JP3163210B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP3163210B2
JP3163210B2 JP24161093A JP24161093A JP3163210B2 JP 3163210 B2 JP3163210 B2 JP 3163210B2 JP 24161093 A JP24161093 A JP 24161093A JP 24161093 A JP24161093 A JP 24161093A JP 3163210 B2 JP3163210 B2 JP 3163210B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
region
diode
electrode
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24161093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0799238A (ja
Inventor
幸一 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP24161093A priority Critical patent/JP3163210B2/ja
Publication of JPH0799238A publication Critical patent/JPH0799238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3163210B2 publication Critical patent/JP3163210B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Element Separation (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体分離方式の半導
体集積回路上に設けられた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、モノリシックな半導体集積回
路の素子分離方式としては、接合分離方式と誘電体分離
方式の2種類が知られている。
【0003】接合分離方式は、図10に示すような構造
(バイポーラIC)が典型的であり、各素子は、基板1
01と分離拡散のP型部102とに囲まれたN型部10
3内に形成される。素子の形成部としてのN型部103
をP型部102に対して正バイアスにしておくことによ
り、寄生ダイオード104が逆方向接続された状態とな
り、素子105間が双方向ダイオードで分離される。
【0004】一方、誘電体分離方式は、図11に示すよ
うに、単結晶あるいは多結晶の支持基板111の上に形
成され素子間を分離するためのSiO2 等の絶縁膜(誘
電体)112,113と、これら絶縁膜112,113
で分離された素子形成領域114とを備えている。素子
形成領域114には、素子115が形成されている。こ
の誘電体分離方式では、接合分離方式が寄生ダイオード
などの寄生素子を介して分離しているのに対し、絶縁膜
112,113により完全に絶縁されており、活性層が
比較的薄い場合には高速動作が可能となり、また活性層
が厚い場合には高耐圧素子として使用できるほか、バイ
アス条件や温度による誤動作が少ないなどの特徴を有し
ている。
【0005】次に、上記のような優れた特徴を有する誘
電体分離方式を用いた従来のダイオードの構造例を図1
2〜図14を用いて説明する。
【0006】図12は、P型基板層を素子形成領域とし
た従来のダイオードの構成を示す断面図である。
【0007】この構造例は、P型基板でダイオードを形
成した例で、分離方式としてはSDB法(Silicon wafe
r Direct Bonding: シリコン基板直接接着)を用いた例
である。
【0008】このダイオードは、分離方式として、SD
B基板にトレンチ技術を利用して素子分離用の絶縁膜1
21を形成するものである。絶縁膜121によって分離
された素子形成領域にはP型基板層122が設けられ、
このP型基板層122には、P型拡散領域(アノードコ
ンタクト層)123と、N型拡散領域(カソードコンタ
クト層)124とが形成されている。そして、P型拡散
領域123上には、アノードコンタクト電極125を介
してアノード端子126が接続され、N型拡散領域12
4上には、カソードコンタクト電極127を介してカソ
ード端子128が接続されている。
【0009】図13は、N型基板を素子形成領域とした
従来のダイオードの構成を示す断面図である。
【0010】このダイオードは、分離方式として、EP
IC(Epitaxial Passivated I
ntegrated Circuit)方式を用いたも
ので、素子分離用の絶縁膜131によって分離された素
子形成領域にはN型基板層132を有し、このN型基板
層132には、P型拡散領域(アノードコンタクト層)
133と、N型拡散領域(カソードコンタクト層)13
4とが形成されている。そして、P型拡散領域133上
には、アノードコンタクト電極135を介してアノード
端子136が接続され、N型拡散領域134上には、カ
ソードコンタクト電極137を介してカソード端子13
8が接続されている。
【0011】図14は、P型底面層とN型表面層を素子
形成領域に備えた従来のダイオードの構成を示す断面図
である。
【0012】このダイオードは、分離方式として、SD
B基板にV溝エッチング形式を用いたものであり、素子
分離用の絶縁膜141によって分離された素子形成領域
にはP型底面層142を有している。このP型底面層1
42の表面上には、拡散またはエピタキシャルによって
積層されたN型表面層143が形成され、該N型表面層
143に、P型底面層142まで到達する深いP型拡散
領域(アノードコンタクト層)144と、浅いN型拡散
領域(カソードコンタクト層)145とが形成されてい
る。そして、P型拡散領域144上には、アノードコン
タクト電極146を介してアノード端子147が接続さ
れ、N型拡散領域145上には、カソードコンタクト電
極148を介してカソード端子149が接続されてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記の誘電体分離方式
を用いて耐圧(降伏電圧)の高い素子を形成しようとす
ると、素子形成領域をある程度厚く形成する必要がある
(10V当たり約1μm幅程度)。しかし、素子として
ダイオードを形成する場合、素子形成領域の体積が大き
くなると、スイッチングスピードが悪化するという問題
があった。
【0014】より具体的に説明する。図15は、ダイオ
ードにスイッチングバイアスをかけたときの状態を示す
回路図であり、図16は、その時の出力波形を示す図で
ある。
【0015】図15に示すように、ダイオード151に
順バイアスをかけた状態から逆バイアスへ切り換える
と、ダイオード151のP,N両層に注入された電荷が
抜けきり、PN接合部に空乏層が形成されるまで逆方向
に電流が流れる(図16の斜線領域Qrr)。この図1
6の斜線領域Qrrの部分の面積が、順方向バイアス時
にダイオード内のPN両層に注入されている少数電荷の
量に比例する。
【0016】この少数電荷の注入は、図12のダイオー
ドでは主にN型拡散領域124からP型基板層122へ
の電子の注入(図中のE1)、及び図13のダイオード
では主にP型拡散領域133からN型基板層132への
ホールの注入(図中のH1)が挙げられ、また、図14
のダイオードでは、P型底面層142からN型表面層1
43へのホールの注入(図中のH2)と、その逆の電子
の注入(図中のE2)と、P型拡散層144からN型表
面層143へのホールの注入(図中のH3)とが挙げら
れる。
【0017】ダイオード151では、このような注入作
用によって入り込んだ少数電荷が消滅するまで逆方向の
電流が流れ続ける。この時、素子形成領域の体積が大き
いと、電荷のたまる領域も大きくなるため、逆バイアス
の際に流れる総電荷量は多くなり、その結果、スイッチ
ングスピードが悪化する。
【0018】また、図16の斜線領域Qrrの部分の面
積が大きいほど、集積回路のシステム上、電力損失とな
って現れることが知られている。集積回路ではなく個別
半導体素子を使う場合は、例えば半導体層内に電子線を
照射して生成再結合中心を作り、少数電荷を消滅させる
ことによって電力損失の低減及びスイッチングスピード
の向上(図16の斜線領域Qrrの縮小)を図ることが
多い。しかし、誘電体分離方式の集積回路の場合は集積
回路上に他の素子が形成されており、電子線の照射では
それら他の素子にも悪影響を与えてしまうため、これを
用いることができない。従って電力損失を低減すること
もできなかった。
【0019】さらに、素子形成領域の体積を小さくすれ
ば、即ち活性層厚を薄くすれば電荷のたまる領域が小さ
くなり、逆バイアスの際に流れる総電荷量を少なくする
ことができる。ところが、活性層厚を薄くするには降伏
電圧の問題があり、つまり1μm当たり約10Vを負担
するようにしているため、耐圧が下がる恐れがある。そ
のため素子形成領域の体積を小さくすることも困難であ
った。
【0020】以上の点から誘電体分離方式の集積回路で
は、耐圧を十分確保しながらスイッチングスピードの向
上を図ることができなかった。
【0021】本発明は、上述の如き従来の問題点を解決
するためになされたもので、その目的は、耐圧を十分確
保し且つスイッチングスピードの高速化を可能にした半
導体装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴は、絶縁膜によって分離された半導体
素子形成領域内に、第1導電型の底面領域と、該底面領
域上に形成され前記第1導電型とは異なる第2導電型の
表面領域と、該表面領域内に形成された第1導電型の領
域及び第2導電型の領域と、該第1及び第2導電型の各
領域からそれぞれ取り出された第1及び第2電極とを備
えたダイオードを有する半導体装置において、前記底面
領域と同一の第1導電型で構成され該底面領域と接続さ
れた底面電極取出し領域と、前記ダイオードの逆バイア
ス時には前記第1電極と前記底面領域とを電気的に接続
し、前記ダイオードの順バイアス時にはこれを切り離す
第1スイッチング素子とを設けたことにある。
【0023】好ましくは、前記ダイオードの順バイアス
時には、前記底面領域と前記第2電極とを電気的に接続
する第2スイッチング素子を設けたことにある。
【0024】好ましくは、前記第1スイッチング素子
は、前記表面領域上に形成されたMOSゲートで構成す
る。
【0025】好ましくは、前記第1スイッチング素子
は、前記表面領域内に形成されたMOSゲートで構成
し、このMOSゲートの電極を前記第1電極と電気的に
接続する。
【0026】好ましくは、前記第1スイッチング素子
は、前記底面領域がP型であるときにはNチャネルMO
SFETで構成し、前記底面領域がN型であるときには
PチャネルMOSFETで構成し、そのゲート電極を該
底面領域と異なる導電型の第2電極に電気的に接続す
る。
【0027】好ましくは、前記第2スイッチング素子
は、前記底面領域がP型であるときにはNチャネルMO
SFETで構成し、前記底面領域がN型であるときには
PチャネルMOSFETで構成し、そのゲート電極を該
底面領域と異なる第2導電型の第2電極に電気的に接続
する。
【0028】
【作用】上述の如き構成によれば、第1スイッチング素
子は、ダイオードの逆バイアス時には第1電極と底面領
域とを電気的に接続し、ダイオードの順バイアス時には
これを切り離すように働くので、表面領域だけで順バイ
アス動作を行い、底面領域も合わせて逆バイアス動作を
する。これにより、逆バイアス時には耐圧的に厚型活性
層の場合と同様に高耐圧になり、順バイアス時には薄型
活性層と同様に高速になる。
【0029】第2スイッチング素子は、ダイオードの順
バイアス時には、底面領域と第2電極とを電気的に接続
するように働くので、順バイアス時に底面領域が電気的
に浮いた状態になることを防ぐことができ、順バイアス
時に少数電荷の注入をより一層抑えることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の第1実施例を示す半導体装置の
構成を示す断面図である。
【0031】この半導体装置(ダイオード)は、素子分
離用の絶縁膜1によって分離された素子形成領域にP型
底面層2を備えている。このP型底面層2上にはN型表
面層3が形成され、さらに該N型表面層3には、P型拡
散領域(アノードコンタクト層)4と、N型拡散領域
(カソードコンタクト層)5と、P型底面層2まで到達
する深いP型拡散領域(底面コンタクト層)6とが形成
されている。ここで、P型拡散領域6は、P型底面層2
の電極取り出し層として機能する。
【0032】そして、P型拡散領域4とP型拡散領域6
との間におけるN型表面層3上には、ゲート電極7が設
けられると共に、該ゲート電極7直下のN型表面層3に
はチャネル領域8が形成されてPチャネルMOSFET
が構成されている。さらに、P型拡散領域4上には、ア
ノードコンタクト電極9を介してアノード端子10が接
続され、このアノード端子10には前記ゲート電極7が
接続されている。また、N型拡散領域5上には、カソー
ドコンタクト電極11を介してカソード端子12が接続
されている。
【0033】このように構成される半導体装置は、図2
(a)〜(c)に示すような方法でで形成される。
【0034】まず、SDB法により台基板21とP型底
面層2との間にSiO2 膜からなる素子分離用の絶縁膜
1を挟んだ接着基板、またはSIMOX法により台基板
21とP型底面層2との間に酸素インプラによる埋込み
酸化膜層からなる素子分離用の絶縁膜1をもつ基板を用
意する(図2(a))。
【0035】次いで、P型底面層2表面上にエピタキシ
ャルまたは拡散によりN型表面層3を形成する(図2
(b))、その後、トレンチ加工で絶縁膜1まで達する
穴22を穿設した後、その穴22を絶縁物(絶縁膜1)
で埋め戻し、分離された素子形成領域を形成する(図2
(c))。
【0036】そして、既に公知の集積回路製造プロセス
で素子を作り込めば、図1に示す構造のダイオードが得
られる。
【0037】この図1に示すダイオードによれば、アノ
ード端子10がマイナス側でカソード端子12がプラス
側となる逆バイアス時には、上記PチャネルMOSFE
Tがオン状態となり、P型拡散領域(アノードコンタク
ト層)4とP型拡散領域(底面コンタクト層)6とが電
気的に接続される。即ち、このダイオードは、逆バイア
ス時にはP型底面層2も併せて逆バイアス動作をするよ
うになり、耐圧的には厚型活性層の場合と同様に高耐圧
となる。
【0038】一方、アノード端子10がプラス側でカソ
ード端子12がマイナス側となる順バイアス時には、上
記PチャネルMOSFETがオフ状態となり、P型拡散
領域(アノードコンタクト層)4とP型拡散領域(底面
コンタクト層)6とが電気的に切り離される。その結
果、P型底面層2とN型表面層3との間での少数電荷の
注入作用は、生じにくくなり、実質的には、N型表面層
3内のみがダイオードとして働くようになり活性層の体
積が減る。これによって、薄型活性層と同様にスイッチ
ングスピードが高速化される。
【0039】図3は、本発明の第2実施例を示す半導体
装置の構成を示す断面図である。
【0040】本実施例は、上記第1実施例の発展型を示
すものであり、図1に示す第1実施例では、順バイアス
時にP型底面層2が電気的に浮いた状態(フローティン
グ状態)になっているのに対し、本実施例では、積極的
に少数電荷の注入を抑えるようにしたものである。
【0041】本実施例の半導体装置が第1実施例と異な
る点は、底面コンタクト層6の表面上に電極31を設
け、この電極31とカソードコンタクト電極11との間
にNチャネルMOSFET32を接続し、そのゲート電
極をゲート端子33に接続したことである。このように
ゲート端子33を設けるようにしたのは、本発明の半導
体装置が半導体集積回路内に設けられていることを利用
しており、このMOSFET32のバイアス状態を回路
的に決定し、半導体集積回路の外からは通常のダイオー
ドに見えるようにすることにより、当該半導体装置をブ
ラックボックス的に使用することができる。
【0042】本実施例の半導体装置によれば、ダイオー
ドの順バイアス時にMOSFET32がオン状態にな
り、カソードコンタクト層5と底面コンタクト層6とが
電気的に接続される。これにより、P型底面層2とN型
表面層3との間での少数電荷の注入作用が、より積極的
に抑えられる。
【0043】図4は、本発明の第3実施例を示す半導体
装置の構成を示す断面図である。
【0044】上記第1及び第2実施例では、底面層にP
型を用いたダイオードを示したが、本実施例は底面層に
N型を用いたダイオードの例である。
【0045】この半導体装置(ダイオード)は、素子分
離用の絶縁膜41によって分離された素子形成領域にN
型底面層42を備え、このN型底面層42上にはP型表
面層43が形成されている。そして、該N型表面層43
には、P型拡散領域(アノードコンタクト層)44と、
N型拡散領域(カソードコンタクト層)45と、N型底
面層42まで到達する深いN型拡散領域(底面コンタク
ト層)46とが形成されている。ここで、N型拡散領域
46は、N型底面層42の電極取り出し層として機能す
る。
【0046】そして、N型拡散領域45とN型拡散領域
46との間におけるP型表面層43上には、ゲート電極
47が設けられると共に、該ゲート電極47直下のP型
表面層43にはチャネル領域48が形成されてNチャネ
ルMOSFETが構成されている。さらに、N型拡散領
域45上には、カソードコンタクト電極49を介してカ
ソード端子50が接続され、このカソード端子50には
前記ゲート電極47が接続されている。また、P型拡散
領域44上には、アノードコンタクト電極51を介して
アノード端子52が接続されている。
【0047】このように構成される半導体装置は、図5
(a)〜(e)に示すようなEPIC法で形成される。
【0048】まず、P型基板(P型表面層43)を用意
し(図5(a))、このP型基板表面上にエピタキシャ
ルまたは拡散によりN型層(N型底面層42)を形成す
る(図5(b))。さらに、前記N型層からP型基板に
かけてV溝エッチング形式で穴41Aを穿設した後、絶
縁物(絶縁膜41)で埋め戻す(図5(c))。その
後、これを上下反転し(図5(d))、P型表面層43
を所定の深さまで研磨した後(図5(e))、通常のプ
ロセスで素子を形成すれば、図4に示す構造のダイオー
ドが得られる。
【0049】本実施例でも、上記第1実施例と同様の作
用効果を得ることができる。
【0050】図6は、本発明の第4実施例を示す半導体
装置の構成を示す断面図である。
【0051】本実施例が図4に示す上記第3実施例と異
なる点は、底面コンタクト層46の表面上に電極61を
設け、この電極61とアノードコンタクト電極51との
間にNチャネルMOSFET62を接続し、そのゲート
電極をゲート端子63に接続したことである。
【0052】本実施例によれば、ダイオードの順バイア
ス時にMOSFET62がオン状態になり、アノードコ
ンタクト層51と底面コンタクト層46とが電気的に接
続される。これにより、N型底面層42とP型表面層4
3との間での少数電荷の注入作用が、より積極的に抑え
られ、上記第2実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0053】図7は、本発明の第5実施例を示す半導体
装置の構成を示す断面図である。
【0054】本実施例は、2端子のダイオードとして構
成したものである。即ち、図3に示す第2実施例におい
て、NチャネルMOSFET32のゲートをカソードコ
ンタクト電極11に接続する。抵抗などでバイアス条件
を調整することにより、このような2端子のダイオード
を構成することも可能である。
【0055】図8は、本発明の第6実施例を示す半導体
装置の構成を示す断面図である。
【0056】本実施例は、4端子素子として回路上ダイ
オードになるように構成したものである。即ち、図3に
示す第2実施例においては、アノード側にPチャネルM
OSFETが形成されているが、これに代わるものとし
て、NチャネルMOSFET71をダイオード外部の素
子形成領域に作る。このようにして4端子素子として回
路上ダイオードになるように構成することも可能であ
る。
【0057】次に、上記の各実施例に共通した本発明の
基本的概念を説明する。
【0058】図9(a),(b)は、本発明の基本的概
念を示す等価回路の回路図である。
【0059】上記実施例にも開示したように、本発明で
は、例えばダイオード80Aまたは80Bを形成する表
面層の下に底面層を形成して電極を取り出す。同図
(a)はP型底面層の場合を示し、図中81がP型底面
層から取り出された電極であり、同図(b)はN型底面
層の場合を示し、図中82がN型底面層から取り出され
た電極である。
【0060】この電極81または82には、トルグスイ
ッチ(上記実施例のMOSFETに相当)83のコモン
端子が接続され、その切換端子の一方がアノード端子8
4に、切換端子の他方がカソード端子85にそれぞれ接
続されている。
【0061】図9(a)において、ダイオード80Aが
オン状態(順バイアス)ときには、電極81がカソード
端子85に接続されるように、トルグスイッチ83が切
り換えられる。また、ダイオード80Aがオフ状態(逆
バイアス)のときには、電極81がアノード端子84に
接続されるように、トルグスイッチ83が切り換えられ
る。
【0062】また、図9(b)において、ダイオード8
0Bがオン状態(順バイアス)ときには、電極82がア
ノード端子84に接続されるように、トルグスイッチ8
3が切り換えられる。また、ダイオード80Bがオフ状
態(逆バイアス)のときには、電極82がカソード端子
85に接続されるように、トルグスイッチ83が切り換
えられる。
【0063】これにより、本発明のダイオードは、表面
層だけで順バイアス動作を行い、底面層も合わせて逆バ
イアス動作をする。即ち、逆バイアス時には耐圧的に厚
型活性層の場合と同様に高耐圧になり、順バイアス時に
は薄型活性層と同様に高速になる。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、底面領域と
同一の第1導電型で構成され該底面領域と接続された底
面電極取出し領域と、ダイオードの逆バイアス時には第
1電極と前記底面領域とを電気的に接続し、前記ダイオ
ードの順バイアス時にはこれを切り離す第1スイッチン
グ素子とを設けたので、耐圧を十分確保し且つスイッチ
ングスピードを高速化することができる。
【0065】また、ダイオードの順バイアス時には、前
記底面領域と第2電極とを電気的に接続する第2スイッ
チング素子を設けたので、スイッチングスピードをより
確実に高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す半導体装置の構成を
示す断面図である。
【図2】第1実施例の半導体装置の製造工程を示す図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例を示す半導体装置の構成を
示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す半導体装置の構成を
示す断面図である。
【図5】第3実施例の半導体装置の製造工程を示す図で
ある。
【図6】本発明の第4実施例を示す半導体装置の構成を
示す断面図である。
【図7】本発明の第5実施例を示す半導体装置の構成を
示す断面図である。
【図8】本発明の第6実施例を示す半導体装置の構成を
示す断面図である。
【図9】本発明の基本的概念を示す等価回路の回路図で
ある。
【図10】従来の接合分離方式の半導体装置を示す図で
ある。
【図11】従来の誘電体分離方式の半導体装置を示す図
である。
【図12】P型基板層を素子形成領域とした従来のダイ
オードの構成を示す断面図である。
【図13】N型基板を素子形成領域とした従来のダイオ
ードの構成を示す断面図である。
【図14】P型底面層とN型表面層を素子形成領域に備
えた従来のダイオードの構成を示す断面図である。
【図15】ダイオードにスイッチングバイアスをかけた
ときの状態を示す回路図である。
【図16】図15に示す回路図の出力波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,41 絶縁膜 2,42 P型底面層 3,43 N型表面層 4,44 アノードコンタクト層 5,45 カソードコンタクト層 6,46 底面コンタクト層 7,47 ゲート電極 9,51 アノードコンタクト電極 11,49 カソードコンタクト電極 32,62,71 NチャネルMOSFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/761 H01L 21/822 H01L 27/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜によって分離された半導体素子形
    成領域内に、第1導電型の底面領域と、該底面領域上に
    形成され前記第1導電型とは異なる第2導電型の表面領
    域と、該表面領域内に形成された第1導電型の領域及び
    第2導電型の領域と、該第1及び第2導電型の各領域か
    らそれぞれ取り出された第1及び第2電極とを備えたダ
    イオードを有する半導体装置において、 前記底面領域と同一の第1導電型で構成され該底面領域
    と接続された底面電極取出し領域と、 前記ダイオードの逆バイアス時には前記第1電極と前記
    底面領域とを電気的に接続し、前記ダイオードの順バイ
    アス時にはこれを切り離す第1スイッチング素子とを設
    けたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイオードの順バイアス時には、前
    記底面領域と前記第2電極とを電気的に接続する第2ス
    イッチング素子を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1スイッチング素子は、前記表面
    領域上に形成されたMOSゲートで構成したことを特徴
    とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1スイッチング素子は、前記表面
    領域内に形成されたMOSゲートで構成し、このMOS
    ゲートの電極を前記第1電極と電気的に接続したことを
    特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1スイッチング素子は、前記底面
    領域がP型であるときにはPチャネルMOSFETで構
    成し、前記底面領域がN型であるときにはNチャネルM
    OSFETで構成し、そのゲート電極を該底面領域と同
    一の導電型の前記第1電極に電気的に接続したことを特
    徴とする請求項3または4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第2スイッチング素子は、前記底面
    領域がP型であるときにはNチャネルMOSFETで構
    成し、前記底面領域がN型であるときにはPチャネルM
    OSFETで構成し、そのゲート電極を該底面領域と異
    なる第2導電型の第2電極に電気的に接続したことを特
    徴とする請求項2記載の半導体装置。
JP24161093A 1993-09-28 1993-09-28 半導体装置 Expired - Fee Related JP3163210B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24161093A JP3163210B2 (ja) 1993-09-28 1993-09-28 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24161093A JP3163210B2 (ja) 1993-09-28 1993-09-28 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0799238A JPH0799238A (ja) 1995-04-11
JP3163210B2 true JP3163210B2 (ja) 2001-05-08

Family

ID=17076886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24161093A Expired - Fee Related JP3163210B2 (ja) 1993-09-28 1993-09-28 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3163210B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0799238A (ja) 1995-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080135970A1 (en) High Voltage Shottky Diodes
KR20020088931A (ko) 식각저지막을 갖는 에스오아이 기판, 그 제조방법, 그위에 제작된 에스오아이 집적회로 및 그것을 사용하여에스오아이 집적회로를 제조하는 방법
TW201705478A (zh) 具有薄基體之垂直半導體元件
JP3306273B2 (ja) 半導体集積回路とその製造方法
EP0615287B1 (en) Dielectric isolated bipolar transistor
JPH06349849A (ja) 高耐圧薄膜半導体装置
US5604655A (en) Semiconductor protection circuit and semiconductor protection device
JPH0654797B2 (ja) Cmos半導体装置
JP3369391B2 (ja) 誘電体分離型半導体装置
JPH07297373A (ja) 誘導性負荷要素に対する集積ドライバ回路装置
JP2814079B2 (ja) 半導体集積回路とその製造方法
US6914270B2 (en) IGBT with PN insulation and production method
US5414292A (en) Junction-isolated floating diode
JP3163210B2 (ja) 半導体装置
EP0316988B1 (en) Lateral high-voltage transistor
JP2918925B2 (ja) 半導体装置
JP3425574B2 (ja) 半導体集積回路の入出力保護装置
JP3193368B2 (ja) 集積回路の入力端保護回路
JPH1117198A (ja) 集積mosパワー・トランジスタを含むコンポーネントのロジック・ウエルの保護
JP3217552B2 (ja) 横型高耐圧半導体素子
JPH02148852A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20220278230A1 (en) Electrostatic protection element
JPS6359262B2 (ja)
KR100289838B1 (ko) 정전방전회로를 포함하는 반도체장치 및 그의 제조방법
JP2002100739A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees