JPH0738819B2

JPH0738819B2 - ベッド付家具

Info

Publication number: JPH0738819B2
Application number: JP4198907A
Authority: JP
Inventors: 英幸山田
Original assignee: 英幸山田
Priority date: 1992-06-16
Filing date: 1992-06-16
Publication date: 1995-05-01
Anticipated expiration: 2010-05-01
Also published as: JPH05344921A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はベッドと組合わせて使用
できるようにしたベッド付家具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ベッドと家具を組合わせて使用で
きるようにしたものとして、ベッドの下方に抽斗等を設
けたものなどが知られているが、一般にベッドは全長が
長いので不使用時にも場所を占め、狭い場所で使用する
ことが難しかった。また通常、ベッドが就寝時のみ使用
するように構成されているので無駄がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、そのような
実情に鑑み、ベッド不使用時には分割して収納すること
ができ、また就寝時以外にもベッドの部分を使用できる
ようにしたベッド付家具を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題解決の手段】本発明によれば、家具本体の下方
にベッドを該家具本体との間に就寝のための適度な空間
を保持せしめて設け、また該ベッドの全長を複数の部分
に分割し、不使用時には上記分割したベッドを入れ子状
に組合わせて家具本体の下方に収納可能に構成したベッ
ド付家具が提供され、上記目的が達成される。

【０００５】本発明のベッド付家具は上述のように、
ベッドを復数の部分に分割し、不使用時には、この分割
したベッドを入れ子状に組合わせ、家具本体の下方に収
納できるようにしたので、別にベッドのためのスペース
を必要とせず、また家具本体は単にベッド収納用家具と
してだけでなく、種々の家具としても使用することがで
き、便利であり、ベッドも大した力を要せず、スライド
させて容易に家具本体内に押し込み収納することがで
き、また引出してベッドとして使用することができる。

【０００６】

【実施例】以下本発明の詳細を図示の実施例につき説明
する。本発明のベッド付家具は種々の種類の家具に適用
することができるが、図１乃至図５には机に適用した例
を示し、（１）は家具本体、（２）は天板、（３）は側
板、（４）は後板で、天板（２）の下面には、上記側板
（３）に設けた案内溝（５）に摺動自在に嵌着した補助
天板（６）が設けられている。

【０００７】上記天板（２）の下方にはベッド（７）が
設けられ、ベッド（７）と天板（２）の間には就寝のた
めの適度の空間（８）が形成されている。図においてベ
ッド（７）は頭部相当部分の上半部（７ａ）と足部相当
部分の下半部（７ｂ）に２分割され、下半部（７ｂ）は
家具本体（１）の側板（３）に設けた段部もしくは案内
溝に着脱自在に設けた基板（９）により形成され、基板
（９）の上にマットレス（１０）を載置してある。基板
（９）は側板（３）と後板（４）に固定してもよい。

【０００８】ベッド（７）の上半部（７ａ）は下半部
（７ｂ）の下方に入れ子状に組合わされ、キャスター
（１１）により引出しが可能であるが、家具の種類によ
っては下半部（７ｂ）以外の家具本体（１）の別の個所
に収納するようにしてもよい。

【０００９】上記ベッド（７）の上半部（７ａ）は下半
部（７ｂ）下方の収納空間（ａ）に収納される基体（１
２）を有し、また上記家具天板（２）とベッド（７）の
間の就寝空間（８）の開口部を塞ぐ大きさの前面板（１
３）を備え、基体（１２）の上面にはマットレス（１
４）が載置されている。（１３ａ）は前面板（１３）の
引手である。このマットレス（１４）の厚さは、図３に
示すように、引出して使用する状態において、ベッド下
半部（７ｂ）上のマットレス（１０）と同高となるよう
該マットレス（１０）よりも厚く形成されている。該マットレス（１０）よりも厚く形成されている。

【００１０】上記ベッド上半部（７ａ）の基体（１２）
の下部には必要に応じて抽斗（１５），（１５）を設け
てもよい。抽斗はベッド上半部（７ａ）の両側に設けて
もよい。（１６）は抽斗（１５）の引手である。

【００１１】而して図１、図３に示すように、ベッド上
半部（７ａ）を家具本体（１）から引出して下半部（７
ｂ）に隣接して並置し、それぞれにマットレス（１
４），（１０）を載置し、寝具を載せればベッドが完成
するので、通常のように就寝することができる。この際
ベッド上半部（７ａ）のキャスター（１１）にストッパ
ーを掛けて固定してもよく、また図示しないが上半部
（７ａ）と下半部（７ｂ）の間に適当な連結具を設けて
連結固定してもよい。また図３に示すように就寝中、ベ
ッド上に起上り、天板（２）の上、もしくは必要に応じ
補助天板（６）を引出し、その上で読書、筆記等を行う
ことができる。そしてベッド不使用時にはベッド（７）
から取外した寝具（図示略）や上半部（７ａ）のマット
レス（１４）を下半部（７ｂ）のマットレス（１０）の
上に積み重ね、上半部（７ａ）を下半部（７ｂ）の下方
の収納空間（ａ）に収納すれば図２、図４に示すように
家具本体（１）とベッド（７）をコンパクトにまとめる
ことができる。

【００１２】図５はベッドの他の例を示し、この場合は
り、下方に上半部（７ａ）の収納空間（ａ）を有し、キ
ャスター（１７）により移動可能としたもので、この場
合は上半部（７ａ）と下半部（７ｂ）を共に家具本体
（１）から引出し、さらに上半部（７ａ）を下半部（７
ｂ）から引出して本体（１２）上にマットレス（１４）
と寝具等を載せ、ベッドとして完成させてから家具本体
（１）内に収納して使用することができ、また分解も家
具本体（１）から引出して行い、再び家具本体（１）内
に収納し得るようにしたもので、ベッドの組立および分
解が家具本体（１）の外方で行い得るので操作が一層容
易となる。

【００１３】図６は本発明の他の実施例を示し、この場
合は天板（２）の上方に本棚等の棚部（１８），（１
８）を形成し、またテレビ、ワープロ、パソコン等のコ
ンピュ−タ、その他種々の機器類（１９）の載置部（２
０）を設けてある。このようにすれば、ベッドに臥した
ままテレビなどを見ることができ、またベッド上に座っ
てワープロ等の操作をすることができる。また、この場
合上半部（７ａ）の基体（１２）の上板部を傾斜できる
ようにして置けば臥したままでテレビ等を見るのに好都
合である。

【００１４】図７〜図９に示す実施例では側方に洋服だ
んす、寝具入れ、小物入れ、その他の収納部（２１），
（２２）を設けたものである。該収納部（２１），（２
２）は互いに背中合わせに設けられ、一方の収納部（２
１）は洋服等を吊すことができるよう縦長に作られてい
る。本棚等の棚部（１８），（１８）および機器類の載
置部（２０）等は前例と同様に設けられているが、その
一部または全部を洋服だんす、ロッカー等にしてもよ
い。また家具本体（１）はキャスター（２３）により移
動可能になっている。

【００１５】図１０、図１１に示す実施例ではベッド
（７）を３分割し、上半部（７ａ）と下半部（７ｂ）の
間に中間部（７ｃ）を設けたもので、中間部（７ｃ）は
側板（２４）と天板（２５）をもって下方に上半部（７
ａ）を収納し得る空間を家具本体（１）に取付けた下半
部（７ｂ）の収納空間（ａ）と連通せしめて設け、キャ
スター（２６）で移動可能としたもので、天板（２５）
は下半部（７ｂ）の基板（９）と同高で、上面にはマッ
トレス（１０）と同高のマットレス（２７）が載置され
ている。

【００１６】この例では図１０に示すようにベッド
（７）の下半部（７ｂ）と中間部（７ｃ）および上半部
（７ａ）を長手方向に並置して上例と同様にしてベッド
（７）を組立てることができ、また不使用時には、上半
部（７ａ）を中間部（７ｃ）と下半部（７ｂ）の下方に
収納してまとめ、家具本体（１）の下方に収納すること
ができ、また図１１に示すように上半部（７ａ）と中間
部（７ｃ）を家具本体（１）の下方から引出して椅子と
して使用することもできる。

【００１７】図１２、図１３には本発明の家具本体
（１）を鏡台とした実施例が示され、図において家具本
体（１）の前面には３面の鏡（２８），（２９），（３
０）が設けられ、中央の鏡（２９）が家具本体（１）に
固定され、両側の鏡（２８），（３０）が開き、三面鏡
として使用することができ、内部には洋服等の収納部
（３１）が形成されている。また鏡（２８），（２
９），（３０）等の下方には化粧品、用具等小物入れ用
の抽斗（３２）が設けられている。鏡（２８），（２
９），（３０）等は図１２、図１３に示すものよりさら
に前方に設けてもよく、この場合、収納部（３１）の前
面を塞ぎ扉を家具本体（１）の側方に設けてもよい。ま
た鏡は正面の１面だけでもよい。本実施例では鏡を前面
に設けたので鏡台として使用される許りでなく、狭い部
屋でも広く感じさせることができる。

【００１８】

【発明の効果】本発明のベッド付家具は上述のよう
に、ベッド（７）を複数の部分に分割し、不使用時には
この分割したベッドを入れ子状に組合わせて家具本体
（１）の下方に収納し得るように構成したのでベッドが
邪魔にならず、家具本体（１）はベッドの収納用の家具
としてだけでなく、上述の如く机等種々の家具として使
用することができるため、便利であり、その際、ベッド
の１部は椅子としても使用することができる。また上述
の如く分割したベッドを入れ子状に組合わせて家具本体
（１）の下方に収納するようにしたので、ベッドは別に
大した力を要せずに容易にスライドさせて押し込み収納
し、また引き出してベツ星として使用することができる
ので便利であり、かつベッドの形成および収納に時間を
要せず、従ってスペースの節約と共に時間の節約にもな
る優れた効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例を示すベッド使用状態の斜視
図。

【図２】図１に示す実施例のベッド収納状態の斜視図。

【図３】図１に示す実施例のベッド使用状態の部分縦断
側面図。

【図４】図２に示す実施例のベッド収納状態の部分縦断
側面図。

【図５】ベッドの他の形態を示す部分縦断側面図。

【図６】本発明の他の実施例を示す斜視図。

【図７】本発明のさらに他の実施例を示す斜視図。

【図８】図７に示す実施例のベッド使用状態の左側面
図。

【図９】図７に示す実施例のベッド使用状態の右側面
図。

【図１０】ベッドのさらに他の形態を示す部分縦断側面
図。

【図１１】図１０に示すベッドの他の使用状態の部分縦
断側面図。

【図１２】本発明を鏡台に適用した実施例を示す斜視
図。

【図１３】図１２に示す実施例の使用状態を示す斜視
図。

【符号の説明】

１…家具本体２…天板３…側板４…後板６…補助天板７…ベッド７ａ…ベッド上半部７ｂ…ベッド下半部７ｃ…ベッド中間部１０，１４…マットレス１３…前面板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】家具本体（１）の下方にベッド（７）を
該家具本体（１）との間に就寝のための適度な空間
（８）を保持せしめて設け、また該ベッド（７）の全長
を複数の部分に分割し、不使用時には上記分割したベッ
ド（７）を入れ子状に組合わせて家具本体（１）の下方
に収納し得るよう構成したベッド付家具。
【請求項２】上記複数に分割したベッドの足部相当部
分（７ｂ）を家具本体（１）に固定した請求項１に記載
のベッド付家具。
【請求項３】上記家具本体（１）が机である請求項１
または２に記載のベッド付家具。
【請求項４】上記家具本体（１）は棚部（１８）およ
びテレビ、コンピュータその他の機器類（１９）の載置
部（２０）を形成してある請求項１，２または３に記載
のベッド付家具。
【請求項５】上記家具本体（１）は洋服その他の収納
部（２１），（２２）を具備する請求項１，２，３また
は４に記載のベッド付家具。
【請求項６】上記家具本体（１）が前面に鏡を有する
請求項１，２，３，４または５に記載のベッド付家具。