JPH0739489U - 容器入り冷凍食品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍食品に熱のとおりを良くすることや解凍
調理時間を短縮してより早く食べられる状態にするこ
と、そして美味しく食べられることなどである。 【構成】 冷凍食品に冷凍食品の上面から下方に多数の
小穴を設けたことを特徴とした容器入り冷凍食品であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は容器にグラタン、シチュー、カレーなどの食品を入れて冷凍した容 器入り冷凍食品に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の容器入り冷凍食品としては容器に食品を入れて冷凍したものが極めて普 通に使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の容器入り冷凍食品では、容器に入った冷凍食品を食べる時にそのま ま又は蓋を被せた場合には蓋を取外し、袋に入れた場合には袋より出してからオ ーブンなどで加熱すると、冷凍食品は冷凍食品の表面から除々に冷凍食品の内部 へと加熱されるので解凍調理時間が比較的長時間かかるという問題点とともに冷 凍食品の表面は充分に加熱されるが、冷凍食品の内部は充分に加熱されないので 加熱調理が極めて不均一であるという問題点があった。更に冷凍食品の表面だけ が「こんがり」と焼けるという問題点があった。

【０００４】 この考案は従来の容器入り冷凍食品が有するこれらの問題点を解消し、冷凍食 品を解凍調理する際に冷凍食品に熱のとおりを良くすることや解凍調理時間を短 縮してより早く食べられる状態にすること、そして美味しく食べられることなど を目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の容器入り冷凍食品は、冷凍食品に冷凍食品の上面から下方に多数の 小穴を設けたものである。

【０００６】

【作用】 冷凍食品に冷凍食品の上面から下方に多数の小穴を設けたから冷凍食品を食べ る時にオーブンなどで加熱すると、オーブンの熱により多数の小穴から食品の内 部が素早く加熱されるとともに食品の上面も加熱されるので冷凍食品の解凍調理 時間が短縮される。そして冷凍食品がより均一に加熱されるためにこの加熱され た食品は解凍調理時間を短縮して早く美味しく食べられる。更にグラタンなどの 場合にはグラタンに多数の小穴を設けた部分とグラタンの表面が「こんがり」と 焼けるために見た目にも外観が良くなるとともに「こんがり」と焼け、美味しく 食べられる。

【０００７】

【実施例】

次にこの考案の容器入り冷凍食品を実施例について図面とともに説明する。

【０００８】 （実施例１） １はアルミニウム合金箔製容器２に入れられた冷凍グラタンであり、この冷凍 グラタン１に多数の先細形小穴３を冷凍グラタン１の上面から下方に設けた容器 入り冷凍グラタン４である。

【０００９】 この実施例１の容器入り冷凍グラタン４は主に業務用に使われて、解凍調理す る際に容器入り冷凍グラタン４をそのままオーブンなどで加熱することによりオ ーブンなどの熱が多数の小穴３から冷凍グラタン１の内部に良く伝わるとともに 熱伝導性の良いアルミニウム合金箔製容器２の側壁、底壁からも冷凍グラタン１ に良く伝わるのでグラタン１の内部がきめ細かく素早く加熱されるとともにグラ タン１の表面からも加熱される。 このようにグラタン１に設けた多数の小穴３からとグラタン１の表面からの双 方から加熱されるとともに容器２の側壁、底壁からも加熱されるので解凍調理時 間が短かくなるとともにグラタン１はほぼ均一に加熱されるために美味しく食べ られる。更にグラタンは多数の小穴３の内側面と表面とが「こんがり」と焼ける ために見た目にも外観が良くなるとともにグラタンの多数の小穴３の内側面と表 面とが「こんがり」と焼けたグラタン１をより美味しく食べられる。

【００１０】 なお、この実施例１の容器入り冷凍グラタン４の造り方の１方法としては、調 理したグラタン１を容器２に入れてから、平板の下面に多数の先細形突起を容器 ２に入れたグラタン１の上から差し込む。次に冷凍室で半冷凍したことにより平 板の先細形突起が半冷凍グラタン１から比較的容易に取出せる状態であるととも に先細形突起により半冷凍グラタン１に形成された先細形小穴３が半冷凍グラタ ン１により塞がれない状態になった時点で平板の先細形突起を除去する。更に冷 凍して冷凍グラタン１にして容器入り冷凍グラタン４を造る。 なお、この実施例１の容器入り冷凍グラタン４では食品としてグラタンについ て説明したが、冷凍食品としてグラタンの他にシチュー、カレーなどがあるし、 小穴の形状は先細形の他に円筒状や角筒状などの形状がよい。そして容器として はアルミニウム箔製容器の他に合成樹脂製容器や紙製容器などの容器がよい。

【００１１】 （実施例２） １１は純アルミニウム箔製容器１２に入れられた冷凍シチューであり、この冷 凍シチュー１１に多数の円筒形小穴１３を冷凍シチュー１１の上面から下方に設 ける。 この冷凍シチュー１１が入った容器１２に紙製蓋１４を被せた容器入り冷凍シ チュー１５である。

【００１２】 この実施例２の容器入り冷凍シチュー１５を食べる際は、容器１２に被せた蓋 １４を取外してから、容器１２をオーブンなどで加熱することによりオーブンな どの熱が多数の小穴１３から冷凍シチュー１１の内部に良く伝わるとともに熱伝 導性の良い純アルミニウム箔製容器１２の側壁、底壁からも冷凍シチュー１１に 良く伝わるのでシチュー１１の内部がきめ細かく素早く加熱されるとともにシチ ュー１１の表面からも加熱される。

【００１３】 この実施例２の容器入り冷凍シチュー１５では容器１２に蓋１４を被せた容器 入り冷凍シチュー１５について説明したが、冷凍食品を入れた容器を袋に収納し て袋の開口部を閉鎖した容器入り冷凍食品にしてもよい。

【００１４】

【考案の効果】

この考案の容器入り冷凍食品は、冷凍食品に上面から小穴を多数設けたから、 食べる時にオーブンなどで加熱すると、熱が多数の小穴から冷凍食品の内部に良 く伝わって冷凍食品の内部に熱のとおりが良いとともに冷凍食品の表面からも加 熱されるためにほぼ均一に加熱調理することができるとともに冷凍食品を素早く 加熱することができる。そして解凍調理時間が短かくなるために調理する人が早 く食べられる状態に加熱調理することができるし、ほぼ均一に加熱することがで きるために食品を美味しく食べることができる。 更に食品は多数の小穴の内側面と表面とが焼けるために食品の外観を良くする ことができるとともに焼けた食品を美味しく食べることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の平面図である。

【図２】同じく１部拡大断面図である。

【図３】本考案品の別の実施例の１部拡大断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 冷凍グラタン ２ 容器 ３ 小穴 ４ 容器入り冷凍グラタン １１ 冷凍シチュー １２ 容器 １３ 小穴 １４ 蓋 １５ 容器入り冷凍シチュー

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器入り冷凍食品に、冷凍食品の上面か
   ら下方に多数の小穴を、設けたことを特徴とする容器入
   り冷凍食品。
2. 【請求項２】 容器がアルミニウム箔製容器からなる請
   求項１記載の容器入り冷凍食品。
3. 【請求項３】 容器が合成樹脂製容器からなる請求項１
   記載の容器入り冷凍食品。
4. 【請求項４】 容器が紙箔製容器からなる請求項１記載
   の容器入り冷凍食品。
5. 【請求項５】 小穴が先細形である請求項１記載の容器
   入り冷凍食品。
6. 【請求項６】 容器に蓋を被せたことを特徴とする請求
   項１記載の容器入り冷凍食品。
7. 【請求項７】 容器を袋に入れたことを特徴とする請求
   項１記載の容器入り冷凍食品。