JPH0741604U - 減圧弁 - Google Patents
減圧弁Info
- Publication number
- JPH0741604U JPH0741604U JP4095492U JP4095492U JPH0741604U JP H0741604 U JPH0741604 U JP H0741604U JP 4095492 U JP4095492 U JP 4095492U JP 4095492 U JP4095492 U JP 4095492U JP H0741604 U JPH0741604 U JP H0741604U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 調節ねじとばね受けとの間の摩擦抵抗を低減
する。 【構成】 ばね受け22と調節ねじ20の先端部の間に
球体23を介在する。ばね受けの先端部で球体を離脱し
ないように回転自在に保持する。球体の突出した先端を
調節ねじの対面する平面で点接触せしめる。
する。 【構成】 ばね受け22と調節ねじ20の先端部の間に
球体23を介在する。ばね受けの先端部で球体を離脱し
ないように回転自在に保持する。球体の突出した先端を
調節ねじの対面する平面で点接触せしめる。
Description
【0001】
本考案はボイラで作った蒸気を減圧して、蒸気使用機器に送る様な場合に用い る減圧弁に関し、特に、圧力設定ばねの調節機構に関する。 減圧弁はダイヤフラムを有する。このダイヤフラムの一方の面には圧力設定ば ねの弾性力を作用せしめ、他方の面に二次側の流体圧力を作用せしめる。二次側 の流体圧力が変化すると圧力設定ばねの弾性力を基準にしてダイヤフラムが撓む 。このダイヤフラムの撓みで弁を操作し、二次側を所望の圧力に維持するように 、一次側の流体を二次側へ流すものである。 ダイヤフラムの一方の面に作用せしめる圧力設定ばねの弾性力を変化せしめる ことにより、二次側の圧力を所望の値に設定することができる。
【0002】
圧力設定ばねの弾性力を調節する従来の調節機構は、実公昭46−34951 号公報に示された様なものである。即ち、一端がダイヤフラムに当接したコイル 状の圧力設定ばねの他端にばね受けを配置する。調節ねじを圧力設定ばねを収容 するケ―シングにねじ結合して配置し、その先端をばね受けの反対側の面に当て る。従って、調節ねじは回転操作する軸方向に進退し、圧力設定ばねの圧縮量が 変る。 上記の従来技術では、調節ねじの先端が円錐形状に形成され、この先端がばね 受けに形成した円錐形状の窪みの中心に当接している。
【0003】
この場合、調節ねじを回すと、ばね受けと調節ねじの先端との間の摩擦抵抗が 大きいために、コイル状の圧力設定ばねに捩りが生じ、しかも、その捩りは右回 転と左回転とでは反対方向に生じる。この捩りのヒステリシスのために、調節ね じを左右に回転しても微調節が困難である。
【0004】
この様な不都合を解消するために講じた本考案の技術的手段は、一端がダイヤ フラムに当接した圧力設定ばねの他端にばね受けを配置し、圧力設定ばねを収容 するケ―シングにねじ結合した調節ねじの先端をばね受けの反対側の面に当て、 調節ねじを回転させてダイヤフラムの一方の面に作用する圧力設定ばねの弾性力 を変化せしめ、ダイヤフラムの他方の面に作用せしめる二次側流体圧力との偏差 に基づいてダイヤフラムを撓ませ、ダイヤフラムの撓みで主弁を操作して一次側 と二次側を連結する主弁口を開閉操作して二次側を所望の設定圧力に制御する減 圧弁において、ばね受けと調節ねじの先端部の間に球体を介在し、ばね受け又は 調節ねじの先端部で球体を離脱しないように回転自在に保持し、球体の突出した 先端を調節ねじ又はばね受けの対面する平面で点接触せしめたものである。
【0005】
上記の技術的手段の作用は下記の通りである。 球体はばね受け又は調節ねじの先端部で回転自在に保持され、突出した先端が 調節ねじ又はばね受けの対面する平面に点接触する。回転操作すると、調節ねじ は回転しながら軸方向に進退する。球体は調節ねじとばね受けの間で多少回転す る。そして、圧力設定ばねの圧縮量が変化する。
【0006】
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する。 実施例1(図1と図2参照) 減圧弁のケ―シングは圧力設定ばね1を収容するスプリング・ケ―ス2と、パ イロット弁3を配置したバルブ・ケ―ス4と、主弁5を配置した本体6と、気水 分離室7を形成する分離器ケ―スの本体8と底蓋9とからなり、これらは鋳物で 作る。
【0007】 スプリング・ケ―ス2とバルブ・ケ―ス4の間に、金属薄板で作ったダイヤフ ラム10を挾んで配置する。ダイヤフラム10の上面にはダイヤフラムディスク 13を介して圧力設定ばね1の下端が、下面にはパイロット弁棒14に取り付け たキャップ15の上端が接する。ダイヤフラムディスク13の下面とキャップ1 5の上面はそれぞれ球面に形成し、ダイヤフラム10に応力が集中しないように する。ダイヤフラムディスク13の外径はスプリング・ケ―ス2の内径よりも僅 かに小径で緩く案内される。また、ダイヤフラム10の上方空間は通路16を通 して外気に連結し、下方空間は通路33を通して下記の出口18に連結する。
【0008】 スプリング・ケ―ス2の天井壁にステンレス製の軸受け19を介して調節ねじ 20を取り付け、ロックナット21で回り止めをする。圧力設定ばね1の上端に 配置したばね受け22と調節ねじ20の間に、鋼製の球体23を介在せしめる。 図2に拡大して示すように、ばね受け22の上面に穴を開け、その底壁を円錐形 状にし、穴の回りに円筒形状の壁を立て、球体23を入れて、円筒形状壁の上端 部を内側に曲げる。こうして球体23をばね受け22に回転自在に、かつ離脱し ないように取り付ける。調節ねじ20の内端は平面で、球体23の頂点が点接触 する。調節ねじ20の外部に突出した部分を保護キャップ24で覆う。保護キャ ップ24はスプリング・ケ―ス2に着脱自在にねじ結合する。保護キャップ24 には上端に六角の穴25を形成し、保護キャップ24を倒立させて調節ねじ20 の頭部26に嵌め合せて回すことができるようにする。また、周囲に短冊状の突 起27を設けて、その先端に窪みを形成し、ロックナット21に嵌め合せて回す ことができるようにする。
【0009】 本体6には入口28と出口18を形成する。入口28と出口18は水平な壁2 9で隔て、その壁29に設けた主弁口30を通して連結する。主弁5は主弁口3 0の下方に位置し、その上端はピストン31に連結する。パイロット弁3は入口 28に通じる通路32とピストン31の上方空間に通じる通路17の間に位置し 、パイロット弁座34内を摺動するパイロット弁棒14と弁棒14の下端に連結 したパイロット弁体35からなり、下方からばね36で上方に付勢される。通路 32はパイロット弁3と入口28の間に位置しているので、主弁口30付近での 圧力変動を受けず、確実に入口28側の圧力をパイロット弁3に供給することが できる。通路32にはスクリ―ン38を配置してパイロット弁3にごみが入らな いようにする。ピストン31は本体6の内周に取り付けたシリンダ―42内を摺 動し、外周囲に環状の溝を二つ設けて、PTFE製のピストンリング43と、ピ ストンリング43の内側にばね44を配置する。ピストンリング43はPTFE 製で摺動抵抗が小さく摩耗が軽減できると共に、ばね44でシリンダ―42の内 周面に付勢されるので、ピストン31とシリンダ―42の間はほぼ完全に密封で きる。また、ピストン31にはその上面と下面を連結するオリフィス45を設け 、オリフィス45からピストン31の上面の流体を一定量逃がして圧力コントロ ―ルする。
【0010】 主弁口30の下方空間に隔壁部材46を配置する。隔壁部材46は上部がほぼ 円筒形状で下部が二重のほぼ円筒形状である。二重の円筒形状の部分の間の上端 には約30度の傾きで旋回羽47を形成する。内側の円筒形状の部分の中心軸上 に3本のリブ48を介して主弁5の下部の案内軸53を案内する案内筒49を形 成する。リブ48は断面を下部ほど細く形成し、流体を主弁口30方向に流れ易 くする。内側の円筒形状の部分の下端を拡げて水切り50を形成する。内側の円 筒形状の部分の上端51を平面に形成する。隔壁部材46はロストワックスで一 体に形成し、外側の円筒形状の下端を分離器ケ―スの本体8の上端に載せてばね 52で上方に付勢し、上端51の平面を水平な壁29の下面の平面に気密的に押 し当てて中心軸上に位置させて固定する。主弁5とピストン31は別体で、それ ぞれ案内筒49とシリンダ―42で案内されるので引っ掛かることがない。隔壁 部材46の外周に円錐状のスクリ―ン55を配置する。
【0011】 分離器ケ―スの本体8を本体6に取り付ける。分離器ケ―スの本体8は下部が 拡がった形状で、その下部に底蓋9を取り付けて内部に気水分離室7を形成する 。分離室7に金属製の薄板で作った中空の球形フロ―ト58とそれを覆う鋳物で 作ったフロ―トカバ―59を配置する。フロ―トカバ―59は逆カップ形状で、 周囲壁には第1図に於いて紙面の手前と向こう側に、下方にそして外側に足を伸 ばし、足の外端を分離器ケ―スの底蓋9に固定する。フロ―トカバ―59の上部 側方に通気孔61を開ける。分離室内7に溜る水はフロ―トカバ―59の下部か ら内側に入り、内部の気体が通気孔61から出て置換される。フロ―トカバ―5 9は鋳物で作っているので、頑丈であり旋回流の影響をフロ―ト58に与えるこ とがない。上部側方に通気孔61を設けたので気水の置換効率が良くなる。底蓋 9にはフロ―ト58の降下位置を決めるフロ―ト座62と、排水弁口63を設け る。排水弁口63をフロ―ト58で開閉して分離室7に溜る水を排水口64から 自動的に排出するようにする。
【0012】 次に作用を説明する。 ダイヤフラム10の下面には通路33を介して出口18側(二次側)の圧力が 作用し、上面には圧力設定ばね1の弾性力が作用する。出口18側の設定圧力を 変更する場合は、調節ねじ20を回転操作して軸方向に進退させ、圧力設定ばね 1の圧縮量を変化させることにより、ダイヤフラム10の上面に作用せしめる圧 力設定ばね1の弾性力を調節する。 出口18側の圧力が設定圧力よりも低下すると、ダイヤフラム10は圧力設定 ばね1の弾性力により下方に撓み、パイロット弁3を開弁する。パイロット弁3 が開弁すると、入口28側(一次側)気体が通路32、17を通ってピストン3 1の上面に流入してピストン31が下方に変位することにより、主弁5も下方に 変位して主弁口30を開口する。主弁口30が開口することにより、高圧の入口 28側気体が出口18側に供給され、出口18側の圧力が回復する。 出口18側の圧力が設定圧力まで回復すると、ダイヤフラム10は圧力設定ば ね1の弾性力と釣り合い元の位置に戻り、バイロット弁3が閉弁する。パイロッ ト弁3が閉弁すると、ピストン31上面へは入口28側圧力が供給されず圧力が オリフィス45から出口18側へ逃げるので、ピストン31は下方への変位力を 失い、主弁5は出口18側との圧力差により閉弁する。 この様に、出口18側の圧力が設定圧力よりも低下すると主弁口30が開口す る。主弁口30が開口すると、入口28の気体がスクリ―ン55を通り、隔壁部 材46の旋回羽47で旋回せしめられる。水滴は外側に振り出されて分離器ケ― スの本体8の内壁に衝突し、それに沿って流れ下だる。気体は隔壁部材46の水 切り50の内側開口を通って主弁口30の下方空間に達する。 気水分離室7に溜った水はフロ―ト58の作用で排水弁口63から排水口64 に自動的に排出される。
【0013】 実施例2(図3参照) 本実施例では、ばね受け22の上面は平面である。調節ねじ20の下端部に穴 を開け、その天井壁を円錐形状にし、穴の回りに円筒形状の壁を立て、球体23 を入れて、円筒形状壁の下端部を内側に曲げる。こうして球体23を調節ねじ2 0の下端部に回転自在に、かつ離脱しないように取り付ける。球体23の最下点 がばね受け22の上側の平面に点接触する。
【0013】
本考案は下記の特有の効果を生じる。 調節ねじとばね受けの間に球体が介在しているので、摩擦抵抗が小さいから、 極めて小さい捩りしか圧力設定ばねに作用しない。このために容易に微調節でき る。 球体は調節ねじ又はばね受けに保持されているので、組立作業が容易であり、 分解点検時に紛失することもない。
【図1】本考案の実施例の減圧弁の断面図である。
【図2】図1の圧力設定ばねの調節機構部の拡大断面図
である。
である。
【図3】本考案の他の実施例の圧力設定ばねの調節機構
部の拡大断面図である。
部の拡大断面図である。
1 圧力設定ばね 10 ダイヤフラム 20 調節ねじ 22 ばね受け 23 球体
Claims (1)
- 【請求項1】 一端がダイヤフラムに当接した圧力設定
ばねの他端にばね受けを配置し、圧力設定ばねを収容す
るケ―シングにねじ結合した調節ねじの先端をばね受け
の反対側の面に当て、調節ねじを回転させてダイヤフラ
ムの一方の面に作用する圧力設定ばねの弾性力を変化せ
しめ、ダイヤフラムの他方の面に作用せしめる二次側流
体圧力との偏差に基づいてダイヤフラムを撓ませ、ダイ
ヤフラムの撓みで主弁を操作して一次側と二次側を連結
する主弁口を開閉操作して二次側を所望の設定圧力に制
御する減圧弁において、ばね受けと調節ねじの先端部の
間に球体を介在し、ばね受け又は調節ねじの先端部で球
体を離脱しないように回転自在に保持し、球体の突出し
た先端を調節ねじ又はばね受けの対面する平面で点接触
せしめた減圧弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4095492U JPH0741604U (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 減圧弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4095492U JPH0741604U (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 減圧弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741604U true JPH0741604U (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=12594893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4095492U Pending JPH0741604U (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 減圧弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741604U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022068059A (ja) * | 2020-10-21 | 2022-05-09 | 株式会社ミヤワキ | 弁装置とこれを用いた減圧弁 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5682233A (en) * | 1979-07-17 | 1981-07-04 | Lion Corp | Extrusion process for filler-containing thermoplastic resin |
JPS58108825A (ja) * | 1981-12-23 | 1983-06-29 | Fujitsu Ltd | 優先順位切替回路装置 |
-
1992
- 1992-05-21 JP JP4095492U patent/JPH0741604U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2022068059A (ja) * | 2020-10-21 | 2022-05-09 | 株式会社ミヤワキ | 弁装置とこれを用いた減圧弁 |
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