JPH0739387Y2

JPH0739387Y2 - 繰出装置

Info

Publication number: JPH0739387Y2
Application number: JP11063689U
Authority: JP
Inventors: 康治福光; 広昭大石
Original assignee: Iseki and Co Ltd
Current assignee: Iseki and Co Ltd
Priority date: 1989-09-20
Filing date: 1989-09-20
Publication date: 1995-09-13
Anticipated expiration: 2004-09-20
Also published as: JPH0350813U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は種子や肥料等を一定量づつ繰り出すための繰出
装置の構成に関するものである。

（ロ）従来技術従来からロール式繰出装置は公知となっているのであ
る。例えば実開昭62−187508号公報の技術である。

このような従来の繰出装置は、繰出ケースに繰出駆動軸
を貫通し、該繰出駆動軸上に繰出ロールを外嵌していた
のである。

（ハ）考案が解決しようとする問題点しかし、条数を変更する場合やメンテナンス等において
繰出駆動軸を繰出ケースから抜いてしまうとロールやス
プリング等がバラバラになってしまい、簡単な詰まり等
の除去に際しても長時間を要し、組立に際しても面倒で
あったのである。

また、作業中に雨が降ったりすると、繰出駆動軸と繰出
ケースの間から水が浸入して種子や肥料等の繰出物が湿
気を帯び、詰まり等の原因ともなっていたのである。

（ニ）問題を解決するための手段本考案はこのような不具合を解消するために、次の如く
構成したものである。

クラッチ軸受20、クラッチ21、ロール軸22を直列に嵌合
連結し、該クラッチ軸受20とクラッチ21との間にスプリ
ング25を介装し、ロール軸22上に繰出ロール30、調節ロ
ール33及び調節ロール33を摺動させる摺動体34を外嵌し
てロールユニットＡとし、該ロールユニットＡを繰出ケ
ース１に脱着可能に嵌合すると共に、軸芯に繰出軸11を
挿抜可能に構成したものである。

（ホ）実施例本考案の目的は以上の如くであり、添付の図面に示した
実施例の構成を説明すると。

第１図は本考案の繰出装置側面断面図、第２図は同じく
後面断面図、第３図は組立斜視図、第４図はロールユニ
ット組立斜視図、第５図はフレーム組立斜視図である。

本考案の繰出装置は繰出ケース１上にホッパー２が嵌合
され、ワンタッチ式の係止具３・３・・・にて固定され
る。繰出ケース１下部前面には圧力室を兼ねたフレーム
４を固定するための嵌合部1aが形成され、該嵌合部1aに
フレーム４を嵌合しその前面を固定プレート６にてボル
ト固定される。

該フレーム４は第５図に示すように、断面視逆Ｌ字状の
パイプにて構成され、両端は蓋体4a・4aにて密閉され、
後方にはステー12・12及び支持体13を突出して後述する
繰出軸11及び調節軸14を軸支可能としている。また、前
下方には作業機等に固定するための支持台15・15が突設
され、前面には高圧空気の流入口4b・4bが突出されてい
る。16は流入口4b・4bとポンプとを連通するホースであ
る。

その後部の繰出ケース１下部には漏斗５が嵌合されワン
タッチ式の係止具３にて固定され、該漏斗５の下端はパ
イプを横設して搬送パイプ部5aが形成され、該搬送パイ
プ部5aの前端は嵌合部1aに形成した連通パイプ部1bに嵌
挿され、前記フレーム４と連通され圧縮空気を導いてい
る。該搬送パイプ部5aの他端は播種部或いは施肥部まで
導くホール等と連通可能としている。そして、搬送パイ
プ部5aの中央下部には詰まりを検知するセンサー７が配
設されている。

また、繰出ケース１の漏斗５との嵌合部の後部には粉除
去パイプ９が嵌合され、該粉除去パイプ９は正面視
「く」の字に曲げられ搬送パイプ部5aを避けて配設さ
れ、後述する粉除去網10を通過した粉を溜めるように構
成している。9aは排出口の蓋体である。

繰出ケース１上部は仕切板1h・1iを隔てて三つの室に構
成され、一側にクラッチ室1c、中央にロール室1d、他側
に調節室1eが配設され、それぞれの室の中央部を繰出軸
11が横架できるように切欠かれている。

即ち、該繰出軸11上にはロールユニットＡが外嵌され、
第２図、第４図に示すように、ロールユニットＡはクラ
ッチ軸受20、クラッチ21、ロール軸22がそれぞれ端部が
嵌合して直列に連結され、繰出軸11を抜いた状態でもそ
の形で維持できるように構成している。

前記クラッチ軸受20は繰出ケース１の切欠部1jに嵌合す
るための嵌合プレート部20aを有し、該嵌合プレート部2
0aとクラッチ21の間にスプリング受23・24、スプリング
25及びシール26が介装され、前記スプリング25の付勢力
によりクラッチ21を噛合方向に付勢している。

クラッチ21は軸部21aにおいてロール軸22の端部を外嵌
すると共に、鍔部端はクラッチ爪21bが形成され、中央
部がロックネジ等により繰出軸11のすり割部に固定でき
るようにしている。29はシールであり、前記シール26と
共に繰出軸11に沿って浸入してくる水等をシールし、該
シール26・29と繰出軸11の間に断水空間を形成してい
る。前記クラッチ爪21bと噛合するクラッチ爪30aは繰出
ロール30の端部に形成され、該繰出ロール30は軸受31・
31を介してロール軸22上に回転自在に外嵌され、緊締ワ
ッシャ32・32にて軸方向の移動を規制している。

該繰出ロール30のクラッチ爪30aと反対側の周面には種
子等を嵌入するための繰出凹部30b・30b・・・が形成さ
れ、該繰出凹部30b・30b・・・に摺動自在に嵌入して凹
部の大きさを調整する調節ロール33が摺動体34の軸部34
aにカラー35を介して回転自在に外嵌され、緊締ワッシ
ャ36にて係止されている。

該摺動体34の内面は雌ネジに形成され、前記ロール軸22
のネジ部22a上に螺装され、軸受部22bが繰出ケース１の
切欠1kに嵌合されるのである。39はカラーである。

また、繰出ケース１には第３図に示すように調節軸14が
嵌合され、該調節軸14上には繰出ケース１に嵌合するた
めの軸受40・40・41・41が外嵌され、調節室1eに位置す
る調節軸14上に幅広の歯車42及び該歯車42を付勢するス
プリング43が外嵌され、該歯車42は前記摺動体34の歯部
34bと噛合している。

そして、調節軸14の端部に前記ステー12に固定するため
のプレート44が外嵌され、他端にはハンドル部14aを設
けて、該ハンドル部14aを回動することにより摺動体34
が回転され、ネジ部22a上に螺装された摺動体34が摺動
されるのである。よって、該摺動体34に外嵌した調節ロ
ール33が摺動されて繰出凹部30bの大きさが変更される
のである。

また、繰出ケース１のクラッチ室1c側面にはクラッチ軸
50が挿入され、内側でクラッチ21と嵌合し、繰出ケース
１外側にレバー45を固定して、レバー45を回動すること
によりクラッチ21を摺動して断・接を可能としている。

前記クラッチ室1c、調節室1eの下部の繰出ロール30から
漏斗５へ落下する落下口左右にはリブ1f・1gが形成さ
れ、繰出ケース１とロールユニットＡの間から浸入した
水等がロール室1dまで浸入することを防止している。

ロール室1dの両側の仕切板1h・1iにはロール横規制板46
・47が嵌合され、後底部には粉除去網10その上にブラシ
ユニット49が嵌合され、前部の繰出ロール30と繰出ケー
ス１の間にはガイド40が介装されている。

（ヘ）考案の効果以上のような構成により、本考案は次のような効果が得
られるのである。

第１に、クラッチ軸受、クラッチ、ロール軸を直列に嵌
合連結したので、ロールユニットは分解することなく原
形のまま維持でき、ロールユニットを容易に脱着できる
ようになり、メンテナンス等を容易に行えるようになっ
たのである。

第２に、ロールユニットの軸芯に繰出軸を挿抜可能に構
成したので、繰出装置自体の増減や位置調整が容易に行
えるようになったのである。

第３に、繰出量を調節する部分やクラッチ等が繰出ケー
ス内に収納されたので、水等の浸入を減少でき、詰まり
等も減少することができたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の繰出装置側面断面図、第２図は同じく
後面断面図、第３図は組立斜視図、第４図はロールユニ
ット組立斜視図、第５図はフレーム組立斜視図である。Ａ……ロールユニット１……繰出ケース 11……繰出軸 20……クラッチ軸受 21……クラッチ 22……ロール軸 30……繰出ロール 33……調節ロール 34……摺動体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】クラッチ軸受20、クラッチ21、ロール軸22
を直列に嵌合連結し、該クラッチ軸受20とクラッチ21と
の間にスプリング25を介装し、ロール軸22上に繰出ロー
ル30、調節ロール33及び調節ロール33を摺動させる摺動
体34を外嵌してロールユニットＡとし、該ロールユニッ
トＡを繰出ケース１に脱着可能に嵌合すると共に、軸芯
に繰出軸11を挿抜可能に構成したことを特徴とする繰出
装置。