JPH0738464A - 同時通話無線装置 - Google Patents

同時通話無線装置

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JPH0738464A
JPH0738464A JP5177746A JP17774693A JPH0738464A JP H0738464 A JPH0738464 A JP H0738464A JP 5177746 A JP5177746 A JP 5177746A JP 17774693 A JP17774693 A JP 17774693A JP H0738464 A JPH0738464 A JP H0738464A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交信中の主局、従局以外の第三局の交信割り
込みが可能な単一周波数による同時通話無線装置を提供
する。 【構成】 圧縮送話音の圧縮率を2.4倍以上8倍未満
に設定して、分割サンプリング区間に、交信中の主局、
従局以外の同一制御手段を有する第三局からの割り込み
信号Jを受信する割り込み受信時間帯TW を設けるとと
もに、前記割り込み信号J及び前記主局、従局、第三局
間の交信切換のコントロール信号Wを生成する制御信号
生成回路50と、前記割り込み信号Jとコントロール信
号Wを受信する制御信号受信回路51と、を備えた構成
の単一周波数による同時通話無線装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単一周波数帯による同
時通話無線装置における二局間(主局と従局)交信中に
第三局の割り込み及び主局による交信相手の選択切換を
可能にする同時通話無線装置に関するものであって、三
局以上の無線ネットワークの場合に有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、小型で高性能な無線装置(一般に
トランシーバーと称されている。)が各種市販されるよ
うになって、アマチュア無線や自動車無線等への普及が
急速に進んでいることは周知である。
【0003】上記無線装置の通話方式は概して二種類あ
り、相手側からの通話が終わらないとこちら側から通話
できない片通話切換方式(所謂プレストーク方式)と、
送信専用周波数帯と受信専用周波数帯を有する二周波数
帯方式を用いた同時通話方式があり、現在既に市販され
ている。
【0004】上記同時通話方式は携帯電話と同様の利便
性を有するが、二つの周波数帯を占有してしまい、且つ
混信するために該二周波数帯を近づけて設定することが
できないという問題点を有していた。
【0005】また、送信周波数帯と受信周波数帯は互い
違いに二台の無線装置で予め決めておかなければならな
いので、特定二者間での交信のみが可能で他の無線機と
の交信ができないという実用性に欠けるものであった。
【0006】そこで上記欠点を解決してコンピュータ制
御による超高速送・受信切換及び特殊音声処理によって
単一周波数帯での同時通話を可能にした同時通話無線装
置が開発された。
【0007】上記同時通話無線装置の基本原理の概要は
本発明出願人による昭和59年特許願第224323
号、及び平成5年特許願第129273号にて詳細に開
示されている。
【0008】以下、上記同時通話無線装置における単一
周波数による送・受信原理について図6〜図9を参照し
つつ概説する。
【0009】先ず、この同時通話無線装置は図6に示す
ように図7の回路を有する同一の無線機M、Sを組み合
わせて使用するもので、最初に無線機Mが送信を開始す
ると無線機Mが主局となり、無線機Sが従局となる。
【0010】先ず主局無線機Mについて説明する。
【0011】図8は主局となった無線機Mにおける図7
のG1〜G9各点の音声信号の特性を表すタイムチャー
トである。
【0012】低周波アンプ1で増幅されたマイク2から
の送話音G1は切換器3及び4の各端子3a、4aに入
力され、サンプリング区間TA の時間のみ切換スイッチ
5は端子3aに、サンプリング区間TB の時間のみ切換
スイッチ6は端子4aに各々投入されるようにマイコン
7からのコントロールライン8、9で制御される。
【0013】したがってサンプリング区間TA の時に図
8のG2に示す分割送話音L1が切換器3を介して波形
記憶素子10に、次にサンプリング区間TB の時に図8
G3に示す分割送話音L2が切換器4を介して波形記憶
素子11に入力される。
【0014】波形記憶素子10に記憶された分割送話音
L1は次のサンプリング区間TB で図8のG4に示す圧
縮された波形の圧縮送話音S1として出力され、また波
形記憶素子11に記憶された分割送話音L2は次のサン
プリング区間TA で図8のG5に示す圧縮送話音S2と
して出力される。以上は遅延制御手段であり、波形記憶
素子10、11の制御はマイコン7からのコントロール
ライン41で作動するフリップフロップ12のクロック
パルス13で制御される。
【0015】上記圧縮送話音のS1、S2はマイコン7
のコントロールライン22、23にて適宜送・受信のタ
イミングで制御された切換器20、21の切換スイッチ
24、25にて混合器28に入力され(送信時は切換ス
イッチは送信側端子20a、21a側に投入)、合成圧
縮送話音C(=S1+S2)となり、且つマイコン7か
らのコントロールライン27により制御されて各サンプ
リング区間TA 、TBの圧縮送話音S1及びS2の後
(または前)に図8のG6に示すような同期信号発生器
26が発する同期信号Xを加えることにより図8のG7
に示す合成圧縮送話音D(=C+X)が送信側混合器2
8より出力される。
【0016】29は送信時にマイコン7からのコントロ
ールライン30で制御されることにより送信側端子29
aに切換スイッチ31が投入される空中線切換器であ
り、混合器28から出力される前記合成圧縮送話音Dを
マイコン7からのコントロールライン42で制御されて
いる送信器32を介して入力されることにより、アンテ
ナ33(無線機Mのアンテナ33M)から従局無線機S
のアンテナへ送信される。
【0017】一方、従局無線機Sにおいては、待機状態
で空中線切換器29の切換スイッチ31は受信側端子2
9bにあってアンテナ33Sで受信すると、マイコン7
からのコントロールライン43で制御されている受信器
34に入力され、主局無線機Mからの前記合成圧縮送話
音Dを受信して極性を反転して出力する。以下これを従
局無線機Sにおける合成圧縮受話音D′(図7のG
8′)と呼ぶ。
【0018】次に上記合成圧縮受話音D′をローパスフ
ィルタとコンパレータで構成される同期信号検出器35
とハイパスフィルタ44に入力させて各々同期信号X′
と合成圧縮受話音G8を分離出力する。
【0019】この検出された同期信号X′により従局無
線機Sは主局無線機Mと送受信のタイミングが合致した
サンプリング区間Ta 、Tb が定まる。
【0020】即ち、上記同期信号X′がマイコン7にコ
ントロールライン36を介して入力されることにより、
マイコン7はサンプリング区間Tbでは切換器3の切換
スイッチ5が端子3aに、切換器4の切換スイッチ6が
端子4bに各々投入され、またサンプリング区間Taで
は切換器3の切換スイッチ5が端子3bに、切換器4の
切換スイッチ6が端子4aに各々投入されるようにコン
トロールライン8、9を介してコントロールする。
【0021】そして、従局無線機Sにおける図7のG1
〜G5、G7〜G9各点とX′の波形を表す図9のタイ
ムチャートが示すように、サンプリング区間Taの時に
図9のG2に示すように切換器3を介して波形記憶素子
10に入力された圧縮受話音S1′は次のサンプリング
区間Tbで伸長再生された再生受話音L1′となり、ま
たサンプリング区間Tbの時に図9のG3に示すように
切換器4を介して波形記憶素子11に入力された圧縮受
話音S2′は次のサンプリング区間Taで伸長再生され
た再生受話音L2′となる。
【0022】次にマイコン7からのコントロールライン
22、23で制御されて切換スイッチ24、25が受信
側端子20b、21bに各々投入されている切換器2
0、21を介して受信側混合器38に前記再生受話音L
1′、L2′が入力されることにより、図9のG9に示
す連続した再生受話音(L1′+L2′)が出力され、
低周波アンプ39で増幅された後、受話器40に入力さ
れることにより従局無線機Sは主局無線機Mからの通話
を聴くことができる。
【0023】ところで、前述のように従局無線機Sは既
に最初の主局無線機Mからの圧縮送話音の受信によって
同期信号Xを検出することにより以後の主局と従局相互
の送信・受信のタイミングが同期されるので、従局無線
機Sから主局無線機Mへの送信は前記主局無線機Mの送
信時の手段を用い、これをマイコン7にて同様に制御す
るようになっている。(従局側の分割送話音及び圧縮送
話音をL3、L4、S3、S4と図中に表記する。)こ
の点、従局側においては同期信号の発生・混合は原理的
には不要であるが、実際上は従局側でも行っている。蓋
し、万一同期が崩れた場合に主局側または従局側の双方
で同期調整を可能にするためである。通常は主局側は従
局側からの同期信号は無視している。
【0024】以上により主局無線機Mと従局無線機Sの
同期がなされ、100ms以下のタイミングで交互に送
受信が切り換えられて単一周波数帯での同時通話を可能
としている。
【0025】尚、前記波形記憶素子10及び11は例え
ば図8のG2とG4から判るようにサンプリング期間T
A においてはL1が入力記憶されると同時に以前に記憶
されていた相手局からの圧縮受話音S3′を伸長しなが
ら再生受話音L3′が出力されるのであって、データイ
ン、データアウトが並行して行われるものである。この
波形記憶素子としては例えば電荷転送素子BBD(bu
cket brigade device)が利用され
ている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の単一周波数帯を用いた同時通話無線装置において
は、最初に交信を始めた主局と従局との間のみの交信が
可能であるに過ぎず、主局、従局以外の第三局の同時通
話無線装置が上記主局と従局との交信中に割り込むこと
はできなかった。
【0027】即ち、従来の同時通話無線装置では第一の
サンプリング区間と第二のサンプリング区間の各サンプ
リング区間における送・受信の時分割を二分割(自身の
圧縮送話音の送信時間帯と相手局の圧縮受話音の受信時
間帯)で行っていることから、交信を希望する第三局の
存在を主局ないし従局に認識させる手段がない。
【0028】したがって、前記同時通話無線装置(局)
が多数ある無線ネットワークの場合は、一旦二局間で交
信が始まると、他の局はその交信中の間は使用できない
状態となってしまい、緊急時の無線連絡が不可能になる
という問題点があった。
【0029】上記不便さは電話において「話し中」で回
線がつながらない場合に類似するが、この場合キャッチ
ホンが備わっていると如何に便利であるかは周知の如く
である。
【0030】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、各無線局の送話音の圧縮率を2.4倍以上8倍
未満にして各サンプリング区間における送・受信の時分
割を三分割とし、通常の送信時間帯と受信時間帯以外に
第三局の割り込み信号を受信する割り込み受信時間帯を
設けて割り込み信号の検出を可能にするとともに、主局
側で割り込みが入ったことを検知した段階で、以後の交
信相手局の選択をコントロール信号を送信することによ
って可能にした同時通話無線装置を提供するものであ
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、送信開始側が主局となり受信側が従局と
なる同一制御手段を有する一組の無線機から成り、主局
となった時に同期信号を発して第一のサンプリング区間
と第二のサンプリング区間を交互に且つ繰り返して設定
する同期信号発生手段と、従局となった時に前記主局側
の同期信号を検出して送受信のタイミングを合わせ第一
のサンプリング区間と第二のサンプリング区間を交互に
且つ繰り返して設定する同期信号検出手段と、前記第一
のサンプリング区間で分割サンプリングした第一の分割
送話音を記憶して次の第二のサンプリング区間で圧縮出
力するとともに、前記第二のサンプリング区間で分割サ
ンプリングした第二の分割送話音を記憶して次の第一の
サンプリング区間で圧縮出力する遅延動作と、前記第一
のサンプリング区間でサンプリングした圧縮受話音を記
憶して次の第二のサンプリング区間で伸長再生するとと
もに、前記第二のサンプリング区間でサンプリングした
圧縮受話音を記憶して次の第一のサンプリング区間で伸
長再生する遅延動作とを行う遅延制御手段と、前記圧縮
出力された圧縮送話音を合成するとともに、前記伸長再
生された再生受話音を合成する信号合成手段と、から構
成された単一周波数帯による同時通話無線装置におい
て、前記圧縮送話音の圧縮率を2.4倍以上8倍未満に
設定して、前記第一のサンプリング区間と第二のサンプ
リング区間に、主局、従局以外の同一制御手段を有する
第三局からの割り込み信号を受信する割り込み受信時間
帯を設けるとともに、前記割り込み信号及び前記主局、
従局、第三局間の交信切換のコントロール信号を生成す
る制御信号生成回路と、前記割り込み信号とコントロー
ル信号を受信する制御信号受信回路と、を備えたことを
特徴とする同時通話無線装置を提供するものである。
【0032】
【作用】本発明の同時通話無線装置においては、圧縮送
話音の圧縮率を2.4倍以上8倍未満に設定してあるこ
とから、第一のサンプリング区間及び第二のサンプリン
グ区間の各区間内において、圧縮送話音の送信時間帯と
相手局からの圧縮受話音の受信時間帯とは別に第三局か
らの割り込み信号を受信するための割り込み受信時間帯
を設けることができる。
【0033】また、自身が第三局となる同時通話無線装
置における制御信号生成回路は上記割り込み信号を生成
し、主局の同期信号に同期させて主局の前記割り込み受
信時間帯に符合して割り込み信号を送信する。
【0034】この際、割り込み信号に局番号や緊急度等
の情報を付加しておけば、単に他局から割り込みがある
ことの検出に限らず、上記情報を知ることができる。
【0035】次に、主局は割り込み信号を受信した場合
に以後の主局、従局、第三局間の交信切換を決める。
【0036】即ち、主局と第三局との交信を行う場合
は、現在の従局に交信中止のコントロール信号を送信
し、従局は直ちに送信を停止する。第三局は以後新たな
従局として主局と交信する。
【0037】一方、主局に代わって第三局が従局と交信
を行う場合は、主局は第三局に交代のコントロール信号
を送信した後、直ちに送信を停止し、以後第三局は新た
に主局となって従局と交信を開始する。
【0038】上記コントロール信号は主局の制御信号生
成回路で生成され、主局の送信時において圧縮送話音の
一部に入れ替わって送信される。
【0039】また、従局と第三局において、上記コント
ロール信号は制御信号受信回路にて受信・復調され、コ
ントロール情報がマイコンにて解読される。
【0040】
【実施例】以下、本発明に係わる同時通話無線装置につ
いて図面に基づいて詳細に説明する。尚、従来と同様の
構成部分は図面上で同一符号にて表す。
【0041】図1は本発明に係わる制御信号生成回路と
制御信号受信回路を含む同時通話無線装置の主要部分を
示す回路図である。
【0042】図1において、IC1、IC2は波形記憶
素子(例えばBBD)であり、前述の図7の10、11
に各々該当し、主局側においては第一のサンプリング区
間TA 、第二のサンプリング区間TB にてサンプリング
した各第一分割送話音、第二分割送話音を記憶して次の
サンプリング区間TB 、TA で圧縮出力する遅延動作
と、サンプリング区間TB 、TA でサンプリングした圧
縮受話音を次のサンプリング区間TA 、TB で伸長再生
する遅延動作とを行う遅延制御手段を担う集積回路素子
である。
【0043】従局側においてもIC1、IC2は上記同
様に各々第一のサンプリング区間Ta、第二のサンプリ
ング区間Tbでサンプリングした各第一分割送話音、第
二分割送話音を記憶して次のサンプリング区間Tb、T
aで圧縮出力する遅延動作と、サンプリング区間Tb、
Taでサンプリングした圧縮受話音を次のサンプリング
区間Ta、Tbで伸長再生する遅延動作とを行う。
【0044】尚、上記分割送話音を圧縮送話音にする制
御はIC1、IC2に入力する二種のクロックパルスC
P1、CP2のクロックタイミング比を所要の圧縮率に
等しく設定することで容易に行える。
【0045】また、IC3は前述の図7の各切換器3、
4、20、21の分割サンプリングと波形合成を担う集
積回路素子であって、送話音G1を入力して各サンプリ
ング区間で分割して出力(L1、L2)を各々波形記憶
素子IC1、IC2へ送り、該波形記憶素子IC1、I
C2にて圧縮出力された圧縮送話音(S1、S2)を入
力して合成圧縮送話音Cとする。
【0046】同時にIC3は受信した圧縮合成受話音G
8を入力して各サンプリング区間で分割して出力(S
3′、S4′)を各々波形記憶素子IC1、IC2へ送
り、該波形記憶素子IC1、IC2にて各々伸長再生さ
れた再生受話音(L3′、L4′)を入力して合成し再
生受話音G9とする。
【0047】IC4は同期信号・つなぎ電圧挿入用集積
回路素子であって、同期信号X(同期信号電圧Vx)、
つなぎ電圧Vkを前記合成圧縮送話音Cに所定の時間挿
入して最終的に合成圧縮送話音Dを出力する。
【0048】尚、上記つなぎ電圧Vkとは、合成圧縮送
話音Dにおける送信時間帯の始めの時間及び同期信号X
の直前に挿入されるローレベルの一定電圧であって、同
期信号検出の検出時間誤差を防止し、且つ不安定な復調
音レベルの上に再生受話音が重なることがないようにす
るためのものである。
【0049】この際、主局無線機Mは後述する第三局か
らの割り込み信号Jを制御信号受信回路51にて受信し
た場合に、その後の交信を主局と前記第三局にて行う
か、または従局と第三局で行うかを主局の交信者が判断
し、従局と第三局にコントロール信号Wを送信するため
に、IC4に上記同期信号Xとつなぎ電圧Vkの挿入に
加えて、制御信号生成回路50にて生成されたコントロ
ール信号Wを挿入する。
【0050】このコントロール信号Wは搬送正弦波を送
信情報(従局に対する交信中止や第三局に対する主局交
代のコントロール情報を所定の0/1デジタル信号にて
表したもの)に応じて周波数偏移変調(frequen
cyーshift keying;FSK)したもので
ある。
【0051】上記FSKはデジタル変調の一種で、方式
の種類を問わないが、例えば狭帯域FSK方式の一種で
あるMSK(Minimum Shift Keyin
g)方式で行う。
【0052】図2に上記MSK方式の変調によって得ら
れるコントロール信号Wの例をタイムチャートにて示
す。
【0053】このMSK方式は狭帯域FSK方式の一種
で、その名に示す如く周波数偏移ΔFを最小にしたもの
である。周波数は離散的にΔFだけ偏移するが、位相は
連続的に偏移し、T秒後には“1”のデータを送るとき
には、位相が90゜進み、“0”のデータを送るときに
は、位相が90゜遅れる。
【0054】その結果、Tの整数倍の時刻の位相を取り
出せば、PSKとして復調することができるので、符号
誤り率は2相PSKと同程度となる。
【0055】また、本同時通話無線装置のコントロール
情報は極めて少なく簡単なので、周波数偏移ΔFを最小
にしなくてもよいであろう。例えば図3に示されるよう
に、前記コントロール情報の「1」の区間は搬送正弦波
の1波長の整数倍に、「0」の区間は搬送正弦波の1.
5波長の整数倍に置き換える方式でもよい。この場合2
つの変調された搬送正弦波の周波数比は1:1.5の関
係になる(位相の偏移は連続的である)。
【0056】IC4にはマイコン7からコントロールラ
インを介して入力される図4のタイムチャートに示され
るようなA、Bの論理パターンの組み合わせによって、
各サンプリング区間毎につなぎ電圧Vk、同期信号電圧
Vx、コントロール信号W及び合成圧縮送話音Cをそれ
ぞれ取り込んで最終的な合成圧縮送話音Dを合成する。
【0057】即ち(A、B)が(1、1)でつなぎ電圧
Vkが出力され、(1、0)で同期信号X(電圧Vx)
が出力され、(0、1)でコントロール信号Wが出力さ
れ、(0、0)で合成圧縮送話音Cが出力される結果、
コントロール信号Wを含む合成圧縮送話音Dが生成され
るのである。
【0058】尚、念のために付言すれば、コントロール
信号Wがコントロールライン49を介して制御信号生成
回路50にて生成され合成圧縮送話音Dに取り込まれる
のは、制御信号受信回路51が割り込み信号Jを受信し
て、交信相手局を選択する場合、即ちコントロール信号
Wが送信される時間のみであって(0.1〜1秒程
度)、通常の交信時にはコントロール信号Wは生成され
ず、且つ上記論理パターン(A、B)が(0、1)とな
ることはない。
【0059】もっとも、上記交信相手局を選択する時間
の間は合成圧縮送話音Cが通常出力されるところが一部
コントロール信号Wに置き換わっているので、相手局側
(従局と第三局)の再生した受話音は正常に再生されな
いが、相手局選択時には音声を送信する必要はないので
問題はない。
【0060】尚、上記マイコン7によるA、Bの論理パ
ターンの生成はプログラムメモリによって容易に実施で
き、各信号の挿入時間幅は自由に設定できることは勿論
である。
【0061】また、主局、従局、第三局の各々のマイコ
ン7は送信または受信したコントロール信号Wに従って
その後の装置動作の制御を適宜行うことは勿論である。
【0062】例えば主局と第三局が新たに交信する場合
は第三局のマイコン7は以後従局として主局の同期信号
に同期して各制御が行われる。一方、元の従局は交信か
ら離脱するように交信停止状態または待機状態に移行す
るように装置動作の制御が行われる。
【0063】次に、制御信号受信回路51はハイパスフ
ィルタ44に接続されており、合成圧縮受話音G8に含
まれる第三局からの割り込み信号Jの検出及び主局から
のコントロール信号Wの復調を行う。
【0064】復調された(0/1デジタル信号に戻っ
た)コントロール情報はマイコン7に入力される。
【0065】この際、IC3に入力される合成圧縮受話
音G8中には割り込み信号Jが含まれているが、各サン
プリング区間で分割する際に割り込み信号Jの伸長再生
される時間帯は制御信号にて無視されるものとする。
【0066】第三局において交信中の主局または従局に
割り込みたい場合は、所定のキー操作にて、主局の同期
信号Xに同期させて主局の割り込み受信時間帯に符合し
て割り込み信号Jを送信する。
【0067】上記割り込み信号Jはマイコン7からのコ
ントロールライン49を介して制御信号生成回路50に
て生成されるが、これは単に正弦波であってもよいし、
前記コントロール信号Wの如く周波数偏移変調されたも
のであってもよい。
【0068】前者の場合は交信の割り込みを希望する第
三局の存在が検知されるのみであるが、後者は割り込み
信号Jに予め決められた局番号や緊急度等の情報を付加
できるので、単に第三局からの割り込みの存在に限ら
ず、上記情報を知ることができて便利である。
【0069】図5は交信中の主局、従局及び第三局が割
り込み信号Jを送信した場合の時分割された各サンプリ
ング区間の波形を示すタイムチャートである。尚、記号
G1〜G9、L1〜L4、S1〜S4等は図7〜図9の
従来例と対応する。
【0070】図中、主局の分割送話音L1,L2から圧
縮送話音S1,S2への圧縮率を4倍程度に設定するこ
とにより、各サンプリング区間TA 、TB は送信時間
帯、受信時間帯及び割り込み受信時間帯Tw に約3等分
されている。
【0071】上記圧縮率は2倍を越えるものであれば自
由に設定可能であり、割り込み受信時間帯TW の幅は圧
縮率に応じて自由に設定できるが、割り込み信号Jの検
出を確実に行うためにはTW の幅を十分に確保する必要
があり、一方、圧縮・伸長再生を誤りなく動作させるた
めには圧縮率は抑制されるべきである。
【0072】したがって、実際上は3倍〜4倍に設定す
ることが望ましく、本発明の請求の範囲2.4倍以上、
8倍未満の圧縮率の範囲は上記事情に基づくものであ
る。
【0073】
【発明の効果】本発明に係わる同時通話無線装置の送信
信号合成回路は上記のように構成されているため、以下
に記載する優れた効果を有する。
【0074】(1)交信中の主局、従局以外の第三局が
割り込み信号を送信することによって主局と従局との交
信中に割り込むことができるという優れた効果を有す
る。
【0075】(2)交信中の主局は割り込みがあった場
合に、コントロール信号を送信することによって自由に
以後の交信局を選択することができるという優れた効果
を有する。
【0076】(3)緊急通信が可能なので三局以上の無
線ネットワークの構築が容易であるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる制御信号生成回路と制御信号受
信回路を含む同時通話無線装置の主要部分を示す回路図
である。
【図2】MSK方式の変調によって得られるコントロー
ル信号Wの例を示すタイムチャートである。
【図3】他の方式の周波数偏移変調によるコントロール
信号Wの例を示すタイムチャートである。
【図4】最終的な合成圧縮送話音Dを合成するための論
理パターンA、Bと合成圧縮送話音C、コントロール信
号Wのタイムチャートである。
【図5】交信中の主局、従局及び第三局が割り込み信号
Jを送信した場合の時分割された各サンプリング区間の
主要波形を示すタイムチャートである。
【図6】同時通話無線装置の主局無線機Mと従局無線機
Sである。
【図7】従来の同時通話無線装置の回路図である。
【図8】従来の主局無線機Mにおける図7のG1〜G9
各点の信号のタイムチャートである。
【図9】従来の従局無線機Sにおける図7のG1〜G
5、G7〜G9とX′各点のタイムチャートである。
【符号の説明】
M 主局無線機 S 従局無線機 7 マイコン 10、11 波形記憶素子 12 フリップフロップ 26 同期信号発生器 28 送信側混合器 29 空中線切換器 32 送信器 34 受信器 38 受信側混合器 44 ハイパスフィルタ 45 ローパスフィルタ 46 コンパレータ 49 コントロールライン 50 制御信号生成回路 51 制御信号受信回路 IC1、IC2 波形記憶素子(BBD) IC3 分割・合成用集積回路素子 IC4 同期信号・つなぎ電圧挿入用集積回路素子 L1〜L4 分割送話音 L1′〜L4′ 再生受話音 S1〜S4 圧縮送話音 S1′〜S4′ 圧縮受話音 R1〜R5 抵抗 Vx 同期信号電圧 Vk つなぎ電圧 Vf 比較電圧 C 合成圧縮送話音(=S1+S2) D 合成圧縮送話音(=C+X) X 同期信号(主局側) X′ 検出同期信号(従局側) W コントロール信号 J 割り込み信号 TW 割り込み受信時間帯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信開始側が主局となり受信側が従局と
    なる同一制御手段を有する一組の無線機から成り、主局
    となった時に同期信号を発して第一のサンプリング区間
    と第二のサンプリング区間を交互に且つ繰り返して設定
    する同期信号発生手段と、 従局となった時に前記主局側の同期信号を検出して送受
    信のタイミングを合わせ第一のサンプリング区間と第二
    のサンプリング区間を交互に且つ繰り返して設定する同
    期信号検出手段と、 前記第一のサンプリング区間で分割サンプリングした第
    一の分割送話音を記憶して次の第二のサンプリング区間
    で圧縮出力するとともに、前記第二のサンプリング区間
    で分割サンプリングした第二の分割送話音を記憶して次
    の第一のサンプリング区間で圧縮出力する遅延動作と、 前記第一のサンプリング区間でサンプリングした圧縮受
    話音を記憶して次の第二のサンプリング区間で伸長再生
    するとともに、前記第二のサンプリング区間でサンプリ
    ングした圧縮受話音を記憶して次の第一のサンプリング
    区間で伸長再生する遅延動作とを行う遅延制御手段と、 前記圧縮出力された圧縮送話音を合成するとともに、前
    記伸長再生された再生受話音を合成する信号合成手段
    と、から構成された単一周波数帯による同時通話無線装
    置において、 前記圧縮送話音の圧縮率を2.4倍以上8倍未満に設定
    して、前記第一のサンプリング区間と第二のサンプリン
    グ区間に、主局、従局以外の同一制御手段を有する第三
    局からの割り込み信号を受信する割り込み受信時間帯を
    設けるとともに、前記割り込み信号及び前記主局、従
    局、第三局間の交信切換のコントロール信号を生成する
    制御信号生成回路と、前記割り込み信号とコントロール
    信号を受信する制御信号受信回路と、を備えたことを特
    徴とする同時通話無線装置。
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