JPH0739271Y2 - 電力機器容器のガスケット - Google Patents

電力機器容器のガスケット

Info

Publication number
JPH0739271Y2
JPH0739271Y2 JP1991113449U JP11344991U JPH0739271Y2 JP H0739271 Y2 JPH0739271 Y2 JP H0739271Y2 JP 1991113449 U JP1991113449 U JP 1991113449U JP 11344991 U JP11344991 U JP 11344991U JP H0739271 Y2 JPH0739271 Y2 JP H0739271Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
cover
main
ridge
sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991113449U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0557881U (ja
Inventor
和正 島田
克朗 飼沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP1991113449U priority Critical patent/JPH0739271Y2/ja
Publication of JPH0557881U publication Critical patent/JPH0557881U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0739271Y2 publication Critical patent/JPH0739271Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Patch Boards (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電力機器容器に使用
されるガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】露天状態に設置されることもある電力機
器容器では、容器内部の電気絶縁性を高めるため6弗化
硫黄ガスを封入したり、収納された機器や部品を湿気か
ら保護するために容器を密封している。このため容器の
カバーの取付部や接合部にガスケットを介在させてシー
ルしている。
【0003】ここで、ゴムや合成樹脂などの弾性材料か
らなるガスケットは、断面が円形であったり角形のもの
が使用されている。しかしカバーなどと弾接してシール
するシール面に凸条が一つしかないものでは、凸条の外
側にほこりが付着したり雨水に直接曝されるため、早期
に酸化して弾力を失ったり、ひび状の割れが発生してシ
ール性を失うことがあった。このため、図9に示すよう
に、シール面の断面形状を左右対称の二つの凸条28
e,28fから構成し、シール面を二段としたガスケッ
トが考案されている。これによれば外側の凸条28eが
ほこりや水分を遮断するため、内側の凸条28fが外気
から保護され、内側の凸条28fが早期に劣化するのが
防止される。このため、ガスケット全体としてシール面
が一つしかないガスケットに比べて長期に安定したシー
ル性を発揮している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、凸条28e,
28fを設けたガスケットでは、各凸条28e,28f
には両側に広がるように曲げ応力が加わって、シール性
を発揮する凸条28fの表面は引張られた状態にあるた
め、シール性が十分ではなく、また大きな引張り応力が
加わった状態の下で保持されると、無負荷の場合に比べ
て材質劣化も比較的早く進んで長期信頼性が未だ十分で
ないという問題点があった。
【0005】このような技術的課題を解決するため、こ
の考案ではシール性が高いとともに、長期に安定したシ
ール効果をもたらすガスケットを提供しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、この考案で
は、基板の取付部に取付けられる取付面と、カバーに弾
接するシール面とを有し、ループ状に一体成形された電
力機器容器のガスケットにおいて、シール面にはカバー
の押圧面と直交する方向に膨出してその表面が単純圧縮
される主凸条と、該主凸条の外方横側に膨出して弾接す
る副凸条とを配設した電力機器容器のガスケットとして
いる。
【0007】
【作用】この考案では、電力機器容器の開口部周縁の基
板に設けられた取付部にガスケットが取付面により取付
けられる。このガスケットは継ぎ目のないループ状に一
体成形されているため、局所的にシール性に欠ける部位
がない。
【0008】ガスケットのシール面には、主凸条がカバ
ーの押圧面と直交する方向に膨出しており、基板にカバ
ーが覆着されると、主凸条は左右のいずれかに曲げられ
ることなくその表面が単純圧縮される。この単純圧縮に
よるシールであるために、主凸条はカバーの表面に食い
込むように密着する。これにより高いシール性が得られ
るとともに材質の劣化による長期信頼性に欠けることが
無くなる。
【0009】また、主凸条の外方横側に副凸条が膨出し
て配設されており、これがカバーにより押圧圧縮されて
外界をシールし、主凸条の劣化の原因となる外気や雨水
に触れないようにして、劣化を防止し、長期に安定した
シール性を維持する。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように、シール面にはカバ
ーの押圧面と直交する方向に膨出してその表面が単純圧
縮される主凸条と、該主凸条の外方横側に膨出して弾接
する副凸条とを配設しているために、長期にわたって高
いシール性を発揮する電力機器容器のガスケットとする
ことができる。ットとできる。
【0011】
【実施例】以下、この考案を断路器の操作装置1に適用
したガスケットの例を図1から図6に基づいて詳細に説
明する。
【0012】断路器では架台(図示しない。)の上部に
電路を開閉する作動部を設けるとともに、この作動部を
操作する操作装置を架台に取付けている。この操作装置
は図1に示すように、機器ボックス1とこの機器ボック
ス1の側面に設けられた端子ボックス2内に収納されて
いる。機器ボックス1内には作動部の駆動源である駆動
モータ3の他、図示しない、継電器などの必要な機器が
収納されている。また機器ボックス1の上部には、駆動
モータ3の駆動軸4が作動部へ延出して連結されてい
る。また、端子ボックス2内には、各種端子や点検時に
手動により断路器を操作するため操作子などが収納され
ている。
【0013】機器ボックス1は前面が開口し、この開口
の周縁にカバー5を取付固定する取付フランジ6が一体
形成されるとともに、前方へ矩形に突出形成した取付部
7が突出して設けられ、前端にはガスケット8が嵌合さ
れている。そしてこのガスケット8を内側面により押圧
して、取付フランジ6に複数の取付ボルト9によりカバ
ー5が取付固定されている。
【0014】取付部7は図2に示すように、板厚約6m
mの厚さの板材を略矩形のループ状に形成されている。
また、カバー5は図3に示されるように周縁が折曲げら
れて皿状とされ、取付ボルト9により、取付フランジ6
に固定されている。これにより、取付部7の先端に取付
けたガスケット8がカバー5の内側面(押圧面)に弾接
して機器ボックス1の前面開口がシールされる。
【0015】ガスケット8は、図1に示すように弾性の
あるゴム材をループ状に一体形成され、継ぎ目を設けて
いないので、継ぎ目など局所的にシール性が失われるこ
となくシール可能とされている。また、図2に示すよう
に、この断面は取付部7に嵌合して取付ける取付面8a
とカバー5に弾接するシール面8bとからなり、取付面
8aには取付部7に嵌合する凹条8cが設けられてい
る。またガスケット8のシール面8bには中心軸線m上
に、円弧状に膨出する主凸条8dが形成されている。こ
の中心軸線mは図2に示すように、カバー5により押圧
された際にカバー5の押圧面からの直交する線であっ
て、この主凸条8dに単純圧縮力が加わり、左右のいず
れにも撓むような曲げ力を生じないようにされている。
また、この主凸条8dの左右には副凸条8e,8fが主
凸条8dと同じ高さに膨出して形成され、主凸条8dと
同様にカバー5が閉じられた際に弾接するようにしてい
る。なお、副凸条8e,8fはそれぞれ取付部7に対し
て外側に撓んで押圧される。また、シール面8bの表面
にはカバー5を取着する前にグリースが塗布され、シー
ル性がさらに高められている。
【0016】次にこの実施例の作用について説明する。
【0017】図3に示すように取付部7に嵌合して取付
けられているガスケット8にカバー5を覆せて、取付ボ
ルト9を締め付ける。すると、ガスケット8のシール面
8bにカバー5の内側が当接し、順次弾圧されて変形す
る。この際、この実施例では主凸条8dは中心軸線m上
に膨出しているため、単純圧縮力が加えられて変形す
る。このため、主凸条8dのいずれの部位にも平均化さ
れた歪みとなり、局所的に大きな歪みとなる部位を生じ
ることなく圧縮される。
【0018】また、外側の副凸条8eは図3に示す矢線
X方向への曲げ応力が加えられて、外側へ湾曲変形して
弾接する。このため、雨水やほこりが主凸条8dへ浸入
するのを防ぐ。また、内側の副凸条8fは矢線Y方向へ
の曲げ応力が加えられて、内側へ湾曲変形して弾接す
る。このため、機器ボックス内1からの酸化物質が主凸
条8dへ浸入するのを防ぐ。このように副凸条8e,8
fにより主凸条8dは酸化物質から保護され、長期に変
質することなく弾力を維持して、シール性が保持される
ことになる。また、更にシール面8bにはグリースが塗
布されているのでさらにシール性を高めることができ
る。
【0019】さて、この実施例のガスケット8のシール
性を確認するために漏気量測定を行った。
【0020】測定試料のガスケットの材質はエチレンプ
ロピレンゴムであって、硬度70±5゜、引張り強さ1
00kg/cm2以上、伸び380%以上、使用可能温
度ー40℃〜120℃を使用した。また、図5に示され
るように、この機器ボックス1の取付部76に取付ける
ため、横寸aを450mm、縦寸bを550mmとした
略矩形のループ状に一体成形したガスケットを製作し
た。
【0021】ガスケットの断面形状は、実施例として図
4に示すガスケットを、比較例として従来公知の図9に
示すシール面に左右同形の凸条28dを2箇所に形成し
たガスケットを使用した。なお、各部の寸法は表1の通
りである。
【0022】
【表1】 試験に供する操作機器は、機器ボックス1の駆動軸4や
手動操作装置、端子ボックス2との連結孔などを完全に
シールし、取付部7の部位のみの漏器量を測定できるよ
うにした。また、機器ボックス1内を真空とした後、六
弗化硫黄ガスを1.52kg/cm2注入した。また、
後述するヒートサイクルによる加熱・冷却を繰り返して
試験系を安定させた後、カバー5の周囲を容積既知のポ
リエチレン容器により覆って密閉した。密閉後、所定の
集積時間経過した後ポリエチレン容器内の六弗化硫黄ガ
スの濃度をリークディテクタにより測定し、これからリ
ーク量を求めた。
【0023】試験は操作機器を冷却加熱器内に収納し、
図6に示すように、−40℃で6時間保持、2時間かけ
て昇温して+60℃に6時間保持し、さらに2時間かけ
て−40℃とするサイクルを1ヒートサイクルとした。
実施例では17ヒートサイクル終了後に室温(23
℃)、−40℃及び+60℃にそれぞれの温度を保持
し、その後ポリエチレン容器により覆って、各温度に所
定の集積時間保持した後、漏気量を求めた。この結果を
表2に示す。
【0024】
【表2】 また、比較例においては、−20℃で6時間保持、2時
間かけて昇温して+60℃に6時間保持し、さらに2時
間かけて−20℃とするサイクルを一ヒートサイクルと
し、7ヒートサイクル終了後に室温(23℃)、−20
℃及び+60℃にそれぞれ温度を保持し、その後漏洩量
を求めた。この結果を表3に示す。
【0025】
【表3】 なお、実施例と異なり、ヒートサイクルの低温側を−2
0℃としたのは、−40℃まで下げると、漏気量が著し
く大きくなってリークディテクタによる濃度測定が不可
能となったためである。
【0026】表2及び表3の試験結果から、実施例の漏
気量は比較例の漏気量の104分の1以下と著しく減少
することが確認された。
【0027】この実施例では、シール面8bの中央に主
凸条8dを形成し、左右に副凸条8e,8fを形成した
三つ山のガスケットとしているため、左右の副凸条8
e,8fにより外気及び機器ボックス1内のガスが遮断
されて、主凸条8dを酸化劣化から保護することがで
き、長期に安定したシール性を有するガスケットとする
ことができる。
【0028】なお、この実施例では、取付面8aに凹溝
8cを形成し、取付部7に嵌着する例を示したが、機器
ボックス1の取付側に凹溝を形成し、ガスケット8の取
付面8cをその凹溝内に嵌合する構造とするなど、任意
に選択できる。
【0029】また、この実施例では、シール面8bの中
央に主凸条8dを形成し、左右に副凸条8e,8fを形
成した三つ山のガスケットとしているが、主凸条8dに
単純圧縮力が加わり、外側に設けた副凸条8eによりを
外気を遮断するものであればよい。このため、図7,図
8に示すように主凸条8dの外側に薄い副凸条8eを形
成した二つ山のガスケットであってもよく、必ずしも凸
条の数にはこだわることなく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カバーの一部を切り欠いた操作装置の正面図で
ある。
【図2】ガスケットの取付状態を示す断面図である。
【図3】カバーを取付けた状態の断面図である。
【図4】ガスケットの端面図である。
【図5】ガスケットの正面図である。
【図6】漏気試験のヒートサイクルを示す工程図であ
る。
【図7】他例のガスケットの取付状態を示す断面図であ
る。
【図8】他例のカバーを取付けた状態の断面図である。
【図9】従来のガスケットの端面図である。
【符号の説明】
1…機器ボックス 5…カバー 7…取付部 8…ガスケット 8a…取付面 8b…シール面 8d…主凸条 8e…副凸条

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の取付部に取付けられる取付面と、カ
    バーに弾接するシール面とを有し、ループ状に一体成形
    された電力機器容器のガスケットにおいて、 前記シール面にはカバーの押圧面と直交する方向に膨出
    してその表面が単純圧縮される主凸条と、該主凸条の
    横側に膨出して弾接する副凸条とを配設した電力機器
    容器のガスケット。
JP1991113449U 1991-12-28 1991-12-28 電力機器容器のガスケット Expired - Lifetime JPH0739271Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991113449U JPH0739271Y2 (ja) 1991-12-28 1991-12-28 電力機器容器のガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991113449U JPH0739271Y2 (ja) 1991-12-28 1991-12-28 電力機器容器のガスケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0557881U JPH0557881U (ja) 1993-07-30
JPH0739271Y2 true JPH0739271Y2 (ja) 1995-09-06

Family

ID=14612516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991113449U Expired - Lifetime JPH0739271Y2 (ja) 1991-12-28 1991-12-28 電力機器容器のガスケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0739271Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6245073B2 (ja) * 2014-05-26 2017-12-13 日亜化学工業株式会社 表示装置
JP7123685B2 (ja) * 2018-07-31 2022-08-23 株式会社日立産機システム スイッチギヤ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5479452U (ja) * 1977-11-16 1979-06-06
JPS6092362A (ja) * 1983-10-26 1985-05-23 Hitachi Chem Co Ltd 繊維含有樹脂組成物
JPS6483792A (en) * 1987-09-24 1989-03-29 Fanuc Ltd Packing for sealing door
JPH0734334B2 (ja) * 1988-10-20 1995-04-12 株式会社戸上電機製作所 気密型電気機器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0557881U (ja) 1993-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970003301Y1 (ko) 전기 접속용 폐쇄장치
CN1985555B (zh) 电磁波屏蔽用垫圈
US6328604B1 (en) Connection structure for battery unit
US5248542A (en) Sealing strip for housing of pelletizing machine
JPH0739271Y2 (ja) 電力機器容器のガスケット
US3685682A (en) Hermetic sealing system
US3923197A (en) Gasket assembly for enclosed electrical apparatus
JP2002171624A (ja) ガス封入形開閉装置
JP3366533B2 (ja) 密閉形二次電池
US4053693A (en) Pole bolt seal for galvanic cells
CN211625634U (zh) 一种屋顶空调机组的防漏结构
CN105775454A (zh) 顶角密封装置及具有其的冷藏集装箱
CN210771604U (zh) 提高防水性的路灯
JPH09101081A (ja) 断熱箱体
JP2003242941A (ja) コイン形電池
CN219588898U (zh) 一种智慧灯杆的设备仓及智慧灯杆
JPH10241645A (ja) 密閉型電池およびその製造方法
CN214172887U (zh) 一种用于烘干设备的保温门结构
JP2000011972A (ja) コイン型非水電解液電池
CN216487747U (zh) 一种防水保护开关
JP2532601Y2 (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
CN217984422U (zh) 一种用于核电站安全壳内接线箱的密封圈
JPH03139113A (ja) 絶縁電線の引込み構造
CN212751549U (zh) 一种箱式变电站门密封结构
JPH04166684A (ja) 圧縮機のターミナルの防水装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980127

EXPY Cancellation because of completion of term