JPH0740771Y2 - 調整型シール機構 - Google Patents

調整型シール機構

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JPH0740771Y2
JPH0740771Y2 JP1989041969U JP4196989U JPH0740771Y2 JP H0740771 Y2 JPH0740771 Y2 JP H0740771Y2 JP 1989041969 U JP1989041969 U JP 1989041969U JP 4196989 U JP4196989 U JP 4196989U JP H0740771 Y2 JPH0740771 Y2 JP H0740771Y2
Authority
JP
Japan
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sealing
wall
seal
pressure
inner cavity
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989041969U
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English (en)
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JPH02132174U (ja
Inventor
奏一朗 上田
秀樹 中村
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Mutsubushi Rubber Co Ltd
Original Assignee
Mutsubushi Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 本考案は調整型シール機構に係り、シール力を自在に調
整して設定することができ、軽度のシール設定圧により
大きなシール力を得しめ、しかもシール材の損傷を有効
に防止することのできる調整型シール機構を提供しよう
とするものである。
(産業上の利用分野) シール力を流体によって適宜に調整して設定することの
できるシール機構。
(従来の技術) シール力を調整して設定することのできるシール機構と
しては従来からそれなりのものが知られている。即ちチ
ューブなどを用いたものであって、チューブの内圧を利
用してシール作用を得しめるものである。
勿論パッキングなどのシール材を用いる場合においても
緊締力の如何はそれなりにシール力に影響することにな
る。
構成的にシール力が変化するものとしてはV型シールが
あり、即ちV型シール材の撓み量を変化させることによ
りシール力を変化させるものである。
なお実開昭57−167号による実願昭55−75203号の明細書
や実開昭62−25798号による実願昭60−115905号の明細
書には内腔を有するシール材に流体を圧入してシールす
る機構が夫々示されている。
(考案が解決しようとする課題) 前記したチューブを用いるものにおいては、成程シール
力を適宜に調整設定し得るとしてもチューブに封入され
た圧力がチューブの復元力に打勝ってシール作用するも
のであるから常に目的とするシール力以上の封入圧を与
えなければならない。このことは一般的にシール材を緊
圧してシールさせる場合においても同様であり、所定の
初期設定シール力を得るにはそれ以上の操作力を必要と
する。
V型シール材においては撓み量でシール力が変化するの
で、例えば偏心条件下で設定されたような場合には各部
の撓み量が異ることからシール力が偏心量によって大幅
に変化し、同一シール機構において安定したシール条件
を得難い。
前記した実開昭57−167号による実願昭55−75203号や実
開昭62−25798号による実願昭60−115905号によるもの
はシール材中に封入された液体によって調整されたシー
ルを得しめるとしても、そのシール力は流体で圧出され
たシール材接合部の圧接力によるものであるから一般的
に内部流体の圧力(具体的には流体圧力がシール材の弾
性復元力で阻害されるから流体圧力より低い)で得ら
れ、内部流体圧力を超えてシール作用を求めることがで
きない。また前記のような内部流体圧力を高めるとシー
ル材がシールすべき内外両部体の間隙から外部方向に突
出し、このように突出したシール材が内外両部体間に挟
み込まれ、この挟み込み状態で可曲し、あるいは振動を
受けることによって著しい損傷を受ける欠点がある。
「考案の構成」 (課題を解決するための手段) 流体注入口を形成した内腔を有するシール部材のベース
部を支持部体に定着するようにしたものにおいて、前記
ベース部に対し前記内腔を介して傾斜状に連設された傾
斜頂壁の遊端側端部をシールリップとなし、該シールリ
ップと前記ベース部を連結した一側壁を薄層の可曲変形
壁として形成すると共に他側壁を厚層のストレート壁と
して形成し、上記したベース部に対する取付部体を前記
ストレート壁より高くしたことを特徴とする調整型シー
ル機構。
(作用) 内腔に流体を封入することにより薄層の可曲変形壁のみ
が殆んど抵抗(圧力損失)のない状態で充分に伸長して
シールリップが支持部体に対向したシールすべき部体に
接合してシール状態を的確に形成する。
即ち内腔に対する封入圧は単にシールリップの起倒を図
り、直角状のシールリップが上記のようなシール状態を
形成することにより外圧がこのシールリップを押しつけ
作用することとなり有効な自閉作用を形成維持し得る。
内腔内の封入流体として非圧縮性液体を用いることによ
り前記シール作用が効率的且つ的確に得られる。
厚層のストレート壁は上記のような可曲変形壁の変形に
拘わらず、安定な形態を維持し、またベース部に対する
取付部体が該ストレート壁より高くしたことにより上述
したようなシールリップによる有効なシール状態形成に
も拘わらずシール材が部分的にシールすべき部体との間
に挟み込まれるようなことを有効に防止し、シール材の
損傷をなからしめ、充分な耐用性を得しめる。
(実施例) 上記したような本考案によるものの具体的な実施態様に
ついて説明すると、本考案においては全般的には第1図
に示す如くリング状をなし、断面的には第2図に示すよ
うなシール部材1を提案するもので、その使用状態は第
3図の如くである。即ち内腔10を有するシール部材1の
基端部にベース部11を形成し、該ベース部11の両側には
係止部11a,11bを設けて取付部体2,2aにより支持部体3
に定着するように成っており、又該ベース部11に対し前
記内腔10を介して連設された遊端側を直角状に形成して
シールリップ12としている。更に該シールリップ12と前
記ベース部11を連結した一側壁は薄層の可曲変形壁13を
形成し、上記内腔10内へ流体を送入したときにおける該
可曲変形壁13の変形作用により前記シールリップ12をシ
ールすべき部体面4に対し接合するように成っており、
即ち上記したような内腔10に対しては流体注入口15が前
記ベース部11において形成されており、該注入口15には
適宜に逆止弁又は閉塞弁のような弁体16が設けられてい
る。
シール部材1は前記した可曲変形壁13に対向して厚肉の
ストレート壁14を形成しているが、上記した取付部体2
の高さはこのストレート壁14より高くされていることは
第3図の通りであり、取付部体2がこのストレート壁14
に接合して設定されることにより厚肉である該ストレー
ト壁14の変形などを有効に阻止している。
前記注入口15から内腔10内へ注入される流体について空
気でもよいことは当然であるが、本考案による好ましい
使用を得るためには非圧縮性液体(例えば水または油な
ど)を用いることが望ましく、その非圧縮性によってシ
ールリップ12にシール作用を効率的且つ迅速に行わしめ
ることができる。なお場合によっては液体と気体の混合
体としてよい。可曲変形壁13については伸縮して比較的
薄い該壁13の厚みを変化せしめ、また屈曲伸張して形状
を変化させ作用が併合して行われることは明かであ
り、、何れにしてもシールリップ12の先端側を第4図に
示すようにシールすべき部体4面に外圧をも利用して的
確に圧接して耐圧性および耐ダスト性をもったシールを
なし、又その流体圧を解放して該シール状態を解放し得
る。可曲変形壁13と対向した側壁については厚肉の耐圧
壁14として可曲変形壁13およびシールリップ12の前記し
たような作用をバックアップすることが好ましい。
本考案によるものを具体的に採用した耐圧シール作用に
ついて説明すると、第4図に示すように本案品を設定
し、内腔10に水を注入して内腔10内の圧力を注入口15よ
りの注水で0〜2kg/cm2とし、外圧Pを18kg/cm2まで高
めて作用させた場合の何れにおいても外圧Pが高まると
変形壁13を介して内腔1内における流体圧が変形壁13の
若干の変形で次表のシール内腔圧P1のように高まり、全
く漏洩を発生しないことが確認された。更に内腔を空に
すると外圧Pが1kg/cm2で洩れを発生するが、シール内
腔圧P1を0.5〜1kg/cm2とすると洩れは止まり、前記同様
に18kg/cm2になっても洩れを発生しない。即ちP1の圧力
加減でシール圧を調整できる。
なお上記のようなシール状態にある本案品において、そ
のシール機構設定位置を変えるような場合には内腔10に
対する加圧を解放させることによりシールリップ12の摺
動抵抗を小とし平易に移動し得ることは明らかである。
又シールすべき部体4面が偏心しているような場合にお
いてもシールリップ12が適切に追随し、常に均衡したシ
ール状態を形成する。
「考案の効果」 以上説明したような本考案によるときはシールすべき外
圧を利用し、内腔10の内圧によってシールリップの接合
を的確に図らしめ、自閉式に有効なシールをなさしめる
ことができ、軽度のシール設定で大きなシール力を自在
に調整設定せしめ、その取扱を容易ならしめると共にシ
ール面の偏心などにも適切に即応し得ると共にこのよう
に有効且つ強力なシール作用に拘わらず、シール材の損
傷をなからしめて耐用性を高めるなどの効果を有してお
り、工業的にその効果の大きい考案である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の技術的内容を示すものであって、第1図
は本考案によるものの全般的関係を示した正面図、第2
図はその断面図、第3図はそのシール作用状態の断面
図、第4図はその外圧シール状態の説明図である。 然してこれらの図面において、1はシール部材、2、2a
は取付部体、3は支持部体、4はシールすべき部体、10
は内腔、11はベース部、11a,11bはその係止部、12はシ
ールリップ、13は可曲変形壁、14はストレート壁、15は
流体注入口、16は弁体を示すものである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体注入口を形成した内腔を有するシール
    部材のベース部を支持部体に定着するようにしたものに
    おいて、前記ベース部に対し前記内腔を介して傾斜状に
    連設された傾斜頂壁の遊端側端部をシールリップとな
    し、該シールリップと前記ベース部を連結した一側壁を
    薄層の可曲変形壁として形成すると共に他側壁を厚層の
    ストレート壁として形成し、上記したベース部に対する
    取付部体を前記ストレート壁より高くしたことを特徴と
    する調整型シール機構。
JP1989041969U 1989-04-10 1989-04-10 調整型シール機構 Expired - Lifetime JPH0740771Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989041969U JPH0740771Y2 (ja) 1989-04-10 1989-04-10 調整型シール機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989041969U JPH0740771Y2 (ja) 1989-04-10 1989-04-10 調整型シール機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02132174U JPH02132174U (ja) 1990-11-02
JPH0740771Y2 true JPH0740771Y2 (ja) 1995-09-20

Family

ID=31553097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989041969U Expired - Lifetime JPH0740771Y2 (ja) 1989-04-10 1989-04-10 調整型シール機構

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS614772Y2 (ja) * 1980-06-02 1986-02-14
JPS6330959Y2 (ja) * 1985-07-30 1988-08-18

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02132174U (ja) 1990-11-02

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