JPH0739753Y2 - 小型滑走艇のシート構造 - Google Patents

小型滑走艇のシート構造

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JPH0739753Y2
JPH0739753Y2 JP8413790U JP8413790U JPH0739753Y2 JP H0739753 Y2 JPH0739753 Y2 JP H0739753Y2 JP 8413790 U JP8413790 U JP 8413790U JP 8413790 U JP8413790 U JP 8413790U JP H0739753 Y2 JPH0739753 Y2 JP H0739753Y2
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喜規 積山
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、デッキに搭乗し、ステアリングハンドルを
握って操舵するタイプの小型滑走艇に設置されるシート
構造に関するものである。
[従来の技術] この種の小型滑走艇は、従来、デッキ後部に立ち姿勢
で搭乗し、ステアリングハンドルを握って操舵するフィ
ン型式、デッキ中央部で上方へ突出する鞍型シートに
跨って着座し、ステアリングハンドルを握って操舵する
騎乗シート型式が一般的である。なお、前記騎乗シート
型式の小型滑走艇では、鞍型シートの後部に同乗者がそ
の前に座った運転者につかまって同乗する2人乗り用も
ある。
上記のような従来の典型的なタイプのほか、最近、例え
ば実開平2−42896号公報に記載されているように、デ
ッキの長手方向のほぼ中間位置に運転者と同乗者が横に
並んで着座できる背もたれ付きベンチシートと、両者が
足を置くコクピットフロアとを備えた、いわゆるベンチ
シート型式の小型滑走艇が提案されている。この型式の
小型滑走艇では、同乗者が運転者につかまることが難し
いので、同乗者の身体を支える手段が必要になる。この
ため、上記公報に記載のシート構造では、第6図に示す
ように、ベンチシート31の後側に、同乗者がつかまるた
めのグラブレール32が設けられている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記公報に記載のシート構造では、次の
ような不都合な点があった。
(a)グラブレール32がシート31とは別の部材で構成さ
れる(第6図参照)ために、部品点数が増える。このこ
とは、組み立て工程が増え、コストアップをまねく原因
になる。
(b)グラブレール32を、ベンチシート31の背もたれの
後方においてデッキ33を凹状に窪ませて、その窪み部に
設けている(第6図参照)。したがって、とくにデッキ
の構造が複雑になり、これもコストアップの原因にな
る。
本考案は、上記した従来の不都合な点を解消するもので
あって、シート自体の剛性を高めるグリップ部を備え、
構造が簡単で、コストダウンも図れる、小型滑走艇のシ
ート構造を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するために本考案のシート構造は、
小型滑走艇のデッキの長手方向のほぼ中間位置に、2人
以上が横に並んで着座できる背もたれ付きベンチシート
とコクピットフロアとをそれぞれ設け、前記ベンチシー
トの底板の適所を凹状に窪まして、グリップ部を形成し
ている。このグリップ部を形成する底板の位置として
は、例えば、背もたれ部の背面や着座部の前縁下端部が
挙げられる。
[作用] 上記構成を有する本考案のシート構造によれば、運転者
の横に並んで同乗者がコクピットフロアに足を置いてベ
ンチシートに着座したとき、同乗者はベンチシートの底
板に設けられたグリップ部を握って身体を支えることが
できる。グリップ部は、シートの底板を凹状に窪まして
形成されていることから、一種のリブとして底板の強度
を高める作用をする。またグリップ部が底板の一部とし
て構成され、しかも外方には突出していないので、コン
パクトになるうえに、外観が向上する。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第4図は本考案のシート(構造)を備えた小型滑走艇の
右側面図、第5図は同平面図である。
これらの図において、小型滑走艇の船体1は、デッキ2
とハル3とを接合面4で一体化した構造からなり、デッ
キ2の長手方向のほぼ中間位置に、搭乗者用のベンチシ
ート21およびその前方側にフロア6を有するコクピット
7が設けられている。
コクピット7の前方のデッキ2には、ハンドルポスト8
が連設され、ハンドルポスト8の先端部よりコクピット
7側へ突出してステンアリングハンドル9が軸支されて
いる。このハンドル9は、ベンチシート21上の運転者が
着座する位置に合わせてスライドできる。そして、ハン
ドル9を回転操作することにより、ケーブル(図示せ
ず)を介して船底後部のジェット推進機10の噴射ノズル
11が左右に旋回し操舵されるように構成されている。な
おハンドル9には、推進機10の駆動用エンジン12をコン
トロールするためのスロットルレバー(図示せず)や船
尾の逆進機構13の操作レバー(図示せず)などが装着さ
れている。
前記ベンチシート21の下部取付部およびその後方のエン
ジンフード16の下方が、エンジンルーム17に構成されて
おり、エンジンルーム17内に前記エンジン12や燃料タン
ク18などが配設されている。
第1図および第2図はそれぞれ本考案の実施例にかかる
シート構造の概要を示すもので、第1図は正面側斜視
図、第2図は背面側斜視図である。また第3図は第4図
のベンチシートの一部を断面で表した拡大右側面図であ
る。
第3図に示すように、前記ベンチシート21は着座部21a
および背もたれ部21bをもつ断面L字形で、底板22上
に、表皮24で表面を被覆したクッション部23が装着され
ている。
底板22は中空体に形成されるが、この底板22の形成に
は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラ
スチックで密封パリソンを成形した後、これをブロー金
型で囲んで成形する、いわゆるブロー成形法が用いられ
る。そして、背もたれ部21bの背面側において底板22の
表面を、その幅方向にわたり第2図および第3図のよう
に凹状に窪ませて、グリップ部22aを形成している。ま
た着座部21aの前縁両隅角部近傍の下端部において底板2
2の下面を、第1図および第3図のようにそれぞれ上向
きに凹状に窪ませて、グリップ部22bを形成している。
クッション部23には、通常、軟質ウレタンフォームを使
用し、表皮24には防水性レザーなどを使用する。
前記ベンチシート21は、第5図に示すように2人の搭乗
者が横に並んで座れる程度の幅を有し、ベンチシート21
の両側には、着座部21a(第3図)の左右を取り囲むよ
うに背もたれ部21bからアームレスト28(第3図)を延
設している。
ベンチシート21のデッキ面2への取り付けは、普通はボ
ルト29(第4図)で行われるが、このために底板22に
は、第3図のようにボルト穴22cが開設されている。
上記した本実施例のベンチシート21によれば、同乗者が
一方の手をベンチシート21の背もたれ部21bの後にまわ
してグリップ部22aを握り、また他方の手でベンチシー
ト21の前縁下端のグリップ部22bを握ることにより、両
手で身体を支持できる。本実施例の小型滑走艇(第4図
および第5図)では、上記したように、運転者の位置に
合わせてハンドル9をスライドできるので、運転者はベ
ンチシート21の左右どちらの側にも座れることになる、
いいかえれば、同乗者の座る位置がベンチシート21の左
右どちらの側になるか分からないが、本実施例のベンチ
シート21では、同乗者が左右どちらの側に座っても、背
もたれ部21bの背面側グリップ部22aと前縁下端側グリッ
プ部22bの両方を握って身体を支持できるので、便利で
ある。しかし、グリップ部22a・22bを形成する底板22の
位置については、特に実施例に限定するものではなく、
例えば、ベンチシート21の両側中央付近の底板22に設け
てもよい。
[考案の効果] 以上説明したことから明らかなように、この考案のシー
ト構造は下記の効果がある。
(1)シートの底板を凹状に窪ましてグリップ部を形成
したので、シート自体の剛性が高められる。しかも底板
をブロー成形などの方法で形成する際に、グリップ部も
底板と一体に形成できるので、製造および構造が簡単
で、コンパクトになるうえに、軽量化およびコストダウ
ンが図れる。また従来のシートと違って、グリップ部を
別部材で形成して、デッキなどの取り付ける必要がない
ので、組み立て作業も容易である。
(2)実施例のように、底板を中空体にすれば、シート
全体が、浮力体として作用するので、小型滑走艇のシー
トとして特に好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本考案の実施例にかかる
シート構造の概要を示すもので、第1図は正面側斜視
図、第2図は背面側斜視図である。第3図は第4図のベ
ンチシートの一部を断面で表した拡大右側面図である。
第4図は本考案のシート(構造)を備えた小型滑走艇の
右側面図、第5図は同平面図である。第6図は従来の小
型滑走艇用シートとグラブレールを示す断面図である。 1…船体、2…デッキ、、6…コクピットフロア、9…
ステアリングハンドル、21…ベンチシート、21a…着座
部、21b…背もたれ部、22…底板、22a、22b…グリップ
部、22c…ボルト穴、23…クッション部、24…表皮、28
…アームレスト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】デッキに搭乗し、ステアリングハンドルを
    握って操舵するタイプの小型滑走艇に設置されるシート
    の構造において、 2人以上が横に並んで着座できる背もたれ付きベンチシ
    ートとコクピットフロアとを、それぞれ前記デッキの長
    手方向のほぼ中間位置に設け、 前記ベンチシートの底板の適所を凹状に窪まして、グリ
    ップ部を形成したことを特徴とする小型滑走艇のシート
    構造。
JP8413790U 1990-08-08 1990-08-08 小型滑走艇のシート構造 Expired - Fee Related JPH0739753Y2 (ja)

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JPH0441493U JPH0441493U (ja) 1992-04-08
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JP2700372B2 (ja) * 1993-02-02 1998-01-21 川崎重工業株式会社 小型滑走艇のリアグリップ

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JPH0441493U (ja) 1992-04-08

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