JPH0571485B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は多くの小売販売店に利用される中央貯
蔵業務のための自動貯蔵回収システムに係るもの
であり、そしてそのようなシステムに使用する商
品取扱い設備に特に係るものである。更に具体的
にいえば、本発明はコンテナ輸送される商品、特
にカートンのための自動貯蔵取扱い装置に係るも
のであり、その場合カートンはコンベアから装置
の頂部に一杯に垂直に積上げられ、そして中央制
御システムからの信号による指令に従つて下から
放出されていく。

最近、食糧雑貨チエーン店や他の小売チエーン
店などのための倉庫が集中化し、そして同時に大
きくなり、複雑になつてきている。結果として、
貯蔵分配装置の自動化システムを開発して、在庫
管理と小売商への配分との両方に対してコンピユ
ータ化したコントロールシステムを使用できるよ
うにしようとしている。

典型的貯蔵分配システムにおいて、コンテナで
輸送される消費物資（すなわち、紙製品、清浄食
品、包装食品等）が製造業者から倉庫ヘパレツト
で送られてくる。例えばスタンダードグロツサリ
ーマニフアクチユアラーズアソシエーシヨン
（G.M.A.）のパレツトは40×48インチの大きさ
で、40から80個のカートンをのせれる。受取ドツ
ク（こゝでパレツトはトラツク又は貨車から降ろ
される）からパレツトはしばしばデパレタイザー
に送られる。このデパレタイザーはパレツトから
カートン等を自動的にほどき、取出し、そしてコ
ンベアに配分する。それからカートンは整序装置
へ送られ、この整序装置はコンベア上のカートン
を一様に配置する。

カートンは再びパレツト上で積立てられ、そし
て80フイートの高さにもなる垂直ラツクの形で貯
蔵される。カートンが小売業者への再配分のため
選別されているとき、作業員はラツクからカート
ンを抽出し、そしてコンベア上に配置し、そのコ
ンベアはトラツクに積込むための配分ドツクへ進
む。

このシステムは面倒であり、非能率的であり、
そして配分のため特定のカートンを抽出するとき
費用のかゝる労力を必要とする。本発明の装置は
この作業のうち入手による部分をなくし、そして
又他の特徴とこれまで得られない利益をも与える
ものである。

発明の要約 本発明の一つの目的は、集中化した貯蔵と回収
のためのシステムの能率を高めることであり、最
後には小売店等へ分配するコンテナ輸送商品を貯
蔵する倉庫に使用するようなシステムの能率を高
めることである。

別の目的は、コンテナ輸送商品を順々に積込み
ステーシヨンから積出しステーシヨンへ動力作動
機能を使用せずたゞ重力によつて自動的に送つ
て、商品を垂直に積上げて貯蔵する装置を提供す
ることである。

これらの目的を達成する本発明の新規な垂直貯
蔵分解装置は、隣り合せになつて相互に接続され
ている２つの部分から形成されている高い塔を含
んでいる。貯蔵し分配しようとする商品を頂部へ
のせ、塔の一方の部分から他方の部分へジグザグ
を画いて順々に自動的に商品を下降させていく。

塔の各部は多数の転送棚を有しており、各棚は
水平軸の周りて回動するよう支持されている。一
方の部分の棚は他方の部分の棚に対し喰違いとな
つている。各棚は、上傾のカートン受取位置、水
平の貯蔵位置そして下傾のコンテナ転送位置の間
で水平軸の周りで回動する。棚は、ねじりスプリ
ングのような弾性手段により上傾位置へ常に押し
やられている。一つの棚が下方に傾いてそれを転
送位置になると、隣りの塔の隣りの低い方の棚
は、コンテナがそへの滑落転送を完了するまでそ
れの上傾位置になつている。コンテナの滑落転送
時にラツチは解錠されて、コンテナの重量により
下方へその受取棚はそれの水平貯蔵位置へ回動す
る。コンテナと棚は、隣りの低い方の棚が空にな
つてそれの上傾位置に回動するまで水平貯蔵位置
になつている。隣りの低い方の空の棚の上方回動
によりその荷積みした棚はそれの水平位置から解
放され、カートンの重量によりその棚はそれの転
送位置へ回動し、そしてカートンは隣りの低い方
の室の棚へ滑動する。

このような構成としているので、塔の最上棚へ
積込みのため送られる商品はそれが最下の棚に貯
蔵される迄一方の塔部分の棚と他方の塔部分の低
い方の棚との間を下方へ向かつてジグザグに降下
していく。このようにして塔は一定量のカートン
を貯蔵し、これらのカートンは中央コントロール
ステーシヨンからの信号を受けると底の積出しス
テーシヨンから取出される。

ここに説明した塔は次のように動作する。すな
わち、塔頂に送られたカートンは、塔頂に送られ
たカートンの数に応じて底の方から棚にのせられ
てしまうまでジグザグを画いて順々に棚から棚へ
自動的に下降していく。又、塔に貯蔵したすべて
のカートンは、底の棚から１つのカートンが取除
かれるごとに塔に貯蔵されたカートンのすべてが
順々に下降し、それは動力を必要とせず、カート
ンを損傷することなく重力だけで自動的に底の方
から開始され、遂行されていく。

好適な実施例の説明 本発明の機械化した貯蔵回収塔は自動化した貯
蔵回収システムに使用するに適しており、例示と
して、コンテナ輸送品の貯蔵と配分とに適した大
きな倉庫について本発明を説明する。この自動貯
蔵回収システムの全体の構成を第１図に示す。特
定型式のカートン１０（その中には特定の物品が
収容されている）を示すが、これは受けとられ、
貯蔵され、そして配分される種々の型式のカート
ンの一つである。それらは、多数のカートン１０
を含むパレツトにのせられた荷１１の形で最初受
取られる。基準的なG.M.A.パレツトは40個から
60個のカートンを含んでおり、3000ポンドまでの
重量迄耐えれる。パレツトにのせた荷は受け取り
ドツク１２にトラツク又はトロツコを利用し降ろ
される。受け取りドツク１２からパレツトは、パ
レツトを解体し、そして個々のカートンをコンベ
ア１５を配分するデパレタイザー１４へ運ばれ
る。コンベア１５は個々のカートンを整序装置１
６へ運び、この装置はコンベア上のカートンを一
定の方向に配列する。

整序装置１６からカートン１０は本発明のカー
トン貯蔵配分塔（取上塔）２０へ運ばれる。

カートン１０はコンベア１７により塔部へ運び
上げられ、そして塔底から別のコンベア１８によ
り配分ドツク１３へ運び去られる。

倉庫には何百という型式のカートン（種々異な
る物品を収納している）が入つているので、多数
の貯蔵回収塔２０があり、コンテナで輸送される
物品の種類の異なる毎に少なくとも２台の塔が多
分設置されている。例示のために１台の貯蔵回収
塔だけ図示し、そして本文で説明しているけれど
も、この塔２０は典型的なもので、他の塔も大体
同じ構造となつている。しかし、貯蔵しようとす
るカートンの大きさと重量とによつていくらか塔
の構造は異なつてくるということは理解された
い。

全体の構成 塔２０（第２図）は相互に隣り合つて接続され
ている２つの部分を含み、第１の部分は一対の垂
直柱２１，２２により支持され、そして第２の部
分は別の一対の垂直柱２３，２４により支持され
ている。これら２対の柱２１，２２と２３，２４
とは頂部で横部材２５により接続され、そして底
部で横部材２６により接続されている。これらの
柱２１，２２，２３，２４には普通筋交いをいれ
て強度を高めている。

各対の２本の柱は複数の水平の管状取付棒２
７，２８により接続されており、棒２７は柱２
１，２２を接続し、棒２８は柱２３，２４を接続
している。棒２７は棒２８と同様に、頂上から底
部へ一様に間隔を置いて配置されており、棒２７
は棒２８に対し垂直方向で喰違いになつている。

各棒２７，２８は可動棚３０を支持し、各棚は
１個のカートン１０を支持するようになつてい
る。棚３０へ供給されるカートンは固定した頂部
の滑り台２９にのせられ、そして最下段の棚から
放出される。

棚 棚３０の主要素はトレー４０、ラツチ機構６０
そしてトレーストツプ機構８０である。各塔に多
数の（例えば40個の）棚があり、図示したすべて
の棚の同じ部分には同じ参照数字を付してある。

各棚３０はそれと取付棒２７，２８上に一対の
取付ブラケツト３１，３２によつて支えられてい
る。ブラケツトは各棒へ溶接されている。各ブラ
ツケツトの円形孔３４，３５は軸３６を受入れて
おり、この軸に棚トレー４０が取付けられてい
る。

又、各ブラツケツト３１，３２の弧状スロツト
３７は後述するようにしてトレー４０の回動の上
限と下限とを定めている。この弧は軸３６を中心
とする円周上に形成されている。又、ブラツケツ
トの別の揃えられている円形開口３８，３９は後
述するように棚ストツプ機構８０と協働する。

棚トレー４０はサイドフランジ４２，４３、リ
アーフランジ４４そして僅かに斜めとなつたフロ
ントラムプ４５を有する。一対の軸プレート４
６，４７（第３，５図）を、ボルト４８，４９を
使用してサイドフランジ４２，４３の外側へ固定
する。

軸３６の外端は平らになつていて軸プレート４
６，４７のキーと協働して、これらのプレート
（そしてトレー）を軸３６に固定する。

トレー４０は軸３６の回りで、第４図に破線で
示す上傾位置（約25度）、第４図に実線で示す水
平位置、そして第４図に破線で示す下傾位置（約
25度）の間で回動する。トレー４０のそれの上傾
位置に押し上げるらせんのねじりスプリングは、
軸３６の外方にのびる端に取付けられ、そしてそ
れの一端はブラケツト３２に接続されている。ス
プリングの他端は、トレーストツプ機構８０の部
分を形成するストツプレリーズ機構の要素９０へ
接続されている。この機構を以下に詳述する。

トレー４０の回動の上限と下限とは各軸プレー
ト４６，４７へ固定したストツプピン５１，５２
により定まる。ストツピン５１，５２，は各取付
ブラケツト３１，３２に形成した弧状スロツト３
７，３８に入る。この作用は第４図に最もよく示
されている。

１つの位置から次に低い位置へトレー４０が落
ちる速さは、トレー４０の底へ溶接したブラツケ
ツト５４と各取付棒２７，２８へ溶接され、そし
てそれから斜め下方にのびる固定支持アーム５５
との間に接続した空気シリンダー５３により調整
される。

カートン１０が隣りの高い方の棚３０からトレ
ー４０に滑り込むと、ラツチ機構６０は解放さ
れ、その後カートンの重量によりトレー４０は第
４図に実線で示した水平位置へ回動する。ねじり
スプリング５０が働かす力は貯蔵しようとするカ
ートンの重さに簡単に負ける。

トレー４０を水平位置に保つているストツプ機
構８０は、隣りの低い方の棚３０が空になつてそ
のねじりスプリング５０により上傾のカートン受
取り位置へ動いてから、解放される。それからレ
リーズ機構はトレー４０を解放し、それはカート
ンの重量に応じてカートン、転送位置へ下降す
る。

カートン１０が隣りの低い方のトレー４０へ移
されてしまうとねじりスプリング５０はその空の
トレー４０をそれの上傾のカートン受取り位置へ
戻し、反対の塔部分の高い方の棚からカートンを
受取る。空のトレー４０がそれの上傾のカートン
受取り位置に到達すると同時に、それのストツプ
レリーズ機構は隣りの高い方の棚３０のストツプ
機構８０を解放する。

図示のトレー４０の傾斜角は25度であるが20度
と30度との間ならば一般によいとされる。カート
ンの底とトレーの面との間の摩擦を、その面に沿
うカートンの重量の成分が克服するだけの大きさ
の角度でなければならない。

カートンの重量は普通20から35ポンドである
が、場合によつては50ポンドにまでなる。上に述
べたように、棚はカートンの重量と体積とに適応
するように設計されている。

カートンをトレー４０に滑走転送させるのに一
対のガイドロツド５５，５６を使用して案内する
がこれらのブロツクは約25度で上傾しており、ト
レーが上傾しているときトレー４０にそれの両側
で平行になる。ロツド５５，５６の下端は、取付
棒２７，２８へ固定された取付ブロツク５７，５
８へ取付けられている。ガイドロツド５５と５６
との間隙は種々の大きさのカートンに適合するよ
う調整できる。

ラツチ機構 棚３０が隣りの高い方の棚からカートンを受取
つて、カートンの下方転送が完了するまでラツチ
機構６０は棚３０をそれの上傾位置に保持してい
る。この下方転送が終了すると、カートンそれ自
体がラツチ機構６０を解錠する。

ラツチ機構の固定されたＬ字形ラツチロツド６
１を支えているブロツク６２は取付棒２７へ溶接
され、そしてねじ付き開口６３を有している。ロ
ツド６１の長い脚の端をこの開口６３にねじ込
み、そしてロツクナツト６４を調節して正しい位
置に保持する。

ラツチ機構６０の一対の直立ブラケツト６５，
６６はトレー４０の頂部へ相互に平行に固定され
ている。ブラケツトが支持している軸６７はブラ
ツケツトの開口を通り、そしてその軸のねじつき
端はナツト６８，６９をうけて軸６７を正しい位
置に固定している。

ラツチプレート７０はブラツケツト６５，６６
に対し、従つてトレー４０に対して回動するよう
軸６７へ回定されている。ラツチプレートは前面
７１と２つ後方にのびる平行な端フランジ７２，
７３を有する。端フランジ７３は、ラツチロツド
６１の外端で脚と錠止係合するようになつている
ラツチスロツト７５を形成している。

ラツチプレート７０は軸６７のねじりスプリン
グ７７によりロツド６１と錠止係合する。こうな
ると、ラツチプレート７０は、第４図で見て反時
計方向にラツチプレート７０をねじりスプリング
７７の圧力に抗して回動してラツチスロツト７５
がラツチロツド６１から離脱するまで上に傾斜し
たカートン受取り位置にトレー４０をロツクして
いる。カートン１０の前端がラツチプレート７０
に係合してそれをスプリング７７の力に抗して解
錠位置へ回動させるときこの回動解錠運動が生じ
る。

トレーストツプ機構 カートン１０をのせて棚３０がそれの上傾カー
トン受取り位置からそれの水平貯蔵位置へ下降す
ると、棚はトレーストツプ機構８０によりそれの
水平貯蔵位置にしつかり保持される。トレースト
ツプ機構８０が含む軸８１は取付ブラケツト３
１，３２の揃えた開口３８，３９を通り、そして
軸ブレーキ４６，４７に係合する一対のドツグ８
５，８６にキー止めされている（第４，５，６図
参照）。軸８１の外端８１の外端に形成された平
坦部にドツグ内のセツトねじ８７，８８が係合す
る。

ドツグ８５，８６は軸８１と一緒にそれの軸線
の周りで、各軸プレート４６，４７と錠止する作
動位置と解錠位置との間で回動する。この解錠位
置ではトレーが水平位置から下傾カートン転送位
置へカートン１０の重量に応じて自由に回動する
ことができる。ドツグ８５と８６の錠止位置はド
ツクの後端の調整セツトねじりにより選択的に調
整される。第４図に最もよく示されているよう
に、これらのねじは各取付棒２７，２８との制限
係合に入る。軸８１のねじりスプリング８２はド
ツグ８５，８６をそれらの錠止位置に押しやる。

塔の動作中反対の塔部分に取付けられた隣りの
低い方の棚３０にもカートン１０が積まれている
限り各カートン積みのトレー４０はそれの水平貯
蔵位置に保持されていることが必要である。隣り
の低い方の棚３０がそれのカートン１０を別のト
レーへ転送することにより荷降ろしがされると、
高い方の棚３０ひ隣りの低い方の棚が上傾カート
ン受入れ位置に到達すると直ちに隣りの低い方の
棚へカートンを移すように動作しなければならな
い。これを行なうためにはストツプ機構８０を解
除しなければならない。

この解除は、第７図に最もよく示されている軸
３６の端へキー止めした軸カムプレート９０を含
む機構によつて達成される。軸３６の端は各取付
けブラツケツトを越えて外方に、カムプレート９
０をそれに取付けられるだけのびている。カムプ
レートに形成した弧状スロツト９１の中心は軸３
６の一致している。トグル９２は、スロツト９１
を通るトグルピン９３によりカムプレート９０と
協働する。

トレー４０がそれの水平位置とそれの下方にの
びるカートン転移位置との間を動くときの軸３６
の運動中、トグルピン９３はスロツトを自由に動
く、しかし、トレー４０を上傾のカートン受取位
置へ運ぶ方向に軸３６が動くとき、トグルピン９
３はスロツト９１の端と係合しそれによりトルグ
９２はカムプレート９０と軸３６とにより弧を通
して動かされる。

トグル９２は、隣りの高い方の棚３０へのびる
接続ロツド９４の一端に取付けられている。ロツ
ド９４の反対端はクランクアーム９５の端へ回動
するよう接続されている。クランクアーム９５の
反対端は各軸８１の端へキー止めがされている。

従つて、コネクタロツド９４がカムプレート９
０により作動されるとコネクタロツド９４は隣り
の棚３０の軸８１を回動して、それにより軸８１
はねじりスプリング８２の力に抗して各ストツプ
８５，８６を回動させて係合位置から離脱させ
る。

こうして、トレー４０はカートン１０の重量に
より下方にそれのカートン転送位置へ回動し、そ
のときカートン１０は隣りの低い方の棚のトレー
４０へ下方へ滑動する。

動 作 このような構造の取上げ塔２０の動作を、塔の
半分程カートン１０を詰め込んだ状態について説
明する。従つて頂部にカートンを収容する余裕が
ある。この状態で、棚３０の約半分はカートン１
０を支持しており、そしてそれらのトレー４０は
水平位置にある。これは最大の棚を含んでいる。

カートンを積んでいない棚の全部がそれぞれの
ねじりスプリング５０により上傾のカートン受取
り位置へ動かされている。

この点で、取上げ塔２０の頂部へ新しいカート
ン１０が送られるものとする。そのカートンは固
定滑り台２９へ移され、滑り台を滑つて最上の棚
３０のトレー４０にのる。この棚は、勿論それの
上傾のカートン受取り位置に傾むいている。カー
トン１０は棚のトレー４０に滑り込むと、ラツチ
機構６０を作動してトレー４０を解錠し、そして
カートンが下降できるようにする。

この場合そのトレー４０はそれの水平貯蔵位置
に停止してはいない。上方に傾いている隣りの低
い棚によりストツプ機構８０は解除された状態に
あるからである。従つて、上の棚３０は水平位置
を通つてそれの下傾カートン転送位置へと下方へ
傾く。この状態になるとカートン１０はトレー４
０からその隣りの低い方のトレーへ滑り込む。

最下の、前に空になつていた棚３０にカートン
が到達するまでこの転送プロセスは継続する。水
平位置に保たれている棚のトレー４０にカートン
は保持される。隣りの下の方の棚はそれの水平カ
ートン貯蔵位置にあり、そしてドツグ８５，８６
が係合させられているからである。このプロセス
は取上げ塔の頂部に新しいカートン４０が到来す
るごとに繰返される。

取上げ塔の動作の次の部分として、塔の底か
ら、従つてカートンを貯蔵している最下の棚３０
からカートンを取出してくることについて説明す
る。

最下の棚３０がその他の棚と比べてやゝ変つて
いるところは、ストツプ機構がストツプ解除機構
を有しておらず、軸８１へ接続されたクランクア
ーム９５を作動するソレノイド９９のような電気
的に作動される装置を有していることである。ソ
レノイド９９を作動する信号は例えば中央制御シ
ステムから与えられる。

カートン１０の１つが分配ドツク１３で要求さ
れているということを中央制御システムが知る
と、それは信号をソレノイド９９へ送つて最下の
棚３０のストツプ機構８０を解除し、それにより
トレー４０はそれのカートン転送位置へ下方に回
動する。こうなるとカートン１０はトレーからコ
ンベアーへ滑つていく。

トレー４０が空になると、それのねじりスプリ
ング５０はトレーを上方へそれの上傾カートン受
取位置へ回動する。同時に、隣りの高い方の棚の
ストツプ解除機構がコネクタロツド９４を介して
作動されてストツプ機構８０を解除し、そして隣
りの高い方の棚はカートンの重量によりそれの下
傾カートン転送位置へ下向きに回動できるように
なる。従つてその上にのつているカートンは、最
下の棚３０のトレー４０に滑り込み、この最下の
棚のトレー４０は水平カートン貯蔵位置へ下方へ
回動する。

こうなると、隣りの高い方の棚のねじりスプリ
ング５０はトレー４０を上方にカートン受取り位
置へ傾ける。各カートン１０が下方へ隣りの低い
方の棚へ進むまで底から塔の上の方へカートン転
送プロセスが繰り返される。

重力に応じて「トリクルダウン」式に自動的に
転送プロセスが生じるということを注目された
い。カートンの下降又はカートンの送りを実行す
るのに外からの動力は使用しない。

本発明の実施例を説明したが、本発明はこれに
限定されるものではない。

本発明の技術、思想内で実施例を種々変更でき
ることは当業者には明白なことである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の垂直式貯蔵配分塔を設置し
た典型的カートン貯蔵回収倉庫を示す略図であ
る。第２図は本発明のカートン貯蔵配分塔の部分
破断正面図である。第３図は第２図のカートン貯
蔵配分塔と組合せる転送棚の１つとその機構とを
示す平面図である。第４図は第３図の線４−４に
沿う断面図である。第５図は第３図の線５−５に
沿う部分の断面図である。第６図は第３図の線６
−６に沿う部分の断面図である。第７図は第１，
２図に示すカートン貯蔵配分塔の一部分を示す正
面図である。 １０……カートン、１２……受取りドツク、１
４……デパレタイザー、１５；１７……コンベ
ア、１６……整序装置、２０……塔、２１，２
２；２３，２４……垂直柱、２５，２６……横部
材、２７，２８……水平取付棒、２９……滑り
台、３０……棚、４０……トレー、６０……ラツ
チ機構、８０……トレーストツプ機構。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 相互に接続されている第１と第２の塔部分を
   限定している塔フレーム； 各塔部分により支持されている垂直に間隔を置
   いて配置した棚トレーのコラム；及び 前記の棚トレーを回動する回動手段を備え、各
   コラムの棚トレーは各塔部分から内側に他方のコ
   ラムの棚トレーに向いており、そして他方のコラ
   ムの棚トレーに対して垂直方向で喰違つており、
   すべての棚トレーはそれらの水平軸の周りで回動
   するようそれぞれの塔部分へ取付けられており、
   そして前記の回動手段は前記の棚トレーを回動し
   て最下の棚トレーからコンテナを放出し、そして
   反対の塔部分の隣りの低い方の棚トレーへ最下の
   棚トレーから始めて１度に１つゞつ貯蔵コンテナ
   を、各コンテナが隣りの低い方の棚トレーへ転送
   されてしまうまで転送することを特徴としたコン
   テナ等を垂直に集積して貯蔵しそして配分する装
   置。 ２ 最上の棚トレーから始めて前記の棚トレーを
   回動して、頂部に送られてきている各コンテナを
   反対の塔部分の隣りの低い方の棚トレーへ転送
   し、そして最下の空の棚トレーへ下降していつて
   頂部からコンテナを詰め込むようにした特許請求
   の範囲第１項に記載の装置。 ３ 第１の塔部分と第２の塔部分とを限定するフ
   レーム； 各塔部分により支持されている垂直に間隔を置
   いて配置した棚トレーのコラム、各コラムは貯蔵
   しそして配分する一積みのコンテナを支持するよ
   うになつており、各コラムの棚トレーはそれぞれ
   の塔部分から内側に他方のコラムの棚トレーに向
   いており、そして他方のコラムの棚トレーと垂直
   方向に喰違いとなつており、すべての棚トレーは
   上傾受取位置と、水平貯蔵位置と下傾転送位置と
   の間で回動するようそれぞれの塔部分へ取付けら
   れている； 各棚トレーを、それが空になると前記の受取位
   置へ押しやる駆動手段； 各棚トレーを前記の受取位置で錠止し、そして
   転送されてきたコンテナを受取るとき前記の受取
   位置から前記の棚トレーを解除する手段；及び コンテナを支持するときの前記の貯蔵位置で各
   棚トレーを停止し、そして反対の塔部分の隣りの
   低い方の棚トレーが空になり前記の駆動手段によ
   り前記の受取位置へ上方に傾けられるとき、前記
   の貯蔵位置から棚トレーを解除する手段を備えた
   ことを特徴としたコンテナ等を垂直に集積して貯
   蔵しそして配分する装置。 ４ 各棚トレーを前記の上傾受取位置へ押しやる
   前記の駆動手段が弾性スプリング手段を備えてい
   る特許請求の範囲第３項に記載の装置。 ５ 前記の弾性スプリング手段がねじりスプリン
   グである特許請求の範囲第４項に記載の装置。 ６ 受取位置に前記の棚トレーを錠止し、そして
   受取位置から前記の棚トレーを解除する前記の手
   段が、 前記のフレームへ固定されたキヤツチ； キヤツチ係合位置と離脱位置との間で動けるよ
   う前記の棚トレーの頂部に取付けた回動ラツチ；
   及び 前記のキヤツチ係合位置へ前記のキヤツチを押
   しやる弾性手段 を備え、それにより前記のトレーが上方にそれの
   受取位置へ傾けられると前記のラツチが前記のキ
   ヤツチに係合して前記の棚トレーを前記のラツチ
   の解除まで前記の受取位置に保持するようにした
   特許請求の範囲第３項に記載の装置。 ７ コンテナが上に傾いた棚トレーに滑動転送す
   る際コンテナは前記のラツチと係合して前記のラ
   ツチをそれの離合位置へ回動する特許請求の範囲
   第６項に記載の装置。 ８ 前記のストツプとストツプ解除手段とは、ド
   ツグが棚トレーと係合しそれの停止位置に棚トレ
   ーを拘束するストツプ位置と前記の棚トレーから
   離合した解除位置との間で動くことのできる少な
   くとも１つのドツグと、このドツグをそれのスト
   ツプ位置へ偏倚させる手段とを備えた特許請求の
   範囲第３項に記載の装置。 ９ 反対の塔部分の隣りの低い方の棚トレーがそ
   れの受取位置へ回動するのに応答して前記のドツ
   グをそれの解除位置へ動かす接続手段を含んでい
   る特許請求の範囲第８項に記載の装置。 １０ 第１と第２の塔部分により交互にジグザグ
   に貯蔵コンテナが下降していけるようにこれらの
   塔部分を相互に接続する塔フレーム； 第１の水平軸の周りに回動するように前記の第
   １の塔部分により支持されている少なくとも１つ
   の棚トレー； 前記の第１の水平軸から垂直方向に間隔を置い
   てこれに平行になつている第２の水平軸の周りで
   回動するよう前記の第２の塔部分により支持され
   ている少なくとも１つの棚トレー、各棚トレー
   は、上傾受取位置、水平貯蔵位置及び下傾転送位
   置の間でそれぞれの軸の周りで回動することがで
   きる； 荷降しのとき前記の棚を前記の受取位置へ押し
   やる弾性手段； 物品を受取る間前記の受取位置に前記の棚を保
   持する解除可能のラツチ手段； コンテナを支持するとき前記の貯蔵位置に前記
   の棚を保持する解除可能のストツプ手段； 他方の塔部分における隣りの高い方の棚トレー
   の解除可能のストツプ手段を解除するよう受取位
   置の各棚トレーから操作される手段、このストツ
   プ手段の解除により前記の隣りの高い方の棚トレ
   ーはそれの貯蔵位置からそれの転送位置へ下方へ
   傾き、前記の上傾棚トレーと傾斜が一致し、それ
   により前記の隣りの高い方の棚トレーが支えてい
   るコンテナは下方に前記の上傾棚トレーに滑り込
   むようになる；そして 上傾棚トレーへ動くコンテナにより操作され、
   前記のラツチを解除して前記の上傾棚トレーが下
   向きに回動してそれの水平位置をとらせるように
   する手段 を備えたことを特徴とする積込みステーシヨンと
   積降ろしステーシヨンとを含む、コンテナ等を垂
   直に貯蔵し配分する装置。 １１ 前記の弾性手段はねじりスプリングを備え
   ている特許請求の範囲第１０項に記載の装置。 １２ 前記の解除可能のラツチ手段は、 前記のフレームに取付けた固定キヤツチ、 前記の棚トレーに取付けられ、そしてキヤツチ
   係合位置と解除位置との間で前記の棚トレーに対
   して回動できる回動ラツチ；及び この回動ラツチをそれのキヤツチ係合位置へ押
   しやる弾性手段 を備え、それにより前記の棚トレーがそれの受取
   位置へ回動するとき前記の回動ラツチは前記のキ
   ヤツチと係合して前記の回動ラツチが解除される
   まで前記の受取位置に前記の棚トレーを保持する
   ようにした特許請求の範囲第１０項に記載の装
   置。 １３ 前記の回動ラツチは、上傾棚トレーへのコ
   ンテナの滑走転送に応じて解除位置へ動けるよう
   になつている特許請求の範囲第１２項に記載の装
   置。 １４ 前記の解除ストツプ手段は、 前記のフレームに取付けられそして棚トレーを
   それらの水平貯蔵位置に保持する棚トレー係合位
   置と解除位置との間で回動するドツグ；及び 前記の解除位置へ前記のドツグを押しやる手段 を備えている特許請求の範囲第１０項に記載の装
   置。 １５ 反対の塔部分の隣りの下方の棚トレーが、
   上方へのそれの受取位置へ回動するのに応じて前
   記のドツグを前記の解除位置へ動かすための接続
   手段を含む特許請求の範囲第１４項に記載の装
   置。 １６ 前記の接続手段は、前記のドツグへ作動す
   るよう接続されたクランクアーム、反対の塔部分
   の隣りの下方の棚トレーへ作動するよう接続され
   たリンク手段及び前記のクランクアームとリンク
   手段とを相互に接続する手段を備えている特許請
   求の範囲第１５項に記載の装置。 １７ カートンを垂直方向で喰違つた関係にして
   垂直に積上げるため回動棚トレー上にコンテナを
   積み込み、前記の棚トレーは第１の塔部分により
   支持されている垂直方向に間隔を置いた棚トレー
   の第１のコラムと第２の塔部分におり支持されて
   いる垂直方向に間隔を置いた棚トレーの第２のコ
   ラムとを含み、各コラムの棚トレーは他方のコラ
   ムの棚の方へ内側に面しており、そして他方のコ
   ラムの棚に対して垂直方向で喰違つており、そし
   てすべての棚はそれぞれの水平軸の周りで回動す
   るようそれぞれの塔部分へ取付けられている； 最下の棚トレーを下方に傾けてそれのコンテナ
   を滑り落して前記の垂直スタツクからコンベアで
   運び出し； それから前記の最下の棚トレーを上方に傾くよ
   う回動し； 他方の塔部分の最上の棚トレーを下方へ傾くよ
   う回動させその上のコンテナを前記の上方に傾け
   た最下の棚トレーに滑り込ませ； 前記の最下の棚トレーを水平カートン貯蔵位置
   へ回動し、そしてすべての残りのカートンが隣り
   の低い方の棚トレーへ移されるまで前記のカート
   ン転送段階を次第に上方へ反復する諸段階を備え
   たコンテナ等を貯蔵し分配する方法。