JPH0738013U - 重力式流動棚装置 - Google Patents

重力式流動棚装置

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JPH0738013U
JPH0738013U JP6825193U JP6825193U JPH0738013U JP H0738013 U JPH0738013 U JP H0738013U JP 6825193 U JP6825193 U JP 6825193U JP 6825193 U JP6825193 U JP 6825193U JP H0738013 U JPH0738013 U JP H0738013U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 袋詰め菓子類を作業員の正面に、取出し易い
態様で、間欠的に供給する重力式流動棚装置を提供す
る。 【構成】 上段の流動棚4の終端部に、1個の被搬送物
20を受納可能な大きさの可動棚6が傾動自在に設置さ
れ、一端を前記可動棚6に連結されたステー8の他端は
横桟の滑り継手81と連結され、横桟21に巻装した圧
縮用コイルバネ9の一端が滑り継手81に当接されてい
る。可動棚6の傾動軌跡Tと干渉する位置に、可動棚の
掛止め要素62をロックしロック状態を解除できるロッ
ク機構10が設置されている。上段の流動棚4の終端部
に、被搬送物20を制止するストッパー機構7が、可動
棚6の傾動動作に連動する構成で設置されている。 【効果】 被搬送物20は可動棚6により作業者の面前
へ作業姿勢で収納物を全部覗き見られ、手を伸ばすと収
納物を取出せる傾斜角度で支持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば菓子製造業界において、少量ずつ小分けして袋詰めされた 菓子類を大きな化粧箱へ箱詰めする作業に際し、コンテナ等に収容された前記袋 詰め菓子類を箱詰め作業員の正面に向かって、各袋詰め物を取出し易い態様で、 しかも箱詰め作業の進捗状況に応じたタイミングで間欠的に供給するため使用さ れる重力式流動棚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
菓子製造業界の中でも、工場のオートメーション化よりも味にこだわり、一定 の生産量と出荷量を守り続ける伝統的製造業者は、前記箱詰め作業なども未だ手 作業に頼って行なっている場合が多い。前記の箱詰め作業は、大形のコンテナ等 に収容された数種類の袋詰めの菓子類を順次に一定の並べ方で一定数量ずつ詰め てゆく作業内容であり、その作業能率は作業者の技倆に負うところ大である。と 同時に、作業者に対して、袋詰めされた相当数量の菓子類をコンテナ等に収容せ しめて、箱詰め作業の進捗状況に応じた絶好のタイミングで間断なく、しかもコ ンテナの中を覗き見易く、袋詰め菓子類を取出し易い態様で供給することが、箱 詰め作業の能率向上、及び作業者の疲労度の軽減に寄与するところ大である。し かし、現在のところ、袋詰め菓子類の供給手段に格別の工夫はなされておらず、 所謂人海戦術で、一日当り2,000箱ぐらいの箱詰めを行なっているのが実情 であり、更にコストダウンを図るためにも作業条件の改善が要望されている。
【0003】
【本考案が解決しようとする課題】
上述したように、袋詰め菓子類の箱詰め作業の能率向上とコストダウンは、結 局、コンテナ等に収容された袋詰め菓子類を、いかにタイミング良く、作業者の 面前へ、作業者が通常の立姿、作業姿勢のままでコンテナ内部を十分に覗き見易 く、そして、袋詰め菓子類を取出し易い態様で供給できるかにかかっていると云 って過言ではない。
【0004】 従って、本考案の目的は、上記の条件を満たすに必要十分な、コンテナ類の供 給手段としての重力式流動棚装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するための手段として、この考案に係る重力式流動棚 装置は、 被搬送物20がその重力の作用により滑降する前下り勾配で複数の流動棚4, 5が上下にくの字形の配置で設置されている重力式流動棚装置1において、 上段の流動棚4の終端部に、少なくとも1個の被搬送物20を受納可能な大き さで、しかも被搬送物20の行き止まり部63を有する可動棚6が一連の配置で 、且つ上下方向への傾動が自在に設置され、一端を前記可動棚6に連結されたス テー8の他端は、棚骨組み2を構成する流動棚と同方向の横桟21に取付けた同 横桟の軸線方向へスライド自在な滑り継手81と連結されており、同前の横桟2 1に巻装された圧縮用コイルバネ9の一端が前記滑り継手81に当接されている こと、 前記可動棚6の上下方向への傾動軌跡Tと干渉する位置であって同可動棚が所 定角度の前下り傾斜となる位置に、下降してきた可動棚の掛止め要素62が引掛 ってロックされ、前記掛止め要素から逃がすことによって前記ロック状態を解除 できるロック機構10が棚骨組み2に設置されていること、 上段の流動棚4の終端部に、同流動棚上を滑降してきた被搬送物20の前部を 制止する、上下方向に出没するストッパー機構7が、前記可動棚6の傾動動作を 伝える伝動要素72によって出没させられる構成で設置されていること、 をそれぞれ特徴とする。
【0006】 上記の重力式流動棚装置1において、前記可動棚6には、被搬送物20を下段 の流動棚5に向って投入、落下させ得る大きさ、形状の投入口61が設けられて いること、及び、 前記のロック機構10は、棚骨組み2を構成する桟材22に固定された固定継 手12と、前記固定継手に一方のヒンジ片17aを固定され、他方のヒンジ片1 7bは常時可動棚の掛止め要素62のロック状態を保持する方向にばね作用を受 けている蝶番17と、前記蝶番の他方のヒンジ片17bに取付けられ、可動棚6 における掛止め要素62の傾動軌跡Tを横切る方向に突き出された掛止め部14 及び前記掛止め部の先端側を前記掛止め要素62の傾動軌跡Tの外へ逃げる向き に屈曲された掛止めガイド部15から成るロック片16、並びに前記ロック片の 位置決め要素11とで構成され、前記ロック片16はロック解除ペダル19とケ ーブル18により連結されていることもそれぞれ特徴とする。
【0007】
【作用】
被搬送物20を流動棚4又は5の上に載置すると、重力の作用で自動的に滑降 していく。従って、各流動棚4又は5上に複数の被搬送物20を載置すると、各 搬送物20は数珠繋ぎ状態で順送りされる。 上段の流動棚4において、最先の1個の被搬送物20が可動棚6内へ滑降して 受納され、行き止まり部63に制止された段階で、当該可動棚6を下方へ押し下 げるように傾動させると、まず前記可動棚6の傾動に従って回動する伝動要素7 2によってストッパー機構7のスライド軸75が垂直上向きに突き上げられ、次 順位の被搬送物20の重力作用による滑降を止める。更に、可動棚6の傾動を進 めてゆくと、遂にはロック機構10に到達し、掛止め要素62がロック片16の 掛止め部14にてロックされ、もって可動棚6の傾斜姿勢が保持される。かくし て、可動棚6は予め最適に設定された前下りの傾斜角度に保持されるので、同可 動棚6に受納された被搬送物20は、作業者の面前へ、通常の立姿、作業姿勢の ままで被搬送物20の内部を全部覗き見ることができ、しかも手を伸ばすだけで 袋詰め菓子類を取り出し易い状態を保つ。
【0008】 箱詰め作業が進み、可動棚6上の被搬送物20(コンテナ等)が空になったと きは、まず空箱を可動棚6の投入口61から(又は投入口を利用しないで)下段 の流動棚5へ投入、落下させる。つづいてロック解除ペダル19を踏み、ロック 機構10による掛止め要素62のロック状態を解除する。すると、ステー8の一 端の滑り継手81に作用するコイルバネ9の復元力で可動棚6は速やかに元の上 段の流動棚4と一連の状態に復元される。と同時に、可動棚6の前記復元動作に 伴って、既述のように伝動要素72によって上向きに突き上げられていたストッ パー機構7のスライド軸75は復元用バネ76によって下方へ押し下げられ、そ れまでの間上段の流動棚4上に制止されていた次順位の被搬送物20の滑降を許 容し、1個の被搬送物20が可動棚6へ速やかに進入する。従って、以下同様な 操作のくり返しにより箱詰め作業が進められる。
【0009】
【実施例】
次に、図示した本考案の実施例を説明する。 まず、図1と図2は、重力式流動棚装置の実施例を全体的に示している。この 重力式流動棚装置1は、棚骨組み2の上下部に2段の流動棚4、5が、各々被搬 送物20が重力の作用で滑降する前下り勾配で、くの字形に連続する配置に設置 されている。棚骨組み2は、薄肉鋼管の外周面に合成樹脂を薄く均一な層状に被 覆し接着した、外径がφ28〜φ32位の樹脂被覆鋼管を、接着可能な合成樹脂 製の継手、及び分解が可能な金属製の継手3により連結して剛な枠組体として組 み立てられている。この棚骨組み2の下面部に車輪25を取付け移動可能に構成 されている。前記流動棚のうち、収納物が満載されて重い被搬送物20が載置さ れる上段の流動棚4は、3°〜5°のゆるやかな下り勾配のコロコンベアとして 構成されている(図1)。一方、収納物が全部取り出され空になった軽い被搬送 物20が載置される下段の流動棚5は、前記棚骨組み2を構成する樹脂被覆鋼管 と同様な構成であって、特に被覆樹脂に滑り性の良好なナイロン等を使用した管 材(シューターパイプ)を少なくとも2本づつ平行に並べた構成で、10°〜1 5°の急な下り勾配に設置されている。もっとも、流動棚4,5の構成は、前記 実施例の限りではなく、用途,被搬送物の種類,作業性,コストなどを考慮して 構成部材を選択し実施される。
【0010】 前記上段の流動棚4の終端部の横桟23に、複数のヒンジ型継手(回転継手) 64を使用して、可動棚6が、上下方向への傾動(回動)が自在に、且つ流動棚 4と一連の配置で設置されている。この可動棚6は、少なくとも1個の被搬送物 20を受納可能な大きさに構成され、更に図4で明らかなように、上段の流動棚 4上を滑降し進入してきた被搬送物20の前部を制止する行き止まり部を兼ねた 把手部63を備え、図4のように側面方向から見るとL字形に形成されている。 前記可動棚6の底枠60の自由端寄り位置に取付けた固定継手66と、ステー8 の一端に取付けたピンジョイント継手82とがピン84で回動自在に連結されて いる。そして、前記ステー8の他端に取付けたピンジョイント継手82は、棚骨 組み2を構成する桟材のうち、前記流動棚4又は5と同方向に配置された水平な 横桟21に同横桟の軸線方向へのスライドが自在に取付けられた滑り継手81と やはりピン84で連結されている。前記横桟21には圧縮用のコイルバネ9が巻 装され、その一端が前記滑り継手81に当接され、他端は横桟21に固定された バネ受け継手91に当接されている。同じ横棧21の前記滑り継手81の背後側 であって、前記可動棚6が上段の流動棚4と一連の略水平姿勢になるとき、ステ ー8が可動棚の傾動軌跡Tの接線方向の向きに制止する位置(図4参照)に位置 決め継手92が固定されている。
【0011】 従って、作業員が把手部63を利用して可動棚6を押し下げるように傾動させ ると、ステー8及び滑り継手81の動きに従ってコイルバネ9が圧縮され、可動 棚6の復元力が貯えられる。そこで試みに、前記可動棚6を押し下げる力を傾動 途中で解除すると、コイルバネ9が滑り継手81を介してステー8を押す作用に より、可動棚6は速やかに元の姿勢に向って上向きに回動(傾動)され、滑り継 手81が位置決め継手92に突き当って止まったとき可動棚6はぴったりと元の 略水平姿勢に保持される。コイルバネ9の強さは、可動棚6が前記流動棚4と一 連の略水平姿勢にある状態で、1個の被搬送物20が進入して来た場合に、被搬 送物の重量によるモーメントとほぼ釣合うぐらいとされている。
【0012】 前記可動棚6の底枠部には、所謂底枠の間隔を拡げた構成で、空になった被搬 送物20を、下段の流動棚5上へ投入、落下させ得る大きさ,形状の投入口61 が形成されている。前記投入口61の大きさ,形状は、流動棚4上を横向きに寝 かせて移動させた被搬送物20を、縦長の向き(側面を前向き)にして投入する ことが可能な大きさ,形状である。従って、この投入口61を使用可能な形態の 被搬送物と、使用不可能な形態の被搬送物とが存在することを承知している。こ の投入口61は、図2に例示したように、可動棚6が前下り傾斜の姿勢をとって いる時に有効に利用される。
【0013】 次に、上述したようにヒンジ型継手64に支持された横桟65を中心として回 動され上下方向に傾動される可動棚6のうち、掛止め要素として利用される自由 端側の横桟62の傾動軌跡Tと干渉する位置であって、可動棚6の前下り傾斜の 姿勢を仮固定するロック機構10が、棚骨組み2を構成する横桟22上に設置さ れている。可動棚6の前記前下り傾斜の姿勢とは、箱詰め作業者の正面(面前) へ通常の立姿,作業姿勢のままでも被搬送物20の内部を全部覗き見ることがで き、しかも腕を少し伸ばすことにより収納されている袋詰め菓子類を的確につか み取出すことのできる傾斜角度を意味する。ロック機構10の詳細な構成は、図 5〜図7に示したように、ボルト12aで締結される固定継手12が前記横桟2 2の略中央部に強固に固定して取付けられている。前記固定継手12の下面部に ベース板11がその基端部を溶接又は接着又はネジ止め等の手段で固着して片持 ち形式に突設されている。更に、前記ベース板11の下面に、蝶番17の一方の ヒンジ片17aが固着され、他方の回動自在なヒンジ片17bにロック片16の 基端部が溶接,接着,又はネジ止め等の手段で固着されている。前記ロック片1 6は、可動棚6の掛止め要素である横桟62を受け入れ可能な膨らみ状に形成す ると共に同横桟62の傾動軌跡Tを横切って若干の長さ突き出る形に湾曲された 掛止め部14,及び前記掛止め部14の先端側を前記傾動軌跡Tの外へ逃げるよ うに反対向きに屈曲された掛止めガイド部15とで構成されている。前記ロック 片16は、その基端部を固着した蝶番17のヒンジ片17bが、同蝶番17のヒ ンジ軸部に巻装された図示省略のねじりコイルバネの作用を受け、前記掛止め部 14が常時前記の傾動軌跡Tを横切って掛止め要素たる横桟62を拘束し保持す る方向に強いバネ作用力(回転力)を受けている。但し、ロック片16は、前記 ベース板11の自由端側を延長して受部13を形成した位置決め部11aへ図5 のように当接した状態を定位置の常態として保つ。
【0014】 従って、作業員が可動棚6を押し下げて下向きに傾斜させてゆくと、掛止め要 素としての横桟62は先ずロック片16の掛止めガイド部15へ到着し、同掛止 めガイド部15の傾斜効果を利用してロック片16を前記バネ作用力に打勝って 逃がしつつ進み、遂には掛止め部14の先端部(変曲点)14aを乗り越えて受 部13へとはまり込む。その後はロック片16に作用している前記のバネ力で掛 止め部14が横桟62を抱え持つ形に拘束してロック状態を保つ。
【0015】 前記ロック片16にはまた、掛止め部14が前記傾動軌跡Tから逃げる方向へ 回転モーメントを発生させる位置及び向きにケーブル18の一端が止着されてい る(図5)。同ケーブルの他端は図2又は図4のように棚骨組み2の下端部であ ってコンベアライン30との間に立つ作業員の足元の位置に設置されたロック解 除ペダル19と連結されている。ロック解除ペダル19には復元用のバネ24が 装着されている。従って、作業員がロック解除ペダル19を足で踏み下げると、 てこの作用により、ケーブル18を通じて前記ロック片16が図5に2点鎖線で 図示したように掛止め部14を傾動軌跡Tから逃がす方向に回動され、拘束を解 かれた横桟62は可動棚6に作用しているコイルバネ9の働きにより浮上して逃 げ、ロック解除となる。
【0016】 次に、上段の流動棚4の終端部の横桟23の略中央部に、同流動棚4上を滑降 してきた被搬送物20の前部を制止するストッパ機構7が設置されている。その 詳細な構成は図8に示したように、ボルト74によって締結される継手73が横 桟23に固定され、前記継手73によってシリンダケース78が垂直上向きに支 持されている。前記シリンダケース78の中にスライド軸75が上下動自在に設 置され、同スライド軸75の下部に固定したバネ受け77に復元用の圧縮用コイ ルバネ76の一端が当接され、他端はシリンダケース78の上面壁に当接され、 スライド軸75には常時下向きのバネ力が作用している。前記スライド軸75の 上端に被搬送物20の下面を押し上げる突き上げプレート79が取付けられ、そ の上面にゴム等の滑り止め材79aが貼付けられている。一方、前記コイルバネ 76によって下限位置へ下降されたスライド軸75の下端に当接する伝動板72 が、可動棚6の上記ヒンジ型継手64で回動自在に支持された桟材65上の前記 ストッパ機構7と対応する位置に固定継手71と共に取付けられている。特に、 可動棚6が図1又は図4のように上段の流動棚4と一連の略水平姿勢であるとき に、前記伝動板72が丁度前記下限位置にあるスライド軸75の下端にぴったり 当接する角度に調節して前記固定継手71が桟材65に取付けられている。
【0017】 従って、作業員が可動棚6を押し下げて下向き傾斜の姿勢へ傾動させてゆくと 、桟材65の回動に従って伝動板72が同一角度で図8の反時計回り方向に回動 され、スライド軸75を押し上げてゆく。すると、突き上げプレート79が上昇 して直上に位置する流動棚4上の次順位の被搬送物20の底面に突き当り、図8 中に2点鎖線で示したように同底面を突き上げて同被搬送物20の滑降を制止す る。従って、上段の流動棚4上の被搬送物20の不用意な滑降(暴走)は未然に 防止される。前記のような機能のため、前記突き上げプレート79は、図8の紙 面と垂直な方向に被搬送物20の支持に良好な長さを有している。逆に、可動棚 6が上向きに傾動すると、伝動板72は図8中において時計回り方向に回動され る。その回動に追従するようにスライド軸75はコイルバネ76の復元力によっ て下降され、突き上げプレート79が下降して、遂には被搬送物20の底面の全 面が上段の流動棚4に着地し、突き上げプレート79は更に下降して完全に離れ る。その結果、当該次順位の被搬送物20は上段の流動棚4上で滑降を開始し、 流動棚4と一連の略水平姿勢に復元した可動棚6へ進入する。
【0018】 この重力式流動棚装置の適用範囲は、上述した菓子製造業界の箱詰め作業用に 限らず、例えば工業分野における比較的小形の家庭用電化製品等の組立てライン にも使用される。
【0019】
【本考案が奏する効果】
本考案の重力式流動棚装置によれば、上段の流動棚4上に載置され滑降した被 搬送物20は、順次に、可動棚6により作業者の正面(面前)へ通常の立姿,作 業姿勢のままで収納物を全部覗き見られ、手を伸ばすだけでその収納物を確実に 取出せる前下りの傾斜角度で支持されるので、作業者の無駄な動きがなくなり、 作業能率が向上する。しかも、可動棚6のワンタッチ的な押し下げ操作と、空に なった被搬送物20の下段の流動棚5への乗せ替え操作のみによって、被搬送物 20は次々と作業者の作業の進捗状況に応じた絶好のタイミングで供給されるか ら、この意味でもロスタイムが少なく、作業能率の向上に寄与する。ちなみに、 従前の箱詰め作業を同一の人員条件で行なう場合に、本考案の流動棚装置を使用 すると、1日平均4,800箱ぐらいまで作業可能となり、従来の約2,000 箱の作業実績に対して約2倍半の作業速度となるから、逆説的には人員を2.5 分の1に削減することができる。
【0020】 その他、本考案の流動棚装置は、構造が至って簡単で、安価に製造でき、操作 も簡単で熟練を必要とせずに使用でき、作業員の作業能力に適合した操作が可能 である。更に、故障する恐れがなく、コスト低減にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の重力式流動棚装置の全体を示した斜視
図である。
【図2】本考案に係る重力式流動棚装置の使用状態をス
ケルトンに簡単化して示した側面図である。
【図3】本考案の重力式流動棚装置の正面図である。
【図4】本考案に係る重力式流動棚装置の可動棚を中心
とした主要部の詳細な側面図である。
【図5】ロック機構の詳細図である。
【図6】ロック機構の斜視図である。
【図7】ロック機構の分解した斜視図である。
【図8】ストッパ機構の詳細図である。
【符号の説明】
20 被搬送物 4,5 流動棚 1 重力式流動棚装置 63 把手部(行き止まり部) 6 可動棚 8 ステー 2 棚骨組み 21 横桟 81 滑り継手 9 コイルバネ 62 掛止め要素 10 ロック機構 7 ストッパー機構 72 伝動要素 61 投入口 22 横桟 12 固定継手 17 蝶番 T 傾動軌跡 14 掛止め部 15 掛止めガイド部 16 ロック片 11 位置決め要素 19 ロック解除ペダル 18 ケーブル

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送物がその重力の作用により滑降す
    る前下り勾配で複数の流動棚が上下にくの字形の配置で
    設置されている重力式流動棚装置において、 上段の流動棚の終端部に、少なくとも1個の被搬送物を
    受納可能な大きさで、しかも被搬送物の行き止まり部を
    有する可動棚が一連の配置で、且つ上下方向への傾動が
    自在に設置され、一端を前記可動棚に連結されたステー
    の他端は、棚骨組みを構成する流動棚と同方向の横桟に
    取付けた同横桟の軸線方向へスライド自在な滑り継手と
    連結されており、同前の横桟に巻装された圧縮用コイル
    バネの一端が前記滑り継手に当接されていること、 前記可動棚の上下方向への傾動軌跡と干渉する位置であ
    って同可動棚が所定角度の前下り傾斜となる位置に、下
    降してきた可動棚の掛止め要素が引掛ってロックされ、
    前記掛止め要素から逃がすことによって前記ロック状態
    を解除できるロック機構が棚骨組みに設置されているこ
    と、 上段の流動棚の終端部に、同流動棚上を滑降してきた被
    搬送物の前部を制止する、上下方向に出没するストッパ
    ー機構が、前記可動棚の傾動動作を伝える伝動要素によ
    って出没させられる構成で設置されていること、 をそれぞれ特徴とする重力式流動棚装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した可動棚には、被搬送
    物を下段の流動棚に向って投入、落下させ得る大きさ、
    形状の投入口が設けられていることを特徴とする、重力
    式流動棚装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載したロック機構は、棚骨
    組みを構成する桟材に固定された固定継手と、前記固定
    継手に一方のヒンジ片を固定され、他方のヒンジ片は常
    時可動棚の掛止め要素のロック状態を保持する方向にば
    ね作用を受けている蝶番と、前記蝶番の他方のヒンジ片
    に取付けられ、可動棚における掛止め要素の傾動軌跡を
    横切る方向に突き出された掛止め部及び前記掛止め部の
    先端側を前記掛止め要素の傾動軌跡の外へ逃げる向きに
    屈曲された掛止めガイド部から成るロック片、並びに前
    記ロック片の位置決め要素とで構成され、前記ロック片
    はロック解除ペダルとケーブルにより連結されているこ
    とを特徴とする、重力式流動棚装置。
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CN112918533A (zh) * 2021-01-25 2021-06-08 银龙 一种建筑工地用短钢筋运送装置

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