JPH0739162Y2 - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JPH0739162Y2
JPH0739162Y2 JP1988121155U JP12115588U JPH0739162Y2 JP H0739162 Y2 JPH0739162 Y2 JP H0739162Y2 JP 1988121155 U JP1988121155 U JP 1988121155U JP 12115588 U JP12115588 U JP 12115588U JP H0739162 Y2 JPH0739162 Y2 JP H0739162Y2
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JP
Japan
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deflection yoke
core
hole
separator
deflection
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JP1988121155U
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JPH0242354U (ja
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一也 板垣
恒裕 山崎
幸治 木下
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TDK Corp
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TDK Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、偏向ヨーク用コアに少なくとも1個の貫通孔
を設けた放熱効果の大きい偏向ヨークに関するものであ
る。
(従来の技術) 近年テレビ画面のみならず、コンピュータなどの各種情
報機器の表示装置において、画面の大型化,高精細度化
(高解像度化)が要求されてきており、水平走査周波数
は高周波化の一途をたどっている。
水平走査周波数が高くなると、コア損失,コア巻線の銅
損が増大し温度上昇が増加する。この温度上昇は、周囲
部品の電器的及び機械的特性に悪影響を与えるばかりで
なく、火災等の安全性の低下の原因にもなる。
この温度上昇を抑える手段としては、ファン等の強制冷
却装置を設けたり、低損失フェライト材等の低損失コア
を偏向ヨーク用コアとして用いたりしていた。
ファン等の強制冷却装置を用いると、特に一般向けテレ
ビ受像機では、騒音の問題が発生すること及びコスト高
になることから実用化は困難である。
低損失フェライト材をコア材として用いる場合には、次
の問題点がある。低損失フェライト材には、マンガン−
亜鉛系の物と、ニッケル−酸化銅−亜鉛系の物がある。
マンガン−亜鉛系の物は、表面抵抗が低いため、通常の
巻線方式のセミトロイダル形にはそのままでは使用でき
ず、何らかの表面絶縁処理が必要となる。また材質の誘
電率が高いため、セミトロイダル形では、リンギングが
大きくなり巻線方式をリンギングの少ない両コイルがサ
ドル形のサドル・サドル形に変更する必要が生じる。し
かし、サドル・サドル形ではコストが高くなる欠点があ
る。ニッケル−銅−亜鉛系の物は、磁歪が大きく、通常
のTVの水平周波数15.75KHzは可聴帯域であるため、うな
り音が大きく、また原料のニッケルそのもののコストが
高いという欠点がある。
従来の偏向ヨーク用コアを第6図に示す。偏向ヨーク用
コア11は一般に小径端部11Aから大径端部11Bに向かって
拡開するラッパ形状で、フェライト材質のコア材質の熱
伝導率は、3〜5W/mKと低いので、内部で発生した熱を
外部に逃がすためには良い構造であるとは言い難い。特
に、プラスチックセパレータにコアが接着剤で接着され
た構造の場合、プラスチックセパレータとコアとの間は
密閉され放熱されにくいという問題をも有している。
従来の偏向ヨーク用コア11を用いた従来の偏向ヨークを
第7図に示す。偏向ヨークは、一般に筒状をなし、偏向
ヨーク用コア11に巻線2,3が施された後CRT(陰極線管)
の頸部4の外周を被うように取付けられ使用される。偏
向ヨークは水平方向に偏向する水平偏向コイル3と垂直
方向に偏向する垂直偏向コイル2とから組合わされる。
これら両コイル2,3に電流を流すことによって発生した
磁界により、電子ビームを偏向する部品である。前記偏
向ヨーク用コア11には主としてフェライトが使用されて
おり、このフェライトコアに直接に垂直偏向コイル2を
トロイダル形に巻回し、水平偏向コイル3は筒状のセパ
レータ5にサドル形に巻回したセミトロイダル形偏向ヨ
ークが主流となっている。第8図は第7図のC−C断面
矢視図を示したものである。
偏向ヨークで発生する熱の大部分は、水平,垂直両コイ
ル2,3に流れる銅損によって占められる。特に周波数の
低い一般TVでは、コア自身の損失による発熱は、銅損に
よる発熱と比較すると、かなり小さいため偏向ヨークの
温度上昇の主原因とはなっていない。偏向ヨーク用コア
11とコイル2,3の温度上昇を実際に同時測定してみる
と、電源投入後、コイル2,3の温度が上昇し、次にかな
り時間が経ってからコア11の温度がコイル2,3の温度に
近い値まで上昇する。これは、コイル2,3の銅損が偏向
ヨークの温度上昇の主原因であることを示している。
第7図に示すように一般的なセミトロイダル形の偏向ヨ
ークにおいては、垂直偏向コイル2は偏向ヨーク用コア
11に直接巻回されているため、外へ放熱しやすいが水平
偏向コイル3は、セパレータ5の内側に巻回されている
ため水平偏向コイル3の熱が外へ放熱されずにセパレー
タ5の内側にこもりやすくなる。また垂直偏向コイル2
の下半分側及び水平偏向コイル3の下半分側は上方へ熱
が逃げようとするため偏向ヨーク用コア11の外周上面が
外周下面より15℃以上高くなる。
(考案が解決しようとする課題) 安価で放熱効果の大きい偏向ヨークを提供することにあ
る。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) この目的を達成するための本考案の構成は、ラッパ状に
巻回形成された水平偏向コイルと、セパレータを介して
前記水平偏向コイルの外周に配置された小径端部から大
径端部に向かって拡開するラッパ形状の偏向ヨーク用コ
アと、この偏向ヨーク用コアに巻回された垂直偏向コイ
ルからなる偏向ヨークにおいて、前記偏向ヨーク用コア
の壁面に少なくとも1個の小径の貫通孔を設けると共に
前記セパレータの壁面に、前記コアの壁面に設けられた
貫通孔に対応する位置にその貫通孔よりも径の大きな貫
通孔を少なくとも1個設けたものである。
(作用) 上述した構成に基づく本考案の偏向ヨークの作用は、偏
向ヨーク用コアに設けられた貫通孔より水平,垂直両偏
向コイルの発熱を対流により外部へ放熱する。更に、セ
パレータに設けられた貫通孔よりセパレータ内面のコイ
ルの発熱を対流により放熱し、更に、偏向ヨーク用コア
に設けられた貫通孔より放熱する。
(実施例) 実施例について図面を参照して説明する。
第1図は、本考案の一実施例に用いられる偏向ヨーク用
コアの斜視図、第2図と第3図は、本考案の第1実施例
を示す図で、第2図は偏向ヨークの断面図で、第3図は
第2図のA−A断面矢視図である。
1はフェライト磁性体等からなる偏向ヨーク用コアで、
小径端部1Aから大径端部1Bに向かって拡開する略一様肉
厚のラッパ形状で、コアの壁面に複数個(4個)の小径
の貫通孔1Cを有している。この貫通孔により対流が起こ
り易くなり放熱効果が大きいという特性を有している。
図2において、2は、電子ビームを垂直方向に偏向する
垂直偏向コイルで、偏向ヨーク用コア1にトロイダル形
に巻回されている。5はプラスチックからなるセパレー
タで小径端部から大径端部に向かって拡開するラッパ形
筒状をしている。3は電子ビームを水平方向に偏向する
水平偏向コイルで、セパレータ5の内面にサドル形に巻
回されている。セパレータ5は大径端部をCRT画面側と
し、CRTの頸部4の外周を被うように配置され、偏向ヨ
ーク用コア2はセパレータ5と同様に大径端部をCRT画
面側としてセパレータ5の外側に同軸的に配置されてい
る。また偏向ヨーク用コア1は壁面に約3mmの小径の貫
通孔1Cを複数個(4個)あけていて、垂直偏向コイル2
は、これら貫通孔1Cを避けるように巻回されている。両
コイル2,3に電流を流し電子ビームを偏向すると、水平
偏向コイル3からの発熱は貫通孔1Cを通って外部へ熱が
逃げる。このため偏向ヨーク用コア1の温度上昇は、貫
通孔1Cの無い物と較べ約10℃減少する。貫通孔1Cの孔の
径は大きいと、或いは数が多いと磁界分布が乱されるの
で、最適な大きさと数を考慮して設計する必要がある。
また貫通孔1Cは放熱面積を増やす働きもあるので、垂直
偏向コイル2,偏向ヨーク用コア1の発熱の放熱をも促す
働きがある。
更に、第2実施例を第4図,第5図を参照して説明す
る。第4図は偏向ヨークの断面図で第5図は、第4図の
B−B断面矢視図である。
第2実施例は、第1実施例に対しセパレータ5に貫通孔
5Aを付加したものである。貫通孔5Aは、水平偏向コイル
3の形状を保ち得る程度の孔(10mm径)が壁面に複数個
(4個)あいている。この位置は、偏向ヨーク用コア1
の貫通孔1Cの付近に設けられ、水平偏向コイル3や、該
コイル3とCRTの頸部4のすきま部の熱をこのセパレー
タ5の貫通孔5Aより上方へ放熱し、更に貫通孔1Cより上
方へ放熱する働きがあり、偏向ヨーク用コア1の温度上
昇は、貫通孔1C,5Aの無い物と較べ約15℃減少する。偏
向ヨーク用コア1の貫通孔1Cは、フェライト粉末をラッ
パ状にプレス成形する時に形成されるが、プレス成形
後、ドリル等で穴をあけて形成しても又は、コア焼成後
穴加工して形成してもよい。セパレータ5の貫通孔5A
は、加圧成形,射出成形等の成形時に成形して製作され
る。以上のような製作方法なので、安価に製作でき両コ
イル2,3からの放熱を増大することができ、偏向ヨーク
の温度上昇を低く抑えることができる。
[考案の効果] 以上述べた本考案の偏向ヨークによれば、壁面に少なく
とも1個の小径の貫通孔を設けると共にセパレータに
は、前記貫通孔に対応する位置にその貫通孔よりも大き
な径の貫通孔を設けたので、セパレータでの放熱作用を
大きくすることができると共に、このセパレータからの
放熱を偏向ヨーク用コアの貫通孔から上方へ放熱でき、
しかも偏向ヨーク用コアの貫通孔は小径となっているの
で磁界を乱すことがないという特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に用いられる偏向ヨーク用コ
アの斜視図、第2図は本考案の第1実施例を示す偏向ヨ
ークの断面図、第3図は第2図のA−A断面矢視図、第
4図は本考案の第2実施例を示す偏向ヨークの断面図、
第5図は第4図のB−B断面矢視図、第6図は従来の偏
向ヨーク用コアの斜視図、第7図は従来の偏向ヨークの
断面図、第8図は第7図のC−C断面矢視図である。 1,11…偏向ヨーク用コア、1A,11A…小径端部、1B,11B…
大径端部、1C,5A…貫通孔、1D…壁面、2…垂直偏向コ
イル、3…水平偏向コイル、4…CRTの頸部、5…セパ
レータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラッパ状に巻回形成された水平偏向コイル
    と、セパレータを介して前記水平偏向コイルの外周に配
    置された偏向ヨーク用コアと、この偏向ヨーク用コアに
    巻回された垂直偏向コイルとからなる偏向ヨークにおい
    て、前記偏向ヨーク用コアを、小径端部から大径端部に
    向かって拡開するラッパ形状とし、該コアの壁面に少な
    くとも1個の小径の貫通孔を設けると共に前記セパレー
    タの壁面に、前記コアの壁面に設けられた貫通孔に対応
    する位置にその貫通孔よりも径の大きな貫通孔を少なく
    とも1個設けたことを特徴とする偏向ヨーク。
JP1988121155U 1988-09-14 1988-09-14 偏向ヨーク Expired - Lifetime JPH0739162Y2 (ja)

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JPH0242354U JPH0242354U (ja) 1990-03-23
JPH0739162Y2 true JPH0739162Y2 (ja) 1995-09-06

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5447422A (en) * 1977-09-21 1979-04-14 Hitachi Ltd Deflecting yoke
JPS6071062U (ja) * 1983-10-21 1985-05-20 日本電気株式会社 偏向コイル

Also Published As

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JPH0242354U (ja) 1990-03-23

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