JPH0739887Y2 - 布供給装置 - Google Patents

布供給装置

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JPH0739887Y2
JPH0739887Y2 JP3901190U JP3901190U JPH0739887Y2 JP H0739887 Y2 JPH0739887 Y2 JP H0739887Y2 JP 3901190 U JP3901190 U JP 3901190U JP 3901190 U JP3901190 U JP 3901190U JP H0739887 Y2 JPH0739887 Y2 JP H0739887Y2
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cloth
air
stacked
cuff
feeding
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JP3901190U
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JPH03130241U (ja
Inventor
徹 平松
Original Assignee
ジューキ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、同形状の布を多数枚方向を揃えて重積し、
順次1枚ずつ取り出して所定の位置へ供給する布供給装
置に関する。
〔従来の技術〕
例えば周縁を縫製処理したカフス布のように厚さの一様
でない布を多数枚重積し、1枚ずつ取り出して供給する
ための布供給装置としては、従来第11図に示すようなも
のが知られている。
これを簡単に説明すると、箱形のストツカ50の内部に多
数の同形のカフス布100が方向を揃えて重積され、図示
しない昇降装置によつてストツカ50がカフス布100と共
に上昇し、所定の高さに達した最上層の1枚のカフス布
が、上方に位置する真空チヤツクや引掛爪等を用いた公
知のピツクアツプ装置51に受け渡された後、このピツク
アツプ装置51が移動してそのカフス布を釦孔縢り縫いミ
シンや釦縫着ミシン等の次の縫製工程に供給するように
なつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の布供給装置においては
次のような問題点がある。
すなわち、一般にカフス布100は第12図に示すように、
芯地101の両面にそれぞれカフス表布102と裏布103を重
ね合わせ、その周辺部の三方を折り返して縁縫い部104
を形成したものであるので、布が折り返された部分100
a,100b,100cの厚さが厚くなつている。
したがつて、同形のカフス布100を多数枚同方向に重積
してストツカ50内に収納すると、最上層の布面は第11図
に示すように点イの高さが最高で、点ロ,ハ,ニの順に
高さが低くなる三次元曲面となる。この現象は重積する
カフス布の枚数が多くなるほど顕著になる。
そのため、ピツクアツプ装置51によつて最上層のカフス
布を取り出そうとしても、上面が水平でなく、その面形
状がカフス布の種類や重積枚数によつて大きく変化し、
往々にして動作不良を生じるおそれがあつた。
また、多数のカフス布を重積したストツカ50の昇降やそ
の高さ制御に大形で複雑な装置を必要とし、高価になる
という点にも問題があつた。
このような問題を解決するため、本出願人は先に、重積
したカフス布を最下層から繰出ローラにより1枚ずつ分
離して下方へ引き出すようにした不定厚布供給装置を発
明して出願した(特願平1-328725号)。
第13図は上記先願にかかるものの要部のみを示すもので
あり、ガイド板3,3′間に重積したカフス布100の最下層
の1枚100nを、外周部に多数の針状突起を備えた一対の
繰出ローラ8,8′の矢示方向の回転により下方へ引き出
してたるみ部Dが形成される。ここで、このたるみ部D
内へ図示しないロツドを挿入して下降させると、カフス
布100nが下方へ落下した後図示しないミシン縫製部へ送
られる。
ところが、このような構成によると、カフス布の重積板
数が多い場合には、その自重Wにより最下層の布100nが
繰出ローラ8,8′に強力に押し付けられ、両者間に大き
な摩擦力が発生して最下層の布100nを確実に下方へ引き
出すことができるが、重積枚数が少なくなると自重が不
足して摩擦ローラとの摩擦力が小さくなり、第14図に示
すように下方に安定したたるみを形成し得なくなるおそ
れがあつた。
この考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、布の
重積枚数に拘らず、常に安定した供給動作を行い得る布
供給装置を安価に提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記の目的を達成するため、重積した布の
最下面に当接して一方向に回動することにより最下層の
1枚のみを摩擦により下方へ引き出してその長手方向の
ほぼ中央にたるみ部を形成させるようにした少くとも1
個の繰出ローラと、この繰出ローラにより形成されたた
るみ部内に突出して下降することにより最下層の不定厚
布を下方へ引き抜く取付手段と、重積した布が所定量よ
り少なくなつたことを検出して信号を発する布検出手段
と、その信号を受けて重積した布に上方からエアを吹き
付けるエア噴射手段とを設けたものである。
そして、そのエア噴射手段は布の重積可能範囲外に配設
するのがよく、そのエア噴射方向は繰出ローラの方向に
向うようにするのが好ましい。
〔作用〕
上記のように構成することにより、重積した布は、繰出
ローラの回転により最下層の1枚にたるみ部が形成さ
れ、そのたるみ部を取出手段により下方へ引張ることに
より容易に1枚ずつ取り出して供給することができる。
この時、重積した布の上層面の形状に関係なく、最下層
面は常に定位置に平坦に保たれているので、安定した供
給が可能となる。
また、重積した布が所定量より少なくなると、布検出手
段から信号が発せられ、エア噴射手段から布上部へエア
が吹き付けられて最下層の布が繰出ローラに強く押し付
けられ、両者間の摩擦が増大して確実に下方に引き出す
ことができる。
そして、このエア噴射を布の重積可能範囲外に設けるよ
うにすれば、エア噴射中でも上方から自由に追加の布を
補充することができる。さらにそのエア噴射方向を繰出
ローラの方向とすれば、エア圧を最も有効に利用するこ
とが可能となる。
〔実施例〕
以下、添付図面の第1図乃至第10図を参照してこの考案
の実施例を説明する。
第1図はこの考案の一実施例を一部切欠いて制御回路と
共に示す斜視図、第2図はカフス布を重積した状態を示
す斜視図である。
なお、説明を簡単にするため、以下の説明で左右対称に
設けた部材については、同一の符号に他方はダツシユを
付けて示し、各部材の説明は一方のみとして他方の説明
は省略する。
第1図において、枠体1の上部に、一対のブラケツト2,
2′を介して一対のガイド板3,3′を長孔3a,3a′と取付
ねじ4,4′とにより、重積すべきカフス布の大きさに応
じてその間隔を調整可能に立設する。ブラケツト2,2′
の折曲部2a,2a′に、断面コの字状のローラ取付板5,5′
を、その垂直部5a,5a′に設けた長孔5b,5b′と取付ねじ
6,6′とにより、その間隔を調整可能に固設する。
そして、ブラケツト2,2′の水平部2b,2b′とローラ取付
板5,5′の水平部5c,5c′とによつて重積すべきカフス布
の載置台を構成する。ローラ取付板5,5′の垂直部5a,5
a,5a′,5a′の間にローラ軸7,7′をそれぞれ回動自在に
軸支し、ローラ軸7,7′に繰出ローラ8,8′を一体的に固
定し、それぞれの外周面を水平部5c,5c′に設けた切欠
部5d,5d′を挿通してその上部に僅かに突出させ、その
突出部が重積したカフス布の最下層のほぼ中央を挾んで
その両側に位置するようにする。
ローラ軸7,7′の一端にアーム9,9′の基部を固設し、そ
の先端部に連結ピン10,10′をローラ軸7,7′と反対の方
向に植設する。この連結ピン10,10′を、駆動板11に設
けた水平方向の長孔11a,11a′に緩嵌し、枠体1と一体
をなすシリンダ取付板12に駆動シリンダ13を立設してそ
のピストンロツド13aの先端部を駆動板11に固設する。
そして、駆動シリンダ13によつて駆動板11を下方に駆動
することにより、連結ピン10,10′が下方に駆動され、
アーム9,9′及びローラ軸7,7′を介して繰出ローラ8,
8′が90度を超えない範囲で矢示B,B′方向に回動し得る
ようにする。
この時、第1図から分るように、一対の繰出ローラ8,
8′はそれぞれ反対方向に回動するようにしてある。
一方、枠体1の中央下部には駆動シリンダ14を固設し、
そのピストンロツド14aの先端部にはL字状のアングル
金具15を介して駆動シリンダ16を固設し、そのピストン
ロツド16aを一対の繰出ローラ8,8′の中間部下方に突出
し得るようにして、これらによつてカフス布の取出手段
を構成する。
ここで、繰出ローラ8の構造を第3図によつて説明す
る。
この繰出ローラ8は、複数の取付用ねじ孔81を有するロ
ーラ82の外周面に、先端部が折れ曲つた多数の針状突起
83を植設したゴム板等の弾性板84を止ねじ85により固着
したものであり、針状突起83の先端折曲部が繰出ローラ
8の回転方向に向くように弾性板84の取付方向を定め
る。なお、繰出ローラ8′の構造も同様である。
再び第1図を参照して、ローラ取付板5′の立上り部の
下半部に透孔5e′を設け、その背面に布検出手段を構成
する反射型フオトセンサ等のセンサ21を固設する。ま
た、透孔5e′の上部に透孔5f′を設けると共に、他方の
ローラ取付部5の立上り部の上記透孔5f′に対応する位
置にも透孔5fを設ける。
そして、これらの透孔5f,5f′の後方にエア噴射手段を
構成するエアノズル22,22′を下方の繰出ローラ8,8′の
方向に向けて斜設し、エアノズル22,22′を電磁弁23を
介して空気源24に接続すると共に、センサ21の出力を制
御装置25に入力し、制御装置25の指令により電磁弁23を
切り換えてエアノズル22,22′へのエア供給を制御す
る。
上記のように構成された布供給装置20は、例えば第4図
に示すように、孔滕り縫いミシン31,釦縫着ミシン32,釦
供給装置33,カフス布搬送装置34及び格納部35と共に機
台36上に載置されて自動縫製装置30を構成し、操作パネ
ル37の操作によつて各縫製作業が自動的に行われる。
次にこのような構成からなる実施例の作用を説明する。
まず、縫製すべきカフス布の長さに応じて取付ねじ4,
4′を緩めてガイド板3,3′の間隔を調整し、カフス布の
腰の強さに応じて取付ねじ6,6′を緩めてローラ取付板
5,5′に移動させて繰出ローラ8,8′の間隔を調整した
後、ガイド板3,3′間にカフス布100を重積して第2図に
示す状態とする。
この状態では、最下層のカフス布100nの下面が繰出ロー
ラ8,8′の針状突起83,83′に当接しており、また駆動シ
リンダ13,16のピストンロッド13a,16aは引込状態にあ
り、駆動シリンダ14のピストンロツド14aは突出状態に
ある。
この状態で、第4図に示した操作パネル37を操作して装
置を始動させると、駆動シリンダ13にエアが供給され
て、そのピストンロツド13aが駆動板11を伴つて第2図
に示す矢示A方向に下降する。
駆動板11の下降により、その長孔11a,11a′の側壁が連
結ピン10,10′を下方に駆動し、アーム9,9′及びローラ
軸7,7′を介して繰出ローラ8,8′を第1図に示す矢示B,
B′方向へ90度以内の所定角度回動させる。
これにより、第5図に示すように、最下層のカフス布10
0nが針状突起83,83′によりそれぞれ中央側へ引き出さ
れて仮想線で示す状態から実線で示す状態に下垂し、矢
示C方向にたるみ部Dが形成されて第6図に示す状態と
なる。なお、繰出ローラ8,8′の回転角はそれぞれ90度
以内であるので、引き出されたカフス布100nが繰出ロー
ラ8,8′の下半部にある針状突起に回り込んで離脱不能
となることはない。
ここで、駆動シリンダ16にエアが供給され、第7図に実
線で示すようにピストンロツド16aがたるみ部D内に突
入した後、駆動シリンダ14のピストンロツド14aが下降
する。これに同動してピストンロツド16aが同図に仮想
線で示す状態まで下降し、カフス布100nは、その中央が
さらに下方へ引き出されて第8図に示すように落下し、
カフス布の取り出しが終了し、駆動シリンダ13,14,16は
それぞれ第2図に示した状態に復帰する。
この時、繰出ローラ8,8′の針状突起83,83′はいずれも
その回転方向に向つて折り曲げられているので、カフス
布100nが針状突起83,83′を摺接して引き出されても何
等抵抗になることはない。
このようにして落下したカフス布は、第4図に示したカ
フス布搬送装置34により1枚ずつ縫製位置へ給送され、
孔滕り縫いミシン31によつてボタン孔を滕り縫いされた
後、釦供給装置33により釦フイーダからばねフイーダを
介して供給される釦を釦縫着ミシン32によつて縫着さ
れ、格納部35内へ格納される。
ここで、重積された布100が下層部から順次引き出され
て第9図に示す状態から第10図に示す状態になると、セ
ンサ21がこれを検知して布無し信号を発し、第1図に示
した制御装置25から指令が発せられて電磁弁23が切り換
えられ、空気源24のエアがエアノズル22,22′から布100
の上面に噴射される。
この時、そのエア噴射方向は繰出ローラ8,8′の方向に
向つているので、そのエア圧は直接最下層の布100nを繰
出ローラ8,8′に押圧する方向に働き、針状突起83,83′
との間の摩擦力が増大する。これにより、布100の重積
量が少なくなつて自重により生じる摩擦力だけでは不足
するようになつた場合でも、最下層の布100nを確実に下
方へ引き出すことができる。
また、エアノズル22,22′を布の重積可能範囲外に設け
たので、エア噴射中でも追加の布を上方から随時補充す
ることができ、その布の上面がセンサ21よりも高くなる
と自動的に電磁弁23が閉鎖状態に切り換えられ、エアノ
ズル22,22′からのエア噴射が停止する。
なお、上記実施例においては、カフス布を下方から取り
出す繰出ローラを2個設けた場合について説明したが、
これはどちらか1個でも差支えない。
さらに、上記実施例ではエア噴射手段を2個設けた場合
について説明したが、1個のエア噴射手段を用いその先
端を2方向噴射可能として、上下の繰出ローラ8,8′の
方向に向けて噴射するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように、この考案によれば、重積した布を最
下層から1枚ずつ取り出すようにした布供給装置におい
て、重積した布が所定量より少なくなつたことを検出し
て信号を発する布検出手段と、その信号を受けて重積し
た布に上方からエアを吹き付けるエア噴射手段とを設け
たので、重積した布が少なくなつて自重による繰出ロー
ラへの押圧力が小さくなると、自動的に布上面にエアが
噴射されて繰出ローラへの押圧力を増大させる。これに
より、布と繰出ローラとの間の摩擦力も増大し、重積量
が少なくなつても布を確実に引き出すことができ、布供
給装置の信頼性が向上する。
そして、エア噴射手段を布の重積可能範囲外に設けるよ
うにすれば、エア噴射中でも上方から随時追加の布を補
充することができ、その補充によつて布が所定量より多
くなるとエア噴射が自動的に停止されて好都合である。
また、そのエア噴射方向を繰出ローラの方向とすれば、
噴射されたエア圧を最も有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す斜視図、 第2図は同じくそのカフス布重積状態を示す斜視図、 第3図はその繰出ローラの構成を示す分解斜視図、 第4図はこの考案による布供給装置を備えた自動縫製装
置の全体の構成を示す斜視図、 第5図は繰出ローラと布との関係を示す説明図、 第6図乃至第8図はこの考案による布供給装置のそれぞ
れ異なる作動状態を示す斜視図、 第9図は上記の装置において、重積した布が所定量より
多い場合を示す要部断面図、 第10図は同じく所定量より少ない場合を示す要部断面
図、 第11図は従来の布供給装置の主要部のみを例示する斜視
図、 第12図は重積される布の一例を示す斜視図、 第13図は従来の他の布供給装置における布の重積量が多
い場合の布引き出し状態を示す説明図、 第14図は同じく布の重積量が少ない場合の布引き出し状
態を示す説明図である。 1……枠体、2,2′……ブラケツト 3,3′……ガイド板、5,5′……ローラ取付板 8,8′……繰出ローラ、11……駆動板 13,14,16……駆動シリンダ 20……布供給装置、30……自動縫製装置 21……センサ(布検出手段) 22,22′……エアノズル(エア噴射手段) 23……電磁弁、24……空気源 25……制御装置、31……孔滕り縫いミシン 32……釦縫着ミシン、34……カフス布搬送装置 83……針状突起、84……弾性板 100……カフス布 100n……最下層のカフス布

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】重積した布の最下面に当接して一方向に回
    動することにより最下層の1枚のみを摩擦により下方へ
    引き出してその長手方向のほぼ中央にたるみ部を形成さ
    せるようにした少なくとも1個の繰出ローラと、該繰出
    ローラにより形成された上記たるみ部内に突出して下降
    することにより前記最下層の布を下方へ引き抜く取付手
    段と、重積した布が所定量より少なくなつたことを検出
    して信号を発する布検出手段と、その信号を受けて重積
    した布に上方からエアを吹き付けるエア噴射手段とを設
    けたことを特徴とする布供給装置。
  2. 【請求項2】エア噴射手段を布の重積可能範囲外に配設
    した請求項1記載の布供給装置。
  3. 【請求項3】エア噴射手段のエア噴射方向が繰出ローラ
    の方向に向うようにした請求項1又は2記載の布供給装
    置。
JP3901190U 1990-04-13 1990-04-13 布供給装置 Expired - Lifetime JPH0739887Y2 (ja)

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JPH03130241U JPH03130241U (ja) 1991-12-27
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