방법, 강판의 결함 저감 방법, 용융 아연 도금 강판의 제조 방법, 및 강판의 부도금 결함 예측 모델의 생성 방법
JPS62174360A (ja) 合金化処理溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法
JP2545653B2 (ja) 溶融合金化亜鉛めっき鋼帯の合金化炉入熱制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees