JPH0737971U - 梱包箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 箱搬送中に振動等により、箱内の物品を損傷
させることがなく、梱包作業も容易となる梱包箱を提供
する。 【構成】 内側面にガイド溝２ｂを有する箱本体２と、
該箱本体２内を上記ガイド溝２ｂに沿って上下方向に移
動可能である押し込み板３とを設けた。上記ガイド溝２
ｂには突起が、上記押し込み板３にはガイド溝２ｂに対
応する位置に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、倉庫から配送される物品を収容する梱包箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来において、物品を収容する物として、段ボール箱が良く知られている。一 般的な物品梱包方法は、段ボール箱に物品を収容して、テープで箱の蓋を貼りつ けて、物品を封じ込めるといったものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の梱包箱では、箱一杯に物品を収容する場合には、特に問題はないが 、物品が箱一杯分に満たない場合には、例えば、箱搬送中に振動等により、箱内 の物品が動いてしまい、ひいては、物品が損傷するといったことに成りかねない 。

【０００４】 本考案は、従来技術の有するこの問題点に鑑みてなされたものであり、その主 たる目的は、箱搬送中に振動等により、箱内の物品を損傷させることのない梱包 箱を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案における梱包箱は、内側面にガイド溝を有する箱本体と、該箱本体内を 上記ガイド溝に沿って上下方向に移動可能である平板とを備えたことを特徴とす るものである。また、上記ガイド溝には、先端が下向きである突起が上下方向に 複数形成され、上記平板には、上記突起と係合する突片が、上記ガイド溝に対応 する位置に形成されたことを特徴とするものでもある。更に、上記平板は、収容 物品の上部を押さえる押し込み板であることを特徴とするものでもある。

【０００６】

【作用】 上記箱本体のガイド溝に沿って、平板が上下方向に移動し易くなっている。 また、上記ガイド溝に設けられた先端が下向きの突起が、平板に設けられた突 片と係合して、平板セッティング後は容易に外れることはない。 更に、平板は、物品の上部を押さえる役目をするので、振動等により、物品を 損傷させることもなく、安定した物品搬送が実現できる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１及び図２を参照しつつ説明する。図１は、本考案 の梱包箱を示した分解斜視図であり、図２は、図１に箱本体と押し込み板との係 合作用を示した部分断面図である。

【０００８】 まず、本考案の梱包箱の構成を図１に基づいて説明する。梱包箱（全体）１は 、箱本体２と、押し込み板３と、上蓋４とで構成される。尚、本実施例では、箱 本体２、押し込み板３、上蓋４はそれぞれ、紙製とするが、これに限定されるも のではない。

【０００９】 箱本体２は、外形が直方体であり、内部には物品を収容する物品収容空間２ａ が設けられている。更に、箱本体２の内側面中央には、それぞれ後述する押し込 み板３の突片３ａと係合するガイド溝２ｂが、上下方向に形成されている。

【００１０】 押し込み板３は、平状であり、その四方の端部中央には上記ガイド溝２ｂに対 応する位置に突片３ａが形成されている。押し込み板３の平状部分は上記箱本体 ２の物品収容空間２ａの平面形状に対応している。

【００１１】 上蓋４は、外形が直方体であり、内部には、上記箱本体２の上部を覆う空間４ ａが形成されている。この空間４ａの平面形状は、上記箱本体２の平面形状に対 応している。

【００１２】 更に、上記ガイド溝２ｂには図２に示すように、線条２ｄを有する突起Ｔが複 数、上下方向に形成されている。また、上記線条２ｄは下向きに形成されていて 、上記押し込み板３の突片３ａと係合した時、容易に係合関係を解除しないよう に成されている。

【００１３】 次に、物品の梱包態様について説明する。 まず、箱本体２の物品収容空間２ａに物品Ｗが作業者によって収容される。こ の場合、物品Ｗは、箱一杯の量に満たないものとする。物品の収容が完了すると 、押し込み板３は物品収容空間２ａ内に押し込まれる。この時、押し込み板３の 突片３ａは、物品収容空間２ａより飛び出した格好になっているが、紙製の為、 屈曲（図１の点線位置で）しながら、押し込まれることとなる。

【００１４】 屈折した突片３ａは、図２の１点鎖線で示すように、突起Ｔの傾斜面２ｃを滑 るように、また、ガイド溝２ｂにガイドされながら押し込まれていく。そして、 物品の上部にまで、押し込み板３の下面がくると、押し込みが完了すると共に、 その高さレベルの突起Ｔに突片３ａが係合することとなる（図２の実線部）。

【００１５】 最後に、上蓋４を被せて、テープ等の固着材料で上蓋４と箱本体２とを固着さ せて梱包作業は終了する。

【００１６】 以上、本考案の実施例について説明したが、本考案は上記実施例に限定される ものではなく、本考案の要旨の範囲内において適宜変形実施可能であることは言 うまでもない。例えば、梱包箱は、本実施例では、紙製としたがプラスチックや その他の合成樹脂等の弾性部材によるものでもかまわない。

【００１７】

【考案の効果】

以上の事からも明らかなように、本考案の梱包箱は、箱搬送中に振動等により 、箱内の物品を損傷させることがない。また、物品の梱包作業も平板がガイド溝 によりガイドされるので容易である。平板は、セッティング後、容易に外れるよ うなことはない。従って、物品の安定搬送が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の梱包箱を示した分解斜視図である。

【図２】図１における箱本体と押し込み板との係合作用
を示した部分断面図である。

【符号の説明】

１ 梱包箱 ２ 箱本体 ２ｂ ガイド溝 ２ｄ 線条 ３ 押し込み板 ３ａ 突片 Ｔ 突起 Ｗ 物品

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 物品を収容する梱包箱であって、内側面
   にガイド溝を有する箱本体と、該箱本体内を上記ガイド
   溝に沿って上下方向に移動可能である平板とを備えた梱
   包箱。
2. 【請求項２】 上記ガイド溝には、先端が下向きである
   突起が上下方向に複数形成され、上記平板には、上記突
   起と係合する突片が、上記ガイド溝に対応する位置に形
   成された請求項１記載の梱包箱。
3. 【請求項３】 上記平板は、収容物品の上部を押さえる
   押し込み板である請求項１または２記載の梱包箱。