JPH0738706Y2 - 圧縮機の防音装置 - Google Patents
圧縮機の防音装置Info
- Publication number
- JPH0738706Y2 JPH0738706Y2 JP1989051806U JP5180689U JPH0738706Y2 JP H0738706 Y2 JPH0738706 Y2 JP H0738706Y2 JP 1989051806 U JP1989051806 U JP 1989051806U JP 5180689 U JP5180689 U JP 5180689U JP H0738706 Y2 JPH0738706 Y2 JP H0738706Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- resonator
- vibration
- cover
- noise
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compressor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば空気調和機等に使用される圧縮機の
防音装置に関するものである。
防音装置に関するものである。
(従来の技術及びその課題) 従来の圧縮機では、振動発生源である圧縮機を防音材製
のカバーで囲み、圧縮機の騒音を低減するようにしてい
る。
のカバーで囲み、圧縮機の騒音を低減するようにしてい
る。
しかしながら、上記従来例では低周波域の騒音に対して
充分な防音効果を奏することができない。この理由は、
透過損失TL−周波数Cのグラフである第3図に示すよう
に、上記防音材の防音能力が低周波域で上記透過損失TL
が小さく、高周波域ほど透過損失TLが大きくなる特性を
有しているからである。
充分な防音効果を奏することができない。この理由は、
透過損失TL−周波数Cのグラフである第3図に示すよう
に、上記防音材の防音能力が低周波域で上記透過損失TL
が小さく、高周波域ほど透過損失TLが大きくなる特性を
有しているからである。
したがって、騒音音圧W−周波数Cのグラフである第4
図において、防音材を設けていない場合の音圧特性W1
と、防音材を設けた場合の音圧特性W2とを比較すると、
上記従来例では、高周波域においては著しい騒音低減効
果を得ているが、低周波域では騒音低減効果が少ない。
図において、防音材を設けていない場合の音圧特性W1
と、防音材を設けた場合の音圧特性W2とを比較すると、
上記従来例では、高周波域においては著しい騒音低減効
果を得ているが、低周波域では騒音低減効果が少ない。
この考案に関連する先行技術としては例えば実開昭61-1
4526号がある。
4526号がある。
この考案は上記従来の欠点を解消するためになされたも
のであって、その目的は、低周波域の騒音を有効に低減
できる圧縮機の防音装置を提供することになる。
のであって、その目的は、低周波域の騒音を有効に低減
できる圧縮機の防音装置を提供することになる。
(課題を解決するための手段) そこでこの考案の圧縮機の防音装置においては、所定の
隙間5を隔てて圧縮機1の周囲を囲むカバー4を設け、
上記隙間5内に低周波振動を受けて共振することにより
低周波振動を低減する粒状の共振体7・・を収容し、こ
の粒状の共振体7は、鉛等の金属製の芯球の周囲をゴム
等の弾性体で被覆して成ることを特徴としている。
隙間5を隔てて圧縮機1の周囲を囲むカバー4を設け、
上記隙間5内に低周波振動を受けて共振することにより
低周波振動を低減する粒状の共振体7・・を収容し、こ
の粒状の共振体7は、鉛等の金属製の芯球の周囲をゴム
等の弾性体で被覆して成ることを特徴としている。
(作用) 上記構成の圧縮機の防音装置においては、カバー4と圧
縮機1との間に収容された粒状の共振体7・・が、圧縮
機1からの振動で共振することにより、低周波振動を吸
収、低減する。共振体7・・によってカバー4に伝わる
低周波振動が減衰され、低周波域のそして共振体7は、
芯球の質量を変えることでその共振周波数を容易に調整
することが可能であり、また被覆した弾性体によって確
実にダンピング効果を得ることが可能となる。
縮機1との間に収容された粒状の共振体7・・が、圧縮
機1からの振動で共振することにより、低周波振動を吸
収、低減する。共振体7・・によってカバー4に伝わる
低周波振動が減衰され、低周波域のそして共振体7は、
芯球の質量を変えることでその共振周波数を容易に調整
することが可能であり、また被覆した弾性体によって確
実にダンピング効果を得ることが可能となる。
(実施例) 次にこの考案の圧縮機の防音装置の具体的な実施例につ
いて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
いて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本考案を採用した例えば空気調和機用の圧縮機を示す第
1図において、1は圧縮機である。この圧縮機1は内部
に電動機(図示せず)を内蔵し、冷媒を圧縮する機能を
備えている。圧縮機1は底部の脚2で基板3上に防振バ
ネ(図示せず)を介して固定されている。圧縮機1の周
囲には略円筒状をなすカバー4が設けられており、この
カバー4と圧縮機1との間には例えば50mm程度の距離を
隔てた隙間5が上記圧縮機1の略全周にわたって隔てら
れている。このカバー4は鋼板と樹脂とを積層した所謂
制振鋼板製であることが好ましい。カバー4の上部開口
からは圧縮機1の配管6が外部へ導出し、この配管6は
図示しない周知の冷凍サイクルに連結している。
1図において、1は圧縮機である。この圧縮機1は内部
に電動機(図示せず)を内蔵し、冷媒を圧縮する機能を
備えている。圧縮機1は底部の脚2で基板3上に防振バ
ネ(図示せず)を介して固定されている。圧縮機1の周
囲には略円筒状をなすカバー4が設けられており、この
カバー4と圧縮機1との間には例えば50mm程度の距離を
隔てた隙間5が上記圧縮機1の略全周にわたって隔てら
れている。このカバー4は鋼板と樹脂とを積層した所謂
制振鋼板製であることが好ましい。カバー4の上部開口
からは圧縮機1の配管6が外部へ導出し、この配管6は
図示しない周知の冷凍サイクルに連結している。
上記隙間5内には本考案の要旨である粒状をなす多数の
共振体7・・が隙間5の全域に収容され、空気層と共振
体7とが混在する形態となされている。この共振体7・
・の構造は例えば鉛製の芯球の周囲にゴム製の被覆を被
せてあり、弾性と振動吸収能力とを兼ね備えた構造にな
っている。共振体7・・の直径はその固有振動数が、上
記圧縮機1から発生する低減すべき低周波振動に共振し
得る固有振動数になるように設定されている。なお、共
振体7・・の直径は、低減すべき低周波振動のピークが
複数箇所にある場合には、異なる直径の共振体7・・を
数種類備えて複数の低周波振動のピークを低減するよう
にしてもよい。
共振体7・・が隙間5の全域に収容され、空気層と共振
体7とが混在する形態となされている。この共振体7・
・の構造は例えば鉛製の芯球の周囲にゴム製の被覆を被
せてあり、弾性と振動吸収能力とを兼ね備えた構造にな
っている。共振体7・・の直径はその固有振動数が、上
記圧縮機1から発生する低減すべき低周波振動に共振し
得る固有振動数になるように設定されている。なお、共
振体7・・の直径は、低減すべき低周波振動のピークが
複数箇所にある場合には、異なる直径の共振体7・・を
数種類備えて複数の低周波振動のピークを低減するよう
にしてもよい。
上記構成の一実施例では、圧縮機1を運転すると圧縮機
1からの振動が周囲に伝わることになる。この振動のう
ち、高周波域の振動は上記カバー4で有効に吸収され
る。一方、従来では有効に低減できなかった低周波域の
振動は、上記共振体7・・に伝わり、共振体7・・を共
振させる。共振体7・・が共振すると、共振体7・・自
体の弾性で共振体7・・の振動が減衰し、上記低周波振
動が吸収されることになる。したがって、圧縮機1から
発生する低周波振動は従来より有効に低減され、低周波
振動に起因する低周波騒音も大幅に低減される。
1からの振動が周囲に伝わることになる。この振動のう
ち、高周波域の振動は上記カバー4で有効に吸収され
る。一方、従来では有効に低減できなかった低周波域の
振動は、上記共振体7・・に伝わり、共振体7・・を共
振させる。共振体7・・が共振すると、共振体7・・自
体の弾性で共振体7・・の振動が減衰し、上記低周波振
動が吸収されることになる。したがって、圧縮機1から
発生する低周波振動は従来より有効に低減され、低周波
振動に起因する低周波騒音も大幅に低減される。
上記のように鉛製の芯球の周囲にゴム等の弾性被覆を施
した共振体7を使用する理由は次の通りである。すなわ
ち、共振体7がどの周波数に共振するかは、その質量に
よって定まるものであるため、特定の周波数に共振させ
るのであれば、比重の小なるものよりも、鉛のような比
重の大なるものの方が共振体7をコンパクトに構成し得
るためである。この結果、圧縮機1のカバー4も小型化
でき、省スペースを達成し得るという利点が生じる。ま
た弾性体は、カバー4に対して直接的に振動が伝達され
るのを防止するのためのもので、弾性体中で共振してい
る鉛球を、弾性体中で減衰させるような機能を果たすも
のであり、このような構造により低周波数での防振効果
が一段と向上することになる。
した共振体7を使用する理由は次の通りである。すなわ
ち、共振体7がどの周波数に共振するかは、その質量に
よって定まるものであるため、特定の周波数に共振させ
るのであれば、比重の小なるものよりも、鉛のような比
重の大なるものの方が共振体7をコンパクトに構成し得
るためである。この結果、圧縮機1のカバー4も小型化
でき、省スペースを達成し得るという利点が生じる。ま
た弾性体は、カバー4に対して直接的に振動が伝達され
るのを防止するのためのもので、弾性体中で共振してい
る鉛球を、弾性体中で減衰させるような機能を果たすも
のであり、このような構造により低周波数での防振効果
が一段と向上することになる。
本考案の考案者らの行った実験によると、騒音音厚W−
周波数Cのグラフである第2図に示すように、防音材す
なわちカバー4を設けていない場合の騒音の音圧特性W1
から、カバー4と共振体7・・とを設けた第1図の場合
の音圧特性W3に改善され、特に低周波域で大きな騒音低
減効果を得ていることが確認できた。
周波数Cのグラフである第2図に示すように、防音材す
なわちカバー4を設けていない場合の騒音の音圧特性W1
から、カバー4と共振体7・・とを設けた第1図の場合
の音圧特性W3に改善され、特に低周波域で大きな騒音低
減効果を得ていることが確認できた。
上記実施例においては、カバー4に制振鋼板を採用して
あるので、一層大きな騒音防止効果を発揮することが可
能である。
あるので、一層大きな騒音防止効果を発揮することが可
能である。
以上にこの考案による圧縮機の防音装置の具体的な実施
例について説明したが、この考案による圧縮機の防音装
置は上記実施例に限定されるものではなく、この考案の
範囲内で種々変更して実施することが可能である。例え
ば上記実施例においては、共振体として鉛製の芯球の周
囲にゴム製の被覆を被せた構造を採用したが、共振体は
必ずしも上記実施例の材質に限定されず、少なくとも金
属製の芯球を弾性体で被覆し、低周波振動を受けて共振
し得るものであればよい。
例について説明したが、この考案による圧縮機の防音装
置は上記実施例に限定されるものではなく、この考案の
範囲内で種々変更して実施することが可能である。例え
ば上記実施例においては、共振体として鉛製の芯球の周
囲にゴム製の被覆を被せた構造を採用したが、共振体は
必ずしも上記実施例の材質に限定されず、少なくとも金
属製の芯球を弾性体で被覆し、低周波振動を受けて共振
し得るものであればよい。
(考案の効果) 上記したように、この考案による圧縮機の防音装置にお
いては、カバーと圧縮機との間に収容された粒状の共振
体が、圧縮機からの振動で共振することにより、低周波
振動を吸収、低減することができ、上記共振体によって
カバーに伝わる低周波振動を減衰でき、低周波域の騒音
を低減できる。したがって、従来では有効に防止できな
かった圧縮機の低周波騒音を大幅に低減できる。そして
共振体は、芯球の質量を変えることでその共振周波数を
容易に調整することが可能であり、また被覆した弾性体
によって確実なダンピング効果を得ることが可能とな
る。
いては、カバーと圧縮機との間に収容された粒状の共振
体が、圧縮機からの振動で共振することにより、低周波
振動を吸収、低減することができ、上記共振体によって
カバーに伝わる低周波振動を減衰でき、低周波域の騒音
を低減できる。したがって、従来では有効に防止できな
かった圧縮機の低周波騒音を大幅に低減できる。そして
共振体は、芯球の質量を変えることでその共振周波数を
容易に調整することが可能であり、また被覆した弾性体
によって確実なダンピング効果を得ることが可能とな
る。
第1図はこの考案の一実施例による圧縮機を示す縦断面
図、第2図は上記一実施例における騒音音圧−周波数の
関係を示すグラフ、第3図は従来の防音材の透過損失−
周波数の関係を示すグラフ、第4図は従来の騒音音圧−
周波数の関係を示すグラフである。 1……圧縮機、4……カバー、5……隙間、7……共振
体。
図、第2図は上記一実施例における騒音音圧−周波数の
関係を示すグラフ、第3図は従来の防音材の透過損失−
周波数の関係を示すグラフ、第4図は従来の騒音音圧−
周波数の関係を示すグラフである。 1……圧縮機、4……カバー、5……隙間、7……共振
体。
Claims (1)
- 【請求項1】所定の隙間(5)を隔てて圧縮機(1)の
周囲を囲むカバー(4)を設け、上記隙間(5)内に低
周波振動を受けて共振することにより低周波振動を低減
する粒状の共振体(7)・・を収容した圧縮機の防音装
置であって、上記粒状の共振体(7)は、鉛等の金属製
の芯球の周囲をゴム等の弾性体で被覆して成ることを特
徴とする圧縮機の防音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989051806U JPH0738706Y2 (ja) | 1989-05-01 | 1989-05-01 | 圧縮機の防音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989051806U JPH0738706Y2 (ja) | 1989-05-01 | 1989-05-01 | 圧縮機の防音装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02141683U JPH02141683U (ja) | 1990-11-29 |
JPH0738706Y2 true JPH0738706Y2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=31571561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989051806U Expired - Lifetime JPH0738706Y2 (ja) | 1989-05-01 | 1989-05-01 | 圧縮機の防音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738706Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2354897C3 (de) * | 1973-11-02 | 1978-07-20 | Danfoss A/S, Nordborg (Daenemark) | Gekapselte Kältemaschine |
JPS5873975U (ja) * | 1981-11-13 | 1983-05-19 | ダイキン工業株式会社 | 全密閉形圧縮機 |
JPS63202780U (ja) * | 1987-06-18 | 1988-12-27 |
-
1989
- 1989-05-01 JP JP1989051806U patent/JPH0738706Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02141683U (ja) | 1990-11-29 |
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