JPH0741696A - フィン用塗料組成物、及びフィンの製造方法並びに熱交換器 - Google Patents

フィン用塗料組成物、及びフィンの製造方法並びに熱交換器

Info

Publication number
JPH0741696A
JPH0741696A JP5184104A JP18410493A JPH0741696A JP H0741696 A JPH0741696 A JP H0741696A JP 5184104 A JP5184104 A JP 5184104A JP 18410493 A JP18410493 A JP 18410493A JP H0741696 A JPH0741696 A JP H0741696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyoxyethylene
fatty acid
ether
alkyl fatty
diester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5184104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3573215B2 (ja
Inventor
Tsuyoshi Katsumata
堅 勝又
Masashi Kato
正志 加藤
Chihiro Masago
千弘 真砂
Hideki Tezuka
秀樹 手塚
Hiromi Inoue
博美 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoeisha Chemical Co Ltd
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Kyoeisha Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd, Kyoeisha Chemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP18410493A priority Critical patent/JP3573215B2/ja
Publication of JPH0741696A publication Critical patent/JPH0741696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3573215B2 publication Critical patent/JP3573215B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水濡性(熱交換効率)に優れた熱交換器を低
廉に得る技術を提供することである。 【構成】 融解点が45℃以上で、Karabinos
法による曇数が15.0以上のノニオン型高分子活性剤
を含有するフィン用塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水濡性、加工性に優れ
た熱交換器用アルミニウムフィンの塗膜形成に用いられ
る塗料組成物、この塗料組成物が塗布されたフィンの製
造方法並びにこのフィンが組み込まれてなる熱交換器に
関するものである。
【0002】
【発明の背景】最近、生活水準の向上に伴いルームエア
コンが急速に普及し、熱交換器用のフィン材の需要は著
しく高い。このフィン材としては、軽量性、加工性、さ
らには熱伝導性に優れたアルミニウム又はアルミニウム
合金(単に、アルミニウム)が広く使用されている。
【0003】そして、熱交換器に組み込まれているフィ
ンは、熱交換効率の向上を目的として、すなわちフィン
の水濡性を良くする為に、アルミニウム材の表面にベー
マイト等の化成処理を施したり、塗装処理することが行
われている。つまり、フィン材であるアルミニウムの腐
食防止の為のみならず、熱交換器の運転中に発生する凝
縮水の付着による通風抵抗の増大を防止し、熱交換効率
の低下を起こさせないようにする為、ベーマイト処理な
どの化成処理を施したり、塗装処理することが行われて
いる。
【0004】ところで、アルミニウム材をフィンの形状
に加工した後、塗装処理などの表面処理がなされるのが
一般的であったが、最近では、工程の簡略化や塗膜の均
一性といった面から、フィンに加工する前のアルミニウ
ム材からなるコイルの表面に塗装を施し、この後フィン
の形状に加工するといったプレコート法に対する期待が
高まっている。
【0005】このようなプレコート法としては、例えば
コイル表面に界面活性剤やシリカを含有する水性塗料を
塗布した後、フィンの形状に加工するといった手段が提
案(特開昭55−164264号公報)されている。す
なわち、塗膜中に存在しているシリカと界面活性剤の作
用により、塗膜に付着した凝集水を拡がらせ、フィン間
を通過する空気の通路断面積の減少を防止し、通風抵抗
を減少させ、風量の増加を図ろうとするものである。
【0006】しかしながら、この提案のものでは、界面
活性剤やシリカを含有する水性塗料を塗布した後にフィ
ンの形状に加工するものであるから、塗膜に存在するシ
リカの為に金型の耐久性が乏しく、それ故コストが高く
付く問題点が起きるに至った。そこで、表面に親水性高
分子化合物と架橋剤を含有する塗料を塗布、硬化させた
後、アルカリ水溶液による処理を施し、これによって表
面粗さを粗くして水濡性を向上させたコイルを得た後、
フィンの形状に加工するといった手段が提案(特開昭6
1−227877号公報)されている。
【0007】これによれば、シリカを塗膜中に存在せし
めていないことから、プレス加工に用いられる金型の耐
久性の低下を防止できているものの、親水性は充分なも
のではなく、しかも使用済みのアルカリ処理廃液の処理
が必要となる。更に、アルミニウムフィンのプレス加工
法が、ドロー加工法(張り出し、絞り加工)からドロー
レス加工法(しごき加工)に変わって来ている。又、フ
ロン規制の問題から塩素系溶剤での脱脂が不要な洗浄レ
スタイプの揮発性プレス油の使用が拡大している。
【0008】ところで、このような厳しい加工法が採用
されている現状では、今までの塗装技術で塗装されたア
ルミニウムフィンに、低粘度の洗浄レスタイプの加工油
を塗膜上に塗布後、ドローレス加工を行うと、油切れを
起こし、プレス成型性に支障を来すという問題が生じて
来ている。このようなことから、親水性の樹脂皮膜が形
成されたアルミニウムフィン材の表面に、液状の界面活
性剤を基剤とし、この基剤にリン系極圧添加剤、高級脂
肪酸、高級脂肪酸エステル、高級アルコールのうち少な
くとも一種の物質を0.1〜20%含有する潤滑剤を塗
布するといった技術思想が提案(特公昭61−4619
0号公報)されているものの、このものは潤滑剤より形
成された皮膜の除去工程が必要とされており、それだけ
面倒で、コストが高く付いている。
【0009】
【発明の開示】本発明の目的は、水濡性(熱交換効率)
に優れた熱交換器を低廉に得る技術を提供することであ
る。この本発明の目的は、融解点が45℃以上で、Ka
rabinos法による曇数が15.0以上のノニオン
型高分子活性剤を含有することを特徴とするフィン用塗
料組成物によって達成される。
【0010】又、融解点が45℃以上で、Karabi
nos法による曇数が15.0以上のノニオン型高分子
活性剤を含有する塗膜が親水性皮膜の表面に設けられた
後、加工することを特徴とするフィンの製造方法によっ
て達成される。又、融解点が45℃以上で、Karab
inos法による曇数が15.0以上のノニオン型高分
子活性剤を含有する塗膜が親水性皮膜の表面に設けら
れ、プレス加工されてなるフィンが組み込まれてなるこ
とを特徴とする熱交換器によって達成される。
【0011】本発明において、融解点が45℃以上のも
のを選んだのは、この塗料組成物が塗布されたフィン材
料であるアルミニウム材からなるコイルがフィンに加工
される前にあっては巻回されている状態にあり、加工段
階で巻き解かれる訳であるが、融解点が45℃未満の低
すぎるものにあっては、巻回されているコイルの接触面
同士が接着され、巻き解きが困難になったり、巻き解き
時にノニオン型高分子活性剤を含有する塗膜が剥がれ、
塗膜を設けた意味が低下してしまうからである。
【0012】かつ、Karabinos法による曇数が
15.0以上のものを選んだのは、アルミニウム材表面
に形成された膜の水濡れ性が大きく左右されるからであ
る。すなわち、Karabinos法による曇数が1
5.0未満のノニオン型高分子活性剤が用いられた場合
には、フィンに好適な水濡れ性が確保できていなかった
のである。
【0013】さらに、ノニオン型高分子活性剤を選んだ
のは、ノニオン型高分子活性剤が有するポリオキシエチ
レン基と疎水基であるアルキル基やアルキルフェニル基
などとの相乗作用によって、アルミニウム材のプレス加
工性、特にドローレス加工に際しての潤滑特性に優れて
いたからである。つまり、金型の損傷が少なく、作業能
率よくフィンが製造できるのである。
【0014】尚、本発明で用いられるノニオン型高分子
活性剤は、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキル脂肪酸アミド、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン12
−ヒドロキシステアリン酸エステル、ポリオキシエチレ
ンアルキル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンロジン
エステル、ポリオキシエチレングリセリンアルキル脂肪
酸モノまたはジエステル、ポリオキシエチレントリメチ
ロールプロパンアルキル脂肪酸モノまたはジエステル、
ポリオキシエチレンペンタエリスリトールアルキル脂肪
酸モノまたはジエステル、ポリオキシエチレンポリオキ
シアルキレンエーテルの群の中から選ばれ、エチレンオ
キサイドの付加によりKarabinos法による曇数
が15.0以上のものが好ましく、特に、融解点が約5
0〜60℃で、Karabinos法による曇数が約1
6〜18のポリエチレンオキサイド鎖を有するノニオン
型高分子活性剤が好ましい。
【0015】以下、本発明について詳細に説明する。先
ず、本発明におけるKarabinos法による曇数に
ついて説明する。界面活性剤の業界において、エチレン
オキサイド系非イオン活性剤の構造推定、すなわちエチ
レンオキサイド付加モル数の推定に曇点の測定による方
法が採用されることがある。この曇点は、親水基/疎水
基(重量比)との間で特定の関係があり、エチレンオキ
サイドの付加モル数が多くなるにつれて曇点は上昇して
いる。従って、予め既知の試料についてこの関係を求め
ておけば、曇点を測定することによりエチレンオキサイ
ドの付加モル数を推定することが出来る。しかしなが
ら、曇点が0℃以下または100℃以上の為に測定でき
ないものもある。
【0016】そこで、曇点の測定とは別に、Karab
inosのフェノール滴定による方法を採用した。この
方法は、界面活性剤の業界においては、一般的に曇数の
測定法と称されており、その原理は、エチレンオキサイ
ド系非イオン活性剤をフェノール溶液で滴定すると乳白
色を呈し、この終点のフェノールの量(これを曇数と称
する)がエチレンオキサイドの鎖長に関連があると考え
られており、疎水基が判っている場合には非イオン活性
剤のエチレンオキサイドの鎖長を推定できる。すなわ
ち、この曇数の値によってノニオン型高分子活性剤の特
性が大きく変わっているのである。
【0017】そこで、この曇数についての検討を鋭意押
し進めて行った結果、Karabinos法による曇数
が15.0以上のノニオン型高分子活性剤を選定し、こ
のような特定の活性剤をアルミニウム材の表面に介在さ
せておけば、特に、融解点が45℃以上で、Karab
inos法による曇数が15.0以上のノニオン型高分
子活性剤をアルミニウム材の表面に介在させておけば、
プレス加工、特にドローレス加工に際して潤滑特性に優
れ、金型が損傷し難く、作業能率良くフィンが製造でき
ることが判ったのである。特に、融解点が約50〜60
℃で、Karabinos法による曇数が約16〜18
のポリエチレンオキサイド鎖を有するノニオン型高分子
活性剤を用いた場合には好ましいものであった。
【0018】融解点が45℃以上で、Karabino
s法による曇数が15.0以上のノニオン型高分子活性
剤は、次のようにして得られる。例えば、 a)炭素数8〜22の直鎖または側鎖のアルキルまたは
アルキレンアルコール b)炭素数4〜12の直鎖または側鎖のアルキル基を1
〜3個有するアルキルフェノール c)炭素数8〜22の直鎖または側鎖のアルキル脂肪酸
アミド d) 硬化ヒマシ油, 12−ヒドロキシステアリ
ン酸 e)炭素数8〜22の直鎖または側鎖のアルキル脂肪酸 f)ロジン g) グリセリン, トリメチロールプロパン,
ペンタエリスリトールの炭素数12〜22の直鎖また
は側鎖のアルキル脂肪酸のモノまたはジエステル h)炭素数3〜4のポリアルキレングリコール に、触媒として水酸化ナトリウム、水酸化カリウムある
いは金属ナトリウムなどを0.1〜1.0wt%程度加
え、加圧下で100〜200℃にてエチレンオキサイド
を規定量吹き込みつつ反応させることによって、 A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル B)ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル C)ポリオキシエチレンアルキル脂肪酸アミド D) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテル ポリオキシエチレン12−ヒドロキシステアリン酸
エステル E)ポリオキシエチレンアルキル脂肪酸エステル F)ポリオキシエチレンロジンエステル G) ポリオキシエチレングリセリンアルキル脂肪酸
モノまたはジエステル ポリオキシエチレントリメチロールプロパンアルキ
ル脂肪酸モノまたはジエステル ポリオキシエチレンペンタエリスリトールアルキル
脂肪酸モノまたはジエステル H)ポリオキシエチレンポリオキシアルキレンエーテル が得られる。勿論、これらのノニオン型高分子活性剤
は、融解点が45℃以上で、Karabinos法によ
る曇数が15.0以上のものとなるようにエチレンオキ
サイドが付加されたものである。
【0019】尚、使用される触媒、反応温度などについ
ては上記のものに限定されるものではない。上記のよう
なノニオン型高分子活性剤を所定量の水に溶解させ、こ
の水性塗料をハケ塗り、浸漬、スプレー、静電塗装ある
いはロールコーターなどの適宜な塗布手段で親水性皮膜
が設けられたアルミニウム材の表面に塗布する。
【0020】アルミニウム材の表面に構成されている親
水性皮膜は如何なるものでも良い。例えば、化成処理に
よる親水性皮膜、あるいは親水性を示す樹脂が塗布され
てなる皮膜などが挙げられる。このような親水性樹脂の
皮膜としては、例えばニトリル基を有する共役系単量体
(a)、ヒドロキシ基を有する共役系単量体(b)、カ
ルボキシル基を有する共役系単量体(c)、アルキル基
を有する共役系単量体(d)、Pを有する共役系及び/
又は非共役系単量体(e)、及びリン酸塩化合物(f)
を用いて構成された重合体(α)の酸基が、アミン系化
合物(β)及びアルカリ金属の水酸化物(γ)で部分中
和することにより構成された樹脂と、ポリグリシジルエ
ーテルの群の中から選ばれる少なくとも一つの硬化剤と
を用いて構成されてなるものが好ましい例として挙げら
れる。
【0021】ここで、単量体(a)としては、例えばア
クリロニトリルやメタアクリロニトリルなどが挙げられ
る。中でも、アクリロニトリルは好ましい一例である。
単量体(b)としては、例えば2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリ
レート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒド
ロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルア
クリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレートなど
が挙げられる。中でも、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2,3−
ジヒドロキシプロピルメタクリレート、2,3−ジヒド
ロキシプロピルアクリレートなどが好ましいものであ
る。
【0022】単量体(c)としては、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、クロトン酸、イタ
コン酸、フマル酸、あるいはこれらの酸のハーフエステ
ルなどが挙げられる。中でも、アクリル酸やメタクリル
酸が好ましいものである。単量体(d)としては、例え
ばメチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチル
メタクリレート、エチルアクリレート、プロピルメタク
リレート、プロピルアクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、シクロヘキシルアクリレートなどが挙げら
れる。中でも、メチルメタクリレート、エチルアクリレ
ート、シクロヘキシルアクリレートなどが好ましいもの
である。
【0023】単量体(e)のうちの共役系単量体として
は、例えば2−ホスホキシエチルメタクレート、2−ホ
スホキシエチルアクレート、2−ホスホキシプロピルメ
タクレート、2−ホスホキシプロピルアクレートなどが
挙げられ、又、非共役系単量体としては、例えば3−ホ
スホキシアリール、3−ホスホキシメタリール、3−ホ
スホンアリール、3−ホスホンメタリールなどが挙げら
れる。中でも、2−ホスホキシエチルメタクレート、2
−ホスホキシエチルアクレートなどの共役系のものが好
ましい。
【0024】皮膜を構成する樹脂の構成成分であるリン
酸塩化合物(f)は、次亜リン酸ナトリウムや次亜リン
酸カリウムのような次亜リン酸塩とか亜リン酸ナトリウ
ムや亜リン酸カリウムのような亜リン酸塩、特に次亜リ
ン酸や亜リン酸のアルカリ金属塩が挙げられる。上記の
ような単量体を用いて付加重合反応、例えば水性媒体中
での通常の重合反応が行われる。単量体(a)、単量体
(b)、単量体(c)、単量体(d)及び単量体(e)
の配合割合は、単量体(a)/単量体(b)/単量体
(c)/単量体(d)/単量体(e)が重量比で5〜2
5/3〜15/60〜85/0/5〜7/0〜6である
場合が好ましかった。又、リン酸塩化合物(f)の配合
割合は、単量体(a)と単量体(b)と単量体(c)と
単量体(d)と単量体(e)の総和100重量部に対し
て0.1〜7重量部のものである場合が好ましい。
【0025】そして、このような配合組成のものに重合
開始剤を加えて反応を行わせる。重合開始剤としては、
ビニル系の重合反応に使用されるものを使用することが
出来るが、水溶性の過硫酸アンモニウムや過硫酸カリウ
ムが好ましく、あるいはメタ亜硫酸ナトリウムやチオ硫
酸ナトリウム等を併用することも出来る。尚、このよう
な重合開始剤は上記の単量体の総和100重量部に対し
て0.1〜7重量部であることが好ましい。重合温度
は、レドックス系の場合には20〜50℃で行われ、そ
の他の場合には75〜85℃で行われる。
【0026】重合反応の結果得られる重合体(α)は、
平均分子量が1000〜50000、特に2000〜3
5000のものであることが好ましい。そして、この重
合体(α)は、アミン系化合物(β)及びアルカリ金属
の水酸化物(γ)で部分中和され、親水性の樹脂とされ
る。尚、この中和に際しては、ホスホン酸基は全て中和
されるものであり、カルボン酸基のみが一部中和された
ものとなる。中和処理は、重合操作後に行っても、ある
いは重合前の単量体の状態で行っていても良い。
【0027】アミン系化合物(β)としては、例えばア
ンモニア、炭素数1〜3のアルキル基を有するモノ、ジ
あるいはトリアルキルアミン(メチルアミン、エチルア
ミン、プロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジプロピルアミン、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリプロピルアミン)、アンモニアに炭素数2
〜3のアルキレンオキサイドを1〜3モル付加したモノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールア
ミン、トリプロパノールアミン、第4級アミンの水酸化
物(トリメチルアンモニウムハイドロオキサイド、トリ
エチルアンモニウムハイドロオキサイド、トリプロピル
アンモニウムハイドロオキサイド、ジメチルベンジルア
ンモニウムハイドロオキサイド、ジエチルベンジルアン
モニウムハイドロオキサイド、ジプロピルベンジルアン
モニウムハイドロオキサイド)などが挙げられる。中で
も、アンモニアや第4級アミンの水酸化物が好ましい。
尚、アンモニアを用いる場合にはアンモニア水を用いて
も良い。そして、このアミン系化合物(β)の配合量
は、重合体(α)100重量部に対して3〜15重量
部、望ましくは5〜12重量部であることが好ましい。
【0028】アルカリ金属の水酸化物(γ)としては、
例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウムあるいは水酸
化カリウムなどが挙げられる。中でも、水酸化カリウム
が好ましい。そして、このアルカリ金属の水酸化物
(γ)の配合量は、重合体(α)100重量部に対して
0.1〜7重量部、望ましくは0.5〜5.5重量部で
あることが好ましい。
【0029】エポキシ系の硬化剤であるポリグリシジル
エーテルとしては、例えばポリエチレングリコールの部
分の分子量が44〜400のポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテルや、ポリプロピレングリコールの部
分の分子量が56〜600のポリプロピレングリコール
ジグリシジルエーテルなどが挙げられる。勿論、これ以
外にも各種のものが有るが、ポリエチレングリコールの
部分の分子量が44〜400のポリエチレングリコール
ジグリシジルエーテルを用いることが好ましい。ポリグ
リシジルエーテルは、上記親水性の樹脂100重量部に
対して75〜95重量部用いられることが好ましい。
【0030】上記親水性の樹脂及びポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル等の硬化剤からなる塗料組成
物がアルミニウム材からなるコイルの表面に塗布されて
構成される皮膜の厚さは0.5〜5μm、望ましくは
0.5〜2μmであることが好ましい。塗布手段として
は、ハケ塗り、浸漬、スプレー、静電塗装、ロールコー
ターなどの適宜な手段を用いることが出来る。乾燥は公
知な手段を用いることが出来るが、180℃〜250℃
の温度下に10秒〜90秒維持することで良い。
【0031】そして、上記のような親水性の皮膜が構成
されてなるアルミニウム材の表面に、前記本発明になる
所定量のノニオン型高分子活性剤が溶解された水溶液が
ハケ塗り、浸漬、スプレー、静電塗装あるいはロールコ
ーターなどの適宜な塗布手段で、乾燥厚さが0.5〜5
μm、望ましくは0.5〜2μmとなるよう塗布され
る。尚、この塗料中には、美装、その他の目的で着色剤
などを添加することも出来る。塗装後に乾燥が行われ
る。この乾燥は、製造ラインのスピードに合わせて考慮
すれば良く、例えば80〜250℃の温度下に2〜18
0秒程度維持すれば良い。
【0032】このようにして、本発明になるノニオン型
高分子活性剤を含有する塗膜が表面に構成されてなるア
ルミニウム材に対して所定の加工(例えば、ドローレス
加工)が施され、フィンが構成される。この加工に際し
ては、アルミニウム材の表面に本発明になるノニオン型
高分子活性剤を含有する塗膜が設けられているから、金
型の耐久性が高い。すなわち、アルミニウム材の表面に
設けられたノニオン型高分子活性剤を含有する塗膜自身
に潤滑機能があることから、金型に損傷が起き難いので
ある。かつ、この潤滑性の機能を発揮する塗膜にはシリ
カのような成分が含まれていないから、金型に損傷が一
層起きにくい。
【0033】又、得られたフィン表面に形成されている
ノニオン型高分子活性剤を含有する塗膜は親水性を有し
ており、水濡性に優れたものである。従って、このノニ
オン型高分子活性剤を含有する塗膜を除去することなく
熱交換器に組み込んでも差し支えないものである。尚、
本発明になるノニオン型高分子活性剤を含有する塗膜の
下に耐蝕性を有する皮膜を設けておくことが一層好まし
いものとなる。
【0034】以下、本発明を実施例により具体的に説明
する。
【0035】
【実施例】攪拌機、温度計、エチレンオキサイド吹込
管、窒素ガス導入管及び減圧管を付した1リットルのオ
ートクレーブに下記の表−1に示す原料及び触媒を仕込
み、そして窒素ガスを用いてオートクレーブ内を置換す
る。その後、内温を120℃に上げ、別にエチレンオキ
サイドボンベより耐圧缶に計り取った規定量のエチレン
オキサイドをオートクレーブ内に吹き込み、反応温度を
120〜160℃に維持しつつ吹き込みを完了させ、続
けて同温度で1時間反応を完結させ、ノニオン型高分子
活性剤を得た。
【0036】 表−1 No 原 料 触 媒 エチレンオキサイド 収 化 合 物 仕込量 モル数 化合物 仕込量 吹込量 モル数 量 1 ロジン 27.0 0.1 KOH 0.14 880 20 900 2 ロジン 27.0 0.1 KOH 0.14 440 10 460 3 ノニルフェノール22.0 0.1 KOH 0.11 880 20 890 4 ノニルフェノール22.0 0.1 KOH 0.11 440 10 455 5ラウリルアルコール18.6 0.1 KOH 0.10 880 20 892 6ラウリルアルコール18.6 0.1 KOH 0.10 440 10 456 7ステアリルアルコール27.0 0.1 KOH 0.14 880 20 899 8ステアリルアルコール27.0 0.1 KOH 0.14 440 10 461 9 PEDS 66.8 0.1 K2CO3 0.34 880 20 942 10 PEDS 66.8 0.1 K2CO3 0.34 440 10 500 *原料の仕込量、エチレンオキサイドの吹込量及び収量
の欄における単位はg *PEDSはペンタエリスリトールジステアレート *No1及びNo2の欄のノニオン型高分子活性剤は淡
黄色固体 *No3〜No10の欄のノニオン型高分子活性剤は白
色固体 尚、No1〜No10のノニオン型高分子活性剤の構造
式は下記の通りである。 〔No1,ポリオキシエチレン(200)ロジンエステ
ル〕
【0037】
【化1】
【0038】〔No2,ポリオキシエチレン(100)
ロジンエステル〕
【0039】
【化2】
【0040】〔No3,ポリオキシエチレン(200)
ノニルフェニルエーテル〕
【0041】
【化3】
【0042】〔No4,ポリオキシエチレン(100)
ノニルフェニルエーテル〕
【0043】
【化4】
【0044】〔No5,ポリオキシエチレン(200)
ラウリルエーテル〕 CH3 (CH2 11O(CH2 CH2 O)200 H 〔No6,ポリオキシエチレン(100)ラウリルエー
テル〕 CH3 (CH2 11O(CH2 CH2 O)100 H 〔No7,ポリオキシエチレン(200)ステアリルエ
ーテル〕 CH3 (CH2 17O(CH2 CH2 O)200 H 〔No8,ポリオキシエチレン(100)ステアリルエ
ーテル〕 CH3 (CH2 17O(CH2 CH2 O)100 H 〔No9,ポリオキシエチレン(200)ペンタエリス
リトールジステアリン酸エステル〕
【0045】
【化5】
【0046】〔No10,ポリオキシエチレン(100)
ペンタエリスリトールジステアリン酸エステル〕
【0047】
【化6】
【0048】このようにして得られたNo1〜No10
のノニオン型高分子活性剤を表−2に示す如くの割合で
イオン交換水に溶解し、本発明になるNo1〜No10
の塗料を調整した。 表−2 No ノニオン型高分子活性剤 イオン交換水 1 No1 20g 80g 2 No2 20g 80g 3 No3 20g 80g 4 No4 20g 80g 5 No5 20g 80g 6 No6 20g 80g 7 No7 20g 80g 8 No8 20g 80g 9 No9 20g 80g 10 No10 20g 80g 又、ポリエチレンオキサイド400♯(ライオン株式会
社製のHO(CH2 CH2 O)n H、分子量400)、
ポリエチレンオキサイド1000♯(ライオン株式会社
製のHO(CH2 CH2 O)n H、分子量1000)、
ポリエチレンオキサイド4000♯(ライオン株式会社
製のHO(CH2 CH2 O)n H、分子量4000)、
ポリエチレンオキサイド6000♯(ライオン株式会社
製のHO(CH2 CH2 O)n H、分子量6000)、
ポリエチレンオキサイド20000♯(ライオン株式会
社製のHO(CH2 CH2 O)n H、分子量2000
0)、ポリエチレンオキサイドPEO−8(住友精化株
式会社製のHO(CH2 CH 2 O)n H、分子量800
00)を表−3に示す如くの割合でイオン交換水に溶解
し、比較例になるNo11〜No16の塗料を調整し
た。
【0049】 表−3 No ポリエチレンオキサイド イオン交換水 11 400♯ 20g 80g 12 1000♯ 20g 80g 13 4000♯ 20g 80g 14 6000♯ 20g 80g 15 20000♯ 20g 80g 16 PEO−8 20g 80g 又、ノニオライトPN−10(共栄社化学株式会社製の
ポリオキシエチレン(10)ノニルフェニルエーテ
ル)、ノニオライトTWO−13(共栄社化学株式会社
製のポリオキシエチレン(13)ソルビタンモノオレイ
ン酸エステル)、ノニオライトAS−5(共栄社化学株
式会社製のポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテ
ル)、ノニオライトAL−11(共栄社化学株式会社製
のポリオキシエチレン(11)ラウリルエーテル)、ネ
オライトLET(共栄社化学株式会社製のポリオキシエ
チレン(3)ラウリル硫酸エステルソーダ塩)、オレイ
ン酸ソーダ(共栄社化学株式会社製のナトリウムオレエ
ート塩)を表−4に示す如くの割合でイオン交換水に溶
解し、比較例になるNo17〜No22の塗料を調整し
た。
【0050】 表−4 No 界 面 活 性 剤 イオン交換水 17 ノニオライトPN−10 20g 80g 18 ノニオライトTWO−13 20g 80g 19 ノニオライトAS−5 20g 80g 20 ノニオライトAL−11 20g 80g 21 ネオライトLET 20g 80g 22 オレイン酸ソーダ 20g 80g 一方、攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下ロート及び窒
素ガス導入管を付した1リットルの四つ口フラスコに、
イオン交換水300g、次亜リン酸ソーダ12g、過硫
酸アンモニア15g、アクリル酸170g、イタコン酸
60g、無水マレイン酸30g、アクリル酸n−ブチル
25g、アクリロニトリル85g、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート40g、及び2−ホスホキシエチルメ
タクリレート4.1gを仕込み、窒素ガス気流下で5時
間ラディカル重合反応を行わせて得た濃度が59%の重
合体(α)を水酸化リチウムを用いてpH5まで部分中
和し、さらに25%アンモニア水でpH7に調整し、こ
の後イオン交換水により濃度を20%に調整し、親水性
の樹脂を得た。そして、この親水性の樹脂100重量部
に対してポリエチレングリコールジグリシジルエーテル
(エポキシ当量394、水溶率100%、粘度160c
p)75重量部、ポリエチレングリコールジグリシジル
エーテル(エポキシ当量587、水溶率100%、融点
45℃)10重量部、及びポリグリセロールポリグリシ
ジルエーテル(エポキシ当量166、水溶率100%、
粘度1500cp)2重量部を配合し、これをアルミニ
ウム材の表面に乾燥厚さが2μm塗布したものを用意し
た。
【0051】そして、上記No1〜No22の塗料を上
記親水性塗膜が設けられてなるアルミニウム材の表面に
乾燥後の厚さが約0.5〜2μm、例えば1μmとなる
ように塗布し、乾燥させ、この塗装アルミニウム材をプ
レス加工して、フィンを作製し、この後フィンを熱交換
器に洗浄することなく組み込んだ。このフィンを作製す
る際のプレス加工性、フィンの水濡性、潤滑性について
調べたので、その結果を表−5に示す。又、ノニオン型
高分子活性剤などの融解点及び曇数についても表−5に
示す。
【0052】 表−5 No 融解点(℃) 曇数 水濡性 潤滑性 プレス加工性 A B 実施例No1 53〜54 16.1 ○ ○ ○ ○ 実施例No2 50〜51 15.7 ○ ○ ○ ○ 実施例No3 55〜57 16.5 ○ ○ ○ ○ 実施例No4 53〜55 16.0 ○ ○ ○ ○ 実施例No5 54〜56 17.3 ○ ○ ○ ○ 実施例No6 51〜53 16.9 ○ ○ ○ ○ 実施例No7 50〜52 16.8 ○ ○ ○ ○ 実施例No8 53〜55 16.4 ○ ○ ○ ○ 実施例No9 51〜53 16.3 ○ ○ ○ ○ 実施例No10 49〜51 16.4 ○ ○ ○ ○ 比較例No11 液状 172.0 ○ × × × 比較例No12 37〜38 30.5 ○ × × × 比較例No13 59〜60 19.8 ○ △ × × 比較例No14 61〜63 16.8 ○ △ △ × 比較例No15 60〜61 16.0 ○ × × × 比較例No16 65〜67 14.5 △ × × × 比較例No17 液状 61.0 △ × × × 比較例No18 液状 59.0 △ × × × 比較例No19 22〜24 11.3 × △ △ × 比較例No20 液状 14.1 △ △ △ × 比較例No21 125 〜128 17.2 ○ × × × 比較例No22 232 〜235 16.8 × ○ ○ ○ 曇 数:活性剤1gを50mlの水に溶解させた溶液
に、フェノール5%溶液を滴下した時に、その溶液が蛋
白色に変色する時のフェノール溶液のml数。(20
℃) 水濡性:水滴の接触角を測定 ○印;30°以下 △印;31〜50° ×印;50°以上 潤滑性:試料にプレス油を塗布し、バウデン式摩擦試験
機にて表面の動摩擦係数を測定 ○印;0.15以下 △印;0.16〜0.25 ×印;0.26以上 プレス加工性A:試料を揮発性プレス油(出光石油AF
−2A)を用いて連続加工し、成形品の不良と金型への
焼付を観察 ○印;成形不良5%以下、金型への焼付なし △印;成形不良5〜15%、金型への焼付少々 ×印;成形不良15%以上、金型への焼付多 プレス加工性B:試料をプレス油なしで連続加工し、成
形品の不良と金型への焼付を観察 ○印;成形不良5%以下、金型への焼付なし △印;成形不良5〜15%、金型への焼付少々 ×印;成形不良15%以上、金型への焼付多
【0053】
【効果】本発明になる塗料は水濡性に富むものであり、
従ってフィン表面に塗布されることにより、水滴が付着
しても水滴は拡がり、通風抵抗の増大が小さく、熱交換
率に優れたものとなることが判る。又、潤滑性にも優れ
たものであるから、予め塗膜を形成しておき、この後プ
レス加工などを施しても金型が損傷することが少ないも
のであり、従ってそれだけ製造コストが低廉なものとな
る。
【0054】さらには、潤滑性にも優れていると言うこ
とは、プレス加工に際して潤滑油の使用量をそれだけ少
なくすることが可能であり、潤滑油の使用量を少なくし
た場合には後工程での潤滑油の除去が簡単となるのみな
らず、水濡性の低下をそれだけ防止できることにもな
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F28F 1/32 H (72)発明者 真砂 千弘 奈良県奈良市朱雀5−1−1−48−203 (72)発明者 手塚 秀樹 奈良県奈良市五条3−9−1 離宮ケ丘寮 (72)発明者 井上 博美 奈良県郡山市千日町44−19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融解点が45℃以上で、Karabin
    os法による曇数が15.0以上のノニオン型高分子活
    性剤を含有することを特徴とするフィン用塗料組成物。
  2. 【請求項2】 ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
    ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
    キシエチレンアルキル脂肪酸アミド、ポリオキシエチレ
    ン硬化ヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン12−ヒ
    ドロキシステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンア
    ルキル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンロジンエス
    テル、ポリオキシエチレングリセリンアルキル脂肪酸モ
    ノまたはジエステル、ポリオキシエチレントリメチロー
    ルプロパンアルキル脂肪酸モノまたはジエステル、ポリ
    オキシエチレンペンタエリスリトールアルキル脂肪酸モ
    ノまたはジエステル、ポリオキシエチレンポリオキシア
    ルキレンエーテルの群の中から選ばれるものであり、エ
    チレンオキサイドの付加によりKarabinos法に
    よる曇数が15.0以上のノニオン型高分子活性剤を含
    有することを特徴とする請求項1のフィン用塗料組成
    物。
  3. 【請求項3】 融解点が45℃以上で、Karabin
    os法による曇数が15.0以上のノニオン型高分子活
    性剤を含有する塗膜が親水性皮膜の表面に設けられた
    後、加工することを特徴とするフィンの製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
    ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
    キシエチレンアルキル脂肪酸アミド、ポリオキシエチレ
    ン硬化ヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン12−ヒ
    ドロキシステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンア
    ルキル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンロジンエス
    テル、ポリオキシエチレングリセリンアルキル脂肪酸モ
    ノまたはジエステル、ポリオキシエチレントリメチロー
    ルプロパンアルキル脂肪酸モノまたはジエステル、ポリ
    オキシエチレンペンタエリスリトールアルキル脂肪酸モ
    ノまたはジエステル、ポリオキシエチレンポリオキシア
    ルキレンエーテルの群の中から選ばれるものであり、エ
    チレンオキサイドの付加によりKarabinos法に
    よる曇数が15.0以上のノニオン型高分子活性剤を含
    有する塗膜が、親水性皮膜の表面に設けられた後、プレ
    ス加工することを特徴とする請求項3のフィンの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 融解点が45℃以上で、Karabin
    os法による曇数が15.0以上のノニオン型高分子活
    性剤を含有する塗膜が親水性皮膜の表面に設けられ、プ
    レス加工されてなるフィンが組み込まれてなることを特
    徴とする熱交換器。
  6. 【請求項6】 ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
    ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
    キシエチレンアルキル脂肪酸アミド、ポリオキシエチレ
    ン硬化ヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン12−ヒ
    ドロキシステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンア
    ルキル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンロジンエス
    テル、ポリオキシエチレングリセリンアルキル脂肪酸モ
    ノまたはジエステル、ポリオキシエチレントリメチロー
    ルプロパンアルキル脂肪酸モノまたはジエステル、ポリ
    オキシエチレンペンタエリスリトールアルキル脂肪酸モ
    ノまたはジエステル、ポリオキシエチレンポリオキシア
    ルキレンエーテルの群の中から選ばれるものであり、エ
    チレンオキサイドの付加によりKarabinos法に
    よる曇数が15.0以上のノニオン型高分子活性剤を含
    有する塗膜が親水性皮膜の表面に設けられ、プレス加工
    されてなるフィンが組み込まれてなることを特徴とする
    請求項5の熱交換器。
JP18410493A 1993-07-26 1993-07-26 フィン用塗料組成物、及びフィンの製造方法並びに熱交換器 Expired - Fee Related JP3573215B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18410493A JP3573215B2 (ja) 1993-07-26 1993-07-26 フィン用塗料組成物、及びフィンの製造方法並びに熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18410493A JP3573215B2 (ja) 1993-07-26 1993-07-26 フィン用塗料組成物、及びフィンの製造方法並びに熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0741696A true JPH0741696A (ja) 1995-02-10
JP3573215B2 JP3573215B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=16147468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18410493A Expired - Fee Related JP3573215B2 (ja) 1993-07-26 1993-07-26 フィン用塗料組成物、及びフィンの製造方法並びに熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3573215B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210307A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Kobe Steel Ltd 潤滑組成物被覆金属板
JP2009109074A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 熱交換器フィン材用アルミニウム合金板、及びそれを用いた熱交換器フィン材の製造方法。
JP2013113543A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Mitsubishi Alum Co Ltd 熱交換器用フィン材及び熱交換器
JP2014051597A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Arakawa Chem Ind Co Ltd 防曇剤、防曇塗料組成物およびその塗装物品
WO2023189618A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 日本パーカライジング株式会社 表面処理剤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210307A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Kobe Steel Ltd 潤滑組成物被覆金属板
JP2009109074A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 熱交換器フィン材用アルミニウム合金板、及びそれを用いた熱交換器フィン材の製造方法。
JP2013113543A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Mitsubishi Alum Co Ltd 熱交換器用フィン材及び熱交換器
JP2014051597A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Arakawa Chem Ind Co Ltd 防曇剤、防曇塗料組成物およびその塗装物品
WO2023189618A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 日本パーカライジング株式会社 表面処理剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP3573215B2 (ja) 2004-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010092875A1 (ja) 親水化処理剤、アルミニウム含有金属材及びアルミニウム合金製熱交換器
JP2012237477A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金からなる熱交換器
CN106634389A (zh) 一种用于制备润滑性亲水涂层的涂料及其应用
JP2010096416A (ja) 熱交換器用プレコートアルミニウムフィン材
JPH0741696A (ja) フィン用塗料組成物、及びフィンの製造方法並びに熱交換器
JP2014105879A (ja) 熱交換器用アルミニウムフィン材及びその製造方法並びに当該熱交換器用アルミニウムフィン材を備えた熱交換器
US20010005549A1 (en) Rust-preventing lubricated steel materials and coating compositions therefor
JP2018023932A (ja) アルミニウム製フィン材の親水皮膜被覆方法、アルミニウム製フィン材及びアルミニウム製熱交換器
JPH08261688A (ja) 親水性が優れた熱交換器用樹脂系プレコートフィン材の製造方法
JP3430483B2 (ja) 熱交換材
JP3717205B2 (ja) アルミニウム含有金属製熱交換器および製造方法
JP2008248076A (ja) ステンレス冷延鋼板用潤滑塗料組成物およびステンレス冷延鋼板
JP2003201577A (ja) 熱交換器フィン用アルミニウム又はアルミニウム合金材及び熱交換器用フィン
JP2015183150A (ja) 塑性加工用潤滑剤
JP3115425B2 (ja) 塗料組成物及びこの塗料組成物による塗膜が構成されてなるフィン材、フィンの製造方法並びに熱交換器
JP4122531B2 (ja) 深絞り性、耐型かじり性および一時防錆性に優れた脱膜型潤滑塗料組成物
JP3225793B2 (ja) 高親水性塗料
JP4467264B2 (ja) フィン用塗料組成物およびフィン材
JPH0920874A (ja) フィン用塗料組成物、フィン及びその製造方法
JP2805934B2 (ja) 塑性加工用有機潤滑皮膜剤組成物およびこれを被覆した金属薄板
JP2005232269A (ja) 耐汚染性に優れた親水性コーティング塗料及びアルミニウム材料並びに熱交換器
JPH0768466B2 (ja) 熱交換器用アルミニウムフィン用材
JPH083515A (ja) フィン用塗料組成物、フィン及びフィンの製造方法
JP4562897B2 (ja) ノンクロメート反応型下地層を有する熱交換器用フィン材およびそれを備えた熱交換器
JPH08302277A (ja) フィン用塗料組成物、フィン及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees