JPH0737694Y2 - 乾燥保管容器 - Google Patents

乾燥保管容器

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JPH0737694Y2
JPH0737694Y2 JP1989112257U JP11225789U JPH0737694Y2 JP H0737694 Y2 JPH0737694 Y2 JP H0737694Y2 JP 1989112257 U JP1989112257 U JP 1989112257U JP 11225789 U JP11225789 U JP 11225789U JP H0737694 Y2 JPH0737694 Y2 JP H0737694Y2
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JP
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cooling
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俊穂 福田
武幸 手▲塚▼
英雄 春原
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は熱電素子の通電時に生じる吸熱、発熱作用を利
用して、のりや粉末調味料等の乾燥食品などの保管を行
う乾燥保管容器に関する。
〔従来の技術〕
のり、煎餅、粉末調味料など乾燥状態で保管する食品な
どは、シリカゲルを入れた缶や密閉容器に保管してい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、シリカゲルによる保管は、そのまま放置
していると、シリカゲルの吸湿能力が低下するため、シ
リカゲルの更新、又はシリカゲルを乾燥、再生する手間
を必要とする。それを怠ると、中の食品などは長い間に
は湿気を帯びて用をなさなくなることもある。
そして、熱電素子により空気中の水分を凝縮して除湿す
る従来の除湿装置を容器内に配設して、容器内を低湿度
状態に維持するものは、食品などを保管する乾燥保管容
器としれ使用する場合には、除湿装置の放熱側から排出
される温風によって、食品の腐敗雰囲気を作り出すなど
の問題点がある。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたもので、熱電素子
を利用した除湿装置によって乾燥保管容器を低湿度状態
に良好に維持でき、容器内は除湿装置の放熱作用による
腐敗環境を作ることなく、所定の環境条件に維持できる
乾燥保管容器を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の構成は、開閉戸を備えた筐体の下端部に支持脚
部を突出して備え、この支持脚部内に放熱体を配設し、
この筐体外に配置された放熱体に前記筐体の下底壁に設
けた開口部に配設した熱電素子の発熱面を固定し、この
熱電素子の発熱面と反対側の吸熱面に冷却体を固定して
冷却体を筐体内に配置し、この冷却体は傾斜上面を有し
ている冷却体本体とこの冷却体本体の上面に突出する多
数の冷却フィンを有し、この冷却フィンの上方の筐体内
に載置板を設けるとともに、この載置板を挟んだ両側の
空間部を連通する通気孔又は隙間を設け、前記冷却体本
体の傾斜上面下端部の下方の筐体の下底壁に結露水の通
水孔を備え、前記放熱体を水冷却する手段を備えたこと
を特徴とする。
〔作用〕
熱電素子に通電すると、熱電素子の吸熱面に固定した冷
却体の表面温度はやがて露点温度に達し、冷却体の表面
に周辺の空気中の水分が結露する。この結露水は冷却体
表面を流下し、冷却体本体の傾斜上面を流れ落ちて、そ
の下端から滴下し、通水孔を通って筐体外へ排水され
る。そして筐体内の空気は、空気の自然対流によって冷
却体を巡る間に徐々に冷却減湿され、やがて目的とする
低湿度に達し、筐体内の食品などを低湿度状態で保管す
ることができる。一方、熱電素子に発生した熱は、熱電
素子の発熱面に固定した放熱体を経て、水冷却手段によ
って冷却される。
以上のようにして、熱電素子の発熱は筐体内に放散され
ずに、筐体外に排出されるので、筐体内は腐敗環境を作
ることなく、所定の環境条件に維持できる。そして、放
熱体の熱を水冷却することにより、冷却効率が高まっ
て、除湿能力に優れ、乾燥保管容器内を低湿度状態に良
好に維持できる。
〔実施例〕
第1図において、乾燥保管容器1は乾燥食品などを収納
する密閉筐体で、その下底壁2は設置面よりも少し上方
位置に配置して、下底壁2の下面には下方に突出する枠
状の支持脚部3を備えている。この支持脚部3内は空間
部となっている。そして、乾燥保管容器1の前面にパッ
キン4を介装して開閉戸5が設けられ、密閉構造にされ
ている。この乾燥保管容器1の下底壁2に開口6が設け
られ、この開口6部に熱電素子7が配設し、この熱電素
子7の発熱面7aに放熱フィン8aを多数備えた放熱体8が
固定されて、支持脚部3内の空間部に配置する。また、
熱電素子7の発熱面7aと反対側の吸熱面7bに冷却フィン
9aを多数備えた冷却体9が固定され、乾燥保管容器1内
に配置する。前記冷却体9は冷却体本体9bの傾斜上面10
に冷却フィン9aが突出してなる。この冷却体9の上方の
乾燥保管容器1内には、多数の通気孔11が設けられた載
置板12が設けられて、この載置板12の上に食品を置くよ
うにされるとともに、この載置板12の通気孔11を通し
て、乾燥保管容器1内の空気が下方の冷却体9へ導かれ
る。また、前記載置板12の上方にも棚板13が設けられて
いるが、空気が還流するように隙間を設けてある。ま
た、乾燥保管容器1内には空気を攪拌するファンを設け
てもよい。そして、前記支持脚部3内の空間部には放熱
体8が挿入配置する冷却槽14が設けられ、この冷却槽14
には、給水管15と排水管16が接続している。給水管15の
途中には熱電素子7への通電と連動する電磁弁17が設け
られ、給水管15は支持脚部3に設けられた開口18を挿通
して図示外に水道に接続されている。排水管16も支持脚
部3の開口18を挿通して、乾燥保管容器1外の所定箇所
に配置されている。そして、冷却体9の傾斜上面10の下
端部の下方の乾燥保管容器1の下底壁2に、冷却体9表
面を流下して滴下する結露水を冷却槽14に落とすための
通水孔19が設けられている。
以下、動作を説明する。
熱電素子7及び電磁弁17に通電すると、冷却体9の表面
温度は低下して、やがて露点温度に達し、冷却体9の表
面に周辺の空気中の水分が結露する。そして冷却体9の
表面に結露した水滴は冷却体9表面を流下し、冷却体本
体9bの傾斜上面を流れ落ちて、その下端から滴下し、通
水孔19を通って下方の冷却槽14に落下する。乾燥保管容
器1内の空気は、冷却体9によって冷却された空気と周
辺の空気との温度差によって自然対流が起こり、対流に
よって湿気を含んだ空気が載置板12の通気孔11を通して
冷却体9の表面に供給され、除湿されていくうちに乾燥
保管容器1内の空気は減湿される。一方、熱電素子7の
作動と同時に、電磁弁17が開き、水道から給水管15を通
って冷却槽14に水が流入し、排水管16から乾燥保管容器
1外へ排水される。この冷却槽14内の水に、熱電素子7
の発熱面7aに発生した熱が熱移動する。このように、熱
電素子7の放熱体8の熱は水によって効率良く冷却され
る。乾燥保管容器1外に排出されるので、乾燥保管容器
1内が熱電素子7の放熱体8による温度上昇を防止で
き、腐敗環境を作ることなく、所定の環境条件に維持で
きて、乾燥保管容器1内に保管している食品などへの悪
影響を防ぐことができる。そして、放熱体8は水冷却さ
れることにより、冷却効率が良いので、除湿能力に優
れ、乾燥保管容器1内を低湿度状態に良好に維持でき
る。
第2図は放熱体の水冷却手段と、結露水の排出手段の別
の例を示す。
この図のものは、冷却槽14を設ける代わりに、放熱体8
の内部に水を通す水路20を全体にわたって設けたもの
で、この水路20の入口に前記電磁弁17を備えた給水管15
が接続し、水路20の出口に排水管16が接続している。ま
た、通水孔19の下方の支持脚部3内の空間部に水受け21
を設けるとともに、この水受け21に接続して支持脚部3
の開口18を挿通して乾燥保管容器1外に配置する結露水
の排水管22を設けたものである。その他の構成は第1図
のものと同様である。
したがって、放熱体8は内部の水路20を流れる冷却水に
よって水冷却されて、その熱は排水管16を通して乾燥保
管容器1外へ排出され、冷却体9の表面に生じた結露水
は通水孔19を滴下して水受け21に集められ、排水管22を
通して乾燥保管容器1外に排水されるものである。
なお、以上の例では、冷却水を水道から供給するように
したが、冷却槽とポンプを設け、ポンプによって冷却槽
に貯溜された水を供給するようにすることもできる。
なお、乾燥保管容器1内に温度及び湿度センサーを設け
るとともに、これらのセンサーの信号により熱電素子7
への通電及び放熱体8への通水を制御して、低温雰囲気
での冷却体9の着霜を解く霜取り制御手段を設けるよう
にしてもよい。第3図は乾燥保管容器1内の空気の温
度、湿度条件によって、通電、通水の作動を制御するプ
ログラムのフローチャートの一例を示すものである。本
考案の実施例では、乾燥保管容器1内の気温が15℃で、
冷却体9の表面温度が露点温度以下になり、表面に着霜
を生じるため、霜取り制御手段を設けている。動作は乾
燥保管容器1内の湿度が35%RH以上で熱電素子7及び電
磁弁17は作動条件となって、乾燥保管容器1内の気温15
℃以上を検知すると連続作動、乾燥保管容器1内の湿度
が35%RH未満の条件で作動停止となる。乾燥保管容器1
内の湿度が35%RH以上でも、乾燥保管容器1内の気温が
15℃未満の条件では、3時間通電、通水、15分停電、止
水の反復作動をする。15分の作動停止によって、放熱体
8の熱が冷却体9に移動して、冷却体9の着霜を解除す
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、乾燥保管容器は、
熱電素子を利用した除湿装置によって低湿度を良好に維
持することができ、乾燥食品などを湿気から守ることが
できる。そしてその構造は簡単で、長寿命であり、放熱
体を水冷却することによって除湿効果も優れる。そし
て、熱電素子の発熱は乾燥保管容器内に放散されずに、
外部へ排出されるので、除湿装置からの放熱による温度
上昇を防止できて、腐敗環境を作ることなく、所定の環
境条件に維持でき、乾燥保管容器内に保管している食品
などへの悪影響を防止できる。そして、回転部分がない
ので、無騒音、無振動の快適性を提供する。また、除湿
装置が乾燥保管容器の下部に配置されるため、乾燥保管
容器の奥行きや横幅の寸法が大きくならない利点を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図及び第2図は乾燥
保管容器の縦断面図、第3図は乾燥保管容器内の空気の
温度、湿度条件によって、通電、通水の作動を制御する
プログラムのフローチャートの一例を示すものである。 1は乾燥保管容器、2は下底壁、3は支持脚部、4はパ
ッキン、5は開閉戸、6,18は開口、7は熱電素子、7aは
発熱面、7bは吸熱面、8は放熱体、8aは放熱フィン、9
は冷却体、9aは冷却フィン、9bは冷却体本体、10は傾斜
上面、11は通気孔、12は載置板、13は棚板、14は冷却
槽、15は給水管、16,22は排水管、17は電磁弁、19は通
水孔、20は水路、21は水受け。
フロントページの続き (72)考案者 春原 英雄 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−103722(JP,U) 実開 平2−58684(JP,U) 実開 平2−61418(JP,U) 実公 昭58−5961(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉戸を備えた筐体の下端部に支持脚部を
    突出して備え、この支持脚部内に放熱体を配設し、この
    筐体外に配置された放熱体に前記筐体の下底壁に設けた
    開口部に配設した熱電素子の発熱面を固定し、この熱電
    素子の発熱面と反対側の吸熱面に冷却体を固定して冷却
    体を筐体内に配置し、この冷却体は傾斜上面を有してい
    る冷却体本体とこの冷却体本体の上面に突出する多数の
    冷却フィンを有し、この冷却フィンの上方の筐体内に載
    置板を設けるとともに、この載置板を挟んだ両側の空間
    部を連通する通気孔又は隙間を設け、前記冷却体本体の
    傾斜上面下端部の下方の筐体の下底壁に結露水の通水孔
    を備え、前記放熱体を水冷却する手段を備えたことを特
    徴とする乾燥保管容器。
JP1989112257U 1989-09-26 1989-09-26 乾燥保管容器 Expired - Fee Related JPH0737694Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS585961U (ja) * 1981-07-03 1983-01-14 高橋 最慈 包装容器
JPH0618570Y2 (ja) * 1986-12-22 1994-05-18 松下電工株式会社 除湿機
JPH0718942Y2 (ja) * 1988-10-18 1995-05-01 日新電機株式会社 除湿冷却装置
JPH0261418U (ja) * 1988-10-31 1990-05-08

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