JPH0740015A - 連続鋳造用ノズル - Google Patents
連続鋳造用ノズルInfo
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- JPH0740015A JPH0740015A JP5190299A JP19029993A JPH0740015A JP H0740015 A JPH0740015 A JP H0740015A JP 5190299 A JP5190299 A JP 5190299A JP 19029993 A JP19029993 A JP 19029993A JP H0740015 A JPH0740015 A JP H0740015A
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- Japan
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- nozzle
- cao
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、鋼中アルミナ量に応じた最
適な幅広い量のCaOを長時間にわたり供給し、アルミ
ナ付着防止効果を発現すると共に優れた耐溶損性を実現
する連続鋳造用ノズルを提供することにある。 【構成】 本発明の連続鋳造用ノズルは、少なくとも連
続鋳造用ノズルの内管に、CaB60.1〜65重量%
と、CaO含有量が16〜31重量%のカルシウムジル
コネート系クリンカー、CaO含有量が16重量%未満
のカルシウムジルコネート系クリンカー及びジルコニア
からなる群から選択された1種または2種以上30〜9
5重量%と、炭素原料5〜40重量%を含有してなるノ
ズル耐火物を配設することを特徴とする。
適な幅広い量のCaOを長時間にわたり供給し、アルミ
ナ付着防止効果を発現すると共に優れた耐溶損性を実現
する連続鋳造用ノズルを提供することにある。 【構成】 本発明の連続鋳造用ノズルは、少なくとも連
続鋳造用ノズルの内管に、CaB60.1〜65重量%
と、CaO含有量が16〜31重量%のカルシウムジル
コネート系クリンカー、CaO含有量が16重量%未満
のカルシウムジルコネート系クリンカー及びジルコニア
からなる群から選択された1種または2種以上30〜9
5重量%と、炭素原料5〜40重量%を含有してなるノ
ズル耐火物を配設することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミキルド鋼等の連
続鋳造で発生するノズル内面へのアルミナ付着を抑制で
きる連続鋳造用ノズルに関するものである。
続鋳造で発生するノズル内面へのアルミナ付着を抑制で
きる連続鋳造用ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造用浸漬ノズルは、タンディッシ
ュとモールド間を連結し、溶鋼の再酸化を防止すると共
に、溶鋼の流量抑制を司る役目をもつ。溶鋼流による熱
的、機械的衝撃や、物理的、化学的な侵食作用を受ける
ため、耐スポーリング性と耐食性が同時に要求される。
連続鋳造用ノズル材質として、高耐スポーリング性を有
する黒鉛、溶融シリカと高耐食性を有するアルミナとを
組み合わせたSiO2−Al2O3−C系材質が多く使用
されている。
ュとモールド間を連結し、溶鋼の再酸化を防止すると共
に、溶鋼の流量抑制を司る役目をもつ。溶鋼流による熱
的、機械的衝撃や、物理的、化学的な侵食作用を受ける
ため、耐スポーリング性と耐食性が同時に要求される。
連続鋳造用ノズル材質として、高耐スポーリング性を有
する黒鉛、溶融シリカと高耐食性を有するアルミナとを
組み合わせたSiO2−Al2O3−C系材質が多く使用
されている。
【0003】しかし、アルミキルド鋼を鋳造する場合、
脱酸剤として添加されるアルミニウムと鋼中酸素が反応
して生成したアルミナが、しばしばノズル内面へ付着す
る。アルミナ介在物が体積肥大するとノズル内の偏流助
長、ひいては閉塞を招き、操業の不安定化を引き起こ
し、また、アルミナが剥離して鋳片欠陥の原因になる等
の問題を引き起こす。
脱酸剤として添加されるアルミニウムと鋼中酸素が反応
して生成したアルミナが、しばしばノズル内面へ付着す
る。アルミナ介在物が体積肥大するとノズル内の偏流助
長、ひいては閉塞を招き、操業の不安定化を引き起こ
し、また、アルミナが剥離して鋳片欠陥の原因になる等
の問題を引き起こす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、浸漬ノズル内の
アルミナ付着を低減する方法として、ノズル内管にポー
ラス材質を配し、そこから不活性ガスを吹き込む方法が
ある。アルミナ付着に対しては有効であるが、吹き込ま
れるガスがピンホール欠陥の原因となる。また、ノズル
の構造劣化を助長する等の問題点がある。
アルミナ付着を低減する方法として、ノズル内管にポー
ラス材質を配し、そこから不活性ガスを吹き込む方法が
ある。アルミナ付着に対しては有効であるが、吹き込ま
れるガスがピンホール欠陥の原因となる。また、ノズル
の構造劣化を助長する等の問題点がある。
【0005】一方で、上記のような機械的方法を用いな
いで、CaOやカルシウムジルコネート系クリンカーを
含有するものがアルミナ付着低減に有効であることを利
用したノズル材質上の対策がいくつか採られてきた。例
えば、特公昭61−44836号公報には、CaO含有黒鉛質
鋳造用ノズルが開示されている。しかしながら、CaO
は容易に水和するため取り扱いが困難なことや、熱膨張
が大きいため適用した耐火物の耐スポール性が著しく失
われる等の問題がある。
いで、CaOやカルシウムジルコネート系クリンカーを
含有するものがアルミナ付着低減に有効であることを利
用したノズル材質上の対策がいくつか採られてきた。例
えば、特公昭61−44836号公報には、CaO含有黒鉛質
鋳造用ノズルが開示されている。しかしながら、CaO
は容易に水和するため取り扱いが困難なことや、熱膨張
が大きいため適用した耐火物の耐スポール性が著しく失
われる等の問題がある。
【0006】また、CaO含有量は少なくなるもののC
aO供給源をカルシウムジルコネート系クリンカーに求
めた方法も開示されている。例えば、特開昭62−148076
号公報に開示されているようなCaO成分の少ないカル
シウムジルコネート系クリンカー(安定化及び/または
未安定化ジルコニア)では、アルミナとの反応性に乏し
く、低融物を生成しにくく、アルミナ付着低減に寄与し
ない。
aO供給源をカルシウムジルコネート系クリンカーに求
めた方法も開示されている。例えば、特開昭62−148076
号公報に開示されているようなCaO成分の少ないカル
シウムジルコネート系クリンカー(安定化及び/または
未安定化ジルコニア)では、アルミナとの反応性に乏し
く、低融物を生成しにくく、アルミナ付着低減に寄与し
ない。
【0007】更に、特開昭64−40154号公報には、Ca
Oを40〜55重量%含有するカルシウムジルコネート
系クリンカーの使用が開示されている。しかし、カルシ
ウムジルコネート系クリンカー中のCaO量が31重量
%を越えるあたりから遊離CaOが含まれるようにな
る。CaOと鋼中アルミナとの反応を活性化し低融物を
生成させ、アルミナ付着を低減するにはCaO成分が多
い方が有利であるが、遊離CaOが存在すると容易に水
和する。
Oを40〜55重量%含有するカルシウムジルコネート
系クリンカーの使用が開示されている。しかし、カルシ
ウムジルコネート系クリンカー中のCaO量が31重量
%を越えるあたりから遊離CaOが含まれるようにな
る。CaOと鋼中アルミナとの反応を活性化し低融物を
生成させ、アルミナ付着を低減するにはCaO成分が多
い方が有利であるが、遊離CaOが存在すると容易に水
和する。
【0008】CaO−Al2O3系低融物は約1400℃
から生成する。鋼中アルミナ量に応じた最適なCaO量
の供給が重要であり、多量のCaOを安定して耐火物中
に固定する方法が模索された。
から生成する。鋼中アルミナ量に応じた最適なCaO量
の供給が重要であり、多量のCaOを安定して耐火物中
に固定する方法が模索された。
【0009】例えば、特公平2−23494号公報では、lll
族及びlV族元素の酸化物をクリンカーに添加すること
で、また、特公平4−78392号公報では、CaOをCaO
−SiO2として添加することで水和を防止できるとし
ている。しかし、炭素原料との共存系では、これらシリ
カ、チタニア、Fe2O3等の酸化物は高温で容易に還元
され、分解し、溶損の原因となる。
族及びlV族元素の酸化物をクリンカーに添加すること
で、また、特公平4−78392号公報では、CaOをCaO
−SiO2として添加することで水和を防止できるとし
ている。しかし、炭素原料との共存系では、これらシリ
カ、チタニア、Fe2O3等の酸化物は高温で容易に還元
され、分解し、溶損の原因となる。
【0010】従って、本発明の目的は、鋼中アルミナ量
に応じた最適な幅広い量のCaOを長時間にわたり供給
し、アルミナ付着防止効果を発現すると共に優れた耐溶
損性を実現する連続鋳造用ノズルを提供することにあ
る。
に応じた最適な幅広い量のCaOを長時間にわたり供給
し、アルミナ付着防止効果を発現すると共に優れた耐溶
損性を実現する連続鋳造用ノズルを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の連続鋳造
用ノズルは、少なくとも連続鋳造用ノズルの内管に、C
aB60.1〜65重量%と、CaO含有量が16〜31
重量%のカルシウムジルコネート系クリンカー、CaO
含有量が16重量%未満のカルシウムジルコネート系ク
リンカー及びジルコニアからなる群から選択された1種
または2種以上30〜95重量%と、炭素原料5〜40
重量%を含有してなるノズル耐火物を配設することを特
徴とする。
用ノズルは、少なくとも連続鋳造用ノズルの内管に、C
aB60.1〜65重量%と、CaO含有量が16〜31
重量%のカルシウムジルコネート系クリンカー、CaO
含有量が16重量%未満のカルシウムジルコネート系ク
リンカー及びジルコニアからなる群から選択された1種
または2種以上30〜95重量%と、炭素原料5〜40
重量%を含有してなるノズル耐火物を配設することを特
徴とする。
【0012】
【作用】本発明の連続鋳造用ノズルは、CaB6を主要
なカルシウム供給源とすることで、鋼中アルミナ量に応
じた最適な幅広い量のCaOを供給できるものであり、
即ち、CaB6は連続鋳造用ノズル使用中に初めて鋼中
酸素等により酸化され、CaOとして供給することがで
きる。
なカルシウム供給源とすることで、鋼中アルミナ量に応
じた最適な幅広い量のCaOを供給できるものであり、
即ち、CaB6は連続鋳造用ノズル使用中に初めて鋼中
酸素等により酸化され、CaOとして供給することがで
きる。
【0013】CaB6の粒度は、カルシウムジルコネー
ト系クリンカーや、ジルコニアよりも小さい方が良い。
これはカルシウムジルコネート系クリンカーやジルコニ
アでノズル耐火物の骨子を形成させることにより、低融
物生成後の溶損を抑えるためである。良好なノズル耐火
物骨子を得るため、CaB6は65重量%以下であるの
が良い。CaB6は焼結性が悪いため、65重量%を越
えると十分な強度が得られず、ひいては耐食性が劣化す
るためである。また、CaB6の含有量が0.1重量%未
満では、Ca供給源としての役割が十分に得られない。
従って、CaB6含有量は0.1〜65重量%の範囲内が
好ましい。
ト系クリンカーや、ジルコニアよりも小さい方が良い。
これはカルシウムジルコネート系クリンカーやジルコニ
アでノズル耐火物の骨子を形成させることにより、低融
物生成後の溶損を抑えるためである。良好なノズル耐火
物骨子を得るため、CaB6は65重量%以下であるの
が良い。CaB6は焼結性が悪いため、65重量%を越
えると十分な強度が得られず、ひいては耐食性が劣化す
るためである。また、CaB6の含有量が0.1重量%未
満では、Ca供給源としての役割が十分に得られない。
従って、CaB6含有量は0.1〜65重量%の範囲内が
好ましい。
【0014】炭素原料は、高熱伝導性と低膨張性による
耐スポール性の良さと、スラグに対する耐食性の良さを
特徴とする。鱗状黒鉛、土状黒鉛、人造黒鉛等各種黒鉛
原料やピッチ等の非晶質炭素原料を活用できるが、耐ス
ポール性、耐スラグ浸潤性の点から鱗状黒鉛を主に使用
するのが好ましい。炭素原料が5重量%未満では、耐ス
ポーリング性が損なわれるし、40重量%を越えると耐
食性が劣化する。このため炭素原料含有量は5〜40重
量%の範囲が好ましい。
耐スポール性の良さと、スラグに対する耐食性の良さを
特徴とする。鱗状黒鉛、土状黒鉛、人造黒鉛等各種黒鉛
原料やピッチ等の非晶質炭素原料を活用できるが、耐ス
ポール性、耐スラグ浸潤性の点から鱗状黒鉛を主に使用
するのが好ましい。炭素原料が5重量%未満では、耐ス
ポーリング性が損なわれるし、40重量%を越えると耐
食性が劣化する。このため炭素原料含有量は5〜40重
量%の範囲が好ましい。
【0015】カルシウムジルコネート系クリンカー及び
ジルコニアは、ノズル耐火物骨子を得るために使用され
る。代表的な耐火物骨材には、マグネシア、アルミナ等
があるが、CaO−Al2O3系低融物を生成してアルミ
ナ付着を抑制する場合、耐火物骨材としてアルミナを使
用すると、鋼中のアルミナクラスターとCaOが反応す
る前に骨材のアルミナと反応してしまい耐火物の崩壊、
溶損を引き起こす。また、耐火物骨材としてマグネシア
を使用すると、CaO−Al2O3系低融物を生成するよ
りもたやすくスピネルを生成し、アルミナ付着抑制に逆
効果である。このように耐火物からCaを供給した後に
も良好な耐火物骨子を得ることのできる耐火骨材は、カ
ルシウムジルコネート系クリンカーとジルコニアに限定
される。
ジルコニアは、ノズル耐火物骨子を得るために使用され
る。代表的な耐火物骨材には、マグネシア、アルミナ等
があるが、CaO−Al2O3系低融物を生成してアルミ
ナ付着を抑制する場合、耐火物骨材としてアルミナを使
用すると、鋼中のアルミナクラスターとCaOが反応す
る前に骨材のアルミナと反応してしまい耐火物の崩壊、
溶損を引き起こす。また、耐火物骨材としてマグネシア
を使用すると、CaO−Al2O3系低融物を生成するよ
りもたやすくスピネルを生成し、アルミナ付着抑制に逆
効果である。このように耐火物からCaを供給した後に
も良好な耐火物骨子を得ることのできる耐火骨材は、カ
ルシウムジルコネート系クリンカーとジルコニアに限定
される。
【0016】安定化及び未安定化ジルコニアは、溶鋼温
度でアルミナと接してもCaOを放出しないので、それ
自体のアルミナ付着抑制効果はない。カルシウムジルコ
ネート系クリンカーがCaZrO3を構成鉱物として含
有するようになると、溶鋼温度でアルミナと反応し、C
aOを放出するようになる。この場合、カルシウムジル
コネート系クリンカーはCaO供給源としてCaB6の
補助的な役目を担う。カルシウムジルコネート系クリン
カー中のCaO含有量が31重量%を越えると遊離Ca
Oを含むようになり、大気中で常温で簡単に水和するよ
うになり好ましくない。従って、カルシウムジルコネー
ト系クリンカー中のCaO量は31重量%以下とする。
度でアルミナと接してもCaOを放出しないので、それ
自体のアルミナ付着抑制効果はない。カルシウムジルコ
ネート系クリンカーがCaZrO3を構成鉱物として含
有するようになると、溶鋼温度でアルミナと反応し、C
aOを放出するようになる。この場合、カルシウムジル
コネート系クリンカーはCaO供給源としてCaB6の
補助的な役目を担う。カルシウムジルコネート系クリン
カー中のCaO含有量が31重量%を越えると遊離Ca
Oを含むようになり、大気中で常温で簡単に水和するよ
うになり好ましくない。従って、カルシウムジルコネー
ト系クリンカー中のCaO量は31重量%以下とする。
【0017】CaO含有量が16〜31重量%のカルシ
ウムジルコネート系クリンカーと、CaO含有量が16
重量%未満のカルシウムジルコネート系クリンカー、ジ
ルコニアはそれぞれ単独で使用しても良いし、同時に組
み合わせて使用しても良い。CaO含有量が16〜31
重量%のカルシウムジルコネート系クリンカーは溶鋼温
度でアルミナと反応し、CaOを放出するため、CaO
含有量が16重量%未満のカルシウムジルコネート系ク
リンカーやジルコニアと比較するとやや耐食性に劣る。
また、CaO含有量が16〜31重量%のカルシウムジ
ルコネート系クリンカーやジルコニアは熱膨張が大き
く、CaO含有量が16重量%未満のカルシウムジルコ
ネート系クリンカーと比較するとやや耐スポール性に劣
る。連続鋳造用ノズルの使用状況に合わせ、適宜使用比
率を決めれば良い。
ウムジルコネート系クリンカーと、CaO含有量が16
重量%未満のカルシウムジルコネート系クリンカー、ジ
ルコニアはそれぞれ単独で使用しても良いし、同時に組
み合わせて使用しても良い。CaO含有量が16〜31
重量%のカルシウムジルコネート系クリンカーは溶鋼温
度でアルミナと反応し、CaOを放出するため、CaO
含有量が16重量%未満のカルシウムジルコネート系ク
リンカーやジルコニアと比較するとやや耐食性に劣る。
また、CaO含有量が16〜31重量%のカルシウムジ
ルコネート系クリンカーやジルコニアは熱膨張が大き
く、CaO含有量が16重量%未満のカルシウムジルコ
ネート系クリンカーと比較するとやや耐スポール性に劣
る。連続鋳造用ノズルの使用状況に合わせ、適宜使用比
率を決めれば良い。
【0018】カルシウムジルコネート系クリンカー量、
ZrO2量が30重量%未満では、良好な耐火物骨子を
形成することが困難となる。一方、95重量%を越える
と、耐スポーリング性が損なわれる。よって、カルシウ
ムジルコネート系クリンカー量、ジルコニア量は30〜
95重量%の範囲が適当である。
ZrO2量が30重量%未満では、良好な耐火物骨子を
形成することが困難となる。一方、95重量%を越える
と、耐スポーリング性が損なわれる。よって、カルシウ
ムジルコネート系クリンカー量、ジルコニア量は30〜
95重量%の範囲が適当である。
【0019】また、本発明の効果を損なわない範囲で、
強度上昇を目的として炭素原料と炭化物を形成する各種
金属、合金粉などを、また、CaB6の酸化を阻害しな
い、SiCなどの炭化物などを添加しても良い。
強度上昇を目的として炭素原料と炭化物を形成する各種
金属、合金粉などを、また、CaB6の酸化を阻害しな
い、SiCなどの炭化物などを添加しても良い。
【0020】上記の範囲で得られる所定の配合物を、バ
インダーと共に混練、成形、非酸化雰囲気下で焼成し、
連続鋳造用ノズルを製造する。バインダーとしてはフェ
ノール樹脂等の有機樹脂やタール、ピッチなどを用いる
ことができるが、成形性に優れるフェノール樹脂が好ま
しい。成形は材質の均一性を得るため等圧プレスが望ま
しい。
インダーと共に混練、成形、非酸化雰囲気下で焼成し、
連続鋳造用ノズルを製造する。バインダーとしてはフェ
ノール樹脂等の有機樹脂やタール、ピッチなどを用いる
ことができるが、成形性に優れるフェノール樹脂が好ま
しい。成形は材質の均一性を得るため等圧プレスが望ま
しい。
【0021】
実施例1 下記の配合物をフエノール樹脂をバインダーとして混練
し、アイソスタティックプレスで成形、ブリーズ中10
00℃で焼成し、供試試料を得た。これらの溶損試験、
スポーリング試験を行った。溶損テストは試料を160
0℃の溶鋼に60分間浸漬した際の溶損状況で、スポー
リングテストは試料を1600℃の溶鋼に120秒間浸
漬した後、水冷した際の亀裂の発生状況により評価し
た。
し、アイソスタティックプレスで成形、ブリーズ中10
00℃で焼成し、供試試料を得た。これらの溶損試験、
スポーリング試験を行った。溶損テストは試料を160
0℃の溶鋼に60分間浸漬した際の溶損状況で、スポー
リングテストは試料を1600℃の溶鋼に120秒間浸
漬した後、水冷した際の亀裂の発生状況により評価し
た。
【0022】
【表1】
【0023】実施例2 下記の配合物にフェノール樹脂をバインダーとして混練
後、型枠に充填し、アイソスタティックプレスで成形
し、ブリーズ中1000℃で焼成した。これらを用い、
溶損試験とアルミナ付着試験とを行った。溶損テストは
試料を1600℃の溶鋼に60分間浸漬した際の溶損状
況で、アルミナ付着試験は1600℃の溶鋼にアルミニ
ウムを1重量%溶解し、試料を60分間浸漬したときの
付着の状態で評価した。
後、型枠に充填し、アイソスタティックプレスで成形
し、ブリーズ中1000℃で焼成した。これらを用い、
溶損試験とアルミナ付着試験とを行った。溶損テストは
試料を1600℃の溶鋼に60分間浸漬した際の溶損状
況で、アルミナ付着試験は1600℃の溶鋼にアルミニ
ウムを1重量%溶解し、試料を60分間浸漬したときの
付着の状態で評価した。
【0024】
【表2】
【0025】実施例3 上記実施例2で得られた本発明品8及び9を図1(a)及
び(b)に示すように連続鋳造用浸漬ノズルの内管に配設
した。なお、図1(a)及び(b)に配設されているZrO
2−C材質は、ZrO277重量%、CaO3重量%、C
20重量%の組成を有するものであり、SiO2−Al2
O3−C材質は、SiO230重量%、Al2O340重量
%、C30重量%の組成を有するものである。得られた
連続鋳造用浸漬ノズルを用い、アルミキルド鋼のスラグ
鋳造を行った。その結果、浸漬ノズル内管溶損はなく、
また、アルミナの付着も見られなかった。
び(b)に示すように連続鋳造用浸漬ノズルの内管に配設
した。なお、図1(a)及び(b)に配設されているZrO
2−C材質は、ZrO277重量%、CaO3重量%、C
20重量%の組成を有するものであり、SiO2−Al2
O3−C材質は、SiO230重量%、Al2O340重量
%、C30重量%の組成を有するものである。得られた
連続鋳造用浸漬ノズルを用い、アルミキルド鋼のスラグ
鋳造を行った。その結果、浸漬ノズル内管溶損はなく、
また、アルミナの付着も見られなかった。
【0026】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、鋼中ア
ルミナ量に応じた最適な幅広い量のCaOを長時間にわ
たり供給し、アルミナ付着防止効果を発現すると共に優
れた耐溶損性を実現する連続鋳造用ノズルを提供するこ
とができる。
ルミナ量に応じた最適な幅広い量のCaOを長時間にわ
たり供給し、アルミナ付着防止効果を発現すると共に優
れた耐溶損性を実現する連続鋳造用ノズルを提供するこ
とができる。
【図1】(a)は本発明の連続鋳造用ノズルの1実施態様
を示す図であり、(b)は本発明の連続鋳造用ノズルの他
の実施態様を示す図である。
を示す図であり、(b)は本発明の連続鋳造用ノズルの他
の実施態様を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも連続鋳造用ノズルの内管に、
CaB60.1〜65重量%と、CaO含有量が16〜3
1重量%のカルシウムジルコネート系クリンカー、Ca
O含有量が16重量%未満のカルシウムジルコネート系
クリンカー及びジルコニアからなる群から選択された1
種または2種以上30〜95重量%と、炭素原料5〜4
0重量%を含有してなるノズル耐火物を配設することを
特徴とする連続鋳造用ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5190299A JPH0740015A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 連続鋳造用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5190299A JPH0740015A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 連続鋳造用ノズル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740015A true JPH0740015A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16255856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5190299A Pending JPH0740015A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 連続鋳造用ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740015A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100380755B1 (ko) * | 2002-04-30 | 2003-04-18 | 주식회사 포스코 | 내식성이 우수한 카본함유 지르코니아질 내화조성물 |
WO2004018125A1 (ja) * | 2002-08-20 | 2004-03-04 | Krosakiharima Corporation | 難アルミナ付着連続鋳造用浸漬ノズルの製造方法 |
WO2004018126A1 (ja) * | 2002-08-20 | 2004-03-04 | Krosakiharima Corporation | アルミナ付着を抑制する鋳造用ノズル耐火物 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP5190299A patent/JPH0740015A/ja active Pending
Cited By (7)
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