JPH0141153Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0141153Y2 JPH0141153Y2 JP16034383U JP16034383U JPH0141153Y2 JP H0141153 Y2 JPH0141153 Y2 JP H0141153Y2 JP 16034383 U JP16034383 U JP 16034383U JP 16034383 U JP16034383 U JP 16034383U JP H0141153 Y2 JPH0141153 Y2 JP H0141153Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic core
- coil
- deflection yoke
- ferrite
- deflection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 229910000808 amorphous metal alloy Inorganic materials 0.000 claims description 12
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 2
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 6
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 2
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- 229910001047 Hard ferrite Inorganic materials 0.000 description 1
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- 229910001004 magnetic alloy Inorganic materials 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案はブラウン管等に使用される偏向ヨーク
コイル用の磁心に係り、詳細には、中空円錐台と
円筒とを組合わせた略漏斗状の形状をした磁心の
材料としてその円筒部分の内側に非晶質合金の薄
帯をコイル状に巻いたものを用い、他の部分には
フエライトを用いることによつて、フエライトの
持つ高周波損失の少いという特性と、非晶質合金
の持つ透磁率が大であるという特性の双方を有効
に利用して性能の向上と小形化を図つた偏向ヨー
クコイル用磁心に関する。
コイル用の磁心に係り、詳細には、中空円錐台と
円筒とを組合わせた略漏斗状の形状をした磁心の
材料としてその円筒部分の内側に非晶質合金の薄
帯をコイル状に巻いたものを用い、他の部分には
フエライトを用いることによつて、フエライトの
持つ高周波損失の少いという特性と、非晶質合金
の持つ透磁率が大であるという特性の双方を有効
に利用して性能の向上と小形化を図つた偏向ヨー
クコイル用磁心に関する。
従来技術
撮像管内の電気像を走査し、またはブラウン管
の螢光面を走査してラスターをつくるために電子
ビームを水平および垂直に振らせるための偏向ヨ
ークコイルは従来第1図(断面図)に例示するよ
うなものを使用していた。すなわち同図におい
て、偏向ヨークコイル1は磁心2とこれに巻回さ
れたコイル3とから成り、ブラウン管11のネツ
ク部11Aに装着されている。コイル3は1組の
水平偏向コイルと1組の垂直偏向コイルとから成
つており、電子ビームをそれぞれ水平方向および
垂直方向に偏向せしめ、ブラウン管11の螢光面
にラスターをつくつている。第2図は磁心2の断
面図である。図示のように磁心2は略中空円錐台
の形状をした部分2Aと、略円筒状をした部分2
Bとが組合わせられた略漏斗状の形状をしてお
り、フエライト等の磁性材料から成形されてい
る。
の螢光面を走査してラスターをつくるために電子
ビームを水平および垂直に振らせるための偏向ヨ
ークコイルは従来第1図(断面図)に例示するよ
うなものを使用していた。すなわち同図におい
て、偏向ヨークコイル1は磁心2とこれに巻回さ
れたコイル3とから成り、ブラウン管11のネツ
ク部11Aに装着されている。コイル3は1組の
水平偏向コイルと1組の垂直偏向コイルとから成
つており、電子ビームをそれぞれ水平方向および
垂直方向に偏向せしめ、ブラウン管11の螢光面
にラスターをつくつている。第2図は磁心2の断
面図である。図示のように磁心2は略中空円錐台
の形状をした部分2Aと、略円筒状をした部分2
Bとが組合わせられた略漏斗状の形状をしてお
り、フエライト等の磁性材料から成形されてい
る。
この偏向ヨークコイルの垂直変向コイルには約
60Hzののこぎり波電流が流され、また水平偏向コ
イルには約15750Hzののこぎり波の電流が流され
るが、このような高周波電流が流れると、磁心2
にはうず電流が発生し、そのために高周波損失が
生ずる。この損失をなるべく少くするには磁心の
材料である磁性材料として電気抵抗のなるべく大
きなものを使用することが必要である。そのため
従来はこの磁心には電気抵抗の大きなフエライト
が常用されていた。
60Hzののこぎり波電流が流され、また水平偏向コ
イルには約15750Hzののこぎり波の電流が流され
るが、このような高周波電流が流れると、磁心2
にはうず電流が発生し、そのために高周波損失が
生ずる。この損失をなるべく少くするには磁心の
材料である磁性材料として電気抵抗のなるべく大
きなものを使用することが必要である。そのため
従来はこの磁心には電気抵抗の大きなフエライト
が常用されていた。
しかしながらまたブラウン管の主たる用途であ
るテレビジヨンのような家庭用電機品または音響
影像機器にとつては、その部品の小形軽量化とい
うものは絶えることのない要求であり、この偏向
ヨークコイルもその要求を免がれることはできな
い。偏向ヨークコイル用の磁心として常用されて
いるフエライトは、高周波性能には優れている
が、その磁気的性質、その中でも透磁率は必ずし
も満足できるものでなく、それが従来偏向ヨーク
コイルの小形軽量化に際しての問題点となつてい
た。
るテレビジヨンのような家庭用電機品または音響
影像機器にとつては、その部品の小形軽量化とい
うものは絶えることのない要求であり、この偏向
ヨークコイルもその要求を免がれることはできな
い。偏向ヨークコイル用の磁心として常用されて
いるフエライトは、高周波性能には優れている
が、その磁気的性質、その中でも透磁率は必ずし
も満足できるものでなく、それが従来偏向ヨーク
コイルの小形軽量化に際しての問題点となつてい
た。
考案の目的
本考案は以上述べた従来の偏向ヨークコイルの
問題点を解消し、高周波損失が少く、しかも小形
で性能のよい偏向ヨークコイル用磁心を提供する
ことを目的としている。
問題点を解消し、高周波損失が少く、しかも小形
で性能のよい偏向ヨークコイル用磁心を提供する
ことを目的としている。
考案の構成・作用
本考案は最近非晶質合金が開発され、実用に供
せられていることと、非晶質合金、フエライトお
よび偏向ヨークコイルには次に示す3つの特性が
あることを勘案してなされたものである。
せられていることと、非晶質合金、フエライトお
よび偏向ヨークコイルには次に示す3つの特性が
あることを勘案してなされたものである。
非晶質合金はきわめて大きな透磁率を有する
が、電気抵抗はフエライトに較べると小さいの
で、高周波性能はフエライトに劣る。
が、電気抵抗はフエライトに較べると小さいの
で、高周波性能はフエライトに劣る。
フエライトは透磁率は非晶質合金に劣るが、
高周波性能は優れている。
高周波性能は優れている。
高周波損失の原因となるうず電流は主として
磁心の外側部分に生ずる。
磁心の外側部分に生ずる。
すなわち本考案は偏向ヨークコイル用磁心の円
筒部分の内側に非晶質合金の薄帯をコイル状に巻
いたものを用い、他の部分にフエライトを用いる
ことによつて前記目的を達成している。
筒部分の内側に非晶質合金の薄帯をコイル状に巻
いたものを用い、他の部分にフエライトを用いる
ことによつて前記目的を達成している。
以下図面に基いて本考案の実施例について説明
する。第3図は本考案に係る偏向ヨークコイル用
磁心を例示した断面図である。同図において磁心
2の円筒部分の内側部分には非晶質合金の薄帯2
Cをコイル状に巻いて使用しており、他の部分は
フエライトを使用している。
する。第3図は本考案に係る偏向ヨークコイル用
磁心を例示した断面図である。同図において磁心
2の円筒部分の内側部分には非晶質合金の薄帯2
Cをコイル状に巻いて使用しており、他の部分は
フエライトを使用している。
この偏向ヨークコイル用磁心はその外側がフエ
ライト製であるために主として磁心の外側に生ず
るうず電流による損失はきわめてわずかですみ、
またその円筒部分の内側は非晶質合金の薄帯を用
いているので透磁率が大きく磁束密度が大きいた
め、小形でしかも効率および性能のよい偏向ヨー
クコイルを得ることができる。非晶質合金の薄帯
は平板状のものをコイル状に巻き、フエライト製
磁心の円筒部分の内側に挿入しているので、薄帯
が元の形状に戻ろうとするためにフエライト製磁
心部分に密着し、両者の間に接着剤等を介在させ
る必要はなく、いわゆる非晶質からなる磁性合金
の性質を効果的に利用できるし、組立てもきわめ
て容易である。以上の実施例は主として偏向ヨー
クコイルをブラウン管に装着した場合について述
べているが、この偏向ヨークコイルは撮像管等に
も同様に使用され、したがつて本考案も有効に実
施できる。
ライト製であるために主として磁心の外側に生ず
るうず電流による損失はきわめてわずかですみ、
またその円筒部分の内側は非晶質合金の薄帯を用
いているので透磁率が大きく磁束密度が大きいた
め、小形でしかも効率および性能のよい偏向ヨー
クコイルを得ることができる。非晶質合金の薄帯
は平板状のものをコイル状に巻き、フエライト製
磁心の円筒部分の内側に挿入しているので、薄帯
が元の形状に戻ろうとするためにフエライト製磁
心部分に密着し、両者の間に接着剤等を介在させ
る必要はなく、いわゆる非晶質からなる磁性合金
の性質を効果的に利用できるし、組立てもきわめ
て容易である。以上の実施例は主として偏向ヨー
クコイルをブラウン管に装着した場合について述
べているが、この偏向ヨークコイルは撮像管等に
も同様に使用され、したがつて本考案も有効に実
施できる。
考案の効果
本考案は偏向ヨークコイル用磁心の円筒部分の
内側に非晶質合金の薄帯をコイル状に巻いて挿入
して使用することにより次に示すようなすぐれた
効果を奏するものである。
内側に非晶質合金の薄帯をコイル状に巻いて挿入
して使用することにより次に示すようなすぐれた
効果を奏するものである。
高周波損失が少く、しかも小形で高性能の偏
向ヨークコイルを得ることができる。
向ヨークコイルを得ることができる。
組立てが容易であるためあまり原価高になら
ない。
ない。
偏向ヨークコイルの用途の如何によつて非晶
質合金部分の厚さ、長さを適宜変更し、その用
途に最適な偏向コイル用磁心を設計することが
できる。特に、高走査線数のブラウン管装置に
好適である。
質合金部分の厚さ、長さを適宜変更し、その用
途に最適な偏向コイル用磁心を設計することが
できる。特に、高走査線数のブラウン管装置に
好適である。
ブラウン管のネツク部はガラス製であり、こ
れに硬いフエライトが接する従来のものに較べ
て本考案のものは柔いバネ性の材料である非晶
質合金が接するため双方の破損が少く、製品の
信頼性が増大する。
れに硬いフエライトが接する従来のものに較べ
て本考案のものは柔いバネ性の材料である非晶
質合金が接するため双方の破損が少く、製品の
信頼性が増大する。
第1図は従来使用されている偏向ヨークコイル
を例示した断面図、第2図はその磁心を示した断
面図、第3図は本考案に係る偏向ヨークコイル用
磁心を例示した断面図である。 1…偏向ヨークコイル、2…磁心、2A…中空
円錐台部分、2B…円筒部分、2C…非晶質合金
薄帯、3…コイル、11…ブラウン管、11A…
ネツク部。
を例示した断面図、第2図はその磁心を示した断
面図、第3図は本考案に係る偏向ヨークコイル用
磁心を例示した断面図である。 1…偏向ヨークコイル、2…磁心、2A…中空
円錐台部分、2B…円筒部分、2C…非晶質合金
薄帯、3…コイル、11…ブラウン管、11A…
ネツク部。
Claims (1)
- 中空円錐台と円筒とを組合わせた略漏斗状の形
状を有し1組の水平偏向コイルと1組の垂直偏向
コイルとを巻回し、ブラウン管のネツク部に装着
して使用する偏向ヨークコイル用磁心において、
前記円筒部分の内側部分に非晶質合金の薄帯をコ
イル状に巻いたものを用い、他の部分にフエライ
トを用いたことを特徴とする偏向ヨークコイル用
磁心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16034383U JPS6067648U (ja) | 1983-10-17 | 1983-10-17 | 偏向ヨ−クコイル用磁心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16034383U JPS6067648U (ja) | 1983-10-17 | 1983-10-17 | 偏向ヨ−クコイル用磁心 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6067648U JPS6067648U (ja) | 1985-05-14 |
JPH0141153Y2 true JPH0141153Y2 (ja) | 1989-12-06 |
Family
ID=30352698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16034383U Granted JPS6067648U (ja) | 1983-10-17 | 1983-10-17 | 偏向ヨ−クコイル用磁心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6067648U (ja) |
-
1983
- 1983-10-17 JP JP16034383U patent/JPS6067648U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6067648U (ja) | 1985-05-14 |
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