JPH0431059Y2 - - Google Patents

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JPH0431059Y2
JPH0431059Y2 JP1986031063U JP3106386U JPH0431059Y2 JP H0431059 Y2 JPH0431059 Y2 JP H0431059Y2 JP 1986031063 U JP1986031063 U JP 1986031063U JP 3106386 U JP3106386 U JP 3106386U JP H0431059 Y2 JPH0431059 Y2 JP H0431059Y2
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diaper
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urine
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water absorbent
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、採尿用おむつ、詳しくは採尿のみを
目的とするおむつに関するものである。
(従来の技術) 従来のおむつは、通常、2〜3枚使用して、病
人や幼児等の人体の下腹部から臀部にかけての腰
部全体を覆い、人体の排泄物である便及び尿をと
もに採取するものであつた。この従来おむつを本
明細書では普通おむつと呼ぶことにする。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の普通おむつにあつては、
人体の排泄物、すなわち便と尿とが一つのおむつ
によつて同時に採取されるものであることから、
尿だけの採取の場合でも、おむつ全体(縦横に敷
いた2〜3枚のおむつ)を交換する必要があり、
非常に不経済であつた。
特に病人の場合のおむつの交換にあたつては、
患者の身体全体を動かして交換するという大掛り
な交換作業が必要で、看護人の負担が大きいばか
りでなく、患者自身も肉体的苦痛を受けることに
なつた。
また排便時には、おむつ内で便と尿とが混ざ
り、排便処理が一層煩わしくなると共に、性器及
びその周辺の皮膚に排泄物(便と尿が混ざりあつ
たもの)が付着して患者は大きな不快感を受ける
ことになつた。
(問題点を解決するための手段) 上記した従来の技術における問題点を解決する
ために本考案は、吸水体と該吸水体の一方側を覆
う防水シートとを主体としてほぼ長方形のシート
状に形成されたおむつ本体は、短手方向をほぼ3
等分し断面ほぼ形状に折畳み短手方向のほぼ中
心部位が長手方向に沿つて開口部とされるととも
に、長手方向のほぼ半分を谷折りしかつ該谷折り
した部位のほぼ半分をさらに山折り状に折返して
その各折重ね部の両側縁を接合して袋状の採尿部
が形成されかつその折返し部位の表面には吸水体
が位置されていることを構成の要旨とするもので
ある。
(作用) 上記した手段によれば、おむつ本体が人体の排
尿局部に対応して配置され、かつ同おむつ本体が
人体の腰部全体を覆う普通おむつにて覆われて使
用されることにより、おむつ本体の採尿部によつ
て採尿のみが果たされる。さらには、採尿部を形
成する折返し部位の表面には吸水体が位置されて
いることにより、該折返し部位によつて前記採尿
部で対応できない場合でも充分に排尿の吸収作用
を行うものである。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面にしたがつて説
明する。採尿用おむつを斜視図で示した第1図、
同側断面図を示した第2図、第2図の−線断
面図を示した第3図、第2図の−線断面図を
示した第4図において、吸水体2を主体としてシ
ート状に形成されたおむつ本体1は、その一端部
を折重ね、その折重ねた両側縁を接合することに
よつて、袋状の採尿部3が形成されている。
前記おむつ本体1は、吸水性を有する吸水体2
と、防水性を有しかつ吸水体2の一側面を覆う防
水シート4と、通水性を有しかつ吸水体2の他側
面を覆う通水シート5とからなる三層構造になつ
ている。そして、防水シート4と通水シート5と
の両端縁が加熱圧着により接合6,6されると共
に、防水シート4と通水シート5との両側縁が吸
水体2の両側縁上面にて同上面と一緒に加熱圧着
により接合7,7されており、防水シート4と通
水シート5とは吸水体2を収容する包袋状に形成
されている。なお本例の吸水体2は、粉砕パルプ
と顆粒状ポリマとを混合してシート状となしたポ
リマシートからなる吸水性固化シート(いわゆる
水分固化シートと呼ばれているもの。)の両側に
吸水性紙綿を積層状に重合してなる。また防水シ
ート4は耐水性ポリエチレンシートからなり、ま
た通水シート5は不織布からなる。
さらに、おむつ本体1はその幅方向に3等分さ
れたうちの両側部分が相互に対向方向へ谷折りさ
れ、かつ谷折りした部分の約半分の両側部が相反
方向へ山折りされている(第3図参照)。
さらに、おむつ本体1の長手方向の約半分は谷
折りされ、かつ谷折りされた部分の約半分が山折
りされ、その谷折り部分と山折り部分における防
水シート4の両側部が相互に加熱圧着により接合
8,8されており、ここに前記採尿部3が形成さ
れている(第2図及び第4図参照)。
上記した採尿用おむつは、通常、男性患者に使
用されるもので、第5図に示すように、おむつ本
体1の通水シート5側を人体(男性患者)Mに向
けた状態で、人体Mの排尿局部M1を採尿部3内
に入れ、おむつ本体1を人体Mに宛てがう。この
ように採尿おむつ(おむつ本体1)が宛てがわれ
た状態で、普通おむつ9が周知のように人体Mの
腰部全体を覆うように装着される。なお第5図の
人体Mはあお向け状態であり、また同図中、M2
は肛門部が示されている。
このため、人体Mの排尿局部M1から排出され
る尿は、おむつ本体1の採尿部3内、特に採尿部
3内の吸水体2にすみやかに吸収される結果、普
通おむつ9が尿によつて汚れない。
採尿を果たしたおむつ本体1は、普通おむつ9
とは別個に適宜交換される。このため、排泄頻度
の高い尿の場合は、採尿用おむつを交換するだけ
でよく、普通おむつ9の交換は不要である。従つ
て普通おむつ9は、排便の場合のみ交換すればよ
い。
また本例では、おむつ本体1を縦方向及び横方
向に何回か折重ねてあるので、多量の採尿量を確
保することができる。また防水シート4によつ
て、吸収した尿が外部に漏れ出さないと共に、通
水シート5によつて人体Mに対する良好な肌触り
が得られる。また、おむつ本体1を、通水シート
5が一側面全体に露呈されるように折重ねてある
ため、人体Mに対する肌触りが確保される。
なお上記した採尿用おむつの製造例について、
第6図〜第9図を参照して工程順に述べておくこ
とにする。
まず、防水シート4の上に吸水体2が重ねら
れ、同吸水体2の上に通水シート5が重ねられる
(第6図参照)。
次に、通水シート5の両側縁部が、第6図中の
折れ線L1,L1に沿つて谷折りされ、同側縁部
を通水シート5の両側縁の下側にして、両側縁が
加熱圧着されることにより、同側縁相互が吸収体
2の側縁部とともに接合7,7され、その後、所
定寸法に切断されることにより、第1次加工品A
となる。(第7図参照)。
次に、第1次加工品Aの両側縁部が、第7図中
の折れ線L2,L2に沿つて谷折りされかつ折れ
線L3,L3に沿つて山折りされた後、その両端
縁が相互に加熱圧着されることにより、防水シー
ト4と通水シート5が接合6,6されて、第2次
加工品Bとなる。(第8図参照)。
次に、第2次加工品Bの片半部(第8図中、右
半部)が、第8図中の折れ線L4に沿つて谷折り
されかつ折れ線L5に沿つて山折りされた後、そ
の折重ね部分の両側縁、特に防水シート4の両側
縁部が相互に加熱圧着されることにより接合8,
8され、これにより採尿部3が形成された完成品
となる(第9図参照)。
また上記実施例では、採尿用おむつを男性患者
に使用した例を挙げたが、第10図に示すよう
に、おむつ本体1の折重ね部分に生理用ナプキン
等からなる導尿用ナプキン10を介入し、同ナプ
キン10の一端部を採尿部3に入れることによ
り、女性患者に使用することができる。すなわち
第11図に示すように、おむつ本体1の通水シー
ト5側を人体(女性患者)Wに向けた状態で、人
体Wの排尿局部W1に採尿部3のやや上方部位を
合せるように、おむつ本体1を人体Wに宛てが
う。このように採尿おむつ(おむつ本体1)が宛
てがわれた状態で、前記と同様に、普通おむつ9
が人体Wに装着される。なお第11図の人体Wは
あお向け状態であり、また同図中、W2は肛門部
が示されている。
従つて、人体Wの排尿局部W1から排出される
尿は、導尿ナプキン10を通じておむつ本体1の
採尿部3内、特に吸水体2にすみやかに吸収され
る結果、普通おむつ9が尿によつて汚れない。な
お女性患者用の場合には、実施例のものに比し、
採尿部3の深さを浅くして、身体構造に対応させ
ることが望ましい。また導尿用ナプキン10の一
端を採尿部3に入れ、同ナプキン10を排尿局部
W1に宛てがつて使用してもよい。
(考案の効果) すなわち、本考案によれば、吸水体と該吸水体
の一方側を覆う防水シートとを主体としてほぼ長
方形のシート状に形成されたおむつ本体は、短手
方向をほぼ3等分し断面ほぼ形状に折畳み短手
方向のほぼ中心部位が長手方向に沿つて開口部と
されるとともに、長手方向のほぼ半分を谷折りし
かつ該谷折りした部位のほぼ半分をさらに山折り
状に折返してその各折重ね部の両側縁を一体的に
接合して袋状の採尿部が形成されかつその折返し
部位の表面には吸水体が位置されているものであ
るから、おむつ本体の排尿局部に対応して配置さ
れ、かつ同おむつ本体が人体の腰部全体を覆う普
通おむつにて覆われて使用されることにより、お
むつ本体の採尿部によつて採尿のみが果たされる
ものであるから、排尿だけの場合には採尿したお
むつ本体のみを交換するだけでよく、普通おむつ
(2〜3枚のおむつ)の交換を必要とした従来に
比し、大変経済的である。
また採尿用おむつは、患者の身体全体を動かさ
ずに交換することが可能であるため、おむつ交換
に係わる看護人の負担が低減されると共に、患者
自身の肉体的苦痛が解消される。
また排便時には、便が尿とは別個に普通おむつ
に採取されるため、排便処理が行い易くなると共
に、性器及びその周辺の皮膚に排泄物(便と尿が
混ざりあつたもの)が付着することによる患者の
不快感が低減される。
とくに、本考案にあつては、採尿部を形成する
折返し部位の表面には吸水体が位置されているこ
とにより、前記採尿部で対応できない場合、すな
わち、男性の場合にあつてペニスが短く採尿部に
対応(挿入)できない状態、または女性の場合に
あつては当然採尿部対応(挿入)できないもので
あり、この場合でも前記吸水体が位置された折返
し部位によつて排尿の吸収作用を確実に行うこと
ができるという利点を有する。
なお採尿用おむつは、普通おむつに比し、コン
パクトであるため、その保管、運搬等も便利であ
り、また生産コストも低廉化し得、使用者に安価
に提供することが可能である。また採尿用おむつ
は、病人の他、老人、幼児等にも広く使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は採尿用おむつの斜視図、第2図は同側断面図、
第3図は第2図の−線断面図、第4図は第2
図の−線断面図、第5図は男性に使用した状
態を示す略体説明図、第6図〜第9図は製造工程
を順に示す平面図、第10図は女性に使用する場
合の採尿用おむつの斜視図、第11図はその使用
状態を示す略体説明図である。 1……おむつ本体、2……吸水体、3……採尿
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吸水体と該吸水体の一方側を覆う防水シートと
    を主体としてほぼ長方形のシート状に形成された
    おむつ本体は、短手方向をほぼ3等分し断面ほぼ
    形状に折畳み短手方向のほぼ中心部位が長手方
    向に沿つて開口部とされるとともに、長手方向の
    ほぼ半分を谷折りしかつ該谷折りした部位のほぼ
    半分をさらに山折り状に折返してその各折重ね部
    の両側縁を一体的に接合して袋状の採尿部が形成
    されかつその折返し部位の表面には吸水体が位置
    されていることを特徴とする採尿用おむつ。
JP1986031063U 1986-03-04 1986-03-04 Expired JPH0431059Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986031063U JPH0431059Y2 (ja) 1986-03-04 1986-03-04

Applications Claiming Priority (1)

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JP1986031063U JPH0431059Y2 (ja) 1986-03-04 1986-03-04

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Publication Number Publication Date
JPS62142317U JPS62142317U (ja) 1987-09-08
JPH0431059Y2 true JPH0431059Y2 (ja) 1992-07-27

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ID=30836453

Family Applications (1)

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JP1986031063U Expired JPH0431059Y2 (ja) 1986-03-04 1986-03-04

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