JPH0738795A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH0738795A
JPH0738795A JP5181557A JP18155793A JPH0738795A JP H0738795 A JPH0738795 A JP H0738795A JP 5181557 A JP5181557 A JP 5181557A JP 18155793 A JP18155793 A JP 18155793A JP H0738795 A JPH0738795 A JP H0738795A
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Toshinobu Haruki
俊宣 春木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変倍レンズの位置を有限の分解能を有するA
/D変換器にてディジタル値に変換して位置データを作
成する際に、変倍レンズの移動速度とA/D変換器の出
力変化後の経過時間より該最小分解能以下の情報を補う
微データを作成し、A/D変換器の分解能を上げること
なく、実質的に同等の効果を得て、変倍レンズ群の位置
を高精度に検出し、この変倍レンズ群の位置に応じて決
まる合焦レンズの移動位置も正確に設定可能とし、一旦
合焦状態になった後にズーム動作を実行してもピンボケ
状態が発生することを防止する。 【構成】 変倍レンズ群1の位置を検出し、この位置を
有限の分解能を有するA/D変換器72にてディジタル
値に変換して位置粗データとしてを出力し、該位置粗デ
ータの変化時点からの経過時間を変倍レンズ群1の移動
速度に乗算し、該乗算値に基づく値を位置微データとし
て第2位置検出部9より出力し、位置粗データ及び位置
微データの加算値を変倍レンズ群の位置データとし、該
位置データにて決定される焦点距離に応じて合焦レンズ
2の移動位置を決定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変倍作用の機能を持
ち、焦点距離に応じて結像位置が変化するレンズ系を用
いたフォ−カスビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ等に用いられる合焦方式
は、移動させるレンズの種類によって、最前部(撮像素
子から最も離れた位置)のレンズ群を用いる前玉方式
と、それ以外の後段のレンズ群を用いる所謂インナー方
式がある。これら2方式の大きな相違点として、焦点距
離を変化させる変倍(ズーム)動作に於ける振舞があ
る。
【0003】前玉方式では、後方の変倍レンズ群の移動
に連動したカム機構を用いて補償用レンズを移動させる
ことで、変倍(ズーム)動作時に合焦レンズ群を移動さ
せることなく、合焦状態を維持していた。これに対し
て、インナー方式では、例えば特公昭52−15226
号公報(G02B7/04)に示すように、合焦状態を
維持するのにズーム動作に伴って合焦レンズ群を移動さ
せることが必要となる。
【0004】しかし、近年、前玉方式に比べてレンズ系
全体の小型化が可能なこと、合焦のための合焦レンズの
移動量が小さいため、省電力化、迅速な動作が実現可能
なことから、インナー方式が賞用されている。
【0005】このインナー方式では、合焦位置を一定に
保持するとき、ズーム位置、即ち変倍レンズ群の位置に
応じて合焦レンズ群を図2に示すように移動させる必要
がある。この図2は各焦点距離に相当する変倍レンズの
位置と合焦レンズの位置関係を示すもので、極端に近い
位置にある被写体が広角(ワイド)側で合焦状態にある
場合に、望遠(テレ)側にズーム動作を実行すると、曲
線L1に沿って合焦レンズも追従して変位させる必要が
ある。また、同様に極めて遠い位置にある被写体につい
ては曲線L2に沿って、更に例えば被写体距離が1mの
被写体に対して曲線L3に沿って変位させなければなら
ないことを示している。
【0006】従来、このインナー方式の合焦動作を実現
するために、図3に示すような構成を用いていた。この
図3において、レンズ系に入射した光は変倍レンズ群
1、合焦レンズ群2を通過し、撮像素子3上に結像され
て光電変換され、信号処理回路4で処理された後に撮像
映像信号として出力される。
【0007】変倍レンズ群1はズーム操作釦20の操作
に応じて駆動するズームモータ5により光軸方向に進退
され、撮像系の焦点距離を可変とする。この時の変倍レ
ンズ群1の位置、即ちズーム位置は、第1位置検出部7
によって検出され、目標位置算出部11に送られる。
【0008】ここで、第1位置検出部7の構成例を図4
に示す。この図4で明らかなように、変倍レンズ群1に
は電圧Vccの電源線路とアース間に挿入された可変抵
抗素子71の可動端子75が固定されており、この変倍
レンズ1の光軸方向の移動に連動して可動素子75が矢
印方向に進退し、これにより可動端子75での出力電圧
が変化する。この出力電圧はA/D変換器72にてディ
ジタル化され、このディジタル値が変倍レンズ群1の位
置データとして目標位置算出部11に出力される。
【0009】目標位置算出部11には、被写体距離に応
じて図2に示すような変倍レンズ群1と合焦レンズ群2
の位置関係が予め記憶されており、一旦合焦状態にある
被写体の被写体距離、即ち合焦状態にあるときの合焦レ
ンズ群2のレンズ位置と、A/D変換器72の出力にて
決定されるズーム位置を図2の位置関係図に入力するこ
とにより、ズーム動作に伴い合焦レンズ群2の取るべき
位置を決定し、フォーカスモータ6に駆動指令を発して
合焦レンズ群2を決定されたレンズ位置に移動させて、
ズーム動作を行っても合焦状態が維持されることにな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のインナー方式で
は、変倍レンズ群の位置検出の分解能が十分でないと、
合焦レンズ群の取るべき位置の不確定分が大きくなり、
合焦レンズ群による合焦距離の変動が発生し像のボケが
発生する。特に、実際の変倍レンズ群では、望遠側で変
倍レンズ群の位置の変化に対する合焦レンズ群の必要移
動量が大きくなり、上述のボケが生じやすい。この欠点
を防ぐためには、第1位置検出部の分解能を上げる必要
がある。具体的には、A/D変換器のビット数を上げる
ことになるが、これはコストの大幅な上昇を招く。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ズーム動作時
に光軸方向に移動する変倍レンズと、変倍レンズの位置
を検出し変倍レンズ位置を有限の分解能を有するA/D
変換器にてディジタル値に変換して位置粗データとして
を出力する第1の位置検出部と、位置粗データの最新の
データ変化時点からの経過時間を変倍レンズの移動速度
に乗算し該乗算値に基づく値を位置微データとして出力
する第2の位置検出部と、位置粗データ及び位置微デー
タの加算値を変倍レンズの位置データとし、位置データ
にて決定される焦点距離に応じて合焦レンズの移動位置
を決定する移動位置決定手段と、移動位置決定手段にて
決定された移動位置に合焦レンズを移動させることを特
徴とする。
【0012】
【作用】本発明は上述のように構成したので、位置微デ
ータは第1の位置検出部の出力変化以後の変倍レンズの
移動量、即ち第1の位置検出部の分解能以下の情報を補
うデータを表すことになり、両者の和は変倍レンズの高
精度な位置を示し、これを基に合焦レンズの移動位置を
決定すれば、ピンぼけ状態を生じることなくズーム動作
に連動して合焦レンズを移動させることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面に従い本発明の一実施例について
説明する。図1は本実施例の回路ブロック図である。
尚、図1において、従来例の図3と同一部分には同一符
号を付して説明を割愛する。
【0014】17は基本的には図4の第1位置検出部7
の構成要件を含んでいるが、更にA/D変換器72の出
力に変化が生じるか否かを監視する監視回路が追加さ
れ、A/D変化器出力に変化が生じたときに、所定パル
ス幅のリセット信号を発する機能が追加された第1位置
検出部である。
【0015】8は直流モータであるズームモータ5の駆
動電圧値Eを示す信号を受けて、この駆動電圧値Eに予
め実験によって設定された定数aを掛算し、この掛け算
結果を変倍レンズ群1の移動速度Vを示すデータとして
出力する。即ち、V=aEが成り立つことになる。ここ
で、ズームモータ5は駆動電圧が正で絶対値が大きい
程、変倍レンズ群1を望遠側に速く移動させ、逆に駆動
電圧が負で絶対値が大きい程、変倍レンズ群1を広角側
に速く移動させる。
【0016】変倍レンズ群1がある位置にある状態で、
図示省略のフォーカス制御回路により合焦レンズ群2が
合焦位置に達して合焦状態が実現された状態で、変倍レ
ンズ群1を望遠側に定速で移動させた場合を考えると、
速度検出部8にて得られた移動速度データは、第2位置
検出部9で積分され、この積分値が変倍レンズ群1の位
置として算出される。この積分値は第1位置検出部17
のA/D変換出力の変化、即ち最小分解能分の変化毎に
初期化されて初期値Qに設定される。
【0017】更に、この第2位置検出部9での動作を具
体的に説明すると、変倍レンズ群1の変位量が第1位置
検出部17の最小分解能を超えると、第1位置検出部1
7のディジタル出力データはそれまで出力されていたデ
ータに最小分解能分を加算または減算して、新たなデー
タとして出力する。即ち、第1位置検出部17の出力に
最小分解能分の変化が生じることになり、この変化に同
期してリセット信号が第2位置検出部9及びタイマー2
1に出力される。
【0018】タイマー21は発振器(図示省略)の予め
周波数の決められたクロック信号をカウントして時間を
計時するもので、前記リセット信号が入力されてからの
経過時間tが出力される。
【0019】第2位置検出部9では、移動速度V及び経
過時間tを乗算した後に予め設定されている初期値Qを
乗算値に加算して、P=V×t+Qを第1位置検出部1
7のA/D変換出力(粗データ)に対する微データとし
てディジタル値にて出力する。ここで、初期値Qは次の
ように設定されている。実際の変倍レンズ群1の取る位
置と第1位置検出部17のA/D変換出力タイミングに
は、A/D変換器72のA/D変換のサンプリングの頻
度、更にはA/D変換自体に要する時間に起因する所定
の時間遅れTpが生じる。この時間遅れの間にも変倍レ
ンズ群1は移動しているので、この時間遅れによる移動
量を補償するために初期値Q=V×Tpが設定される。
【0020】第1位置検出部17と第2位置検出部9の
出力は、演算部10に送られ、ここで両者の和が取ら
れ、最終的な変倍レンズ群1の位置データとして出力す
る。
【0021】こうして得られた変倍レンズ群1の位置デ
ータは図5の実線で示すように、第1位置検出部17の
分解能を補うことになる。尚、第1位置検出部17のA
/D変換出力は図中破線で示されている。この図5を更
に拡大したものが図6であり、この図6において経過時
間tは第1位置検出部17の出力が発せられるタイミン
グT1からの経過時間に該当し、第1位置検出部17か
らの次の出力が発せられるタイミングT2までが最大と
なる。ここで移動速度Vは実線の傾きに該当する。
【0022】こうして演算部10にて算出された変倍レ
ンズ群1の位置データが目標位置算出部11に入力され
て、従来例と同様に図2の関係図より合焦レンズ群2の
移動すべき位置を算出し、フォーカスモータ6を駆動さ
せて合焦レンズ群2のズーム動作に対する追従動作が実
行される。
【0023】以上のように、第2位置検出部9の出力は
適宜初期化されるので、積分による誤差の蓄積がなく、
比較的荒い精度でも性能の向上が期待できる。
【0024】前記実施例では、変倍レンズ群1の移動速
度を、ズームモータ5の駆動電圧から算出したが、これ
に代えてズームモータにパルス発生器を装着してズーム
モータの回転速度に応じてパルスを発生させてこのパル
スの周波数より速度を算出したり、あるいは第1位置検
出部17の出力変化の時間間隔から算出することも可能
である。
【0025】また、前記実施例では望遠側へのズーム動
作について説明したが、広角側へのズーム動作も同様で
ある。但し、この場合、移動速度Vが負となることによ
り、最終的に得られる位置データは第1位置検出部17
出力を示す破線より下側に現れることになる。
【0026】また、前記実施例において、ズーム動作を
実行する前に合焦レンズ群2を合焦位置に移動させる合
焦動作を実行させるフォーカスモータ制御回路は、赤外
線による測距方式や撮像輝度信号の高周波成分が最大と
なる位置に移動させる所謂TTL方式等の各種のオート
フォーカス方式を採用することが可能であり、更には手
動により合焦動作を為すマニュアルフォーカス方式でも
可能である。
【0027】尚、前記実施例の各回路ブロック図の回路
動作をマイクロプロセッサによりソフトウェア的に処理
可能であることは言うまでもない。また、前記実施例で
は、レンズ1を光軸方向に進退させて合焦動作を実行し
たが、レンズ1を固定して撮像素子自体を光軸方向に進
退させても、同様の効果が得られることはいうまでもな
い。この場合、撮像素子の進退にはモータに代えて圧電
素子を用いてもよく、これらのモ−タあるいは圧電素子
にフォーカスモータ制御回路110からの制御信号を供
給するように構成すればよい。
【0028】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、第1の位置
検出部の出力の変化以後の変倍レンズ群の移動量を第2
の位置検出部により算出し、これを第1の位置検出部に
加えることにより、第1の位置検出部の最小分解能以下
の情報を補うことになり、第1の位置検出部の分解能を
上げることなく、実質的に同等の効果を得て、変倍レン
ズ群の位置を高精度に検出することができる。従って、
この変倍レンズ群の位置に応じて決まる合焦レンズの移
動位置も正確に設定可能となり、一旦合焦状態になった
後にズーム動作を実行してもピンボケ状態が発生するこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路ブロック図である。
【図2】合焦距離を一定にするための変倍レンズ群位置
に対する合焦レンズ位置を示す図である。
【図3】従来例の回路ブロック図である。
【図4】従来例の第1の位置検出部の説明図である。
【図5】本発明の一実施例によって得られる変倍レンズ
群位置を示す図である。
【図6】図5を拡大した図である。
【符号の説明】
1 変倍レンズ群 72 A/D変換器 17 第1位置検出部 9 第2位置検出部 11目標位置算出部 2 合焦レンズ群

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズーム動作時に光軸方向に移動する変倍
    レンズと、 該変倍レンズの位置を検出し、該変倍レンズ位置を有限
    の分解能を有するA/D変換器にてディジタル値に変換
    して位置粗データとして出力する第1の位置検出部と、 該位置粗データの変化時点からの経過時間を前記変倍レ
    ンズの移動速度に乗算し、該乗算値に基づく値を位置微
    データとして出力する第2の位置検出部と、 前記位置粗データ及び前記位置微データの加算値を前記
    変倍レンズの位置データとし、該位置データにて決定さ
    れる焦点距離に応じて合焦レンズの移動位置を決定する
    移動位置決定手段と、 該移動位置決定手段にて決定された移動位置に該合焦レ
    ンズを移動させることを特徴とする撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012165544A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Toyota Central R&D Labs Inc 駆動装置
WO2022202180A1 (ja) * 2021-03-25 2022-09-29 株式会社日立国際電気 フォーカス制御方法及び撮像システム

Cited By (3)

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