JPH0740955U - 蝶 番 - Google Patents

蝶 番

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JPH0740955U
JPH0740955U JP7457493U JP7457493U JPH0740955U JP H0740955 U JPH0740955 U JP H0740955U JP 7457493 U JP7457493 U JP 7457493U JP 7457493 U JP7457493 U JP 7457493U JP H0740955 U JPH0740955 U JP H0740955U
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JP
Japan
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peripheral wall
blade
rising peripheral
right blades
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JP7457493U
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昭市 岩坂
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NAKAOSEISAKUSHO CO., LTD.
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NAKAOSEISAKUSHO CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 左右の羽根1、2の主面部5における対向縁
部を除く略円弧状の周縁部に立上り周壁6を形成すると
ともにその上縁から外側に取付フランジ部7を形成し、
羽根2の主面部5に、係合部材11を左右の羽根1、2
の対向方向に移動自在に支持するガイド部10を設け、
係合部材11のカム部材4とは反対側端面に形成したば
ね収容穴13と立上り周壁6との間に圧縮ばね15を介
装した。 【効果】 羽根2の主面部5にガイド部10だけを設
け、ばね受けは立上り周壁6がその機能を果すので、主
面部5をコンパクトに構成することができ、また略円弧
状の立上り周壁6を嵌入させる凹部を扉片に加工してそ
の凹部に主面部5及び立上り周壁6を嵌入させ、取付フ
ランジ部7を扉片の表面に取付けることにより、扉片を
折畳んだときの隙間を小さくすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、折畳戸などに使用する蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】
折畳戸は、多数の扉片を表裏交互に蝶番で連結するとともに各扉片を上端に取 付けた吊車を介して天井レールにて移動自在に支持することにより、伸展・折畳 自在に構成されている。
【0003】 このような折畳戸においては、伸展させたときに最先端の扉片を係止したり、 その他伸展状態を保持する手段を講じないと、各扉片が互いに折れ曲がった状態 に戻ってしまうという欠点があり、それを解消する手段として、例えば実公平1 −25180号公報等に開示されているように、折畳戸の伸展状態を自己保持で きるように、蝶番の左右の羽根が同一平面となったときに、互いに係合する係合 溝と押圧片を左右の羽根に設けたものが知られている。
【0004】 図5を参照して詳細に説明すると、隣接する扉片30、30の連結端部に取付 けられる左羽根31と右羽根32を芯軸33にて回動自在に結合し、芯軸33に 外嵌する右羽根32の筒状部34の左羽根31を向いた側部に係合溝35を形成 し、左羽根31の中央部に羽根の面と平行に隆起部36を形成するとともに、こ の隆起部36の右羽根32側の部分に切欠を形成してガイド37とばね受け片3 8を形成し、両側にガイド溝を有し、先端に係合溝35に嵌入係合可能な係合突 起41を有し、後端にばね収容穴42を有する押圧片40を、そのばね収容穴4 2にばね43を内装してガイド溝をガイド37に嵌合させて押圧片40をガイド 37にて移動自在に保持させ、左右の羽根31、32が同一平面となったときに 押圧片40の係合突起41が係合溝35に係合してその状態が保持されるように 構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図5に示したような構成の蝶番では、左羽根31に形成し た隆起部36の右羽根32側の部分に切欠を設けてガイド37とばね受け38を 形成しているため、この隆起部36が左右方向に長くなり、左右の羽根31、3 2が大型になって蝶番をコンパクトに構成できないという問題がある。
【0006】 また、左羽根31上に隆起部36を突出させて押圧片40を配置するとともに 左右の羽根31、32の連結端部上に筒状部34を突出させているので、左右の 羽根31、32を重ね合わせることができず、左右の羽根31、32を扉片30 、30の表面に取付けると、扉片30、30を折畳んだときに扉片30、30間 に大きな隙間が生じてしまい、それを防止しようとすると扉片30の表面に深く かつ大きな取付凹部を加工する必要があり、また取付作業も困難になるという問 題もある。
【0007】 本考案は、上記従来の問題点に鑑み、コンパクトに構成できるとともに扉片を 折畳んだときにその隙間を小さくできる蝶番を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、図中の参照符号を付して示すならば、左 右両羽根1、2を中央の芯軸3にて回動自在に結合し、芯軸3に装着したカム部 材4を一方の羽根1に固定し、他方の羽根2にカム部材4に弾性的に圧接する係 合部材11を設けた折畳戸用蝶番において、左右の羽根1、2の主面部5におけ る対向縁部を除く略円弧状の周縁部に立上り周壁6を形成するとともにその上縁 から外側に取付フランジ部7を形成し、他方の羽根2の主面部5に、左右の羽根 1、2の対向方向と直交する方向に適当間隔あけて互いに対向させて断面形状倒 立L字条の切起し片9、9を形成して係合部材11を左右の羽根1、2の対向方 向に移動自在に支持するガイド部10を設け、係合部材11のカム部材4とは反 対側端面に形成したばね収容穴13と立上り周壁6との間に圧縮ばね15を介装 してなる構成を採用するものである。
【0009】
【作用】
本考案にあっては、他方の羽根2の主面部5に切起し片9からなるガイド部1 0だけを設け、係合部材11のばね収容穴13に内装した圧縮ばね15のばね受 けは立上り周壁6がその機能を果すようにしているので、主面部5をコンパクト に構成することができ、また主面部5上に配置される芯軸3、カム部材4、係合 部材11等は立上り周壁6で囲まれた空間内に納まり、かつ主面部5の周縁は略 円弧状であるために扉片に主面部5及び立上り周壁6を嵌入させる凹部を容易に 加工することができ、その凹部に主面部5及び立上り周壁6を嵌入させて取付フ ランジ部7を扉片の表面、又はその表面に取付フランジ部7の厚さに応じて浅く 形成した凹部に取付けることにより、扉片を折畳んだときの隙間を小さくするこ とができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を一実施例の折畳戸用蝶番ついて、図1〜図3を参照しながら説 明する。
【0011】 1は左羽根、2は右羽根であり、各羽根1、2の対向縁部に一対づつ形成され た筒状部1a、2aに芯軸3が挿通されて両羽根1、2が回動自在に連結されて いる。筒状部1a、2aは対向縁部の長手方向の中央位置を中心にして対称に配 設され、両羽根1、2をほぼ同一工程で製造できるように構成されている。中央 に位置する筒状部1a、2b間には適当な間隔があけられ、外周にカム面4aを 形成された板カム状のカム部材4が配置されている。カム部材4は、その軸芯穴 に芯軸3を貫通させるとともにその下部に形成された係合段部4cを左羽根1の 対向縁部に係合させることによって左羽根1に固定されている。このカム部材4 はナイロン66などのポリアミド樹脂等、摩擦・摩耗特性及び耐衝撃性に優れた 合成樹脂材料にて構成されている。
【0012】 両羽根1、2は、略円形の一部を直線で切除して対向縁部とした主面部5と、 この主面部5の対向縁部を除く略円弧状の周縁部に形成した立上り周壁6と、こ の立上り周壁6の上縁から外側に延設した取付フランジ部7にて構成され、取付 フランジ部7に周方向適当間隔おきに複数の取付穴8が形成されている。
【0013】 右羽根2の主面部5の略中央部には、左右の羽根1、2の対向方向と直交する 方向に適当間隔あけて互いに対向させて断面形状倒立L字条の切起し片9が形成 され、これら一対の切起し片9、9にて係合部材11をカム部材4に対して遠近 方向に移動自在に支持するガイド部10が構成されている。
【0014】 係合部材11はポリアセタール樹脂などの摩擦・摩耗特性に優れた合成樹脂材 料にて構成され、その両側にガイド部10に摺動自在に係合するガイド溝11a が形成され、ガイド部10に沿ってカム部材4に対して遠近方向に移動自在に支 持されている。この係合部材11の先端部にはカム部材4のカム面4aに圧接す る係合突部12が突設され、後端面にはばね収容穴13が穿設されている。
【0015】 右羽根2の立上り周壁6における係合部材11の後端面に対向する部分は平坦 面に形成されてばね受け面14が構成され、圧縮ばね15がばね収容穴13とこ のばね受け面14との間に介装され、圧縮ばね15の付勢力にて係合部材11が カム部材4に向けて弾性的に押圧されている。
【0016】 カム部材4のカム面4aには、左右の羽根1、2が同一平面状に位置するとき と、その位置から左右羽根1、2が略45°程度の角度を成す位置に回転したと きに、係合突起12が嵌入係合する係合凹部4bが形成されている。
【0017】 以上の構成において、互いに隣接する扉片の連結端部に左右の羽根1、2を取 付けて折畳戸を構成する。その際に、扉片の羽根1、2の取付部には主面部5及 び立上り周壁6が嵌入する凹部を予め形成しておく。ただし、主面部5の周縁は 円弧状又は一部にばね受け面14に対応する切欠部のある略円弧状であり、凹部 の外周形状としては円弧状でよいために、この凹部は円形の工具を用いて簡単に 加工できる。そして、この凹部に羽根1、2の主面部5及び立上り周壁6を嵌入 させ、扉片の表面に取付フランジ部7を当接させ、取付穴8に取付ねじを通して 締結することにより、扉片を回動自在に連結することができる。
【0018】 その際に、他方の羽根2の主面部5には切起し片9からなるガイド部10だけ が設けられ、係合部材11のばね収容穴13に内装した圧縮ばね15のばね受け 面14は立上り周壁6の一部に形成しているので、主面部5をコンパクトに構成 することができ、従って上記凹部を小さくできてその加工が一層簡単になるとと ともに、蝶番全体もコンパクトに構成できる。
【0019】 また、主面部5上に配置される芯軸3、カム部材4、係合部材11等は立上り 周壁6で囲まれた空間内に納まり、かつ扉片の表面上には取付フランジ部7が存 在するだけであるため、扉片を折畳んだときの隙間を小さくすることができる。 さらに、扉片の表面に取付フランジ部7の厚さに応じた浅い凹部を形成すれば、 折畳んだ時に扉片を完全重ね合わせることができる。
【0020】 また、扉片をこの蝶番にて回動自在に連結して構成した折畳戸によれば、折畳 戸を完全に伸展させると、左右の羽根1、2が同一平面状になり、その状態で右 羽根2における係合部材11の係合突起12が、左羽根1に固定されたカム部材 4の係合凹部4bに嵌入係合するため、その状態が保持され、折畳戸が不測に折 れ曲がった状態になるようなことはない。また、扉片を折畳む際に、その移動途 中で扉片同士が完全に重なり合った状態になると、扉片に不規則な振れが生じて 円滑に折り畳めない状態が起こる恐れがあるが、本実施例では扉片同士が略45 °の角度を成した状態でも右羽根2における係合部材11の係合突起12が、左 羽根1に固定されたカム部材4の係合凹部4bに嵌入係合してその姿勢が保持さ れるために、扉片を折畳む途中の移動も円滑に行うことができる。なお、カム面 4aの係合凹部4bの形成位置は、折畳戸の使用態様に応じて適宜に決定される ものであり、実施例に限定されるものではない。
【0021】 次に、本考案の他の実施例を図4を参照しながら説明する。なお、上記実施例 と共通の構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略し、相違点の みを説明する。上記実施例のカム部材4は板カム状のものを例示したが、この実 施例のカム部材24は、その外周のカム面24aを幅広に形成してあり、それに 伴って係合部材21は先端まで同じ幅に形成され、先端部の係合部22は厚さと 先端形状だけがカム面24aに形成された係合凹部24bに合わせて形成されて いる。このように構成することにより、カム部材24のカム面24a及び係合部 材21の係合部22の摩耗を少なくでき、頻繁に開閉する折畳戸においても長期 にわたって安定した作用が得られる。
【0022】 また、この実施例においては主面部5を半円形状に形成してある。そのため、 左右の羽根1、2を同一平面状に開いた時に円形となり、互いに隣接する扉片の 連結端部に形成すべき凹部を一度に加工することができる。また、立上り周壁6 に特別に平坦なばね受け面14を構成せずに、円筒状の立上り周壁6に圧縮ばね 15を当接させており、左右の羽根1、2を完全に同一形状とすることができ、 一層安価に製造できる。また、筒状部1a、2a間に、6ナイロンなどの合成樹 脂製のワッシャ25を介装して左右の羽根1、2を円滑に回動できるように成さ れている。なお、取付フランジ部7の平面形状は図示していないが、任意の形状 に形成できる。
【0023】 本考案の蝶番は、上記実施例に示した具体構成例に限らず、種々の態様で構成 することができ、また折畳戸以外の各種家具の扉用蝶番としても活用できる。
【0024】
【考案の効果】
本考案によれば、一方の羽根にはカム部材を固定するだけであり、他方の羽根 の主面部には切起し片からなるガイド部だけを設け、係合部材を押圧付勢する圧 縮ばねのばね受けは立上り周壁にてその機能を果すようにしているので、羽根の 主面部をコンパクトに構成することができ、また主面部及び立上り周壁が略円弧 状であるために扉片にこれらを嵌入させる凹部を容易に加工することができ、そ の凹部に主面部及び立上り周壁を嵌入させて取付フランジを扉片の表面に取付け ることにより、主面部上に配置される芯軸、カム部材、係合部材等は立上り周壁 で囲まれた空間内に納まるために、扉片を折畳んだときの隙間を小さくすること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す蝶番の平面図であ
る。
【図2】 図1のA−A矢視断面図である。
【図3】 図1のB−B矢視断面図である。
【図4】 本考案の他の実施例を示し、(a)は平面
図、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。
【図5】 従来例の折畳戸用蝶番の縦断面図である。
【符号の説明】
1 左羽根 2 右羽根 3 芯軸 4 カム部材 5 主面部 6 立上り周壁 7 取付フランジ部 9 切起し片 10 ガイド部 11 係合部材 13 ばね収容穴 15 圧縮ばね 21 係合部材 24 カム部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右両羽根を中央の芯軸にて回動自在に
    結合し、芯軸に装着したカム部材を一方の羽根に固定
    し、他方の羽根にカム部材に弾性的に圧接する係合部材
    を設けた折畳戸用蝶番において、左右の羽根の主面部に
    おける対向縁部を除く略円弧状の周縁部に立上り周壁を
    形成するとともにその上縁から外側に取付フランジ部を
    形成し、他方の羽根の主面部に、左右の羽根の対向方向
    と直交する方向に適当間隔あけて互いに対向させて断面
    形状倒立L字条の切起し片を形成して係合部材を左右の
    羽根の対向方向に移動自在に支持するガイド部を設け、
    係合部材のカム部材とは反対側端面に形成したばね収容
    穴と立上り周壁との間に圧縮ばねを介装したことを特徴
    とする蝶番。
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