JPH0738426U

JPH0738426U - 枠組足場の墜落・転落防止装置

Info

Publication number: JPH0738426U
Application number: JP7307293U
Authority: JP
Inventors: 義昭佐藤
Original assignee: Takenaka Corp
Current assignee: Takenaka Corp
Priority date: 1993-12-20
Filing date: 1993-12-20
Publication date: 1995-07-14

Abstract

(57)【要約】【目的】従来の鋼製枠組足場は、建枠ａ、布枠ｂ及び筋
違ｃで組み立てられるが、筋違ｃの下に大きな開口ｄが
生じ、該開口から作業員の墜落・転落する危険性があ
る。その開口部分に別部材の幅木や手摺を取り付けるこ
とで墜落・転落防止を図ってはいるが、部材を多く要
し、手間もかかることから、しばしば取り付けが省略さ
れてしまっている。そこで、筋違の着脱に伴い墜落・転
落防止手段をも着脱できるようにして、従来の問題点を
解決しようとするものである。【構成】二本の筋違11,12 を中央部で交叉させて枢着13
した交叉筋違１において、両筋違11,12 の下部相互間に
阻止バー２を折り畳み自在に架設し、該阻止バー２は、
二本の水平バー21,22 を一連に枢着23するとともに、両
端を両筋違11,12の下部にそれぞれ枢着24,25 して成
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鋼製枠組足場の墜落・転落防止装置に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

鋼製枠組足場の組み立てには、図４に示すように、最小限必要な材料として、建枠ａ、布枠ｂ及び筋違ｃが用いられ、筋違には、主として二本の筋違を中央部で枢着した交叉筋違が使用される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、組み立て完了時に、図４に示す如く、筋違ｃの下に大きな開口ｄが生じ、該開口から作業員の墜落・転落することがある。例えば、布板が雨に濡れていて滑って転倒し、その開口ｄより外へ転落する等の危険性がある。そのため、その開口部分に別部材の幅木や手摺を取り付けることで墜落・転落防止を図ってはいるが、部材を多く要し、手間もかかることから、しばしば取り付けが省略されてしまっている。本考案は、かかる従来の問題点を解決しようとするものであり、筋違の着脱に伴い墜落・転落防止手段をも着脱できるようにしようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的達成のため、本考案は、二本の筋違11,12 を中央部で交叉させて枢着 13した交叉筋違１において、両筋違11,12 の下部相互間に阻止バー２を折り畳み自在に架設し、該阻止バー２は、二本の水平バー21,22 を一連に枢着23するとともに、両端を両筋違11,12 の下部にそれぞれ枢着24,25 して成る。

【０００５】

【作用】

如上の構成であるから、交叉筋違１を組み立てに供すべくＸ字状に開いたときは、阻止バー２も両水平バー21,22 が水平一字状になり（図２）、建枠ａへの組み付けに伴い前記開口ｄにおける阻止バーとしての機能を発揮し、作業員の墜落・転落を防止する。

【０００６】

【実施例】

図１乃至図３は、本考案の鋼製枠組足場の墜落・転落防止装置に係る実施例を示している。図１乃至図３において、１は、二本の筋違11,12 を中央部で交叉させて枢着13 した在来の交叉筋違、２は、該交叉筋違の下部相互間に折り畳み自在に架設した阻止バーであり、鋼管又は鋼棒から成る。阻止バー２は、両端が平坦に形成された二本の水平バー21,22 を各一端26,27 で一連に枢着23するとともに、各他端28,29 を両筋違11,12 の下端近傍にそれぞれ枢着24,25 し、図２に示すように、交叉筋違１を組み立て態勢に開いたときに両水平バー21,22 が水平になるよう設定している。而して、図２に矢印で示しているように、交叉筋違１を折り畳むときは、両水平バー21,22 は上方へ折り、図３に示すように、二本の筋違11,12 の下半部に沿えて折り畳む。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、両筋違11,12 の下部相互間に二本の水平バー21,22 から成る阻止バー２をそれぞれ枢着23,24,25にて折り畳み自在に架設しており、交叉筋違１を組み立てに供すべくＸ字状に開いたときには阻止バー２も両水平バー21,22 が水平一字状になるので、交叉筋違１を建枠ａへ組み付けると同時に阻止バー２がおのずから上記開口ｄにおける墜落・転落防止手段となり、作業員の墜落・転落を的確に防止することができ、安全設備としての優れた効果を発揮する。また、そのような構成であるから、阻止バー２は、交叉筋違１を建枠ａへ組み付ける際だけでなく、交叉筋違１を建枠ａから取り外す際も、交叉筋違１と一体的に取り外しでき、かつ、折り畳みでき、したがって、取り付け、取り外しに特別な手間がかからず、取り付けの省略を確実に回避できる。構造並びに製作簡単で安価に提供できることと相まって実用上頗る有益な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の枠組足場の墜落・転落防止装置に係
る実施例を示す構成説明図である。

【図２】同例の拡大正面図である。

【図３】同例要部を更に拡大した要部拡大側面図であ
る。

【図４】従来例を示す構成説明図である。

【符号の説明】

１…交叉筋違２…阻止バー 11…筋違 21…水平バー 12…筋違 22…水平バー 13…枢着 23…枢着 24…枢着 25…枢着 26…一端 27…一端 28…他端 29…他端ａ…建枠ｂ…布枠ｃ…筋違ｄ…開口

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】二本の筋違11,12 を中央部で交叉させて
枢着13した交叉筋違１において、両筋違11,12 の下部相
互間に阻止バー２を折り畳み自在に架設し、該阻止バー
２は、二本の水平バー21,22 を一連に枢着23するととも
に、両端を両筋違11,12 の下部にそれぞれ枢着24,25 し
たことを特徴とする枠組足場の墜落・転落防止装置。