JPH0740547A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0740547A
JPH0740547A JP19008093A JP19008093A JPH0740547A JP H0740547 A JPH0740547 A JP H0740547A JP 19008093 A JP19008093 A JP 19008093A JP 19008093 A JP19008093 A JP 19008093A JP H0740547 A JPH0740547 A JP H0740547A
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ink
carriage
recording
tank
head
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JP19008093A
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English (en)
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Yasutsugu Saijo
西城  泰嗣
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
Haruo Uchida
春男 内田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリッジに搭載される記録ヘッドやインク
タンクに対し、これらにかかわる各種の検知手段をキャ
リッジ外に配設することで十分な検知機能を具え、しか
もコンパクトで小型化、コスト低減に貢献できるインク
ジェット記録装置を提供する。 【構成】 記録ヘッドに供給するインクを収容したイン
クタンク(2)を少なくとも搭載して移動するキャリッ
ジ(3)を有するインクジェット記録装置において、イ
ンクタンク(2)にかかわる情報を検知するタンク情報
検知手段(インク残量検知センサ24A,24B)をキ
ャリッジ(3)の移動領域に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に関し、詳しくは、記録ヘッドから被記録材に向けて
インクを吐出し、記録を行なうインクジェット記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置として
は、図5に示すようなものがある。
【0003】ここで、インクジェット記録装置は、搬送
(副走査)機構によって被記録材Sを所定方向に間欠的
にシート送りすると共に、その方向と交叉する方向に記
録手段(記録ヘッド)1およびインクタンク2をキャリ
ッジ3により移動(主走査)させながら記録するように
構成されている。また、図示の記録ヘッド1は異なるイ
ンクで記録する4個のヘッドエレメントで構成されてお
り、同様にインクタンク2は異なるインクの入っている
4個のタンクエレメントで構成されている。
【0004】図5において、用紙やプラスチック薄板等
から成る被記録材Sは不図示の送給装置によって矢印A
方向に搬送され、底板4上に固定される上部ガイド5と
下部ガイド6との間に導かれて、さらに、これらのガイ
ド5,6により、搬送ローラ(副走査ローラ)7と搬送
従動ローラ(副走査従動ローラ)8から成る搬送ローラ
対の間に導かれる。搬送ローラ対7,8は搬送モーター
9によって回転駆動されるもので、その駆動制御によ
り、被記録材Sを、底板4上に固定されたプラテン10
上に導き、該プラテン10に支持されながら排出ローラ
11と排出従動ローラ12とから成る排出ローラ対の間
に挾持させ、ここで搬送が一旦停止される。なお、排出
ローラ対11,12は、前記搬送モータ19により搬送
ローラ対7,8と同期駆動されるものである。
【0005】一方、底板4上には排出ガイド13が支持
されており、排出ローラ対11,12によって矢印A方
向に搬送されてきた被記録材Sは排出ガイド13によっ
て案内されながら装置本体外へ排出される。搬送ローラ
7および排出ローラ11は、その表面に粒度が1000
〜2000のアルミナ粒子が接着されているもので、ま
た、各従動ローラ8,12にはクロロプレンゴムが焼き
付けられている。そのため、被記録材Sを高い搬送力
で、しかも高い精度で搬送することができる。
【0006】プラテン10の上方奥側には、搬送ローラ
7の軸と平行に主走査レール(ガイドレール)14が設
置されている。キャリッジ3は、その軸受部3Aに前記
ガイドレール14が挿通されており、ガイドレール14
に沿って移動する。なお本実施例においては、キャリッ
ジ3に搭載される記録手段は、異なるインクを使用する
複数(4個)のヘッドエレメントで構成されており、フ
ルカラー記録の場合には、例えば、ブラック、シアン、
マゼンタ、イエローの4色のインクが使用される。ま
た、本実施例の各記録ヘッド1と、インクタンク2は、
それぞれキャリッジ3上に交換可能に位置決め装着され
ている。
【0007】各記録ヘッド1の下部には不図示のインク
吐出部(吐出口形成面)が設けられていて、インク吐出
部には、キャリッジ3の移動方向と交叉する方向に配列
された複数の吐出口が形成されている。そしてこれらの
各インク吐出部はキャリッジ3の下部に設けられている
開口部を介してプラテン10上に被記録材Sに向けてイ
ンクを吐出する。
【0008】なお、各記録ヘッド1は、熱エネルギーを
利用してインクを吐出するインクジェット記録ヘッドで
あって、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を
備えたものである。また、これらの記録ヘッド1は、電
気熱変換体によって発生される熱エネルギーによりイン
クに膜沸騰による気泡を生ぜしめ、その成長、収縮によ
って生じる圧力変化を利用して、吐出口からインクを吐
出させ、記録を行なうものである。
【0009】更に図5において、前記キャリッジ3を往
復移動させるための駆動源としてのキャリッジモーター
(主走査モーター)15は装置本体(その側板等)に固
定されている。キャリッジモーター15の回転軸にはモ
ータープーリ16が固定されており、回転軸とともに一
体的に回転する。モータープーリ16の反対側にはアイ
ドラプーリ17が軸支されており、モータープーリ16
とアイドラプーリ17との間には、主走査ベルト(キャ
リッジ駆動ベルト)18が張架されている。キャリッジ
3は、このキャリッジ駆動ベルト18に連結されてお
り、キャリッジモーター15の正逆回転により往復駆動
される。
【0010】キャリッジ3の移動範囲内であって記録領
域から外れた位置には、キャリッジ3のホームポジショ
ンHPが設定されている。このホームポジションHPの
近傍には、各記録ヘッド1の吐出口形成面に当接(密
着)して吐出口を密封(キャッピング)することが可能
なゴム状弾性材の複数(4個)のキャップ20を備えた
キャッピング手段21が配設されている。またこのキャ
ッピング手段21の近傍には、各記録ヘッド1の吐出口
の目詰まり等による吐出不良を解消するための回復装置
30が配設されていて、この回復装置30は、前記キャ
ップ2で吐出口を密封した状態(キャッピング状態)
で、吸引ポンプ等によりチューブを通してキャップ20
内部に負圧を発生させ、その負圧により吐出口からイン
クとともに気泡、固着インク、ゴミ等の異物を吸い出す
ように機能する。
【0011】このように構成されたインクジェット記録
装置では、その記録動作時に、キャリッジモータ9によ
りキャリッジ3が移動され、それと共に、記録信号に応
じて記録ヘッド1が駆動されることにより、プラテン1
0上に保持される被記録材Sに対してインクが吐出さ
れ、1行分の記録画像が形成される。そして、1行分の
記録が終了すると、搬送ローラ対7,8を所定量回転さ
せて被記録材Sを例えば1行の記録幅に相当する量搬送
し(副走査)、再びキャリッジ3および記録ヘッド1を
駆動して次の行の記録(主走査)を行なう。以下、この
ような主走査および副走査が交互に繰り返されることに
より、被記録材Sの全体に記録がなされる。そして、所
定位置に配置されたセンサー(不図示)により被記録材
Sの後端が検知されると、記録動作を終了させ、排出ロ
ーラ対11,12の回転により被記録材Sを排出ガイド
13に沿って装置本体外に排出する。
【0012】ついで、図6および図7に従い、キャリッ
ジ3に各記録ヘッド1とそれぞれ連結された形で搭載さ
れている個々の色別インクタンク2のインク残量検知手
段について説明する。22はその連結管、2Aはインク
タンク2の下面側から下方に突設した筒状のインク残量
検知部、2Bはインクタンク2内のインク残量検知部2
Aに対応する上方に設けられたストッパ部材、23は下
方に向けて突設された遮光ピン23Aとストッパ部材2
Bに当接する浮体部23Bとからなる浮子である。ま
た、24Aおよび24Bは、インク残量検知部2Aを中
に挟む形でその両側の対向位置に配設された発光部およ
び受光部からなる透光型光検知センサであり、インク残
量検知部2Aのうち少なくともこれら透光型光検知セン
サ24A,24Bの光通路となる部分は透明に形成され
ている。
【0013】これらの透光型光検知センサ24A,24
Bはキャリッジ3に搭載されており、その信号線25
A,25Bはキャリッジ3からキャリッジ外に導かれて
不図示の装置制御用回路に接続される。斜線を施して示
す26はインクタンク2内のインク(残量)を示す。図
7は図6に示すような記録ヘッド1、連結管22、イン
クタンク2およびそのインク残量を検知するための光検
知センサ24A,24Bからなる組が例えばイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの色別に設けられている例
を示すものである。
【0014】このように構成されたインク残量検知手段
では、各インクタンク2において、インク26が十分に
ある限り、その液面がストッパ部材2Bの下端部より上
方に位置すると共に浮子23の浮体部23Bが一点鎖線
で示すようにストッパ部材2Bに当接した状態に保たれ
る。そして、この状態では浮子23の遮光ピン23Aも
また光検知センサ24A,24Bの光路を遮らない位置
にあり、従って、記録装置の制御部側ではインク有りと
判断する。また、インク26が消費され、インク残量が
図6で斜線を施して示したように少なくなると、筒状を
なすインク残量検知部2Aに浮子23の遮光ピン23A
が深いところまで下降することによって光検知センサ2
4A,24Bの光路が遮られ、インク無しとして例えば
使用者にインクタンク2の交換を促すように警告を発生
する。
【0015】なお、本例の場合はこのようなインク残量
検知が図7に示す個々のインクタンク2について行われ
るものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、キャリッジ3に搭載された記録ヘッド1およ
びまたはインクタンク2にそれぞれ対応する検知手段が
必要な場合、かかる検知手段をキャリッジ3上に搭載す
るために以下に示す様な問題があった。
【0017】(1)キャリッジ3の検知手段用のスペー
スを確保するためにキャリッジ3の大型化を招き、それ
に伴いキャリッジ3の往復動作に伴う装置内のデッドス
ペースが拡大されることによって、装置全体の小型化に
逆行する要因となる。
【0018】(2)検知センサ24A,24Bからの信
号線25A,25Bを往復動を伴うキャリッジ3を介し
て、本体内の制御部に接続するために、そのケーブル配
線が非常に長くなり、それだけ装置内にスペースを要
し、コスト的にも高いものになると共に、ノイズや往復
動によるケーブルの屈曲等による信頼性の低下につなが
る。
【0019】(3)キャリッジ3に検知センサ24A,
24Bを搭載するために、その検知センサの重量及びキ
ャリッジ大型化に伴う重量増加分だけキャリッジ駆動モ
ータの負荷増大を招き、電源容量が増すと共に発熱量も
それに連れて増し、コストアップと共に信頼性の低下に
もつながる。
【0020】本発明の目的は、上述したような従来の問
題に着目し、その解決を図るべく、キャリッジに搭載さ
れる記録ヘッドやインクタンクに対し、これらにかかわ
る各種の検知手段をキャリッジ外に配設することにより
十分な検知機能を具えながら、コンパクトで小型化、コ
スト低減に貢献できるインクジェット記録装置を提供す
ることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の第1の形態は、記録ヘッドを少なくとも
搭載して移動するキャリッジを具えたインクジェット記
録装置において、前記記録ヘッドにかかわる情報を検知
するヘッド情報検知手段を前記キャリッジの移動領域に
設けたことを特徴とするものである。また本発明の第2
の形態は、記録ヘッドに供給するインクを収容したイン
クタンクを少なくとも搭載して移動するキャリッジを具
えたインクジェット記録装置において、前記インクタン
クにかかわる情報を検知するタンク情報検知手段を前記
キャリッジの移動領域に設けたことを特徴とするもので
ある。
【0022】
【作用】本発明によれば、キャリッジの移動領域に設け
たタンク情報検知手段によりインクの残量やインクタン
クの属性情報を得ることができると共に、ヘッド情報検
知手段をタンク情報検知手段と関連する位置に設けるこ
とによって余分なスペースをとることなく、効率的に記
録ヘッドにかかわる情報、例えば記録ヘッドの有無やそ
の他個々の記録ヘッドにかかわる属性情報を得ることが
できるもので、キャリッジに搭載されないだけ、キャリ
ッジの容量や重量を少なく抑えることができ、消費電力
の節減、コストの低減に貢献できる。
【0023】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
【0024】図1および図2は本発明の第1実施例を示
す。これらの図において、41は記録装置の外套ケー
ス、42は外套ケース41上に配設されたセンサ取付台
である。なお、本例ではこのようなセンサ取付台42を
好ましくは記録ヘッド1による記録領域外、例えばHP
近傍か若しくはHPとは反対側のキャリッジ移動領域終
端部近傍に配設する。24A,24Bはセンサ取付台4
2上に固定された光検知センサであり、キャリッジ3が
図2で2点鎖線によって示す位置にまで導かれてきたと
きに、各インクタンク2から下方に突設したインク残量
検知部2Cがこれらの光検知センサ24Aと24Bとの
間に導かれるようにする。
【0025】このようにインク残量検知部2Cをキャリ
ッジ3から更に下方に突出させるために、本例ではキャ
リッジ3のタンク受け面に個々のインクタンク2ごとに
開口部3Aが設けられている。なお、光検知センサ24
A,24Bに接続される信号線25A,25Bは制御用
の回路に接続され、個々のインクタンクごとにその他の
インク残量にかかわる情報を受光部24Bから制御部に
送給する。
【0026】本実施例においては、複数の記録ヘッド1
およびそれぞれの記録ヘッド1に接続されるインクタン
ク2を搭載したキャリッジ3が、例えば予め設定されて
いるタイミングごとに図2に2点鎖線で示す検知位置に
導かれることにより、先に述べたと同様にして光検知セ
ンサ24A,24Bにより個々のインクタンク2につい
てインク残量が検知されるもので、従来のようにインク
残量検知にかかわるセンサをキャリッジ3に搭載してい
ないだけキャリッジ3まわりのスペース低減と共に、キ
ャリッジ駆動にかかわる動力の増大を抑制することがで
きる。
【0027】図3および図4は本発明の第2の実施例を
示す。本例の第1実施例と異なる点は、外套ケース41
上に設けるセンサ取付台42上にインク残量検知用の光
検知センサ24A,24Bを1組だけ設けると共に、キ
ャリッジ3の同じ移動位置で検知対象のインクタンク2
に対応する記録ヘッド1の有無を検知するようにしたこ
とにある。すなわち、これらの図において、51はプラ
テン10と共にその支持台52上に配設した記録ヘッド
有無検知センサであり、本例ではその記録ヘッド有無検
知センサ(以下ではヘッド検知センサという)51に反
射型光検知センサが用いられている。また、53は各記
録ヘッド1のヘッド検知センサ51対向位置に設けた検
知片であり、図4の2点鎖線で示す位置にキャリッジ3
が移動してきた時に、光検知センサ24A,24Bによ
ってインクタンク2内にインク残量が検知されると共
に、ヘッド検知センサ51により検知片53を介して記
録ヘッド1の有無が検出される。
【0028】なお、各記録ヘッド1および各インクタン
ク2は図4に示すように所定の間隔Gを保ってキャリッ
ジ3上に並列に固定されているので、図4に示す位置に
キャリッジ3を移動させる前にキャリッジ3の移動方向
に対して先頭側に配設されている記録ヘッド1およびそ
の対応するインクタンク2のそれぞれを順次光検知セン
サ24A,24Bの組およびヘッド検知センサ51によ
って所定の移動タイミングに合わせて検知することがで
きる。
【0029】また、以上説明してきた実施例では、検知
対象をインクの残量や記録ヘッドの有無とした例につい
て説明してきたが、外套ケース41内のキャリッジ移動
範囲内に図示はしないがバーコードリーダや光学的ある
いは磁気的読取手段を配設し、キャリッジ3上のインク
タンクや記録ヘッド側の、これら読取装置に対応する部
位にバーコードラベル,マークラベル、磁気テープ等を
設けることにより、読取手段を介して記録ヘッドの属性
情報やインクタンクの属性情報を読取らせるようにする
ことも可能である。
【0030】なお記録ヘッドの属性情報としては、たと
えば各インク吐出口の出荷時の吐出量のばらつきや記録
ヘッド内の温度センサの特性等があげられるが、これら
の情報を読取手段により読取らせることで、例えば記録
ヘッドの交換がなされたあともそれぞれの記録ヘッドの
特性に合わせた最適の吐出状態でインク吐出動作の制御
を行うようにすることができる。
【0031】また、インクタンクの属性情報としては、
たとえば充填されているインクの色,種類,生産通し番
号,タンク(インク)製造メーカー名、製造メーカーに
対応したパスワード等が考えられる。
【0032】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0033】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0034】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0035】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0036】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0037】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0038】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0039】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0040】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、インクタンクにかかわる情報を検知するタンク情報
検知手段を前記キャリッジの移動領域に設けたので、キ
ャリッジ構成部の容積・重量の削減を図り、かつ、検知
センサと制御部との間の電気配線と共に駆動電力を低減
することができ、装置の小型化、コストダウンに貢献す
るという効果が得られる。
【0042】また、キャリッジに搭載された記録ヘッド
および/またはインクタンクを複数個有するインクジェ
ット記録装置において、その検知手段を複数の記録ヘッ
ドに対して1個、複数のインクタンクに対して1個とす
ることにより、検知手段の数を大幅に削減し、さらなる
装置の小型化、コストダウンを達成することができると
いう効果が得られる。
【0043】更にまた、記録ヘッドやインクタンク固有
の特性を検知することで、記録ヘッドやインクタンクが
交換されても続いて良好な記録品位が維持できるのみな
らずユーザのセットミスによるトラブルを防止すること
ができ、指定外のインク使用による装置のダメージや記
録画像の品位悪化を未然に防止することができる外、検
知対象を記録ヘッドやインクタンクの属性情報とするこ
とにより、同様に装置の小型化、コストダウンを図るこ
とに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を模式的に示す側断
面図である。
【図2】図1に示す第1実施例の構成を下面側から見て
示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例の構成を模式的に示す断面
図である。
【図4】図3に示す第2実施例の構成を下面側から見て
示す説明図である。
【図5】従来のインクジェット記録装置の構成例を示す
斜視図である。
【図6】従来例によるインク残量検知手段の構成例を模
式的に示す側断面図である。
【図7】従来例によるインク残量検知手段の構成例を下
面側から見て示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド(記録手段) 2 インクタンク 2B ストッパ部材 2C インク残量検知部 3 キャリッジ 3A 開口部 22 連結管 23 浮子 23A 遮光ピン 23B 浮体部 24A 発光部(光検知センサ) 24B 受光部(光検知センサ) 41 外套ケース 42 センサ取付台 51 ヘッド検知センサ 52 支持台 53 検知片

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを少なくとも搭載して移動す
    るキャリッジを具えたインクジェット記録装置におい
    て、 前記記録ヘッドにかかわる情報を検知するヘッド情報検
    知手段を前記キャリッジの移動領域に設けたことを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドに供給するインクを収容した
    インクタンクを少なくとも搭載して移動するキャリッジ
    を具えたインクジェット記録装置において、 前記インクタンクにかかわる情報を検知するタンク情報
    検知手段を前記キャリッジの移動領域に設けたことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジは前記インクタンクと共
    に記録ヘッドを搭載し、該記録ヘッドにかかわる情報を
    検知するヘッド情報検知手段を前記タンク情報検知手段
    と関連する位置に設けたことを特徴とする請求項2に記
    載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドと該記録ヘッドに対応す
    るインクタンクとはそれぞれ複数であり、前記タンク情
    報検知手段および前記ヘッド情報検知手段は、前記複数
    のインクタンクおよび複数の記録ヘッドに対して1つず
    つ配設されることを特徴とする請求項3に記載のインク
    ジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記タンク情報検知手段は、前記インク
    タンクの残量を検知する手段であることを特徴とする請
    求項2ないし4のいずれかの項に記載のインクジェット
    記録装置。
  6. 【請求項6】 前記タンク情報検知手段は、前記インク
    タンクの属性にかかわる情報を読取る手段であることを
    特徴とする請求項2ないし4のいずれかの項に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ヘッド情報検知手段は、前記記録ヘ
    ッドの有無を検知する手段であることを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれかの項に記載のインクジェット記
    録装置。
  8. 【請求項8】 前記ヘッド情報検知手段は、前記記録ヘ
    ッドの属性を読取る手段であることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれかの項に記載のインクジェット記録
    装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドはインクを吐出するため
    のエネルギーを発生する素子としてインクに膜沸騰を生
    じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有する
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかの項に記
    載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010012804A (ja) * 2009-10-23 2010-01-21 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ

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JP2010012804A (ja) * 2009-10-23 2010-01-21 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ

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