JPH0737976A - 半導体装置の素子領域分離構造とその形成方法 - Google Patents

半導体装置の素子領域分離構造とその形成方法

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JPH0737976A
JPH0737976A JP17890193A JP17890193A JPH0737976A JP H0737976 A JPH0737976 A JP H0737976A JP 17890193 A JP17890193 A JP 17890193A JP 17890193 A JP17890193 A JP 17890193A JP H0737976 A JPH0737976 A JP H0737976A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置の素子分領域離構造とその形成方
法に関し、素子分離領域のpn接合型に順方向の電圧が
印加された場合でも素子領域を半導体層の他の素子領域
から分離できる手段を提供する。 【構成】 シリコン基板1の上の絶縁膜2の上にp型半
導体層3とn型半導体層41 ,42 を形成し、その上に
絶縁膜6を形成し、このp型半導体層3とn型半導体層
1 ,42 の、例えば、アノード電極7とn型半導体層
1 の間に形成されるショットキバリアおよびn型半導
体層41 のn+ 領域8とカソード電極9からなるショッ
トキバリアダイオード71 である素子領域を包囲する部
分に、絶縁膜2に達する複数のp型半導体層51 ,52
を形成して複数のダイオードからなる素子領域分離構造
を形成し、必要に応じて、一部のダイオードを短絡して
サイリスタ効果を防ぎ、一部のダイオードを逆バイアス
することによって素子領域分離機能を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の素子領域
分離構造とその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置、特に半導体集積回路装置に
おいて、素子領域をpn接合によって包囲するpn接合
分離技術、あるいは、素子領域を誘電体によって包囲す
る誘電体分離技術が用いられている。
【0003】図7は、従来のpn接合分離による集積回
路装置の説明図であり、(A)は断面図、(B)はその
平面図である。この図において、71はシリコン基板、
72は絶縁膜、73はp型半導体層、74はn型半導体
層、75はp型半導体層、76は絶縁膜、77はアノー
ド電極、771 はショットキバリアダイオード、78は
+ 型領域、79はカソード電極、80は接地電極であ
る。
【0004】従来のpn接合分離による集積回路装置
の、集積化したショットキバリアダイオード(SBD)
の一例においては、シリコン基板71の上の絶縁膜72
の上にp型半導体層73が形成されたSOI基板の上に
n型半導体層74が形成され、このn型半導体層74に
枠状にp型不純物を導入してp型半導体層75からなる
分離領域を形成して素子領域を画定し、その上にSiO
2 からなる絶縁膜76を形成し、素子領域の絶縁膜76
に開口を形成しアルミニウムからなるアノード電極77
を形成してn型半導体層74との間にショットキバリア
ダイオード771を形成し、絶縁膜76のアノード電極
77に隣接する部分に開口を形成し、n型不純物を高濃
度に導入してn+ 型領域78を形成し、その上にカソー
ド電極79を形成し、p型半導体層75の上の絶縁膜7
6に開口を形成し、モストネガ電圧を印加する接地電極
80を形成している。
【0005】この集積回路装置においては、アノード電
極77に正のVccを印加し、カソード電極79にモスト
ネガである接地(GND)電位を与えて、n型半導体層
74とp型半導体層75からなるpn接合を逆方向バイ
アスして素子領域を素子領域以外のn型半導体層74か
ら分離している。
【0006】ところが、半導体装置において、その入力
信号が設計時に予定された最も低い電圧(モストネガ)
より低い電圧が印加されることがあり、n型半導体層7
4とp型半導体層75からなるpn接合の順方向の電圧
(シリコンの場合VF =0.7V)を超えると、素子領
域を分離する機能を果たさない。
【0007】図8は、一般的な集積回路装置の等価回路
である。この図において、81は集積回路装置、82は
cc、83はGND、84は入力端子、85は出力端子
である。一般的な集積回路装置81においては、電源と
してGNDの電位より高い電圧源、あるいは低い電圧源
を与えており、一般的なpn分離を用いた集積回路装置
においては、最も低い電位(モストネガ)を集積回路装
置の基板電位にする場合が多い。例えば、図8のよう
に、Vcc82、GND83をもつ場合は、最も低い電位
がGND83の電位であるから、集積回路装置の基板電
位はGNDとなり、分離用のp型領域はGND83に接
続される。なお、84は入力端子、85は出力端子であ
る。以下、さらに詳細に説明する。
【0008】図9は、従来のショットキバリアダイオー
ドの等価回路である。この図において、91はショット
キバリアダイオード、92は分離用ダイオード、93は
アノード端子、94はカソード端子である。このアノー
ド端子93とカソード端子94を有する従来のショット
キバリアダイオード91のカソードは、この等価回路に
示されているように、カソード端子94に等価的に分離
構造のpn接合によるダイオード92が接続される。
【0009】図10は、ショットキバリアダイオードブ
リッジを用いた全波整流器の回路図である。この図にお
いて、101は第1のショットキバリアダイオード、1
02は第2のショットキバリアダイオード、103は第
3のショットキバリアダイオード、104は第4のショ
ットキバリアダイオード、105はGND端子、106
は直流出力端子、107は交流信号源である。
【0010】このショットキバリアダイオードブリッジ
を用いた全波整流器においては、第1のショットキバリ
アダイオード101、第2のショットキバリアダイオー
ド102、第3のショットキバリアダイオード103お
よび第4のショットキバリアダイオード104によって
ブリッジが構成され、対向する接続点に交流信号源10
7が接続され、他の対向する接続点にGND端子105
と直流出力端子106が接続されている。
【0011】この図において、例えば、破線で囲んだ第
3のショットキバリアダイオード103が、図9におけ
るショットキバリアダイオードに相当し、第1のショッ
トキバリアダイオード101、第2のショットキバリア
ダイオード102、第3のショットキバリアダイオード
103、第4のショットキバリアダイオード104の相
互間をpn接合分離構造によって分離すると、各々のシ
ョットキバリアダイオードには、等価的に分離構造のp
n接合によるダイオードが接続される。
【0012】図9、図10に示されたショットキバリア
ダイオードに印加される交流信号の周波数は数KHz〜
数10Mzと様々であり、また、電流は数100mA〜
数Aと様々であるが、もし、ショットキバリアダイオー
ドに過度の電流が流れると、ショットキバリアダイオー
ドの特徴である低い順方向電圧VF (0.3〜0.5
V)が大きくなり、カソード−GND間の電圧も大きく
なって、分離構造のpn接合によるダイオードの順方向
電圧(0.7V)を超えるとこのダイオードがオンして
しまう。この分離構造のpn接合によるダイオードがオ
ンすると、少数キャリアの回復時間が有限であるため高
周波では整流回路として動作しなくなる。このような問
題を解消するものとして、従来から素子領域を誘電体に
よって分離する誘電体分離技術が用いられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この誘電体分
離技術は、従来から知られているpn分離技術に比較し
て工程や必要なマスク枚数が多いため製造コスト的に不
利であった。本発明は、pn分離技術をさらに改良し
て、素子領域分離構造に順方向の電圧が印加された場合
にも素子領域を半導体層の他の素子領域から分離する手
段を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体装
置の素子領域分離構造においては、絶縁膜の上に形成さ
れた半導体層に、素子領域を包囲し該絶縁膜に達する複
数のpn接合が直列に形成された構成を採用した。
【0015】この場合、分離領域を構成する、直列に形
成された複数のpn接合によってサイリスタ効果が発生
するのを防ぐために、一部のpn接合を短絡することが
できる。
【0016】またこの場合、絶縁膜の上の半導体層に、
前記のように、素子領域を包囲し該絶縁膜に達する複数
のpn接合が直列に形成された素子領域分離構造と、該
素子領域分離構造の外の他の素子領域とを包囲し該絶縁
膜に達するpn接合を形成することができる。
【0017】またこれらの場合、分離領域を構成する、
直列に形成された複数のpn接合のうちの一部のpn接
合に逆バイアス電圧を印加して、逆方向バイアスを用い
て素子領域を分離することができる。
【0018】また、本発明にかかる半導体装置の素子領
域分離構造の形成方法においては、絶縁膜の上に第1導
電型半導体層が形成されたSOI基板を用い、該第1導
電型半導体層の素子領域を包囲する枠状の部分に、第1
導電型とは逆の第2導電型不純物を該絶縁膜に達するま
で導入して埋め込み層を形成する工程と、該埋め込み層
が形成された第1導電型半導体層の上に第2導電型の半
導体層を堆積する工程と、該第2導電型の半導体層の、
該第1導電型の半導体層の該埋め込み層の内周と外周に
沿う枠状の部分に第1導電型の不純物を導入してpn分
離構造を形成する工程を採用した。
【0019】この場合、第1導電型半導体層の素子領域
を包囲する複数の枠状の部分に、第1導電型とは逆の第
2導電型不純物を該絶縁膜に達するまで導入して埋め込
み層を形成し、それぞれの埋め込み層の内周と外周に沿
う枠状の部分に第1導電型の不純物を導入してpn分離
構造を形成することができる。
【0020】
【作用】図1は、本発明のpn接合分離による集積回路
装置の原理説明図である。この図において、1はシリコ
ン基板、2は絶縁膜、3はp型半導体層、4,4 1 ,4
2 はn型半導体層、51 ,52 はp型半導体層、6は絶
縁膜、7はアノード電極、71 はショッキバリアダイオ
ード、8はn+ 型領域、9はカソード電極、10は接地
電極である。
【0021】本発明のpn接合分離による集積回路装置
においては、シリコン基板1の上の絶縁膜2の上にp型
半導体層3が形成されたSOI基板を用い、このp型半
導体層3の上にn型半導体層4が形成され、このn型半
導体層4に枠状にp型不純物を導入してp型半導体層5
1 ,52 、n型半導体層42 からなる分離領域を形成し
て素子領域を画定し、その上にSiO2 からなる絶縁膜
6を形成し、素子領域の絶縁膜6に開口を形成しアルミ
ニウムからなるアノード電極7を形成してn型半導体層
1 との間にショットキバリアダイオード71 を形成
し、絶縁膜6のアノード電極7に隣接する部分に開口を
形成し、n型不純物を高濃度に導入してn + 型領域8を
形成し、その上にカソード電極9を形成し、p型半導体
層52 の上の絶縁膜6に開口を形成し、モストネガ電圧
を印加する接地電極10を形成している。
【0022】なお、p型半導体層51 ,52 の間に挟ま
れたn型半導体層42 のn+ 領域は、p型半導体層3に
不純物を導入して形成された埋め込み層である。また、
このようにp型半導体層3に埋め込み層を形成し、その
上に形成されたn型半導体層4の上にp型不純物を導入
すると、n型半導体層4が厚い場合でも、分離領域の面
積を小さくすることができ、高集積化することができ
る。
【0023】この集積回路装置においては、アノード電
極7に正のVccを印加し、接地電極10にモストネガで
ある接地(GND)電位を与えているが、この図にみら
れるように、素子領域側のn型半導体層4、その外側の
p型半導体層51 、さらに外側のn型半導体層4、接地
電極10が接続されているp型半導体層52 の間に、n
pnp接合が形成されている。
【0024】図2は、本発明のpn接合分離構造の等価
回路であり、(A)はnpnp接合を示し、(B)は中
間の接合を短絡した場合を示している。この図におい
て、71 がショットキバリアダイオード、Aがアノード
端子、Kがカソード端子、Da ,Db ,Dc が素子領域
分離構造を構成するダイオードであるほかは図1におい
て使用した符号と同様である。
【0025】本発明のpn接合分離構造においては、こ
の等価回路に示されているように、アノード端子Aとカ
ソード端子Kに接続されたショットキバリアダイオード
1のカソード電極側に、カソード端子Kに向かって、
第1のn型半導体層41 、第1のp型半導体層51 、第
2のn型半導体層42 、第2のp型半導体層52 が接続
され、第1のn型半導体層41 と第1のp型半導体層5
1 の接合部にGNDからカソード端子Kに向かう第1の
ダイオードDa が形成され、第1のp型半導体層51
第2のn型半導体層42 の接合部にカソード端子Kから
GNDに向かう第2のダイオードDb が形成され、第2
のn型半導体層42 と第2のn型半導体層52 の接合部
にGNDからカソード端子Kに向かう第3のダイオード
c が形成されている。
【0026】そのため、ショットキバリアダイオード7
1 が形成されている素子領域は、ショットキバリアダイ
オード71 が正常な動作をしてカソード端子Kの電圧が
高いときは第1のダイオードDa と第3のダイオードD
c によって分離され、ショットキバリアダイオード71
に大電流が流れてカソード端子Kの電圧が低くなったと
きは第2のダイオードDb によって分離されるため、シ
ョットキバリアダイオード71 の整流動作が阻害される
ことはない。
【0027】したがって、SOI基板の絶縁膜上の半導
体層の素子領域を包囲して複数のpn接合を形成するこ
とにより、基板電位、あるいは、モストネガより低い電
圧の信号を扱うことができ、従来の技術において問題視
されていたショットキバリアダイオードブリッジ等の集
積回路装置の過渡電流による動作不良を大幅に改善する
ことができる。
【0028】このように、素子領域分離構造をnpnp
接合あるいはpnpn接合によって形成した場合、各半
導体層の厚さ、不純物濃度、npnp接合あるいはpn
pn接合を流れる電流等が所定の関係になると、サイリ
スタ効果を生じて導通し、素子領域を分離する機能を失
うおそれがある。そのようなサイリスタ効果を防ぐた
め、図2(A)中に破線で示すように、第2のダイオー
ドDb のアノードとカソードを短絡して、第2のダイオ
ードDb をキャンセルすることができる。
【0029】その結果、この素子領域分離構造は、図2
(B)に示されているように、アノード端子Aとカソー
ド端子Kに接続されたショットキバリアダイオード71
のカソード電極側を、カソード端子Kに向かう第1のダ
イオードDa と第3のダイオードDc を経てGNDに接
続された構成になる。この構成の素子領域分離構造を用
いると、前記のサイリスタ効果の発生を防ぐことがで
き、ショットキバリアダイオード71 に過度の電流が流
れて、カソード端子Kの電圧がGNDの電位であるモス
トネガより低下しても、その電圧が素子分離構造の2個
のダイオードの順方向電圧(2×0.7V)を超えるま
では、このダイオードがオンせず、素子間分離機能が阻
害されることがない。
【0030】上記の説明は、pn接合を用いた素子領域
分離構造をnpnp接合とした例であるが、その接合の
数に限定されず、回路構成と動作条件によって定まる必
要な数の接合を形成することができる。また、集積回路
装置の電圧の極性に応じて、素子領域分離構造をpnp
n接合とすることができることはいうまでもない。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (第1実施例)図3は、第1実施例の素子領域分離構造
を用いたショットキバリアダイオードブリッジの説明図
である。この図において、11は第1のp型領域、12
は第1のn型領域、13は第2のp型領域、14は第2
のn型領域、15は第3のn型領域、16は第4のn型
領域、17は第1の交流電極、18は第2の交流電極、
19はVCC電極、20はGND電極、21は第1のショ
ットキバリアダイオード用コンタクト窓、211は第1
のショットキバリアダイオード、22は第2のショット
キバリアダイオード用コンタクト窓、221 は第2のシ
ョットキバリアダイオード、23は第3のショットキバ
リアダイオード用コンタクト窓、231 は第3のショッ
トキバリアダイオード、24は第4のショットキバリア
ダイオード用コンタクト窓、241は第4のショットキ
バリアダイオード、25は第1の配線層、26は第2の
配線層、27は第1のコンタクト用窓、271 は第1の
コンタクト、28は第2のコンタクト用窓、281 は第
2のコンタクト、29は第3のコンタクト用窓、29 1
は第3のコンタクト、30は第4のコンタクト用窓、3
1 は第4のコンタクト、31は第5のコンタクト用
窓、311 は第5のコンタクト、32は第6のコンタク
ト用窓、321 は第6のコンタクトである。
【0032】この実施例の素子領域分離構造を用いたシ
ョットキバリアダイオードブリッジにおいては、絶縁膜
上のn型半導体層にp型不純物を導入して、枠状の第1
のp型領域11と第2のp型領域13を形成することに
よって、第1のn型領域12、枠状の第2のn型領域1
4、第3のn型領域15、第4のn型領域16を残し、
その上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜に第1のショット
キバリアダイオード用コンタクト窓21、第2のショッ
トキバリアダイオード用コンタクト窓22、第3のショ
ットキバリアダイオード用コンタクト窓23、第4のシ
ョットキバリアダイオード用コンタクト窓24、第1の
コンタクト用窓27、第2のコンタクト用窓28、第3
のコンタクト用窓29、第4のコンタクト用窓30、第
5のコンタクト用窓31、第6のコンタクト用窓32を
形成し、その上にアルミニウム膜を堆積し、このアルミ
ニウム膜をパターニングすることによって、第1の交流
電極17、第2の交流電極18、VCC電極19、GND
電極20、第1の配線層25、第2の配線層26を形成
する。
【0033】その結果、前記各コンタクト窓を通して、
第1のショットキバリアダイオード211 、第2のショ
ットキバリアダイオード221 、第3のショットキバリ
アダイオード231 、第4のショットキバリアダイオー
ド241 、および、第2のp型領域13と第2のn型領
域14を接続する第1のコンタクト271 、第2のコン
タクト281 、第3のコンタクト291 、第4のコンタ
クト301 、第5のコンタクト311 、第6のコンタク
ト321 が形成される。
【0034】図4は、第1実施例の素子領域分離構造を
用いたショットキバリアダイオードブリッジの等価回路
である。この図において、VAC1 は第1の交流端子、V
AC2 は第2の交流端子、Dd ,De ,Df ,Dg はpn
ダイオード、211 は第1のショットキバリアダイオー
ド、221 は第2のショットキバリアダイオード、23
1 は第3のショットキバリアダイオード、241 は第4
のショットキバリアダイオードである。
【0035】この図に示されているように、第1の交流
端子VAC1 とモストネガであるGNDの間、および、第
2の交流端子VAC2 とモストネガであるGNDの間に、
素子分離構造を構成するpnダイオードDd とpnダイ
オードDf 、および、pnダイオードDe とpnダイオ
ードDf が同一方向に入ることになり、サイリスタ効果
の発生を防いだ状態で、第3のショットキバリアダイオ
ード231 、第4のショットキバリアダイオード241
の順方向の電流が増大して第1の交流端子VAC 1 または
第2の交流端子VAC2 の電位がGND電位に対して低下
しても、それが、pnダイオードDd とpnダイオード
f 、および、pnダイオードDe とpnダイオードD
f の順方向電圧の和より小さい範囲では、これらの交流
端子からモストネガのGNDに素子分離構造を構成する
これらのpnダイオードを経て電流が流れることはな
く、高周波全波整流器において良好な特性を得ることが
できる。また、第1のショットキバリアダイオード21
1 、第2のショットキバリアダイオード221 について
は、pnダイオードDg によって分離されている。
【0036】(第2実施例)図5は、第2実施例の素子
領域分離構造を用いた集積回路装置の説明図であり、
(A)は概略構成を示し、(B)はその等価回路を示し
ている。この図において、41は第1のp型領域、42
は第1のn型領域、43は第2のp型領域、44は第2
のn型領域、45は第3のp型領域、46は第3のn型
領域、47は第2のショットキバリアダイオード、48
は第1のショットキバリアダイオード、49,50は他
の回路素子である。
【0037】この実施例の素子領域分離構造を用いた集
積回路装置においては、絶縁膜上のn型半導体層にp型
不純物を導入して、枠状の第1のp型領域41と枠状の
第2のp型領域43と枠状の第3のp型領域45を形成
し、第1のn型領域42、枠状の第2のn型領域44、
第3のn型領域46を残し、第1のn型領域42に第1
のショットキバリアダイオード48を形成し、第3のn
型領域46に第2のショットキバリアダイオード47を
形成している。
【0038】そして、枠状の第2のn型領域44と枠状
の第2のp型領域45の間を短絡して、第2のp型領域
43と第2のn型領域44と第3のp型領域45と第3
のn型領域46によってサイリスタ効果が発生するのを
防ぎ、枠状の第1のp型領域41をGNDに接続してい
る。なお、第1のn型領域42には他の回路素子49,
50が形成されている。
【0039】この実施例の素子領域分離構造を用いた集
積回路装置においては、絶縁膜の上の半導体層に、素子
領域を包囲し該絶縁膜に達する複数のpn接合が直列に
形成された素子領域分離構造と、該素子領域分離構造の
外の他の素子領域とを包囲し該絶縁膜に達するpn接合
が形成されている。
【0040】この実施例の素子領域分離構造を用いた集
積回路装置の等価回路は図5(B)に示されるように、
第1のショットキバリアダイオード48については、枠
状の第1のp型領域41と枠状の第1のp型領域41の
接合部に形成されるpnダイオードDh によってその順
方向電圧VF の範囲で他の回路素子と分離され、第2の
ショットキバリアダイオード47については、第2のp
型領域43と第2のn型領域44の接合部に形成される
pnダイオードDj と、第3のp型領域45と第3のn
型領域46の接合部に形成されるpnダイオードDi
順方向電圧2×VF と、第1のショットキバリアダイオ
ード48の分離構造である枠状の第1のp型領域41と
枠状の第1のp型領域41の接合部に形成されるpnダ
イオードDh の順方向電圧VF の和である3×VF の範
囲で他の回路素子と分離され、全波整流器において良好
な特性を得ることができる。
【0041】(第3実施例)図6は、第3実施例の素子
領域分離構造を用いた集積回路装置の構成説明図であ
り、(A)は断面を示し、(B)は等価回路を示してい
る。この図において、51はシリコン基板、52は絶縁
膜、53はp型半導体層、541 ,542 はn型半導体
層、551 ,552 はp型半導体層、56は絶縁膜、5
7はアノード電極、571 はショットキバリアダイオー
ド、58はn+ 型領域、59はカソード電極、60,6
1、62,63は電極である。
【0042】この実施例の素子分離構造を用いた集積回
路装置においては、シリコン基板51の上の絶縁膜52
の上にp型半導体層53が形成されたSOI基板を用
い、このp型半導体層53の上にn型半導体層541
形成され、このn型半導体層54に枠状にp型不純物を
導入してp型半導体層551 ,552 、n型半導体層5
2 からなる分離領域を形成して素子領域を画定し、そ
の上にSiO2 からなる絶縁膜56を形成し、素子領域
の絶縁膜56に開口を形成しアルミニウムからなるアノ
ード電極57を形成してn型半導体層541 との間にシ
ョットキダイオード571 を形成し、絶縁膜56のアノ
ード電極57に隣接する部分に開口を形成し、n型不純
物を高濃度に導入してn+ 型領域58を形成し、その上
にカソード電極59を形成し、n型半導体層541 のp
型半導体層551 の近傍、および、n型半導体層5
2 、p型半導体層551 ,552 の上の絶縁膜56に
開口を形成し、電極60,61,62,63を形成して
いる。なお、p型半導体層551 ,552 の間に挟まれ
たn型半導体層542 のn+領域は、p型半導体層53
に不純物を導入して形成された埋め込み層である。
【0043】この実施例の集積回路装置においては、ア
ノード電極57とカソード電極59の間にショットキバ
リアダイオード571 を形成し、電極60と電極61の
間を接続し、電極62に正電位+Vを接続し、電極63
にモストネガである接地(GND)電位を与えている。
【0044】この実施例の集積回路装置の等価回路は図
6(B)に示されているように、ショットキバリアダイ
オード571 のカソード電極とGNDの間に、素子領域
分離構造のpnダイオードDk とpnダイオードDl
カソード電極を共通にして逆極性で接続され、このカソ
ード電極に正電位+Vが接続されることになる。したが
って、素子領域分離構造のpnダイオードDk のブレー
クダウン電圧をVB(Dk) とすると、ショットキバリアダ
イオード571 のカソード電圧の許容値Vk は、−V
B(Dk) <Vk <+Vとなる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置の素子領域分離構造を用いると、半導体基板電位以下
の信号を、素子相互の動作に影響を与えることなく扱う
ことができ、また、その素子領域分離構造を、SOI基
板を用いる他は、従来の基本的な半導体製造工程によっ
て、低コストで実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のpn接合分離による集積回路装置の原
理説明図である。
【図2】本発明のpn接合分離構造の等価回路であり、
(A)はnpnp接合を示し、(B)は中間の接合を短
絡した場合を示している。
【図3】第1実施例の素子領域分離構造を用いたショッ
トキバリアダイオードブリッジの説明図である。
【図4】第1実施例の素子領域分離構造を用いたショッ
トキバリアダイオードブリッジの等価回路である。
【図5】第2実施例の素子領域分離構造を用いた集積回
路装置の説明図であり、(A)は概略構成を示し、
(B)はその等価回路を示している。
【図6】第3実施例の素子領域分離構造を用いた集積回
路装置の説明図であり、(A)は断面を示し、(B)は
等価回路を示している。
【図7】従来のpn接合分離による集積回路装置の説明
図であり、(A)は断面図、(B)はその平面図であ
る。
【図8】一般的な集積回路装置の等価回路である。
【図9】従来のショットキバリアダイオードの等価回路
である。
【図10】ショットキバリアダイオードブリッジを用い
た全波整流器の回路図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 絶縁膜 3 p型半導体層 4,41 ,42 n型半導体層 51 ,52 p型半導体層 6 絶縁膜 7 アノード電極 71 ショットキバリアダイオード 8 n+ 型領域 9 カソード電極 10 接地電極 A アノード端子 K カソード端子 Da ,Db ,Dc 素子領域分離構造を構成するダイオ
ード 11 第1のp型領域 12 第1のn型領域 13 第2のp型領域 14 第2のn型領域 15 第3のn型領域 16 第4のn型領域 17 第1の交流電極 18 第2の交流電極 19 VCC電極 20 GND電極 21 第1のショットキバリアダイオード用コンタクト
窓 211 第1のショットキバリアダイオード 22 第2のショットキバリアダイオード用コンタクト
窓 221 第2のショットキバリアダイオード 23 第3のショットキバリアダイオード用コンタクト
窓 231 第3のショットキバリアダイオード 24 第4のショットキバリアダイオード用コンタクト
窓 241 第4のショットキバリアダイオード 25 第1の配線層 26 第2の配線層 27 第1のコンタクト用窓 271 第1のコンタクト 28 第2のコンタクト用窓 281 第2のコンタクト 29 第3のコンタクト用窓 291 第3のコンタクト 30 第4のコンタクト用窓 301 第4のコンタクト 31 第5のコンタクト用窓 311 第5のコンタクト 32 第6のコンタクト用窓 321 第6のコンタクト VAC1 第1の交流端子 VAC2 第2の交流端子 Dd ,De ,Df ,Dg pnダイオード 41 第1のp型領域 42 第1のn型領域 43 第2のp型領域 44 第2のn型領域 45 第3のp型領域 46 第3のn型領域 47 第2のショットキバリアダイオード 48 第1のショットキバリアダイオード 49,50 他の回路素子 51 シリコン基板 52 絶縁膜 53 p型半導体層 541 ,542 n型半導体層 551 ,552 p型半導体層 56 絶縁膜 57 アノード電極 571 ショットキバリアダイオード 58 n+ 型領域 59 カソード電極 60,61,62,63 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/41 29/872 7376−4M H01L 29/48 P 7376−4M F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜の上に形成された半導体層に、素
    子領域を包囲し該絶縁膜に達する複数のpn接合が直列
    に形成されていることを特徴とする半導体装置の素子領
    域分離構造。
  2. 【請求項2】 直列に形成された複数のpn接合によっ
    てサイリスタ効果が発生するのを防ぐために、一部のp
    n接合が短絡されていることを特徴とする請求項1に記
    載された半導体装置の素子領域分離構造。
  3. 【請求項3】 半導体層に、素子領域を包囲し該絶縁膜
    に達する複数のpn接合が直列に形成された素子領域分
    離構造と、該素子領域分離構造の外の他の素子領域とを
    包囲し該絶縁膜に達するpn接合が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載された半導体装置の素子領
    域分離構造。
  4. 【請求項4】 直列に形成された複数のpn接合のうち
    の一部のpn接合に逆バイアス電圧が印加されているこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載された半導体装置の素子領域分離構造。
  5. 【請求項5】 絶縁膜の上に第1導電型半導体層が形成
    されたSOI基板を用い、該第1導電型半導体層の素子
    領域を包囲する枠状の部分に、第1導電型とは逆の第2
    導電型不純物を該絶縁膜に達するまで導入して埋め込み
    層を形成する工程と、該埋め込み層が形成された第1導
    電型半導体層の上に第2導電型の半導体層を堆積する工
    程と、該第2導電型の半導体層の、該第1導電型の半導
    体層の該埋め込み層の内周と外周に沿う枠状の部分に第
    1導電型の不純物を導入してpn分離構造を形成する工
    程を含むことを特徴とする半導体装置の素子領域分離構
    造の形成方法。
  6. 【請求項6】 第1導電型半導体層の素子領域を包囲す
    る複数の枠状の部分に、第1導電型とは逆の第2導電型
    不純物を該絶縁膜に達するまで導入して埋め込み層を形
    成し、それぞれの埋め込み層の内周と外周に沿う枠状の
    部分に第1導電型の不純物を導入してpn分離構造を形
    成することを特徴とする請求項5に記載された半導体装
    置の素子領域分離構造の形成方法。
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JP2004511106A (ja) * 2000-10-03 2004-04-08 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 半導体装置およびその製造方法

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