JPH074016Y2 - 褥瘡防止用紙おしめ - Google Patents

褥瘡防止用紙おしめ

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JPH074016Y2
JPH074016Y2 JP1989045502U JP4550289U JPH074016Y2 JP H074016 Y2 JPH074016 Y2 JP H074016Y2 JP 1989045502 U JP1989045502 U JP 1989045502U JP 4550289 U JP4550289 U JP 4550289U JP H074016 Y2 JPH074016 Y2 JP H074016Y2
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water
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健一 戸塚
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は褥瘡防止用紙おしめに関する。
(従来の技術) 病人あるいは衰弱、栄養不良、老衰(ねたきり老人)、
脊髄損傷、その他知覚麻痺のある患者の場合には、褥瘡
(所謂床ずれ)が発生しやすい。この褥瘡の発生箇所
は、骨突出部に多くみられ、横臥している場合、特に腰
から臀部にかけての仙骨部、腰骨両側の大転子部に多く
発生がみられる。
このような部位に発生する褥瘡の予防手段としては、患
者の体位を頻繁に変換させることや、当該部位の皮膚の
清潔、乾燥状態の維持、同マッサージ等の看護を施すこ
とによりある程度褥瘡の発生を抑えることはできても、
失禁患者の場合にはおしめを当てゝおくとき、自己が排
泄した大便や尿、汗で臀部が汚れたり蒸れたりして十分
な清潔状態、乾燥状態が保てなくなり、褥瘡が発生し、
悪化しやすい状況になる。また同様におしめかぶれも発
生しやすくなる。
(考案が解決しようとする課題) 従来の紙おしめは、フラットタイプ、パンツタイプの如
何にかゝわらず腰部から股下を経て腹部上に当てがわれ
るが、排便・排尿により紙おしめの吸水層に吸収された
水分が吸水層内で下方に流動するので、臀部から腰下に
かけて濡れてしまい、乾燥状態が保てず、かつ不潔にな
って褥瘡やおしめかぶれができやすくなる。
このほか様々な素材や機能を持つ褥瘡防止具が製品化さ
れているが、当該部位の清潔、乾燥維持を果すものがな
く、前記のような患者の対策として、取扱いが簡便で確
実に褥瘡の発生やおしめかぶれを予防し得る有効な用具
がないのが現状である。
本考案はこれに鑑み、紙おしめを改良することによって
主として、仙骨部、大転子部での褥瘡の発生を防止する
ことができ、併せて臀部のおしめかぶれを防止すること
が出来る褥瘡防止用紙おしめを提供することを目的とし
てなされたものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記従来技術が有する課題を解決するため、本考案は、
吸水層の外面側をビニールフイルム等の不透水性シート
で覆い、内面側を不織布等の通水性シートで覆い、周端
をシールして水分の漏出を遮断してなる主吸水体と、こ
の主吸水体と同構造をもってこれとは独立に設け、該主
吸水体より短かい長さの副吸水体とからなり、上記主,
副吸水体を接続可能とするとともに主吸水体および副吸
水体の少なくとも一方の吸水層の端部に水分の逆流出を
防ぐための撥水性シートを設け、使用時に主吸水体の一
端に副吸水体を継げるか重ね合せてこの副吸水体が患者
の腰下から臀部下に当たるように当てがうことにより主
吸水体に吸水された水分が臀部から腰部に至らないよう
にしたことを特徴とする褥瘡防止用紙おしめを請求項1
とし、前記主吸水体の吸水層には殺菌剤添加高分子吸収
材を混入乃至は散着させ、前記副吸水体の吸水層には乾
燥剤を混入乃至は散着した褥瘡防止用紙おしめを請求項
2とするものである。
(作用) 主吸水体と副吸水体とを継いで使用する場合は、副吸水
体を患者の腰下から臀部下に差込み、ついで主吸水体を
股間を通して腹部上へ当てがうようにすれば、通常のお
しめと同様にして当てがうことができる。当てがった後
排便・排尿があると、その水分は主吸水体に吸水され、
その主吸収体内の吸水層に吸水されるが、吸水層内で下
方へ流下する水分は端部のシール部および撥水性シート
部分で止められ、副吸水体へ浸水することはない。これ
により患者の腰下から臀部にかけて当てがわれている副
吸水体は乾燥したまゝの状態に保たれており、患者の仙
骨部乃至大転子部を濡らすことがなく、清潔乾燥状態に
保たれて褥瘡やおしめかぶれを起すことが防がれる。ま
た主吸水体の一端に副吸水体を重ねてこの副吸水体を腰
下から臀部下に当てがうようにすれば、当該部分が厚く
なってクッション性が増し、しかも吸水体に浸透した水
分は副吸水体の下面の不浸水性シートにより遮断されて
副吸水体の吸水層へ水分が浸入することがなく、前記の
場合と同様に副吸水体は乾燥状態に保たれて褥瘡の発生
を抑えることができる。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明する。
本考案による紙おしめは、平面形状が縦長矩形状の主吸
水体1Aと、同じく横長矩形状の副吸水体1Bとからなって
いる。これらの基本構成は、第2図に断面を示すよう
に、所定の厚さで矩形平板状をなす吸水層2,2の下面を
不透水性シート3,3で覆い、同じく上面側を通水性シー
ト4,4で覆ってこれらの四周をヒートシールまたはホッ
トメルト等の手段によるシール部5,5により固着し、吸
水層2,2が被包されている。吸水層2,2の下面側(外面
側)を覆う不透水性シート3,3はビニールフイルム等の
合成樹脂シートが用いられ、上面側(内側面)を覆う通
水性シート4,4は、肌ざわりがよく前記不透水性シート
3,3に対し接着可能な不織布等が用いられる。前記吸水
層2,2はクッション性を持たせるため綿状パルプ、吸水
紙等が用いられ、主吸水体1Aの吸水層2には、保水性を
高めるためと衛生状態を維持するために殺菌剤添加高分
子吸収材を混入または散着させ、また副吸水体1Bの吸水
層2には、上記高分子吸収材に加え乾燥剤が適宜混入ま
たは散着しておくことが好ましい。
主吸水体1Aと副吸水体1Bとの端縁1C,1Dは随時接続可能
とされている。この接続手段としては、容易には離脱し
ない程度の結合が得られればよいもので、例えば、第2
図示のように各端縁1C,1Dに部分的に平面ファスナ6A,6B
を取付けておき、これら端縁1C,1Dを重ね合せることに
より平面ファスナ6A,6Bが係合して連結されるようにす
るか、あるいは各端縁1C,1Dにひもを取付けておき、こ
れと結び合せることにより連結するなど、適宜な手段を
採用することができる。
主吸水体1A、副吸水体1Bの吸水層2,2の端部には、第3
図に示すように例えば薄紙に撥水性のある液(パラフィ
ン等)を塗布含浸させた撥水性シート7,7をそわせてお
かれ、吸水層2,2の端部から水分が表面に逆流出するこ
とを防ぐようになっている。この場合、通水性シート4,
4の内面該当範囲に直接撥水処理を施すようにしてもよ
い。
つぎに上記実施例の作用を説明する。
第4図示のように主吸水体1Aと副吸水体1Bとを継いで使
用する場合は、主吸水体1Aと副吸水体1Bとの端縁1C,1D
を継いだうえで副吸水体1Bを第6図に示すように患者a
の腰b下から臀部c下に差込み、ついで主吸水体1Aを股
間を通して副部d上へ当てがうようにすれば、通常のお
しめと同様にして当てがうことができる。こうして当て
がったのち排尿・排便があると、その水分は主吸水体1A
の通水性シート4を通して吸水層2に吸収され、その主
吸水体1A内の吸水層2内で下方へ流下する部分はシール
された端縁1Cにより止められるとともに撥水性シート7,
7により上面側へ流出することが防がれ、副吸水体1Bへ
浸入することはない、これにより患者aの腰b下から臀
部cにかけて当てがわれている副吸水体1Bは乾燥状態に
保たれ、患者の仙骨部e乃至大転子部を濡らすことがな
く、清潔乾燥状態に保たれて褥瘡やおしめかぶれを起す
ことが防がれる。
第7図は他の使用例を示すもので、第5図示のように主
吸水体1Aと副吸水体1Bとを切離した状態としておき、主
吸水体1Aの奥側上面に副吸水体1Bを重ねて置き、この副
吸水体1Bを患者aの腰b下から臀部c下に当てがうよう
にする。こうすれば当該部分が厚くなってクッション性
が増し、また主吸水体1Aに吸収された水分は副吸水体1B
の下面の不透水性シート3により遮断されて副吸水体1B
の吸水層2に浸透することがなく、副吸水体1Bは乾燥状
態におかれ、前述の場合と同様に患者aの仙骨部eや大
転子部を湿らせることが防がれる。
濡れた主吸水体1Aを取り替えるとき、副吸水体1Bが濡れ
ていなければ主吸水体1Aのみを交換し、副吸水体1Bは再
使用することができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、主吸水体と副吸水
体とを別体に形成し、副吸水体を患者の褥瘡が出来やす
い腰下から臀部にかけて当てがうようにし、股下部分に
主吸水体を位置させて当てがうことにより、排尿・排便
があったときは主吸水体が吸収し、副吸水体には及ばな
いので褥瘡が出来やすい箇所は常に乾燥した清潔な状態
に保たれ、当該部位に褥瘡やおしめかぶれが発生するこ
とを予防することができる。また吸水層の端部に撥水性
シートを内蔵することにより、紙おしめの端部上面から
の水分の漏出を防ぐことができ、一層患者への水分の付
着がなく、褥瘡やおしめかぶれの防止効果を高めること
ができる。さらに請求項2のように、吸水層内に殺菌剤
添加高分子吸収材を混入しておけば吸水層の吸水能力を
増大させることができるとともに、殺菌効果によりおし
めかぶれを防止することができ、紙おしめの交換頻度を
少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)は本考案による褥瘡防止用紙おし
めの一実施例を示す斜視図、第2図(A),(B)は同
縦断して接続部を示した斜視図、第3図(A),(B)
は同内部構造を示す断面図、第4図は主吸水体と副吸水
体とを連結した状態時の斜視図、第5図は同重ね合せて
使用する状態を示す斜視図、第6図は第4図の状態で患
者に当てがう状況の説明図、第7図は第5図の状態で患
者に当てがう状況の説明図である。 1A……主吸水体、1B……副吸水体、2……吸水層、3…
…不透水性シート、4……通水性シート、5……シール
部、7……撥水性シート。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水層の外面側をビニールフイルム等の不
    透水性シートで覆い、内面側を不織布等の通水性シート
    で覆い、周端をシールして水分の漏出を遮断してなる主
    吸水体と、この主吸水体と同構造をもってこれとは独立
    に設け、該主吸水体より短かい長さの副吸水体とからな
    り、上記主,副吸水体を接続可能とするとともに主吸水
    体および副吸水体の少なくとも一方の吸水層の端部に水
    分の逆流出を防ぐための撥水性シートを設け、使用時に
    主吸水体の一端に副吸水体を継げるか重ね合せてこの副
    吸水体が患者の腰下から臀部下に当たるように当てがう
    ことにより主吸水体に吸水された水分が臀部から腰部に
    至らないようにしたことを特徴とする褥瘡防止用紙おし
    め。
  2. 【請求項2】前記主吸水体の吸水層には殺菌剤添加高分
    子吸収材を混入乃至は散着させ、前記副吸水体の吸水層
    には乾燥剤を混入乃至は散着してなる請求項1記載の褥
    瘡防止用紙おしめ。
JP1989045502U 1989-04-18 1989-04-18 褥瘡防止用紙おしめ Expired - Lifetime JPH074016Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5243919U (ja) * 1975-09-17 1977-03-29
JPS6136264U (ja) * 1984-08-08 1986-03-06 株式会社日本アルミ 温水器タンクの管継手構造

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