JPH0740997B2 - 飲料製造機 - Google Patents
飲料製造機Info
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- JPH0740997B2 JPH0740997B2 JP61026472A JP2647286A JPH0740997B2 JP H0740997 B2 JPH0740997 B2 JP H0740997B2 JP 61026472 A JP61026472 A JP 61026472A JP 2647286 A JP2647286 A JP 2647286A JP H0740997 B2 JPH0740997 B2 JP H0740997B2
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- Japan
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- lower container
- heater
- container
- temperature
- water
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、下部容器内の水を加熱して熱湯化しその蒸気
圧により上部容器内に湯を押し上げて飲料を抽出するよ
うにしたいわゆるサイフォン式の飲料製造機に関する。
圧により上部容器内に湯を押し上げて飲料を抽出するよ
うにしたいわゆるサイフォン式の飲料製造機に関する。
[発明の技術的背景] 従来より、この種サイフォン式の飲料製造機としてはコ
ーヒー製造機が周知である。第9図はその従来のサイフ
ォン式コーヒー製造機を示したもので、図中1はハンド
ル部2を有する基体であり、この基体1上に保持具3を
設けている。又、4は下部容器、5は通水管6及びフィ
ルタ7を有する上部容器で、この上部容器5にコーヒー
粉を入れ、一方、下部容器4にはコーヒー粉の量に合っ
た適量の水を入れて、該下部容器4を保持具3に保持せ
しめ、次いで上部容器5を下部容器4に結合せしめて同
様に保持するようにすると共に前記通水管6及びフィル
タ7を通じて該上部容器5が下部容器4と連通するよう
にする。そしてこの状態で下部容器4の下方にヒータ8
を置き、それを発熱させて下部容器4内の水を加熱す
る。すると、やがて下部容器4内の水が沸騰し蒸気を発
生してその下部容器4内の気体圧力(以下「蒸気圧」と
称する)を漸次高めるから、それが一定以上の圧力に達
したところで下部容器4内の湯がその蒸気圧により通水
管6及びフィルタ7を通じて上部容器5内に押し上げら
れコーヒー粉と混じり合ってコーヒー液ができる。而し
てこの後、ヒータ8への通電を断ってその発熱を停止さ
せると、該下部容器4が冷めることにより内部の蒸気圧
が降下して真空作用を起こし、これに基づいて上部容器
5内のコーヒー液がフィルタ7及び通水管6を通じて下
部容器4内に流下する。そこでその後、下部容器4から
上部容器5を取去って基体1のハンドル部2を持ち該基
体1と共に下部容器4を傾けてコーヒー液をコーヒーカ
ップに移し入れれば良い。
ーヒー製造機が周知である。第9図はその従来のサイフ
ォン式コーヒー製造機を示したもので、図中1はハンド
ル部2を有する基体であり、この基体1上に保持具3を
設けている。又、4は下部容器、5は通水管6及びフィ
ルタ7を有する上部容器で、この上部容器5にコーヒー
粉を入れ、一方、下部容器4にはコーヒー粉の量に合っ
た適量の水を入れて、該下部容器4を保持具3に保持せ
しめ、次いで上部容器5を下部容器4に結合せしめて同
様に保持するようにすると共に前記通水管6及びフィル
タ7を通じて該上部容器5が下部容器4と連通するよう
にする。そしてこの状態で下部容器4の下方にヒータ8
を置き、それを発熱させて下部容器4内の水を加熱す
る。すると、やがて下部容器4内の水が沸騰し蒸気を発
生してその下部容器4内の気体圧力(以下「蒸気圧」と
称する)を漸次高めるから、それが一定以上の圧力に達
したところで下部容器4内の湯がその蒸気圧により通水
管6及びフィルタ7を通じて上部容器5内に押し上げら
れコーヒー粉と混じり合ってコーヒー液ができる。而し
てこの後、ヒータ8への通電を断ってその発熱を停止さ
せると、該下部容器4が冷めることにより内部の蒸気圧
が降下して真空作用を起こし、これに基づいて上部容器
5内のコーヒー液がフィルタ7及び通水管6を通じて下
部容器4内に流下する。そこでその後、下部容器4から
上部容器5を取去って基体1のハンドル部2を持ち該基
体1と共に下部容器4を傾けてコーヒー液をコーヒーカ
ップに移し入れれば良い。
[背景技術の問題点] しかしながら上記従来構成では、抽出後のコーヒー液を
保温する機能がなかったから、抽出後暫くコーヒー液を
飲まずに放置しておくこと、コーヒー液の温度が低下し
てまずくなってしまう。このため、温度が高く美味しい
コーヒー液を飲むには、使用者は抽出が終了するまでコ
ーヒー製造機の傍に付きっ切りで居なければならず、し
かもコーヒー液が余った場合でも下部容器4内にコーヒ
ー液を残して数時間後に飲むといった使い方ができず、
頗る不便であった。
保温する機能がなかったから、抽出後暫くコーヒー液を
飲まずに放置しておくこと、コーヒー液の温度が低下し
てまずくなってしまう。このため、温度が高く美味しい
コーヒー液を飲むには、使用者は抽出が終了するまでコ
ーヒー製造機の傍に付きっ切りで居なければならず、し
かもコーヒー液が余った場合でも下部容器4内にコーヒ
ー液を残して数時間後に飲むといった使い方ができず、
頗る不便であった。
[発明の目的] 本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従っ
てその目的は、抽出後の飲料を保温することができて、
抽出後暫くしてからでも温度が高く美味しい飲料を飲む
ことができる飲料製造機を提供するにある。
てその目的は、抽出後の飲料を保温することができて、
抽出後暫くしてからでも温度が高く美味しい飲料を飲む
ことができる飲料製造機を提供するにある。
[発明の概要] 本発明は上記目的を達成するために、いわゆるサイフォ
ン式の飲料製造機にあって、下部容器が載置されるヒー
タ受台にその下部容器内の水を沸騰させる大発熱量の沸
騰モードとそれより小さな発熱量の保温モードとの実行
が可能なヒータを設け、上部容器の温度を検出する温度
検出手段を設け、飲料抽出動作時において前記温度検出
手段が所定温度までの上昇を検出することに基づいて前
記ヒータの沸騰モードを停止しその後保温モードに切替
える通電制御手段を設けたものである。
ン式の飲料製造機にあって、下部容器が載置されるヒー
タ受台にその下部容器内の水を沸騰させる大発熱量の沸
騰モードとそれより小さな発熱量の保温モードとの実行
が可能なヒータを設け、上部容器の温度を検出する温度
検出手段を設け、飲料抽出動作時において前記温度検出
手段が所定温度までの上昇を検出することに基づいて前
記ヒータの沸騰モードを停止しその後保温モードに切替
える通電制御手段を設けたものである。
[発明の実施例] 以下、本発明をコーヒー製造機に適用した第1実施例に
つき第1図乃至第6図を参照して説明する。
つき第1図乃至第6図を参照して説明する。
まず第1図において、11は縦長な本体ケースで、これの
略中央部分には貯水可能なフラスコ状の下部容器12を保
持するための保持具13が設けられている。この保持具13
は下部容器12上端の首部12aを保持する一対のハンド部1
4を備えて成る。また、下部容器12は例えば耐熱ガラス
から形成され、把手15が取着されている。一方、16はコ
ーヒー粉等の原料を収容する上部容器で、これは例えば
耐熱ガラスから形成され、その底部中央には通水管17が
下向きに一体に形成されている。そして、この上部容器
16内の底部にはフィルタ18が通水管17の上端開口を覆う
ように配置され、通水管17の下端部に係止したスプリン
グ19によって該フィルタ18が弾性的に保持されている。
而して、上部容器16は、通水管17を下部容器12内の底部
近傍まで挿入し且つ通水管17の上端外周部のパッキン20
を下部容器12の首部12a内に気密に嵌合することによっ
て、上部容器16の上方に配置され、これによって上部容
器16が下部容器12と通水管17及びフィルタ18を通じて連
通している。一方、21は粉砕体22(第2図参照)を内設
したミルケースで、本体ケース11上部に形成したケース
装着部23の突部24にミルケース21下部のバヨネット係合
溝25を係合させることにより、該ミルケース21をケース
装着部23に着脱可能に装着している。この装着により、
粉砕体22が本体ケース11内のモータ26の回転軸26aに連
結される。また、ミルケース21の側壁部には、ミルケー
ス21内で生成したコーヒー粉を上部容器16側に排出する
ための多数の小孔から成る粉フィルタ部27が形成され、
この粉フィルタ部27の外周囲部分にはコーヒー粉を上部
容器16に案内するためのフード部28が形成され、更にこ
のフード部28の下端外周部には上部容器16の上面開口を
覆う蓋部29が形成されている。30はミルケース21の蓋
で、その外周部に設けた突起31とミルケース21の上端内
周面部に設けた凹部32との係合によってミルケース21の
上面開口部に着脱可能に装着されている。一方第1図に
おいて、33は前記本体ケース11の側方に並設した操作ボ
ックスで、これの前面部に設けたキーボード34には、コ
ーヒー豆の粉砕運転(ミル運転)の時限設定用の操作キ
ーやミル運転開始用の操作キー等の各種操作キー35、コ
ーヒー液の保温開始からの経過時間を分単位でディジタ
ル表示するためのディジタル表示器36が設けられてい
る。一方第3図において、37は本体ケース11の下端部に
下部容器12の下方部分に延長するように形成したヒータ
受台で、これの上面部の環状凹部37aに収納配置したヒ
ータ38が下部容器12下面に空隙を介して対向している。
このヒータ38は水の加熱とコーヒー液の保温のための熱
源を兼ねており、後述するように、大発熱量の沸騰モー
ドと、それよりも小さな発熱量の保温モードとの実行が
可能となっている。39は保温時にヒータ38の通断電を制
御するための保温用感熱部で、これはヒータ受台37中央
部の開口部37bに上下動自在に挿通した筒状のカバー40
と、このカバー40内に配設したサーモスタット41と、こ
のサーモスタット41を上方に付勢してカバー40を下部容
器12下面に接触させるスプリング42とを備えて成る。こ
の場合、サーモスタット41は約90℃に達したときにオフ
動作するように設定されている。一方第4図に示すよう
に、本体ケース11の側面部のうち上部容器16に対向する
部分には、筒状の開口部43が上部容器16に向けて突出す
るように形成され、この開口部43に前記上部容器16の温
度を検出する温度検出手段たる手動復帰形の温度スイッ
チ44が設けられ、この温度スイッチ44がカバー45を通じ
て上部容器16に伝熱的に接触するようにしている。この
温度スイッチ44は所定温度である約60℃に達したときに
オフ作動するように設定され、押釦46の押圧操作に連動
して回動するレバー46aによりオン状態に復帰されるよ
うになっている。斯かる温度スイッチ44と前記サーモス
タット41とから通電制御手段47が構成され、この通電制
御手段47によりヒータ38への通断電が制御される。この
場合、第5図に示すようにヒータ38とリレースイッチ48
との間にサーモスタット41と温度スイッチ44とが並列に
接続され、モータ26がリレースイッチ49を介して通断電
されるようになっている。尚、全体の回路構成は第6図
に示すようになっており、この第6図において、50は計
時機能を備えたマイクロコンピュータ、51は定電圧電源
回路、52は電源の周波数に同期した計時パルスをマイク
ロコンピュータ50に与える計時パルス発生回路、53はリ
レースイッチ48,49を駆動するリレー駆動回路、54はイ
ニシャライズ回路である。
略中央部分には貯水可能なフラスコ状の下部容器12を保
持するための保持具13が設けられている。この保持具13
は下部容器12上端の首部12aを保持する一対のハンド部1
4を備えて成る。また、下部容器12は例えば耐熱ガラス
から形成され、把手15が取着されている。一方、16はコ
ーヒー粉等の原料を収容する上部容器で、これは例えば
耐熱ガラスから形成され、その底部中央には通水管17が
下向きに一体に形成されている。そして、この上部容器
16内の底部にはフィルタ18が通水管17の上端開口を覆う
ように配置され、通水管17の下端部に係止したスプリン
グ19によって該フィルタ18が弾性的に保持されている。
而して、上部容器16は、通水管17を下部容器12内の底部
近傍まで挿入し且つ通水管17の上端外周部のパッキン20
を下部容器12の首部12a内に気密に嵌合することによっ
て、上部容器16の上方に配置され、これによって上部容
器16が下部容器12と通水管17及びフィルタ18を通じて連
通している。一方、21は粉砕体22(第2図参照)を内設
したミルケースで、本体ケース11上部に形成したケース
装着部23の突部24にミルケース21下部のバヨネット係合
溝25を係合させることにより、該ミルケース21をケース
装着部23に着脱可能に装着している。この装着により、
粉砕体22が本体ケース11内のモータ26の回転軸26aに連
結される。また、ミルケース21の側壁部には、ミルケー
ス21内で生成したコーヒー粉を上部容器16側に排出する
ための多数の小孔から成る粉フィルタ部27が形成され、
この粉フィルタ部27の外周囲部分にはコーヒー粉を上部
容器16に案内するためのフード部28が形成され、更にこ
のフード部28の下端外周部には上部容器16の上面開口を
覆う蓋部29が形成されている。30はミルケース21の蓋
で、その外周部に設けた突起31とミルケース21の上端内
周面部に設けた凹部32との係合によってミルケース21の
上面開口部に着脱可能に装着されている。一方第1図に
おいて、33は前記本体ケース11の側方に並設した操作ボ
ックスで、これの前面部に設けたキーボード34には、コ
ーヒー豆の粉砕運転(ミル運転)の時限設定用の操作キ
ーやミル運転開始用の操作キー等の各種操作キー35、コ
ーヒー液の保温開始からの経過時間を分単位でディジタ
ル表示するためのディジタル表示器36が設けられてい
る。一方第3図において、37は本体ケース11の下端部に
下部容器12の下方部分に延長するように形成したヒータ
受台で、これの上面部の環状凹部37aに収納配置したヒ
ータ38が下部容器12下面に空隙を介して対向している。
このヒータ38は水の加熱とコーヒー液の保温のための熱
源を兼ねており、後述するように、大発熱量の沸騰モー
ドと、それよりも小さな発熱量の保温モードとの実行が
可能となっている。39は保温時にヒータ38の通断電を制
御するための保温用感熱部で、これはヒータ受台37中央
部の開口部37bに上下動自在に挿通した筒状のカバー40
と、このカバー40内に配設したサーモスタット41と、こ
のサーモスタット41を上方に付勢してカバー40を下部容
器12下面に接触させるスプリング42とを備えて成る。こ
の場合、サーモスタット41は約90℃に達したときにオフ
動作するように設定されている。一方第4図に示すよう
に、本体ケース11の側面部のうち上部容器16に対向する
部分には、筒状の開口部43が上部容器16に向けて突出す
るように形成され、この開口部43に前記上部容器16の温
度を検出する温度検出手段たる手動復帰形の温度スイッ
チ44が設けられ、この温度スイッチ44がカバー45を通じ
て上部容器16に伝熱的に接触するようにしている。この
温度スイッチ44は所定温度である約60℃に達したときに
オフ作動するように設定され、押釦46の押圧操作に連動
して回動するレバー46aによりオン状態に復帰されるよ
うになっている。斯かる温度スイッチ44と前記サーモス
タット41とから通電制御手段47が構成され、この通電制
御手段47によりヒータ38への通断電が制御される。この
場合、第5図に示すようにヒータ38とリレースイッチ48
との間にサーモスタット41と温度スイッチ44とが並列に
接続され、モータ26がリレースイッチ49を介して通断電
されるようになっている。尚、全体の回路構成は第6図
に示すようになっており、この第6図において、50は計
時機能を備えたマイクロコンピュータ、51は定電圧電源
回路、52は電源の周波数に同期した計時パルスをマイク
ロコンピュータ50に与える計時パルス発生回路、53はリ
レースイッチ48,49を駆動するリレー駆動回路、54はイ
ニシャライズ回路である。
次に、上記構成の作用を説明する。コーヒー液の抽出を
行う場合には、まずミルケース21内にコーヒー豆を収容
し且つ下部容器12内に水又は湯を注入して第1図に示す
状態にセットした上で、キーボード34のミル運転の時限
設定用の操作キー35を押圧操作してミル運転時間を設定
し、その後スタート用の操作キー35を押圧操作する。こ
れにより、まずリレースイッチ49がオンされてモータ26
への通電が開始され、ミルケース21内のコーヒー豆が粉
砕体22により粉砕される。この粉砕により生成されたコ
ーヒー粉は、回転遠心力によりミルケース21の粉フィル
タ部27の小孔から順次排出されて、上部容器16内に落下
収容される。そして、ミル運転時間が設定時間に達する
と、リレースイッチ49がオフしてモータ26が停止され、
代わりにリレースイッチ48がオンする。このとき、サー
モスタット41及び温度スイッチ44は共にオン状態になっ
ているから、前記リレースイッチ48のオンによりヒータ
38への通電が開始され、下部容器12内の水が加熱され
る。このような水の加熱途中で、下部容器12の温度が約
90℃に達すると、これによってサーモスタット41がオフ
作動するが、温度スイッチ44は引続きオン状態を維持す
るから、ヒータ38への通電が続けられ、ヒータ38は大発
熱量にて下部容器12内の水を加熱し、やがて水が沸騰し
て蒸気を発生するようになる。このようなヒータ38の沸
騰モードの実行により、下部容器12内の蒸気圧が高めら
れ、それが所定以上の圧力に達したところで、下部容器
12内の湯がその蒸気圧により通水管17及びフィルタ18を
通じて上部容器16内に押し上げられ、この上部容器16内
でコーヒー粉と混じり合ってコーヒー液となる。
行う場合には、まずミルケース21内にコーヒー豆を収容
し且つ下部容器12内に水又は湯を注入して第1図に示す
状態にセットした上で、キーボード34のミル運転の時限
設定用の操作キー35を押圧操作してミル運転時間を設定
し、その後スタート用の操作キー35を押圧操作する。こ
れにより、まずリレースイッチ49がオンされてモータ26
への通電が開始され、ミルケース21内のコーヒー豆が粉
砕体22により粉砕される。この粉砕により生成されたコ
ーヒー粉は、回転遠心力によりミルケース21の粉フィル
タ部27の小孔から順次排出されて、上部容器16内に落下
収容される。そして、ミル運転時間が設定時間に達する
と、リレースイッチ49がオフしてモータ26が停止され、
代わりにリレースイッチ48がオンする。このとき、サー
モスタット41及び温度スイッチ44は共にオン状態になっ
ているから、前記リレースイッチ48のオンによりヒータ
38への通電が開始され、下部容器12内の水が加熱され
る。このような水の加熱途中で、下部容器12の温度が約
90℃に達すると、これによってサーモスタット41がオフ
作動するが、温度スイッチ44は引続きオン状態を維持す
るから、ヒータ38への通電が続けられ、ヒータ38は大発
熱量にて下部容器12内の水を加熱し、やがて水が沸騰し
て蒸気を発生するようになる。このようなヒータ38の沸
騰モードの実行により、下部容器12内の蒸気圧が高めら
れ、それが所定以上の圧力に達したところで、下部容器
12内の湯がその蒸気圧により通水管17及びフィルタ18を
通じて上部容器16内に押し上げられ、この上部容器16内
でコーヒー粉と混じり合ってコーヒー液となる。
一方、上述のように下部容器12内から上部容器16内へ湯
が全て押し上げられると、上部容器16の温度が流入した
湯によって急激に上昇し、約60℃に達したところで温度
スイッチ44がオフ作動する。このとき、既にサーモスタ
ット41はオフ状態になっているから、温度スイッチ44の
オフ作動によってヒータ38が断電され、これ以後、下部
容器12が自然放熱により次第に冷めて、その内部の蒸気
圧が降下する。その蒸気圧が所定値以下になったところ
で、上部容器16内のコーヒー液がフィルタ18及び通水管
17を通じて下部容器12内に流下して貯留される。抽出終
了後、コーヒー液を飲む場合には下部容器12の把手15を
持って、該下部容器12を保持具13のハンド部14から取外
し、上部容器16を下部容器12から取外して該下部容器12
内のコーヒ液を適宜コーヒーカップ等に移し替えれば良
い。而して、コーヒー液の抽出終了後、暫くコーヒー液
を飲まずに放置しておく場合には、時間の経過と共にコ
ーヒー液が冷めるが、上記のように温度スイッチ44がオ
フ動作した後は、次のようにしてヒータ38への通電モー
ドが保温モードに切替えられるのである。即ち、コーヒ
ー液の温度ひいては下部容器12底部の温度が所定温度以
下になると、サーモスタット41がオン作動してヒータ38
に再通電され、コーヒー液が加熱されるようになる。こ
れにより、コーヒー液が約90℃にまで加熱されると、サ
ーモスタット41が再びオフ作動してヒータ38が断電され
る。以後、上述したようなヒータ38への通電と断電が繰
返され、これによってヒータ38の発熱量の小さい保温モ
ードが実行され、もって下部容器12内のコーヒー液が適
温に保温される。このため、本実施例では、抽出後暫く
コーヒー液を飲まずに放置しておいても、コーヒー液の
温度が低下してまずくなってしまうことはない。従っ
て、従来のように使用者が抽出終了までコーヒー製造機
の傍に付きっ切りになる必要はなく、コーヒー製造機か
ら離れて別の家事を行い、抽出終了時期を適宜見計らっ
て戻れば良い。しかも、コーヒー液が余った場合でも下
部容器12を保持具13に再セットして保温しておけば、数
時間後に飲んでも美味しい。
が全て押し上げられると、上部容器16の温度が流入した
湯によって急激に上昇し、約60℃に達したところで温度
スイッチ44がオフ作動する。このとき、既にサーモスタ
ット41はオフ状態になっているから、温度スイッチ44の
オフ作動によってヒータ38が断電され、これ以後、下部
容器12が自然放熱により次第に冷めて、その内部の蒸気
圧が降下する。その蒸気圧が所定値以下になったところ
で、上部容器16内のコーヒー液がフィルタ18及び通水管
17を通じて下部容器12内に流下して貯留される。抽出終
了後、コーヒー液を飲む場合には下部容器12の把手15を
持って、該下部容器12を保持具13のハンド部14から取外
し、上部容器16を下部容器12から取外して該下部容器12
内のコーヒ液を適宜コーヒーカップ等に移し替えれば良
い。而して、コーヒー液の抽出終了後、暫くコーヒー液
を飲まずに放置しておく場合には、時間の経過と共にコ
ーヒー液が冷めるが、上記のように温度スイッチ44がオ
フ動作した後は、次のようにしてヒータ38への通電モー
ドが保温モードに切替えられるのである。即ち、コーヒ
ー液の温度ひいては下部容器12底部の温度が所定温度以
下になると、サーモスタット41がオン作動してヒータ38
に再通電され、コーヒー液が加熱されるようになる。こ
れにより、コーヒー液が約90℃にまで加熱されると、サ
ーモスタット41が再びオフ作動してヒータ38が断電され
る。以後、上述したようなヒータ38への通電と断電が繰
返され、これによってヒータ38の発熱量の小さい保温モ
ードが実行され、もって下部容器12内のコーヒー液が適
温に保温される。このため、本実施例では、抽出後暫く
コーヒー液を飲まずに放置しておいても、コーヒー液の
温度が低下してまずくなってしまうことはない。従っ
て、従来のように使用者が抽出終了までコーヒー製造機
の傍に付きっ切りになる必要はなく、コーヒー製造機か
ら離れて別の家事を行い、抽出終了時期を適宜見計らっ
て戻れば良い。しかも、コーヒー液が余った場合でも下
部容器12を保持具13に再セットして保温しておけば、数
時間後に飲んでも美味しい。
尚、下部容器12内の水の加熱が終了して温度スイッチ44
によりヒータ38が断電された時点で、マイクロコンピュ
ータ50により保温時間のカウントが開始され、この保温
時間がディジタル表示器36に分単位で表示される。これ
によって、使用者は保温の経過時間を知ることができ
る。この場合、常時はディジタル表示器36に現時刻を表
示させ(第6図参照)、保温時にキーボード34の適宜の
操作キー35を操作して保温時間の表示に切換えるように
しても良い。
によりヒータ38が断電された時点で、マイクロコンピュ
ータ50により保温時間のカウントが開始され、この保温
時間がディジタル表示器36に分単位で表示される。これ
によって、使用者は保温の経過時間を知ることができ
る。この場合、常時はディジタル表示器36に現時刻を表
示させ(第6図参照)、保温時にキーボード34の適宜の
操作キー35を操作して保温時間の表示に切換えるように
しても良い。
第7図及び第8図は本発明の第2実施例を示したもの
で、この第2実施例においては第1実施例のサーモスタ
ット41を省き、その代わりに保温時にはヒータ55の発熱
量を低下させるように構成したものである。この場合、
第7図に示す回路構成により通電制御手段が構成され、
ヒータ55は第1の発熱体55aと、この第1の発熱体55aの
抵抗値の例えば3倍の抵抗値を有する第2の発熱体55b
とを直列に接続して成り、その第2の発熱体55aに第1
実施例と同様の温度スイッチ44が並列に接続されてい
る。尚、第8図に示すように、第1及び第2の両発熱体
55a,55bはヒータ受台37の上面部に同心円状に配列され
ている。
で、この第2実施例においては第1実施例のサーモスタ
ット41を省き、その代わりに保温時にはヒータ55の発熱
量を低下させるように構成したものである。この場合、
第7図に示す回路構成により通電制御手段が構成され、
ヒータ55は第1の発熱体55aと、この第1の発熱体55aの
抵抗値の例えば3倍の抵抗値を有する第2の発熱体55b
とを直列に接続して成り、その第2の発熱体55aに第1
実施例と同様の温度スイッチ44が並列に接続されてい
る。尚、第8図に示すように、第1及び第2の両発熱体
55a,55bはヒータ受台37の上面部に同心円状に配列され
ている。
以上のような構成の第2実施例によれば、水の加熱時に
は温度スイッチ44がオン状態にあるから、ヒータ55のう
ち第2の発熱体55bが短絡された形態になって第1の発
熱体55aのみに通電される。このため、第1の発熱体55a
が強く発熱して大発熱量の沸騰モードが実行され、下部
容器12内の水が比較的短時間のうちに熱湯化される。そ
して、蒸気圧により下部容器12内の湯が上部容器16内に
押し上げられて、該上部容器16が約60℃にまで温度上昇
すると、温度スイッチ44がオフ作動する。これによりヒ
ータ55は沸騰モードから保温モードに切替えられ、第1
及び第2の両発熱体55a,55bの双方に電流が流れるよう
になる。この場合、第1の発熱体55aと第2の発熱体55b
との抵抗比を1対3に設定しているから、ヒータ55全体
としての発熱量が沸騰モードの1/4と小さくなる。この
ため、暫くすると下部容器12が冷めて、その内部の蒸気
圧が降下し、上部容器16内のコーヒー液が下部容器12内
に流下して貯留されるようになる。この後、暫くコーヒ
ー液を飲まずに放置した場合でも、比較的弱い発熱量で
発熱するヒータ55によってコーヒー液が加熱され続ける
から、コーヒー液が適温に保温される。
は温度スイッチ44がオン状態にあるから、ヒータ55のう
ち第2の発熱体55bが短絡された形態になって第1の発
熱体55aのみに通電される。このため、第1の発熱体55a
が強く発熱して大発熱量の沸騰モードが実行され、下部
容器12内の水が比較的短時間のうちに熱湯化される。そ
して、蒸気圧により下部容器12内の湯が上部容器16内に
押し上げられて、該上部容器16が約60℃にまで温度上昇
すると、温度スイッチ44がオフ作動する。これによりヒ
ータ55は沸騰モードから保温モードに切替えられ、第1
及び第2の両発熱体55a,55bの双方に電流が流れるよう
になる。この場合、第1の発熱体55aと第2の発熱体55b
との抵抗比を1対3に設定しているから、ヒータ55全体
としての発熱量が沸騰モードの1/4と小さくなる。この
ため、暫くすると下部容器12が冷めて、その内部の蒸気
圧が降下し、上部容器16内のコーヒー液が下部容器12内
に流下して貯留されるようになる。この後、暫くコーヒ
ー液を飲まずに放置した場合でも、比較的弱い発熱量で
発熱するヒータ55によってコーヒー液が加熱され続ける
から、コーヒー液が適温に保温される。
尚、本発明は上記実施例のようなコーヒー製造機ばかり
でなく、例えばお茶を製造するものにについても同様に
適用して実施し得る。また、その何れの飲料製造機にあ
っても、コーヒー豆など原料を粉砕する機構は必ずしも
備えられていなくても良い。
でなく、例えばお茶を製造するものにについても同様に
適用して実施し得る。また、その何れの飲料製造機にあ
っても、コーヒー豆など原料を粉砕する機構は必ずしも
備えられていなくても良い。
[発明の効果] 以上の記述にて明らかなように本発明によれば、通電制
御手段により制御されたヒータにより下部容器内の飲料
を保温することができるから、抽出後暫くその飲料を飲
まずに放置しておいても、その飲料の温度が低下してま
ずくなってしまうことはなく、飲料の味を損ねず常に美
味しく飲用できるという優れた効果を奏するものであ
る。
御手段により制御されたヒータにより下部容器内の飲料
を保温することができるから、抽出後暫くその飲料を飲
まずに放置しておいても、その飲料の温度が低下してま
ずくなってしまうことはなく、飲料の味を損ねず常に美
味しく飲用できるという優れた効果を奏するものであ
る。
第1図乃至第6図は本発明をコーヒー製造機に適用した
第1実施例を示したもので、第1図は全体の斜視図、第
2図はコーヒー豆の粉砕をする部分の分解斜視図、第3
図は下部容器の下方部分の縦断正面図、第4図は上部容
器の本体ケース側部分の縦断正面図、第5図及び第6図
は電気回路図であり、第7図及び第8図は本発明の第2
実施例を示したものであり、第7図は第5図相当図、第
8図はヒータ部分の平面図であり、そして第9図は従来
のサイフォン式コーヒー製造機の全体を示した斜視図で
ある。 図面中、12は下部容器、16は上部容器、17は通水管、18
はフィルタ、36はディジタル表示器、38はヒータ、41は
サーモスタット、44は温度スイッチ、47は通電制御手
段、55はヒータ、55aは第1の発熱体、55bは第2の発熱
体である。
第1実施例を示したもので、第1図は全体の斜視図、第
2図はコーヒー豆の粉砕をする部分の分解斜視図、第3
図は下部容器の下方部分の縦断正面図、第4図は上部容
器の本体ケース側部分の縦断正面図、第5図及び第6図
は電気回路図であり、第7図及び第8図は本発明の第2
実施例を示したものであり、第7図は第5図相当図、第
8図はヒータ部分の平面図であり、そして第9図は従来
のサイフォン式コーヒー製造機の全体を示した斜視図で
ある。 図面中、12は下部容器、16は上部容器、17は通水管、18
はフィルタ、36はディジタル表示器、38はヒータ、41は
サーモスタット、44は温度スイッチ、47は通電制御手
段、55はヒータ、55aは第1の発熱体、55bは第2の発熱
体である。
Claims (1)
- 【請求項1】貯水可能な下部容器と、この下部容器と通
水管及びフィルタを通じて連通しコーヒー粉等の原料を
収容する上部容器とを備え、前記下部容器内の水を加熱
して熱湯化しその蒸気圧により前記上部容器内に湯を押
し上げて飲料を抽出するようにしたものにおいて、 前記下部容器が載置されるヒータ受台に設けられ、前記
下部容器内の水を沸騰させる大発熱量の沸騰モードと、
それより小さな発熱量の保温モードとの実行が可能なヒ
ータと、 前記上部容器の温度を検出する温度検出手段と、 飲料抽出動作時において、前記温度検出手段が所定温度
までの上昇を検出することに基づいて前記ヒータの沸騰
モードを停止しその後保温モードに切替える通電制御手
段とを具備することを特徴とする飲料製造機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61026472A JPH0740997B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | 飲料製造機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61026472A JPH0740997B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | 飲料製造機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62183725A JPS62183725A (ja) | 1987-08-12 |
JPH0740997B2 true JPH0740997B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=12194452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61026472A Expired - Lifetime JPH0740997B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | 飲料製造機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740997B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59174120A (ja) * | 1983-03-23 | 1984-10-02 | 金沢工業株式会社 | コ−ヒ−等の抽出装置 |
JPS59165113U (ja) * | 1983-04-20 | 1984-11-06 | タイガー魔法瓶株式会社 | サイフオン式電気抽出器 |
JPS59209318A (ja) * | 1983-05-13 | 1984-11-27 | 松下電器産業株式会社 | コ−ヒ−沸し器 |
-
1986
- 1986-02-07 JP JP61026472A patent/JPH0740997B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62183725A (ja) | 1987-08-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |