JPH0738171Y2 - ヒンジキャップ - Google Patents

ヒンジキャップ

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JPH0738171Y2
JPH0738171Y2 JP1991030108U JP3010891U JPH0738171Y2 JP H0738171 Y2 JPH0738171 Y2 JP H0738171Y2 JP 1991030108 U JP1991030108 U JP 1991030108U JP 3010891 U JP3010891 U JP 3010891U JP H0738171 Y2 JPH0738171 Y2 JP H0738171Y2
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JP
Japan
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hinge
cap
lid
top plate
cap body
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JP1991030108U
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JPH04124952U (ja
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英介 高橋
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ヒンジキャップに関す
るもので、より詳しくは、蓋部がワンタッチで180度
以上開口し、内容物を注出する際に蓋部によって使用者
の視界を遮るなどの不都合を排除したヒンジキャップに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年になって、洗剤、シャンプー、リン
ス、食用油などの液体容器において、ヒンジキャップが
多く用いられるようになってきた。ヒンジキャップと
は、蓋の開閉が片手でワンタッチでき、しかも開蓋した
キャップが紛失しないように、容器口部に嵌着されたキ
ャップ本体(嵌合部)と蓋部とが合成樹脂のヒンジで連
結されているキャップであり、内容物の密閉性に優れて
いることや、取扱いが簡便なことから、特に液体用容器
に多く用いられるようになってきている。
【0003】このようなヒンジキャップにおいては、開
蓋に際してキャップ正面の舌片を指で押上げるだけで、
キャップ本体と蓋部との係止が解除され蓋部が一定の位
置まで旋回するように、キャップ本体と蓋部を連結する
ヒンジ部分等に弾性部材が設けられているものが知られ
ている(特公昭47−31987号公報、特公昭50−
2426号公報)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヒンジキャップでは、ワンタッチでキャップ本体と蓋部
との係止が解除されても、蓋部が一定の位置までは旋回
するものの、その解放状態は、注出口と面一になるには
至らず、斜め上方に傾斜した状態で蓋部が存在するた
め、注出作業を行う場合に、該蓋部が使用者の視界を遮
り、内容物の注出状態を確認しにくいなどの不都合を生
じる。また、ヒンジ部の構造によっては、蓋部が内容物
の注出に邪魔にならない程度に十分に旋回できないもの
もあり、このようなキャップにおいては、内容物を注出
しにくいだけでなく、蓋部に内容物が付着しやすいとい
う問題がある。また、ヒンジキャップにおいては、キャ
ップ本体と蓋部との係止を迅速かつ円滑にできるように
することが要請される。
【0005】
【考案の目的】したがって本考案の目的は、蓋部とキャ
ップ本体の係止の解除、および蓋部の180度以上の旋
回をワンタッチで行うことができ、内容物を注出する際
に蓋部が邪魔になることがないと共に、キャップ本体と
蓋部との係止を迅速かつ円滑に行えるヒンジキャップを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記目的を達
成するために提案されたものであって、ヒンジキャップ
の開閉角度を、注出口の面に対して少なくとも180度
に構成した点に特徴を有するものである。すなわち、本
考案によれば、頂板部および頂板部から垂直下したスカ
ート部から成り頂板部に注出用開口を有し容器口部と嵌
合可能なキャップ本体と、ヒンジにより連結され、該ヒ
ンジを中心に回動して前記注出用開口を開閉可能なキャ
ッピング部と前記ヒンジを隔てて前記キャッピング部と
反対側に位置し前記キャップ本体と嵌合する嵌合部とか
ら形成される蓋部と、からなる合成樹脂製のヒンジキャ
ップにおいて、前記キャップ本体は、頂板部周縁で支持
され前記嵌合部側に位置する基端側から先端にいくにし
たがってなだらかに前記キャッピング部側へ厚みを増す
形状の弾性部材を頂板部に有し、前記蓋部のキャッピン
グ部は、先端が前記ヒンジ部よりも前記弾性部材の前記
基端側へ位置した状態で前記弾性部材に当接して前記弾
性部材に付勢されるテコ部を有することを特徴とするヒ
ンジキャップが提供される。本考案では、上記の如く、
蓋部のキャッピング部に設けられるテコ部は、その先端
がヒンジ部よりも弾性部材の基端側へ位置しており、こ
の位置で弾性部材に当接して弾性部材に付勢されてい
る。したがって、キャピング部を閉止する際に、キャッ
ピング部に、注出口を閉止する方向への回動力が作用す
るため、迅速かつ円滑にキャッピング部が蓋部に係止さ
れる。
【0007】本考案のヒンジキャップは、熱可塑性合成
樹脂、たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの
オレフィン系合成樹脂などによって成形されるもので、
容器本体口部と嵌合するキャップ本体と、キャップ本体
に設けられた開口を覆う蓋部とから構成される。容器本
体口部とキャップ本体の嵌合は、通常、キャップ本体の
内面と、容器本体の口部と肩部にそれぞれ嵌合するよう
に形成された嵌合部によって行われるが、容器本体の開
口部とキャップ本体の係合部の形状が円形である場合に
は、容器本体口部の外周と、キャップ本体の内面に形成
されたネジ部の嵌合によって行われても良い。容器本体
口部とキャップ本体の嵌合が、ネジ部の係合によって行
われる場合には、閉蓋に際して、容器本体とキャップ本
体の係止時の位置が一定の位置で行われるようにするた
めの位置決め機構を付設することができる。ヒンジキャ
ップの位置決め機構としては、本出願人の出願に係る、
実願平3−6610号(実開平04−106241号公
報)、および実願平3−7829号(実開平04−106
242号公報)に開示された構造をそのまま適用するこ
とができる。
【0008】本考案に用いるキャップ本体の一例を上面
図で示す図1、および同じく側断面図で示す図2におい
て、このキャップ本体1は容器口部(図示せず)を覆う
ように、頂板部2および頂板部周縁から垂下したスカー
ト部3、ならびに容器口部と嵌合する周状側壁4a,4
bからなり、頂板部には内容物を注ぎ出す注出口5、間
隙6により区画された板バネ部7、および板バネ7の両
側にはキャップ本体と蓋部との係合のため、後述する蓋
部の嵌合脚部が嵌合される嵌合穴8が設けられている。
また、板バネ部7は側断面図から明らかなように、先端
に行くにしたがってなだらかに厚みが増す形状であり、
しかもその先端部分は、キャップ本体の上面縁9と少な
くとも同一面に形成されることが必要であり、それより
も幾分突出した状態に形成されることが好ましい。スカ
ート部には、開閉のために蓋部と係止する係止用突起1
0、および蓋部と係合のための嵌合凹部11が設けられ
ている。
【0009】次に、このキャップ本体と嵌合される蓋部
の一例を側断面図で示す図3、および同じく底面図で示
す図4において、この蓋部21は、ヒンジ部22と一体
に成形されたキャッピング部23と嵌合部24とからな
り、ヒンジ部22、22の間には、嵌合部の頂板25と
間隔26により分離されたテコ部27が、嵌合部24に
突出した状態で設けられている。このテコ部27の先端
28は、キャップ本体に面する側が半球形になってお
り、下方に突出した形状となっている。テコ部27の先
端28は、ヒンジ部22よりも板バネ7の基端側(図4
右方側)へ突出している。嵌合部の頂板25の裏側に
は、前述したキャップ本体の嵌合穴部8に嵌合される嵌
合脚板29が、また側面の内側には前述したキャップ本
体の嵌合凹部11に嵌合される嵌合突起30が設けられ
ている。またキャッピング部頂板31にはキャップ本体
の注入出口5に嵌合するように嵌合突起32が設けられ
ている。
【0010】本発明のヒンジキャップの開蓋状態を側断
面図で示す図5ないし図7において、このヒンジキャッ
プは蓋部21の嵌合脚板29および嵌合突起30が、そ
れぞれキャップ本体の嵌合穴部8および嵌合凹部11に
嵌合されてキャップ本体1および蓋部21が一体化され
たものである。板バネ7は前述したように、キャップ本
体の上面縁9と同一面か、またはそれよりも突出した状
態で形成されているため、閉蓋時には、蓋部21により
下方の押圧力を受けている。したがってこの状態では板
バネ7には上向きの弾性力が蓄えられている(図3参
照)。
【0011】このヒンジキャップ1は、蓋部21を上方
に起こして係止用突起10を解除すると、閉蓋時に板バ
ネ7に蓄えられていた弾性力により、板バネ7の先端1
2がキャッピング部を押上げ、蓋部21のキャッピング
部23と、テコ部27の先端28がヒンジ22を中心に
回転する。この際テコ部27の先端28は板バネ部7を
押し下げながら回動するので、テコ部27がほぼ90度
回転し、キャッピング部23が直立の状態になると、板
バネ7は最も下方まで押下げられ、再び上向きの弾性力
が付与される。
【0012】次いで、板ばね7は上向きの弾性力により
元の形状に戻り始めるが、前述したように板バネ7は先
端に行くにしたがってなだらかに図2の上方(キャッピ
ング部23側)へ厚みが増した形状となっているので、
テコ部27が90度以上に回転され始めると、テコ部2
7の先端球形部が板バネの形状に沿って上面を向くよう
に更に回転して、キャッピング部23がほぼ180度ま
で回転可能となる。キャッピング部23が嵌合部24と
接触し、開蓋が終了した状態においては、板バネ7はキ
ャッピング部23によって下方の押圧力を受けているの
で、上向きの反発力を示し、この反発力により、キャッ
ピング部23は簡単に元に戻らないように固定されてい
る。また、キャッピング部23によって注出口5を閉止
する場合には、テコ部27の先端28がヒンジ部22よ
りも板バネ7の基端側へ位置した状態で、板バネ7に当
接しているので、キャッピング部23を閉止方向へ回動
させた場合に、キャッピング部23に、注出口5を閉止
する方向への回動力が作用するため、スナップ効果が発
揮され、迅速かつ円滑に注出口5を閉止状態とすること
ができる。
【0013】図8ないし図10は、本考案のヒンジキャ
ップの他の態様例を側断面図で示すものである。これら
の図に示す具体例は、蓋部の嵌合部をキャッピング部と
一定の角度をなす斜面に設けることにより、図8に示す
ように蓋部をキャップ本体からより遠くに離して、内容
物の注出の邪魔にならないようにしたものである。すな
わち、蓋部21をテコ部27の部分から下方に折れ曲が
った形状として、嵌合部24が斜めの位置になるように
形成されている。開蓋の機構は前述した具体例と同様に
行われ、キャッピング部23が180度以上回転するの
であるが、この態様においては、図8に示されるように
キャッピング部23はキャップ本体頂板部2よりも下方
で最終的に固定されるので、前述した具体例よりも蓋部
が注出口5から遠く、蓋の存在によって、使用者の視界
を遮ることがなく、円滑な注出作業が行われることにな
る。
【0014】本考案のヒンジキャップは、前述した各種
合成樹脂を自体公知の方法で射出成形等により簡単に成
形が可能であり、また適用できる容器も合成樹脂ばかり
でなく、ガラス、金属等のいずれの材料から成っていて
もさしつかえない。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、蓋部とキャップ本体の
係止の解除、および蓋部の180度以上の開蓋がワンタ
ッチででき、内容物を注出する際に蓋部が邪魔になるこ
とがないと共に、キャップ本体と蓋部との係止を迅速か
つ円滑に行えるヒンジキャップを提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヒンジキャップの一例のキャップ本体
を示す上面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本考案のヒンジキャップの一例の蓋部を示す側
断面図である。
【図4】図3の底面図である。
【図5】図4のA−A線矢視断面図である。
【図6】本考案のヒンジキャップの開蓋状態を説明する
ための断面図である。
【図7】本考案のヒンジキャップの開蓋状態を説明する
ための側断面図である。
【図8】本考案の他の例のヒンジキャップの閉状態を説
明するための側断面図である。
【図9】本考案の他の例のヒンジキャップの開蓋状態を
説明するための側断面図である。
【図10】本考案の他の例のヒンジキャプの開蓋状態を
説明するための側断面図である。
【符号の説明】
1 ヒンジキャップ(キャップ本体) 2 頂板部 3 スカート部 5 注出口(注出用開口) 7 板バネ(板バネ) 8 嵌合穴部 11 嵌合凹部 21 蓋部 22 ヒンジ 23 キャッピング部 24 嵌合部 27 テコ部 29 嵌合脚部 30 嵌合突起

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂板部および頂板部から垂直下したスカ
    ート部から成り頂板部に注出用開口を有し容器口部と嵌
    合可能なキャップ本体と、ヒンジにより連結され、該ヒ
    ンジを中心に回動して前記注出用開口を開閉可能なキャ
    ッピング部と前記ヒンジを隔てて前記キャッピング部と
    反対側に位置し前記キャップ本体と嵌合する嵌合部とか
    ら形成される蓋部と、からなる合成樹脂製のヒンジキャ
    ップにおいて、 前記キャップ本体は、頂板部周縁で支持され前記嵌合部
    側に位置する基端側から先端にいくにしたがってなだら
    かに前記キャッピング部側へ厚みを増す形状の弾性部材
    を頂板部に有し、前記蓋部のキャッピング部は、先端が
    前記ヒンジ部よりも前記弾性部材の前記基端側へ位置し
    た状態で前記弾性部材に当接して前記弾性部材に付勢さ
    れるテコ部を有することを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材は、その先端がキャップ本
    体の頂板部上面縁よりも上方に位置することを特徴とす
    る請求項1記載のヒンジキャップ。
JP1991030108U 1991-04-30 1991-04-30 ヒンジキャップ Expired - Lifetime JPH0738171Y2 (ja)

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JP1991030108U JPH0738171Y2 (ja) 1991-04-30 1991-04-30 ヒンジキャップ

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JPH04124952U JPH04124952U (ja) 1992-11-13
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ID=31913783

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