JP3081047U

JP3081047U - 床頭台

Info

Publication number: JP3081047U
Application number: JP2001002131U
Authority: JP
Inventors: 哲哉横塚; 克人梶; 裕嗣斉藤; 正浩若原; 洋古本
Original assignee: 株式会社パースジャパン
Priority date: 2001-04-13
Filing date: 2001-04-13
Publication date: 2001-10-19
Anticipated expiration: 2007-04-13

Abstract

(57)【要約】【課題】患者がベッドに寝たままで、棚内の必要な品
物を容易に取り出すことのできる床頭台を提供すること
を課題とする。【解決手段】少なくとも一方の側面に、床頭台中に収
納した物品を側方から取り出すための取出口（２ａ，３
ａ）を設けたことを特徴とする。上記取出口（２ａ，３
ａ）は、通常は、ベッドの高さより高い位置に設けられ
る。取出口は、側壁板（２，３）に明けた孔により形成
してもよいし、或いはまた、前後の支柱（１３，１４）
間の少なくとも一部に側壁板を設けないことにより形成
するようにしてもよい。また、取出口の形状等は任意で
よい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ベッドの脇に設置して使用する床頭台（ベッドサイドキャビネット）の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

入院患者の日用品を収納しておくため、患者のベッドの脇に設置する床頭台は広く利用されている。床頭台には、通常、幾つかの引出しと棚が設けられているが、それらの引出しは床頭台の正面側から引き出されるようになっているため、床頭台の正面をベッドに向けて設置したのでは引出しを引き出すことができない。従って、床頭台は、その側面がベッド側に向くようにして設置されるのが通常である。そのため、床頭台の棚に収納した物品はベッドに寝たままでは取り出すことができず、少なくとも上半身を起こし、前にかがんだ状態で棚の中を覗きながら手を差し入れて取り出す必要があり、面倒であると共に、起き上がることのできない患者は必要な品物を取り出すことができず、非常に不便であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とするところは、患者がベッドに寝たままで、棚内の必要な品物を容易に取り出すことのできる床頭台を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的は、少なくとも一方の側面に、床頭台中に収納した物品を側方から取り出すための取出口を設けたことを特徴とする床頭台によって達成することができる。床頭台をベッドの右側に設置したときも、左側に設置したときも物品を取り出すことができるように、両側の側壁板に取出口を設けることが推奨される。また、取出口は、通常はベッドの高さより高い位置に設けられるが、下側の棚の品物も取り出せるようにするための取出口は、ベッドより低い位置になる場合もある。取出口は、側壁板に明けた孔により形成することも可能であるし、或いはまた、前後の支柱間の少なくとも一部に側壁板を設けないことにより形成することも可能である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照しつゝ本考案の構成を具体的に説明する。図１は、本考案に係る床頭台の一実施例を示す外観斜視図であり、図中、１は天板、２，３は側壁板、２ａ，３ａは側壁板２，３にそれぞれ明けた孔から成る取出口、４は戸棚、５はターンテーブル、６は上側の引出し、７はスライドテーブル、８は上側の棚、９は下側の引出し、１０は下側の棚、１１はキャスター、１２は上側の棚８に収納したティッシュケースである。図２は、本考案に係る床頭台のもう一つの実施例を示す外観斜視図である。

【０００６】まず、図１に示す実施例について説明する。このような床頭台の使用方法は任意であるが、一般的な例を挙げれば、次の通りである。戸棚４には、コップ、湯呑み茶碗等の食器や、菓子、果物等を収納する。ターンテーブル５上には、テレビを置く。上側の引出し６には、書類、筆記具、その他の小物を収納する。スライドテーブル７は、これを引き出して食べ物や飲物を置いたり、簡単な机がわりに使用する。上側の棚８には、ティッシュペーパーケース、新聞、雑誌等を収納する。下側の引出し９には、タオル、下着、パジャマ等を収納する。下側の棚１０には、洗面器、シャンプー、洗剤等を収納する。

【０００７】患者のベッドは、患者の頭が奥の方、足が手前の方となるように向けて、この床頭台の右側又は左側に置かれるが、ここでは、右側に置かれたものとして説明する。従来の床頭台のように、側壁板２に取出口２ａが明けられていないとすれば、例えば上側の棚８に収納されたティッシュペーパーケース１２からティッシュを取り出すとき、ベッドに寝ている患者は、少なくとも上半身を起こし、前にかがんだ状態で手を棚８の中へ差し伸ばして、ティッシュを引き出す必要がある。新聞、雑誌、その他の品物の場合も同様である。

【０００８】これに対して、本考案においては、側壁板２に取出口２ａとしての孔が明けられているので、図示するように例えばティッシュペーパーケース１２を棚８内でこの取出口２ａの近くに置いておけば、患者は寝たままでティッシュを引き出すことができる。新聞、雑誌、その他の品物も、取出口２ａから手を差し入れて取り出すことができる。

【０００９】ベッドが床頭台の左側に置かれた場合にも、棚８内の品物を容易に取り出すことができるように、図示した実施例では、もう一方の側壁板３にも取出口３ａが明けられている。取出口２ａ，３ａは、通常はベッドの高さより高い位置に設けられるが、棚８がベッドの上面より低い位置にある場合には、それに応じて取出口もベッドより幾分低くなる場合もある。また、取出口２ａ，３ａの大きさは任意であるが、図示する如く、ティッシュペーパーケース１２の外形より幾分小さくしておけば、ティッシュを引き出すときにケースが落下することがなく便利である。取出口２ａ，３ａの形状も、矩形に限らず、半円形、台形、その他、使い易さやデザイン上の観点から、さまざまな形態のものが可能である。

【００１０】次に、図２に示す実施例について説明する。前記実施例においては、側壁板２，３にそれぞれ孔２ａ，３ａを明けて、その孔を取出口２ａ，３ａとしたが、図２に示した実施例においては、前側の支柱１３と後側の支柱１４との間に側壁板２を取り付けずに、開放したままとし、その開放部分を取出口２ａ’（３ａ’）としたものである。図示した実施例では、前側の支柱１３と後側の支柱１４との間に側壁板２を全く取り付けていないが、使い易さやデザイン上の観点から、部分的に取り付けるようにしてもよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上記の如く構成されるから、本考案によるときは、患者がベッドに寝たままで、棚内の必要な品物を容易に取り出すことのできる床頭台を提供することができる。

【００１２】なお、本考案は上記の実施例に限定されるものでなく、例えば、棚や引出しの位置、それらの数は必要に応じて適宜変更可能であり、従って本考案はその目的の範囲内において上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る床頭台の一実施例を示す外観斜視
図である。

【図２】本考案に係る床頭台のもう一つの実施例を示す
外観斜視図である。

【符号の説明】

１天板２側壁板２ａ取出口３側壁板３ａ取出口４戸棚５ターンテーブル６上側の引出し７スライドテーブル８上側の棚９下側の引出し１０下側の棚１１キャスター１２ティッシュペーパーケース１３前側の支柱１４後側の支柱

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者若原正浩北海道札幌市東区北24条東18−３−５コーポ古木Ｂ−１ (72)考案者古本洋埼玉県日高市新堀173−３

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】少なくとも一方の側面に、床頭台中に収
納した物品を側方から取り出すための取出口（２ａ，３
ａ）を設けたことを特徴とする床頭台。
【請求項２】上記取出口（２ａ，３ａ）を、ベッドの
高さより高い位置に設けた請求項１に記載の床頭台。
【請求項３】上記取出口（２ａ，３ａ）を、側壁板
（２，３）に明けた孔により形成した請求項１に記載の
床頭台。
【請求項４】上記取出口（２ａ’，３ａ’）を、前後
の支柱（１３，１４）間の少なくとも一部に側壁板を設
けないことにより形成した請求項１に記載の床頭台。