JPH0740214Y2 - 多成分分析計におけるアナログ入出力回路 - Google Patents
多成分分析計におけるアナログ入出力回路Info
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- JPH0740214Y2 JPH0740214Y2 JP8057389U JP8057389U JPH0740214Y2 JP H0740214 Y2 JPH0740214 Y2 JP H0740214Y2 JP 8057389 U JP8057389 U JP 8057389U JP 8057389 U JP8057389 U JP 8057389U JP H0740214 Y2 JPH0740214 Y2 JP H0740214Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、一台の分析計でありながら複数（多数）の入
力信号に対して夫々所要の信号処理（分析）が可能に構
成されている多成分分析計におけるアナログ入出力回路
の改良に関する。
力信号に対して夫々所要の信号処理（分析）が可能に構
成されている多成分分析計におけるアナログ入出力回路
の改良に関する。
〈従来の技術〉 かかる多成分分析計の一例としては、例えば、サンプル
ガス（自動車排気や工場排気など）の中に含まれる複数
の成分（CO,HC,NOなど）の各濃度を一台で分析可能に構
成されている多成分ガス分析計があるが、その場合、各
検出器から入力される複数の検出信号（アナログ入力信
号）を、夫々、一旦デジタル信号に変換してから所要の
演算処理を行い、そして、その演算処理後の各デジタル
信号を再びアナログ信号に変換することにより表示用あ
るいは各種制御用のアナログ出力信号として出力するよ
うに構成されている。
ガス（自動車排気や工場排気など）の中に含まれる複数
の成分（CO,HC,NOなど）の各濃度を一台で分析可能に構
成されている多成分ガス分析計があるが、その場合、各
検出器から入力される複数の検出信号（アナログ入力信
号）を、夫々、一旦デジタル信号に変換してから所要の
演算処理を行い、そして、その演算処理後の各デジタル
信号を再びアナログ信号に変換することにより表示用あ
るいは各種制御用のアナログ出力信号として出力するよ
うに構成されている。
即ち、従来の多成分ガス分析計におけるアナログ入出力
回路は、第２図に例示しているように、REF（基準）検
出信号,CO濃度検出信号,HC濃度検出信号，…,TEMP（温
度）検出信号などの複数の検出器からのアナログ入力信
号を順次選択的に切換出力するための入力マルチプレク
サ01（CH0〜CHnを有する）と、その入力マルチプレクサ
01から順次供給される各アナログ信号をデジタル信号に
変換して出力するひとつのA/D変換器（ADC）02と、その
A/D変換器02から順次供給される各デジタル信号に基い
て所要の演算処理（CO濃度信号,HC濃度信号，…とREF信
号との各差演算や、その各差演算結果に対するTEMP信号
による温度補正演算を行って、CO濃度,HC濃度，…等の
各濃度測定値を求めるとか、TEMP信号から温度測定値を
求める演算）を行って、それら演算処理結果を後記する
D/A変換器（DAC）04へ順次出力するように構成されると
共に、前記入力マルチプレクサ01に対する制御信号（入
力CHの切換信号）と、後記するサンプルホールドアンプ
051,052,…,05nに対する制御信号（サンプルホールド信
号）とを、夫々、適宜タイミングで順次出力するように
構成されたCPUを主要構成とする演算制御手段03と、そ
の演算制御手段03から供給される前記演算処理結果（CO
濃度測定値,HC濃度測定値および温度測定値）に係る各
デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するひとつ
のD/A変換器（DAC）04と、そのD/A変換器04から順次出
力されるアナログ信号を、前記演算制御手段03から順次
供給されるサンプルホールド信号に従って、夫々、所定
のアナログ信号を取り込んでホールドならびに出力する
サンプルホールドアンプ051（CH1:CO用）,052（CH2:HC
用），…,05n（CHn:温度用）とから構成されている。つ
まり、これらサンプルホールドアンプ051,052,…,05n
は、全体として、前記D/A変換器04から出力されるアナ
ログ信号を順次選択的に切換出力するための出力マルチ
プレクサの機能をも兼ね備えているものである。
回路は、第２図に例示しているように、REF（基準）検
出信号,CO濃度検出信号,HC濃度検出信号，…,TEMP（温
度）検出信号などの複数の検出器からのアナログ入力信
号を順次選択的に切換出力するための入力マルチプレク
サ01（CH0〜CHnを有する）と、その入力マルチプレクサ
01から順次供給される各アナログ信号をデジタル信号に
変換して出力するひとつのA/D変換器（ADC）02と、その
A/D変換器02から順次供給される各デジタル信号に基い
て所要の演算処理（CO濃度信号,HC濃度信号，…とREF信
号との各差演算や、その各差演算結果に対するTEMP信号
による温度補正演算を行って、CO濃度,HC濃度，…等の
各濃度測定値を求めるとか、TEMP信号から温度測定値を
求める演算）を行って、それら演算処理結果を後記する
D/A変換器（DAC）04へ順次出力するように構成されると
共に、前記入力マルチプレクサ01に対する制御信号（入
力CHの切換信号）と、後記するサンプルホールドアンプ
051,052,…,05nに対する制御信号（サンプルホールド信
号）とを、夫々、適宜タイミングで順次出力するように
構成されたCPUを主要構成とする演算制御手段03と、そ
の演算制御手段03から供給される前記演算処理結果（CO
濃度測定値,HC濃度測定値および温度測定値）に係る各
デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するひとつ
のD/A変換器（DAC）04と、そのD/A変換器04から順次出
力されるアナログ信号を、前記演算制御手段03から順次
供給されるサンプルホールド信号に従って、夫々、所定
のアナログ信号を取り込んでホールドならびに出力する
サンプルホールドアンプ051（CH1:CO用）,052（CH2:HC
用），…,05n（CHn:温度用）とから構成されている。つ
まり、これらサンプルホールドアンプ051,052,…,05n
は、全体として、前記D/A変換器04から出力されるアナ
ログ信号を順次選択的に切換出力するための出力マルチ
プレクサの機能をも兼ね備えているものである。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記従来構成に係る多成分分析計におけるアナログ入出
力回路では、入力マルチプレクサ01を用いることによ
り、複数のアナログ入力信号に対してA/D変換器02をひ
とつだけ設ければ足りるように、また、出力マルチプレ
クサの機能をも兼ね備えた出力用サンプルホールドアン
プ051,052,…,05nを用いることにより、演算制御手段03
から出力される複数の演算処理結果に係るデジタル信号
に対して、D/A変換器04もひとつだけ設ければ足りるよ
うに、つまり、高価なA/D変換器02およびD/A変換器04の
使用個数が最小限になるように工夫されているのである
が、それでも、D/A変換器04に比べると格段に高価でか
つ部品点数が多くて大型なA/D変換器02を少なくともひ
とつは使用しなければならず、この点でなお改良の余地
があった。
力回路では、入力マルチプレクサ01を用いることによ
り、複数のアナログ入力信号に対してA/D変換器02をひ
とつだけ設ければ足りるように、また、出力マルチプレ
クサの機能をも兼ね備えた出力用サンプルホールドアン
プ051,052,…,05nを用いることにより、演算制御手段03
から出力される複数の演算処理結果に係るデジタル信号
に対して、D/A変換器04もひとつだけ設ければ足りるよ
うに、つまり、高価なA/D変換器02およびD/A変換器04の
使用個数が最小限になるように工夫されているのである
が、それでも、D/A変換器04に比べると格段に高価でか
つ部品点数が多くて大型なA/D変換器02を少なくともひ
とつは使用しなければならず、この点でなお改良の余地
があった。
本考案は、かかる実情に鑑みて鋭意研究の結果なされた
ものであって、その目的は、本来必須の構成要素である
出力段におけるD/A変換器を有効利用してA/D変換できる
ように工夫することによって、入力段における非常に高
価で大型なA/D変換器を省略できるようにして、多成分
分析計におけるアナログ入出力回路を従来に比べて大幅
に安価かつ小型に構成できるようにせんとすることにあ
る。
ものであって、その目的は、本来必須の構成要素である
出力段におけるD/A変換器を有効利用してA/D変換できる
ように工夫することによって、入力段における非常に高
価で大型なA/D変換器を省略できるようにして、多成分
分析計におけるアナログ入出力回路を従来に比べて大幅
に安価かつ小型に構成できるようにせんとすることにあ
る。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本考案に係る多成分分析計
におけるアナログ入出力回路は、所定の演算処理機能お
よび制御機能を有する演算制御手段と、前記演算制御手
段から供給される切換信号により複数のアナログ入力信
号を順次選択的に切換出力する入力マルチプレクサと、
前記演算制御手段から供給されるデジタル信号をアナロ
グ信号に変換して出力するD/A変換器と、前記入力マル
チプレクサから供給されるアナログ信号と前記D/A変換
器から供給されるアナログ信号を比較し大小の判別信号
を前記演算制御手段へ出力するコンパレータとを設け、
前記入力マルチプレクサから順次出力される複数のアナ
ログ入力信号と前記D/A変換器の出力を一致させるよう
に前記D/A変換器のデジタル信号を変化させることでA/D
変換可能に構成すると共に、それらA/D変換された各デ
ジタル信号に基いて前記演算制御手段により求められた
所要の演算処理結果に係るデジタル信号を、前記D/A変
換器により順次アナログ信号に変換し、そのD/A変換器
から順次出力されるアナログ信号を、前記演算制御手段
から供給されるサンプルホールド信号に従って、夫々、
所定のアナログ信号を取り込んでホールドならびに出力
するように構成されたサンプルホールドアンプを設けて
ある、という特徴を備えている。
におけるアナログ入出力回路は、所定の演算処理機能お
よび制御機能を有する演算制御手段と、前記演算制御手
段から供給される切換信号により複数のアナログ入力信
号を順次選択的に切換出力する入力マルチプレクサと、
前記演算制御手段から供給されるデジタル信号をアナロ
グ信号に変換して出力するD/A変換器と、前記入力マル
チプレクサから供給されるアナログ信号と前記D/A変換
器から供給されるアナログ信号を比較し大小の判別信号
を前記演算制御手段へ出力するコンパレータとを設け、
前記入力マルチプレクサから順次出力される複数のアナ
ログ入力信号と前記D/A変換器の出力を一致させるよう
に前記D/A変換器のデジタル信号を変化させることでA/D
変換可能に構成すると共に、それらA/D変換された各デ
ジタル信号に基いて前記演算制御手段により求められた
所要の演算処理結果に係るデジタル信号を、前記D/A変
換器により順次アナログ信号に変換し、そのD/A変換器
から順次出力されるアナログ信号を、前記演算制御手段
から供給されるサンプルホールド信号に従って、夫々、
所定のアナログ信号を取り込んでホールドならびに出力
するように構成されたサンプルホールドアンプを設けて
ある、という特徴を備えている。
かかる特徴構成により発揮される作用は下記のとおりで
ある。
ある。
即ち、本考案に係る多成分分析計におけるアナログ入出
力回路では、後述する実施例の記載からもより一層明ら
かとなるように、従来は演算制御手段の入力段において
必須の構成要素として設けられていた非常に高価で大型
なA/D変換器の代わりに、極めて安価でしかも部品点数
が少なくてシンプルかつコンパクトな構成を有するコン
パレータを設けるようにし、そして、本来の必須構成要
素である演算制御手段およびその出力段におけるD/A変
換器を有効利用して、それら演算制御手段とD/A変換器
とコンパレータとの協働でA/D変換を行なえるように構
成したことによって、従来のように高価で大型なA/D変
換器を全く使用しなくても済むようになり、以って、本
考案によれば、従来のものに比べて格段に安価で小型の
多成分分析計におけるアナログ入出力回路を提供できる
ようになった。
力回路では、後述する実施例の記載からもより一層明ら
かとなるように、従来は演算制御手段の入力段において
必須の構成要素として設けられていた非常に高価で大型
なA/D変換器の代わりに、極めて安価でしかも部品点数
が少なくてシンプルかつコンパクトな構成を有するコン
パレータを設けるようにし、そして、本来の必須構成要
素である演算制御手段およびその出力段におけるD/A変
換器を有効利用して、それら演算制御手段とD/A変換器
とコンパレータとの協働でA/D変換を行なえるように構
成したことによって、従来のように高価で大型なA/D変
換器を全く使用しなくても済むようになり、以って、本
考案によれば、従来のものに比べて格段に安価で小型の
多成分分析計におけるアナログ入出力回路を提供できる
ようになった。
〈実施例〉 以下、本考案に係る多成分分析計におけるアナログ入出
力回路の具体的な一実施例として、サンプルガス（自動
車排気や工場排気など）の中に含まれる複数の成分（C
O,HC,NOなど）の各濃度を一台で分析可能に構成されて
いる多成分ガス分析計を、図面（第１図）に基いて説明
する。
力回路の具体的な一実施例として、サンプルガス（自動
車排気や工場排気など）の中に含まれる複数の成分（C
O,HC,NOなど）の各濃度を一台で分析可能に構成されて
いる多成分ガス分析計を、図面（第１図）に基いて説明
する。
即ち、第１図の全体概略ブロック回路構成図において、
１は、複数の検出器からのアナログ入力信号であるREF
（基準）検出信号,CO濃度検出信号,HC濃度検出信号，
…,TEMP（温度）検出信号などが入力されるマルチプレ
クサ（CH0〜CHnを有する）であって、それらアナログ入
力信号を、後述する演算制御手段３から順次供給される
制御信号（切換信号）に従って、コンパレータ２の一方
の入力端子側へ順次選択的に切換出力するように構成さ
れている。
１は、複数の検出器からのアナログ入力信号であるREF
（基準）検出信号,CO濃度検出信号,HC濃度検出信号，
…,TEMP（温度）検出信号などが入力されるマルチプレ
クサ（CH0〜CHnを有する）であって、それらアナログ入
力信号を、後述する演算制御手段３から順次供給される
制御信号（切換信号）に従って、コンパレータ２の一方
の入力端子側へ順次選択的に切換出力するように構成さ
れている。
また、３は、CPUを主要構成とし、後で詳述するように
所定の演算処理機能および制御機能を有する演算制御手
段である。
所定の演算処理機能および制御機能を有する演算制御手
段である。
そして、４は、前記演算制御手段３から供給されるデジ
タル信号をアナログ信号に変換して、前記コンパレータ
２の他方の入力端子側および後記する出力マルチプレク
サ５へ出力するひとつのD/A変換器（DAC）である。な
お、この前記演算制御手段３から供給されるデジタル信
号には、後述するように、A/D変換の際に出力される変
動デジタル信号と、各種演算処理結果としてのデジタル
信号とがある。
タル信号をアナログ信号に変換して、前記コンパレータ
２の他方の入力端子側および後記する出力マルチプレク
サ５へ出力するひとつのD/A変換器（DAC）である。な
お、この前記演算制御手段３から供給されるデジタル信
号には、後述するように、A/D変換の際に出力される変
動デジタル信号と、各種演算処理結果としてのデジタル
信号とがある。
更に、５は出力マルチプレクサ（CH1〜CHnを有する）で
あり、そして61,62,…,6nは前記出力マルチプレクサ５
の各CHに接続されたサンプルホールドアンプであって、
出力マルチプレクサ５は、前記D/A変換器４から順次供
給されるアナログ信号を、前記演算制御手段３からサン
プルホールド信号が供給されている状態（つまり、各種
の演算処理結果が出力されている状態）において、同じ
く演算制御手段３から順次供給される制御信号（切換信
号）に従って、夫々、所定のサンプルホールドアンプ61
（CO用）,62（HC用），…,6n（温度用）に分配し、各サ
ンプルホールドアンプ61,62,…,6nは夫々取り込んだア
ナログ信号をホールドならびに出力するように構成され
ている。
あり、そして61,62,…,6nは前記出力マルチプレクサ５
の各CHに接続されたサンプルホールドアンプであって、
出力マルチプレクサ５は、前記D/A変換器４から順次供
給されるアナログ信号を、前記演算制御手段３からサン
プルホールド信号が供給されている状態（つまり、各種
の演算処理結果が出力されている状態）において、同じ
く演算制御手段３から順次供給される制御信号（切換信
号）に従って、夫々、所定のサンプルホールドアンプ61
（CO用）,62（HC用），…,6n（温度用）に分配し、各サ
ンプルホールドアンプ61,62,…,6nは夫々取り込んだア
ナログ信号をホールドならびに出力するように構成され
ている。
次に、上記のように構成された多成分ガス分析計におけ
るアナログ入出力回路の動作について詳述する。
るアナログ入出力回路の動作について詳述する。
入力マルチプレクサ１へREF（基準）検出信号,CO濃度検
出信号,HC濃度検出信号，…,TEMP（温度）検出信号など
の各種アナログ入力信号が入力されている状態におい
て、演算制御手段３は、先ず、その入力マルチプレクサ
１に対して制御信号（入力CHの切換信号）を順次供給す
ることにより、前記REF（基準）検出信号,CO濃度検出信
号,HC濃度検出信号，…,TEMP（温度）検出信号などを、
所定の順番および時間間隔で、コンパレータ２の一方の
入力端子側へ選択的に切換出力させると共に、各切換出
力時において、夫々、D/A変換器４へは時間と共に変化
（増大または減少）する変動デジタル信号を供給して、
そのD/A変換器４からコンパレータ２の他方の入力端子
側へ出力されるアナログ信号を変化させる。そして、コ
ンパレータ２は、その両入力端子へ入力される両アナロ
グ信号（つまり、前記入力マルチプレクサ１から供給さ
れるアナログ信号と前記D/A変換器４から供給されるア
ナログ信号）を比較し、大小の判別信号を出力する。演
算制御手段３はこの判別信号が大から小又は小から大へ
変化した時の前記変動デジタル信号の値を記憶して、D/
A変換器４へのデジタル信号の供給を停止する。このと
き記憶される変動デジタル信号の値が、入力マルチプレ
クサ１から供給されるアナログ信号のA/D変換値に相当
するのであり、従って、前記演算制御手段３とD/A変換
器４とコンパレータ２との協働によって、通常のA/D変
換器を用いることなく、A/D変換が行われたことにな
る。かくして、入力マルチプレクサ１へ入力される複数
のアナログ入力信号（REF検出信号,CO濃度検出信号,HC
濃度検出信号，…,TEMP検出信号）は順次A/D変換され
て、夫々、演算制御手段３に記憶される。
出信号,HC濃度検出信号，…,TEMP（温度）検出信号など
の各種アナログ入力信号が入力されている状態におい
て、演算制御手段３は、先ず、その入力マルチプレクサ
１に対して制御信号（入力CHの切換信号）を順次供給す
ることにより、前記REF（基準）検出信号,CO濃度検出信
号,HC濃度検出信号，…,TEMP（温度）検出信号などを、
所定の順番および時間間隔で、コンパレータ２の一方の
入力端子側へ選択的に切換出力させると共に、各切換出
力時において、夫々、D/A変換器４へは時間と共に変化
（増大または減少）する変動デジタル信号を供給して、
そのD/A変換器４からコンパレータ２の他方の入力端子
側へ出力されるアナログ信号を変化させる。そして、コ
ンパレータ２は、その両入力端子へ入力される両アナロ
グ信号（つまり、前記入力マルチプレクサ１から供給さ
れるアナログ信号と前記D/A変換器４から供給されるア
ナログ信号）を比較し、大小の判別信号を出力する。演
算制御手段３はこの判別信号が大から小又は小から大へ
変化した時の前記変動デジタル信号の値を記憶して、D/
A変換器４へのデジタル信号の供給を停止する。このと
き記憶される変動デジタル信号の値が、入力マルチプレ
クサ１から供給されるアナログ信号のA/D変換値に相当
するのであり、従って、前記演算制御手段３とD/A変換
器４とコンパレータ２との協働によって、通常のA/D変
換器を用いることなく、A/D変換が行われたことにな
る。かくして、入力マルチプレクサ１へ入力される複数
のアナログ入力信号（REF検出信号,CO濃度検出信号,HC
濃度検出信号，…,TEMP検出信号）は順次A/D変換され
て、夫々、演算制御手段３に記憶される。
次に、演算制御手段３は、それらA/D変換および記憶し
た各デジタル信号に基いて、所要の演算処理（CO濃度信
号,HC濃度信号，…とREF信号との各差演算や、その各差
演算結果に対するTEMP信号による温度補正演算を行っ
て、CO濃度,HC濃度，…等の各濃度測定値を求めると
か、TEMP信号から温度の測定値を求める演算）を行っ
て、それら演算処理結果をD/A変換器４へ順次出力する
と共に、出力マルチプレクサ５に対して、サンプルホー
ルド信号を供給し、更にその状態において、制御信号
（出力CHの切換信号）を順次供給することによって、所
定のサンプルホールドアンプ61（CO用）,62（HC用），
…,6n（温度用）に、前記D/A変換器４から順次出力され
る各種演算処理結果に係るアナログ出力信号WO分配させ
るのである。
た各デジタル信号に基いて、所要の演算処理（CO濃度信
号,HC濃度信号，…とREF信号との各差演算や、その各差
演算結果に対するTEMP信号による温度補正演算を行っ
て、CO濃度,HC濃度，…等の各濃度測定値を求めると
か、TEMP信号から温度の測定値を求める演算）を行っ
て、それら演算処理結果をD/A変換器４へ順次出力する
と共に、出力マルチプレクサ５に対して、サンプルホー
ルド信号を供給し、更にその状態において、制御信号
（出力CHの切換信号）を順次供給することによって、所
定のサンプルホールドアンプ61（CO用）,62（HC用），
…,6n（温度用）に、前記D/A変換器４から順次出力され
る各種演算処理結果に係るアナログ出力信号WO分配させ
るのである。
なお、上記した実施例においては、出力マルチプレクサ
５とサンプルホールドアンプ61,62,…,6nとを別構成に
した例を示したが、第２図で説明した従来構成のものと
同様に、サンプルホールドアンプ61,62,…,6nに、全体
として、D/A変換器４から出力されるアナログ信号を順
次選択的に切換出力するための出力マルチプレクサの機
能をも兼ね備えさせるように構成してもよい。
５とサンプルホールドアンプ61,62,…,6nとを別構成に
した例を示したが、第２図で説明した従来構成のものと
同様に、サンプルホールドアンプ61,62,…,6nに、全体
として、D/A変換器４から出力されるアナログ信号を順
次選択的に切換出力するための出力マルチプレクサの機
能をも兼ね備えさせるように構成してもよい。
〈考案の効果〉 以上詳述したところから明らかなように、本考案に係る
多成分分析計におけるアナログ入出力回路によれば、特
に、安価かつ小型のコンパレータと本来必須の構成要素
である演算制御手段とD/A変換器との協働でA/D変換を行
なえるように構成したことによって、従来は演算制御手
段の入力段において必須の構成要素として設けられてい
た非常に高価で大型なA/D変換器を省略することができ
るようになり、従って、全体として従来よりも格段に安
価かつ小型のものに構成することができる、という優れ
た効果が発揮される。
多成分分析計におけるアナログ入出力回路によれば、特
に、安価かつ小型のコンパレータと本来必須の構成要素
である演算制御手段とD/A変換器との協働でA/D変換を行
なえるように構成したことによって、従来は演算制御手
段の入力段において必須の構成要素として設けられてい
た非常に高価で大型なA/D変換器を省略することができ
るようになり、従って、全体として従来よりも格段に安
価かつ小型のものに構成することができる、という優れ
た効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】 第１図は、本考案の具体的な一実施例に係る多成分分析
計におけるアナログ入出力回路の全体概略ブロック回路
構成図を示している。 また、第２図は、本考案の技術的背景ならびに従来技術
の問題点を説明するためのものであって、従来構成に係
る多成分分析計におけるアナログ入出力回路の全体概略
ブロック回路構成図を示している。 １……入力マルチプレクサ、２……コンパレータ、３…
…演算制御手段、４……D/A変換器、５……出力マルチ
プレクサ、61〜6n……サンプルホールドアンプ。
計におけるアナログ入出力回路の全体概略ブロック回路
構成図を示している。 また、第２図は、本考案の技術的背景ならびに従来技術
の問題点を説明するためのものであって、従来構成に係
る多成分分析計におけるアナログ入出力回路の全体概略
ブロック回路構成図を示している。 １……入力マルチプレクサ、２……コンパレータ、３…
…演算制御手段、４……D/A変換器、５……出力マルチ
プレクサ、61〜6n……サンプルホールドアンプ。
Claims (1)
- 【請求項１】所定の演算処理機能および制御機能を有す
る演算制御手段と、前記演算制御手段から供給される切
換信号により複数のアナログ入力信号を順次選択的に切
換出力する入力マルチプレクサと、前記演算制御手段か
ら供給されるデジタル信号をアナログ信号に変換して出
力するD/A変換器と、前記入力マルチプレクサから供給
されるアナログ信号と前記D/A変換器から供給されるア
ナログ信号を比較し大小の判別信号を前記演算制御手段
へ出力するコンパレータとを設け、前記入力マルチプレ
クサから順次出力される複数のアナログ入力信号と前記
D/A変換器の出力を一致させるように前記D/A変換器のデ
ジタル信号を変化させることでA/D変換可能に構成する
と共に、それらA/D変換された各デジタル信号に基いて
前記演算制御手段により求められた所要の演算処理結果
に係るデジタル信号を、前記D/A変換器により順次アナ
ログ信号に変換し、そのD/A変換器から順次出力される
アナログ信号を、前記演算制御手段から供給されるサン
プルホールド信号に従って、夫々、所定のアナログ信号
を取り込んでホールドならびに出力するように構成され
たサンプルホールドアンプを設けてあることを特徴とす
る多成分分析計におけるアナログ入出力回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8057389U JPH0740214Y2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 多成分分析計におけるアナログ入出力回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8057389U JPH0740214Y2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 多成分分析計におけるアナログ入出力回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0319956U JPH0319956U (ja) | 1991-02-27 |
| JPH0740214Y2 true JPH0740214Y2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=31625757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8057389U Expired - Lifetime JPH0740214Y2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 多成分分析計におけるアナログ入出力回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740214Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0599867A (ja) * | 1991-05-31 | 1993-04-23 | Nippon Sanso Kk | 漏洩ガス検知方法及び装置 |
-
1989
- 1989-07-06 JP JP8057389U patent/JPH0740214Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0319956U (ja) | 1991-02-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |