JPH0731704Y2 - 鞄の肩帯 - Google Patents

鞄の肩帯

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JPH0731704Y2
JPH0731704Y2 JP242293U JP242293U JPH0731704Y2 JP H0731704 Y2 JPH0731704 Y2 JP H0731704Y2 JP 242293 U JP242293 U JP 242293U JP 242293 U JP242293 U JP 242293U JP H0731704 Y2 JPH0731704 Y2 JP H0731704Y2
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英雄 北林
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ナース鞄工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はランドセルやリュックサ
ック等の背負い鞄、或はショルダー鞄に使用される肩帯
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の肩帯は、一枚の帯状生地で構成さ
れたもの、表地と裏地との二枚重ねの帯で構成したも
の、表地と裏地との間にクッション材となる弾性詰め物
を収納したものなどが実用されている。
【0003】特に、ランドセルの肩帯は、収納物が多く
て重いのと、長期間に渡って使用されるため、強固な帯
に弾性詰め物を収納して、耐久性が大きく、使用時に肩
に加わる荷重が弾性詰め物で緩衝されるようになしたも
のが汎用されている。
【0004】「図4」乃至「図6」が、従来公知なラン
ドセルの肩帯の代表例で、表生地11の裏面側には、肩
に当接する部位に柔らかい弾性の詰め物12aを当接
し、さらに、この詰め物12aの裏面側には該詰め物1
2aを被包するようにしてカバー生地14を当接し、こ
のカバー生地14はその縁を二つ折状に折り返しその折
り返し部14cは表側表面生地8との間に挟み、該カバ
ー生地14の縁部は縫糸15により表生地11の縁部に
縫合してなる。なお、上記カバー生地14は上下で色を
異なるようにするため、上部部材14aと下部部材14
bとを略上下中央部で重ね継ぎして使用しており、この
重ね部には背負帯全体を貫通する鋲16で鋲着固定して
なる。
【0005】また、近時はランドセル以外の背負い鞄の
肩帯にも弾性詰め物を収納したものが多く利用され、シ
ョルダー鞄では肩帯に肩当を取り付けてこの肩当にクッ
ション性を持たせたものなどが提案されている。
【0006】
【考案が解決使用とする課題】しかし、上記従来のラン
ドセルの肩帯は耐久性には優れているが、厚い革等の強
固な生地で構成されているため、肩にはフィット(肩の
湾曲に沿って適合屈曲する。)するが、脇の下方では使
用者の体から肩帯が離れる傾向を有し、使用に際して歩
行時に鞄が使用者の体に追従しないで動く(一般的に
は、鞄が踊ると称している。)性質を有し使用感が悪く
なるという課題を有している。
【0007】また、ショルダー鞄は元来、肩帯に首を通
して使用するものであったが、近時はこのような使用例
はほとんどなく、片方の肩に肩帯を掛け、鞄本体は肩帯
を掛けた肩側に提げるのが通常の使用例となっており、
このような使用例では肩帯が肩からずれ落ち易いという
課題を有している。
【0008】そして、上記課題は背負い鞄、ショルダー
鞄の双方に共通するもので、ショルダー鞄も強固な生地
で肩帯を製造すると使用者の体にフィットせず使用感が
悪くなり、また、背負い鞄、特に体型が発達していない
小学生が使用するランドセルでは肩帯が肩からずれ落ち
るという課題を有しているものである。
【0009】そこで、本考案は上記課題を解決すべくな
されたもので、耐久性に優れ、肩からずれ落ちる心配が
少ない鞄の肩帯を提供することを目的としたもので、ま
た、もう一つの目的は肩紐が使用者の脇の下方で容易に
屈曲し使用感を向上できるようになしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述
実用新案登録請求の範囲を要旨とする本考案の構成は前
述課題を解決するために、表生地11の裏面側で肩に掛
けた際に内側となる部位に薄手の弾性詰め物12を、外
側となる部位に厚手の弾性詰め物13を当接し、この両
詰め物12,13の裏面側には両詰め物12,13を被
包するカバー生地14を当接し、このカバー生地14を
その周縁と両詰め物12,13の境界に沿って上記表生
地に11に縫糸15で縫着してなる技術的手段を講じた
ものである。
【0011】また、第二の考案は、上記肩帯本体10の
下端、または、上下両端に織地帯で形成した連結部材2
0を連結してなる技術的手段を講じたものである。
【0012】
【作用】それ故、本考案鞄の肩帯は、肩に掛けた際に外
側となる部位に厚手の弾性詰め物13が位置するので、
該肩帯が肩からずれ落ちるのを防止する作用を呈する。
【0013】また、本考案は表生地11の大きい厚手の
ものを使用しても、該表生地11の裏面側に弾性の詰め
物12,13が介装されるので、この両詰め物12,1
3が荷重が肩に加わる際の緩衝材の作用を呈する。
【0014】さらに、本考案は強固な表生地11を使用
することで、耐久性は向上するも、反面、屈曲性が低下
して使用者の脇の下方部位では肩帯本体10が使用者の
体に密着できないようになるが、肩帯本体10の下端、
または、上下両端に織地帯で形成した連結部材20を連
結し、この連結部材20の先端に鞄本体を連結すること
で、連結部材20が使用者の体に適合して容易に屈曲で
きるので、該連結部材20及び鞄本体を使用者の体に密
着させる作用を呈するものである。
【0015】
【実施例】次に、本考案の実施例を添付図面にしたがっ
て説明する。図中、10が肩帯本体で、この肩帯本体1
0は、表生地11の裏面側で肩に掛けた際に内側となる
部位に薄手の弾性詰め物12を、外側となる部位に厚手
の弾性詰め物13を当接し、この両詰め物12,13の
裏面側には両詰め物12,13を被包するカバー生地1
4を当接し、このカバー生地14をその周縁と両詰め物
12,13の境界に沿って上記表生地11に縫糸15で
縫着してなる。
【0016】上記表生地11は、肩の湾曲に沿って屈曲
可能な厚手の皮革等、強固な材質が使用され、所望の幅
と長さの帯状に裁断したものを使用する。
【0017】また、上記詰め物12,13は発泡合成樹
脂等のクッション材が使用でき、図示例では「図2」に
最も明らかに示すごとく、所定の厚みの詰め物12をほ
ぼ全幅に当接しその詰め物12の上の図右側にさらに所
定の厚みの詰め物13を当接して全体の厚みが肩に掛け
た際に外側部位が厚くなるようになしているが、無論こ
の両詰め物は「図2」の左右で厚みの相違する別個のも
のを当接しても差し支えないものである。
【0018】さらに、上記カバー生地14は、表生地1
1に比較的して可曲性の大きい柔らかいものが使用さ
れ、本実施例ではその縁部をU字状に折り曲げて、折り
返し部14cを構成し、両詰め物12,13の端部をこ
の折り返し部14c内に挟み込んでいる。そして、この
カバー生地14は縁部においては折り返し部14cと両
詰め物12,13とを共に縫糸15で表生地11に縫着
してなる。なお、この実施例においてカバー生地14の
縁で両詰め物12,13の縁部を被包して共に縫着した
のは、縫糸15の縫着部に両詰め物12,13のクッシ
ョン性が介在することで糸切れを防ぐためで、糸切れの
心配が無い場合はカバー生地14の縁部は「図4」以降
の従来例の方式によってもよいのは無論である。
【0019】なお、図示例は、ランドセルの肩帯で、上
記連結部材20の自由端の上端に取付環30を取り付け
るようになしてあり、この取付環11を取り付けるに
は、肩帯本体10の上部を取付環30をの一辺を巻き込
んで折り返し、折り返した重合部を鋲17で鋲着した
り、縫糸18で縫着している。そして、この取付環30
を図示しないランドセルの背板に固定金具を介して枢着
するのは従来と同じである。
【0020】そして、通常ランドセルの肩帯はその下端
をランドセルの底面に一端を連結した下肩帯にバックル
等を介して着脱可能に連結するようになしてあるが、本
考案も無論そのようになしてもよいが、本第二考案で
は、この下肩帯に代えて、上記肩帯本体10の下端、ま
たは、上下両端に織地帯で形成した連結部材20を連結
してなる。
【0021】上記連結部材20はその上端を表地11と
カバー生地14との間に挟み込み、前記縫糸15で共に
縫着するか別途鋲16で肩帯本体10に鋲着してある。
【0022】そして、上記連結部材20の下端は図示し
ない鞄本体に連結されるのは無論でその連結法も従来公
知なものを使用すればよいが、図示例では連結部材20
の自由端側を二つ折状に折り曲げ、この折り返し部で連
結環21の一辺を巻き込み、この連結環21を鞄本体に
適宜固定金具で止着するようになしてある。また連結部
材20の自由端の先端は「図3」に示すごとく、該連結
部材20の途中に装着した長さ調整バックル22の中央
扞23に止着してなる。なお、図示はしていないが、シ
ョルダーバックに使用する場合は、該肩帯本体10の両
端に連結部材20を夫々連結すればよい。
【0023】
【考案の効果】本考案は上記のごときで、肩に掛けた際
に外側となる部位に厚手の弾性詰め物13が位置するの
で、該肩帯本体10が肩からずれ落ちるのを防止する鞄
の肩帯を提供できるものである。
【0024】また、本考案は、表生地11の大きい厚手
のものを使用しても、該表生地11の裏面側に弾性の詰
め物12,13が介装されるので、この両詰め物12,
13が荷重が肩に加わる際の緩衝材となり、使用者の肩
に大きな衝撃を与えない鞄の肩帯を提供できるものであ
る。
【0025】さらにまた、本考案は強固な表生地11を
使用することで、耐久性は向上でき、一方肩帯本体10
の下端、または、上下両端に織地帯で形成した連結部材
20を連結し、この連結部材20の先端に鞄本体を連結
するようになしてあるので、この連結部材20が使用者
の体に適合して容易に屈曲できるので、該連結部材20
及び鞄本体を使用者の体に密着させ、使用時に鞄本体が
使用者の体によく密着し、激しい動きにも鞄本体が使用
者の動きに追従して移動し、使用感のよい鞄の肩帯を提
供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案鞄の肩帯の一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】横拡大断面図である。
【図3】下部の立て断面図である。
【図4】従来例裏面図である。
【図5】「図4」のA−A線拡大断面図である。
【図6】「図4」のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
10 肩帯本体 11 表生地 12 詰め物 13 詰め物 14 カバー生地 15 縫糸 20 連結部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表生地(11)の裏面側で肩に掛けた際
    に内側となる部位に薄手の弾性詰め物(12)を、外側
    となる部位に厚手の弾性詰め物(13)を当接し、この
    両詰め物(12,13)の裏面側には両詰め物(12,
    13)を被包するカバー生地(14)を当接し、このカ
    バー生地(14)をその周縁と両詰め物(12,13)
    の境界に沿って上記表生地(11)に縫糸(15)で縫
    着してなる鞄の肩帯。
  2. 【請求項2】 表生地(11)の裏面側で肩に掛けた際
    に内側となる部位に薄手の弾性詰め物(12)を、外側
    となる部位に厚手の弾性詰め物(13)を当接し、この
    両詰め物(12,13)の裏面側には両詰め物(12,
    13)を被包するカバー生地(14)を当接し、このカ
    バー生地(14)をその周縁と両詰め物(12,13)
    の境界に沿って上記表生地(11)に縫糸(15)で縫
    着して肩帯本体(10)を形成し、 上記肩帯本体(10)の下端、または、上下両端に織地
    帯で形成した連結部材(20)を連結してなる鞄の肩
    帯。
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