JPH0737763Y2 - 3つ爪チャック - Google Patents
3つ爪チャックInfo
- Publication number
- JPH0737763Y2 JPH0737763Y2 JP5640989U JP5640989U JPH0737763Y2 JP H0737763 Y2 JPH0737763 Y2 JP H0737763Y2 JP 5640989 U JP5640989 U JP 5640989U JP 5640989 U JP5640989 U JP 5640989U JP H0737763 Y2 JPH0737763 Y2 JP H0737763Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chuck
- claws
- jaw chuck
- component
- claw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Jigs For Machine Tools (AREA)
- Automatic Assembly (AREA)
- Gripping On Spindles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は3つ爪チャックに関し、特に、多種形状の物品
を挾持することができる3つ爪チャックに関する。
を挾持することができる3つ爪チャックに関する。
従来、物品の移動時や物品の加工時の固定時に物品を把
持するための治具として用いられるチャックは、チャッ
ク本体に一直線状に移動する2つの爪または放射線状に
移動する3つの爪を備えており、この爪で部品を2方
向、または3方向から把持するようになっている。
持するための治具として用いられるチャックは、チャッ
ク本体に一直線状に移動する2つの爪または放射線状に
移動する3つの爪を備えており、この爪で部品を2方
向、または3方向から把持するようになっている。
第4図は平面部品14を把持するための従来のチャック11
を示すものである。このチャック11には対向面が平行な
平面に構成されている2つの爪12,13があり、この爪12,
13を一直線上を移動させ、直方体などの平行面を有する
部品14を把持するようになっている。
を示すものである。このチャック11には対向面が平行な
平面に構成されている2つの爪12,13があり、この爪12,
13を一直線上を移動させ、直方体などの平行面を有する
部品14を把持するようになっている。
第5図は円柱状の部品等のようにR面を有する部品19を
把持するための従来のチャック15を示すものである。こ
のチャック15にも2つの爪16,17があり、この爪16,17を
一直線上を移動させることによって部品を把持するが、
R面を有する部品19との接触部を多くして確実に把持す
るために、爪16,17の対向面18もR面に形成されてい
る。
把持するための従来のチャック15を示すものである。こ
のチャック15にも2つの爪16,17があり、この爪16,17を
一直線上を移動させることによって部品を把持するが、
R面を有する部品19との接触部を多くして確実に把持す
るために、爪16,17の対向面18もR面に形成されてい
る。
第6図は旋盤等に用いられる従来のチャック20を示すも
のである。このチャック20には放射線状方向に移動する
3つの爪21,22,23が備えられており、丸棒などの円柱状
の部品24を三方から把持して固定するようになってい
る。
のである。このチャック20には放射線状方向に移動する
3つの爪21,22,23が備えられており、丸棒などの円柱状
の部品24を三方から把持して固定するようになってい
る。
ところが、部品を把持する従来のチャックは、前述のよ
うに用途が限定されており、形状の異なる各部品毎に専
用のチャックが設けられていたため、設備が大きくな
り、設備費用が高いという問題点があった。また、従
来、1つの機械本体に複数のチャックが設けられてお
り、チャックを部品毎に自動で交換するものもあった
が、交換する時間(段取替時間)が必要で作業能率が悪
かった。更に、第6図に示した3つの爪を備えたチャッ
クでは、丸棒のような円柱状の部品を把持するものしか
存在しなかった。
うに用途が限定されており、形状の異なる各部品毎に専
用のチャックが設けられていたため、設備が大きくな
り、設備費用が高いという問題点があった。また、従
来、1つの機械本体に複数のチャックが設けられてお
り、チャックを部品毎に自動で交換するものもあった
が、交換する時間(段取替時間)が必要で作業能率が悪
かった。更に、第6図に示した3つの爪を備えたチャッ
クでは、丸棒のような円柱状の部品を把持するものしか
存在しなかった。
そこで、本考案者は部品の形状毎にチャックを設けなけ
ればならないという従来の課題を解消するために検討を
行い、部品を確実に把持(チャッキング)するためには
3つ爪チャックが不可欠であり、3つ爪チャックの部品
の当接面の形状を工夫することにより、かなりの形状の
部品を把持することができることを見出し、本考案をな
すに至ったのである。即ち、本考案の目的はチャックの
爪を交換することなく、多種形状の部品を確実に把持す
ることができ、設備の小型化、設備費のコストダウン、
および段取替時間の削減を図ることができる3つ爪チャ
ックを提供することにある。
ればならないという従来の課題を解消するために検討を
行い、部品を確実に把持(チャッキング)するためには
3つ爪チャックが不可欠であり、3つ爪チャックの部品
の当接面の形状を工夫することにより、かなりの形状の
部品を把持することができることを見出し、本考案をな
すに至ったのである。即ち、本考案の目的はチャックの
爪を交換することなく、多種形状の部品を確実に把持す
ることができ、設備の小型化、設備費のコストダウン、
および段取替時間の削減を図ることができる3つ爪チャ
ックを提供することにある。
前記目的を達成する本考案は、チャック本体に設けられ
た3つの爪を放射線方向に移動させて物品を把持する3
つ爪チャックであって、3つの爪のうちの2つを円柱状
に形成し、残りの1つの爪を角柱状に形成すると共に、
この角柱状の爪の前記円柱状の爪との対向面に長手方向
に延びるV溝を設けたことを特徴としている。
た3つの爪を放射線方向に移動させて物品を把持する3
つ爪チャックであって、3つの爪のうちの2つを円柱状
に形成し、残りの1つの爪を角柱状に形成すると共に、
この角柱状の爪の前記円柱状の爪との対向面に長手方向
に延びるV溝を設けたことを特徴としている。
本考案の3つ爪チャックによれば、R面を備えた円柱状
の部品は、円柱状の2つの爪の側線と角柱状の爪に設け
られたV溝の角部によって把持され、正四角柱状の部品
は隣合う2つの面が円柱状の2つの爪で、この2つの面
を見込む角部が角柱状の爪に設けられたV溝の溝部で把
持され、三角柱状の部品は3つの面が円柱状の2つの爪
の側線と角柱状の爪のV溝の両側の平面で把持され、直
方体状の部品は対向する面の一方が円柱状の2つの爪の
側線で、他の面が角柱状の爪のV溝の両側の平面で把持
されるというように、多種多様の部品を1つのチャック
で把持できる。
の部品は、円柱状の2つの爪の側線と角柱状の爪に設け
られたV溝の角部によって把持され、正四角柱状の部品
は隣合う2つの面が円柱状の2つの爪で、この2つの面
を見込む角部が角柱状の爪に設けられたV溝の溝部で把
持され、三角柱状の部品は3つの面が円柱状の2つの爪
の側線と角柱状の爪のV溝の両側の平面で把持され、直
方体状の部品は対向する面の一方が円柱状の2つの爪の
側線で、他の面が角柱状の爪のV溝の両側の平面で把持
されるというように、多種多様の部品を1つのチャック
で把持できる。
以下添付図面を用いて本考案の実施例を詳細に説明す
る。
る。
第1図は本考案の3つ爪チャックの構成を示す斜視図で
ある。チャック本体1の前端部には、前端面上を放射線
方向に移動可能な3つのスライダ2,3,4が設けられてい
る。この3つのスライダ2,3,4の放射線状の移動方向が
なす角度はそれぞれ120°である。そして、3つのスラ
イダ2,3,4のうちの2つのスライダ2,3には円柱状の爪5,
6が突設されており、残りのスライダ4には角柱状の爪
7が突設されている。また、角柱状の爪7の爪5,6に対
向する面にはその長手方向にV溝8が穿設されている。
ある。チャック本体1の前端部には、前端面上を放射線
方向に移動可能な3つのスライダ2,3,4が設けられてい
る。この3つのスライダ2,3,4の放射線状の移動方向が
なす角度はそれぞれ120°である。そして、3つのスラ
イダ2,3,4のうちの2つのスライダ2,3には円柱状の爪5,
6が突設されており、残りのスライダ4には角柱状の爪
7が突設されている。また、角柱状の爪7の爪5,6に対
向する面にはその長手方向にV溝8が穿設されている。
第2図は第1図の3つの爪5,6,7のII-II線における局部
断面図である。この図から分かるように、3つの爪5,6,
7はそれぞれ120°ずつ離れた放射線方向に移動可能にな
っており、部品を把持する時には第2図に示されたチャ
ック本体1の中心点Oに向かって移動するようになって
いる。また、角柱状の爪7の爪5,6に対向する面に長手
方向に設けられたV溝8は、この実施例では開き角が90
°のV溝に構成されているが、このV溝8の開き角は90
°に限定されるものではなく、開き角が90°より多少小
さくても、また開き角が90°よりも大きくても良いもの
である。
断面図である。この図から分かるように、3つの爪5,6,
7はそれぞれ120°ずつ離れた放射線方向に移動可能にな
っており、部品を把持する時には第2図に示されたチャ
ック本体1の中心点Oに向かって移動するようになって
いる。また、角柱状の爪7の爪5,6に対向する面に長手
方向に設けられたV溝8は、この実施例では開き角が90
°のV溝に構成されているが、このV溝8の開き角は90
°に限定されるものではなく、開き角が90°より多少小
さくても、また開き角が90°よりも大きくても良いもの
である。
次に以上のように構成された実施例の動作を第3図を用
いて説明する。
いて説明する。
第3図(a)は第1図の3つ爪チャックで円柱状の部品
や球等のR面を有する部品Aを把持する時の3つの爪5,
6,7の動きを示すものである。部品Aの側面は円柱状の
爪5,6の側線と、角柱状の爪7に設けられたV溝8の角
部によって挟まれて把持される。
や球等のR面を有する部品Aを把持する時の3つの爪5,
6,7の動きを示すものである。部品Aの側面は円柱状の
爪5,6の側線と、角柱状の爪7に設けられたV溝8の角
部によって挟まれて把持される。
第3図(b)は正四角柱状の部品Bを把持する時の3つ
の爪5,6,7の動きを示すものである。正四角柱状の部品
Bは、隣合う2つの面B1,B2が円柱状の2つの爪5,6の側
線に接触し、この2つの面B1,B2を見込む角部B3が角柱
状の爪77に設けられた90°のV溝8に嵌め込まれた状態
でセンタリングされて把持される。
の爪5,6,7の動きを示すものである。正四角柱状の部品
Bは、隣合う2つの面B1,B2が円柱状の2つの爪5,6の側
線に接触し、この2つの面B1,B2を見込む角部B3が角柱
状の爪77に設けられた90°のV溝8に嵌め込まれた状態
でセンタリングされて把持される。
第3図(c)は三角柱状の部品Cを把持する時の3つの
爪5,6,7の動きを示すものである。三角柱状の部品Cは
3つの面C1,C2,C3のうちの2つの面C1,C2が円柱状の2
つの爪5,6の側線に接触し、残りの面C3が角柱状の爪7
のV溝8の両側の平面に接触して把持される。
爪5,6,7の動きを示すものである。三角柱状の部品Cは
3つの面C1,C2,C3のうちの2つの面C1,C2が円柱状の2
つの爪5,6の側線に接触し、残りの面C3が角柱状の爪7
のV溝8の両側の平面に接触して把持される。
第3図(d)は直方体状の部品Dを把持する時の3つの
爪5,6,7の動きを示すものである。直方体状の部品Dは
対向する面D1,D2の一方の面D1が円柱状の2つの爪5,6の
側線に接触し、他の面D2が角柱状の爪7のV溝8の両側
の平面に接触して把持される。
爪5,6,7の動きを示すものである。直方体状の部品Dは
対向する面D1,D2の一方の面D1が円柱状の2つの爪5,6の
側線に接触し、他の面D2が角柱状の爪7のV溝8の両側
の平面に接触して把持される。
以上の実施例に示されるように、本考案の3つ爪チャッ
クは円柱、球、四角柱、三角柱、直方体等の形状の異な
る多種多様の部品を把持することができる。
クは円柱、球、四角柱、三角柱、直方体等の形状の異な
る多種多様の部品を把持することができる。
なお、前述の実施例では角柱状の爪7の爪5,6に対向す
る面に長手方向に設けられたV溝8は1条であるが、V
溝8は2条以上設けても良いものである。
る面に長手方向に設けられたV溝8は1条であるが、V
溝8は2条以上設けても良いものである。
以上説明したように、本考案の3つ爪チャックによれ
ば、3つの爪の形状を工夫したことによりチャックの爪
を交換することなく、多種形状の部品を確実に把持する
ことができ、設備の小型化、設備比のコストダウン、段
取替時間の削減が達成できるという効果がある。
ば、3つの爪の形状を工夫したことによりチャックの爪
を交換することなく、多種形状の部品を確実に把持する
ことができ、設備の小型化、設備比のコストダウン、段
取替時間の削減が達成できるという効果がある。
第1図は本考案の3つ爪チャックの構成を示す斜視図、
第2図は第1図のII-II線における局部断面図、第3図
(a),(b),(c),(d)は本考案の3つ爪チャ
ックの形状の異なる部品の把持動作を示す動作説明図、
第4図、第5図は従来の2つ爪チャックの構成および動
作を示す斜視図、第6図は従来の3つ爪チャックの構成
および動作を示す斜視図である。 1……チャック本体、2,3,4……スライダ、5,6,7……本
考案の3つ爪チャックの爪、8……V溝。
第2図は第1図のII-II線における局部断面図、第3図
(a),(b),(c),(d)は本考案の3つ爪チャ
ックの形状の異なる部品の把持動作を示す動作説明図、
第4図、第5図は従来の2つ爪チャックの構成および動
作を示す斜視図、第6図は従来の3つ爪チャックの構成
および動作を示す斜視図である。 1……チャック本体、2,3,4……スライダ、5,6,7……本
考案の3つ爪チャックの爪、8……V溝。
Claims (1)
- 【請求項1】チャック本体に設けられた3つの爪を放射
線方向に移動させて物品を把持する3つ爪チャックであ
って、3つの爪のうちの2つを円柱状に形成し、残りの
1つの爪を角柱状に形成すると共に、この角柱状の爪の
前記円柱状の爪との対向面に長手方向に延びるV溝を設
けたことを特徴とする3つ爪チャック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5640989U JPH0737763Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 3つ爪チャック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5640989U JPH0737763Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 3つ爪チャック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02150104U JPH02150104U (ja) | 1990-12-25 |
JPH0737763Y2 true JPH0737763Y2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=31580206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5640989U Expired - Lifetime JPH0737763Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 3つ爪チャック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737763Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI396601B (ja) * | 2010-05-14 | 2013-05-21 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021194716A (ja) * | 2020-06-10 | 2021-12-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ロボットハンド |
-
1989
- 1989-05-18 JP JP5640989U patent/JPH0737763Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI396601B (ja) * | 2010-05-14 | 2013-05-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02150104U (ja) | 1990-12-25 |
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