JPH0741143A - 鉛直および急傾斜用コンベアの搬入流量の測定方法および装置 - Google Patents

鉛直および急傾斜用コンベアの搬入流量の測定方法および装置

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JPH0741143A
JPH0741143A JP14780493A JP14780493A JPH0741143A JP H0741143 A JPH0741143 A JP H0741143A JP 14780493 A JP14780493 A JP 14780493A JP 14780493 A JP14780493 A JP 14780493A JP H0741143 A JPH0741143 A JP H0741143A
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善藏 野々村
Yasuo Nozaki
保男 野崎
Yugo Nakagami
雄吾 中上
Takashi Nakano
隆志 中野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計測遅れをなくし、高精度で搬入流量を測定
すること。 【構成】 一定速度Uで走行する鉛直および急傾斜用コ
ンベアのサンプリング時間Δt0を求め、そのサンプリ
ング時間毎にコンベアを駆動するモータの負荷電流をサ
ンプリングして検出し、この検出結果に基づいて、時間
Δt0における搬入量ΔQiを求め、これによって搬入
流量ΔQi/Δt0を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉛直および急傾斜用コ
ンベアの搬入流量の測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、実開昭59−31
649に開示されている。この先行技術ではバケットホ
イールエキスカベータなどの土木掘削機械の掘削量を検
出するために、バケットホイール13が取付けられてい
るラダーの旋回量を検出して、その旋回量に対応する掘
削量を演算する。この先行技術では、掘削量を正確に求
めることは、バケットホイールの動作条件などによっ
て、困難である。
【0003】他の先行技術は特開平4−235831で
あり、この先行技術ではアンローダやリクレーマなどの
バケット内の掘削物上面の位置を光波式距離検出器によ
って検出し、これによってバケット内の掘削物の量を求
めている。このような先行技術では、掘削物の反射の程
度に応じてその量の誤差を生じるおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、搬入
流量を正確に測定することができるようにした鉛直およ
び急傾斜用コンベアの搬入流量の測定方法および装置を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一定速度Uで
走行する鉛直および急傾斜用の無端状コンベアの搬入位
置から搬出位置までの距離をLとし、Kを定数とすると
き、サンプリング間隔をΔt0=L/(K・U)とし、
このサンプリング間隔Δt0時間毎に、コンベアを駆動
するトルクまたはモータの負荷電流に対応した積載量を
検出し、最初のΔt0時間にコンベアへ積載する量をΔ
Q0とし、時間(K+1)・Δt0後の積載量をQ1と
し、時間K・Δt0後の積載量をQ0とするとき、時間
Δt0における搬入量ΔQi、 ΔQi=Q1−Q0+ΔQ0 を求め、流入流量をQi、 Qi=ΔQi/Δt0 を求めることを特徴とする鉛直および急傾斜用コンベア
の搬入流量の測定方法である。
【0006】また本発明は、鉛直および急傾斜用の無端
状コンベアを駆動するモータと、コンベアが予め定める
一定速度で走行するようにモータを駆動する手段と、コ
ンベアを駆動するトルクまたはモータの負荷電流を検出
する手段と、コンベアの搬入位置から搬出位置までの距
離をLとし、サンプリング間隔Δt0=L/(K・U)
毎に、トルクまたは負荷電流をサンプリングしてそのト
ルクまたは負荷電流に対応した積載量を検出し、最初の
時間Δt0のコンベアへの積載量をΔQ0とし、時間
(K+1)・Δt0後の積載量をQ1とし、時間K・Δ
t0後の積載量をQ0とするとき、時間Δt0における
搬入量ΔQi、 ΔQi=Q1−Q0+ΔQ0 を求め、搬入流量をQi、 Qi=ΔQi/Δt0 を求める手段とを含むことを特徴とする鉛直および急傾
斜用コンベアの搬入流量の測定装置である。
【0007】
【作用】本発明に従えば、鉛直および急傾斜用コンベア
は一定速度Uで走行しており、サンプリング時間Δt0
毎に、コンベアを駆動するトルクまたはモータの負荷電
流をサンプリングして検出し、この検出結果に基づいて
時間Δt0における搬入量ΔQiを演算して求め、これ
によって搬入流量Qiを演算する。こうしてコンベアの
下部から搬入される荷の流量を測定することができる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の構成を示
す簡略化した側面図である。アンローダおよびリクレー
マなどにおいて、鉛直または急傾斜用コンベア1は、た
とえば棧付きコンベアなどであり、下部のスプロケット
ホイール2と上部のスプロケットホイール3との間に無
端状のベルト状搬送体4が巻掛けられ、この搬送体4が
矢符5に示されるようにモータ6によって回転駆動され
て、下部からの荷が持上げられて搬送される。搬送体4
によって運搬される荷の量は、図2に示されるように変
動している。モータ6の回転速度は、回転速度検出器7
によって検出され、制御回路8はモータ6を駆動してそ
の回転速度を一定に保ち、これによって搬送体4の速度
は一定値Uに定められる。モータ6の負荷電流は、図3
に示される負荷電流検出器9によって検出され、その測
定結果はマイクロコンピュータなどによって実現される
処理回路10に与えられる。このモータ6の負荷電流、
したがってトルクTと搬送体4の積載量Qとの関係は、
予め測定しておき、メモリ14にストアしておく。処理
回路10は、ライン11を介して負荷電流検出器9を動
作させ、サンプリング動作を行う。搬送体4の速度Uは
上述のように一定であり、その搬送体4のスプロケット
ホイール2における搬入位置12からスプロケットホイ
ール3の搬出位置13までの距離をLとし、Kを自然数
の定数とするとき、仮想上、この長さLをK等分した長
さΔL=L/K上に、Δt0時間に流入した搬送物が積
載されることになり、Δt0時間毎に、長さΔLだけ上
昇して進行する。
【0009】 Δt0=L/(K・U) …(1) 荷が搬入位置12に搬入された後、搬出位置13まで搬
送体4によって運搬される時間はt0である。
【0010】 t0=L/U …(2) 負荷電流、したがってトルクTの測定は、荷が搬送体4
上にない状態から始めて、サンプリング間隔Δt0で測
定し、少なくとも連続して2回以上の測定値を処理回路
10のメモリ14にストアしておく。荷が載り始めて時
間(K+1)・Δt0後の状態を考える。搬送体4に最
初の時間Δt0に載った量をΔQ0とすると、時間(K
+1)・Δt0後には、これが搬出位置13から搬出さ
れる状態になる。
【0011】時間(K+1)・Δt0後の搬送体4上の
積載量をQ1とし、このときの時間Δt0における搬入
量をΔQiとし、また時間K・Δt0後の搬送体4上の
積載量をQ0とすると、 Q1=ΔQi+Q0−ΔQ0 …(3) の関係が成立つ。これは、 ΔQi=Q1−Q0+ΔQ0 …(4) と書直すことができ、コンベアへの時間Δt0における
搬入量ΔQiを算出する式となる。
【0012】前述の式4の右辺における項Q1およびQ
0は、上述のようにサンプリング間隔Δt0時間毎に測
定する負荷電流、したがってトルクTから検出すること
ができ、またΔQ0は最初の時間Δt0に載った量であ
り、この重量のみに関するトルクを算出することが可能
であり、既知と考えることができる。これから、コンベ
アの搬送体4に載った時から、時間K・Δt0後の時間
Δt0に搬送体4に流入した量ΔQiが求められる。し
たがって流入流量Qiが式5から求められる。
【0013】 Qi=ΔQ0/Δt0 …(5) なお最初に搬送体に荷が載り、搬送体4から最初に荷が
搬出されるまでに、搬送体4に搬送される量は、サンプ
リング毎に測定される負荷電流、したがってトルクの差
から計算することができる。
【0014】サンプリング間隔Δt0時間に搬送された
特定の量が搬送体4に位置する状態は下記により定ま
る。搬送体4をK〜1のK個の要素に分割し、またK〜
0のK+1個の要素を持つ配列変数を考える。配列変数
のK〜1の要素は搬送体4の要素番号と対応する。搬送
体の任意の要素iに対応する積載量をg(i)とする
と、搬送体の12の点に搬送される量はg(K)であ
り、今これに着目すると、サンプリング毎に変列変数の
中でg(i)→g(i−1)、i=k→1のように順次
繰上がって代入される。このような演算を繰返すことに
よって、すべての要素について値が定まる。
【0015】なお、g(0)はΔt0時間にコンベアか
ら排出される量である。
【0016】荷が搬出されるようになった後も、コンベ
ア上の位置とその点の積載量が特定され、負荷電流した
がってトルクTn,Tn+1から求めたQ0,Q1から、前
述の式4によって流入量を算出することができる。この
ような演算は処理回路10によって行う。こうして求め
られた搬入流量Qiは、出力手段15によって目視表示
または印字して出力することができる。またこの搬入流
量Qiが一定となるように、搬入位置12に荷を掘削し
て搬入するバケットホイールなどの掘削手段16を駆動
して制御することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、鉛直およ
び急傾斜用コンベアの下部への荷の搬入流量を、計測遅
れを生じることなく、高精度で検出することが可能にな
る。しかも本発明によれば、コンベアの駆動トルクまた
はモータの負荷電流を検出することによって、たとえば
マイクロコンピュータを用いて演算をして搬入流量を測
定するので、構成を簡略化することができるという効果
もまた達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を簡略化して示
す側面図である。
【図2】コンベア1の搬送される荷の量を示す図であ
る。
【図3】図1に示される実施例の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 コンベア 2,3 スプロケットホイール 4 無端状搬送体 6 モータ 7 回転速度検出器 8 制御回路 9 負荷電流検出器 10 処理回路 12 搬入位置 13 搬出位置 14 メモリ 15 出力手段 16 掘削手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中上 雄吾 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 中野 隆志 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定速度Uで走行する鉛直および急傾斜
    用の無端状コンベアの搬入位置から搬出位置までの距離
    をLとし、Kを定数とするとき、サンプリング間隔Δt
    0=L/(K・U)とし、このサンプリング間隔Δt0
    時間毎に、コンベアを駆動するトルクまたはモータの負
    荷電流に対応した積載量を検出し、 最初のΔt0時間にコンベアへ積載する量をΔQ0と
    し、時間(K+1)・Δt0後の積載量をQ1とし、時
    間K・Δt0後の積載量をQ0とするとき、時間Δt0
    における搬入量ΔQi、 ΔQi=Q1−Q0+ΔQ0 を求め、流入流量をQi、 Qi=ΔQi/Δt0 を求めることを特徴とする鉛直および急傾斜用コンベア
    の搬入流量の測定方法。
  2. 【請求項2】 鉛直および急傾斜用の無端状コンベアを
    駆動するモータと、 コンベアが予め定める一定速度で走行するようにモータ
    を駆動する手段と、コンベアを駆動するトルクまたはモ
    ータの負荷電流を検出する手段と、 コンベアの搬入位置から搬出位置までの距離をLとし、
    サンプリング間隔Δt0=L/(K・U)毎に、トルク
    または負荷電流をサンプリングしてそのトルクまたは負
    荷電流に対応した積載量を検出し、最初の時間Δt0の
    コンベアへの積載量をΔQ0とし、時間(K+1)・Δ
    t0後の積載量をQ1とし、時間K・Δt0後の積載量
    をQ0とするとき、時間Δt0における搬入量ΔQi、 ΔQi=Q1−Q0+ΔQ0 を求め、搬入流量をQi、 Qi=ΔQi/Δt0 を求める手段とを含むことを特徴とする鉛直および急傾
    斜用コンベアの搬入流量の測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014234943A (ja) * 2013-06-03 2014-12-15 株式会社タクマ 廃棄物供給量の制御方法及び制御装置
WO2016208566A1 (ja) * 2015-06-22 2016-12-29 伊東電機株式会社 コンベヤ装置、搬送装置、及び重量推定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016208566A1 (ja) * 2015-06-22 2016-12-29 伊東電機株式会社 コンベヤ装置、搬送装置、及び重量推定方法
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