JPH0740158A - 締付装置 - Google Patents

締付装置

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JPH0740158A
JPH0740158A JP19058993A JP19058993A JPH0740158A JP H0740158 A JPH0740158 A JP H0740158A JP 19058993 A JP19058993 A JP 19058993A JP 19058993 A JP19058993 A JP 19058993A JP H0740158 A JPH0740158 A JP H0740158A
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秀昌 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ボルトの頭部延長上に障害物が配置されている
場合にも該ボルトにナットを容易に締結する。 【構成】本発明に係る締付装置では、昇降用シリンダア
クチュエータ37の作動により、ボルトソケット49の
径外方向に延在する第1移動プレート35、第2移動プ
レート42およびソケットアダプタ48を介して該ソケ
ット49をその径方向からボルトBの軸心上に配置し、
さらに押圧用シリンダアクチュエータ44の作動によ
り、上記第2移動プレート42およびソケットアダプタ
48を介して上記ボルトBの軸心上に配置されたボルト
ソケット49を上記ボルトBの頭部に押圧するようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルトの軸心上に配置
されたナットランナを適用して、該ボルトにナットを締
め付けるようにした締付装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボルトにナットを締結させる
場合には、ナットランナが適用されている。ナットラン
ナは、通常、駆動モータと、この駆動モータの駆動軸に
固着されたソケットとを備えており、このソケットにナ
ットを嵌合させた状態で駆動モータを回転駆動すること
により、上記ナットの締結を容易に、かつ高速に行うこ
とが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボルトにナ
ットを締結させる場合には、これらボルトとナットとを
相対的に回転させる必要がある。たとえば、上述したボ
ルトがボルト挿通孔内に回転可能に配置されている場合
には、上記ナットランナによる回転力がナットを介して
ボルトにも伝達され、該ナットと共にボルトが回転して
しまうため、上記ナットをボルトに締結させることがで
きない。
【0004】このため従来では、ボルトソケットを備え
たバックアップユニットを適用し、ナットランナでナッ
トを回転させる際にボルトの頭部にボルトソケットを嵌
合させることによって該ボルトの回転を規制するように
している。
【0005】しかしながら、上記ボルトの頭部にボルト
ソケットを嵌合させるには、該ボルトの頭部とボルトソ
ケットの嵌合部との割り出し、つまり両者の位相を合致
させる必要があるため、上記ボルトソケットの延長上に
該ソケットを回転駆動するための回転駆動源およびこの
回転駆動源の駆動力を上記ボルトソケットに伝達するた
めの動力伝達系を設けなければならず、上記バックアッ
プユニットの長大化および構造の複雑化が招来されるこ
とになる。したがって、たとえばボルトの頭部延長上に
部材等の障害物が配置されている場合には、バックアッ
プユニットを配置することができず、ナットの締結作業
を行うことが困難となる。
【0006】本発明の目的は、上記実情に鑑みて、ボル
トの頭部延長上に障害物が配置されている場合にも該ボ
ルトにナットを容易に締結することのできる締付装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る締付装置
は、ボルトの軸心上に配置されたナットランナを適用し
て、該ボルトにナットを締め付けるようにした締付装置
であって、上記ボルトの頭部に嵌合する嵌合部を有した
ボルトソケットと、上記ボルトソケットを保持し、その
径外方向に向けて延在されたソケット支持体と、上記ソ
ケット支持体に連係され、上記ボルトソケットをその径
方向に沿って移動させることにより、該ボルトソケット
を上記ボルトの軸心上に配置する第1アクチュエータ
と、上記ソケット支持体に連係され、上記ボルトソケッ
トが上記ボルトの軸心上に配置された場合に上記ソケッ
ト支持体を進出移動させることにより、上記ボルトソケ
ットを上記ボルトの頭部に押圧する第2アクチュエータ
とを備えている。
【0008】上記締付装置は、上記ソケット支持体の占
位位置を検出する検出手段と、上記検出手段によって上
記ソケット支持体の進出移動が検出された場合に上記ナ
ットランナを回転駆動させる手段とを備えていることが
好ましい。
【0009】上記駆動手段は、上記検出手段によって上
記ソケット支持体の進出移動が検出された場合に上記ナ
ットランナを低速で回転駆動させ、さらに上記検出手段
によって上記ボルトソケットの嵌合部が上記ボルトの頭
部に嵌合されたことが検出された場合に上記ナットラン
ナを規定トルクで回転駆動させるものであることが好ま
しい。
【0010】また、上記締付装置は、上記ソケット支持
体に連係され、上記ナットランナによるナットの締付が
終了した時点で上記ボルトソケットを上記ボルトの頭部
から逸脱させるべく上記ソケット支持体を付勢する第3
アクチュエータを備えていることが好ましい。
【0011】
【作用】上記構成によれば、第1アクチュエータの作動
により、ソケット支持体を介してボルトソケットがその
径外方向からボルトの軸心延長上に配置されると、第2
アクチュエータの作動によって該ボルトソケットがボル
トの頭部に押圧されるため、この状態からナットランナ
を適用してナットを回転させれば、上記ボルトソケット
の嵌合部と上記ボルトの頭部との位相が合致した時点で
該ボルトソケットがボルトの頭部に嵌合されることにな
る。
【0012】
【実施例】以下、一実施例を示す図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明に係る締付装置を概
念的に示したものである。ここで例示する締付装置は、
四輪自動車のフロントアクスル組立設備においてホイー
ルハブWに図示していないボールスタッドを取り付ける
べく該ホイールハブWのボルト挿通孔(図示せず)に配
置されたボルトBのネジ部にナットNを締結する際に適
用されるもので、ナット締付ステーションSを挟んで互
いに対応する部位にナットランナユニット10とバック
アップユニット30とを備えている。
【0013】ナットランナユニット10は、基準テーブ
ル1の上方域に構成配置されており、該基準テーブル1
の上面にベースプレート11を備えている。ベースプレ
ート11は、図1、図2および図6に示すように、矩形
平板状を成し、ブラケット12を介して上記基準テーブ
ル1の上方に水平に配置されており、その長手方向(図
1中において左右方向)両端部にそれぞれ鉛直セットプ
レート13,14を備えている。鉛直セットプレート1
3,14は、それぞれ鉛直上方に向けて相互に平行とな
る態様で立設されており、互いの間に一対のガイドロッ
ド15,15を備えている。ガイドロッド15,15
は、相互に平行となる態様で水平に配設されており、互
いの間にスライダプレート16を保持している。スライ
ダプレート16は、上記ベースプレート11よりも長さ
の短い矩形平板状を成し、該ベースプレート11の上方
域に水平に配設されており、その下面に設けられた二対
のブッシュ17,17…内にそれぞれ対応するガイドロ
ッド15,15を貫挿することにより、これらガイドロ
ッド15,15の延在方向に沿って移動可能に保持され
ている。
【0014】図からも明らかなように、上記スライダプ
レート16には、その一端部(図1中の右方側端部)に
ランナ保持プレート18が配設されている。ランナ保持
プレート18は、矩形平板状を成し、鉛直上方に向けて
立設されており、その中心部にナットランナ19を保持
している。ナットランナ19は、従前のものと同様に、
図示していない駆動モータと、この駆動モータの駆動軸
に固着されたナットソケット20とを備えており、該ナ
ットソケット20を上記ランナ保持プレート18の表面
から上記ナット締付ステーションSに向けて突出させ、
かつその軸心が上記ガイドロッド15,15に対して平
行となる態様で上記保持プレート18に水平に保持され
ている。
【0015】また、上記ナットランナユニット10に
は、図6に示すように、上記ベースプレート11の他端
部に配設された鉛直セットプレート14にスライド用シ
リンダアクチュエータ21が保持されている。スライド
用シリンダアクチュエータ21は、上記鉛直セットプレ
ート14に形成された挿通孔14aを介してその作動ロ
ッド21aを上記スライダプレート16の上方域に配置
し、かつその作動軸線が上記ガイドロッド15,15に
対して平行となる態様で水平に配設されており、該作動
ロッド21aの先端部がフローティングジョイント22
を介して上記スライダプレート16の他端部に連結され
ている。図には明示していないが、このスライド用シリ
ンダアクチュエータ21には、その作動ロッド21aの
最伸長位置と最縮退位置とを検出するための突出検出セ
ンサが内蔵されている。
【0016】なお、上記スライド用シリンダアクチュエ
ータ21は、起動待機状態において最も縮退作動されて
おり、上記スライダプレート16を介して上記ナットラ
ンナユニット10のナットソケット20を上記ナット締
付ステーションSから退避した位置に占位させている。
また、図中の符号23は、上記スライダプレート16の
一端部下面に取り付けられたストッパ部材であり、上記
ベースプレート11の一端部に配設された鉛直セットプ
レート13のストッパネジ24に当接することによって
上記スライダプレート16の移動を規制するものであ
る。
【0017】一方、上記バックアップユニット30は、
図2に示すように、上記ナットランナユニット10にお
けるナットソケット20の延長域上に構成配置されてお
り、該ナットランナ19よりも奥方側(図2中において
上方側)に位置する部位に固定プレート31を備えてい
る。固定プレート31は、図1に示すように、上下方向
に沿って長く形成された矩形平板状を成し、その表面が
上記ナットランナユニット10におけるナットソケット
20の軸心延長線に平行となる態様で上記基準テーブル
1から立設されたアーム2の表面に鉛直方向に沿って取
り付けられており、その表面側の上下両端部にそれぞれ
第1セットプレート32,33を備えている。第1セッ
トプレート32,33は、それぞれ手前側に向けて相互
に平行となる態様で水平に突設されており、互いの間に
一対の鉛直ガイドロッド34,34を備えている。鉛直
ガイドロッド34,34は、図4に示すように、相互に
平行となる態様で鉛直方向に沿って配設されており、互
いの間に第1移動プレート35を保持している。第1移
動プレート35は、図4および図5に示すように、上記
固定プレート31よりも長さが短く、かつ広い幅を有し
た矩形平板状を成し、該固定プレート31の表面側に鉛
直方向に沿って配設されており、その裏面に設けられた
二対のブッシュ36,36…内にそれぞれ対応する鉛直
ガイドロッド34,34を貫挿することにより、これら
鉛直ガイドロッド34,34の延在方向に沿って移動可
能に配設されている。
【0018】図からも明らかなように、上記固定プレー
ト31の上端部に配設された第1セットプレート32に
は、昇降用シリンダアクチュエータ37が保持されてい
る。昇降用シリンダアクチュエータ37は、上記第1セ
ットプレート32に形成された挿通孔32aを介してそ
の作動ロッド37aを上記固定プレート31の表面内に
配置する態様で鉛直下方に向けて配設されており、該作
動ロッド37aの先端部がフローティングジョイント3
8を介して上記第1移動プレート35の上端部裏面に連
結されている。図には明示していないが、この昇降用シ
リンダアクチュエータ37には、その作動ロッド37a
の最伸長位置と最縮退位置とを検出するための高さ検出
センサが内蔵されている。なお、上記昇降用シリンダア
クチュエータ37は、起動待機状態において最も縮退作
動されており、上記第1移動プレート35を上記固定プ
レート31の最上位に占位させている。
【0019】また、上記バックアップユニット30に
は、図1乃至図3に示すように、上記第1移動プレート
35の表面側両端部にそれぞれ第2セットプレート3
9,40が配設されている。第2セットプレート39,
40は、それぞれ相互に平行となる態様で鉛直方向に沿
って手前側に突設されており、互いの間に一対の水平ガ
イドロッド41,41を備えている。水平ガイドロッド
41,41は、それぞれ上記ナットランナユニット10
におけるナットソケット20の軸心延長線に平行となる
態様で水平に配設されており、互いの間に第2移動プレ
ート42を保持している。第2移動プレート42は、上
記第1移動プレート35よりも長く、かつ狭い幅を有し
た平板状を成し、該第1移動プレート35の表面側に鉛
直方向に沿って配設されており、その裏面に設けられた
二対のブッシュ43,43…内にそれぞれ対応する水平
ガイドロッド41,41を貫挿することにより、これら
水平ガイドロッド41,41の延在方向に沿って移動可
能に配設されている。
【0020】図からも明らかなように、上記第1移動プ
レート35の一端部(図1中の右方側端部)に配設され
た第2セットプレート39には、押圧用シリンダアクチ
ュエータ44が保持されている。押圧用シリンダアクチ
ュエータ44は、上記第2セットプレート39に形成さ
れた図示していない挿通孔を介してその作動ロッド44
aを上記第1移動プレート35の表面内に配置する態様
で水平に配設されており、該作動ロッド44aの先端部
がフローティングジョイント45を介して上記第2移動
プレート42の一端部裏面に連結されている。図には明
示していないが、この押圧用シリンダアクチュエータ4
4には、その作動ロッド44aの最伸長位置と最縮退位
置とを検出するための嵌合検出センサが内蔵されてい
る。なお、上記押圧用シリンダアクチュエータ44は、
起動待機状態において最も縮退作動されており、上記第
2移動プレート42を上記第1移動プレート35の最右
方に占位させている。
【0021】さらに、上記バックアップユニット30に
は、上記第2移動プレート42の表面にリブ46が配設
されている。リブ46は、図3に示すように、上記第2
移動プレート42の表面から鉛直方向に沿って手前側に
突設され、下方に向かうにしたがって漸次幅が広くなる
態様の略三角平板状を成しており、その下端面から上記
第2移動プレート42の下端面に亘る部位に水平保持プ
レート47を備えている。水平保持プレート47は、図
1および図3に示すように、上記ナットランナユニット
10におけるナットソケット20の延長線上方域を覆う
態様で手前側に向けて水平に突設されており、その下端
面にソケットアダプタ48を保持している。ソケットア
ダプタ48は、上記ナットランナユニット10のナット
ソケット20よりもわずかに広い幅を有した矩形平板状
を成し、その他端面を該ナットソケット20に向ける態
様で上記水平保持プレート47の他端部から鉛直下方に
向けて突設されており、その下端部にボルトソケット4
9を備えている。ボルトソケット49は、図2に示すよ
うに、ボルトBの頭部よりも太径の円柱状を成し、かつ
その先端部に該ボルトBの頭部に嵌合する嵌合穴49a
を有しており、該嵌合穴49aの開口を上記ナットソケ
ット20に向け、かつ図1乃至図3に示すように、上記
第1移動プレート35が上記固定プレート31に対して
その最下位に占位された場合にその軸心が上記ナットソ
ケット20の軸心延長線に合致する態様で上記ソケット
アダプタ48に取り付けられている。
【0022】さらにまた、上記バックアップユニット3
0は、衝撃用シリンダアクチュエータ50を備えてい
る。衝撃用シリンダアクチュエータ50は、その作動ロ
ッド50aの先端部にプッシュ金具51を備えており、
図1および図3に示すように、該プッシュ金具51の先
端部を上記リブ46の他端面に対向配置する態様で上記
固定プレート31の他端部から手前側に向けて突設され
たシリンダブラケット52に水平に保持されている。図
7に示すように、この衝撃用シリンダアクチュエータ5
0は、その伸長側ポート50bが上記押圧用シリンダア
クチュエータ44の縮退側ポート44bにエアを供給す
るためのエア供給通路に接続されており、該押圧用シリ
ンダアクチュエータ44が縮退作動した場合に伸長作動
する作用を成す。なお、上記衝撃用シリンダアクチュエ
ータ50は、起動待機状態において上記押圧用シリンダ
アクチュエータ44とは逆に最も伸長作動されており、
上記プッシュ金具51の先端部をリブ46の他端面に当
接させた状態に保持している。また、図には明示してい
ないが、上記衝撃用シリンダアクチュエータ50は、そ
の断面積が上記押圧用シリンダアクチュエータ44のそ
れよりも大きく形成されており、具体的に実施例では、
押圧用シリンダアクチュエータ44の断面積が32φの
場合に40φの断面積を有している。
【0023】上記のように構成された締付装置を備える
フロントアクスル組立設備では、予めボルト挿通孔内に
ボルトBが挿通され、かつ該ボルトBのネジ部にナット
Nが仮締めされた状態でパレットPに位置決め載置され
たホイールハブWがコンベア(図示せず)上を順次搬送
されている。
【0024】上記ホイールハブWが上記ナット締付ステ
ーションSに搬入されると、クランパCが作動すること
により、上記パレットPを介してホイールハブWの位置
決めが行われ、上記ホイールハブWに配置されたボルト
Bの軸心が上記ナットランナユニット10におけるナッ
トソケット20の軸心延長線に配置されるとともに、該
ボルトBに仮締めされたナットNが上記ナットソケット
20に対向して配置される。このとき、上記ナットラン
ナユニット10のナットソケット20は、その先端面が
上記ナットNの基端面から上記スライド用シリンダアク
チュエータ21のストローク量に対応した距離、つまり
上記スライド用シリンダアクチュエータ21の最縮退位
置から最伸長位置に至るまでの距離だけ離隔した位置に
占位され、また上記バックアップユニット30のボルト
ソケット49は、その先端面が上記ボルトBの頭部基端
面から上記押圧用シリンダアクチュエータ44のストロ
ーク量に対応した距離、つまり上記押圧用シリンダアク
チュエータ44の最縮退位置から最伸長位置に至るまで
の距離だけ離隔した位置においてその軸心を該ボルトB
の軸心の鉛直上方に配置した状態に占位されている。
【0025】図示していない位置決めセンサによって上
記パレットPに載置されたホイールハブWがナット締付
ステーションSに位置決め配置されたことが確認される
と、まず、上記昇降用シリンダアクチュエータ37が伸
長作動することによって上記第1移動プレート35が上
記固定プレート31に対してその最下位に占位され、上
記ボルトソケット49がその嵌合穴49aをボルトBの
頭部に対向させた状態でボルトBの軸心延長線に合致し
た位置に配置される。このとき、上記締付装置によれ
ば、第1移動プレート35および第2移動プレート42
を介してボルトソケット49のみが、その径外方向から
ボルトBの軸心延長線に合致した位置に配置されるた
め、該ボルトBの頭部延長上にサスペンションペンショ
ンアームやステアリングナックル等の障害物が配置され
ている場合にもこれら障害物に干渉することなく上記ボ
ルトソケット49が容易に、かつ確実にボルトBの軸心
延長線に配置されることになる。
【0026】上記昇降用シリンダアクチュエータ37に
内蔵された図示していない高さ検出センサによって上記
第1移動プレート35が最下位に占位されたことが確認
されると、次いで上記押圧用シリンダアクチュエータ4
4が伸長作動することによって上記第2移動プレート4
2が上記第1移動プレート35に対して図1中の左方側
へ移動され、その下端部に配設されたボルトソケット4
9が上記ボルトBの頭部に向けて漸次近接する方向に移
動される。その際、衝撃用シリンダアクチュエータ50
は、リブ46の移動に伴って漸次縮退作動される。
【0027】一方、上記押圧用シリンダアクチュエータ
44に内蔵された図示していない嵌合検出センサによっ
て該アクチュエータ44の伸長作動が検出されると、直
ちにナットランナ19の回転駆動が開始されるととも
に、上記スライド用シリンダアクチュエータ21の伸長
作動が開始され、上記ナットソケット20が回転しなが
ら漸次上記ホイールハブWのナットNに向けて漸次近接
する方向に移動される。ここで上記ナットランナ19
は、上記スライド用シリンダアクチュエータ21に内蔵
された図示していない突出検出センサおよび上記押圧用
シリンダアクチュエータ44に内蔵された図示していな
い押圧検出センサからの検出信号によってその回転数が
制御されており、これらスライド用シリンダアクチュエ
ータ21および押圧用シリンダアクチュエータ44がそ
れぞれ最伸長位置に到達していない場合、つまりナット
NとボルトBの頭部とがそれぞれ対応するソケット2
0,49に嵌合されていない場合、極低速で回転駆動さ
れている。
【0028】上記押圧用シリンダアクチュエータ44お
よび上記スライド用シリンダアクチュエータ21の伸長
作動が進行すると、やがて上記ボルトソケット49の先
端面がボルトBの頭部に押圧保持される一方、上記ナッ
トソケット20の先端面がナットNに押圧保持される。
【0029】ここで、上記ボルトソケット49の嵌合穴
49aと上記ボルトBの頭部との位相および上記ナット
ソケット20の嵌合穴と上記ナットNとの位相が共に合
致している場合には、これらナットNとボルトBの頭部
とがそれぞれ対応するソケット20,49に嵌合され、
突出検出センサ(図示せず)および押圧検出センサ(図
示せず)によって対応するスライド用シリンダアクチュ
エータ21および押圧用シリンダアクチュエータ44が
それぞれ最伸長位置に到達したことが確認されるため、
上記ナットランナ19が規定トルクで回転駆動され、上
記ナットNが上記ボルトBに締結されることになる。
【0030】一方、上記ナットソケット20の嵌合穴と
上記ナットNとの位相が合致していない場合において
は、上記ナットランナ19がナットソケット20を上記
ナットNに押圧した状態で低速回転し続けるため、やが
て両者の位相が合致した時点でこれらナットソケット2
0とナットNとが互いに嵌合されることになる。また、
上記ボルトソケット49の嵌合穴49aと上記ボルトB
の頭部との位相が合致していない場合においても、上記
ナットランナ19がボルトソケット49を上記ボルトB
の頭部に押圧した状態で低速回転し続け、上記ナットソ
ケット20とナットNとが互いに嵌合された後、該ナッ
トランナ19の回転に伴ってボルトBが回転されること
になるため、やがて両者の位相が合致した時点でこれら
ボルトソケット49の嵌合穴49aとボルトBの頭部と
が互いに嵌合される。
【0031】これらナットNとボルトBの頭部とがそれ
ぞれ対応するソケット20,49に嵌合された後におい
ては、上述した作用と同様に、上記ナットランナ19が
規定トルクで回転駆動することにより、上記ナットNが
上記ボルトBに締結されることになる。
【0032】上記ナットNが規定トルクで上記ボルトB
に締結されたことが確認されると、上記ナットランナ1
9がわずかに逆転することによって該ナットNとナット
ソケット49との噛み込みを解除した後、上記スライド
用シリンダアクチュエータ21が縮退作動され、上記ナ
ットソケット20が上記ナット締付ステーションSから
退避した位置に復帰移動される。
【0033】次いで、上記押圧用シリンダアクチュエー
タ44の縮退作動が開始され、上記ボルトソケット49
とボルトBの頭部との嵌合状態が解除される。
【0034】ここで、ボルトソケット49の嵌合穴49
aとボルトBの頭部とが互いに噛み込まれ、上記押圧用
シリンダアクチュエータ44によって両者の嵌合状態が
解除されない場合には、エア供給通路内のエアがすべて
衝撃用シリンダアクチュエータ50の伸長側ポート50
bに供給されるため、該衝撃用シリンダアクチュエータ
50が急速に伸長作動される。衝撃用シリンダアクチュ
エータ50が急速に伸長作動すると、その作動ロッド5
0aに取り付けられたプッシュ金具51が第2移動プレ
ート42のリブ46に衝突し、その衝撃力が該リブ4
6、第2移動プレート42、水平保持プレート47およ
びソケットアダプタ48を介してボルトソケット49に
伝達されるため、ボルトソケット49の嵌合穴49aと
ボルトBの頭部との噛み込み状態が解除されることにな
る。
【0035】押圧用シリンダアクチュエータ44が起動
待機状態に復帰されると、次いで上記昇降用シリンダア
クチュエータ37が縮退作動することによって上記締付
装置が初期状態に復帰され、さらにクランパCによるパ
レットPのクランプ作用が解除され、ボールスタッドを
取り付けた状態のホイールハブWがコンベアによって図
示していない次行程へ搬出される。
【0036】以下、上述した作用が繰り返し行われ、ホ
イールハブWに順次ボールスタッドが取り付けられる。
【0037】図8は、本発明に係る締付装置の変形例を
概念的に示したもので、先に示した実施例の締付装置と
は、ソケットアダプタとボルトソケットとの取付態様の
みが異なっている。すなわち、この変形例に示した締付
装置では、基端部に角柱状の軸部60aを有したボルト
ソケット60を適用し、該軸部60aをソケットアダプ
タ61に形成した挿通孔61a内に進退可能に嵌挿して
いる。
【0038】図からも明らかなように、上記ボルトソケ
ット60の軸部60aには、ソケットアダプタ61から
の脱落を防止するべく該ソケットアダプタ61から突出
した端部にサークリップ62が嵌合されている。また、
上記ソケットアダプタ61とボルトソケット60との間
には、該ソケットアダプタ61に対して上記ボルトソケ
ット60を常時ナット締付ステーションSに向けて押圧
するコイルスプリング62が介在されている。
【0039】なお、図8において先に示した実施例と同
様の構成には、同一符号を付している。
【0040】上記のように構成された締付装置によれ
ば、上記ボルトソケット60がソケットアダプタ61に
対してその軸心方向に適宜移動可能であり、しかも該ソ
ケットアダプタ61から突出する方向に押圧されている
ため、上記押圧用シリンダアクチュエータ44の突出量
の誤差を吸収することができ、上記ボルトソケット60
をボルトBの頭部に確実に嵌合させることが可能であ
る。
【0041】なお、上記実施例では、四輪自動車のフロ
ントアクスル組立設備においてホイールハブにボールス
タッドを取り付けるべく該ホイールハブのボルト挿通孔
に配置されたボルトのネジ部にナットを締結する際に適
用される締付装置を例示しているが、本発明はこれらに
限定されず、ナットをボルトに締結するものであれば、
その他の用途にも適用することが可能である。
【0042】また、上記実施例では、ボルトソケットを
その上方域からボルトの軸心延長線上に配置するように
しているが、その方向は実施例に限定されない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る締付
装置によれば、第2アクチュエータによってボルトソケ
ットをボルトの頭部に押圧することにより、ナットラン
ナの回転力を利用してこれらボルトソケットおよびボル
トの頭部を互いに嵌合させるようにしているため、両者
の割り出しのための回転駆動源およびこの回転駆動源の
駆動力をボルトソケットに伝達するための動力伝達系を
設ける必要がなく、バックアップユニットの長大化およ
び構造の複雑化が防止される。
【0044】しかも、ボルトソケットをその径外方向に
延在したソケット支持体に支持させ、かつ該支持体に連
係された第1および第2アクチュエータの作動によって
ボルトソケットをその径外方向からボルトの軸心上に配
置するとともに、該ボルトソケットをボルトの頭部に押
圧するようにしているため、上記ボルトの延長線上に障
害物があった場合にもボルトソケットをボルトの軸心延
長に確実に配置して該ボルトにナットを容易に締結する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る締付装置を概念的に示した側面図
である。
【図2】その平面図である。
【図3】図1における III 矢視図である。
【図4】図3における IV−IV 線断面図である。
【図5】図4における V−V 線断面図である。
【図6】図2における VI−VI 線断面図である。
【図7】本発明に係る締付装置に適用されるアクチュエ
ータの接続態様を示した回路図である。
【図8】本発明に係る締付装置の変形例を示した要部側
面図である。
【符号の説明】
19…ナットランナ 35…第1移動プレート 37…昇降用シリンダアクチュエータ 42…第2移動プレート 44…押圧用シリンダアクチュエータ 47…水平保持プレート 49…ボルトソケット 49a…嵌合部 50…衝撃用シリンダアクチュエータ B…ボルト N…ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトの軸心上に配置されたナットラン
    ナを適用して、該ボルトにナットを締め付けるようにし
    た締付装置であって、 上記ボルトの頭部に嵌合する嵌合部を有したボルトソケ
    ットと、 上記ボルトソケットを保持し、その径外方向に向けて延
    在されたソケット支持体と、 上記ソケット支持体に連係され、上記ボルトソケットを
    その径方向に沿って移動させることにより、該ボルトソ
    ケットを上記ボルトの軸心上に配置する第1アクチュエ
    ータと、 上記ソケット支持体に連係され、上記ボルトソケットが
    上記ボルトの軸心上に配置された場合に上記ソケット支
    持体を進出移動させることにより、上記ボルトソケット
    を上記ボルトの頭部に押圧する第2アクチュエータとを
    備えたことを特徴とする締付装置。
  2. 【請求項2】 上記ソケット支持体の占位位置を検出す
    る検出手段と、 上記検出手段によって上記ソケット支持体の進出移動が
    検出された場合に上記ナットランナを回転駆動させる駆
    動手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の締付
    装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動手段は、上記検出手段によって
    上記ソケット支持体の進出移動が検出された場合に上記
    ナットランナを低速で回転駆動させ、さらに上記検出手
    段によって上記ボルトソケットの嵌合部が上記ボルトの
    頭部に嵌合されたことが検出された場合に上記ナットラ
    ンナを規定トルクで回転駆動させるものであることを特
    徴とする請求項2記載の締付装置。
  4. 【請求項4】 上記ソケット支持体に連係され、上記ナ
    ットランナによるナットの締付が終了した時点で上記ボ
    ルトソケットを上記ボルトの頭部から逸脱させるべく上
    記ソケット支持体を付勢する第3アクチュエータを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の締付装置。
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