JPH0741588A - 発泡性組成物及び発泡体の製造方法 - Google Patents

発泡性組成物及び発泡体の製造方法

Info

Publication number
JPH0741588A
JPH0741588A JP18810193A JP18810193A JPH0741588A JP H0741588 A JPH0741588 A JP H0741588A JP 18810193 A JP18810193 A JP 18810193A JP 18810193 A JP18810193 A JP 18810193A JP H0741588 A JPH0741588 A JP H0741588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
foam
pts
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18810193A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Takagi
脩 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP18810193A priority Critical patent/JPH0741588A/ja
Publication of JPH0741588A publication Critical patent/JPH0741588A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡倍率が高く、均一な気泡を有する発泡体
とすることができ、焼却処理においても問題のない発泡
性組成物及び発泡体の製造方法を提供する。 【構成】 セルロース繊維100重量部、動植物性糊料
50重量部、水300重量部、界面活性剤1重量部、分
解温度が100℃以下である発泡剤30重量部、及び界
面活性剤1重量部とからなる発泡性組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルロース繊維を用いて
廃棄処理が容易な発泡性組成物及び発泡体の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチ
レン等の合成樹脂発泡体が各分野において多量に使われ
ている。しかし、これらは燃焼温度が高いので廃棄物を
焼却処理すると焼却炉を傷めるという問題がある。その
ため、合成樹脂にパルプや木材繊維を混合して発泡体と
し、燃焼熱を下げる技術が知られている。
【0003】例えば、特開昭55−23109号公報に
は、ウレタンフォーム100重量部にパルプ屑または木
材繊維10〜300重量部を分散させた包装材が開示さ
れており、特開平3−269025号公報には、パルプ
カスに発泡性樹脂を混合し、型内で加熱により発泡させ
る断熱材が開示されている。また、特公昭52−191
52号公報には、古紙を粉末糊料と発泡剤の混合水に浸
し、攪拌混合して水を絞った後、古紙の繊維が交差する
部分に糊料を付着させ、高周波加熱して発泡体を得る方
法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭55−23
109号公報及び特開平3−269025号公報のもの
では、パルプ等を多量に混ぜると発泡性能が低下するの
で高倍率の発泡体は得られない。また、特公昭52−1
9152号公報記載の方法によると、糊料を含む水を絞
るので繊維と繊維との間には僅かの水と糊料が存在する
だけであり、発泡剤から発生するガスは繊維間から外へ
逸散し、高倍率の発泡体は得られず、不均一な気泡のも
のしか得られない。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解消し、発泡
倍率が高く、均一な気泡を有する発泡体とすることがで
き、焼却処理においても問題のない発泡性組成物及び発
泡体の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明発
泡性組成物は、セルロース繊維100重量部、動植物性
糊料10〜100重量部、水100〜1000重量部、
分解温度が100℃以下である発泡剤5〜100重量
部、及び界面活性剤0.1〜20重量部とからなるもの
である。
【0007】請求項2記載の本発明発泡性組成物は、セ
ルロース繊維100重量部、固形分濃度が20〜80重
量%の合成樹脂エマルジョンもしくはゴムラテックス5
0〜200重量部、水100〜400重量部、分解温度
が100℃以下である発泡剤5〜100重量部、及び界
面活性剤0.1〜20重量部とからなるものである。
【0008】又、請求項3記載の本発明発泡体の製造方
法は、請求項1又は2記載の発泡性組成物を粒状に成形
し、該粒状物の表面に無機質粉末を付着させた後、完全
には密閉されていない型に入れて発泡剤の分解温度以上
に加熱することを特徴とするものである。
【0009】以下に本発明の詳細を説明する。本発明発
泡性組成物の第1の特徴は、水と界面活性剤によって繊
維間に形成される膜により、発泡剤が分解して発生する
ガスの逸散が防止され、高倍率に発泡した発泡体が得ら
れ、更に界面活性剤の作用により均一な気泡を有する発
泡体が得られることである。
【0010】第2の特徴は、上記の発泡条件となるよう
に水の量が調整されていることである。使用される水の
量は、セルロース繊維100重量部に対し100重量部
以上であり、請求項1記載の発泡性組成物では1000
重量部以下、請求項2記載の発泡性組成物では400重
量部以下である。
【0011】水の量が100重量部未満であると、セル
ロース繊維と動植物性糊料又は合成樹脂エマルジョンも
しくはゴムラテックスが充分湿潤しないので良好な発泡
が行われない。水の量が上記の範囲を超えて多くなる
と、一旦発泡しても固化する前に気泡が収縮してしまう
ので高倍率の発泡体が得られない。
【0012】水の量が上記の範囲に調節された場合に
は、発泡剤の分解により発泡しながら水が蒸発して組成
物の粘度が高くなり、発生した気泡は繊維間に固定され
る。更に加熱すると水分が少なくなり、動植物性糊料又
は合成樹脂エマルジョンもしくはゴムラテックスが繊維
の交差部分を取り巻いて繊維同士が強固に接着される。
【0013】本発明におけるセルロース繊維とは、木
材、竹、藁、綿などをグランド法、亜硫酸法、クラフト
法、ケミカル法等のパルプ製造法により得られたパルプ
及びその際生じるパルプ屑、並びに新聞紙や段ボール紙
などの古紙を指し、これらは単独もしくは混合されて用
いられる。又、使用目的により他の繊維が混合されても
よい。
【0014】本発明で用いる発泡剤は、分解温度が10
0℃以下、好ましくは60℃以上100℃以下のもので
あり、水溶性のものが更に好ましい。このようなものと
しては、例えば、炭酸ナトリウム(90℃)、炭酸アン
モニウム(60℃)、アゾジカルボンアミドと塩化亜鉛
との混合物(80℃)、ジニトロソペンタメチレンテト
ラミンと蓚酸との混合物(60℃)などが挙げられる。
(( )内は分解温度を示す。)
【0015】本発明で用いる界面活性剤は水溶性のもの
である。例えば、脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルアリル硫酸エステル塩等の陰イオン性界
面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ソルビタン脂
肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、アルキルアミ
ン塩、第4級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤
等が挙げられる。
【0016】界面活性剤の使用量は、セルロース繊維1
00重量部に対し0.1〜20重量部である。0.1重
量部未満ではセルロース繊維間に形成される膜の強度が
弱く、高倍率の発泡体が得られない。20重量部を超え
る量を使用してもその効果は増加しないばかりか、糊料
によるセルロース繊維の接着性を低下させる場合があ
る。
【0017】請求項1記載の発泡性組成物に使用される
動植物性糊料には、例えば、澱粉、小麦粉、米粉、アル
ギン酸塩、膠、ゼラチン、セルロース誘導体等がある。
冷水で糊化するものも、冷水では糊化しないが温水で糊
化するものも使用できる。動植物性糊料の使用量は、セ
ルロース繊維100重量部に対し10〜100重量部で
ある。10重量部未満ではセルロース繊維間の接着力が
不充分となり、乾燥された発泡体は粉化し易い。100
重量部を超えると発泡倍率が低下する。
【0018】請求項2記載の発泡性組成物に使用される
合成樹脂エマルジョンとしては、例えば、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリエチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリウレ
タン、エチレン酢酸ビニル共重合体等のエマルジョンが
あり、固形分が20〜80重量%のものに限定される。
ゴムラテックスとしては、スチレンブタジエンゴム、ク
ロロプレンゴム、ニトリルゴム、イソプレンゴム、天然
ゴム等のラテックスがある。その固形分は20〜80%
のものに限定される。
【0019】合成樹脂エマルジョンもしくはゴムラテッ
クスの使用量は、セルロース繊維100重量部に対し5
0〜200重量部である。50重量部未満ではセルロー
ス繊維同士の接着力が不充分で、乾燥された発泡体は粉
化し易い。200重量部を超えると発泡倍率が低下す
る。
【0020】本発明発泡性組成物には必要に応じて充填
剤、着色剤、難燃剤、防虫剤、撥水剤、防鼠剤、防黴剤
など、通常は紙に添加されるものを添加してもよい。
【0021】上記発泡性組成物を得るには、パルプはビ
ーター、ジョルダン、パルパー、リフィナー等の機械に
より叩解した後、古紙は予め水と混合した後、又は水と
本発明組成物の他の成分と一緒にミキシングロール、ニ
ーダー、混練用押出機、攪拌機、或いは叩解機等で均一
に混合することにより得られる。
【0022】上記発泡性組成物を用いて発泡体を製造す
るには、該組成物を所望の形状に成形した後、発泡剤の
分解温度以上に加熱して発泡させ、乾燥のためさらに加
熱することにより発泡体が得られる。乾燥のための加熱
は発泡させるための加熱時間を延長して行ってもよく、
時間的には不連続に行ってもよい。発泡体の乾燥は完全
に行われてもよく、用途によっては水分が残されていて
もよい。
【0023】請求項3記載の発泡体の製造方法に用いる
無機質粉末は、粒状物とした発泡性組成物同士の粘着性
を抑制するためのものであって、例えば、タルク、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、ゼオライト等が挙げ
られ、その平均粒径は100μm以下であることが好ま
しい。
【0024】無機質粉末の使用量は、発泡性組成物の粒
状物表面の粘着性、大きさ、形状により異なるが、該粒
状物の単位面積当たり0.1〜1.0g/cm2 が好ま
しい。0.1g/cm2 未満では粘着防止効果が不足
し、1.0g/cm2 を超えると発泡成形後の粒状物同
士の接着が阻害される場合がある。
【0025】上記発泡性組成物を粒状とし、上記無機質
粉末を付着して流動性を付与し、型の形状に略沿って供
給し、これを発泡させると均一な発泡構造の発泡体が得
られる。
【0026】
【作用】本発明の発泡性組成物では、繊維間に形成され
る水と界面活性剤による膜により、発泡剤が分解して発
生するガスの逸散が防止されるので、高倍率に発泡した
発泡体であり、更に界面活性剤の作用により均一な気泡
を有するものである。
【0027】請求項1記載の発泡性組成物では、水の量
がセルロース繊維100重量部に対し100重量部以上
であり、請求項2記載の発泡性組成物では100重量部
以上、400重量部以下であるから、発泡剤の分解によ
り発泡しながら水が蒸発して組成物の粘度が高くなり、
発生した気泡は繊維間に固定される。更に加熱すると水
分が少なくなり、動植物性糊料又は合成樹脂エマルジョ
ンもしくはゴムラテックスが繊維の交差部分を取り巻い
て繊維同士が強固に接着される。
【0028】請求項3記載の発泡体の製造方法では、上
記発泡性組成物の粒状物表面に無機質粉末を付着するこ
とにより粒状物同士の粘着力を抑制し、粒状物が、流動
性が付与されているので型の形状に沿って充填し易くな
り、成形性が良好となる。
【0029】
【実施例】
(実施例1〜7)セルロース繊維として新聞紙の古紙、
動植物性糊料としてアルファー化澱粉(松谷化学社製
商品名:サイザリンP)、水、界面活性剤としてラウリ
ル硫酸アンモニウム、発泡剤として炭酸水素ナトリウム
を表1に示す配合とし、各々の配合物をらいかい機で混
練して発泡性組成物を得た。これら発泡性組成物を5c
m×5cm×0.5cmの大きさにプレス成形したもの
をフッ素樹脂コーティングされた硝子繊維製シートに載
せ、180℃の熱風中で20分間加熱することにより発
泡と乾燥を行った。得られた発泡体の密度、平均気泡径
及び気泡の均一性を表1に示す。
【0030】(比較例1〜8)実施例1〜7で用いたも
のと同じ材料を使用し、表1に示す配合とした以外は実
施例1〜7と同様にして発泡性組成物を作製して発泡体
を得た。得られた発泡体の密度、平均気泡径及び気泡の
均一性を表2に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表1及び表2から判るように、本発明によ
る実施例のものはいずれも充分に発泡されているので発
泡体の密度が小さく、気泡の大きさが均一で、繊維間の
接着が良好である。一方、比較例1〜8のものはいずれ
かの成分の量が本発明の範囲から外れているので、充分
に発泡されないか、又は気泡が不均一である。
【0034】(実施例8〜16)セルロース繊維として
クラフトパルプ100重量部、動植物性糊料としてアル
ギン酸ナトリウム50重量部、水300重量部、界面活
性剤としてラウリル硫酸アンモニウム1重量部、発泡剤
として炭酸水素ナトリウム30重量部をらいかい機で均
一に混練して発泡性組成物を得た。これら発泡性組成物
を直径約4mmの粒状にプレス成形し、その表面に平均
粒径50μmのタルク粉末、平均粒径20μmの炭酸カ
ルシウム、平均粒径6μmのアルミナをそれぞれ表2に
示す量で付着させた。
【0035】該粒状物20gを5cm×5cm、深さ1
0cmのポリプロピレン製の容器に入れ、直径1mmの
孔を多数設けたポリプロピレン製の蓋をして、出力1k
wの調理用電子レンジで5分間加熱して発泡させた後、
容器から取り出し更に5分間加熱して乾燥させた。得ら
れた発泡体の形状、構造、粒子間の接着性、見かけ密度
は表3に示すとおりであった。
【0036】(比較例9〜12)実施例8〜16で用い
たものと同じ材料を使用し、無機質粉末の付着量を表1
に示す量とした以外は実施例8〜16と同様にして発泡
性組成物を作製して発泡体を得た。得られた発泡体の形
状、構造、粒子間の接着性、見かけ密度を表2に示す。
【0037】
【表3】
【0038】表3から判るように、各実施例のものはい
ずれも容器内部の形状どおりに発泡成形され、粒子同士
は完全に接着している。一方、比較例9〜12のものは
発泡性組成物粒子表面に付着される無機質粉末量が本発
明の範囲から外れているので、容器内部の形状どおりに
発泡することができないか、または粒子間の接着が不充
分であった。
【0039】(実施例17〜23)セルロース繊維とし
て新聞紙の古紙、合成樹脂エマルジョンとしてエチレン
酢酸ビニルエマルジョン(住友化学社製 商品名:スミ
カフレックス753,固形分50%)、水、界面活性剤
としてラウリル硫酸アンモニウム、発泡剤として炭酸水
素ナトリウムを表1に示す配合とし、各々の配合物をら
いかい機で混練して発泡性組成物を得た。これら発泡性
組成物を5cm×5cm×0.5cmの大きさにプレス
成形したものをフッ素樹脂コーティングされた硝子繊維
製シートに載せ、180℃の熱風中で20分間加熱する
ことにより発泡と乾燥をさせた。得られた発泡体の密
度、平均気泡径及び気泡の均一性を表4に示す。
【0040】(比較例13〜20)実施例17〜23で
用いたものと同じ材料を使用し、表5に示す配合とした
以外は実施例17〜23と同様にして発泡性組成物を作
製して発泡体を得た。得られた発泡体の密度、平均気泡
径及び気泡の均一性を表5に示す。
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】表4及び表5から判るように、本発明によ
る実施例17〜23のものはいずれも充分に発泡されて
いるので発泡体の密度が小さく、気泡の大きさが均一
で、繊維間の接着が良好である。一方、比較例13〜2
0のものはいずれかの成分の量が本発明の範囲から外れ
ているので、充分に発泡されないか、又は気泡が不均一
であるか、繊維同士の接着不充分でくずれ易い。
【0044】(実施例24〜32)セルロース繊維とし
てクラフトパルプ100重量部、ゴムラテックスとして
スチレンブタジエンゴムラテックス(ファイアーストー
ン社製 商品名:FR−S2000,固形分40%)1
00重量部、水300重量部、界面活性剤としてラウリ
ル硫酸アンモニウム1重量部、発泡剤として炭酸水素ナ
トリウム30重量部をらいかい機で均一に混練して発泡
性組成物を得た。これら発泡性組成物を直径約4mmの
粒状に成形し、その表面に平均粒径50μmのタルク粉
末、平均粒径20μmの炭酸カルシウム、平均粒径6μ
mのアルミナをそれぞれ表6に示す量で付着させた。
【0045】該粒状物20gを5cm×5cm、深さ1
0cmのポリプロピレン製の容器に入れ、直径1mmの
孔を多数設けたポリプロピレン製の蓋をして、出力1k
wの調理用電子レンジで5分間加熱して発泡させた後、
容器から取り出し更に5分間加熱して乾燥させた。得ら
れた発泡体の形状、構造、粒子間の接着性、見かけ密度
は表6に示すとおりであった。
【0046】(比較例21〜24)実施例24〜32で
用いたものと同じ材料を使用し、無機質粉末の付着量を
表1に示す量とした以外は実施例24〜32と同様にし
て発泡性組成物を作製して発泡体を得た。得られた発泡
体の形状、構造、粒子間の接着性、見かけ密度を表6に
示す。
【0047】
【表6】
【0048】表6から判るように、各実施例のものはい
ずれも容器内部の形状どおりに発泡成形され、粒子同士
は完全に接着している。一方、比較例21〜24のもの
は発泡性組成物粒子表面に付着される無機質粉末量が本
発明の範囲から外れているので、容器内部の形状どおり
に発泡することができず、粒子間の接着が不充分であっ
た。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上の構成となされており、請
求項1及び請求項2記載の発泡性組成物によって得られ
る発泡体は繊維同士が強固に接着されたものであり、発
泡剤が分解して発生するガスの逸散が防止されるので、
発泡倍率が高く、更に界面活性剤の作用により均一な気
泡を有するものである。
【0050】又、本発明の発泡性組成物はセルロース繊
維を主成分としているので焼却処理が容易であり、土中
に埋めるとバクテリアの作用により分解されるので公害
のおそれがない。
【0051】更に、本発明の発泡性組成物は、型の中で
発泡させることにより任意の形状の発泡体とすることが
でき、表面を塗装したり、紙や木と接着したり、刃物で
切断することも容易にできるので、断熱材、包装材、緩
衝材、芯材などとして建築、車両、電気機器等の分野で
使用できる。
【0052】請求項3記載の発泡体の製造方法では、上
記発泡性組成物の粒状物表面に無機質粉末を付着するこ
とにより粒状物同士の粘着力を抑制し、個々の粒状物の
膨張空間を保ちながら充分に発泡させるので、高倍率で
且つ均一な大きさの気泡を有する発泡体が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース繊維100重量部、動植物性
    糊料10〜100重量部、水100〜1000重量部、
    分解温度が100℃以下である発泡剤5〜100重量
    部、及び界面活性剤0.1〜20重量部とからなる発泡
    性組成物。
  2. 【請求項2】 セルロース繊維100重量部、固形分濃
    度が20〜80重量%の合成樹脂エマルジョンもしくは
    ゴムラテックス50〜200重量部、水100〜400
    重量部、分解温度が100℃以下である発泡剤5〜10
    0重量部、及び界面活性剤0.1〜20重量部とからな
    る発泡性組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の発泡性組成物を粒
    状に成形し、該粒状物の表面に無機質粉末を付着させた
    後、完全には密閉されていない型に入れて発泡剤の分解
    温度以上に加熱することを特徴とする発泡体の製造方
    法。
JP18810193A 1993-07-29 1993-07-29 発泡性組成物及び発泡体の製造方法 Pending JPH0741588A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18810193A JPH0741588A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 発泡性組成物及び発泡体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18810193A JPH0741588A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 発泡性組成物及び発泡体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0741588A true JPH0741588A (ja) 1995-02-10

Family

ID=16217724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18810193A Pending JPH0741588A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 発泡性組成物及び発泡体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0741588A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6133170A (en) * 1997-01-23 2000-10-17 Oji Paper Co., Ltd. Low density body

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6133170A (en) * 1997-01-23 2000-10-17 Oji Paper Co., Ltd. Low density body

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW308576B (ja)
PL201224B1 (pl) Trwała, chłonna pianka lateksowa o wysokiej pionowej sile ssącej i sposób jej wytwarzania oraz wytworzone z niej wyroby
KR20080042088A (ko) 포말형성된 열가소성 발포체 및 위생 분야에서의 그의 용도
US20180334777A1 (en) Method for production of porous moldings
WO1995030710A1 (fr) Composition expansible a base de fibres vegetales, matiere expansee et article en matiere de ce type
JP2013527488A (ja) コーティングを作製する方法および分解した繊維を用いるコーティングした吸音パネル
JP3278922B2 (ja) パルプ発泡シートおよびその製造方法
SE454593B (sv) Sett att framstella fiberarmerade skum- eller cellkroppar
JPH0741588A (ja) 発泡性組成物及び発泡体の製造方法
JPH0885732A (ja) リグノセルロース系軽量成形物
JP2022537740A (ja) 生分解可能で堆肥化可能な成形質量組成物、成形品、及び製造方法
JPH0741592A (ja) 発泡体の製造方法
PL220549B1 (pl) Kompozycja do powlekania celulozowego materiału opakowaniowego, sposób otrzymywania kompozycji do powlekania celulozowego materiału opakowaniowego, termoizolacyjny materiał opakowaniowy, zwłaszcza do produktów spożywczych oraz sposób otrzymywania termoizolacyjnego materiału opakowaniowego, zwłaszcza do produktów spożywczych
JP2005029603A (ja) 発泡成形体およびその製造方法
JP3222361U (ja) 植物繊維発泡ボード構造
JP3662753B2 (ja) 光触媒パルプ組成物、前記光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ発泡体、前記光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ成形体及び前記光触媒パルプ発泡体を用いた光触媒パルプ発泡成形体並びに前記光触媒パルプ組成物、前記光触媒パルプ発泡体、前記光触媒パルプ成形体及び前記光触媒パルプ発泡成形体の製造方法
JP2000142657A (ja) 容器及びその製造方法
JPH0615753A (ja) パルプ発泡緩衝材の製造方法
JPH07113017A (ja) 発泡性組成物及び発泡体の製造方法
JPH10138272A (ja) パルプ発泡体及びその製造方法
JP2000142658A (ja) 容 器
JP3705310B2 (ja) パルプ発泡体及びその製造方法
JP2000279804A (ja) 吸臭、吸水材
JPH10139917A (ja) パルプ発泡ビーズ及びその製造方法
JPH05263400A (ja) セルロース発泡体およびその製造方法