JPH0739537U

JPH0739537U - ランドセル

Info

Publication number: JPH0739537U
Application number: JP7608293U
Authority: JP
Inventors: 種夫若松
Original assignee: 株式会社協和
Priority date: 1993-12-29
Filing date: 1993-12-29
Publication date: 1995-07-18

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】ランドセルを背負った場合に、上側背負帯の固
定取付け部が背中に当ることによる違和感を与えること
なく、また、ランドセルを手で持って運ぶ場合における
持ち易さを得ることのできるランドセルを提供するこ
と。【構成】一対の上側背負帯２の上端部を夫々背板部の外
面上部中央部位にランドセルの幅方向に所定の間隔をお
いて配置し、上記上側背負帯の両上端部を架け渡すよう
にして当て部材３をあてがい、背板、上側背負帯２の端
部、当て部材３、手持ち用帯体５および補強部材を相互
に一体的に固定する。それ故、上側背負帯２の固定部が
外側（背中側）に突出することなく、背負ったときに背
中へ違和感を生じることがなくなる。また、手持ち用帯
体５によってランドセルを手で持って運ぶ際には、ラン
ドセルを直立状態で運ぶことができ、収納物が傾いて雑
になる事もない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ランドセルに関し、特に、上側背負帯の背板部への取付構造および手持ち部の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ランドセルの上側背負帯は、万中（マンジュウ）と称する上側取付具を使用している。この上側取付具は、斜辺部に上側背負帯の一端を取付ける直角三角形状の一対の上側取付環を、万中本体の上部延長片で回巻保持し、この万中本体を背板部の外面上部中央部位に縫合または鋲着してなるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記したような従来の上側背負帯の背板への取付け構造においては、ランドセルを背負ったときに、万中および上側取付環が背中に当り、背負いごこちが悪いものとなっていた。

【０００４】また、従来のランドセルを手で持って持ち運びをする場合には、上側背負帯を握って持ち運びするものであるが、上側背負帯は幅が広く設定されているため、持ちにくいものとなっていた。また、同時に２本の上側背負帯を握れば問題はないが、１本だけを持った場合には、当然がらランドセルは傾いた状態となっており、中に収納したものが傾き、雑になることとなっていた。

【０００５】そこで、本考案は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、ランドセルを背負った場合に、上側背負帯の固定取付け部が背中に当ることによる違和感を与えることなく、また、ランドセルを手で持って運ぶ場合における持ち易さを得ることのできるランドセルを提供することを目的としたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述実用新案登録請求の範囲を要旨とする本考案の構成は前述課題を解決するために、一対の上側背負帯２の上端部を夫々背板部１の外面上部中央部位にランドセルの幅方向に所定の間隔をおいて配置し、上記両端部を架け渡すようにして当て部材３をあてがい、背板１、上側背負帯２の端部、当て部材３および補強部材７を相互に一体的に固定することを特徴とする技術的手段を講じたものである。

【０００７】また、本考案は、一対の上側背負帯の固定部であって、上記背板部１と上側背負帯２端部の間または上側背負帯２端部と当て部材３との間に、手持ち用帯体５の両端を架け渡すように配置し、背板部１、手持ち用帯体５の端部、上側背負帯２の端部、当て部材３および補強部材７を相互に一体的に固定することを特徴とする技術的手段を講じたものである。

【０００８】

【作用】

それ故、本発明のランドセルは、上側背負帯の固定部が外側（背中側）に突出することなく、背負ったときに背中へ違和感を生じることがなくなる。また、手持ち用帯体を設け、これを持ち易い幅寸法や厚さ寸法にしておくことによってランドセルを手で持って運ぶ際には、ランドセルを直立状態で運ぶことができ、収納物が傾いて雑になる事もないという作用を呈する。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案の実施例について添附の図面に従って説明すれば、以下の通りである。なお、「図１」乃至「図３」において、１はランドセルの背板部で、２は上側背負帯の上端部分、３は当て部材、５は手持ち用帯体、７は背板側補強部材、８および９は鋲である。

【００１０】これらの図に示すように、背板部１の上面には手持ち用帯体５の端部を、そして、その上には、上側背負帯２の端部を位置させておく。そして、「図１」から最も良く分るように、円弧状の当て部材３を架け渡すようにして宛てがい、鋲８を当て部材３、上側背負帯２、手持ち用帯体、背板１および背板側補強部材７を貫通するようにして相互に一体的に固定取付けする。また、好ましくは鋲９でもって当て部材３と背板１および背板側補強部材７の三者を固定しておけば、当て部材３の背板１への固定が確実なものとなる。

【００１１】上記当て部材３および補強部材７の材質は特に限定されるものではなく、皮革（合成皮革，天然皮革）、合成樹脂などのものが用いられる。また、本実施例においては、鋲を金属製のものとしたが、これも硬質プラスチックの様な合成樹脂材料からなるものを用いてもよい。

【００１２】また、手持ち用帯体は、上側背負帯と同一の材料で構成しても、また、他の種類の材料で構成してもよい。スポーツバッグなどの手持ち部に用いられているような合成繊維からなるものを用いれば、ランドセルの重量に影響を与える事がない。

【００１３】上記実施例においては、背板部１、上側背負帯２、手持ち用帯体５、当て部材３、補強部材７の相互固定を鋲８を持って行ったが、本考案は、これに限定されるものではなく、縫い合わせによって相互に固定状態としてもよい事はいうまでもない。

【００１４】また、上記実施例においては、手持ち用帯体５を背板部１と上側背負帯２との間に挟むように位置させたが、上側帯体２と当て部材３との間に挟持させるように配置しておいてもよい。

【００１５】なお、上記説明においては、上側背負帯の固定について説明したが、本考案は下側背負帯とランドセルの底板部との固定を同様にしてもよいものである。この下側背負帯の固定場所には手持ち用帯５を設けておくことは不必要である。

【００１６】

【考案の効果】以上説明したように、本発明は、一対の上側背負帯２の上端部を夫々背板部１の外面上部中央部位にランドセルの幅方向に所定の間隔をおいて配置し、上記両上端部を架け渡すようにして当て部材３をあてがい、背板１、上側背負帯２の端部、当て部材３および背板側補強部材７を相互に一体的に固定しているので、固定部分が平面性を維持でき、上側背負帯の固定部が外側（背中側）に突出することなく、背負ったときに背中へ違和感を生じることがなくなる。

【００１７】また、本考案は、手持ち用帯体５を設けているので、ランドセルを持ち易く、手で持って運ぶ際には、ランドセルを直立状態にして運ぶことができ、収納物が傾いて雑になる事もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のランドセルの上側背負帯の背板部への
取付け構造、および手持ち部材取付け構造を示した正面
図。

【図２】本考案のランドセルの上側背負帯の背板部への
取付け構造、および手持ち部材取付け構造を示した側面
断面図。

【図３】本考案のランドセルの側面図である。

【符号の説明】

１背板部２上側背負帯３当て部材５手持ち用帯体７補強部材８鋲９鋲

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】背板部（１）の外面上部中央部位に一対
の上側背負帯（２）の上端部を夫々所定の間隔をおいて
配置し、上記両上端部を架け渡すようにして当て部材
（３）をあてがい、背板（１）の裏面側には補強部材
（７）を設け、背板（１）、上側背負帯（２）の端部、
当て部材（３）および補強部材（７）を相互に一体的に
固定することを特徴とするランドセル。
【請求項２】上記ランドセルであって、上記背板部
（１）と上側背負帯（２）端部の間または上側背負帯
（２）端部と当て部材（３）との間に、手持ち用帯体
（５）の両端を架け渡すように配置し、背板部（１）、
手持ち用帯体（５）の端部、上側背負帯（２）の端部、
当て部材（３）および補強部材（７）を相互に一体的に
固定することを特徴とするランドセル。