JPH0739513B2 - 高強度、高剛性ゴム組成物 - Google Patents

高強度、高剛性ゴム組成物

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JPH0739513B2
JPH0739513B2 JP60169097A JP16909785A JPH0739513B2 JP H0739513 B2 JPH0739513 B2 JP H0739513B2 JP 60169097 A JP60169097 A JP 60169097A JP 16909785 A JP16909785 A JP 16909785A JP H0739513 B2 JPH0739513 B2 JP H0739513B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアセナフチレン系単量体を共重合成分として含
有する非ジエン系ゴム又はこれと他のゴムとの混合物を
原料ゴムとする高強度、高剛性の加硫物を与える成形、
加硫可能なゴム組成物に関するものである。
(従来の技術) 従来、ゴム工業ではゴムの強度及び剛性を向上させる方
法としてはゴムに、カーボンブラツク、シリカ等の微粒
子状補強剤を配合する方法及びポリエステルやナイロン
等の短繊維をブレンドする方法が広く行われている。し
かし、これらの方法では剛性を高くすべく粒子状補強剤
や短繊維のブレンド量を増加していくと強度の低下が起
こるという欠点があつた。
(発明が解決しようとする問題点) 発明者らは前記の欠点を解決すべく鋭意研究の結果、ア
セナフチレン系単量体を共重合成分として含む非ジエン
系ゴムを使用することにより高強度、高剛性の成形、加
硫可能なゴム組成物が得られることを見いだし、この知
見に基づいて本発明を完成するに到つた。
(問題点を解決するための手段) 本発明のかかる目的は、アセナフチレン系単量体を共重
合成分として含む非ジエン系ゴム又はこれと他のゴムと
の混合物を原料ゴムとして成形、加硫可能なゴム組成物
を使用することによつて達成される。
本発明で使用するアセナフチレン系単量体を共重合成分
として含む非ジエン系ゴム(以下では非ジエン系ゴムと
称することがある)は、(1)単量体としてのアセナフ
チレン系単量体を非ジエン系単量体とあるいは非ジエン
系単量体および共重合可能な他の単量体と共重合させて
含むゴム状共重合体、(2)アセナフチレン系単量体の
あるいは該単量体及びこれと共重合可能な単量体との重
合体ブロツクと非ジエン系ゴムブロツクとを同一分子中
に有するゴム状ブロツク共重合体とからなる。
アセナフチレン系単量体はアセナフチレン及びビニレン
基の炭素及びナフタレン環に少なくとも1個の重合性を
阻害しない置換基を有するアセナフチレンである。前記
の置換基であれば特に制限されないが、例えばアルキ
ル、シクロアルキル、アルケニル、アラルキル、アルキ
ニレン、アラルキレン、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコ
キシ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、メルカプト、
アミノ、N−アルキルアミノ、N,N−ジアルキルアミノ
等の置換基が挙げられる。
本発明の非ジエン系ゴムを構成するアセナフチレン系単
量体以外の単量体はこれと共重合可能なエチレン、プロ
ピレン、1−ブテン等のオレフイン系単量体;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、フツ化ビニル、フツ化ビニリデ
ン、テトラフロロエチレン、ヘキサフロロプロピレン等
のハロゲン置換オレフイン系単量体;スチレン、2−ク
ロロスチレン、p−クロロメチルスチレン等のスチレン
系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の
不飽和ニトリル単量体;メチルアクリレート、エチルア
クリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリ
レート、n−オクチルアクリレート、メトキシメチルア
クリレート、メトキシエチルアクリレート、エトキシエ
チルアクリレートなどのアクリレートおよびこれらに対
応するメタクリレート;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、酪酸ビニルなどのビニルエステル;メチルビニルケ
トン、エチルビニルケトンなどのビニルケトン;アクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドなどの不飽和
アミド系単量体;β−ヒドロキシルエチルアクリレー
ト、4−ヒドロキシルブチルアクリレートなどの水酸基
を有するビニル単量体;架橋サイトとして使用されるグ
リシジルアクリレート、グリシジルメタアクリレート、
ビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、メタクリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基含
有単量体、2−クロロエチルビニルエーテル、ビニルク
ロロアセテート、アリルクロロアセテート、ビニルベン
ジルクロライドなどのハロゲン含有単量体、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、マレイン
酸モノメチルなどのカルボキシル基含有単量体などが挙
げられ、これらの単量体は1種または2種以上組み合わ
せて用いることができる。特に好ましいのは、上記例示
単量体の内でもアセナフチレン系単量体とラジカル共重
合可能な単量体である。
アセナフチレン系単量体の含有量は前記の共重合体中2
重量%以上が好ましく、2重量%未満では本発明の効果
は小さい。また、60重量%を越えるとゴム弾性が失われ
樹脂状となり好ましくない。より好ましくは5〜40重量
%である。残部の非ジエン系単量体及び共重合可能な単
量体の使用割合は原料ゴムとしての他のゴムとの相溶
性、ゴム組成物の使用目的等によつて任意に決めること
ができるが、得られた非ジエン系ゴムのガラス転移温度
が10℃以下となる範囲であれば特に制限はない。
本発明の非ジエン系ゴムとしてはアセナフチレン−ブチ
ルアクリレート共重合ゴム、アセナフチレン−エチルア
クリレート−メトキシエチルアクリレート−グリシジル
メタクリレート共重合ゴム、アセナフチレン−エチレン
−酢酸ビニル共重合ゴム、アセナフチレン−エチレン−
酢酸ビニル−クロロビニルエーテル共重合ゴム、(ポリ
アセナフチレン)−(フツ化ビニリデン−ヘキサフロロ
プロピレンコポリマー)ブロツク共重合体などが例示で
きる。
本発明の非ジエン系ゴムは本発明のゴム組成物において
単独であるいは他のゴムとブレンドして原料ゴムとして
使用される。原料ゴム中の非ジエン系ゴムの好ましい使
用量は少なくとも5重量%であり、5重量%未満では高
弾性、高剛性のゴム組成物は得られない。好ましくは10
重量%以上、さらに好ましくは20重量%以上である。
本発明によつて使用される他の原料ゴムとしてはポリブ
タジエンゴム、ポリイソプレンゴム(天然及び合成
の)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合ゴム、クロロプレンゴム、エチ
レン−プロピレン−ジエンモノマー三元共重合ゴム、ア
クリルゴム、フツ素ゴム等が挙げられる。
本発明のゴム組成物は前記の原料ゴムと配合剤とを通常
の混合機を用いて混合することによつて得られる。
本発明で使用する配合剤は硫黄又は硫黄供与性化合物と
加硫助剤、加硫促進剤等を含む硫黄加硫系;有機過酸化
物加硫系;ポリアミン加硫系、有機カルボン酸アンモニ
ウム加硫系、ポリオール加硫系等の非イオウ系加硫系等
の加硫系、カーボンブラツク、シリカ等の補強剤、炭カ
ル、タルク等の充填剤、無機あるいは有機の繊維状補強
剤、可塑剤、軟化剤、加工助剤、老化防止剤等の通常の
ゴム工業で使用される配合剤が使用でき、種類や量はゴ
ム組成物の目的に応じて適宜決められる。かくして本発
明によれば、従来技術に比較して高強度、高剛性のゴム
を得ることができる。
本発明のゴム組成物は、各種のタイヤ類、安全バンパー
類、ブレーキ部品類、各種ホース類、内装艤装関係部品
類、各種ブーツ類、ベルト類等の自動車用部品、ベルト
類、ホース類、ロール類等の工業部品類、防舷材類、マ
リーンホース類等の船舶、海洋関係材料、オイルウエル
用部品等の油井用部品、履物等の用途に適している。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。重合体製
造例及び実施例中の使用部数は重量基準である。
重合体の製造例1 内容積2のオートクレーブ中で下記の重合処方(I)
および(II)により第1表の単量体混合物を重合した。
重合に先立つて重合処方(I)の各成分をオートクレー
ブ中に仕込み、pHを7に調整し、撹拌しつつ系内の温度
を5℃にし、窒素置換した後に重合処方(II)の各成分
を添加して重合を開始させた。重合は15時間で終了させ
た。重合転化率は88〜98%の範囲内であつた。重合終了
後、重合生成物を塩析し、充分水洗した後にアセトンに
溶解し、多量のヘキサンで凝固した後に減圧乾燥して重
合体を得た。
重合処方(I) 水 1000 g ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート 20 g ナトリウムナフタレンスルホネート 10 g 硫酸ナトリウム 3 g エチレンジアミンテトラ酢酸4ナトリウム塩 0.2 g エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム第二鉄塩単量体
混合物(第1表) 0.005g 重合処方(II) Na2S2O4 0.2g ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.2g p−メンタンハイドロパーオキサイド 0.1g 重合体の製造例2 内容積1のオートクレーブにアセナフチレン200部、
ベンゼン200部、ポリジアシルパーオキシド(活性酸素
量4%、平均重合度約10)1.2部を仕込み、50℃で単量
体の転化率が20%になるまで重合を行つた。重合後に多
量のメタノールで凝固し、得られた重合体をメタノール
で2回洗浄し、減圧乾燥してパーオキサイド基含有重合
体を得た。該重合体はGPCによる重量平均分子量が106,0
00であつた。
次いで重合処方(III)に従つて、内容積1のオート
クレーブを用い70℃で単量体の転化率が50%になるまで
重合を行つた。重合後にメタノールで凝固し、メタノー
ルで2回洗浄した後に減圧乾燥して重合体を得た。この
重合体中のフツ素含量は39.3重量%であつた(重合体番
号E)。
重合処方(III) フツ化ビニリデン 70部 ヘキサフロロプロピレン 30〃 ジメチルホルムアミド 400〃 ベンゼン 100〃 パーオキサイド含有重合体 30〃 実施例1 重合体の製造例1で得られた第1表記載のゴム状重合体
を第2表の配合処方に従い、ロール上で混練してゴム配
合物を調整し、次いで170℃で20分間プレス加硫を行
い、その後、更に150℃で4時間の熱処理を行つた。加
硫物の特性をJIS K6301に準じて測定した。結果を第3
表に示した。
実施例2 重合体の製造例1で得られた重合体を第5表記載の割合
でロール上で混合した後、第2表及び第4表記載の配合
処方に従い、各配合剤を添加してゴム配合物を調整し
た。これらのゴム配合物を170℃で20分間プレス加硫を
行い、その後、更に150℃で4時間の熱処理を行つた。
得られた加硫物の特性を実施例1と同様にして測定し
た。結果を第5表に示す。
実施例3 重合体の製造例2で得られたブロツク重合体Eとフツ素
ゴム(モンテフルオスS.P.A社製テクノフロンNH)を第
7表記載の割合で酢酸エチル中に溶解混合し、液体窒素
中に滴下して凍結させた後に、該凍結物を取り出し、あ
らかじめドライアイスで約−60℃に冷却したヘキサン中
に入れて重合体を凝固し、洗浄した後に減圧乾燥してブ
レンドゴム状重合体を得た。得られたゴム状重合体と第
7表記載のフツ素ゴムテクノフロンFOR45(モンテフル
オスS.P.A社製)との混合物に第6表記載の配合処方に
従い、各配合剤をロール上で混練してゴム配合物を調整
し、170℃で10分間プレス加硫を行つた後に、更に230℃
で16時間熱処理を行つた。得られた加硫物の物性を実施
例1と同様にして測定した。結果を第7表に示す。
以上、実施例1〜3に記載したように、本発明のアセナ
フチレン系単量体を重合して含む非ジエン系ゴムを原料
ゴム中に含むゴム組成物は、従来のカーボンブラツク等
による補強に比べて優れた高強度、高剛性の加硫物を与
える結果が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセナフチレン系単量体2〜60重量%を共
    重合成分として含有するランダム共重合またはブロック
    共重合非ジエン系ゴムまたはこのゴムを少なくとも5重
    量%と他のゴムとの混合物を原料ゴムとする成形、加硫
    可能な高強度、高剛性ゴム組成物。
JP60169097A 1985-07-31 1985-07-31 高強度、高剛性ゴム組成物 Expired - Lifetime JPH0739513B2 (ja)

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JPS5832640A (ja) * 1981-08-21 1983-02-25 Japan Atom Energy Res Inst 難燃剤および耐放射線性付与剤

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