JPH0739005Y2 - 紙幣識別機 - Google Patents

紙幣識別機

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JPH0739005Y2
JPH0739005Y2 JP3783389U JP3783389U JPH0739005Y2 JP H0739005 Y2 JPH0739005 Y2 JP H0739005Y2 JP 3783389 U JP3783389 U JP 3783389U JP 3783389 U JP3783389 U JP 3783389U JP H0739005 Y2 JPH0739005 Y2 JP H0739005Y2
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JP3783389U
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Inventor
則雄 野村
寛樹 濱崎
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グローリー工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、自動販売機等に適用される紙幣識別機にかゝ
り、特に1回の取引に複数枚の紙幣を順次受入れ可能と
され、かつこれらの紙幣の返却を可能とした一時保留機
能を有する紙幣識別機に関する。
(従来の技術) 自動販売機等に組込んで使用する紙幣識別機として従来
特開昭60-77288号公報に開示の紙幣装置がある。この装
置は、紙幣の挿入口から紙幣収納部までの搬送路を長く
形成し、この搬送路中に紙幣を順次停止させるようにし
て複数枚の紙幣の一時保留を可能とし、これら一時保留
紙幣の収納または返却を行なえるようになされている。
(考案が解決しようとする課題) しかるに上記従来の装置では、一時保留すべき紙幣の枚
数を増そうとすればその分紙幣搬送路を長くしなければ
ならず、そのため少なくとも紙幣識別部から収納部まで
の搬送路長を一時保留をしようとする紙幣枚数の長さ分
だけ距離が必要となり、これによって装置が大型化して
しまうことになる。またこの搬送路を屈曲させて設ける
ことにより或る程度の小型化は果せるとしても、これに
よると搬送路の構造が著しく複雑になり、識別機自体の
構成が煩雑になるという問題がある。さらに前述の一時
保留構造では、紙幣挿入口から識別完了までの搬送路の
搬送手段とその後の収納部手前までの搬送路の搬送手段
とをそれぞれ独立して駆動させることが必要であり、そ
してこれらの搬送手段の駆動を制御するためにはこれら
搬送路上に数多くのセンサを設けなければならず、この
点においても装置を複雑化するものとなる。
本考案はこれに鑑み、全体構成を著しく小型に構成する
ことができながら多数枚の紙幣の一時保留ができ、収納
および返却を任意に行なわしめることができる紙幣識別
機を提供することを目的としてなされたものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記従来技術が有する課題を解決するため、本考案は、
挿入された紙幣を搬送する搬送手段と、この搬送手段を
正逆回転駆動する第1の駆動手段と、前記搬送手段によ
る紙幣の搬送経路上に設けられ、この搬送手段により搬
送される紙幣の真偽を識別する識別手段と、この識別手
段により真紙幣と識別された紙幣を収納する収納部とを
備えた紙幣識別機において、前記搬送手段による搬送径
路上の識別手段と前記収納部との間に前記収納部と連通
して形成されるとともに紙幣の搬送方向長さより短い長
さを有し前記搬送手段により搬送される紙幣を一時保留
する一時保留部、この一時保留部に設けられ一時保留さ
れている紙幣を搬送する保留紙幣搬送手段、この保留紙
幣搬送手段を駆動する第2の駆動手段を有する一時保留
手段と、この一時保留手段による一時保留紙幣の収納部
への収納時に当該収納部内の収納紙幣の後端を前記搬送
手段から離間する方向に退避させ、前記収納部への送り
込み終了時には当該収納部からの退去により収納途中の
紙幣の収納動作を完了させるとともに搬送手段の搬送経
路に交差する方向に付勢された収納レバー、この収納レ
バーの前記収納部外への進退動作を行なわせる収納レバ
ー駆動手段、この駆動手段により前記収納レバーの先端
が収納部外へ退去した位置におかれたときその先端が搬
送手段の搬送経路面に交差した位置にあるか否かを検出
する収納レバー位置検知手段を有する紙幣収納手段とを
具備したことを特徴とする。
(作用) 一時保留部に保留されている紙幣の先端は収納部に達
し、付勢に抗して収納レバーを収納部内に押動する。
保留紙幣を収納部内に収納するときは、収納レバー駆動
手段によって収納レバーを収納部内に進入させ、収納部
内の紙幣の後端を搬送経路から離間する方向に退避させ
る。そして、第2の駆動手段によって保留紙幣搬送手段
を駆動させて保留紙幣を収納部に送り込む。このとき、
収納済紙幣の後端が収納レバーによって退避させられて
いることにより、送り込まれた保留紙幣との衝突が回避
される。保留紙幣が送り込まれた後、収納レバー駆動手
段によって収納レバーを収納部外へ退去させ、保留紙幣
を収納済紙幣と一緒に収納部に収納する。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明する。
第1図に縦断側面を示すように、縦長形状の外筐1の正
面側(図において左側)の上下方向略中央部に紙幣挿入
部2が設けられ、この挿入部2の挿入口3の内方にはこ
の挿入口3部分から下方に至りU字状に折返されて上昇
する搬送経路を持つ搬送手段4が設けられている。また
外筐1の上部背側には紙幣Pを竪位置で整列収納する収
納部5が設けられており、この収納部5を構成する部分
1Aは外筐1の下端を支点6として矢印のように開けるこ
とができるようになっている。
前記搬送手段4は、図示の実施例では前記挿入口3の内
端よりやゝ下位に位置するプーリー7と外筐1の下方部
に位置するプーリー8,9,10にわたって巻回された第1ベ
ルト11と、外筐1の上方部で前記収納部5に一部が進入
して位置するプーリー12と外筐1の下方部で前記プーリ
ー8,9間に位置するプーリー13に巻回された第2ベルト1
4とで構成されており、第1ベルト11のプーリー7,10間
の区域で両ベルト11,14が接触されている。これらベル
ト11,14は並列される複数本からなっている。
上記第2ベルト14の上部のプーリー12は、第1の駆動手
段M1(モータ)により正逆回転駆動自在とされている。
前記第1ベルト11と第2ベルト14とが接触されている区
域内に識別手段15が設けられている。この実施例では、
紙幣Pのインキの磁力をもって鑑別する磁気ヘッド16,1
7が用いられている。
前記収納部5の下端に対応する位置の搬送経路上には、
紙幣Pの搬送軌道を間にして相対向する第1、第2の回
転体18,19からなる挟持回転体20が設けられ、一方の回
転体18(この実施例では第1の回転体)が第2の駆動手
段M2(モータ)により正逆回転駆動自在とされている。
他方の回転体19はその上部が収納部5の下底部を構成す
る紙幣ガイド21の上面よりやゝ突出して設けられてい
る。そしてこれら第1、第2の回転体18,19は、第2図
にみられるように紙幣Pの巾方向両側部近傍に位置する
よう左右一対ずつのローラからなっている。
上記挟持回転体20の近傍には、この挟持回転体20によっ
て収納部5側に搬送された紙幣Pを収納部5内に確実に
送り込むための紙幣収納手段22が設けられている。
この紙幣収納手段22は、第2図、第3図および第7図
(A)〜(D)に示すように、側面形状がく字状に屈曲
され上部が前記第1、第2の回転体18,19より内側で紙
幣ガイド21,21を避ける形状とされた収納レバー23を有
し、この収納レバー23の基部が紙幣ガイド21の下方に延
びる垂直部21Aの側面に固定されたソレノイド24のプラ
ンジャ25にピン26により枢支され、その先端部23Aが前
記搬送経路を斜めに横切って進出した位置に弱いバネ27
により付勢されており、搬送経路を搬送される紙幣Pが
当ったときこれにより搬送経路外へ押し戻されるように
なっている。またソレノイド24の励磁時にプランジャ25
が引き戻されたとき収納レバー23の先端部23Aが挟持回
転体20の上下方向略中央に位置され(第7図(A),
(B))、非励磁時には少なくとも収納部5側の第2の
回転体19の上部を超える位置に進出されるようになって
いる(第7図(C),(D))。
上記収納レバー23の枢支ピン26の両端には収納レバー23
の横揺れを防ぐためのピニオン28,28が回転自由に取付
けられ、前記紙幣ガイド21の垂直部21Aに設けられたラ
ック29,29に噛合されている。なおこれはローラとレー
ルであってもよい。
第2図中符号30は前記垂直部21Aに突設されたガイドピ
ンで、収納レバー23のガイド溝23Bに嵌合されて収納レ
バー23に直進性を与えている。また23CはセンサS5を作
動する検知部で、第7図(A)の位置にあることを検知
する。
紙幣挿入部2は、第4図乃至第6図に示すように外筐1
の前面に設けられるもので、この挿入部2を構成する筐
体31のフランジ31A,31Aにより外筐1にビス等により固
着されるようになっている。この筐体31は前面に紙幣P
の挿入方向の幅よりもやゝ広幅の開口部32を有し、この
開口部32の上部の庇部33の内方の下向きに湾曲する上部
ガイド部34と、開口部32の下縁から斜め上方内部に延び
る下部ガイド部35とで紙幣挿入口3が断面略S字状に形
成され、その挿入口3の内端が第1ベルト11の上部のプ
ーリー7の上面に略一致されて開口されており、この挿
入口3から挿入された紙幣Pが前記プーリー7に巻回さ
れている第1ベルト11と、その直上にあるガイドローラ
36との間に受入れられて他側の第2ベルト14との間へ送
り込まれるようになされている。
前記開口部32の上部には板状のカバー37の上端がヒンジ
38により枢着され、その下端は開口部32の下縁外面に当
接して閉止されるようになっており、カバー37の下端の
つまみ37Aに手を掛けて手前にひらくことができる。
前記ヒンジ38より外側に位置する庇部33には、第4図お
よび第5図示のように正面よりみて中央から左右に下り
傾斜した山形状をなす排水樋39が形成され、紙幣挿入部
2に降りかゝる雨水が左右に振り分けられて排水され、
開口部32内に浸入しないようになっている。また下部ガ
イド部35には、その両側端と中間部にそれぞれ凹部40,4
1が形成されており、主として左右側部の凹部40,40は水
はけの機能を持ち、中間の凹部41,41は第1ベルト、第
2ベルト11,14の配置位置に対応させてあり、下部ガイ
ド部35の表面が濡れていても紙幣Pの第1,第2ベルト1
1,14に挟まれる部位は水濡れしないようになされ、搬送
に支障をきたさぬようになっている。
収納部5内には、内部に垂直姿勢で受入れられる紙幣P
がそわされる押圧板42を有し、その背面側がバネ43,43
を介して支持されている。この押圧板42の背面に対向す
る位置の収納部5内には収納紙幣満杯検知用センサS7
設けられ、押圧板42が収納紙幣に押されてこのセンサS
が作動したとき収納部5内の紙幣が満杯になったことを
知らせるようになっている。
搬送手段4の下方の折返し部に設けられる紙幣通過検知
部44は、第1、第2ベルト11,14間で形成される搬送経
路中に進退する検知レバー45が軸46により上下方向へ揺
動可能に設けられ、常時はバネ47による牽引により第1
図示ののように搬送経路に直交するよう突出姿勢におか
れており、その後端がセンサS4に関係し、上記の突出姿
勢にあるときはセンサS4から離間し、上方または下方に
揺動したときその検知レバー45がセンサS4を作動させる
ようになっている。
このセンサS4の上方に位置し第1ベルト11の終端側のプ
ーリー10の軸には、周面にゴム等の柔軟性を有する材料
からなる多数の羽根が植立された紙幣寄せローラ48が設
けられ、このローラ48は矢印方向、すなわち挿入された
紙幣Pの後端を第2ベルト14面から離間させる方向への
回転が与えられており、紙幣Pをガイド21の垂直部21A
側へ寄せて後続紙幣が第1ベルト11面にそって進入され
るようにしている。
各センサは第1図に配置例を示しており、これらのセン
サの機能は下記の通りである。
センサ(S1) 紙幣挿入部2に設けられ、紙幣Pの有無の検知。
センサ(S2)(フォトセンサ) 紙幣Pの有無、および紙幣Pのフォトパターンの検知。
センサ(S3)(カラーセンサ) 紙幣Pの有無、および紙幣Pのカラーパターンの検知。
センサ(S4) 検知レバー45の位置検知用で、検知レバー45が定位置に
あるか否かの検知。
センサ(S5) 収納レバー定位置検知用で、収納のレバー23が紙幣収納
時に定位置に戻っているか否かの検知。
センサ(S6) 第1の駆動手段M1のクロック検知センサで、クロック数
をカウントするもの。
つぎに紙幣挿入から収納までの各構成部分の動作につい
て説明し、各部の具体的な作動タイミング等の一例につ
いては第12図のブロック図および第13図のフローチャー
トを参照して説明する。
まず紙幣Pの挿入に際しては、紙幣挿入部2のカバー37
をひらき、紙幣挿入口3に紙幣Pを挿入すると、その先
端が第1ベルト11とガイドローラ36に挟まれて取込ま
れ、ついで第1、第2ベルト11,14に挟まれて搬送され
る。この紙幣Pが識別手段15を通るとき紙幣の真偽、金
種等が判別される。紙幣Pの先端が検知レバー45に当る
とこれを押しのけて通り、挟持回転体20に挟まれて停止
する。このとき第7図(A)のように搬送経路に進入し
ておかれている収納レバー23の先端23Aに紙幣Pの先端
が当ってこれを押しのけて通過し、この際の収納レバー
23の揺動で紙幣Pの存在を作動部23CがセンサS5から離
間することで検知する。
挿入された1枚の紙幣Pを収納する場合は、第9図
(A)〜(D)のようにして一時保留部まで搬送され
る。その後収納指令があれば第1、第2の駆動手段M1,M
2の駆動により搬送手段4、挟持回転体20が駆動され、
その紙幣の収納部5内への収納動作が行なわれる。
挿入される紙幣が複数枚のときには1枚目の紙幣Pの先
端が挟持回転体20により挟持され、2枚目の紙幣Pが挿
入されると搬送手段4により同様に送られる。そのとき
1枚目の紙幣Pの後端は寄せローラ48の矢印方向への回
転によりガイド21の垂直部21A側へ寄せられ(第10図
(A))、第2ベルト14と先行紙幣との間がひらかれて
その間に後行紙幣の先端が進入することになり(第10図
(B))、衝突が回避される。
この2枚目の紙幣Pの先端が挟持回転体20に挟持される
際、先に挟持されていた紙幣Pも若干進行するため紙幣
同士の先端が段違い状態になって共に挟持される。
こうして所定枚数の紙幣が挿入され終ると、すべての紙
幣が挟持回転体20により挟持されて一時保留状態とな
る。
つぎに取込み指令により一時保留紙幣を収納部5内に収
納するときは、第11図(A)〜(C)のように挟持回転
体20が正転するとともに第2ベルト14が正転しかつ1枚
ずつの収納時と同様に収納レバー23が収納紙幣の後端を
押しのけ、一時保留されていた複数枚の紙幣を一括して
収納部5内へ送り込む。
一時保留状態から返却するときは、挟持回転体20の逆転
により紙幣の先端の挟持が1枚毎に解放され、搬送手段
4の逆転により紙幣挿入口3を通じて1枚ずつ返却され
る。
つぎにフローチャートにつき作用と併せて説明する。
,電源が投入されると、各部のチェックが行なわ
れ、異常がなければ紙幣Pの挿入に待機する。このとき
異常があればアラーム等により異常が知らされ、併せて
装置が停止される。
,紙幣挿入口3に紙幣Pが挿入されると、センサS1
がONとなり、まず一時保留枚数メモリ(第10図)内の記
憶値が「0」か否かがチェックされ、今回の取引におけ
る最初の紙幣挿入であるか否かがチェックされる。
未だ電源投入直後であり、今回の取引における最初の
取引処理であるから一時保留紙幣はない。したがって第
1駆動手段M1をそのまゝ正転させ、紙幣挿入口3に挿入
された紙幣Pを内部に取込む。
なお紙幣挿入口3に紙幣Pが挿入されたときすでに何
枚かの紙幣が一時保留されていれば、今回の取引におけ
る1枚目以降の紙幣の挿入であるので第1駆動手段M1
正転させてその紙幣を内部に搬送させるとともに第2駆
動手段M2を所定量正転させたのち所定量逆転させる。こ
の第2駆動手段M2の正転および逆転と第1駆動手段M1
正転による寄せローラ48の矢印方向への回転により一時
保留されている紙幣の後端がガイド21の垂直部21A側へ
寄せられ、新たに挿入された紙幣Pの先端が一時保留紙
幣の後端に衝突しないようにされる。
〜そして第1駆動手段M1の正転により、挿入された
紙幣Pの先端がセンサS2の位置まで搬送されると、識別
手段15により識別が開始され、その紙幣Pの後端がセン
サS3を通り抜けると第1駆動手段M1が停止し、紙幣Pの
搬送が停る。
〜ところでセンサS1がONとなり、第1駆動手段M1
正転したのちに所定時間経過してもセンサS2がONしない
場合には、搬送ミス等のトラブル、または紙幣が直ちに
抜き取られたものと判断し、第1駆動手段M1をセンサS1
がOFFになるまで逆転させ、そしてに戻る。
において、挿入された紙幣がセンサS3を通過して第
1駆動手段M1がOFFになると、識別手段15による識別結
果がチェックされる。
〜前記でのチェックの結果、真紙幣であると判断
されれば、まず一時保留枚数記憶メモリの記憶値に
「1」がプラスされる。そして第1駆動手段M1を正転さ
せるとともにこの第1駆動手段M1の回転量の計数を開始
する。第1駆動手段M1の回転量の計数値が所定値(紙幣
の先端が挟持回転体20まで搬送されるに足る値)に達す
れば第2駆動手段M2が正転される。これにより搬送手段
4を搬送される紙幣を挟持回転体20が挟持して搬送す
る。その後第1駆動手段M1の回転量の計数値が所定値
(紙幣先端が挟持回転体20によりわずかに挟持されるま
での値)に達すれば、第1駆動手段M1が停止される。こ
れにより紙幣は挟持回転体20のみで搬送される。その後
第2駆動手段M2の回転開始から所定時間が経過すると、
第2駆動手段M2が停止される。
ついでセンサS4がONが否かのチェックがなされる。
このときセンサS4がONでないと、紙幣の一時保留動作が
正常に終了しているのでに戻り、次の処理指令を待
つ。
一方、センサS4がONとなっていれば、紙幣の一時保留
動作が正常に終了していないため紙幣の返却動作に入
る。そこでまず一時保留部にこの紙幣以外の紙幣、すな
わち一時保留動作が正常に完了していない紙幣以外の紙
幣が存在するか否かがチェックされる。
〜前記で一時保留部にこれ以外の紙幣が存在しな
いと判断されゝば、まず第1駆動手段M1が逆転される。
そしてセンサS4がOFFとなり、紙幣が抜けきったか否か
がチェックされる。所定時間内にセンサS4がOFFになら
なければ挟持回転体20によりこの紙幣が挟持状態にある
とも考えられるので、第2駆動手段M2を所定時間逆転さ
せて再びセンサS4がOFFとなったか否かがチェックされ
る。この第2駆動手段M2の駆動開始から所定時間経過し
てもセンサS4がOFFにならなければ異常と判断し、装置
を停止させる。
前記またはでセンサS4がOFFとなったことを判断
したら、次にセンサS3がONとなったか否かがチェックさ
れる。こゝでセンサS3がONでなければセンサS3とS4との
間で紙幣の折れ等の異常状態にあるので装置が停止され
る。
〜一方、でセンサS3がONとなったことがチェック
されると、まず一時保留枚数記憶メモリの記憶値が
「1」ダウンし、センサS2がONになるまで待ち、センサ
S2がONになればセンサS1がONになるまで待つ。そしてセ
ンサS2がOFFとなれば、紙幣がセンサS2の手前、すなわ
ち紙幣挿入口3側まで返却されているので、それから所
定時間後の紙幣が或る程度紙幣挿入口3から突出したと
きに第1駆動手段M1が停止される。その後紙幣が抜きと
られることによりセンサS1がOFFとなるまで待つ。この
センサS1がOFFになればに戻る。
〜前記で一時保留部に一時保留動作が正常に完了
していない紙幣以外の紙幣が一時保留されていれば、第
1駆動手段M1を逆転させると同時に第2駆動手段M2が所
定時間正転後所定時間逆転する。なおこの第2駆動手段
M2の正転、逆転は、一時保留されている紙幣の後端が寄
せローラ48により折り込まれることを防止するためであ
る。そしてセンサS4がOFFとなり、紙幣がこゝを抜けき
ったか否かがチェックされる。もし所定時間内にセンサ
S4がOFFにならなければ挟持回転体20により紙幣が挟持
されている状態にあるとも考えられるので、第2駆動手
段M2を所定時間逆転させる。そして再びセンサS4がOFF
となったか否かをチェックする。もし第2駆動手段M2
2回目の駆動開始から所定時間経過してもセンサS4がOF
Fにならなければ異常と判断し、装置が停止される。
〜前記またはにおいてセンサS4がOFFになった
ことが検知されるとへ進む。また同時に第2駆動手段
M2をセンサS4がONになるまで逆転させ、その後所定時間
第2駆動手段M2を正転させる。これは次に紙幣が挿入さ
れたときに一時保留部での紙幣の先端部のずれ量を一定
に保つために行なわれる。
前記によるチェックの結果、NO、すなわち識別結果
が偽紙幣であると判断された場合には、まず一時保留紙
幣が存在するか否かがチェックされる。
〜前記で一時保留紙幣がないと判断された場合
は、第1駆動手段M1が逆転してその紙幣の返却を行な
う。そしてセンサS1がONとなったのちにセンサS2がOFF
になるとその後所定時間経過したのち第1駆動手段M1
停止する。そして紙幣が抜きとられることを待つ。この
紙幣が抜きとられてセンサS1がOFFになるとに戻る。
〜一方、前記で一時保留紙幣があるときは、第1
駆動手段M1を逆転してこの紙幣の返却を行なうと同時
に、第2駆動手段M2が所定時間正転したのち所定時間逆
転する。この第2駆動手段M2の正転、逆転は前記と同
じ理由である。その後前記〜の動作が行なわれ、
でセンサS1がOFFになればに戻る。一方、このとき第
2駆動手段M2をセンサS4がOFFになるまで再び逆転させ
る。そしてセンサS4がOFFになればこの時点から所定時
間第2駆動手段M2を正転させる。この〜の動作を行
なう理由は、〜の動作理由と同じである。
前記において紙幣が挿入されることがなければ、返
却指令の有無がチェックされる。
上記でのチェックの結果返却指令有のときはまず一
時保留枚数記憶メモリの記憶値が「0」か、否かがチェ
ックされる。この記憶値が「0」であればに戻る。
〜一方、上記におけるチェックの結果、記憶値が
「0」でないときは、第1駆動手段M1を逆転させると同
時に第2駆動手段M2を所定時間正転させたのち所定時間
逆転させる。この第2駆動手段M2の正転、逆転を行なわ
せる理由は〜と同じ理由である。そしてこゝでは挟
持回転体20による紙幣の挟持状態が1枚のみ解除される
まで第2駆動手段M2が逆転する。この第2駆動手段M2
逆転は、センサS4がONとなりかつ所定時間後停止させる
ことにより行なわれる。そしてセンサS3がONになれば、
一時保留枚数記憶メモリの記憶値が「1」ダウンする。
センサS2がONになるのを待ってセンサS2がONとなると、
センサS1がONになるまで待つ。そしてセンサS2がOFFと
なれば、それから所定時間経過後に第1駆動手段M1がOF
Fとなる。その後紙幣の抜きとりによりセンサS1がOFFに
なればに戻る。
前記で返却指令がなければ、次に収納指令があるか
否かがチェックされる。収納紙幣があればに戻る。
上記で収納指令があれば、一時保留紙幣のすべてを
収納するか否かがチェックされる。すなわち一時保留紙
幣の一部を釣銭として返却するか否かがチェックされ
る。
〜上記で一時保留紙幣のすべてを収納すると判断
されると、第1駆動手段M1が正転する。そして第2駆動
手段M2の正転、逆転を数回繰返したのち第2駆動手段M2
を正転させ第1駆動手段M1の正転開始から指定時間経過
すれば、第1、第2駆動手段M1,M2が停止する。この第
2駆動手段M2の正転、逆転の繰返し動作は、収納すべき
紙幣の先端と収納部5内の紙幣の中央部との衝突による
紙幣の収納ミスを防止するためである。第1、第2駆動
手段M1,M2が停止したのちソレノイド24がONとされ、収
納中の紙幣を収納部5内の紙幣と一緒にして収納する。
このときセンサS5がONであるか否かがチェックされる。
〜上記においてセンサS5がONとなっていれば、一
時保留紙幣が残っているので、再度収納動作が行なわれ
る。すなわち収納リトライ回数記憶メモリに「1」をプ
ラスした収納リトライ回数記憶メモリが「4」となった
か否かがチェックされる。この記憶値が「4」となって
いれば収納ミスとして装置が停止する。またこの記憶値
が「4」となっていなければへ戻る。
〜一方、前記でセンサS5がONとならなければ、紙
幣の収納が完了したものと判断し、まずソレノイド24が
OFFとされ、その後収納リトライ回数記憶メモリおよび
一時保留枚数記憶メモリの各記憶値がリセットされる。
そしてセンサS7がチェックされる。このセンサS7は収納
部5の満杯検知センサであり、満杯であればONとなり、
このときには装置が停止する。またこのセンサS7がONに
なっていなければに戻る。
〜前記において一時保留紙幣中の一部の紙幣を返
却し、残りを収納するものと判断されたときは、まず返
却すべき枚数を返却枚数記憶メモリに記憶させる。そし
てこのメモリの記憶値が「0」となるまで前記〜と
ほぼ同じ動作により返却が行なわれる。返却枚数記憶メ
モリの記憶値が「0」になると、返却動作が終了とな
り、残りの紙幣の収納動作に移行するためにに進む。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、一時保留紙幣の収
納部への収納時には紙幣収納手段の収納レバーの収納部
内への進入により収納部内の既存の収納紙幣の後端を押
しのけることによって収納部内へ送り込まれる紙幣の先
端との衝突力が生じず、また紙幣が収納部内へ収納され
たのちは収納レバーの収納部外への退避により収納部内
への紙幣の収納が完全に行なわれ、さらに保留紙幣の返
却時にも収納済紙幣との分離が確実になされ、収納済紙
幣の逆流がないなど、収納部への挿入時はもとより収納
後も紙幣の混乱がなく、さらに識別機として小型化がで
き、構造も簡単であるから安価に提供することができる
などの種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断側面図、第2図は
同一部の正面図、第3図は第2図における収納レバーの
斜視図、第4図は第1図における紙幣挿入部の正面図、
第5図は同カバーを除去した斜視図、第6図は第4図の
VI-VI線断面図、第7図(A)〜(D)は収納レバーの
作動説明図、第8図は第1図における検知レバーの作動
説明図、第9図(A)〜(D)は紙幣の1枚毎ごとの収
納状況の説明図、第10図(A)〜(D)は複数枚を一時
保留する状況の説明図、第11図(A)〜(C)は一時保
留紙幣を収納部へ収納する状況の説明図、第12図は制御
ブロック図、第13図(A)〜(F)はフローチャートで
ある。 1……外筐、2……紙幣挿入部、3……紙幣挿入口、4
……搬送手段、5……収納部、15……識別手段、18……
第1の回転体、19……第2の回転体、20……挟持回転
体、22……紙幣収納手段、23……収納レバー、M1……第
1の駆動手段、M2……第2の駆動手段、P……紙幣。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入された紙幣を搬送する搬送手段と、こ
    の搬送手段を正逆回転駆動する第1の駆動手段と、前記
    搬送手段による紙幣の搬送経路上に設けられ、この搬送
    手段により搬送される紙幣の真偽を識別する識別手段
    と、この識別手段により真紙幣と識別された紙幣を収納
    する収納部とを備えた紙幣識別機において、前記搬送手
    段による搬送経路上の識別手段と前記収納部との間に前
    記収納部と連通して形成されるとともに紙幣の搬送方向
    長さより短い長さを有し前記搬送手段により搬送される
    紙幣を一時保留する一時保留部、この一時保留部に設け
    られ一時保留されている紙幣を搬送する保留紙幣搬送手
    段、この保留紙幣搬送手段を駆動する第2の駆動手段を
    有する一時保留手段と、この一時保留手段による一時保
    留紙幣の収納部への収納時に当該収納部内の収納紙幣の
    後端を前記搬送手段から離間する方向に退避させ前記収
    納部へに送り込み終了時には当該収納部からの退去によ
    り収納途中の紙幣の収納動作を完了させるとともに搬送
    手段の搬送経路に交差する方向に付勢された収納レバ
    ー、この収納レバーの前記収納部外への進退動作を行な
    わせる収納レバー駆動手段、この駆動手段により前記収
    納レバーの先端が収納部外へ退去した位置におかれたと
    きその先端が搬送手段の搬送経路面に交差した位置にあ
    るか否かを検出する収納レバー位置検知手段を有する紙
    幣収納手段とを具備したことを特徴とする紙幣識別機。
JP3783389U 1989-03-31 1989-03-31 紙幣識別機 Expired - Lifetime JPH0739005Y2 (ja)

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