JPH074006Y2 - 水袋付超音波探触子 - Google Patents

水袋付超音波探触子

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JPH074006Y2
JPH074006Y2 JP1991092468U JP9246891U JPH074006Y2 JP H074006 Y2 JPH074006 Y2 JP H074006Y2 JP 1991092468 U JP1991092468 U JP 1991092468U JP 9246891 U JP9246891 U JP 9246891U JP H074006 Y2 JPH074006 Y2 JP H074006Y2
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JP
Japan
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water bag
water
ultrasonic probe
tip
ultrasonic
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JP1991092468U
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JPH0541508U (ja
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渉 竹川
隆司 細川
一道 奥貫
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Hitachi Ltd
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Aloka Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、生体の超音波診断のた
めに超音波の送受波を行なう水袋付の超音波探触子に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、生体内部の超音波診断を行なう
場合、生体表面に超音波探触子を当接させ、その状態で
超音波の送受波が行なわれる。超音波診断は、外科的な
処置を必要とせずに、かつ生体に苦痛を与えることなく
生体内部の断層画像などを得ることができることから、
近年では、この診断対象が拡大しつつある。例えば、頸
動脈の血流測定や乳腺の診断などにも活用されている。
【0003】しかし、超音波探触子は、その生体接触面
が通常硬質であることから、隆起や窪みがある体表に当
接する場合には、超音波の送受波が行なわれる超音波探
触子先端部と体表との密着性が低下しがちである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従って、生体表面形状
によらずに常に良好な密着性をもって超音波診断を行う
ことのできる超音波探触子が要望されていた。
【0005】なお、従来においては、ドプラ診断用の超
音波探触子として、超音波探触子の先端部にブタジエン
系のゴムを成形した超音波伝搬媒体を配置したものがあ
ったが、かかる超音波探触子においては、そのゴム自体
の柔軟性が少なくほぼ固形であることから、超音波探触
子の生体への当接角度によっては密着度が低下したり、
あるいは生体に違和感を与えたりするという問題があっ
た。
【0006】本考案は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、生体表面形状によらずに常
に良好に超音波の送受波が行える超音波探触子を提供す
ることにある。また本考案は、注水針による水袋への注
水を的確に行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、先端部に超音波振動子を備え、前記先端
部から超音波を放射し生体内部からの反射波を受波する
超音波探触子と、前記超音波探触子の先端部に着脱自在
に取り付けられる水袋ユニットと、を含み、前記水袋ユ
ニットは、少なくとも生体接触側が丸みを帯びた軟らか
い膜で形成され、内部に音響伝搬液を充満させた変型自
在な水袋と、前記水袋の基体側を保持する水袋ホルダ
と、を含み、前記水袋ホルダ及び前記先端部には、前記
水袋ユニットを前記超音波探触子に装着するための係合
手段が設けられたことを特徴とする。
【0008】また、本考案は、上記水袋付超音波探触子
において、前記水袋に、前記音響伝搬液を出し入れする
ための開口が形成されるとともにその開口に着脱自在の
注水栓が配置され、前記注水栓には、それに刺し入れら
れる注水針を所定距離で規制する針ストッパが設けられ
たことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成によれば、超音波探触子には、水袋ユ
ニットが着脱自在に取り付けられ、かかる水袋ユニット
によって、超音波探触子先端部と生体との間の音響伝搬
を確保することが可能となる。この場合に、水袋ユニッ
トの水袋は、生体接触側が丸みを帯びた柔らかい膜で形
成されているため、生体に違和感を与えることがない。
そして、生体表面に例えば隆起あるいは窪みが生じてい
ても、水袋自体が変形し、音響伝搬を確保できるので、
同一の超音波探触子を診断部位によらずに用いることが
でき、汎用性を拡張することが可能となる。なお、水袋
ユニット自体は着脱自在であるため、例えば腹部などの
水袋があまり必要とされない部位に対しては、水袋ユニ
ットを外した状態で超音波探触子を生体に当接させるこ
ともできる。
【0010】また、水袋の開口に上記の注水栓を配置す
ることにより、音響伝搬液の出し入れを容易化できる。
そして、注水栓に対して注水針を刺し入れても、針スト
ッパによってその注水針が所定距離で規制されるため、
注水針の先端が内部に深く侵入して水袋が破られること
が防止される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0012】図1には、本考案に係る水袋付超音波探触
子の斜視図が示されている。この水袋付超音波探触子
は、超音波探触子(以下、探触子という)10と、探触
子10に取り付けられる水袋ユニット12とで構成され
ている。
【0013】本実施例において、探触子10は、その先
端部10aにアレイ型超音波振動子(図示せず)を有し
ている。超音波診断の際には、かかるアレイ型振動子が
電子走査される。なお、この探触子10は、水袋ユニッ
ト12を装着しない状態での超音波診断を行うことも可
能である。図2には、図1に示すII-II'断面が示されて
いる。また、図3には、図1に示すIII 方向から見た断
面が示されている。
【0014】図2において、水袋ユニット12は、水袋
14と、水袋ホルダ16とで構成されている。
【0015】水袋14は、本実施例において、上膜14
aと、下膜14bとで構成されており、いずれの膜も変
形自在な柔らかい膜で形成されている。但し、下膜14
bの縁部分は後述する水袋ホルダ16との係合のために
やや厚みをもって固く形成されている。なお、製造時に
おいては、上膜14aの縁と下膜14bの縁とが例えば
接着などにより封着される。これによって、水袋14の
内部に密封空間が形成される。水袋14の周囲縁には、
図示されるように、突起を下方に向けたフック14cが
形成され、このフック14cは、ホルダ16に形成され
た溝16aに嵌合している。従って、水袋14は、水袋
ホルダ16によって保持されている。
【0016】図3には、水袋ユニット12を探触子10
へ装着する際の動作が示されている。水袋ホルダ16
は、図示されるように、2つの取手18,20を有して
おり、この2つの取手の先端部には、係合用爪22,2
4が突出形成されている。
【0017】そして、この係合用爪22,24は、探触
子10の先端部10aに形成された係合用溝26,28
にそれぞれ係合する。この係合によって、水袋ユニット
12は、探触子10に確実に固定されることになる。勿
論、取手18及び20を開くことにより、探触子10か
ら水袋ユニット12を容易に離脱させることも可能であ
る。
【0018】図2において、探触子10へ水袋ユニット
12を装着した状態においては、上膜14aが探触子1
0の先端部(図示されてはいないが、音響レンズが配置
されている)に密着する。すなわち、空気層が排除さ
れ、音響伝搬が確保されている。
【0019】水袋14には、その内部の気密空間にほぼ
生体の音響インピーダンスと等しいインピーダンスを有
する音響伝搬液が充填されている。この音響伝搬液とし
ては、例えば水や油などが用いられる。そして、水袋1
4の一方側端部には、開口30が形成され、この開口3
0には栓32が挿入配置されている。すなわち、この栓
32によって、開口30が塞がれ、水袋14の内部が気
密状態に保持されている。
【0020】図4には、栓32の部分拡大図が示されて
いる。栓32の内部空洞には、ゴム34及びネジ36が
それぞれ配置されている。ここで、ゴム34は後述する
注水針を容易に貫通させるものであって、その注水針を
抜いた状態ではその貫通孔が弾性作用により塞がれるも
のである。また、ネジ36は、例えばプラスチックなど
で形成されたものであり、その中央には、図面左右方向
に孔36aが形成されている。この36aは、注水針が
挿通するものである。
【0021】このネジ36を締め付けると、栓32の枠
体に対してネジ36が前方(図面左側)へ進むことにな
り、この結果、ゴム34が圧縮され、例えば注水針など
を引き抜いた後の貫通孔が万一塞がっていなかった場合
も完全に潰され、液洩れなどが強制的に防止される。な
お、注水針を差し込むときは、ネジ36を弛めた状態で
行なう。
【0022】図4において、栓32の水袋内部側は、塞
がれて針ストッパ32aを構成しており、注水針の先端
は、この針ストッパ32aによってその前方への侵入が
規制される。すなわち、これによって、注水針が水袋1
4内部に侵入し針の先端によって水袋が破られることが
防止される。従って、注水針が針ストッパ32aによっ
て規制された状態で注水針からの音響伝搬液を水袋14
内部に導くために、注水針の侵入方向と直交方向に孔3
2bが空けられている。つまり、注水される音響伝搬液
は栓32の内部空間から孔32bの両側を通り、水袋1
4内部へ注がれることになる。なお、栓32の胴部外周
囲には円環状の突起32cが形成され、この円環状の突
起32cが開口30の周囲壁に形成された円環状の溝3
0aに嵌合することにより、栓32が開口30に装着さ
れるとともに、液洩れが防止されている。もちろん、人
為的な力によって栓32を開口30から引き抜くことも
できる。
【0023】次に、水袋14への注液について説明す
る。図5において、容器40に音響伝搬液を満たし、そ
の状態で水袋ホルダ16から取り外された水袋14を音
響伝搬液中に入れる。そして、栓32を外し、水袋14
内部に音響伝搬液を充満させる。このとき、エコーノイ
ズの原因となる気泡をとりのぞくため、開口を上方に向
けることが望ましい。この後、栓32を水袋14へ装着
し、水袋ホルダ16へ再度水袋14を装着する。この場
合、音響伝搬液の液量が不足気味の場合には、図6に示
すように、注射器50を利用し、音響伝搬液の補充を行
なう。図6に示すように、注射針を図4に示した孔36
aに刺し通し、針ストッパ32aに針の先端が達した状
態で、ピストンを押し出し注液を実行する。
【0024】上述したように、針の先端は、針ストッパ
32aによって確実に制止され水袋が破られることはな
い。
【0025】次に、この水袋付超音波探触子を用いて超
音波診断を行なう場合について説明する。まず、診断部
位に水袋がついたまま超音波探触子を当接させる。この
場合に、水袋は適度な弾力性をもっているため、診断部
位が盛り上がっていたりあるいは窪んでいてもその体表
形状に応じて水袋が変形し空気層を介在させない良好な
超音波伝搬経路が確保できる。従って、図示されていな
い超音波振動子を駆動することにより、探触子の先端部
に設けられた音響レンズを介して超音波は水袋に侵入
し、さらに水袋の下面から生体に向けて放射されること
になる。ここで、水袋及び音響伝搬液は、ほぼ生体と等
しい音響インピーダンスをもった物質で構成されている
ため、多重反射や散乱などが防止される。一方、生体内
部からの反射波は、上記同様に水袋を介して超音波探触
子10で受波されることになる。なお、例えば腹部の診
断などにおいて、水袋14が必要とされない場合には、
探触子10をそのまま生体表面に当接させて超音波診断
を行なってもよい。なお、体表下至近距離の超音波診断
を行なう場合には、水袋の高さを適宜選択して使用する
ことにより、超音波ビームのフォーカスポイントを所望
の診断部位に適切に合わせ、精度の良い超音波診断が行
えるという利点もある。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、超
音波探触子の先端部に変形自在な水袋を取り付けたの
で、生体の表面形状によらずに常に良好な音響伝搬を確
保し、かつ当接圧力により、血管や腫瘍等生体組織の形
状を変型させることもなく精度の良い超音波診断を行な
えるという効果がある。従って、多少の当接角度のずれ
などが生じても超音波診断精度に影響を与えずに超音波
の送受波を確実に行えるという利点もある。
【0027】また、針ストッパが設けられた栓を設ける
ことにより、水袋が注水針などによって破られることが
確実に防止され、利便性の高い水袋付超音波探触子を提
供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】水袋付超音波探触子の斜視図である。
【図2】図1に示すII-II'方向の断面を示す断面図であ
る。
【図3】図1に示すIII 方向の断面を示す断面図であ
る。
【図4】栓32の構造を示す一部切欠断面図である。
【図5】水袋14への注液方法を示す説明図である。
【図6】注射器を利用して液量調整を行なう場合を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 超音波探触子 12 水袋ユニット 14 水袋 16 水袋ホルダ 32 栓 32a 針ストッパ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に超音波振動子を備え、前記先端部
    から超音波を放射し生体内部からの反射波を受波する超
    音波探触子と、前記超音波探触子の先端部に着脱自在に
    取り付けられる水袋ユニットと、を含み、前記水袋ユニ
    ットは、少なくとも生体接触側が丸みを帯びた軟らかい
    膜で形成され、内部に音響伝搬液を充満させた変自在
    な水袋と、前記水袋の基端側を保持する水袋ホルダと、
    を含み、前記水袋ホルダ及び前記先端部には、前記水袋
    ユニットを前記超音波探触子に装着するための係合手段
    が設けられ前記水袋には、前記音響伝搬液を出し入れ
    するための開口が形成されるとともにその開口に着脱可
    能な注水栓が配置され、前記注水栓には、それに刺し入
    れられる注水針を所定距離で規制するために注水針先端
    に当たる針ストッパが設けられたことを特徴とする水袋
    付超音波探触子。
JP1991092468U 1991-11-12 1991-11-12 水袋付超音波探触子 Expired - Lifetime JPH074006Y2 (ja)

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JPH0541508U JPH0541508U (ja) 1993-06-08
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60163357U (ja) * 1984-04-05 1985-10-30 東レ株式会社 超音波探触子
JPS61240946A (ja) * 1985-04-17 1986-10-27 松下電器産業株式会社 超音波探触子

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JPH0541508U (ja) 1993-06-08

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