JPH10169036A - 吸音パネル - Google Patents
吸音パネルInfo
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- JPH10169036A JPH10169036A JP33333396A JP33333396A JPH10169036A JP H10169036 A JPH10169036 A JP H10169036A JP 33333396 A JP33333396 A JP 33333396A JP 33333396 A JP33333396 A JP 33333396A JP H10169036 A JPH10169036 A JP H10169036A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 十分な吸音性能を有し、劣化し難く、材料及
び取付けのコスト面で有利な吸音パネルを提供する。 【解決手段】 両面に多数の吊鐘状突出部２が二次元的
配置で突設され、一方の面の吊鐘状突出部２の反対面が
他方の面の吊鐘状凹部３となるように形成された中間板
状部材１と、この中間板状部材１の両面に接合された一
対の音吸収板４、５とからなる。
び取付けのコスト面で有利な吸音パネルを提供する。 【解決手段】 両面に多数の吊鐘状突出部２が二次元的
配置で突設され、一方の面の吊鐘状突出部２の反対面が
他方の面の吊鐘状凹部３となるように形成された中間板
状部材１と、この中間板状部材１の両面に接合された一
対の音吸収板４、５とからなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、間仕切り壁や防音
室壁等に用いられる吸音パネルに関するものである。
室壁等に用いられる吸音パネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、防音間仕切りや防音室等による防
音のため、間仕切りや室内壁の取付面に、グラスウール
等による吸音材を貼り付けたりビス止めする等してい
る。
音のため、間仕切りや室内壁の取付面に、グラスウール
等による吸音材を貼り付けたりビス止めする等してい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
グラスウール等による吸音材は、使用中に湿気を吸収し
て変形したり潰れたりして劣化し、吸音性能が低下する
という問題や、その取付けには十分な吸音効果と取付強
度とを確保するため板状の取付面を必要とし、取付けコ
ストが高いという問題がある。又、グラスウールは人体
に有害であるため好ましくないという問題もある。
グラスウール等による吸音材は、使用中に湿気を吸収し
て変形したり潰れたりして劣化し、吸音性能が低下する
という問題や、その取付けには十分な吸音効果と取付強
度とを確保するため板状の取付面を必要とし、取付けコ
ストが高いという問題がある。又、グラスウールは人体
に有害であるため好ましくないという問題もある。
【０００４】本発明はかかる問題に鑑み、十分な吸音性
能を有し、劣化し難く、材料及び取付けのコスト面で有
利な吸音パネルを提供することを目的とする。
能を有し、劣化し難く、材料及び取付けのコスト面で有
利な吸音パネルを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本願の第１発明の吸音パ
ネルは、上記目的を達成するため、両面に多数の吊鐘状
突出部が二次元的配置で突設され、一方の面の吊鐘状突
出部の反対面が他方の面の吊鐘状凹部となるように形成
された中間板状部材と、この中間板状部材の両面に接合
された一対の音吸収板とからなることを特徴とする。
ネルは、上記目的を達成するため、両面に多数の吊鐘状
突出部が二次元的配置で突設され、一方の面の吊鐘状突
出部の反対面が他方の面の吊鐘状凹部となるように形成
された中間板状部材と、この中間板状部材の両面に接合
された一対の音吸収板とからなることを特徴とする。
【０００６】本願の第１発明の吸音パネルによれば、吸
音パネルの一方側からの音波は、一方の音吸収板におい
て余り反射せず、大部分はこの音吸収板を通過する。そ
してこの音吸収板を通過した音波は、大部分が中間板状
部材の一方側の吊鐘状凹部を含む空間内でランダムに反
射して互いに干渉して減衰し、更に中間板状部材を通過
した僅かな音波も中間板状部材のもう一方側の吊鐘状凹
部を含む空間内でランダムに反射して互いに干渉して減
衰するので、もう一方の音吸収板を通過していく音波を
ほとんど無くすことができる。
音パネルの一方側からの音波は、一方の音吸収板におい
て余り反射せず、大部分はこの音吸収板を通過する。そ
してこの音吸収板を通過した音波は、大部分が中間板状
部材の一方側の吊鐘状凹部を含む空間内でランダムに反
射して互いに干渉して減衰し、更に中間板状部材を通過
した僅かな音波も中間板状部材のもう一方側の吊鐘状凹
部を含む空間内でランダムに反射して互いに干渉して減
衰するので、もう一方の音吸収板を通過していく音波を
ほとんど無くすことができる。
【０００７】この作用は吸音パネルのもう一方の面にお
いても同様であるので、吸音パネルの両側からの音に対
して吸音効果及び防音効果を発揮する。又、この吸音パ
ネルは中間板状部材とこの両面に接合された一対の音吸
収板とで構成されているので、その取付けに壁面を必要
とせず、使用中の変形が少ない。従って、十分な吸音性
能を有し、劣化し難く、取付けのコスト面で有利であ
る。
いても同様であるので、吸音パネルの両側からの音に対
して吸音効果及び防音効果を発揮する。又、この吸音パ
ネルは中間板状部材とこの両面に接合された一対の音吸
収板とで構成されているので、その取付けに壁面を必要
とせず、使用中の変形が少ない。従って、十分な吸音性
能を有し、劣化し難く、取付けのコスト面で有利であ
る。
【０００８】本願の第１発明の吸音パネルにおいて、中
間板状部材を樹脂成形板からなり、音吸収板を多孔質板
からなるように構成すると、前記の作用効果を得られる
と共に、吸音パネルの材料コストを抑えることができ
る。
間板状部材を樹脂成形板からなり、音吸収板を多孔質板
からなるように構成すると、前記の作用効果を得られる
と共に、吸音パネルの材料コストを抑えることができ
る。
【０００９】本願の第１発明の吸音パネルにおいて、中
間板状部材及び一対の音吸収板を曲面に沿うような形状
にすると、この吸音パネルを曲面状に構築することがで
きるので、前記作用を営むことができる吸音パネルの用
途が拡大し好適である。
間板状部材及び一対の音吸収板を曲面に沿うような形状
にすると、この吸音パネルを曲面状に構築することがで
きるので、前記作用を営むことができる吸音パネルの用
途が拡大し好適である。
【００１０】本願の第２発明の吸音パネルは、両面に多
数の吊鐘状突出部が二次元的配置で突設され、一方の面
の吊鐘状突出部の反対面が他方の面の吊鐘状凹部となる
ように形成され、前記吊鐘状突出部と前記吊鐘状凹部と
の間の中間部に音波を通過させる孔が貫設された中間板
状部材と、この中間板状部材の一方の面に接合された音
吸収板と、他方の面に接合された遮音板とからなること
を特徴とする。
数の吊鐘状突出部が二次元的配置で突設され、一方の面
の吊鐘状突出部の反対面が他方の面の吊鐘状凹部となる
ように形成され、前記吊鐘状突出部と前記吊鐘状凹部と
の間の中間部に音波を通過させる孔が貫設された中間板
状部材と、この中間板状部材の一方の面に接合された音
吸収板と、他方の面に接合された遮音板とからなること
を特徴とする。
【００１１】本願の第２発明の吸音パネルによれば、吸
音パネルの音吸収板側からの音波は、音吸収板において
余り反射せず、大部分はこの音吸収板を通過する。そし
てこの音吸収板を通過した音波は、その一部が、中間板
状部材の音吸収板側の吊鐘状凹部を含む空間内でランダ
ムに反射して互いに干渉して減衰し、その残部が、中間
板状部材の孔を通過して中間板状部材の遮音板側の吊鐘
状凹部を含む空間に到達し、この空間内でランダムに反
射して互いに干渉して減衰するので、遮音板を通過して
いく音波をほとんど無くすことができる。又、中間板状
部材の音吸収板側の吊鐘状凹部を含む空間内に到達した
音波の一部は、速やかに中間板状部材の孔を通過して中
間板状部材の遮音板側の吊鐘状凹部を含む空間に到達す
るので、中間板状部材で反射して音吸収板側へ戻ってい
く音波の量をより少なくすることができる。従って、吸
音パネルの音吸収板側からの音に対して、吸音効果及び
防音効果を発揮することができると共に、音吸収板側へ
の反響をより抑えることができる。
音パネルの音吸収板側からの音波は、音吸収板において
余り反射せず、大部分はこの音吸収板を通過する。そし
てこの音吸収板を通過した音波は、その一部が、中間板
状部材の音吸収板側の吊鐘状凹部を含む空間内でランダ
ムに反射して互いに干渉して減衰し、その残部が、中間
板状部材の孔を通過して中間板状部材の遮音板側の吊鐘
状凹部を含む空間に到達し、この空間内でランダムに反
射して互いに干渉して減衰するので、遮音板を通過して
いく音波をほとんど無くすことができる。又、中間板状
部材の音吸収板側の吊鐘状凹部を含む空間内に到達した
音波の一部は、速やかに中間板状部材の孔を通過して中
間板状部材の遮音板側の吊鐘状凹部を含む空間に到達す
るので、中間板状部材で反射して音吸収板側へ戻ってい
く音波の量をより少なくすることができる。従って、吸
音パネルの音吸収板側からの音に対して、吸音効果及び
防音効果を発揮することができると共に、音吸収板側へ
の反響をより抑えることができる。
【００１２】又、吸音パネルの遮音板側からの音波は、
大部分がこの遮音板で反射して戻っていくが、この遮音
板を通過した僅かな音波も、上記と同様に、中間板状部
材の両側夫々の吊鐘状凹部を含む空間に分散されて減衰
するので、音吸収板を通過していく音波をほとんど無く
すことができる。従って、吸音パネルの遮音板側からの
音に対しても大きな防音効果を発揮することができる。
大部分がこの遮音板で反射して戻っていくが、この遮音
板を通過した僅かな音波も、上記と同様に、中間板状部
材の両側夫々の吊鐘状凹部を含む空間に分散されて減衰
するので、音吸収板を通過していく音波をほとんど無く
すことができる。従って、吸音パネルの遮音板側からの
音に対しても大きな防音効果を発揮することができる。
【００１３】又、この吸音パネルは中間板状部材とこの
中間板状部材の一方の面に接合された音吸収板と、他方
の面に接合された遮音板とで構成されているので、その
取付けに壁面を必要とせず、使用中の変形が少ない。従
って、十分な吸音性能を有し、劣化し難く、取付けのコ
スト面で有利である。
中間板状部材の一方の面に接合された音吸収板と、他方
の面に接合された遮音板とで構成されているので、その
取付けに壁面を必要とせず、使用中の変形が少ない。従
って、十分な吸音性能を有し、劣化し難く、取付けのコ
スト面で有利である。
【００１４】本願の第２発明の吸音パネルにおいて、中
間板状部材を樹脂成形板からなり、音吸収板を多孔質板
からなり、遮音板を樹脂板又は金属板からなるように構
成すると、前記の作用効果を得られると共に、吸音パネ
ルの材料コストを抑えることができる。
間板状部材を樹脂成形板からなり、音吸収板を多孔質板
からなり、遮音板を樹脂板又は金属板からなるように構
成すると、前記の作用効果を得られると共に、吸音パネ
ルの材料コストを抑えることができる。
【００１５】本願の第２発明の吸音パネルにおいて、中
間板状部材、音吸収板及び遮音板を曲面に沿うような形
状にすると、この吸音パネルを曲面状に構築することが
できるので、前記作用を営むことができる吸音パネルの
用途が拡大し好適である。
間板状部材、音吸収板及び遮音板を曲面に沿うような形
状にすると、この吸音パネルを曲面状に構築することが
できるので、前記作用を営むことができる吸音パネルの
用途が拡大し好適である。
【００１６】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て以下に説明する。
て以下に説明する。
【００１７】本発明の吸音パネルの第１の実施形態は、
図１〜図５に示すように、中間板状部材１と、この中間
板状部材１の両面に接合された一対の音吸収板４、５と
からなる。
図１〜図５に示すように、中間板状部材１と、この中間
板状部材１の両面に接合された一対の音吸収板４、５と
からなる。
【００１８】中間板状部材１は、図２〜図５に示すよう
に、厚さ０．５〜３ｍｍの塩化ビニル製の樹脂板がプレ
ス成形されたもので、両面に多数の吊鐘状突出部２が格
子状配置で突設され、一方の面の吊鐘状突出部２の反対
面が他方の面の吊鐘状凹部３となるように成形された樹
脂成形板である。
に、厚さ０．５〜３ｍｍの塩化ビニル製の樹脂板がプレ
ス成形されたもので、両面に多数の吊鐘状突出部２が格
子状配置で突設され、一方の面の吊鐘状突出部２の反対
面が他方の面の吊鐘状凹部３となるように成形された樹
脂成形板である。
【００１９】この中間板状部材１の高さ方向の中心面を
仮想基準面Ｐとすると、吊鐘状突出部２は仮想基準面Ｐ
に仮想の底面部を有する角の取れた略四角錐台形状で、
頂面部２ａと４つの側面部２ｂとから構成されている。
吊鐘状突出部２と吊鐘状凹部３とは相隣接するように中
間板状部材１の全面に設けられ、２つの吊鐘状突出部２
と２つの吊鐘状凹部３とに囲まれた小さな鞍部の中心点
１０が仮想基準面Ｐ上にあり、この中心点１０において
鞍部が仮想基準面Ｐと平行になっている。略四角錐台形
状の吊鐘状突出部２の各部の寸法は、高さが５〜５０ｍ
ｍ、頂面部２ａの大きさが２〜２０ｍｍ角、仮想の底面
部の大きさが４〜４０ｍｍ角であり、各角部はＲ１〜１
０ｍｍのＲ取りがなされている。従って、中間板状部材
１の表面は、そのほとんどが仮想基準面Ｐに対して傾斜
した面で構成されている。
仮想基準面Ｐとすると、吊鐘状突出部２は仮想基準面Ｐ
に仮想の底面部を有する角の取れた略四角錐台形状で、
頂面部２ａと４つの側面部２ｂとから構成されている。
吊鐘状突出部２と吊鐘状凹部３とは相隣接するように中
間板状部材１の全面に設けられ、２つの吊鐘状突出部２
と２つの吊鐘状凹部３とに囲まれた小さな鞍部の中心点
１０が仮想基準面Ｐ上にあり、この中心点１０において
鞍部が仮想基準面Ｐと平行になっている。略四角錐台形
状の吊鐘状突出部２の各部の寸法は、高さが５〜５０ｍ
ｍ、頂面部２ａの大きさが２〜２０ｍｍ角、仮想の底面
部の大きさが４〜４０ｍｍ角であり、各角部はＲ１〜１
０ｍｍのＲ取りがなされている。従って、中間板状部材
１の表面は、そのほとんどが仮想基準面Ｐに対して傾斜
した面で構成されている。
【００２０】音吸収板４、５は、粒径０．１〜１ｍｍの
アルミニウム粒子を厚さ１〜１０ｍｍの板状に保持した
ものを５００〜６５０℃で不活性雰囲気中又は減圧雰囲
気中で焼結し、十分な強度と両面に連通した多数の連続
気泡とを有するようにした多孔質板である。
アルミニウム粒子を厚さ１〜１０ｍｍの板状に保持した
ものを５００〜６５０℃で不活性雰囲気中又は減圧雰囲
気中で焼結し、十分な強度と両面に連通した多数の連続
気泡とを有するようにした多孔質板である。
【００２１】中間板状部材１の夫々の面の吊鐘状突出部
２の頂面部２ａにエポキシ系接着剤を塗布し、音吸収板
４、５を接着する。こうしてできた吸音パネル１１を、
間仕切りや防音室用の枠組等に嵌め込んだりビス止めし
たりできるので、取付け壁面を必要とせず防音室や防音
用間仕切りを容易につくることができる。
２の頂面部２ａにエポキシ系接着剤を塗布し、音吸収板
４、５を接着する。こうしてできた吸音パネル１１を、
間仕切りや防音室用の枠組等に嵌め込んだりビス止めし
たりできるので、取付け壁面を必要とせず防音室や防音
用間仕切りを容易につくることができる。
【００２２】吸音パネル１１の一方の音吸収板４の側か
ら伝搬してきた音波は、この音吸収板４において、一部
は反射して戻っていくが、大部分は吸収されると共に連
続気泡を通して通過する。その音吸収板４を通過した音
波は、中間板状部材１において、一部が吸収され、残り
は中間板状部材１の一方の側の吊鐘状突出部２及び吊鐘
状凹部３の表面で反射する。その中間板状部材１で反射
した音波は、中間板状部材１の反射位置によって反射方
向とその位相が種々変化して反射するので、それらが中
間板状部材１の一方の側の吊鐘状凹部３を含む空間内で
ランダムに反射し、ほとんどが互いに干渉して減衰す
る。更に中間板状部材１を通過した僅かな音波も中間板
状部材１のもう一方側の吊鐘状凹部２を含む空間内でラ
ンダムに反射して互いに干渉して減衰するので、もう一
方の音吸収板５を通過していく音波をほとんど無くすこ
とができる。
ら伝搬してきた音波は、この音吸収板４において、一部
は反射して戻っていくが、大部分は吸収されると共に連
続気泡を通して通過する。その音吸収板４を通過した音
波は、中間板状部材１において、一部が吸収され、残り
は中間板状部材１の一方の側の吊鐘状突出部２及び吊鐘
状凹部３の表面で反射する。その中間板状部材１で反射
した音波は、中間板状部材１の反射位置によって反射方
向とその位相が種々変化して反射するので、それらが中
間板状部材１の一方の側の吊鐘状凹部３を含む空間内で
ランダムに反射し、ほとんどが互いに干渉して減衰す
る。更に中間板状部材１を通過した僅かな音波も中間板
状部材１のもう一方側の吊鐘状凹部２を含む空間内でラ
ンダムに反射して互いに干渉して減衰するので、もう一
方の音吸収板５を通過していく音波をほとんど無くすこ
とができる。
【００２３】吸音パネル１１の他方の音吸収板５の側か
ら伝搬してきた音波も、上記と同様に、その大部分が、
中間板状部材１の他方の側の吊鐘状凹部３を含む空間内
でランダムに反射し、互いに干渉して減衰するので、音
吸収板４を通過していく音波をほとんど無くすことがで
きる。こうして、この吸音パネル１１は、両側からの音
に対して、吸音効果及び防音効果を発揮する。
ら伝搬してきた音波も、上記と同様に、その大部分が、
中間板状部材１の他方の側の吊鐘状凹部３を含む空間内
でランダムに反射し、互いに干渉して減衰するので、音
吸収板４を通過していく音波をほとんど無くすことがで
きる。こうして、この吸音パネル１１は、両側からの音
に対して、吸音効果及び防音効果を発揮する。
【００２４】上記吸音パネル１１のような両面に吸音効
果及び防音効果を発揮する吸音パネルは、特に住宅の室
内やオーディオ室等の良好な音響的環境を得たい用途
や、会議室の隔壁や室内の衝立等の互いに音声が漏れな
いようにしたい用途に使用すると効果的である。
果及び防音効果を発揮する吸音パネルは、特に住宅の室
内やオーディオ室等の良好な音響的環境を得たい用途
や、会議室の隔壁や室内の衝立等の互いに音声が漏れな
いようにしたい用途に使用すると効果的である。
【００２５】本発明の吸音パネルの第２の実施形態は、
図６〜図１０に示すように、中間板状部材６と、この中
間板状部材６の一方の面に接合された音吸収板４と、他
方の面に接合された遮音板１２とからなる。
図６〜図１０に示すように、中間板状部材６と、この中
間板状部材６の一方の面に接合された音吸収板４と、他
方の面に接合された遮音板１２とからなる。
【００２６】中間板状部材６は、図７〜図１０に示すよ
うに、上記第１の実施形態の中間板状部材１において、
２つの吊鐘状突出部２と２つの吊鐘状凹部３とに囲まれ
た鞍部の中心点１０に音波を通過させる孔１４が貫設さ
れた樹脂成形板である。この孔１４は、多数箇所の鞍部
の中心点１０に貫設され、その直径は２〜１０ｍｍであ
る。
うに、上記第１の実施形態の中間板状部材１において、
２つの吊鐘状突出部２と２つの吊鐘状凹部３とに囲まれ
た鞍部の中心点１０に音波を通過させる孔１４が貫設さ
れた樹脂成形板である。この孔１４は、多数箇所の鞍部
の中心点１０に貫設され、その直径は２〜１０ｍｍであ
る。
【００２７】音吸収板９は、上記第１の実施形態の音吸
収板４、５と同様のものである。
収板４、５と同様のものである。
【００２８】遮音板１２は、厚さ１〜１０ｍｍのアルミ
ニウム板である。
ニウム板である。
【００２９】中間板状部材６の一方の面の吊鐘状突出部
２の頂面部２ａに音吸収板９を、他方の面の吊鐘状突出
部２の頂面部２ａに遮音板１２を、夫々エポキシ系接着
剤等で接着する。こうして出来た吸音パネル１６を、音
吸収板９を音源側にして、間仕切りや防音室用の枠組等
に嵌め込んだりビス止めしたりできるので、防音室や防
音ボックス並びに防音用間仕切り等を容易につくること
ができる。
２の頂面部２ａに音吸収板９を、他方の面の吊鐘状突出
部２の頂面部２ａに遮音板１２を、夫々エポキシ系接着
剤等で接着する。こうして出来た吸音パネル１６を、音
吸収板９を音源側にして、間仕切りや防音室用の枠組等
に嵌め込んだりビス止めしたりできるので、防音室や防
音ボックス並びに防音用間仕切り等を容易につくること
ができる。
【００３０】吸音パネル１６の音吸収板９の側から伝搬
してきた音波は、この音吸収板９において、一部は反射
して戻っていくが、大部分は吸収されると共に連続気泡
を通して通過する。その音吸収板９を通過した音波は、
中間板状部材６において、一部が吸収され、残りの一部
は中間板状部材６の音吸収板９の側の吊鐘状凹部３を含
む空間内でランダムに反射して互いに干渉して減衰し、
その残りは中間板状部材６の鞍部の中心点１０に貫設さ
れた多数の孔１４を通過し、中間板状部材６の遮音板１
２の側の吊鐘状凹部３を含む空間内でランダムに反射し
て互いに干渉して減衰するので、遮音板１２を通過して
いく音波をほとんど無くすことができる。
してきた音波は、この音吸収板９において、一部は反射
して戻っていくが、大部分は吸収されると共に連続気泡
を通して通過する。その音吸収板９を通過した音波は、
中間板状部材６において、一部が吸収され、残りの一部
は中間板状部材６の音吸収板９の側の吊鐘状凹部３を含
む空間内でランダムに反射して互いに干渉して減衰し、
その残りは中間板状部材６の鞍部の中心点１０に貫設さ
れた多数の孔１４を通過し、中間板状部材６の遮音板１
２の側の吊鐘状凹部３を含む空間内でランダムに反射し
て互いに干渉して減衰するので、遮音板１２を通過して
いく音波をほとんど無くすことができる。
【００３１】又、中間板状部材６の音吸収板９の側の吊
鐘状凹部３を含む空間内に到達した音波の一部は、速や
かに中間板状部材６の孔１４を通過して中間板状部材６
の遮音板１２の側の吊鐘状凹部３を含む空間に到達する
ので、中間板状部材６で反射して音吸収板９の側へ戻っ
ていく音波の量をより少なくすることができる。従っ
て、吸音パネル１６の音吸収板９の側からの音に対し
て、吸音効果及び防音効果を発揮することができると共
に、音吸収板９の側への反響をより抑えることができ
る。
鐘状凹部３を含む空間内に到達した音波の一部は、速や
かに中間板状部材６の孔１４を通過して中間板状部材６
の遮音板１２の側の吊鐘状凹部３を含む空間に到達する
ので、中間板状部材６で反射して音吸収板９の側へ戻っ
ていく音波の量をより少なくすることができる。従っ
て、吸音パネル１６の音吸収板９の側からの音に対し
て、吸音効果及び防音効果を発揮することができると共
に、音吸収板９の側への反響をより抑えることができ
る。
【００３２】そして、吸音パネル１６の遮音板１２の側
からの音波は、大部分がこの遮音板１２で反射して戻っ
ていくが、この遮音板１２を通過した僅かな音波も、上
記と同様に、中間板状部材６の両側夫々の吊鐘状凹部３
を含む空間に分散されて減衰するので、音吸収板９を通
過していく音波をほとんど無くすことができる。従っ
て、吸音パネル１６の遮音板１２の側からの音に対して
も大きな防音効果を発揮することができる。
からの音波は、大部分がこの遮音板１２で反射して戻っ
ていくが、この遮音板１２を通過した僅かな音波も、上
記と同様に、中間板状部材６の両側夫々の吊鐘状凹部３
を含む空間に分散されて減衰するので、音吸収板９を通
過していく音波をほとんど無くすことができる。従っ
て、吸音パネル１６の遮音板１２の側からの音に対して
も大きな防音効果を発揮することができる。
【００３３】上記吸音パネル１６のような片面に大きな
吸音効果を有する吸音パネルは、内面に音吸収板９を向
けて防音室を構築することにより、特に大きな騒音源を
囲って外部に騒音が漏れないようにしたり、内部で発生
する騒音の反響を抑えたいといった用途に使用すると効
果的である。
吸音効果を有する吸音パネルは、内面に音吸収板９を向
けて防音室を構築することにより、特に大きな騒音源を
囲って外部に騒音が漏れないようにしたり、内部で発生
する騒音の反響を抑えたいといった用途に使用すると効
果的である。
【００３４】上記吸音パネル１６をトンネル内壁に適用
した一使用形態を図１１に示す。図１１に示すように、
中間板状部材６と音吸収板９と遮音板１２とを、曲面の
トンネル内壁面２０の形状や曲率に合わせて、工場又は
その現場で夫々裁断し、曲げ加工して、互いに接着して
曲面状の吸音パネル１６を構成し、音吸収板９をトンネ
ル内側に向け、トンネル内壁面２０に取付フレーム２１
等を用いて取り付けることができる。なおこの場合、遮
音板１２を除いてトンネル内壁面２０が遮音板１２の作
用を担うようにすることもできるが、吸音パネル１６の
取付強度等を考慮すると、遮音板１２を用いた方がより
確実である。このように上記吸音パネル１６によれば、
凹面や凸面状の曲面に対しても容易に取り付けることが
できる。
した一使用形態を図１１に示す。図１１に示すように、
中間板状部材６と音吸収板９と遮音板１２とを、曲面の
トンネル内壁面２０の形状や曲率に合わせて、工場又は
その現場で夫々裁断し、曲げ加工して、互いに接着して
曲面状の吸音パネル１６を構成し、音吸収板９をトンネ
ル内側に向け、トンネル内壁面２０に取付フレーム２１
等を用いて取り付けることができる。なおこの場合、遮
音板１２を除いてトンネル内壁面２０が遮音板１２の作
用を担うようにすることもできるが、吸音パネル１６の
取付強度等を考慮すると、遮音板１２を用いた方がより
確実である。このように上記吸音パネル１６によれば、
凹面や凸面状の曲面に対しても容易に取り付けることが
できる。
【００３５】この使用形態では、トンネル内を走行する
車両からの音波Ｑを反響させずに吸収するので、トンネ
ル内並びにトンネル出入口付近の騒音レベルを低減させ
るという効果を発揮する。
車両からの音波Ｑを反響させずに吸収するので、トンネ
ル内並びにトンネル出入口付近の騒音レベルを低減させ
るという効果を発揮する。
【００３６】又、図１２に示すように、上記吸音パネル
１１を円筒状に構成して、オーディオ室２２等の壁２３
や天井２４等のコーナー部分２５、すなわち室内の音波
Ｑが集まる部分に設置すると、室内の音波Ｑの反響を抑
えることができるので、既に構築済の壁２３等を破壊す
ることなく、簡単に室内の音響的環境を改善することが
できる。なお、このような用途に上記吸音パネル１６を
利用する場合には、音吸収板９がこの円筒の外周側にな
るように構成するとよい。又、これらの円筒状に構成さ
れた吸音パネル１１、１６の周囲に、より効率よく集音
するための集音反射板を設置してもよい。
１１を円筒状に構成して、オーディオ室２２等の壁２３
や天井２４等のコーナー部分２５、すなわち室内の音波
Ｑが集まる部分に設置すると、室内の音波Ｑの反響を抑
えることができるので、既に構築済の壁２３等を破壊す
ることなく、簡単に室内の音響的環境を改善することが
できる。なお、このような用途に上記吸音パネル１６を
利用する場合には、音吸収板９がこの円筒の外周側にな
るように構成するとよい。又、これらの円筒状に構成さ
れた吸音パネル１１、１６の周囲に、より効率よく集音
するための集音反射板を設置してもよい。
【００３７】上記実施形態では、中間板状部材１、６を
成形した中間板状部材１、６で構成したが、本発明はこ
れに限定されず、これに代えて例えば金属板や紙材やグ
ラスクロスを成形したもので構成してもよい。又、中間
板状部材１、６の吊鐘状突出部２の形状を四角錐台形状
としたが、本発明はこれに限定されず、これに代えて例
えば円錐台形状としてもよい。又、音吸収板４、５、９
をアルミニウム粒子を焼結したもので構成したが、本発
明はこれに限定されず、これに代えて金属ファイバを多
数の連続気泡を有するようにプレス成形したものや、多
数の連続気泡を有する樹脂板等で構成してもよい。
成形した中間板状部材１、６で構成したが、本発明はこ
れに限定されず、これに代えて例えば金属板や紙材やグ
ラスクロスを成形したもので構成してもよい。又、中間
板状部材１、６の吊鐘状突出部２の形状を四角錐台形状
としたが、本発明はこれに限定されず、これに代えて例
えば円錐台形状としてもよい。又、音吸収板４、５、９
をアルミニウム粒子を焼結したもので構成したが、本発
明はこれに限定されず、これに代えて金属ファイバを多
数の連続気泡を有するようにプレス成形したものや、多
数の連続気泡を有する樹脂板等で構成してもよい。
【００３８】上記第２の実施形態では、中間板状部材６
の孔１４を２つの吊鐘状突出部２と２つの吊鐘状凹部３
とに囲まれた鞍部の中心点１０に貫設したが、本発明は
これに限定されず、吊鐘状突出部２と吊鐘状凹部３との
間の中間部、例えば吊鐘状突出部２の側面部２ｂの仮想
中心面Ｐの近傍に貫設してもよい。又、吸音パネル１６
にアルミニウム板の遮音板１２を用いたが、取付壁の遮
音性が大きい場合には、この取付壁が遮音板を兼ねるよ
うにして、この壁面上に中間板状部材６と音吸収板９と
を、この順序で直接積層して取り付けてもよい。
の孔１４を２つの吊鐘状突出部２と２つの吊鐘状凹部３
とに囲まれた鞍部の中心点１０に貫設したが、本発明は
これに限定されず、吊鐘状突出部２と吊鐘状凹部３との
間の中間部、例えば吊鐘状突出部２の側面部２ｂの仮想
中心面Ｐの近傍に貫設してもよい。又、吸音パネル１６
にアルミニウム板の遮音板１２を用いたが、取付壁の遮
音性が大きい場合には、この取付壁が遮音板を兼ねるよ
うにして、この壁面上に中間板状部材６と音吸収板９と
を、この順序で直接積層して取り付けてもよい。
【００３９】
【発明の効果】本願の第１発明の吸音パネルによれば、
吸音パネルの一方側からの音波は、一方の音吸収板にお
いて余り反射せず、大部分はこの音吸収板を通過する。
そしてこの音吸収板を通過した音波は、大部分が中間板
状部材の一方側の吊鐘状凹部を含む空間内でランダムに
反射して互いに干渉して減衰し、更に中間板状部材を通
過した僅かな音波も中間板状部材のもう一方側の吊鐘状
凹部を含む空間内でランダムに反射して互いに干渉して
減衰するので、もう一方の音吸収板を通過していく音波
をほとんど無くすことができる。
吸音パネルの一方側からの音波は、一方の音吸収板にお
いて余り反射せず、大部分はこの音吸収板を通過する。
そしてこの音吸収板を通過した音波は、大部分が中間板
状部材の一方側の吊鐘状凹部を含む空間内でランダムに
反射して互いに干渉して減衰し、更に中間板状部材を通
過した僅かな音波も中間板状部材のもう一方側の吊鐘状
凹部を含む空間内でランダムに反射して互いに干渉して
減衰するので、もう一方の音吸収板を通過していく音波
をほとんど無くすことができる。
【００４０】この作用は吸音パネルのもう一方の面にお
いても同様であるので、吸音パネルの両側からの音に対
して吸音効果及び防音効果を発揮する。又、この吸音パ
ネルは中間板状部材とこの両面に接合された一対の音吸
収板とで構成されているので、その取付けに壁面を必要
とせず、使用中の変形が少ない。従って、十分な吸音性
能を有し、劣化し難く、取付けのコスト面で有利であ
る。
いても同様であるので、吸音パネルの両側からの音に対
して吸音効果及び防音効果を発揮する。又、この吸音パ
ネルは中間板状部材とこの両面に接合された一対の音吸
収板とで構成されているので、その取付けに壁面を必要
とせず、使用中の変形が少ない。従って、十分な吸音性
能を有し、劣化し難く、取付けのコスト面で有利であ
る。
【００４１】本願の第１発明の吸音パネルにおいて、中
間板状部材を樹脂成形板からなり、音吸収板を多孔質板
からなるように構成すると、前記の作用効果を得られる
と共に、吸音パネルの材料コストを抑えることができ
る。
間板状部材を樹脂成形板からなり、音吸収板を多孔質板
からなるように構成すると、前記の作用効果を得られる
と共に、吸音パネルの材料コストを抑えることができ
る。
【００４２】本願の第１発明の吸音パネルにおいて、中
間板状部材及び一対の音吸収板を曲面に沿うような形状
にすると、この吸音パネルを曲面状に構築することがで
きるので、前記作用を営むことができる吸音パネルの用
途が拡大し好適である。
間板状部材及び一対の音吸収板を曲面に沿うような形状
にすると、この吸音パネルを曲面状に構築することがで
きるので、前記作用を営むことができる吸音パネルの用
途が拡大し好適である。
【００４３】本願の第２発明の吸音パネルによれば、吸
音パネルの音吸収板側からの音波は、音吸収板において
余り反射せず、大部分はこの音吸収板を通過する。そし
てこの音吸収板を通過した音波は、その一部が、中間板
状部材の音吸収板側の吊鐘状凹部を含む空間内でランダ
ムに反射して互いに干渉して減衰し、その残部が、中間
板状部材の孔を通過して中間板状部材の遮音板側の吊鐘
状凹部を含む空間に到達し、この空間内でランダムに反
射して互いに干渉して減衰するので、遮音板を通過して
いく音波をほとんど無くすことができる。又、中間板状
部材の音吸収板側の吊鐘状凹部を含む空間内に到達した
音波の一部は、速やかに中間板状部材の孔を通過して中
間板状部材の遮音板側の吊鐘状凹部を含む空間に到達す
るので、中間板状部材で反射して音吸収板側へ戻ってい
く音波の量をより少なくすることができる。従って、吸
音パネルの音吸収板側からの音に対して、吸音効果及び
防音効果を発揮することができると共に、音吸収板側へ
の反響をより抑えることができる。
音パネルの音吸収板側からの音波は、音吸収板において
余り反射せず、大部分はこの音吸収板を通過する。そし
てこの音吸収板を通過した音波は、その一部が、中間板
状部材の音吸収板側の吊鐘状凹部を含む空間内でランダ
ムに反射して互いに干渉して減衰し、その残部が、中間
板状部材の孔を通過して中間板状部材の遮音板側の吊鐘
状凹部を含む空間に到達し、この空間内でランダムに反
射して互いに干渉して減衰するので、遮音板を通過して
いく音波をほとんど無くすことができる。又、中間板状
部材の音吸収板側の吊鐘状凹部を含む空間内に到達した
音波の一部は、速やかに中間板状部材の孔を通過して中
間板状部材の遮音板側の吊鐘状凹部を含む空間に到達す
るので、中間板状部材で反射して音吸収板側へ戻ってい
く音波の量をより少なくすることができる。従って、吸
音パネルの音吸収板側からの音に対して、吸音効果及び
防音効果を発揮することができると共に、音吸収板側へ
の反響をより抑えることができる。
【００４４】又、吸音パネルの遮音板側からの音波は、
大部分がこの遮音板で反射して戻っていくが、この遮音
板を通過した僅かな音波も、上記と同様に、中間板状部
材の両側夫々の吊鐘状凹部を含む空間に分散されて減衰
するので、音吸収板を通過していく音波をほとんど無く
すことができる。従って、吸音パネルの遮音板側からの
音に対しても大きな防音効果を発揮することができる。
大部分がこの遮音板で反射して戻っていくが、この遮音
板を通過した僅かな音波も、上記と同様に、中間板状部
材の両側夫々の吊鐘状凹部を含む空間に分散されて減衰
するので、音吸収板を通過していく音波をほとんど無く
すことができる。従って、吸音パネルの遮音板側からの
音に対しても大きな防音効果を発揮することができる。
【００４５】又、この吸音パネルは中間板状部材とこの
中間板状部材の一方の面に接合された音吸収板と、他方
の面に接合された遮音板とで構成されているので、その
取付けに壁面を必要とせず、使用中の変形が少ない。従
って、十分な吸音性能を有し、劣化し難く、取付けのコ
スト面で有利である。
中間板状部材の一方の面に接合された音吸収板と、他方
の面に接合された遮音板とで構成されているので、その
取付けに壁面を必要とせず、使用中の変形が少ない。従
って、十分な吸音性能を有し、劣化し難く、取付けのコ
スト面で有利である。
【００４６】本願の第２発明の吸音パネルにおいて、中
間板状部材を樹脂成形板からなり、音吸収板を多孔質板
からなり、遮音板を樹脂板又は金属板からなるように構
成すると、前記の作用効果を得られると共に、吸音パネ
ルの材料コストを抑えることができる。
間板状部材を樹脂成形板からなり、音吸収板を多孔質板
からなり、遮音板を樹脂板又は金属板からなるように構
成すると、前記の作用効果を得られると共に、吸音パネ
ルの材料コストを抑えることができる。
【００４７】本願の第２発明の吸音パネルにおいて、中
間板状部材、音吸収板及び遮音板を曲面に沿うような形
状にすると、この吸音パネルを曲面状に構築することが
できるので、前記作用を営むことができる吸音パネルの
用途が拡大し好適である。
間板状部材、音吸収板及び遮音板を曲面に沿うような形
状にすると、この吸音パネルを曲面状に構築することが
できるので、前記作用を営むことができる吸音パネルの
用途が拡大し好適である。
【図１】本発明の第１の実施形態を示す斜視図。
【図２】本発明の第１の実施形態における中間板状部材
を示す一部破断斜視図。
を示す一部破断斜視図。
【図３】本発明の第１の実施形態における中間板状部材
を示す平面図。
を示す平面図。
【図４】図３のＡ−Ａ線に沿った断面図。
【図５】図３のＢ−Ｂ線に沿った断面図。
【図６】本発明の第２の実施形態を示す斜視図。
【図７】本発明の第２の実施形態における中間板状部材
を示す一部破断斜視図。
を示す一部破断斜視図。
【図８】本発明の第２の実施形態における中間板状部材
を示す平面図。
を示す平面図。
【図９】図８のＣ−Ｃ線に沿った断面図。
【図１０】図８のＤ−Ｄ線に沿った断面図。
【図１１】本発明の吸音パネルの一使用形態を示す断面
図。
図。
【図１２】本発明の吸音パネルの他の使用形態を示す断
面図。
面図。
１、６ 中間板状部材（樹脂成形板） ２ 吊鐘状突出部 ３ 吊鐘状凹部 ４、５、９ 音吸収板（多孔質板） １０ 鞍部の中心点 １１、１６ 吸音パネル １２ 遮音板 １４ 孔 Ｐ 仮想基準面
Claims (6)
- 【請求項１】 両面に多数の吊鐘状突出部が二次元的配
置で突設され、一方の面の吊鐘状突出部の反対面が他方
の面の吊鐘状凹部となるように形成された中間板状部材
と、この中間板状部材の両面に接合された一対の音吸収
板とからなることを特徴とする吸音パネル。 - 【請求項２】 中間板状部材は樹脂成形板からなり、音
吸収板は多孔質板からなる請求項１記載の吸音パネル。 - 【請求項３】 両面に多数の吊鐘状突出部が二次元的配
置で突設され、一方の面の吊鐘状突出部の反対面が他方
の面の吊鐘状凹部となるように形成され、前記吊鐘状突
出部と前記吊鐘状凹部との間の中間部に音波を通過させ
る孔が貫設された中間板状部材と、この中間板状部材の
一方の面に接合された音吸収板と、他方の面に接合され
た遮音板とからなることを特徴とする吸音パネル。 - 【請求項４】 中間板状部材は樹脂成形板からなり、音
吸収板は多孔質板からなり、遮音板は樹脂板又は金属板
からなる請求項３記載の吸音パネル。 - 【請求項５】 中間板状部材及び一対の音吸収板は曲面
に沿うような形状になっている請求項１又は２記載の吸
音パネル。 - 【請求項６】 中間板状部材、音吸収板及び遮音板は曲
面に沿うような形状になっている請求項３又は４記載の
吸音パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8333333A JP3065262B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 吸音パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8333333A JP3065262B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 吸音パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10169036A true JPH10169036A (ja) | 1998-06-23 |
| JP3065262B2 JP3065262B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=18264946
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8333333A Expired - Lifetime JP3065262B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 吸音パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3065262B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103335815A (zh) * | 2013-06-28 | 2013-10-02 | 上海声望声学工程有限公司 | 高速气流声学衬里护面板 |
| CN109610690A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-12 | 南华大学 | 内置隔声材料的多排孔混凝土墙板及其加工方法 |
| CN114541290A (zh) * | 2022-03-23 | 2022-05-27 | 西南大学 | 一种内凹锥面多孔微结构吸音-隔音墙 |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP8333333A patent/JP3065262B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103335815A (zh) * | 2013-06-28 | 2013-10-02 | 上海声望声学工程有限公司 | 高速气流声学衬里护面板 |
| CN109610690A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-12 | 南华大学 | 内置隔声材料的多排孔混凝土墙板及其加工方法 |
| CN114541290A (zh) * | 2022-03-23 | 2022-05-27 | 西南大学 | 一种内凹锥面多孔微结构吸音-隔音墙 |
| CN114541290B (zh) * | 2022-03-23 | 2023-01-13 | 西南大学 | 一种内凹锥面多孔微结构吸音-隔音墙 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3065262B2 (ja) | 2000-07-17 |
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