JPH06150848A - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
- Publication number
- JPH06150848A JPH06150848A JP30374692A JP30374692A JPH06150848A JP H06150848 A JPH06150848 A JP H06150848A JP 30374692 A JP30374692 A JP 30374692A JP 30374692 A JP30374692 A JP 30374692A JP H06150848 A JPH06150848 A JP H06150848A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deflection yoke
- magnetic core
- winding
- inorganic insulating
- coil
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁性コアと巻線間の電気絶縁性を保ちなが
ら、巻線の銅損により発生する熱を効率よく放散させ、
温度上昇を防止できる偏向ヨークを得る。 【構成】 磁性コア1の巻線2が施される面を含む一部
の面または全面に、アルミナ、シリカ、磁器、ガラス等
の高熱伝導率を有する無機質絶縁体層4を形成した偏向
ヨーク。
ら、巻線の銅損により発生する熱を効率よく放散させ、
温度上昇を防止できる偏向ヨークを得る。 【構成】 磁性コア1の巻線2が施される面を含む一部
の面または全面に、アルミナ、シリカ、磁器、ガラス等
の高熱伝導率を有する無機質絶縁体層4を形成した偏向
ヨーク。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は映像機器用の偏向ヨー
ク、特に銅損により発生する熱を放散できるようにした
偏向ヨークに関するものである。
ク、特に銅損により発生する熱を放散できるようにした
偏向ヨークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は映像機器用のサドル−サドル巻線
型偏向ヨークの斜視図、図5は従来の偏向ヨークを示す
断面図である。図において、1はラッパ状の磁性コア、
2はこの磁性コア1の内周部に配置されたサドル形のX
Y偏向用の巻線、3は磁性コア1と巻線との間に介在す
る樹脂製のセパレータである。
型偏向ヨークの斜視図、図5は従来の偏向ヨークを示す
断面図である。図において、1はラッパ状の磁性コア、
2はこの磁性コア1の内周部に配置されたサドル形のX
Y偏向用の巻線、3は磁性コア1と巻線との間に介在す
る樹脂製のセパレータである。
【0003】上記の偏向ヨークはディスプレイモニタ等
の陰極線管(CRT)などに装着して用いられ、巻線2
に信号電流を通電することにより、CRT等の電子線な
どをXまたはY方向に偏向させる。セパレータ3は巻線
2を保持するとともに、磁性コア1と巻線2を電気的に
絶縁するために用いられている。
の陰極線管(CRT)などに装着して用いられ、巻線2
に信号電流を通電することにより、CRT等の電子線な
どをXまたはY方向に偏向させる。セパレータ3は巻線
2を保持するとともに、磁性コア1と巻線2を電気的に
絶縁するために用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来の偏向ヨ
ークにおいては、セパレータ3は樹脂製であるため、熱
伝導率が低く、巻線2の銅損により発生する熱の放散が
妨げられ、温度上昇が避けられないという問題点があっ
た。
ークにおいては、セパレータ3は樹脂製であるため、熱
伝導率が低く、巻線2の銅損により発生する熱の放散が
妨げられ、温度上昇が避けられないという問題点があっ
た。
【0005】この発明は、上記のような従来の問題点を
解決するためになされたもので、銅損により発生する熱
を効率よく放散できる偏向ヨークを得ることを目的とす
る。
解決するためになされたもので、銅損により発生する熱
を効率よく放散できる偏向ヨークを得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は次の偏向ヨー
クである。 (1)磁性コアの巻線が施される面を含む面に、高熱伝
導率を有する無機質絶縁体層を形成した偏向ヨーク。 (2)放熱フィンを有する磁性コアの巻線が施される面
を含む面に、高熱伝導率を有する無機質絶縁体層を形成
した偏向ヨーク。 (3)無機質絶縁体層に黒化層を形成した上記(1)ま
たは(2)記載の偏向ヨーク。
クである。 (1)磁性コアの巻線が施される面を含む面に、高熱伝
導率を有する無機質絶縁体層を形成した偏向ヨーク。 (2)放熱フィンを有する磁性コアの巻線が施される面
を含む面に、高熱伝導率を有する無機質絶縁体層を形成
した偏向ヨーク。 (3)無機質絶縁体層に黒化層を形成した上記(1)ま
たは(2)記載の偏向ヨーク。
【0007】
【作用】この発明の請求項1の偏向ヨークにおいては、
無機質絶縁体層は巻線と磁性コアとの間を電気的に絶縁
するとともに、巻線の銅損により発生する熱を効率よく
放散させ、偏向ヨークの温度上昇を防止する。
無機質絶縁体層は巻線と磁性コアとの間を電気的に絶縁
するとともに、巻線の銅損により発生する熱を効率よく
放散させ、偏向ヨークの温度上昇を防止する。
【0008】この発明の請求項2の偏向ヨークにおいて
は、上記に加えて、放熱フィンにより放熱効果はさらに
高くなる。またこの発明の請求項3の偏向ヨークにおい
ては、これらに加え、黒化層の放熱促進作用により、放
熱効果はさらに高くなる。
は、上記に加えて、放熱フィンにより放熱効果はさらに
高くなる。またこの発明の請求項3の偏向ヨークにおい
ては、これらに加え、黒化層の放熱促進作用により、放
熱効果はさらに高くなる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1 図1は実施例1の偏向ヨークを示す図4の断面図であ
り、図において、図4および図5と同符号は同一または
相当部分を示す。4は磁性コア1の巻線2が施される
面、すなわち内周面に形成された無機質絶縁体層であ
り、アルミナ、シリカ、磁器、ガラス等の高熱伝導率を
有する無機質絶縁物質からなる。
る。 実施例1 図1は実施例1の偏向ヨークを示す図4の断面図であ
り、図において、図4および図5と同符号は同一または
相当部分を示す。4は磁性コア1の巻線2が施される
面、すなわち内周面に形成された無機質絶縁体層であ
り、アルミナ、シリカ、磁器、ガラス等の高熱伝導率を
有する無機質絶縁物質からなる。
【0010】上記の偏向ヨークは、従来の樹脂製のセパ
レータ3を用いることなく、無機質絶縁体層4の内側に
巻線2を配置して形成され、従来の偏向ヨークと同様
に、映像機器のディスプレイモニタ等のCRTなどに装
着して電子線などの偏向に用いられる。このとき無機質
絶縁体層4は、巻線2と磁性コア1間を電気的に絶縁す
るとともに、巻線の銅損により発生する熱を磁性コアに
伝え、放散させ、偏向ヨークコアの温度上昇を防止す
る。
レータ3を用いることなく、無機質絶縁体層4の内側に
巻線2を配置して形成され、従来の偏向ヨークと同様
に、映像機器のディスプレイモニタ等のCRTなどに装
着して電子線などの偏向に用いられる。このとき無機質
絶縁体層4は、巻線2と磁性コア1間を電気的に絶縁す
るとともに、巻線の銅損により発生する熱を磁性コアに
伝え、放散させ、偏向ヨークコアの温度上昇を防止す
る。
【0011】一般に、ディスプレイモニタ等のCRTの
偏向部より発生するロスとしては、鉄損が20〜30%
で、残りはX及びY偏向用の巻線における銅損である。
従ってディスプレイモニタが高解像度化し、偏向用巻線
に流れる偏向電流が高周波化するにつれ、この銅損をい
かに少なくするか、また発生した損失熱をいかに低減す
るかが重要である。
偏向部より発生するロスとしては、鉄損が20〜30%
で、残りはX及びY偏向用の巻線における銅損である。
従ってディスプレイモニタが高解像度化し、偏向用巻線
に流れる偏向電流が高周波化するにつれ、この銅損をい
かに少なくするか、また発生した損失熱をいかに低減す
るかが重要である。
【0012】無機質絶縁体の熱伝導率は、アルミナの場
合2.0W/m・K、磁器の場合1.5〜2.0W/m
K、ガラスの場合0.6〜1.4W/m・Kであり、樹
脂の場合0.2〜0.3W/m・Kに比べて3〜5倍の
高熱伝導率を有する。従って電気絶縁性を保ちながら、
効率よく銅損による熱を磁性コア1を経由して外部へ放
散することができる。
合2.0W/m・K、磁器の場合1.5〜2.0W/m
K、ガラスの場合0.6〜1.4W/m・Kであり、樹
脂の場合0.2〜0.3W/m・Kに比べて3〜5倍の
高熱伝導率を有する。従って電気絶縁性を保ちながら、
効率よく銅損による熱を磁性コア1を経由して外部へ放
散することができる。
【0013】実施例2 図2は実施例2の偏向ヨークを示す図4の断面図であ
る。この実施例では、無機質絶縁体層4は磁性コア1の
巻線2が施される面、すなわち内周面および外周面の全
面に形成されている。そして無機質絶縁体層4の全表面
に、黒化層5が形成されている。黒化層5は塗装により
形成されているが、不純物の添加その他の手段によって
もよい。
る。この実施例では、無機質絶縁体層4は磁性コア1の
巻線2が施される面、すなわち内周面および外周面の全
面に形成されている。そして無機質絶縁体層4の全表面
に、黒化層5が形成されている。黒化層5は塗装により
形成されているが、不純物の添加その他の手段によって
もよい。
【0014】上記のように構成された偏向ヨークにおい
ては、巻線2で発生する銅損による熱は、無機質絶縁体
層4から磁性コア1に伝導するほか、無機質絶縁体層4
の内周面側から外周面側に伝導し、放散する。さらに無
機質絶縁体層4の表面には黒化層5が形成されているた
め、放熱性はさらに向上している。
ては、巻線2で発生する銅損による熱は、無機質絶縁体
層4から磁性コア1に伝導するほか、無機質絶縁体層4
の内周面側から外周面側に伝導し、放散する。さらに無
機質絶縁体層4の表面には黒化層5が形成されているた
め、放熱性はさらに向上している。
【0015】実施例3 図3の(a)は実施例3の偏向ヨークを示す図4の断面
図、(b)は巻線を省略した斜視図である。この実施例
においては、磁性コア1の外周面には放熱フィン6が一
体成形により形成されており、無機質絶縁体層4は磁性
コア1の内周面に形成されている。
図、(b)は巻線を省略した斜視図である。この実施例
においては、磁性コア1の外周面には放熱フィン6が一
体成形により形成されており、無機質絶縁体層4は磁性
コア1の内周面に形成されている。
【0016】上記の偏向ヨークにおいては、無機質絶縁
体層4を介して磁性コア1に伝導する熱は、その外周面
から放散する際、放熱フィン6から効率よく放散する。
この実施例においても、表面に黒化層5を形成すると、
放熱効果はさらに改善される。
体層4を介して磁性コア1に伝導する熱は、その外周面
から放散する際、放熱フィン6から効率よく放散する。
この実施例においても、表面に黒化層5を形成すると、
放熱効果はさらに改善される。
【0017】なお、上記の実施例において、無機質絶縁
体層4は磁性コア1の巻線が施される面を含む面に形成
されていればよく、磁性コア1の一部の面でも全面でも
よい。また黒化層5も一部の面または全面に形成するこ
とができる。
体層4は磁性コア1の巻線が施される面を含む面に形成
されていればよく、磁性コア1の一部の面でも全面でも
よい。また黒化層5も一部の面または全面に形成するこ
とができる。
【0018】
【発明の効果】この発明の請求項1の偏向ヨークによれ
ば、磁性コアに高熱伝導率を有する無機質絶縁体層を形
成したので、磁性コアと巻線間の電気絶縁性を保ちなが
ら、巻線の銅損により発生する熱を効率よく放散させる
ことができ、これにより偏向ヨークの温度上昇を防止す
ることができる。
ば、磁性コアに高熱伝導率を有する無機質絶縁体層を形
成したので、磁性コアと巻線間の電気絶縁性を保ちなが
ら、巻線の銅損により発生する熱を効率よく放散させる
ことができ、これにより偏向ヨークの温度上昇を防止す
ることができる。
【0019】この発明の請求項2の偏向ヨークによれ
ば、上記に加えて、磁性コアに放熱フィンを形成したの
で、熱の放散効率はさらに高くなる。またこの発明の請
求項3の偏向ヨークによれば、さらに黒化層を形成した
ので、放熱性をさらに向上させることができる。
ば、上記に加えて、磁性コアに放熱フィンを形成したの
で、熱の放散効率はさらに高くなる。またこの発明の請
求項3の偏向ヨークによれば、さらに黒化層を形成した
ので、放熱性をさらに向上させることができる。
【図1】実施例1の偏向ヨークを示す断面図である。
【図2】実施例2の偏向ヨークを示す断面図である。
【図3】(a)は実施例3の偏向ヨークを示す断面図、
(b)は巻線を省略した斜視図である。
(b)は巻線を省略した斜視図である。
【図4】サドル−サドル巻線型偏向ヨークの斜視図であ
る。
る。
【図5】従来の偏向ヨークを示す断面図である。
1 磁性コア 2 巻線 4 無機質絶縁体層 5 黒化層 6 放熱フィン
Claims (3)
- 【請求項1】 磁性コアの巻線が施される面を含む面
に、高熱伝導率を有する無機質絶縁体層を形成したこと
を特徴とする偏向ヨーク。 - 【請求項2】 放熱フィンを有する磁性コアの巻線が施
される面を含む面に、高熱伝導率を有する無機質絶縁体
層を形成したことを特徴とする偏向ヨーク。 - 【請求項3】 無機質絶縁体層に黒化層を形成したこと
を特徴とする請求項1または2記載の偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30374692A JPH06150848A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30374692A JPH06150848A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 偏向ヨーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06150848A true JPH06150848A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=17924778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30374692A Pending JPH06150848A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06150848A (ja) |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP30374692A patent/JPH06150848A/ja active Pending
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