JPH0738850Y2 - 電気泳動用ゲル注入治具及び電気泳動装置 - Google Patents

電気泳動用ゲル注入治具及び電気泳動装置

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JPH0738850Y2
JPH0738850Y2 JP14240689U JP14240689U JPH0738850Y2 JP H0738850 Y2 JPH0738850 Y2 JP H0738850Y2 JP 14240689 U JP14240689 U JP 14240689U JP 14240689 U JP14240689 U JP 14240689U JP H0738850 Y2 JPH0738850 Y2 JP H0738850Y2
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gel
glass plate
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寛 荒山
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電気泳動装置、特に電気泳動用のゲル注入治
具として使った後にそのまま電気泳動装置としても用い
ることのできる電気泳動装置に関する。
[従来の技術] 従来、電気泳動用の平板ゲルの作製は、次のようにして
行われていた。
まず、第5図に示されるように、ガラス板11bの両脇に
は隙間を形成するためのスペーサ12が縦に2本置かれ
る。次に、その上にゲル注入口15の切り欠きがあるガラ
ス板11aが重ねられ、この2枚の隙間にゲル作製溶液を
気泡の取り込みに注意しながら注入していって、前記泳
動用の平板ゲルを形成する。
ゲル作製溶液の注入時にはガラス板11a、11bの間やスペ
ーサ12の間からゲル作製溶液が洩れ出てしまうため何ら
かの手段でこれを防止する必要があった。
そこで、従来は次に述べるような電気泳動用のゲル注入
治具が用いられている。例えば、第5図に見られるよう
に、電気泳動用ゲルを作製する2枚のガラス板11a、11b
の外周のうち、ゲル注入口15を除く部分にテープ27を貼
りつけてゲルの洩れを防止することが一般に行われてい
る。
またこの他にも、キャスティングゲルによりガラス板の
底部を封じる手段やスタビライザーボックスによって洩
れを封じる手段、あるいはスライド法によるゲルの注入
手段などが用いられている。
このようにして作製された電気泳動用のゲルは、上記ゲ
ル注入治具であるテープ27を外し、そのガラス板ごと電
気泳動装置に移し換えてセットしてから、電気泳動を行
っていた。
[考案が解決しようする課題] 上記のように、従来の電気泳動装置における電気泳動用
のゲルは、まずゲル注入治具で作製され、次に電気泳動
装置に移し換えることが行われていたため、電気泳動装
置へのセットの手間がかかるという問題があった。
また、従来のテープ27によるゲル注入治具は、テープ27
によるパッキングが不完全なので、テープの端からゲル
が漏れるという問題がある。この漏れたゲルは、電気泳
動装置へセットする際に洗浄しなくてはならないので手
間がかかっていた。テープ以外のゲル漏れ防止手段もあ
るが、いずれも漏れ防止手段として不完全であったり、
ゲル板の準備に手間がかかるなどの問題があった。
さらに、テープ27を使ったゲルの作製には、ガラス板11
a、11bを準備し、その外周部にテープを貼りつける作業
およびこれをはがす作業などが余分に必要になるため手
間がかかっていた。
また、電気泳動を行う際に、通電発熱等により温度分布
が均一でなくなると、泳動方向が変わるスマイリング現
象が起きやすくなり、良好な電気泳動ができなくなると
いう問題がある。
考案の目的 本考案は上記問題点を解決することを課題としてなされ
たものであり、その目的はゲル注入治具から電気泳動装
置へのセットの手間をできるだけ省き、ゲル作製時にお
いて2枚のガラス板の隙間に注入したゲルが漏れないよ
うに保つとともに、ゲル板の準備の手間がかからず、ま
たガラス板の温度を一定に保つことのできる電気泳動装
置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案は、2枚のガラス板の
間にスペーサを挿入し、ガラス板の隙間にゲルを注入す
る電気泳動装置若しくは電気泳動用ゲル注入治具におい
て、前記ガラス板を載せる基板と、前記ガラス板のスペ
ーサ側の両側面に密接するパッキンと、該パッキンに挾
まれた前記ガラス板を上から押さえて固定させる中空の
透明なジャケットと、該ジャケットと前記基板とを固定
するフックと、前記ガラス板のゲル注入口と反対の端面
を着脱可能に密閉するフタとを備えたことを特徴として
いる。
[作用] 上記電気泳動装置によれば、スペーサを挿入した2枚の
ガラス板の隙間にゲルを注入する電気泳動装置におい
て、基板上のガラス板のスペーサを配置した両側面にパ
ッキンを密接させたことにより、ガラス板の側面からゲ
ルが漏れることが防止できる。
また、パッキンに挾まれたガラス板を中空の透明なジャ
ケットで上から押さえて固定し、ジャケットと基板とを
フックで固定することにより、ガラス板が安定して保持
されるとともに、ジャケット内に冷却液等を注入して恒
温槽とすることができ、透明なジャケットからガラス板
へのゲルの注入状態を確認しながら注入ができるため、
気泡などの確認が容易になった。
さらに、ガラス板のゲル注入口と反対に端面を着脱可能
なフタで密閉することにより、ガラス板の底からのゲル
の漏れを防ぐとともに、フタを外して電極との導通を得
ることができる。これにより、ガラス板を取り外す手間
をかけることなく素早く電気泳動装置として用いること
ができる。
[実施例] 以下、図面に基づいて、本考案にかかる電気泳動装置の
好適な実施例について説明する。
第1図は一実施例に係る斜視図、第2図は第1図のII-I
I線断面図、第3図は第2図のIII-III線断面図、第4図
は電気泳動装置の実施状態を示す断面図である。
この実施例の電気泳動装置は、第2図に示されるよう
に、2枚のガラス板11a、11bの間にスペーサ12を挿入し
て隙間を作り、このガラス板11a、11bの隙間にゲル13を
注入して電気泳動用の平板ゲルを作製するための治具と
しての機能も合わせ持ったものである。
この実施例では、第1図ないし第4図に見られるよう
に、基板14上にシリコンゴムの板状のパッキン22を設け
て、ガラス板11bの密着性をより高め、縦型として用い
てもガラス板をずれにくくした。このパッキン22を用い
る代わりに、ガラス板11bを基板14に直接接着固定して
前記と同様の効果を得ることもできる。
本実施例の電気泳動装置は、第2図に示されるように、
2枚のガラス板11a、11bの間にスペーサ12を挿入し、ガ
ラス板11a、11bの隙間にゲルを注入するゲル注入治具と
して使うことができる。
そのガラス板11a、11bにゲル13を注入する場合は、ガラ
ス板の底や、スペーサ12部分などから漏れやすいため、
これを防止して適正な電気泳動用のゲルを作製する必要
がある。
本実施例の装置は、第2図に見られるように、ガラス板
のスペーサ12側の両側面16に密接するパッキン17が配置
され、そのパッキン17に挾まれたガラス板を中空で透明
なジャケット18で上から押さえ、ジャケット18と基板14
とをフック19で固定するとともに、ガラス板のゲル注入
口15と反対の端面を着脱可能にフタ20で密閉することに
より、治具を兼ねた電気泳動装置でガラス板からのゲル
の漏れを防止することが可能になった。
このガラス板11a、11bを押さえるジャケット18は、加工
が容易で透明なアクリル樹脂を用いて形成している。ジ
ャケット18が透明であるため、ガラス板の隙間にゲル13
を注入する場合であっても、注入状態を確認しながら作
業が行えるので作業性が良好である。
ジャケット18と基板14とは、第1図に見られるような4
個所に設けられたフック19で確実に固定されている。さ
らに本実施例では、着脱可能なフタ20も同様のフック19
を用いて固定した。
ガラス板11a、11bのゲル注入口15は、ここからゲルの作
製溶液をピペット等で静かに注入する。一定時間置くと
作製溶液がゼリー状にゲル化して固まり、これが電気泳
動用の平板ゲルとなる。
本実施例では、第1図および第3図に示されるように、
バッファ部21(ゲルと電極とを導通させる緩衝液、例え
ば、電解液などを入れる部分)をジャケット18と一体化
させて形成したので、フタ20を取り外して第4図に示す
バッファ槽25に浸けることにより、ガラス板等の取り外
し作業をする手間をかけずに電気泳動を行うことができ
る。
また、前記一体化したバッファ部21aを第4図中に示す
バッファ部21aのように、着脱が容易なカセット式とす
ることができる。
本実施例の中空のジャケット18は、第4図に示されるよ
うに、バッファ部21に開けられた穴からバッファ液24a
が注入され、これがガラス板11a、11bを冷却し、恒温槽
の役目をはたすことができる。このため、電気泳動を行
う際の通電発熱等による温度分布の不均一をなくし、泳
動方向が変わるスマイリング現象の防止効果があり、良
好な電気泳動を行うことができる。
このように本実施例の電気泳動装置を用いることによっ
て、2枚のガラス板の隙間に注入したゲルの洩れがなく
なり、従来のようなテープを貼る手間が不要になって準
備が容易になった。また、スマイリング現象の起きにく
い電気泳動装置とすることができた。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案にかかる電気泳動装置によ
れば、ゲル注入治具と電気泳動装置の一部を兼ね備えて
いるため、新たにガラス板をゲル注入治具から電気泳動
装置へセットし直す手間が省けた。
またゲル作製時において2枚のガラス板の回りがパッキ
ンで覆われているため、注入したゲルがガラス板の端か
ら漏れることがなくなった。さらに従来のテープの着脱
などが不要になり、ゲル板の準備に手間がかからず、ま
たガラス板の温度を一定に保ってスマイリング現象の発
生し難い電気泳動装置とすることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、一実施例にかかる斜視図、 第2図は、第1図のII-II断面図、 第3図は、第2図のIII-III線断面図、 第4図は、電気泳動装置の実施状態を示す断面図、 第5図は、従来例の斜視図である。 11a、11b……ガラス板 12……スペーサ 13……ゲル 14……基板 15……ゲル注入口 16……側面 17……ジャケット 18……パッキン 19……フック 20……フタ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚のガラス板の間にスペーサを挿入し、
    ガラス板の隙間にゲルを注入する電気泳動用ゲル注入治
    具において、 前記ガラス板を載せる基板と、 前記ガラス板のスペーサ側の両側面に密接するパッキン
    と、 該パッキンに挾まれた前記ガラス板を上から押さえて固
    定させる中空の透明なジャケットと、 該ジャケットと前記基板とを固定するフックと、 前記ガラス板のゲル注入口と反対の端面を着脱可能に密
    封するフタを備えたことを特徴とする電気泳動用ゲル注
    入治具。
  2. 【請求項2】請求の範囲第1項記載の電気泳動用ゲル注
    入治具と、前記ガラス板の両端にそれぞれ設けられるバ
    ッファ槽と、これらのバッファ槽にそれぞれ設けられる
    電極と、を備え、使用に際し、前記フタを外した状態で
    該バッファ槽のバッファに前記ガラス板の端部を浸し、
    この状態で該電極に印加することを特徴とする電気泳動
    装置。
JP14240689U 1989-12-07 1989-12-07 電気泳動用ゲル注入治具及び電気泳動装置 Expired - Lifetime JPH0738850Y2 (ja)

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JPH0380358U JPH0380358U (ja) 1991-08-16
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