JPH0741034Y2 - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JPH0741034Y2
JPH0741034Y2 JP2899190U JP2899190U JPH0741034Y2 JP H0741034 Y2 JPH0741034 Y2 JP H0741034Y2 JP 2899190 U JP2899190 U JP 2899190U JP 2899190 U JP2899190 U JP 2899190U JP H0741034 Y2 JPH0741034 Y2 JP H0741034Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電子オルガンや電子ピアノ等の電子鍵盤楽
器をはじめ、回動式の鍵盤蓋を備えた各種鍵盤楽器に関
し、特にその鍵盤蓋の開閉時に楽器本体内に落下する物
を排出する技術に関する。
〔考案の概要〕
この考案は、楽器本体に対して回動して鍵盤部を開閉す
る鍵盤蓋を備えた鍵盤楽器において、楽器本体の背面に
水平方向に延びる空隙を設けると共に、天板の下方に、
鍵盤蓋の開閉時に天板の前端と鍵盤蓋との間に形成され
る隙間からの落下物を滑落させて上記空隙へ導く傾斜面
をなす落下物排出パネルを設けることにより、鍵盤蓋の
開閉時に上記隙間から紙片やクリツプなどが落下して
も、それを自然に滑落させて上記空隙から排出させるこ
とができるようにしたものである。
〔従来の技術〕
電子オルガン等の鍵盤を有する電子楽器には、一般に不
使用時にその鍵盤部を覆つて保護する鍵盤蓋が設けられ
ている。
その鍵盤蓋としては、楽器本体の前後方向にスライド自
在に配設されて、開蓋時に楽器本体内に収納されるスラ
イド式の蓋体と、上下方向に回動自在に配設されて、開
蓋時に楽器本体上に立設される回動式の蓋体の2種類が
ある。
しかるに、前者のスライド式の蓋体は、多数個の蓋構成
部材を一連に屈曲自在に連結してよろい戸状に形成され
るので、構造が複雑で部品点数が多いため製造コストが
高くつくという問題がある。
これに対して後者の回動式の蓋体は、一枚の板状の蓋体
でよいので安価に製造でき、開蓋時に楽器本体上に立設
されるので、楽器本体内に収納スペースを確保する必要
がないという利点を有する。
しかし、例えば二段鍵盤の電子楽器のように鍵盤蓋の奥
行寸法が大きくななると重量及びその面積も大きくなる
ため、開閉操作が重くなるばかりか、自重によつて急激
に閉じて指を挾む恐れがあつたり、開蓋時にそれが楽器
本体上に立設された際に演奏者に圧迫感を与える等の問
題が生じる。
そこで、例えば特開昭63−11995号公報に見られるよう
に、鍵盤蓋の回動支点を蓋体の後端から前方及び下面の
下方に一定距離れた位置に設け、開蓋時に鍵盤蓋の後端
部が楽器本体内に収納されるようにすると共に、鍵盤蓋
の回動支点の前後における重量バランスによつて比較的
軽く開閉操作でき、急激に閉じて指を挾んだりすること
もないようにしたものも開発されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような鍵盤蓋開閉機構を採用する
と、鍵盤蓋の開閉時に楽器本体の天板の前端との間に隙
間が形成され、そこから楽譜や紙片あるいはクリツプ等
が内部に落下することがあり、必要なものが見付からな
くなつたり、その落下物によつて内部の機構や回路に障
害を起こしたりする恐れがあつた。
そのため、鍵盤蓋開閉機構の下部に大きなダストカバー
を設けたり、天板部分を背面板に対して回動可能に蝶着
して、それを回動させて楽器本体の上部を開いて落下物
を取り出せるように構成したりしていたが、そのためコ
ストアツプになるばかりか、使用者が落下に気付かなけ
れば落下物が取り出されないという問題もあつた。
この考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであり、上述のような回動式の鍵盤蓋を備えた鍵盤
楽器において、鍵盤蓋の開閉時に楽器本体の天板の前端
との間に形成される隙間から紙片やクリツプ等の内部が
落下しても、それが何の操作も必要なく自然に外部に排
出されるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は上記の目的を達成するため、楽器本体に対し
て回動して鍵盤部を開閉する鍵盤蓋を備えた鍵盤楽器に
おいて、楽器本体の背面に水平方向に延びる空隙を設け
ると共に、楽器本体の天板の下方に、鍵盤蓋の開閉時に
天板の前端と鍵盤蓋との間に形成される隙間からの落下
物を滑落させて上記空隙へ導く傾斜面をなす落下物排出
パネルを設けたものである。
〔作用〕
この考案による鍵盤楽器は上記の構成により、鍵盤蓋の
開閉時に天板の前端との間に形成される隙間から紙片や
クリツプなどの物が落下しても、それが落下物排出パネ
ルの傾斜面上を自重によつて滑り落ちて、楽器本体の背
面に設けられた空隙へ導かれ、そこから外部へ排出され
る。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面によつて具体的に説明す
る。
第1図及び第2図は、この考案の一実施例である電子鍵
盤楽器の内部をその鍵盤蓋開閉機構の説明に必要な部分
以外は省略して示す側面図である。
そして、第2図は鍵盤蓋が開き始めた状態を実線で、水
平より若干大きく開いた状態を仮想線で示し、第1図は
鍵盤蓋が完全に開いた状態を実線で、その手前の異なる
2つの位置の状態をそれぞれ仮想線で示している。
この実施例の電子鍵盤楽器は、楽器本体11に対して鍵盤
蓋13が開閉自在に支持され、不使用時にはこの鍵盤蓋13
を閉じることにより、上下二段の上鍵盤12Aと下鍵盤12B
を覆つて保護できるようになつている。
そして、この楽器本体11内の両側部に、図示の鍵盤蓋開
閉機構が設けられている。
鍵盤蓋13の後端部には、く字状腕部材14が固設され、そ
れにローラ15が軸16によつて回転自在に取り付けられて
いる。
一方、楽器本体11内にブラケツト17が固設され、それに
リンク部材であるL字状のレバー18の一端を軸19によつ
て回動自在に軸支させ、そのレバー19の他端をく字状腕
部材14の中央部に軸20によつて回動自在に軸支させてい
る。
さらに、レバー18の中間部(折曲部)の外側にバー受部
18aを形成し、そのバー受部18aと鍵盤蓋13の後端部との
間にトーシヨンバー21を係着している。
また、楽器本体11の棚板11b上に、ローラ15をガイドす
るガイドレール面22aを形成するローラガイド22を固設
している。
11aは楽器本体11の天板,11cは側板,11dは口棒,11eは背
面板である。
そして、天板11aの下縁と背面板11eの上縁との間に水平
方向に延びる空隙24を形成しており、その内側の天板11
aの下方に、鍵盤蓋13の後端の軌跡に近接する位置から
背面に向かって下降する傾斜面をなす落下物排出パネル
23を設けている。
25は各種キースイツチ等を配設する操作パネル、26は譜
面受けである。また、楽器本体11内の後部の棚板11b上
には実装部品であるトランス27が配設されている。
次に、この実施例における鍵盤蓋13の構成及びその開閉
機構の要部を第3図乃至第5図によつてさらに詳細に説
明する。
鍵盤蓋13は第3図に明示するように、前半部を構成する
透明樹脂例えばアクリル製の第1蓋部材131と、後半部
を構成する金属例えばアルミニウム製の第2蓋部材132
とからなつている。
そして、第2蓋部材132の第1蓋部材131との接合部に
は、長手方向(鍵配列方向)に沿つて、チヤンネル状の
帯板保持部132aと、その両側に間隔を置いて2本の押え
用突条132b,132cと、第1蓋部材131の後端位置を規制す
るL形係止片132dを一体に形成している。
そのチヤンネル状の帯状保持部132aに、長手方向に間隔
を置いて円柱状のネジ受け部材134(雌ネジを切つてあ
る)をカシメ等のよつて固設した帯板133を挿入して保
持させ、第1蓋部材131をその後端部付近に形成された
透孔をネジ受け部材134に嵌入させて、その上面を突条1
32b,132cに、後端面をL形係止片132dにそれぞれ当接さ
せる。
そして、第1蓋部材131の後端部とL形係止片132dに亘
つてその全長をL形の押え部材135で押えて、止めネジ1
36によつてネジ受け部材134に、止めネジ137によつてL
形係止片132dにそれぞれネジ止め固定する。
したがつて、鍵盤蓋13の上面側には止めネジ等が一切現
われずに、第1蓋部材131と第2蓋部材132とが強固に接
続される。
また、第1蓋部材131の前端縁部には、樹脂製の指かけ
部材138及びクツシヨン材139が装着されている。
第2蓋部材132の後端部には折曲部132eが、その手前に
はL字形の係止部132fとその両側に補強を兼ねた当接部
132g,132hがそれぞれ形成されており、その折曲部132e
と係止部132fとの間に、第4図にも示すようにく字状腕
部材14を係止している。
すなわち、く字状腕部材14の一方の腕部14aの先端部付
近の下面に形成された爪部14cを係止部132fに引掛け
て、折曲部132eに設けたネジ孔に挿入した止めネジ28
を、く字状腕部材14の他方の腕部14bのタツプ孔にねじ
込んで締め付けることにより、矢示B方向へ引張つて強
固に固着する。
く字状腕部材14の腕部14bの下面に一対のローラ支持片1
4dが固設され、それにローラ15を回転自在に支持する軸
16の両端を保持させている。
このローラ15は、第4図に示すローラガイド22のガイド
レール面22aに転接して移動する。
そのローラガイド22は合成樹脂で一体成形され、実際に
は材料の節約とひけ防止のため第1図及び第2図に示し
たような肉抜き形状をなすが、第4図では簡略化してブ
ロツク状に図示している。
一方、第1図における楽器本体1の棚板11b,口棒1d,背
面板11eと共にケースを構成する腕木金具29を側板11cと
一体に設け、第4図に示すようにその上部傾斜面29aに
チヤンネル状のブラケツト17を固設している。
そして、このブラケツト17の両側壁17a,17b間を、ねじ
りコイルバネ30を嵌挿した軸19を回動自在に支持し、そ
の軸19の一端にレバー18の一端(その他端は軸20によつ
てく字状腕部材14の中央部に軸支されている)を固着す
ると共に、他端には切欠溝31aを有するバネ係止板31を
固着しており、ねじりコイルバネ30の一端をこのバネ係
止板31の切欠溝31aに嵌入して係止させ、他端はブラケ
ツト17の一方の側壁17aに形成した切欠溝17cに嵌入して
係止させる。
また、ブラケツト17の側壁17aにはストツパピン32が突
設されており、レバー18が第4図に示す位置から左旋回
動した時に、その回動限位置でストツパ凹部18bがこの
ストツパピン32に係合して、その回動が阻止される。
ねじりコイルバネ30は、レバー18が途中まで回動した時
に中立状態になり、それ以上左旋回動すると巻き上げら
れて右旋方向の復帰力を生じ、レバー18が中間位置より
右旋すると巻戻されて左旋方向の復帰力を生じるように
なつている。
したがつて、第4図に示している開蓋時のレバー18が最
も右旋した状態では、最大の左旋方向の復帰力を生じて
おり、それが鍵盤蓋13を自重に抗して押し上げる方向の
トルクとして作用するので、閉じ始めに要する外部から
の操作力を軽くすることができる。
一方、トーシヨンバー21は、第5図に示すように中央の
凸部21aを中心に左右対称にクランク状に形成された中
間部21b及び両端部21cからなり、両端部21cには抜け止
め用の突起21dがプレス加工されている。
そして、中間部21bの第5図に破線で示す4ケ所の位置
を、第4図に示すように取付金具33によつて鍵盤蓋13の
第2蓋部材132の折曲部132eに取り付け、中央の凸部21a
は第2蓋部材132の内面に当接させ、両端部21cはそれぞ
れ左右両側のレバー18のバー受け部18aに嵌入して係止
させ、その両側の突起21dによつて抜け止めする。
このトーシヨンバー21の第5図に示すねじれ角αは、標
準状態では28度になつているが、鍵盤蓋13の開閉動作に
よつてレバー18と第2蓋部材132とのなす角度が変化す
るため、閉蓋状態では約80度、開蓋状態では約48度とな
り、その復帰力によつて鍵盤蓋13とレバー18との間に付
与される回動トルクが変化する。
第6図は、鍵盤蓋13を閉じた状態で楽器本体11の一部を
破断して斜め上方から見た斜視図であり、これまでに説
明した楽器本体11の側板11c,天板11a,背面板11eと、鍵
盤蓋13及び落下物排出パネル23との関係を明示してい
る。
なお、天板11aの前端縁には軟質樹脂によつて成形され
た矢印状の緩衝部材34を嵌着している。
次に、この実施例の作用を説明する。
開蓋時には、鍵盤蓋13が完全に閉じた状態から、その前
端の指かけ部材138に指をかけて上方に持ち上げて第2
図に示す位置P1とし、さらに同図の位置P2,第1図の位
置P3,P4を経て開蓋位置P5にする。
その間、ローラ15はローラガイド22のガイドレール面22
aに常時転接して移動する。このガイドレール面22aはか
なり自由に設計することができるが、この実施例では大
小2つの湾曲面をなしている。
そして、第2図に示す位置P1からP2の間は、ローラ15が
ガイドレール面22aの上方の小湾曲面に転接しており、
この間はレバー18はストツパピン32に係合して上限位置
に係止されて回動せず、く字状腕部材14のみが鍵盤蓋13
と共に軸20を中心に第2図で右旋回動する。
したがつて、鍵盤蓋13はその第2蓋部材132の外面が、
天板11aの前端の緩衝部材34に極めて近接した位置で回
動する。
また、開き始めの位置P1で、実線で示すレバー18のバー
受け部18と鍵盤蓋13との間に係着されたトーシヨンバー
21のなす角度が約100度になつているので、そのねじれ
角は約80度であり、鍵盤蓋13は自重による閉じる方向へ
の回転トルクに対して、開く方向に比較的大きな回転ト
ルクをこのトーシヨンバー21によつて与えられる。した
がつて、鍵盤蓋13を比較的軽く持ち上げることができ
る。
その後、鍵盤蓋13が開くにしたがつて、く字状腕部材14
がレバー18に対して第2図で右旋するため、トーシヨン
バー21のねじれ角が小さくなるが、鍵盤蓋13の自重によ
る左旋方向のトルクも小さくなるのでバランスがとれ
る。
さらに、第1図の位置P3でローラ15がガイドレール面22
aの突部に達し、その後下方の大湾曲面に移ると、レバ
ー18が同図で右旋回動して、鍵盤蓋13の第2蓋部材132
が、譜面受け26の後端と天板11aの前端の緩衝部材34と
の間隙を通して楽器本体11内に収納され始める。
この時、第4図に示したねじりコイルバネ30の復帰力が
鍵盤蓋13を引き込む方向に作用するので、トーシヨンバ
ー21の作用と相まつてスムーズに収納されていく。
そして、第1図の位置P4の状態で、トーシヨンバー21は
ねじれ角が28度の標準状態に戻つて復帰力を生じなくな
り、第4図のねじりコイルバネ30も復帰力がゼロの中立
状態になるので引き込み力が作用しなくなるが、鍵盤蓋
13は自重による回動力で右旋して下降していく。
それによつて、トーシヨンバー21のねじれ角が再び増加
して制動力を生じ、ねじりコイルバネ30も巻き戻されて
レバー18の右旋に対して次第に増加する制動力を生じる
ため、鍵盤蓋13が急激に落下するようなことがなく、ロ
ーラ15をガイドレール面22aに転接させながらスムーズ
に降下して、最後に第1図に実線で示す開蓋位置P5とな
る。
その間、鍵盤蓋13の第2蓋部材132の外面が常に緩衝部
材34に近接して移動するように、ガイドレール面22aに
よつて鍵盤蓋13の移動軌跡を規制する。
したがつて、緩衝部材34と鍵盤蓋13との隙間を極めて小
さくすることができる。
それでも、その間の僅かな隙間から楽譜や紙片,あるい
はクリツプ等が楽器本体11内に入り込む恐れがあるが、
そのようなことがあつたとしても、それは第1図及び第
6図に矢印で示すように、落下物排出パネル23の傾斜面
上を自重によつて落下して、天板11aと背面板11eとの間
の空隙24から外部に排出される。
したがつて、大きなダストカバーを設けたり、その都度
天板11aを回動させて楽器本体11の上部を開いて、落下
物を取り出すようなことは不要になり、それだけ構造が
簡単になるのでコストダウンを図ることが可能になる。
また、楽器本体11内での鍵盤蓋13の後端部の回動軌跡を
ローラガイド22によつて規制できるので、その回動に要
するスペースを従来より少なくすることができ、トラン
ス27等の実装部品の設置スペースの確保が容易になる。
なお、第1図及び第2図において、トランス27がローラ
15の移動経路に突出しているように見えるが、鍵盤蓋13
以外の開閉機構は楽器本体11の両側部にのみ設けられて
いるので、鍵盤蓋13の後端部の移動経路に突出していな
ければ干渉することはない。
鍵盤蓋13を閉じる場合には、第1図の開蓋位置P5にある
鍵盤蓋13の先端部をつかんで、上方へ持ち上げながら手
前へ引くようにして、前述の開く場合と逆の過程、すな
わち第1図の位置P4からP3、さらに第2図の位置P2から
P1を経て回動させればよい。
この実施例では、鍵盤蓋13の開閉動作に応じてその開位
置と閉位置で復帰力が作用し、その中間位置で復帰力が
ゼロになる2種類の弾性率の異なる弾性体、すなわちト
ーシヨンバー21とねじりコイルバネ30を設け、鍵盤蓋13
の自重による回動力とバランスをとるようにしたので、
開位置,閉位置,及び中間位置のどの位置でも開閉に要
する操作力をほぼ一様にすることができる。
この考案は、上記実施例に示した鍵盤蓋開閉機構に限ら
ず、他の回動式鍵盤蓋の開閉機構を使用する場合でも適
用でき、その対象も電子鍵盤楽器に限らずオルガンやア
ツプライトピアノ等の一般の鍵盤楽器にも適用可能であ
る。
〔考案の効果〕
以上説明してきたように、この考案によれば、鍵盤蓋の
開閉時に天板の前端との間に形成される隙間から紙片や
クリツプなどの物が落下しても、それが落下物排出パネ
ルの傾斜面上を自重によつて滑り落ち、楽器本体の背面
に設けられた空隙へ導かれてそこから外部へ排出され
る。
したがつて、楽器本体内に大きなダストカバーを設けた
り、天板部分を開閉可能に構成したりする必要がなくな
るので、その分だけコストダウンを図ることが可能にな
る。
また、落下物の取り出し忘れを生ずるようなこともなく
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案の一実施例である電子鍵盤
楽器の内部をその鍵盤蓋開閉機構の説明に必要な部分以
外は省略して示す側面図、 第3図はその鍵盤蓋の構成を示す横断面図、 第4図は同じくその鍵盤蓋開閉機構の要部を示す斜視
図、 第5図は第4図におけるトーシヨンバー21の斜視図、 第6図は鍵盤蓋13を閉じた状態で楽器本体11の一部を破
断して斜め上方から見た斜視図である。 11…楽器本体、11a…天板、11b…棚板 11c…側板、11d…口棒、11e…背面板 13…鍵盤蓋、14…く字状腕部材 15…ローラ、18…レバー、19…軸 21…トーシヨンバー、22…ローラガイド 22a…ガイドレール面 23…落下物排出パネル、24…空隙 27…トランス(実装部品)、29…腕木金具 30…ねじりコイルバネ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽器本体に対して回動して鍵盤部を開閉す
    る鍵盤蓋を備えた鍵盤楽器において、 前記楽器本体の背面に水平方向に延びる空隙を設けると
    共に、 前記楽器本体の天板の下方に、前記鍵盤蓋の開閉時に該
    天板の前端と鍵盤蓋との間に形成される隙間からの落下
    物を滑落させて前記空隙へ導く傾斜面をなす落下物排出
    パネルを設けたことを特徴とする鍵盤楽器。
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