JPH0740322A - 押出成形装置 - Google Patents

押出成形装置

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JPH0740322A
JPH0740322A JP19047493A JP19047493A JPH0740322A JP H0740322 A JPH0740322 A JP H0740322A JP 19047493 A JP19047493 A JP 19047493A JP 19047493 A JP19047493 A JP 19047493A JP H0740322 A JPH0740322 A JP H0740322A
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JP
Japan
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molded body
die
core pin
extrusion molding
tubular
Prior art date
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Pending
Application number
JP19047493A
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English (en)
Inventor
Michihiko Koshida
充彦 越田
Katsuto Hashimoto
勝人 橋本
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】押出成形装置におけるコアピン15の先端をダ
イス14先端面から突出させるか、またはコアピン15
の直線部分の長さを管状セラミックス成形体17の長さ
の2.0%以上とする。 【効果】管状セラミックス成形体17の反りを防止する
ことができ、特に燃料電池用支持管のような長尺セラミ
ックス管であっても歩留り良く製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば固体電解質型燃
料電池用支持管等に用いられるセラミックス管や、その
他の管状または棒状セラミック体を成形するための押出
成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、燃料電池発電システムは、エネル
ギー問題、地球環境問題に大きな貢献をするものとし
て、世界的にその期待が高まっている。燃料電池発電シ
ステムは、燃料が有する化学エネルギーを直接電気エネ
ルギーに変換できるシステムであり、高いエネルギー変
換効率を有し、燃料の多様化が可能で、低公害で、しか
も発電効率が設備規模によって影響されず、極めて有望
な技術である。
【0003】特に、固体電解質型燃料電池は、リン酸型
燃料電池や溶融炭酸塩型燃料電池と異なり、液体、融体
を用いないため電池の構成がシンプルであり、高温の排
熱利用も含めるとエネルギー効率80〜90%が期待で
きるものである。
【0004】この固体電解質燃料電池の構造は、多孔質
ジルコニアセラミックスなどからなる支持管の外表面に
陽極と、固体電解質および陰極が順次積層された構造を
成している。そして、上記支持管の内側には空気を、外
側には燃料をそれぞれ供給し、これらが固体電解質を介
して反応するときのエネルギーを直接電力の形で取り出
すものである。
【0005】そして、上記支持管を成すセラミックス管
は、セラミックス原料を管状に押出成形することによっ
て得られるものであった。例えば図6に示すような押出
成形装置を用いて、セラミック原料をシリンダー12内
に充填し、ピストン11によって下方へ加圧して、コア
ピン15とダイス14の間よりセラミック原料を押出し
て、管状セラミックス成形体17を押出成形するように
なっている。
【0006】また、燃料電池用支持管を形成する場合
は、このようにして得られた管状セラミックス成形体1
7の片側を封止して焼成し、外形を研磨するようになっ
ている。
【0007】さらに、他の押出成形装置として、図7に
示すように、投入口21から投入されたセラミック原料
をパッグスクリュー22で混練しながら前方へ送り、さ
らにオーガスクリュー24で前方へ押出して、ダイス2
6より棒状セラミックス成形体27を押出成形するよう
にしたものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図6に
示す押出成形装置を用いて成形した管状セラミックス成
形体17は、両端が反りやすいうという問題点があっ
た。特に燃料電池用支持管として用いられる管状セラミ
ックス成形体17は1600mmと長いため、反りが発
生しやすかった。これは、押出成形された管状セラミッ
クス成形体17は、ダイス14から出てしまうと支持す
るものがないことから、内在する歪みによって横方向に
曲げられ、反りの発生となるのであった。
【0009】そして、管状セラミックス成形体17に反
りが生じると、この後の片側封止工程や、焼成工程等が
困難となり、セラミックス管にクラックが生じるなどの
問題点があった。
【0010】一方、図7に示すオーガスクリュー24を
用いた押出成形装置によって棒状セラミックス成形体2
7を得る場合、セラミック原料の流れは渦巻き状に押出
されていくため、中央部分の詰まりが悪く、棒状セラミ
ックス成形体27の中央部分に空洞が生じやすいという
問題点があった。そして中央に空洞を生じたまま焼成す
ると、クラックが生じやすいという不都合があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて本発明は、
管状成形体を得るための押出成形装置におけるコアピン
をダイスの先端面から突出させることによって、管状成
形体がダイスから押出された直後もコアピンによって支
持し、反りの発生を防止できるようにしたものである。
【0012】また、本発明は、管状成形体を得るための
押出成形装置におけるコアピンの直線部分の長さを管状
成形体の長さの2.0%以上とすることにより、押出成
形時の直線方向の加圧領域を長くして成形体に内在する
歪みを少なくし、得られた管状成形体の反りを防止する
ようにしたものである。
【0013】また、本発明は、スクリューを用いて原料
を押出成形する装置において、ダイスの直前に整流板を
備えることによって、渦巻き状に押出される原料を直線
方向の流れに変換させ、その結果中央部分の詰まりの良
い棒状セラミックス成形体を得るようにしたものであ
る。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0015】図1に示す押出成形装置は、フレーム13
にピストン11およびシリンダー12が固定され、該シ
リンダー12の先端にダイス14を備え、このダイス1
4の内部にはスパイダー16で支持されたコアピン15
が配置されており、このコアピン15の先端部はダイス
14の先端面よりも突出して構成されている。
【0016】いま、セラミックス管を押出成形する場合
は、セラミック原料をシリンダー12の中に入れ、ピス
トン11で下方に加圧し、原料をダイス14とコアピン
15の隙間から押出すことにより、管状セラミックス成
形体17を得ることができる。
【0017】また、このとき、コアピン15の先端がダ
イス14の先端面から突出しているため、管状セラミッ
クス成形体17がダイス14から押し出された直後も、
コアピン15によって支持されており、管状セラミック
ス成形体17が横方向へ曲がることを防止できる。
【0018】そして、上記管状セラミックス成形体17
の曲がり(反り)を防止するためには、コアピン15先
端のダイス14先端面からの突出量aは、5mm以上必
要である。ただし、この突出量aが30mmよりも大き
いと折れやすくなるため、結局上記突出量は5〜30m
mの範囲内が良い。
【0019】さらに、管状セラミックス成形体17の反
りを防止するためには、押出成形時に生じる管状セラミ
ックス成形体17の内部歪みを少なくすればよいが、こ
れは図2に示すコアピン15の直線部15aの長さLに
関係することがわかった。
【0020】つまり、セラミック原料はコアピン15の
テーパ部15bを通過する際に押し固められ、直線部1
5aを通過する際には最終形状に形を整えられることに
なるが、この直線部15aを通過する際の長さが短い
と、内部歪みを生じて曲がり(反り)を発生させやすい
のである。
【0021】そこで、コアピン15の直線部15aの長
さLを種々に変化させたときの、得られた管状セラミッ
クス成形体17の反り量を測定する実験を行った。
【0022】セラミック原料として、15モル%のカル
シアを含む安定化ジルコニア原料粉末に、セラミゾール
等の分散剤、グリセリン等の可塑剤、PVA等の結合
剤、および焼結体の開気孔率が38%程度となるように
繊維状のセルロース等を加え、混合攪拌機を用いて混合
した。得られた混合材を図1に示す押出成形装置を用い
て生密度3.0g/cm3 、長さ1600mmの管状セ
ラミックス成形体17を得、その後の片側封止工程での
クラック発生率を調べた。
【0023】その結果、管状セラミックス成形体17の
長さ(1600mm)に対するコアピン15の直線部1
5aの長さLの比と、得られた管状セラミックス成形体
17のクラック発生率との関係を図3に示す。
【0024】この結果より明らかに、コアピン15の直
線部15aの長さLが管状セラミックス成形体17の長
さの2.0%以上になると、クラック発生率が0%とな
り、優れた結果を示した。したがって、コアピン15の
直線部15aの長さLを管状セラミックス成形体17の
長さの2.0%以上にすれば、管状セラミックス成形体
17の反りを少なくし、その後の製造工程におけるクラ
ック発生を防止できることがわかる。
【0025】なお、上記のようにコアピン15の先端を
ダイス14の先端面から突出させるとともに、コアピン
15の直線部15aの長さを管状セラミックス成形体1
7の2.0%以上とすればより好適である。また、この
ようなコアピン15の構造は、図1に示す押出成形装置
に限らず、後述する図4に示すようなスクリューを用い
た押出成形装置にも適用することができる。
【0026】次に本発明の他の実施例を説明する。
【0027】図4に示す押出成形装置は、セラミック原
料の投入口21と、原料を混練するパッグスクリュー2
2と、原料を押出すオーガスクリュー24を有し、該オ
ーガスクリュー24の前方に整流板25を介してダイス
26を備えている。
【0028】そして、この装置を用いて押出成形する場
合は、投入口21より投入したセラミック原料をパッグ
スクリュー22で混練しながら前方に送り、さらにオー
ガスクリュー24で前方へ押し出されたセラミック原料
は、整流板25を通過してダイス26より棒状セラミッ
クス成形体27として押出成形されるようになってい
る。
【0029】また、上記整流板25は、図5に示すよう
に複数の整流羽根25aとその間の貫通項25bを備え
ている。そして、セラミック原料はオーガスクリュー2
4によって渦巻き状に押し出されるが、その後この整流
板25を通過する際に渦巻き方向から直線方向の流れへ
と変換されてダイス26へ向かうことになる。そのた
め、得られた棒状セラミックス成形体27は中央部まで
完全に押し固められ、空洞部の発生を防止することがで
きる。
【0030】なお、上記整流板25は、図5に示す形状
に限定されるものではなく、セラミック原料の流れを渦
巻き方向から直線方向に変換できるように、直線方向に
沿った複数の整流羽根25aと貫通孔25bを備えたも
のであれば良い。
【0031】ここで、上記実施例と同じセラミック原料
を用いて、直径15mm、長さ100mmの棒状セラミ
ックス成形体27を押出成形する実験を行った。本発明
実施例として、図4に示す押出成形装置を用いて成形
し、一方比較例として図7に示す整流板25を用いない
押出成形装置を用いて成形した。それぞれ、10本づつ
成形し、1000℃で乾燥、1200℃で仮焼、158
0℃で焼成した時の各工程で、外観および内部のクラッ
クの有無を調べ、クラックや割れの生じたものは不良と
した。また、乾燥後および仮焼後に、それぞれ2本づつ
縦方向に切断して内部のクラック有無を調べた。
【0032】それぞれ、各工程での良品数は表1に示す
通りであり、この結果より明らかに、比較例では焼成後
でも内部クラックがなく良品であったものの数が0であ
ったのに対し、本発明の押出成形装置を用いた場合は、
全数が良品となり優れた結果を示した。
【0033】
【表1】
【0034】なお、以上の実施例では、原料としてジル
コニアを主成分とするセラミックスを示したが、この他
にアルミナ、ムライト、コージライトなどさまざまなセ
ラミックスや、あるいはセラミックス以外の各種粉末原
料の押出成形に、本発明の押出成形装置を適用できるこ
とは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】このように本発明によれば、管状成形体
を得るための押出成形装置におけるコアピンの先端をダ
イス先端面から突出させるか、またはコアピンの直線部
分の長さを管状成形体の長さの2.0%以上としたこと
によって、管状成形体の反りを防止することができ、特
に燃料電池用支持管のような長尺セラミックス管であっ
ても歩留り良く製造することができる。
【0036】また、本発明によれば、押出成形装置のダ
イスの直前に整流板を備えたことによって、セラミック
原料の流れを直線方向に整流し、中央部分の詰まりが良
い棒状セラミックス成形体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出成形装置を示す側面図である。
【図2】図1中のコアピンのみを示す側面図である。
【図3】管状セラミックス成形体の長さに対するコアピ
ンの直線部の長さLの比率と、その後の工程におけるク
ラック発生率との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の他の実施例に係る押出成形装置を示す
断面図である。
【図5】(a)(b)は、図4の押出成形装置における
整流板を示す正面図および側面図である。
【図6】従来の押出し成形装置を示す側面図である。
【図7】従来の押出し成形装置を示す断面図である。
【符号の説明】
11:ピストン 12:シリンダー 13:フレーム 14:ダイス 15:コアピン 16:スパイダー 17:管状セラミックス成形体 21:投入口 22:パッグスクリュー 24:オーガスクリュー 25:整流板 26:ダイス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状成形体を得るためにダイスの内側にコ
    アピンを備えてなる押出成形装置であって、上記コアピ
    ンの先端がダイスの先端面よりも突出していることを特
    徴とする押出成形装置。
  2. 【請求項2】管状成形体を得るためにダイスの内側にコ
    アピンを備えてなる押出成形装置であって、上記コアピ
    ンの直線部分の長さが、上記管状成形体の長さの2.0
    %以上であることを特徴とする押出成形装置。
  3. 【請求項3】原料をスクリューで混練しダイスから所定
    形状に押出成形するための装置であって、上記ダイスの
    直前に整流板を備えたことを特徴とする押出成形装置。
JP19047493A 1993-07-30 1993-07-30 押出成形装置 Pending JPH0740322A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155443A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Kyocera Corp スクリュー式の押出成形機
JP2008155442A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Kyocera Corp スクリュー式の押出成形機
JP2011025656A (ja) * 2009-06-24 2011-02-10 Kyocera Corp 押出成形機用ブレーカプレートおよびこれを用いた押出成形機

Cited By (3)

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JP2008155443A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Kyocera Corp スクリュー式の押出成形機
JP2008155442A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Kyocera Corp スクリュー式の押出成形機
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20050705

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02