JPH0738762U - 流体継手 - Google Patents

流体継手

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JPH0738762U
JPH0738762U JP6776393U JP6776393U JPH0738762U JP H0738762 U JPH0738762 U JP H0738762U JP 6776393 U JP6776393 U JP 6776393U JP 6776393 U JP6776393 U JP 6776393U JP H0738762 U JPH0738762 U JP H0738762U
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JP
Japan
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wheel
storage chamber
housing
working
working fluid
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Pending
Application number
JP6776393U
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English (en)
Inventor
喜憲 斉藤
高一 大塚
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Publication date
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体継手自体の大型化を招くことなく、ラビ
リンス溝内の作動流体の残留に起因する従動部材の連れ
回りを確実に防止することができ、しかも構造が簡単な
流体継手を提供すること。 【構成】 ハウジング3の内部におけるホイール7の一
側面側に作動室17を形成し、ハウジング3の内部にお
けるホイール7の他側面側に第2の貯留室17を形成
し、ホイール7の他側面に設けた羽根7Dによって、第
2の貯留室19内の作動流体を、ホイール7とボディ部
9との間の隙間Sおよび第1の戻し通路23を通して第
1の貯留室15内に送り出す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、流体継手、特に、自動車用内燃機関の冷却ファンを駆動するファン カップリング装置等に用いて好適な流体継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の流体継手としては、例えば、実公平3−30732号に記載さ れたものが知られている。
【0003】 かかる流体継手は、作動室内に位置するファン駆動軸(駆動部材)側のホイー ル(同公報では、「ロータ」)と従動部材側のハウジング(同公報では、「ケー ス」)との対向部に、ラビリンス溝を形成する対の突条を設け、前記作動室に、 開閉制御可能な流入通路と戻し通路とを介して作動流体の第1の貯留室を連通さ せ、さらに、前記作動室に、作動流体の第2の貯留室を連通させた構成となって いる。
【0004】 そして、ラジエータ通過後の空気温度に応じて、第1の貯留室から作動室への 作動流体の流入通路の開閉制御を行うことにより、第1の貯留室から作動室への 作動流体の流入量を調整して、ロータからハウジングへの伝達トルクを可変とし 、また戻し通路を通して、作動室内と第2の貯留室内の作動流体を第1の貯留室 内に戻すようにしている。また、ホイールの外周部は、その回転によってポンプ 作用し、流入通路が閉じられたエンジンの始動時等において、作動室のラビリン ス溝内に残留する作動流体を戻し通路を通して第1の貯留室内に回収すると共に 、第2の貯留室内の作動流体を作動室のラビリンス溝内を通すことなく戻し通路 を通して第1の貯留室内に回収して、トルクの伝達をほぼ完全に遮断するように なっている。つまり、このようなエンジンの始動時等においては、作動室内およ び第2の貯留室内の作動流体がスムーズに回収されて、ラビリンス溝内に残留す る作動流体によってトルクが不要に伝達されることが防止されることになる。そ の不要なトルク伝達によるハウジングの回転は「連れ回り」と称されて、エンジ ンの始動時等における暖機特性を悪化させる原因となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の流体継手は、「連れ回り」現象を確実に防止するために 、第2の貯留室を大容量化すると共に、作動室内および第2の貯留室内の作動流 体の液面を低くして、ロータの外周部のポンプ作用の効率化を図る必要がある。 その結果、流体継手自体が特に軸方向に大型化し、車載上の制約を受けることに なると共に、高価格化を招くという問題があった。
【0006】 本考案の目的は、流体継手自体の大型化を招くことなく、ラビリンス溝内の作 動流体の残留に起因する従動部材の連れ回りを確実に防止することができ、しか も構造が簡単な流体継手を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の流体継手は、従動部材に連結されかつ作動流体が収容されるハウジン グの内部に、駆動部材に連結されるホイールを相対回転自在に配置し、前記ホイ ールの一側面と前記ハウジングの内面との対向部位に、前記ハウジングの内部の 作動室内に位置してラビリンス溝を形成する対の突部を設け、前記ホイールの一 側面側における前記ハウジングの内部に、開閉可能な供給通路と第1の戻し通路 を介して前記作動室内に連通される作動流体の第1の貯留室を設けた流体継手に おいて、前記ホイールの他側面側における前記ハウジングの内部に、前記作動室 内に連通される作動流体の第2の貯留室を設け、前記ホイールの他側面に、該ホ イールの略径方向に沿って延在する羽根を設け、前記ホイールの外周面と前記ハ ウジングの内周面との間に、前記第2の貯留室内の作動流体を前記第1の貯留室 内に戻す第2の戻し通路を形成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案の流体継手は、ハウジング内におけるホイールの一側面側に作動室を形 成し、かつ、そのホイールの他側面側に、作動室に連通する第2の貯留室を形成 して、ホイールの他側面に設けた羽根によって、第2の貯留室内の作動流体をホ イールの回転に伴って第2の戻し通路から第1の貯留室内に送り出す。このよう にして、駆動部材側のホイールの回転開始時に、作動室のラビリンス溝内に残留 していた作動流体を第2の貯留室を通して第1の残留室内に速やかに排出する。
【0009】 この結果、第2の貯留室の大型化を伴うことなく、ラビリンス溝内の作動流体 の残留に起因する従動部材側のハウジングの連れ回りを確実に防止する。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図1および図2は、本考案の第1の実施例を説明するための図である。本実施 例は、自動車のファンカップリングとしての適用例である。
【0012】 図において、1は、Vベルトプーリ等が取付けられるフランジを備えた駆動部 材たる駆動軸、3は、駆動軸1にベアリング5を介して回転自在に支持され、か つその外周に冷却ファンが取付けられる従動部材たるハウジング、7は、駆動軸 1の前端に固着され、かつハウジング3内に収納配置されたホイールである。ハ ウジング3は、ベアリング5に直接軸受されるボディ部9と、このボディ部9の 前端にカシメられて連結されたカバー部11とを備え、その内部は、仕切板13 によって前側の第1の貯留室15と後側の作動室17とに隔成され、さらにホイ ール7によって作動室9の後側に第2の貯留室19が隔成されている。
【0013】 そして、ホイール7の外周端近傍部とカバー部11の内端壁には、互いに所定 間隙をもって噛合する複数の環状突起7Aおよび11Aがそれぞれ形成されてお り、両突起7Aおよび11A間でラビリンス溝を構成し、シリコンオイル等の作 動流体の粘性抵抗を得て流体継手として作用するようになっている。ホイール7 側の環状突起7Aは、ホイール7の周方向に沿う等間隔の複数箇所(例えば、4 箇所)7Bが放射状に切欠かれており、その切欠き箇所7Bを通って、遠心力を 受けた作動流体がホイール7の外周端側に流動するようになっている。
【0014】 カバー部11には、第1の貯留室15と作動室17とを連通する屈曲状の供給 通路21および第1の戻し通路23が設けられ、また、仕切板13には、第1の 貯留室15と作動室17とを連通する第1,第2および第3の連通孔13A,1 3Bおよび13Cが形成されている。また、第1の貯留室15および作動室17 の内部は、サブプレート25およびプラグプレート27によって仕切られている 。サブプレート25は、第1の戻し通路23を第1の貯留室15を介して第1お よび第2の連通孔13Aおよび13Bに連通させ、かつ供給通路21と第3の連 通孔13Cとを連通させるように、第1の貯留室15の内部を仕切っている。一 方、プラグプレート27は、第2および第3の連通孔13Bおよび13Cを連通 させるように、仕切板13に取付けられている。これにより、第1の貯留室15 内の作動流体が作動室17内に流入するための通路として、第1の連通孔13A を通る第1の通路と、第2,第3の連通路13B,13Cおよび供給通路21を 通る第2の通路とが形成されている。
【0015】 ホイール7には、その周方向に沿って等間隔的に位置するように複数(例えば 、6つ)の円孔7Cが形成されており、この円孔7Cによって、作動室17と第 2の貯留室19との間が連通されている。また、ホイール7の第2の貯留室19 側の側面には、その周方向に沿って等間隔的に位置しかつその径方向に沿って延 在する複数の羽根7Dが設けられている。さらに、ホイール7の外周面とボディ 部9の内周面との間には、環状の隙間Sが形成されており、この隙間Sと第1の 戻し通路23とによって、第2の貯留室19内の作動流体を第1の貯留室15内 に戻すための第2の戻し通路が形成されている。
【0016】 また、ボディ部9の内周面には、図1中の左右方向に延在する突状の堰9Aが 設けられており、この堰9Aは、図2に示すように、戻し通路23の開口部23 Aに対してホイール7の回転方向A寄りに位置している。
【0017】 そして、カバー部11の略中央に、渦巻状バイメタル29の中心端が固定され た回転軸31が軸受され、また、この回転軸31の内端部には、上記第1および 第2の連通孔13Aおよび13Bを開閉するバルブプレート33が支持されてい る。渦巻状バイメタル29は、その外周端がカバー部11の定位置に固定されて おり、図示しないラジエータを通過した空気の温度を感知し、その温度に応じて 、回転軸31をバルブプレート33と共に回動させるようになっている。
【0018】 次に、作用について説明する。なお、図1においてLは、エンジンの始動停止 時つまり駆動軸1の回転停止時における作動流体の液面レベルである。
【0019】 まず、エンジンの始動直後等、すなわちエンジンによって駆動される駆動軸1 の回転開始の直後等において、バイメタル29付近の雰囲気温度が低い場合には 、バルブプレート33がバイメタル29の作用により第1および第2の連通孔1 3Aおよび13Bを閉塞して作動流体の循環を実質上停止させる。その際、作動 室17のラビリンス溝内に残留していた作動流体は、遠心力により切欠き箇所7 Bを通ってホイール7の外方へ流動し、また第2の貯留室19内の作動流体は、 ホイール7の第2の貯留室19側の側面に設けた羽根7Dにより回転方向に移動 し、遠心力によりカバー部9の内周面に広がってホイール7と共に矢印A方向( 図2参照)に回転運動する。その後者の第2の貯留室19内の作動流体は、その 回転運動が堰23Aによって規制されることにより、隙間Sを通って第1の戻し 通路23の開口部23A内に速やかに流入し、前者の作動室17内の作動流体と 共に、図1中の実線の矢印で示すように第1の貯留室15内に回収される。また 、作動室17内の作動流体は、ホイール7の円孔7C、第2の貯留室19および 戻し通路23を通って回収されることにもなる。なお、その円孔7Cには、ホイ ール7を挟んで位置する作動室17と第2の貯留室15のそれぞれの内圧をバラ ンスさせる機能もある。
【0020】 これらの結果、ラビリンス溝内に残留していた作動流体は、第2の貯留室19 内の作動流体と共に、エンジンの始動と同時に速やかに第1の貯留室15内に回 収され、その残留していた作動流体によるハウジング3の連れ回りがなくなり、 そのハウジング3は、必要以上に高速回転することなく、冷却ファンと共に低速 回転する。したがって、エンジンの始動時における暖機特性が向上することにな る。
【0021】 次いで、バイメタル29付近の雰囲気温度が上昇してくると、バルブプレート 33が第1および第2の連通孔13Aおよび13Bを徐々に開成し、図1中の点 線の矢印で示すように、第1の貯留室15内の作動流体が連通孔13Aおよび1 3Bから作動室17内に流入することになる。そして、この流入量に応じた駆動 トルクが発生し、ハウジング3、ひいては冷却ファンが高速回転する。
【0022】 図3は、ホイール7に設ける羽根7Dの他の構成例を示す。本例の羽根7Dは 、ホイール7の径方向に対して斜めに延在するように設けられている。
【0023】 なお、羽根7Dの形状,形成数等は任意であり、何ら上記の実施例のみに限定 されない。また、堰23および第1の戻し通路23の形成数も任意である。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の流体継手は、ハウジング内におけるホイールの 一側面側に作動室を形成し、かつ、そのホイールの他側面側に、作動室に連通す る第2の貯留室を形成して、ホイールの他側面に設けた羽根によって、第2の貯 留室内の作動流体をホイールの回転に伴って第2の戻し通路から第1の貯留室内 に送り出す構成であるから、駆動部材側のホイールの回転開始時に、作動室のラ ビリンス溝内に残留していた作動流体を第2の貯留室を通して第1の貯留室内に 速やかに排出することができる。
【0025】 したがって、第2の貯留室の大型化を伴うことなく、ラビリンス溝内の作動流 体の残留に起因する従動部材側のハウジングの連れ回りを確実に防止することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図2に示す羽根の他の構成例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 駆動軸(駆動部材) 3 ハウジング(従動部材) 7 ホイール 7A 環状突起 7D 羽根 9 ボディ部 9A 堰 11 カバー部 11A 環状突起 13 仕切板 15 第1の貯留室 17 作動室 19 第2の貯留室 21 供給通路 23 第1の戻し通路 S 隙間

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 従動部材に連結されかつ作動流体が収容
    されるハウジングの内部に、駆動部材に連結されるホイ
    ールを相対回転自在に配置し、前記ホイールの一側面と
    前記ハウジングの内面との対向部位に、前記ハウジング
    の内部の作動室内に位置してラビリンス溝を形成する対
    の突部を設け、前記ホイールの一側面側における前記ハ
    ウジングの内部に、開閉可能な供給通路と第1の戻し通
    路を介して前記作動室内に連通される作動流体の第1の
    貯留室を設けた流体継手において、 前記ホイールの他側面側における前記ハウジングの内部
    に、前記作動室内に連通される作動流体の第2の貯留室
    を設け、 前記ホイールの他側面に、該ホイールの略径方向に沿っ
    て延在する羽根を設け、 前記ホイールの外周面と前記ハウジングの内周面との間
    に、前記第2の貯留室内の作動流体を前記第1の貯留室
    内に戻す第2の戻し通路を形成したことを特徴とする流
    体継手。
  2. 【請求項2】 前記羽根の外方端部と対向する前記ハウ
    ジングの内周面に、内方に突出する堰を設け、 前記ホイールの外周面と前記ハウジングの内周面との間
    に環状の隙間を形成し、 前記堰の前記ホイールの反回転方向寄りの部分に前記隙
    間を介して対向する位置に、前記第1の戻し通路の前記
    作動室側の開口部を設け、 前記隙間と前記第1の戻し通路とによって前記第2の戻
    し通路を形成したことを特徴とする請求項1に記載の流
    体継手。
JP6776393U 1993-12-20 1993-12-20 流体継手 Pending JPH0738762U (ja)

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