JPH0738042A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH0738042A
JPH0738042A JP18273593A JP18273593A JPH0738042A JP H0738042 A JPH0738042 A JP H0738042A JP 18273593 A JP18273593 A JP 18273593A JP 18273593 A JP18273593 A JP 18273593A JP H0738042 A JPH0738042 A JP H0738042A
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semiconductor chip
wire
inner lead
pad
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Hiroshi Noda
寛 野田
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体チップの寸法を縮小化でき、高密度に
リード配線を設けることが可能で、また信号伝達特性を
向上でき、さらに多層化しても信号遅延を生じることの
ない半導体装置を提供する。 【構成】 半導体チップ1の表面上に複数個のパッド2
a,2b,2cが形成さされている。複数個のパッド2
a,2b,2cの各々にはほぼ等しい長さを有するワイ
ヤ3a,3b,3cを介して複数のインナリード11,
12,13の各々が電気的に接続されている。複数のイ
ンナリード11,12,13は絶縁層8,9を介して半
導体チップ1表面に対する高さ方向に積層されており、
かつ複数のインナリード11,12,13においてパッ
ケージの側端部から半導体チップ1の方向へ延びる長さ
は下層から上層にいくに従って長くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置およびその製
造方法に関し、特に半導体チップを格納する半導体パッ
ケージおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の金属リードフレームを用い
た半導体パッケージについて説明する。
【0003】図16(a)は、従来の金属リードフレー
ムを用いた半導体パッケージの一製造工程を示す概略平
面図であり、図16(b)は、図16(a)に示した線
D−Dに沿う概略断面図である。
【0004】図16(a)および(b)を参照して、リ
ードフレーム100の中央部のダイパッド101上に半
導体チップ102が半田または導電性樹脂によって実装
されている。実装された半導体チップ102の表面外周
部には複数個のパッド103が形成されている。このパ
ッド103は、半導体チップ102の内部素子から信号
を取出す役割を果たしている。
【0005】また、ダイパッド101の周囲を取囲むよ
うに設けられたインナリードとなるべき端子部104と
パッド103との間はAuまたはAlのワイヤ105を
介して電気的に接続されている。
【0006】さらにインナリードとなるべき端子部10
4の周囲には、アウタリードとなるべき端子部107を
成形するため複数のアウタリード孔106が設けられて
いる。
【0007】アウタリードとなるべき端子部107の配
列間隔は、パッド103の配列間隔に対して大きく広げ
られる。これは、アウタリードとなるべき端子部107
の配列間隔を外部周辺装置との電気的接続に要求される
端子配列間隔に合わせているという理由による。
【0008】このように半導体チップ102とインナリ
ードとなるべき端子部104とがワイヤボンディングに
よって接続されたリードフレーム100は、その後点線
で示す領域が熱可塑性樹脂等で封入され、かつアウタリ
ードとなるべき端子部107に折曲げ等のアウタリード
端子加工が施される。これにより、半導体チップの四方
にリード線が接続されたフラットパッケージ(Quad
Flat Package:QFP)の構造を有する
従来の半導体パッケージが形成される。
【0009】ここで、図16に示す従来の半導体パッケ
ージにおけるパッドの配列について以下に説明する。
【0010】図17および図18は、半導体チップ10
2上に形成されたパッド103の配列を示す概略平面図
である。
【0011】図17および図18を参照して、従来の半
導体パッケージにおいては、パッド103の配列は直列
配列(図17)または千鳥配列(図18)が採用されて
いる。このように従来のパッドの配列においては、イン
ナリードとなるべき端子部104が延びる方向(線M0
−M0 、線M1 −M1 )に対して隣接するパッドが揃わ
ないようにパッド103が配列されている。
【0012】次に、従来の積層セラミックパッケージに
ついて説明する。図19は、従来の積層セラミックパッ
ケージの構造を示す概略的な断面図である。
【0013】図19を参照して、複数の階段部の各々に
ダイニングパッド部116a、116bが設けられた積
層セラミック基体111の中央部112上に半導体チッ
プ113が半田または導電性樹脂によって実装される。
【0014】実装された半導体チップ113の表面上に
は複数個のパッド114a、114bが直線状に配列さ
れている。このパッド114a、114bは半導体チッ
プ113の内部素子から信号を取出す役割を果たしてい
る。
【0015】半導体チップ113の表面端部に配列され
る第1のパッド114aと積層セラミック基体111の
下段に設けられたダイニングパッド部116aとの間が
第1のワイヤ115aを介して電気的に接続される。
【0016】また、第1のパッド114aよりも内側の
位置に配列される第2のパッド114bと積層セラミッ
ク基体111の上段に設けられたダイニングパッド部1
16bとの間が第2のワイヤ115bを介して電気的に
接続される。
【0017】さらに、ダイニングパッド部116a、1
16bはそれぞれ積層セラミック基体111中に配線さ
れた内部配線117a、117bと電気的に接続されて
いる。
【0018】このように内部配線117a、117bが
半導体チップ113に電気的に接続された後、積層セラ
ミック基体111の上面が封止キャップ119で覆わ
れ、かつ積層セラミック基体111の底面に複数の接続
ピン118がろう付けされる。これにより、積層セラミ
ック基体111の底面に複数の接続ピン118が配列さ
れたピングリットアレイパッケージ(Pin Grid
Array Package:PGA)構造を有する
従来の積層セラミックパッケージ110が形成される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
金属リードフレームを用いた半導体パッケージにおいて
は、インナリードとなるべき端子部104の延びる方向
(線M0 −M0 、線M1−M1 )にパッド103が揃わ
ないように配置されている。このように従来の半導体パ
ッケージにおいてはパッド103の配列に制約があるた
め、半導体チップ102上にパッド103を密に配列す
ることが困難であった。パッドを密に配列することが困
難であるため、リードも多数設けることができず、高密
度多ピン化が困難になるという傾向がある。
【0020】近年、半導体チップの内部素子は縮小化お
よび高密度化され、それに伴い半導体チップ寸法の縮小
化が図られている。それにも関わらず、従来の金属リー
ドフレームを用いた半導体パッケージでは、パッド数が
増加することにより必然的に半導体チップの寸法が大き
くなってしまうという問題があった。
【0021】また半導体チップの寸法が大きくなるた
め、必然的に半導体パッケージの外形寸法も大きくなっ
てしまうという問題もあった。
【0022】さらに、従来の金属リードフレームを用い
た半導体パッケージでは、パッケージに封入されるイン
ナリードまでインピーダンスの整合が取られていなかっ
た。このため、半導体パッケージをたとえば配線インピ
ーダンスを整合したシステムボード上に実装した場合、
インピーダンスに不整合が発生する。このインピーダン
スの不整合により信号の反射が生じ、そのオーバーシュ
ートやアンダーシュートにより信号の誤認識が生じる。
このようにインピーダンスの不整合が発生した場合、信
号伝送特性を向上させることが困難になるという問題も
あった。
【0023】一方、上述したように従来の積層セラミッ
クパッケージ110においては、その構造上、第1のパ
ッド114aと下段のダイニングパッド部116aとを
接続する第1のワイヤ115aの長さl1 に対して、第
2のパッド114bと上段のダイニングパッド部116
bとを接続する第2のワイヤ115bの長さl2 の方が
長くなってしまうため、第1のワイヤ115aと第2の
ワイヤ115bとの間で電気信号の遅延差が生じてしま
うという問題があった。
【0024】そこで、内部配線117aの長さm1 と内
部配線117bの長さm2 とを調整してこのような電気
信号の遅延差を最小にすることが考えられてきた。しか
しながら、従来の積層セラミックパッケージ110にお
いては、このような遅延補正を行なうと、内部配線の長
さが長くなってしまうため必然的にセラミックパッケー
ジの外形寸法が大きくなってしまうという問題が生じて
きた。さらに、ワイヤとダイニングパッド部を構成する
材質や形状が全く異なっているため、このような遅延補
正を行なうにはかなりの困難さを伴うという問題もあっ
た。
【0025】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであって、半導体チップの寸法を縮
小化でき、高密度にリード配線を設けることが可能で、
また信号伝送特性を向上することができる半導体装置を
得ることを目的とする。
【0026】また、本発明は、遅延補正に伴う困難さや
パッケージの外形寸法の増大を解消することができ、多
層化しても信号遅延を生じることのない半導体装置を得
ることをさらなる目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
装置は、主表面を有し、主表面に複数個の電極パッドを
有する半導体チップと、電極パッドの各々にワイヤを介
在して電気的に接続されるリードと、半導体チップおよ
びリードの一部を封入するパッケージとを備える半導体
装置において、リードのパッケージ内に封入される部分
であるインナリードは、絶縁層を介して主表面に対する
高さ方向に複数積層されており、複数のインナリードに
ついて、パッケージの側端部から半導体チップの方向へ
延びる長さが下層から上層にいくに従って長くなり、か
つ電極パッドとインナリードの各層とを結ぶそれぞれの
ワイヤの長さはほぼ等しいことを特徴とする。
【0028】請求項2に記載の半導体装置の製造方法
は、主表面を有する半導体チップと、主表面に対する高
さ方向において複数積層されるリードとをワイヤボンデ
ィングするに際して、主表面上に形成され、所定数の電
極パッドからなる第1の電極パッド群のそれぞれのパッ
ドと第1のリード層との間に第1のワイヤをボンディン
グする第1の工程と、第1のリード層上に絶縁層を堆積
する第2の工程と、絶縁層上に第2のリード層を積層す
る第3の工程と、主表面上に形成され、所定数の電極パ
ッドからなる第2の電極パッド群のそれぞれのパッドと
第2のリード層との間に、第1のワイヤとほぼ等しい長
さを有する第2のワイヤをボンディングする第4の工程
とを備えることを特徴とする。
【0029】
【作用】請求項1に記載の半導体装置では、インナリー
ドが絶縁層を介して主表面に対する高さ方向に複数積層
されている。
【0030】このため、インナリードの各層が接続され
る電極パッドを半導体チップ上に、インナリードに対し
て半導体チップの表面端部から内側に揃えて配列するこ
とが可能となる。よって、半導体チップ上にパッドを密
に配列することができる。それゆえ、小さい半導体チッ
プにも多数のパッドが配列可能となり、パッド数の増加
に伴う半導体チップの寸法の増加分は比較的小さく抑え
られる。したがって、パッド数の増加に伴う半導体チッ
プの寸法および半導体パッケージの外形寸法の増大を抑
制することができる。
【0031】また、積層される複数のインナリード間に
は容量が生じる。また、この容量はインナリード間を絶
縁する絶縁層の厚み、材質などにより制御することが可
能である。この容量を制御することにより、信号線とな
るインナリードのインピーダンスを制御できる。このた
め、半導体パッケージのインナリードと外部配線とのイ
ンピーダンスを整合させることができる。したがって、
インピーダンスの不整合により生じる弊害は解消され、
信号伝送特性を向上させることができる。
【0032】さらに、積層される複数のインナリードに
ついて、パッケージの側端部から半導体チップの方向へ
延びる長さが下層から上層へいくに従って長くなってい
る。このため、電極パッドからインナリードの各層まで
の距離間隔がほぼ等しく設定され、電極パッドとインナ
リードの各層とを結ぶそれぞれのワイヤの長さもほぼ等
しくなる。よって、インナリードを絶縁層を介して複数
積層しても、電極パッドとインナリードの各層を結ぶワ
イヤ間で電気信号の遅延差を最小に抑えることが可能と
なる。したがって、従来の積層セラミックパッケージの
ような遅延補正に伴う困難さや半導体パッケージの外形
寸法の増大は解消される。
【0033】請求項2に記載の半導体装置の製造方法で
は、複数のリード層をすべて積層した後、半導体チップ
と各リード層との間にワイヤをボンディングする工程を
とるのではなく、半導体チップと第1のリード層との間
にワイヤをボンディングした後、第2のリード層を積層
し、さらに半導体チップと第2のリード層との間にワイ
ヤをボンディングする工程をとる。このようにすれば、
半導体装置の製造工程において、複数のリード層を半導
体チップの主表面に対する高さ方向に複数積層しなが
ら、これに従って順次積層したリード層と半導体チップ
との間をほぼ等しい長さを有するワイヤで接続していく
ことができる。したがって、従来の積層セラミックパッ
ケージのように各リード層と半導体チップとの間を接続
するワイヤ間で電気信号の遅延差が生じることのないリ
ード層の積層構造を有する半導体パッケージを得ること
ができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0035】半導体チップの四辺にリード線が接続され
た半導体パッケージを本発明の半導体装置の第1〜第3
の実施例として説明する。
【0036】図1(a)は、本発明の第1の実施例に従
う半導体パッケージの構成を概略的に示す平面図であ
る。また図1(b)は、図1(a)の線A−Aに沿う概
略断面図である。
【0037】図1(a)、(b)を参照して、第1のリ
ードフレーム5の中央部に設けられたダイパッド4上に
半導体チップ1が実装されている。第1のリードフレー
ム5上には、実装された半導体チップ1の表面に対する
高さ方向に第2および第3のリードフレーム6,7が積
層されている。また、積層された第1、第2および第3
のリードフレーム5,6,7は、各々第1および第2の
絶縁層8,9により相互に絶縁されている。
【0038】第1,第2および第3のリードフレーム
5,6,7が点線で示すパッケージ10内に封入される
部分となるインナリード部11,12,13のパッケー
ジ10の側端部から中央部方向へ延びる長さは各々異な
っている。すなわち、最も下位に配置される第1のリー
ドフレーム5のインナリード部11の長さが最も短くな
っており、これに対して第2および第3のリードフレー
ム6,7のインナリード部12,13の長さは、半導体
チップ1の表面に対する高さ方向の位置が上位になるに
つれて長くなっている。
【0039】半導体チップ1の表面には、複数個のパッ
ド2が形成されている。複数個のパッド2において、第
1のパッド2aは半導体チップ1の表面端部に直線状に
配列されている。第1のパッド2aより内側位置には第
2のパッド2bが、インナリード部がパッケージ10の
側端部から中央部へ延びる方向に対して第1のパッド2
aに揃えるように直線状に配列されている。また、この
第2のパッド2bよりさらに内側位置には第3のパッド
2cが、インナリード部がパッケージ10の側端部から
中央部方向へ延びる方向に対して第2のパッド2bに揃
えるように直線状に配列されている。
【0040】第1のパッド2aの各々には、第1のワイ
ヤ3aを介して複数本のインナリード端子11a,…の
各々が電気的に接続されている。また、第2のパッド2
bの各々には、第2のワイヤ3bを介して複数本のイン
ナリード端子12a,…の各々が電気的に接続されてい
る。さらに、第3のパッド2cの各々には、第3のワイ
ヤ3cを介して複数本のインナリード端子13a,…の
各々が電気的に接続されている。
【0041】このとき、第1、第2および第3のワイヤ
3a,3b,3cはすべてほぼ等しい長さを有してい
る。
【0042】上述のように、3層をなす第1、第2およ
び第3のインナリード部11,12,13が、半導体チ
ップ1にワイヤボンディングにより電気的に接続された
状態で、点線で示すパッケージ10内に封入されてい
る。
【0043】次に、本発明の第1の実施例に従う半導体
パッケージの製造方法について説明する。
【0044】図2(a)〜図5(a)は、第1の実施例
におけるインナリード部の積層構造を有する半導体パッ
ケージの製造方法を工程順に示す概略平面図である。ま
た図2(b)〜図5(b)は、図2(a)〜図5(a)
に示した各平面図に対応する概略断面図である。
【0045】図2(a)、(b)を参照して、まずダイ
パッド4、ダイパッド4の周囲を取囲むように設けられ
るインナリード部11、ダイバー14、複数のアウタリ
ード孔15およびガイドホール16を有する第1のリー
ドフレーム5が用意され、ダイパッド4上に半導体チッ
プ1が半田または導電性樹脂によって実装される。
【0046】次いで、AlまたはAu等の金属からなる
第1のワイヤ3aで半導体チップ1の表面端部に設けら
れる第1のパッド2aの各々と、第1のリードフレーム
5の複数のインナリード端子11a,…11z,11
a′,11b′との間をボンディングする。
【0047】図3(a)、(b)を参照して、さらに第
1のリードフレーム5の半導体チップ1と複数のインナ
リード端子とのボンディング部を除く所定の領域上に、
絶縁性物質からなる第1の絶縁層8を堆積する。
【0048】図4(a)、(b)を参照して、また第1
の絶縁層8上に、インナリード部12、複数のアウタリ
ード孔15およびガイドホール16を有する第2のリー
ドフレーム6を積層する。次いで、AlまたはAu等の
金属からなる第2のワイヤ3bで半導体チップ1表面に
おいて第1のパッド2aよりも内側位置に配列された第
2のパッド2bの各々と、第2のリードフレーム6の複
数のインナリード端子12a,…12tとの間をボンデ
ィングする。
【0049】図5(a)、(b)を参照して、さらに第
2のリードフレーム6の半導体チップ1と複数のインナ
リード端子とのボンディング部を除く所定の領域上に、
絶縁性物質からなる第2の絶縁層9を堆積する。
【0050】図1(a)、(b)を参照して、また第2
の絶縁層9上に、インナリード部13、複数のアウタリ
ード孔15およびガイドホール16を有する第3のリー
ドフレーム7を積層する。さらに、AlまたはAu等の
金属からなる第3のワイヤ3cで半導体チップ1表面に
おいて第2のパッド2bよりも内側位置に配列された第
3のパッド2cの各々と、第3のリードフレーム7の複
数のインナリード端子13a,…13lの間をボンディ
ングする。
【0051】ここで、第1のワイヤ3a、第2のワイヤ
3b、第3のワイヤ3cがすべてほぼ同じ長さに揃うよ
うにしてボンディングするものとする。
【0052】これにより、半導体チップ1表面に対する
高さ位置において最も上位に位置する第3のインナリー
ド部13が半導体チップ1表面の最も内側に配列された
第3のパッド2cに第3のワイヤ3cによって接続さ
れ、第2のインナリード部12が第2のパッド2bに第
3のワイヤ3cと同じ長さを有する第2のワイヤ3bに
よって接続され、最も下位に位置する第1のインナリー
ド部11が半導体チップ1表面の最も外側に配列された
第1のパッド2aに第2のワイヤ3bと同じ長さを有す
る第1のワイヤ3aによって接続された、リードフレー
ム積層構造体が得られる。
【0053】なお、3層のリードフレーム積層構造体に
おいて、第1、第2および第3のリードフレーム5,
6,7はそれぞれ第1および第2の絶縁層8,9により
相互に絶縁されており、第1、第2および第3のインナ
リード部11,12,13は、その長さが下層から上層
にいくに従って長くなるように配置されている。
【0054】この後、リードフレーム積層構造体の点線
で囲まれる領域が熱可塑性樹脂で封込まれる。このよう
にして、本発明の第1の実施例に従う半導体パッケージ
10が製造される。
【0055】上述のようにして製造される第1の実施例
に従う半導体パッケージでは、第1、第2および第3の
インナリード部11,12,13が第1および第2の絶
縁層8,9を介して半導体チップ1の表面に対する高さ
方向に積層され、また樹脂によって封入される第1、第
2および第3のインナリード部11,12,13は、パ
ッケージ10の側端部から半導体チップ1の方向へ延び
る長さが下層から上層にいくに従って順次長くなるよう
に配置されている。このため、以下に述べるような利点
を有する。
【0056】まず、第1、第2および第3のインナリー
ド部11,12,13が積層されているため、半導体チ
ップ1上において第1、第2および第3のパッド2a,
2b,2cをインナリード部11,12,13がパッケ
ージ10の側端部から中央部の方向へ延びる方向に揃え
て配列することが可能となる。
【0057】このため、第1、第2および第3のパッド
2a,2b,2cを半導体チップ1の表面上に密に配置
することができる。それゆえ、小さい半導体チップ1に
も多数のパッドを配列することができるようになり、パ
ッド数の増加に伴う半導体チップ1の寸法の増加分を小
さく抑えることができる。
【0058】また、半導体チップ1表面に対する高さ方
向に積層される第1、第2および第3のインナリード部
11,12,13は、その長さが下層から上層にいくに
従って順次長くなるように配置されているため、第1、
第2および第3のパッド2a,2b,2cの各々から第
1、第2および第3のインナリード部11,12,13
の各々までの距離間隔をほぼ等しく設定することができ
る。
【0059】よって、第1、第2および第3のパッド2
a,2b,2cの各々と第1、第2および第3のインナ
リード部11,12,13の各々の端子とを接続する第
1、第2および第3のワイヤ3a,3b,3cの長さを
すべてほぼ等しく揃えることができる。したがって、各
ワイヤ間における電気信号の遅延差を最小に抑えること
ができる。このように、煩雑な遅延補正を一切行なうこ
となしに信号遅延が解消された半導体パッケージを得る
ことができる。
【0060】図6(a)は、本発明の第2の実施例に従
う半導体パッケージの構成を概略的に示す平面図であ
る。また図6(b)は、図6(a)の線B−Bに沿う概
略断面図である。
【0061】図6(a)、(b)を参照して、第2の実
施例に従う半導体パッケージのリードフレーム積層構造
体においては、第1、第2および第3のリードフレーム
5,20,7がそれぞれ第1および第2の絶縁層8,9
により相互に絶縁されて積層されている。ここで、第2
のリードフレーム20は、半導体チップの電源あるいは
グランド用のリードフレームとし、かつ第1および第3
のリードフレーム5,7は信号線用のリードフレームと
する。すなわち、上述した実施例1において示したリー
ドフレーム積層構造体との明らかな違いは、第2のリー
ドフレーム20のインナリード部21全体が平面状の導
体となっており、半導体チップ1の表面に設けられた電
源あるいはグランドを供給するパッド2b′がワイヤ3
bを介してインナリード部21に接続されている点であ
る。
【0062】次に、実施例2に従う半導体パッケージの
製造方法について簡単に説明する。図7(a)〜図10
(a)は、第2の実施例におけるインナリード部の積層
構造を有する半導体パッケージの製造方法を工程順に示
す概略平面図である。また図7(b)〜図10(b)
は、図7(a)〜図10(a)に示した各平面図に対応
する概略断面図である。
【0063】図7(a)、(b)を参照して、まずダイ
パッド4、ダイパッド4の周囲を取囲むように設けられ
るインナリード部11、ダイバー14、複数のアウタリ
ード孔15およびガイドホール16を有する第1のリー
ドフレーム5が用意され、ダイパッド4上に半導体チッ
プ1が半田または導電性樹脂によって実装される。
【0064】次いで、金属からなる第1のワイヤ3aで
半導体チップ1の表面端部に設けられる第1のパッド2
aの各々と、第1のリードフレーム5の複数のインナリ
ード端子11a,…11z,11a′,11b′との間
をボンディングする。
【0065】図8(a)、(b)を参照して、さらに第
1のリードフレーム5の半導体チップ1と複数のインナ
リード端子とのボンディング部を除く所定の領域上に、
絶縁物質からなる第1の絶縁層8を堆積する。
【0066】図9(a)、(b)を参照して、また第1
の絶縁層8上に、平面状をなすインナリード部21、複
数のアウタリード孔15およびガイドホール16を有す
る第2のリードフレーム20を積層する。
【0067】次いで、金属からなる第2のワイヤ3bで
半導体チップ1表面において第1のパッド2aよりも内
側位置に配列された電源またはグランド用の第2のパッ
ド2b′の各々と、第2のリードフレーム20の平面状
をなすインナリード部21との間をボンディングする。
【0068】図10(a)、(b)を参照して、さらに
第2のリードフレーム20の半導体チップ1とインナリ
ード部21とのボンディング部を除く所定の領域上に、
絶縁性物質からなる第2の絶縁層9を堆積する。
【0069】図6(a)、(b)を参照して、また第2
の絶縁層9上に、インナリード部13、複数のアウタリ
ード孔15およびカイドホール16を有する第3のリー
ドフレーム7を堆積する。
【0070】さらに、金属からなる第3のワイヤ3cで
半導体チップ1表面において電源またはグランド用の第
2のパッド2b′よりも内側位置に配列された第3のパ
ッド2cの各々と、第3のリードフレーム7の複数のイ
ンナリード端子13a,…13lとの間をボンディング
する。
【0071】ここで、第1のワイヤ3a、第2のワイヤ
3b、第3のワイヤ3cがすべてほぼ同じ長さに揃うよ
うにしてボンディングするものとする。
【0072】これにより、半導体チップ1表面に対する
高さ方向において最も上位に位置する第3のインナリー
ド部13が半導体チップ1表面の最も内側に配列された
第3のパッド2cに第3のワイヤ3cによって接続さ
れ、第2のインナリード部21が電源またはグランド用
の第2のパッド2b′に第3のワイヤ3cと同じ長さを
有する第2のワイヤ3bによって接続され、最も下位に
位置する第1のインナリード部11が半導体チップ1表
面の最も外側に配列された第1のパッド2aに第2のワ
イヤ3bと同じ長さを有する第1のワイヤ3aによって
接続された、リードフレーム積層構造体が得られる。
【0073】なお、3層のリードフレーム積層構造体に
おいて、第1、第2および第3のリードフレーム5,2
0,7は、それぞれ第1および第2の絶縁層8,9によ
り相互に絶縁されており、第1、第2および第3のイン
ナリード部11,21,13は、その長さが下層から上
層にいくに従って長くなるように配置されている。
【0074】この後、リードフレーム積層構造体の点線
で囲まれる領域が熱可塑性樹脂で封込まれる。このよう
にして本発明の第2の実施例における半導体パッケージ
が製造される。
【0075】上述のようにして製造される第2の実施例
に従う半導体パッケージでは、リードフレーム積層構造
体が電源あるいはグランド専用のリードフレームとして
第2のリードフレーム20を層に持ち、第2のリードフ
レーム20のインナリード部21全体が、図9(a)に
示すように平面状をなす導体からなる。このため、さら
に以下に述べるような利点を有する。
【0076】インナリード部21全体が平面状をなす導
体からなるため、インナリード部21の抵抗を小さくす
ることができる。よって、第2のリードフレーム20の
インナリード部21のインピーダンスをより低くするこ
とができる。したがって、電流変動に対して半導体チッ
プ1に安定した電源やグランド等の電位を供給すること
ができる。
【0077】なお、本発明の第2の実施例における半導
体パッケージにおいては、積層されるリードフレームが
3層のものを例示したが、これに限られるものではな
く、2層以上の多層構造にした場合に、電源あるいはグ
ランド専用のリードフレームを一層配置すれば上述のよ
うな効果を期待できる。
【0078】図11(a)は、本発明の第3の実施例に
従う半導体パッケージの構成を概略的に示す平面図であ
る。また図11(b)は、図11(a)の線C−Cに沿
う概略断面図である。
【0079】図11(a)、(b)を参照して、第3の
実施例に沿う半導体パッケージのリードフレーム積層構
造体においては、第1、第2および第3のリードフレー
ム22,23,24がそれぞれ第1および第2の絶縁層
8,9により相互に絶縁されて積層されている。
【0080】ここで、第2のリードフレーム23は信号
線用のリードフレームとし、かつ第1および第3のリー
ドフレーム22,24はグランド用のリードフレームと
する。すなわち、第3の実施例の大きな特徴は、半導体
チップ1の内部素子に信号を伝送するリード線となるべ
き第2のリードフレーム23のインナリード部26を第
1および第2の絶縁層8,9を介してグランド専用の第
1および第3のリードフレーム22,24の平面状をな
すインナリード部25,27間に挟込んだ構造をとって
いる点である。
【0081】次に、実施例3に従う半導体パッケージの
製造方法について簡単に説明する。図12(a)〜図1
5(a)は、第3の実施例におけるインナリード部の積
層構造を有する半導体パッケージの製造方法を工程順に
示す概略平面図である。また図12(b)〜図15
(b)は、図12(a)〜図15(a)に示した各平面
図に対応する概略断面図である。
【0082】図12(a)、(b)を参照して、平面状
をなすインナリード部25、インナリード部25と一体
化的に成形されるダイパッド4、複数のアウタリード孔
19およびガイドホール16を有する第1のリードフレ
ーム22が用意され、ダイパッド4上に半導体チップ1
が半田または導電性樹脂によって実装される。
【0083】次いで、金属からなる第1のワイヤ3aで
半導体チップ1の表面端部に設けられるグランド用の第
1のパッド2a′の各々と第1のリードフレーム5の平
面状をなすのインナリード部25との間をボンディング
する。
【0084】図13(a)、(b)を参照して、さらに
第1のリードフレーム22の半導体チップ1とインナリ
ード部とのボンディング部を除く所定の領域上に、絶縁
性物質からなる第1の絶縁層8を堆積する。
【0085】図14(a)、(b)を参照して、また第
1の絶縁層8上にインナリード部26、ダイバー14、
複数のアウタリード孔15およびガイドホール16を有
する第2のリードフレーム23を積層する。次いで金属
からなる第2のワイヤ3bで半導体チップ1表面におい
てグランド用の第1のパッド2a′よりも内側位置に配
列される第2のパッド2bの各々と、第2のリードフレ
ーム23の複数のインナリード端子26a,…26z,
26a′,26b′の各々との間をボンディングする。
【0086】図15(a)、(b)を参照して、さらに
第2のリードフレーム23の半導体チップ1とインナリ
ード部26とのボンディング部を除く所定の領域上に絶
縁性物質からなる第2の絶縁層9を堆積する。
【0087】図11(a)、(b)を参照して、また第
2の絶縁層9上に、平面状をなすインナリード部27、
複数のアウタリード孔19およびガイドホール16を有
する第3のリードフレーム24を積層させる。
【0088】さらに、金属からなる第3のワイヤ3cで
半導体チップ1表面において第2のパッド2bよりも内
側位置に配列されたグランド用の第3のパッド2c′の
各々と第3のリードフレーム24の平面状をなすインナ
リード部27との間をボンディングする。
【0089】ここで、第1のワイヤ3a、第2のワイヤ
3b、第3のワイヤ3cがすべてほぼ同じ長さに揃うよ
うにしてボンディングするものとする。
【0090】これにより、半導体チップ1表面に対する
高さ位置において最も上位に位置する第3のインナリー
ド部27が半導体チップ1表面の最も内側に配列された
グランド用の第3のパッド2c′に第3のワイヤ3cに
よって接続され、第2のインナリード部26が第2のパ
ッド2bに第2のワイヤ2bによって接続され、最も下
位に位置する第1のインナリード部25が半導体チップ
1表面の最も外側に配列されたグランド用の第1のパッ
ド2a′に第1のワイヤ3aによって接続された、リー
ドフレーム積層構造体が得られる。
【0091】なお、3層のリードフレーム積層構造体に
おいて、第1、第2および第3のリードフレーム22,
23,24は、それぞれ第1および第2の絶縁層8,9
により相互に絶縁されており、第1、第2および第3の
インナリード部25,26,27は、その長さが下層か
ら上層にいくに従って長くなるよう配置されている。
【0092】この後、リードフレーム積層構造体の点線
で囲まれる領域が熱可塑性樹脂で封込まれる。このよう
にして本発明の第3の実施例における半導体パッケージ
が製造される。
【0093】上述のようにして製造される第3の実施例
に従う半導体パッケージでは、信号用リードフレーム2
3がグランド用リードフレーム22、24の間に第1お
よび第2の絶縁層8、9を介して挟み込まれた構造とな
っている。このため、以下に述べるような利点を有す
る。
【0094】信号線用リードフレーム23とグランド用
リードフレーム22,24との間にはそれぞれ容量
1 ,C2 が生じる。
【0095】この容量C1 ,C2 は、信号線用リードフ
レーム23とグランド用リードフレーム22,24の各
々とに挟込まれる第1および第2の絶縁層8,9の厚み
1,T2 または材質により制御することができる。
【0096】この容量C1 ,C2 を制御することによ
り、信号線用リードフレーム23のインナリード部26
のインピーダンスを制御、決定することができる。
【0097】また信号線用リードフレーム23の材質や
厚みT3 によっても信号線用リードフレーム23のイン
ナリード部26のインピーダンスを決定することができ
る。したがって、信号線用リードフレーム23のインピ
ーダンスを外部配線のインピーダンスと整合させること
ができる。
【0098】これにより、一般的な多層構造の配線のイ
ンピーダンスを決定する場合と同様、任意に信号線用リ
ードフレーム23の材質や厚みT3 や第1および第2の
絶縁層8,9の材質や厚みT1 ,T2 を設定することで
所望の所定インピーダンスを得ることができる。
【0099】このようにして、複数のリードフレームを
半導体チップ1表面に対する高さ方向に積層したため、
積層されるリードフレーム間に生じる容量を制御するこ
とにより、半導体パッケージ内部に封入されるインナリ
ード部の特性インピーダンスを外部配線のインピーダン
スに整合させることが可能となる。
【0100】この結果、インピーダンス不整合により生
じる弊害は解消され、電気信号特性が向上して、電気信
号に介入する外来ノイズを低減することができる。
【0101】なお、本発明の第3の実施例における半導
体パッケージにおいては、積層されるリードフレームが
3層のものを例示したが、これに何ら限定されるもので
はなく、さらに多層構造にした場合にも、信号線用リー
ドフレームを絶縁層を介してグランド用リードフレーム
間に挟込むように配置すれば同等の効果を得ることがで
きる。
【0102】
【発明の効果】請求項1に記載の半導体装置では、イン
ナリードは絶縁層を介して主表面に対する高さ方向に複
数積層されている。このため、インナリードの各層が接
続される電極パッドを半導体チップ上に、インナリード
に延びる半導体チップの表面端部から内側に揃えて配列
することが可能となる。したがって、パッド数の増加に
伴う半導体チップの寸法および半導体パッケージの外形
寸法の増大を抑制することができる。
【0103】また、積層される複数のインナリードにつ
いて、パッケージの側端部から半導体チップの方向へ延
びる長さが下層から上層にいくに従って長くなってい
る。このため、電極パッドからインナリードの各層まで
の距離間隔がほぼ等しく設定され、電極パッドとインナ
リードの各層とを結ぶそれぞれのワイヤの長さもほぼ等
しくなる。よって、インナリードを絶縁層を介して複数
積層しても、電極パッドとインナリード各層とを結ぶワ
イヤ間で電気信号の遅延差を最小に抑えることが可能と
なる。
【0104】さらに、積層される複数のインナリード間
には容量が生じる。この容量を制御することにより、イ
ンピーダンスの不整合よって生じる弊害が解消され、電
気伝達特性の向上を図ることができる。
【0105】請求項2に記載の半導体装置の製造方法で
は、複数のリード層をすべて積層した後、半導体チップ
と各リード層との間にワイヤをボンディングする工程を
とるのではなく、半導体チップと第1のリード層との間
にワイヤをボンディングした後、第2のリード層を積層
し、さらに半導体チップと第2のリード層との間にワイ
ヤをボンディングする工程をとる。このようにすれば、
半導体装置の製造工程において、複数のリード層を半導
体チップの主表面に対する高さ方向に複数積層しなが
ら、これに従って順次積層したリード層と半導体チップ
との間をほぼ等しい長さを有するワイヤで接続していく
ことができる。
【0106】したがって、従来の積層セラミックパッケ
ージのように各リード層と半導体チップとの間を接続す
るワイヤ間で電気信号の遅延差が生じることのないリー
ド層の積層構造を有する半導体パッケージを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に従う半導体パッケージ
の構成を概略的に示す平面図(a)、図1(a)に示し
た線A−Aに沿う概略断面図(b)である。
【図2】第1の実施例におけるインナリード部の積層構
造を有する半導体パッケージの第1の製造工程を示す概
略平面図(a)、図2(a)に示した線A−Aに沿う概
略断面図(b)である。
【図3】第1の実施例におけるインナリード部の積層構
造を有する半導体パッケージの第2の製造工程を示す概
略平面図(a)、図3(a)に示した線A−Aに沿う概
略断面図(b)である。
【図4】第1の実施例におけるインナリード部の積層構
造を有する半導体パッケージの第3の製造工程を示す概
略平面図(a)、図4(a)に示した線A−Aに沿う概
略断面図(b)である。
【図5】第1の実施例におけるインナリード部の積層構
造を有する半導体パッケージの第4の製造工程を示す概
略平面図(a)、図5(a)に示した線A−Aに沿う概
略断面図(b)である。
【図6】本発明の第2の実施例に従う半導体パッケージ
の構成を概略的に示す平面図(a)、図6(a)に示し
た線B−Bに沿う概略断面図(b)である。
【図7】第2の実施例におけるインナリード部の積層構
造を有する半導体パッケージの第1の製造工程を示す概
略平面図(a)、図7(a)に示した線B−Bに沿う概
略断面図(b)である。
【図8】第2の実施例におけるインナリード部の積層構
造を有する半導体パッケージの第2の製造工程を示す概
略平面図(a)、図8(a)に示した線B−Bに沿う概
略断面図(b)である。
【図9】第2の実施例におけるインナリード部の積層構
造を有する半導体パッケージの第3の製造工程を示す概
略平面図(a)、図9(a)に示した線B−Bに沿う概
略断面図(b)である。
【図10】第2の実施例におけるインナリード部の積層
構造を有する半導体パッケージの第4の製造工程を示す
概略平面図(a)、図10(a)に示した線B−Bに沿
う概略断面図(b)である。
【図11】本発明の第3の実施例に従う半導体パッケー
ジの構成を概略的に示す平面図(a)、図11(a)に
示した線C−Cに沿う概略断面図(b)である。
【図12】第3の実施例におけるインナリード部の積層
構造を有する半導体パッケージの第1の製造工程を示す
概略平面図(a)、図12(a)に示した線C−Cに沿
う概略断面図(b)である。
【図13】第3の実施例におけるインナリード部の積層
構造を有する半導体パッケージの第2の製造工程を示す
概略平面図(a)、図13(a)に示した線C−Cに沿
う概略断面図(b)である。
【図14】第3の実施例におけるインナリード部の積層
構造を有する半導体パッケージの第3の製造工程を示す
概略平面図(a)、図14(a)に示した線C−Cに沿
う概略断面図(b)である。
【図15】第3の実施例におけるインナリード部の積層
構造を有する半導体パッケージの第4の製造工程を示す
概略平面図(a)、図15(a)に示した線C−Cに沿
う概略断面図(b)である。
【図16】従来の金属リードフレームを用いた半導体パ
ッケージの一製造工程を示す概略的に示す平面図
(a)、図16(a)に示した線D−Dに沿う概略断面
図(b)である。
【図17】従来の半導体パッケージに採用される半導体
チップのパッド配列の一例を示す概略的な平面図であ
る。
【図18】従来の半導体パッケージに採用される半導体
チップのパッド配列の他の例を示す概略的な平面図であ
る。
【図19】従来の積層セラミックパッケージの構造を示
す概略的な断面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 2 パッド 3a,3b,3c ワイヤ 5,22 第1のリードフレーム 6,20,23 第2のリードフレーム 7,24 第3のリードフレーム 8,9 絶縁層 10 パッケージ 11,25 第1のインナリード部 12,21,26 第2のインナリード部 13,27 第3のインナリード部 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】図2(a)、(b)を参照して、まずダイ
パッド4の周囲を取囲むように設けられるインナリード
部11、ダイバー14、複数のアウタリード孔15およ
びガイドホール16を有する第1のリードフレーム5が
用意され、ダイパッド4上に半導体チップ1が半田また
は導電性樹脂によって実装される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】図7(a)、(b)を参照して、まずダイ
パッド4の周囲を取囲むように設けられるインナリード
部11、ダイバー14、複数のアウタリード孔15およ
びガイドホール16を有する第1のリードフレーム5が
用意され、ダイパッド4上に半導体チップ1が半田また
は導電性樹脂によって実装される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面を有し、前記主表面に複数個の電
    極パッドを有する半導体チップと、 前記電極パッドの各々にワイヤを介在して電気的に接続
    されるリードと、 前記半導体チップおよび前記リードの一部を封入するパ
    ッケージとを備える半導体装置において、 前記リードの前記パッケージ内に封入される部分である
    インナリードは、絶縁層を介して前記主表面に対する高
    さ方向に複数積層されており、 前記複数のインナリードについて、前記パッケージの側
    端部から前記半導体チップの方向へ延びる長さが下層か
    ら上層にいくに従って長くなり、かつ前記電極パッドと
    前記インナリードの各層とを結ぶそれぞれのワイヤの長
    さはほぼ等しいことを特徴とする、半導体装置。
  2. 【請求項2】 主表面を有する半導体チップと、前記主
    表面に対する高さ方向において複数積層されるリードと
    をワイヤボンディングするに際して、 前記主表面上に形成され、所定数の電極パッドからなる
    第1の電極パッド群のそれぞれのパッドと第1のリード
    層との間に第1のワイヤをボンディングする第1の工程
    と、 前記第1のリード層上に絶縁層を堆積する第2の工程
    と、 前記絶縁層上に第2のリード層を積層する第3の工程
    と、 前記主表面上に形成され、所定数の電極パッドからなる
    第2の電極パッド群のそれぞれのパッドと第2のリード
    層との間に、前記第1のワイヤとほぼ等しい長さを有す
    る第2のワイヤをボンディングする第4の工程とを備え
    る、半導体装置の製造方法。
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JP (1) JPH0738042A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101446274B1 (ko) * 2008-10-30 2014-10-02 한미반도체 주식회사 반도체 패키지 제조장치용 가이드슈트

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