JPH0739982U - 液体浄化装置 - Google Patents

液体浄化装置

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JPH0739982U
JPH0739982U JP7441793U JP7441793U JPH0739982U JP H0739982 U JPH0739982 U JP H0739982U JP 7441793 U JP7441793 U JP 7441793U JP 7441793 U JP7441793 U JP 7441793U JP H0739982 U JPH0739982 U JP H0739982U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 井戸水30から浮遊物や汚泥31を取り除いて、
浮遊物や汚泥31を含有する井戸水30の使用に伴う支障を
排除し、かつ井戸水30から捕捉した浮遊物や汚泥31を効
率良く分離できる横流式水浄化装置10を提供する。 【構成】 沈砂槽12は、井戸水30に含まれる砂を沈下さ
せる。捕捉用無端ベルト52は、井戸水30の上層部の浮遊
物や汚泥31を捕捉して、第2のローラ48へ運ぶ。第2の
ローラ48では、ノズルパイプ62のノズル64から加圧空気
等の加圧洗浄流体が捕捉用無端ベルト52へ吹き付けられ
て、捕捉用無端ベルト52に捕捉されている浮遊物や汚泥
31を汚泥回収箱54へ吹き飛ばす。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、井戸水等の液体から砂を除去する液体浄化装置に係り、詳しくは 液体から砂と共に汚泥も除去する液体浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
井戸水を利用して高圧水を生成する場合、高圧ポンプやフィルタの磨耗を防止 するために、井戸水中の砂を除去する必要がある。液体浄化装置は、井戸水を水 平方向へ通過させ、通過の際に、井戸水中の砂を重力で沈下させ、高圧ポンプへ 送る井戸水中の砂を除去している。
【0003】 従来の液体浄化装置は、井戸水中の汚泥は除去していない。
【0004】 一方、実開昭62−156398号公報は、貯留槽の排水に気泡を送って、撹 拌させ、排水中の不純物をメッシュベルトの目に気泡と共に引っ掛けて、貯留槽 外側へ運び、真空吸引によりメッシュベルトから不純物を回収している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
汚泥を含む井戸水が液体浄化装置から高圧ポンプ側へ送られると、高圧ポンプ までの経路に設けられているブースタポンプ及びフィルタの寿命を短くさせると ともに、高圧ポンプの故障原因にもなる。
【0006】 実開昭62−156398号公報の装置のように、不純物を引っ掛けるメッシ ュベルトの使用することは、液体浄化装置における汚泥の除去に適用する場合、 汚泥の捕捉効率が低く、また、捕捉汚泥の真空吸引は、分離力が低く、かつ汚泥 の吸引量の増大に連れて、吸引力が急速に低下する。
【0007】 請求項1の考案の目的は、液体から汚泥を除去して、汚泥を含有する液体に因 る支障を排除するとともに、液体から捕捉した汚泥を効率良く長期に亘り分離で きる液体浄化装置を提供することである。 請求項2の考案の目的は、液体からの汚泥の捕捉効率の良い液体浄化装置を提 供することである。 請求項3の考案の目的は、請求項2の考案において捕捉汚泥を適切に分離でき る液体浄化装置を提供することである。 請求項4の考案の目的は、請求項3の考案において加圧洗浄流体の噴出部を小 形化した液体浄化装置を提供することである。 請求項5の考案の目的は、沈砂槽内の液体のレベルの変動若しくは浮遊物に応 じた特定の深さのごみや汚泥の浮遊層に対して汚泥を適切に捕捉できる液体浄化 装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案を、実施例に対応する図面の符号を使用して説明する。 請求項1の液体浄化装置(10)は次の(a)及び(b)の構成要素を有している 。 (a)液体(30)を貯留して液体(30)中の砂を沈下させる沈砂槽(12) (b)沈砂槽(12)内の液体(30)の上層部に存在する汚泥(31)を捕捉して沈砂槽(1 2)の外へ運び加圧洗浄流体の吹き付けにより捕捉汚泥(31)を分離する汚泥除去装 置(38)
【0009】 請求項2の液体浄化装置(10)では、請求項1の液体浄化装置(10)において、さ らに、汚泥除去装置(38)は、内部に形成された汚泥収容空間(66)と湾曲部分では 開いて汚泥収容空間(66)を凸面側へ開放し平面部分は閉じる切れ目(68)とをもつ 帯状部材(52)、帯状部材(52)を沈砂槽(12)内の液体(30)の上層部において湾曲さ せる第1の湾曲体(44)、沈砂槽(12)の外において帯状部材(52)を湾曲させる第2 の湾曲体(48)、及び帯状部材(52)を第1の湾曲体(44)から第2の湾曲体(48)へ移 動させる駆動手段(40)を有している。
【0010】 請求項3の液体浄化装置(10)では、請求項2の液体浄化装置(10)において、さ らに、汚泥除去装置(38)は、汚泥収容空間(66)に対して切れ目(68)とは反対側に 形成されて汚泥収容空間(66)へ連通している窓(70)をもつ帯状部材(52)、及び第 2の湾曲体(48)における帯状部材(52)の湾曲部分において窓(70)側から切れ目(6 8)側へ加圧洗浄流体を噴出する洗浄流体噴出手段(56,62,82)を有している。
【0011】 請求項4の液体浄化装置(10)では、請求項3の液体浄化装置(10)において、さ らに、洗浄流体噴出手段(62)は、第2の湾曲体(48)における帯状部材(52)の湾曲 部分へ向けられて加圧洗浄流体を噴出する複数個の噴射口(64)をもち第2の湾曲 体(48)に配設される流体管(62)を含む。
【0012】 請求項5の液体浄化装置(10)では、請求項2〜4のいずれかの液体浄化装置(1 0)において、さらに、帯状部材(52)が無端ベルト(52)であり、第1の湾曲体(44) は上下及び水平方向位置を調整自在である。
【0013】
【作用】
請求項1の液体浄化装置(10)では、液体(30)は沈砂槽(12)内において砂を落下 させる。液体(30)中の汚泥(31)は沈砂槽(12)において液体(30)の上層部に浮遊す る。汚泥除去装置(38)は、この汚泥(31)を捕捉し、沈砂槽(12)の外へ運ぶ。沈砂 槽(12)の外へ運ばれて来た汚泥(31)は、加圧洗浄流体を吹き付けられて、分離さ れる。
【0014】 請求項2の液体浄化装置(10)では、帯状部材(52)は、第1の湾曲体(44)におい て湾曲して、凸面側の切れ目(68)を拡開する。沈砂槽(12)内の浮遊物や浮遊物や 汚泥(31)は、拡開された切れ目(68)を経て汚泥収容空間(66)内へ導入される。帯 状部材(52)は、駆動手段(40)の駆動により、移動し、第1の湾曲体(44)に位置し ている帯状部材(52)の部分は、第1の湾曲体(44)から離れるのに伴い、湾曲状態 から平面状態へ変化する。これにより、切れ目(68)は閉じ、浮遊物や汚泥(31)は 、切れ目(68)により挟着若しくは汚泥収容空間(66)に収容されたまま、第2の湾 曲体(48)へ運ばれる。第2の湾曲体(48)では、帯状部材(52)は再び切れ目(68)側 を凸面に湾曲し、切れ目(68)は拡開して、汚泥収容空間(66)内の浮遊物や汚泥(3 1)は、拡開した切れ目(68)を経て汚泥収容空間(66)から排出される。
【0015】 請求項3の液体浄化装置(10)では、洗浄流体噴出手段(56,62,82)は第2の湾曲 体(48)において窓(70)側から帯状部材(52)へ加圧洗浄流体を吹き付ける。加圧洗 浄流体は、窓(70)、汚泥収容空間(66)及び拡開状態の切れ目(68)を経て帯状部材 (52)を厚さ方向へ通過し、その際、汚泥収容空間(66)内の汚泥(31)を帯状部材(5 2)の外へ出す。
【0016】 請求項4の液体浄化装置(10)では、洗浄流体噴出手段(62)は、第2の湾曲体(4 8)内に配設されて、第2の湾曲体(48)における帯状部材(52)の湾曲部の窓(70)へ 向けて加圧洗浄流体を吹き付ける。
【0017】 請求項5の液体浄化装置(10)では、沈砂槽(12)内の液体(30)のレベルの変動に 伴い、第1の湾曲体(44)は、帯状部材(52)の湾曲部分を沈砂槽(12)内の液体(30) の上層部へ位置付けるように、上下動させられる。第1の湾曲体(44)の水平方向 位置は、第1の湾曲体(44)の所望の上下方向位置を許容し、かつ無端ベルト(52) を緊張状態に維持する位置とされる。
【0018】
【実施例】
以下、この考案を図面の実施例について説明する。 図1は横流式水浄化装置10の全体の側面図である(吸水継手14側を横流式水浄 化装置10の正面としている。)。この横流式水浄化装置10は、例えば井戸水30を 吸入して超高圧ポンプで高圧水を生成する場合、超高圧ポンプに井戸水30を吸入 する前段階で、井戸水30から砂及び浮遊物や汚泥31を除去するのに使用される。 沈砂槽12は、所定容積を備え、正面側及び背面側の側壁の上部にそれぞれ吸水継 手14及び吐出継手16を有し、吸水継手14から流入した井戸水30を貯留する。井戸 水30は、砂の他に浮遊物や汚泥31を含み、浮遊物や汚泥31は、沈砂槽12内におい て井戸水30の上層部に浮遊する。開閉弁18は、吸水継手14の先端部に取り付けら れ、吸水ホース20の端部を接続される。ブースタポンプ24は、吐出ホース22を介 して吸入側を吐出継手16の先端部へ接続され、沈砂槽12から井戸水30を吸入して 、ホース26へ送出する。フィルタ28は、ホース26の途中に設けられ、井戸水30内 の残存異物を除去し、井戸水30はフィルタ28を通過後、超高圧ポンプへ吸入され る。沈砂格子32は沈砂槽12内に配設される。
【0019】 図2、図3及び図4は沈砂格子32の上側部分の斜視図、正面図、及び側面図で ある。沈砂格子32の幅寸法、すなわち図3における横寸法は、沈砂槽12の内面幅 に等しく、沈砂格子32は、沈砂槽12内の幅方向全体を塞ぐように、設置される。 フレーム34は、直方体の各辺を構成する骨組となっている。長方形板36は、4隅 をフレーム34の柱部に固定されつつ、傾斜して、鉛直方向へ複数段、配設される 。鉛直方向へ隣接する長方形板36は、沈砂格子32の幅方向に関して上側の長方形 板36の下端部側に下側の長方形板36の上端部側が位置し、上側の長方形板36の下 端部と下側の長方形板36の上端部とは鉛直方向へ所定距離離れている。なお、図 4において矢印は井戸水30の流れ方向を示している。
【0020】 図1において、横流式水浄化装置10は汚泥除去装置38を装備する。汚泥除去装 置38において、駆動ローラ40は、沈砂槽12の上面に固定されているブラケット42 に回転自在に支持され、ハンドル43を回転方向へ一体的に取り付けられている。 ブラケット42により支持される駆動ローラ40は、電動機やエンジンの回転動力に より回転駆動されてもよい。第1のローラ44は、沈砂槽12内に配設されて、沈砂 槽12の上壁の下面に固定されている支軸46に回転自在に支持され、又は支軸46に 固定されている。第2のローラ48は、沈砂槽12の上壁の上面に固定されているブ ラケット50に固定されている。捕捉用無端ベルト52は駆動ローラ40、第1のロー ラ44及び第2のローラ48に掛けられる。汚泥回収箱54は、沈砂槽12に固定され、 開口を第2のローラ48に対峙させている。
【0021】 図5は第2のローラ48の斜視図である。長溝56は、第2のローラ48の軸方向へ 延びて、第2のローラ48の表面に形成され、図1の汚泥回収箱54の開口部に対峙 している。接続管58は、第2のローラ48の中心線に沿って第2のローラ48の一方 の端面から突出している。
【0022】 図6は別の第2のローラ48の斜視図、図7は図6の第2のローラ48の横断面図 である。ノズルパイプ62は、長溝56内に配設され、長手方向へ複数個のノズル64 を長溝56へ向けて備え、図5の接続管58へ接続されて、接続管58を介して加圧空 気、加圧水等の加圧洗浄流体を供給されて、ノズル64から噴射する。
【0023】 図8は捕捉用無端ベルト52の縦断面図、図9は捕捉用無端ベルト52を外面側か ら見た図、図10は捕捉用無端ベルト52を内面側から見た図である。円柱状空洞 66は、その長手方向を捕捉用無端ベルト52の幅方向に合わせて捕捉用無端ベルト 52内に形成され、捕捉用無端ベルト52の延び方向へ等間隔で配列されている。切 れ目68は、各円柱状空洞66ごとに捕捉用無端ベルト52に形成され、捕捉用無端ベ ルト52の外面から円柱状空洞66に達している。窓70は、各円柱状空洞66ごとに形 成され、捕捉用無端ベルト52の内面側へ向かって、捕捉用無端ベルト52の延び方 向の寸法を漸増させつつ、円柱状空洞66から捕捉用無端ベルト52の内面まで延び ている。勿論、捕捉用無端ベルト52の強度を保ち、かつ切れ目68の開閉を確実に するため、例えば汚泥収容空間66と窓70との間に可撓性網体をモールドするのも よい。
【0024】 図11及び図12はそれぞれ第1のローラ44及び第2のローラ48における捕捉 用無端ベルト52の状態図である。捕捉用無端ベルト52は、第1のローラ44及び第 2のローラ48において湾曲され、捕捉用無端ベルト52の湾曲部に位置している切 れ目68は、拡開して、円柱状空洞66は切れ目68を介して捕捉用無端ベルト52の外 面側へ開放された状態になっている。第1のローラ44は、捕捉用無端ベルト52が 第1のローラ44において井戸水30の上層部に位置するように、高さを設定されて いる。長溝56及びノズルパイプ62は第2のローラ48における捕捉用無端ベルト52 の湾曲部に位置している。
【0025】 実施例の作用について説明する。 開閉弁18を開いて、吸水ホース20からの井戸水30を沈砂槽12内へ導入する。沈 砂槽12内の井戸水30のレベルが吐出継手16の高さ以上になってから、ブースタポ ンプ24を作動させると、沈砂槽12内の井戸水30が吐出継手16からホース26へ導出 され、フィルタ28を経て超高圧ポンプへ送られる。以降、吸水継手14からの井戸 水30は、沈砂槽12を水平方向へ通過し、その通過の際、砂(図示せず)は、沈砂 槽12内において沈下し、井戸水30から分離する。また、浮遊物や汚泥31は、沈砂 槽12において井戸水30の上層部に浮遊する。
【0026】 捕捉用無端ベルト52は、第1のローラ44において、図11に示されるように、 下方へ凸面に湾曲し、切れ目68は拡開している。これにより、井戸水30の上層部 に浮遊している浮遊物や汚泥31は切れ目68より円柱状空洞66内へ導入される。一 方、ハンドル43が回転操作されると、駆動ローラ40が回転駆動されて、捕捉用無 端ベルト52は第1のローラ44から第2のローラ48の方へ巡回する。捕捉用無端ベ ルト52は、第1のローラ44から離れると、湾曲状態から平面状態となり、これに 伴い、切れ目68は閉じて、浮遊物や汚泥31は、切れ目68により挟着若しくは円柱 状空洞66内に収容されたまま、第2のローラ48へ運ばれる。捕捉用無端ベルト52 は、図12に示されるように、第2のローラ48において再び湾曲して、捕捉用無 端ベルト52の湾曲部では、切れ目68は拡開される。ノズルパイプ62は、ノズル64 から加圧空気、加圧水等の加圧洗浄流体を捕捉用無端ベルト52の湾曲部へ向かっ て吹き付け、この加圧洗浄流体は、窓70、円柱状空洞66及び切れ目68を経て捕捉 用無端ベルト52を厚さ方向へ通過し、浮遊物や汚泥31を円柱状空洞66から連れ去 って、汚泥回収箱54へ運ぶ。このように、沈砂槽12へ導入された井戸水30は、沈 砂槽12において砂及び浮遊物や汚泥31を除去されてから、ブースタポンプ24へ送 られる。
【0027】 図5の第2のローラ48では、加圧流体は長溝56を通じ幅広く噴出せられ、窓70 を通して円柱状空洞66の捕捉物を放散する。図6の第2のローラ48では、加圧流 体はノズルパイプ62を介して送られるので、安心裡高圧とすることができ、ノズ ル64から噴射する加圧流体は一部直接汚泥収容空間66を通過して外部へ至る他、 ノズルパイプ62が配設される長溝56と帯状部材52との間に充満し、汚泥収容空間 66全体に亘って通過し、浮遊物や汚泥31をは排除する。
【0028】 図13は第1のローラ44の別の支持構造を示す図である。可動ブラケット72は 、一端部において揺動自在に沈砂槽12に結合し、Wナット74により所望の傾斜角 度に固定される。案内溝76は可動ブラケット72の他端部に可動ブラケット72の長 手方向へ形成されている。第1のローラ44の支軸46は、案内溝76に沿って移動自 在に案内溝76内に挿入され、ナット80により案内溝76の所望位置に固定される。 Wナット74を緩めて、可動ブラケット72の傾斜角を変更するとともに、ナット80 を緩めて、案内溝76における支軸46の位置を変更することにより、第1のローラ 44の鉛直方向及び水平方向の位置を調整することができる。
【0029】 図14及び図15は沈砂槽12内の井戸水30のレベルが高いとき及び低いときの 可動ブラケット72の状態を示す図である。第1のローラ44の鉛直方向及び水平方 向の位置を変化させて、第1のローラ44の下端部が沈砂槽12内の井戸水30の表面 直下となる高さにされる。第1のローラ44の水平方向位置の調整は、第1のロー ラ44の鉛直方向位置の変化を可能にし、かつ固定長さの捕捉用無端ベルト52を適 切な緊張状態にするために、行われる。
【0030】 図16は第2のローラ48の別の構造図である。第2のローラ48は中空とされ、 図5の長溝56に相当する位置に沿って一列に複数個の噴孔82が等間隔で配列され る。加圧洗浄流体は、供給管84及び開閉弁86を経て第2のローラ48内へ導入され 、噴孔82から噴出する。噴孔82からの加圧洗浄流体の噴出により、第2のローラ 48における捕捉用無端ベルト52の湾曲部分の円柱状空洞66内の浮遊物や汚泥31は 、加圧洗浄流体に連れ去られて、汚泥回収箱54へ入れられる。
【0031】
【考案の効果】 請求項1の考案では、砂と共に汚泥を除去した液体を得ることができるので、 その液体を利用して高圧液を生成したりする場合に、汚泥含有に因る弊害を排除 できる。
【0032】 請求項1の考案では、また、汚泥を、加圧洗浄流体の吹き付けにより捕捉解除 するので、捕捉汚泥を効率良く長期に亘り分離することができる。
【0033】 請求項2の考案では、帯状部材に汚泥収容空間を形成し、帯状部材の湾曲に伴 う切れ目の開閉により汚泥を汚泥収容空間へ捕捉、汚泥収容空間から排出するよ うになっているので、液体中に浮遊する汚泥を効率良く、捕捉及び分離できる。
【0034】 請求項3の考案では、加圧洗浄流体を窓側から切れ目側へ通過させて、汚泥収 容空間内の汚泥を帯状部材から分離するので、汚泥の分離効率が高い。
【0035】 請求項4の考案では、洗浄流体噴出手段は第2の湾曲体内に配設されるので、 汚泥除去装置の汚泥分離部を小形化できる。
【0036】 請求項5の考案では、沈砂槽内の液体のレベルの変動にもかかわらず、第1の 湾曲体による帯状部材の湾曲部分を沈砂槽内の液体の上層部に位置付けて、汚泥 を円滑に捕捉することができる。
【提出日】平成6年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 請求項2の液体浄化装置(10)では、帯状部材(52)は、第1の湾曲体( 44)において湾曲して、凸面側の切れ目(68)を拡開する。沈砂槽(12) 内の浮遊物や汚泥(31)は、拡開された切れ目(68)を経て汚泥収容空間( 66)内へ導入される。帯状部材(52)は、駆動手段(40)の駆動により、 移動し、第1の湾曲体(44)に位置している帯状部材(52)の部分は、第1 の湾曲体(44)から離れるのに伴い、湾曲状態から平面状態へ変化する。これ により、切れ目(68)は閉じ、浮遊物や汚泥(31)は、切れ目(68)によ り挟着若しくは汚泥収容空間(66)に収容されたまま、第2の湾曲体(48) へ運ばれる。第2の湾曲体(48)では、帯状部材(52)は再び切れ目(68 )側を凸面に湾曲し、切れ目(68)は拡開して、汚泥収容空間(66)内の浮 遊物や汚泥(31)は、拡開した切れ目(68)を経て汚泥収容空間(66)か ら排出される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 捕捉用無端ベルト52は、第1のローラ44において、図11に示されるよう に、下方へ凸面に湾曲し、切れ目68は拡開している。これにより、井戸水30 の上層部に浮遊している浮遊物や汚泥31は切れ目68より円柱状空洞66内へ 導入される。一方、ハンドル43が回転操作されると、駆動ローラ40が回転駆 動されて、捕捉用無端ベルト52は第1のローラ44から第2のローラ48の方 へ巡回する。捕捉用無端ベルト52は、第1のローラ44から離れると、湾曲状 態から平面状態となり、これに伴い、切れ目68は閉じて、浮遊物や汚泥31は 、切れ目68により挟着若しくは円柱状空洞66内に収容されたまま、第2のロ ーラ48へ運ばれる。捕捉用無端ベルト52は、図12に示されるように、第2 のローラ48において再び湾曲して、捕捉用無端ベルト52の湾曲部では、切れ 目68は拡開される。ノズルパイプ62は、ノズル64から加圧空気、加圧水等 の加圧洗浄流体を捕捉用無端ベルト52の湾曲部へ向かって吹き付け、この加圧 洗浄流体は、窓70、円柱状空洞66及び切れ目68を経て捕捉用無端ベルト5 2を厚さ方向へ通過し、浮遊物や汚泥31を円柱状空洞66から連れ去って、汚 泥回収箱54へ運ぶ。このように、沈砂槽12へ導入された井戸水30は、沈砂 槽12において砂及び浮遊物や汚泥31を除去されてから、ブースタポンプ24 へ送られる。 捕捉用無端ベルト52の窓70は内側に向かって断面末広状(図8)となって おり、第2のローラ48によりベルト52が湾曲されても、閉じることなく、加 圧洗浄流体は通過できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 図5の第2のローラ48では、加圧流体は長溝56を通じ幅広く噴出せられ、 窓70を通して円柱状空洞66の捕捉物を放散する。図6の第2のローラ48で は、加圧流体はノズルパイプ62を介して送られるので、安心裡高圧とすること ができ、ノズル64から噴射する加圧流体は一部直接汚泥収容空間66を通過し て外部へ至る他、ノズルパイプ62が配設される長溝56と帯状部材52との間 に充満し、汚泥収容空間66全体に亘って通過し、浮遊物や汚泥31排除する 。
【図面の簡単な説明】
【図1】横流式水浄化装置の全体の側面図である。
【図2】沈砂格子の上側部分の斜視図である。
【図3】沈砂格子の正面図である。
【図4】沈砂格子の側面図である。
【図5】第2のローラの斜視図である。
【図6】別の第2のローラの内部の構造図である。
【図7】図6の第2のローラの横断面図である。
【図8】捕捉用無端ベルトの縦断面図である。
【図9】捕捉用無端ベルトを外面側から見た図である。
【図10】捕捉用無端ベルトを内面側から見た図であ
る。
【図11】第1のローラにおける捕捉用無端ベルトの状
態図である。
【図12】第2のローラにおける捕捉用無端ベルトの状
態図である。
【図13】第1のローラの別の支持構造を示す図であ
る。
【図14】沈砂槽内の水のレベルが高いときときの可動
ブラケットの状態を示す図である。
【図15】沈砂槽内の水のレベルが低いときの可動ブラ
ケットの状態を示す図である。
【図16】第2のローラの別の構造図である。
【符号の説明】
10 横流式水浄化装置(液体浄化装置) 12 沈砂槽 30 井戸水(液体) 31 汚泥 38 汚泥除去装置 40 駆動ローラ(駆動手段) 44 第1のローラ(第1の湾曲体) 48 第2のローラ(第2の湾曲体) 52 捕捉用無端ベルト(無端ベルト 帯状部材) 56 長溝(洗浄流体噴出手段) 62 ノズルパイプ(洗浄流体噴出手段 流体管) 64 ノズル(噴射口) 66 円柱状空洞(汚泥収容空間) 68 切れ目 70 窓 82 噴孔(洗浄流体噴出手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月7日
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)液体(30)を貯留して液体(30)中の
    砂を沈下させる沈砂槽(12)、及び(b)前記沈砂槽(12)
    内の前記液体(30)の上層部に存在する汚泥(31)を捕捉し
    て前記沈砂槽(12)の外へ運び加圧洗浄流体の吹き付けに
    より捕捉汚泥(31)を分離する汚泥除去装置(38)、 を有していることを特徴とする液体浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記汚泥除去装置(38)は、内部に形成さ
    れた汚泥収容空間(66)と湾曲部分では開いて前記汚泥収
    容空間(66)を凸面側へ開放し平面部分は閉じる切れ目(6
    8)とをもつ帯状部材(52)、前記帯状部材(52)を前記沈砂
    槽(12)内の前記液体(30)の上層部において湾曲させる第
    1の湾曲体(44)、前記沈砂槽(12)の外において前記帯状
    部材(52)を湾曲させる第2の湾曲体(48)、及び前記帯状
    部材(52)を前記第1の湾曲体(44)から前記第2の湾曲体
    (48)へ移動させる駆動手段(40)を有していることを特徴
    とする請求項1記載の液体浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記汚泥除去装置(38)は、前記汚泥収容
    空間(66)に対して前記切れ目(68)とは反対側に形成され
    て前記汚泥収容空間(66)へ連通している窓(70)をもつ前
    記帯状部材(52)、及び前記第2の湾曲体(48)における前
    記帯状部材(52)の湾曲部分において前記窓(70)側から前
    記切れ目(68)側へ加圧洗浄流体を噴出する洗浄流体噴出
    手段(56,62,82)を有していることを特徴とする請求項2
    記載の液体浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄流体噴出手段(62)は、前記第2
    の湾曲体(48)における前記帯状部材(52)の湾曲部分へ向
    けられて前記加圧洗浄流体を噴出する複数個の噴射口(6
    4)をもち前記第2の湾曲体(48)に配設される流体管(62)
    を含むことを特徴とする請求項3記載の液体浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記帯状部材(52)が無端ベルト(52)であ
    り、前記第1の湾曲体(44)は上下及び水平方向位置を調
    整自在であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか
    に記載の液体浄化装置。
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