JPH0737612B2 - 光互変性ポリマー製物品 - Google Patents

光互変性ポリマー製物品

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の説明 この発明は、有機光互変性物質を塗布または配合した合
成有機樹脂製物品に関する。特にこの発明は、特定のポ
リオール(アリルカーボネート)組成物および該組成物
から製造される光互変性物品に関する。この種の光互変
性物品は、ポリオール(アリルカーボネート)モノマー
のホモポリマー、例えば、ジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート)のホモポリマーから製造される
光互変性物品に比べて、周囲温度において応答して改良
された光互変平衡を示すことによって特徴づけられる。
即ち、これらの新規な光互変性物品はいずれの周囲温度
においても、平衡時により暗くなる。
光互変は、紫外線例えば太陽光または水銀ランプの光の
ような光にさらされると、光互変性物質またはこのよう
な物質を含む物品の色の変化、および紫外線照射の影響
がなくなるとき、例えば該物質または物品を暗所に置く
かまたは紫外線照射源を除去するとき、もとの色に復帰
することを含む現像である。最近、光互変性プラスチッ
ク材料、特に光学的応用のためのプラスチック材料が注
目を集めるようになっている。特にガラスのレンズに比
べて軽量であるという理由から、眼科用の光互変性プラ
スチックレンズが研究されるようになっている。
さらに、乗り物、例えば自動車や航空機用の光互変性透
明性材料はこのような透明性材料が有する潜在的な安全
性の理由から興味がもたれている。
透明な有機樹脂のマトリックス内に配合されるか、また
は該マトリックス物質に塗布されると、光互変性物質は
紫外線の照射下で変色する。この変色は透明性材料を透
過する光量を減少させる。比較的高い周囲温度、例えば
95゜Fのオーダーの温度を含む通常の周囲温度において
は、光互変性物質を含む透明性材料の平衡応答が有意に
なるのが望ましい。
光互変性物質、例えば光互変性化合物は、スペクトルの
近紫外部を含む波長の照射光の吸収によって、着色形態
へ変化することが報告されている(いわゆる、着色反
応)。同時に逆反応が起こることも報告されている。即
ち、着色形態は白色光への照射および/または熱作用の
結果、着色形態から無色形態もしくは元の色の形態に変
化する(いわゆる、漂白反応)。熱による漂白速度(熱
的退色速度)は温度の増加とともに増加する。比較的高
い周囲温度、例えば95゜Fにおいては、熱的退色速度は
有意なものとなり、その結果、光互変性物質は十分な強
度の色を発現しない。即ち、このような温度における透
明性材料の光の透過は、より低い温度、例えば55〜75゜
Fにおけるよりも、かなり大きくなる。換言すれば、光
互変性透明性材料の活性化色は低い周囲温度におけるよ
りも高い周囲温度における方が明るくなる。
本発明者は、特定の重合性ポリオール(アリルカーボネ
ート)組成物から調製される光互変性物品、例えば透明
物品はポリオール(アリルカーボネート)のホモポリマ
ーから調製される光互変性物品に比べて改良された交互
変性平衡応答を示す。この改良された平衡応答は0゜F
〜115゜Fの範囲、例えば30゜F〜100゜F、特に約55゜F〜
約95゜Fの周囲温度範囲にわたって観測される。光互変
性応答におけるこのような改良は、着色効率、即ちこの
種のポリオール(アリルカーボネート)組成物におけ
る、いわゆる着色反応の効率の改良の結果であると考え
られている。特に、このような特定のポリオール(アリ
ルカーボネート)組成物は主要成分としてポリオール
(アリルカーボネート)、例えばジエチレングリコール
ビス(アリルカーボネート)を、補助成分としてその末
端にエチレン性不飽和結合、例えばアクリル官能基を有
するポリウレタンを含む混合物を含有する。所望によ
り、少量の共重合性二官能性モノマー、例えばアリルメ
タクリレートを該組成物に添加することによって該ポリ
オール(アリルカーボネート)組成物から調製される重
合体の硬度を高めてもよい。
発明の詳細な説明 有機光互変性の物質のマトリックスとして使用される種
々の合成有機樹脂が報告されている。このような樹脂と
しては、ポリオール(アリルカーボネート)モノマーの
ホモポリマー、ポリアクリレート、ポリカーボネートお
よびポリウレタンが例示される。例えば、米国特許第4,
637,698号明細書(第3欄第4行〜第16行)参照。米国
特許第3,565,814号明細書にはポリ(ラウリルメタクリ
レート)ヘベンゾスピロピラン化合物を配合することが
記載されている。ヨーロッパ特許出願第227,337号明細
書には、光互変性スピロオキサジン化合物を、反応性の
高い多官能性モノマー、例えばエチレングリコールジメ
タクリレートまたはジアクリレートを含有する混合物へ
配合することによって、光互変性特性を有する有形合成
プラスチック物品を直接的なキャクティング法によって
製造する方法が記載されている。日本国特許公告公報62
/11,743号には、三次元的に十分架橋された構造を有す
る樹脂製光互変性物品を、多官能性モノマーまたは少な
くとも30重量%の多官能性モノマー、例えばエチレング
リコールジメタクリレートを含有するモノマー組成物を
重合させることによって調製することが記載されてい
る。
米国特許第4,360,653号明細書には、黄色化をもたらす
ことなく重合体の衝撃強度を増加させるために末端にジ
アクリレート官能基を有するポリウレタンと脂肪族ポリ
オール(アリルカーボネート)のブレンドを重合させる
ことが記載されている。この種の重合体は、ポリオール
(アリルカーボネート)およびジアクリレート末端ポリ
ウレタンのブレンドをフリーラジカル開始剤、例えばジ
イソプロピルパーオキシジカーボネートをポリオール
(アリルカーボネート)に基づいて約3〜3.5重量%存
在させて重合することによって調製され、これによって
衝撃抵抗の高い硬質ポリマーが得られる。好ましいブレ
ンドはジエチレングリコールビス(アリルカーボネー
ト)80〜90%および平均分子量が約1300〜約1500のバラ
ンスジアクリレート末端ポリウレタンを含むものであ
る。しかしながら、該特許出願人は光互変性物質を前記
の重合体のポリマー樹脂マトリックス内へ配合するこ
と、およびこの種の光互変性物品が改良された光互変性
平衡応答を示すということは全く認識していない。
本発明に従って、特定の重合可能なポリオール(アリル
カーボネート)組成物から作成される固形合成有機樹脂
マトリックスおよび光互変性の有機光互変物質を含有す
る光互変物質が提供される。樹脂マトリックスを作成す
るのに使用される重合可能なポリオール(アリルカーボ
ネート)組成物は、共重合可能な単量体物質;即ち、ポ
リオール(アリルカーボネート)モノマー、末端にエチ
レン型不飽和結合を有する脂肪族ポリウレタン、および
随意に、アリルメタクリレートおよびアリルアクリレー
トからなる群から選択される2官能基性のモノマー;を
配合した液体である。さらに詳しくは、重合可能なポリ
オール(アリルカーボネート)モノマーは、これらの共
重合可能な組成物中約55から約90重量%、好ましくは約
60から約80重量%、例えば70重量%を占める。
上記の重合可能な組成物に使用されるポリオール(アリ
ルカーボネート)モノマーは直鎖状または分岐状脂肪
族、あるいは芳香族液体状ポリオールであり、例えば脂
肪族グリコールビス(アリルカーボネート)組成物、ま
たはアルキリデンビスフェノールビス(アリルカーボネ
ート)組成物である。これらのモノマー類は、例えばグ
リコールなどのポリオールの不飽和ポリカーボネートと
して表記されても良い。モノマー類類は当業者には良く
知られている手法、例えば、米国特許第2,370,567号お
よび2,403,113号に記載されているような手順により製
造することができる。ポリオール(アリルカーボネー
ト)モノマーは次の式で表わされるものでもよい: R′−[−O−C(O)−O−R]m I [式中、Rは不飽和アルコールから誘導されたラジカル
であり、一般にはアリル基あるいは置換基を有するアリ
ル基である。R′はポリオールから誘導されるラジカル
であり、およびmは2〜5のすべての数をとりうるが、
好ましくは2である。アリル基の2位が、ハロゲン、特
に塩素または臭素、または1から4炭素原子を有するア
ルキル基で置換されていてもよい。一般にアルキル置換
基は、メチル基またはエチル基である。このアリル基は
次の構造式で表される物でもよい: H2C=C(R0)−CH2− II 式中、R0は水素、ハロゲンまたはC1〜C4アルキル基であ
る。最も一般的には、Rはアリル基H2C=CH−CH2−であ
る。
R′はヒドロキシ基を2,3,4,または5個含有する脂肪族
あるいは芳香族ポリオールであってもよいポリオールか
ら誘導される多価ラジカルである。典型的には、このポ
リオールは2個のヒドロキシ基を含有する。すなわちグ
リコールまたはビスフェノールである。脂肪族ポリオー
ルは、直鎖状でも分岐状でもよく、2から10の炭素原子
を有する。通常、脂肪族ポリオールは、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコールまたはジエチレング
リコール、トリエチレングリコール等の2から4炭素原
子を有するアルキレングリコールまたはポリ(C2〜C4
アルキレングリコールである。
ポリオール(アリルカーボネート)モノマーの特定の例
としては、エチレングリコールビス(2−クロロアリル
カーボネート)、エチレングリコールビス(アリルカー
ボネート)、ジエチレングリコールビス(2−メスアリ
ルカーボネート)、ジエチレングリコールビス(アリル
カーボネート)、トリエチレングリコールビス(アリル
カーボネート)、プロピレングリコールビス(2−エチ
ルアリルカーボネート)、1,3−プロパンジオールビス
(アリルカーボネート)、1,3−ブタンジオールビス
(アリルカーボネート)、1,4−ブタンジオールビス
(2−ブロモアリルカーボネート)、ジプロピレングリ
コールビス(アリルカーボネート)、トリメチレングリ
コールビス(2−エチルアリルカーボネート)、ペンタ
メチレングリコールビス(アリルカーボネート)、およ
びイソプロピリデンビスフェノールビス(アリルカーボ
ネート)が挙げられる。ジエチレングリコールビス(ア
リルカーボネート)が好ましいポリオール(アリルカー
ボネート)モノマーである。
本発明のポリオール(アリルカーボネート)組成物を作
成するのに使用されうるポリオール(アリルカーボネー
ト)モノマーの詳細な説明は米国特許第4,637,698号の
第3カラム第33行から第5カラム第61行までに記載され
ている。この開示は参考としてここに含み、上記にまと
めてある。本説明および請求の範囲に使用されているよ
うに、ポリオール(アリルカーボネート)モノマーおよ
び、例えばジエチレングリコールビス(アリルカーボネ
ート)等のこれに類似する化合物名の語は、名付けられ
たモノマーまたはそれらの、およびその中に含有される
すべての関連するモノマー種のプレポリマーを意味し、
また含有する。
本発明のポリオール(アリルカーボネート)組成物は、
例えば脂肪族ポリウレタンジアクリレートあるいはまた
はトリアクリレートなどの末端にエチレン性不飽和結合
部を有する脂肪族ポリウレタンを約10から約40重量%含
有していてもよい。本発明の好ましい実施態様は、以下
の式で表される脂肪族ポリウレタン: D−R″−B−A−B−R″−D III 式中、Dはエチレン型不飽和結合を有する末端官能基を
示す、R″は1から10の炭素原子を有する2価アルキレ
ン基を示す、Bは対応する脂肪族ジイソシアネートから
生じる脂肪族ビスカーバメート部を示す、そしてAは飽
和脂肪族ポリオール残基、例えば、例えばC2〜C6アルカ
ンジオール、ポリエーテルジオール、ポリカーボネート
ジオールまたはポリエステルジオールなどのジオールを
示す。好ましいAはポリエステルジオールである。ポリ
ウレタンは、例えばジエチレングリコールビス(アリル
カーボネート)などのそれが配合されているポリオール
(ポリアリルカーボネート)中において均質な混合物を
形成し、そしてこのポリオール(ポリアリルカーボネー
ト)と共重合可能でなくてはならない。
エチレン型不飽和結合を有する末端官能基(D)は典型
的にはアクリレート、メタクリレート、アリルカーバメ
ートおよびアリルカーボネートからなる群から選択され
る。アクリレートおよびメタクリレート官能基は、CH2
=C(R1)−C(O)O−、[式中、R1は水素あるいは
メチル基である]で表されるものでもよい。アリルカー
バメートおよびカーボネートはそれぞれ CH2=CH−CH2−NH−C(O)O−、および CH2=CH−CH2−O−C(O)O−の式で表されるもので
あってもよい。
式III中のR″は分枝および直鎖のアルキレンを含む2
価のC1−C10のアルキレンを表す。より普通には、R″
は2価のC2−C4のアルキレン、例えば、エチレン(−CH
2CH2−)である。
ポリオール(アリルカーボネート)組成物の脂肪族ポリ
ウレタン成分を製造するのに用い得るジイソシアナネー
トは脂肪族ジイソシアネート類および環状脂肪族ジイソ
シアネート類である。便利かつ簡便のためにこのような
イソシアネートをまとめて脂肪族ジイソシアネートとい
う。このような物質は実質的に芳香族基をもたない。実
質的に芳香族基をもたないということは、脂肪族ジイソ
シアネート(および、すなわち、脂肪族ポリウレタン成
分)が、1パーセントまたはそれ以下の芳香族ジイソシ
アネート基を含むことを意味する。適切なジイソシアネ
ートの例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、1,4−テトラメチレンジイソシアネートおよび1,1
0−デカメチレンジイソシアネート、4,4′−メチレン−
ビス(シクロヘキシルイソシアネート)、4,4′−メチ
レン−ビス(3−メチルシクロヘキシルイソシアネー
ト)、水素化トルエンジイソシアネート((a)2,4−
異性体、(b)2,6−異性体、(c)80/20−2,4/2,6−
異性体混合物および(d)65/35−2,4/2,6−異性体混合
物、の水素化生成物を含む)、4,4−イソプロ−ピリジ
ン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,4−シ
クロヘキサンジイソシアネート、4,4−ジシクロヘキシ
ルジイソシアネート、2,4′−ジシクロヘキシルジイソ
シアネートおよび3−イソシアナトメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキサンジイソシアネートである。式II
I中の基Bはこのような脂肪族ジイソシアネート類から
出発してもよい。
式(III)において、Aは、炭素数が2〜6(たとえば
2〜4)のアルカンジオール、ポリエチレンジオール、
ポリカーボネートジオールおよびポリエステルジオール
などの飽和脂肪族ジオール残基である。
ポリエステルジオールは、飽和ジカルボン酸またはその
無水物(あるいは酸と無水物の混合物)および多価アル
コールを使用して、またはカプロラクトン、たとえばε
−カプロラクトンの開環によって、従来既知の方法によ
って調製することができる。そのようなポリエステルジ
オールおよびその調製法は、よく知られており、公開さ
れている文献に充分に記載されている。種々の分子量を
有するものが市販されている。ポリエステルを調製する
のに適した脂肪族ジカルボン酸は、約4〜14、好ましく
は6〜10の炭素原子を有するものである。そのようなジ
カルボン酸の例は、コハク酸、グルタール酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、およびセ
バシン酸である。対応する無水物も使用できる。代表的
には、アジピン酸およびアゼライン酸を使用する。
ポリエステルジオールの調製において使用する多価アル
コールは、典型的には、少なくとも2つのヒドロキシル
基を有する脂肪族アルコール、たとえば2〜15、好まし
くは4〜8の炭素数を有する直鎖グリコールである。よ
り好ましくは、脂肪族アルコールは、2つのみのヒドロ
キシル基を有する。グリコールは、末端に存在すること
が好ましいヒドロキシル基を有する。そのような多価ア
ルコールの例は、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリ
コール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,
2−ジメチルプロパンジオール、1,5−ヘキサンジオー
ル、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、
1,10−デカンジオール、およびそのような多価アルコー
ルの混合物を包含する。
ポリエステルジオールの調製において、ジカルボン酸
(またはその無水物)を、少量のエステル化触媒、たと
えば従来のオルガノスズ触媒の存在下で多価アルコール
と反応させる。使用する酸およびアルコールの量は、所
望の分子量のエステルに依存し、変化させてよい。ヒド
ロキシ末端のポリエステルは、過剰のアルコールを使用
することにより得ることができ、それにより末端ヒドロ
キシル基の重量の多い直鎖が得られる。ポリエステルの
例は、ポリ(1,4−ブチレンアジペート)、ポリ(1,4−
ブチレンスクシネート)、ポリ(1,4−ブチレングルタ
レート)、ポリ(1,4−ブチレンピメレート)、ポリ
(1,4−ブチレンスベレート)、ポリ(1,4−ブチレンア
ゼレート)、ポリ(1,4−ブチレンセバケート)、ポリ
(εカプロラクトン)である。使用できるポリエステル
ジオールは、約500〜約3000、たとえば約500〜2500、と
りわけ約900〜約1300の分子量を有する。
ポリオール(アリルカーボネート)組成物の脂肪族ポリ
ウレタン成分を調製するために使用できるポリカーボネ
ートジオールは、ヒドロキシル基末端分析により決定さ
れるように、約500〜約5000、たとえば550〜3300、とり
わけ750〜1500の分子量を有する。脂肪族ポリカーボネ
ートジオールは、米国特許第3,248,414号、3,248,415
号、3,248,416号、3,186,961号、3,215,668号、3,764,4
57号および4,160,853号に記載されている。そのような
ヒドロキシル末端ポリカーボネートは、(1)二酸化炭
素および1,2−エポキシド、(2)環状カーボネート、
たとえばエチレンカーボネート、または(3)環状カー
ボネートおよび1,2−エポキシドから公知の方法により
調製することができる。ポリカーボネートジオールはま
た、不活性溶媒および受酸剤、たとえば第三アミンの存
在下、脂肪族ジオールを脂肪族ジオールのビスクロロホ
ルメートと反応させることによっても調製することがで
きる。加えて、ポリカーボネートジオールはまた、グリ
コール、たとえばエチレングリコール、プロピレングリ
コールおよびジエチレングリコールなどと、ジアルキル
カーボネート、たとえばジエチルカーボネートおよびジ
メチルカーボネートとからエステル交換反応により調製
することもできる。
特に、米国特許第4,160,853号には、チタン触媒の存在
下、脂肪族ジオールとジアルキルカーボネートとの反応
による脂肪族ポリカーボネートジオールの合成が記載さ
れている。この反応は、下記反応式で示すことができ
る。
(式中、nは4〜46の整数、R2は炭素数が4〜約10の脂
肪族基(直鎖または環状脂肪族)、R3は炭素数が1〜4
の低級アルキルである)。好ましい脂肪族ジオールは、
1,4−ブタンジオール、および1,6−ブタンジオールであ
る。ジエチルカーボネートは好ましいジアルキルカーボ
ネートである。好ましい触媒は、チタンのテトラアルキ
ルエステルと、とりわけテトラブチルチタネートであ
る。脂肪族ポリカーボネートの調製法に関する上記特許
の開示は、参照のため本明細書に引用する。
ポリオール(アリルカーボネート)組成物の脂肪族ポリ
ウレタン成分の調製に使用することのできるポリエチレ
ンジオール、たとえばポリ(オキシエチレン)グリコー
ル、ポリ(オキシ−1,2−プロピレン)グリコール、お
よびポリ(オキシ−1,4−ブチレン)グリコールはま
た、分子量が変わってもよい。ポリ(オキシエチレン)
グリコールの分子量の範囲は、約200〜4000、とりわけ7
50〜3300、たとえば1000〜2800である。ヒドロキシル末
端基分析により決定されるように、分子量が約750以下
の液体ポリ(オキシエチレン)グリコールは特に好まし
い。ポリ(オキシエチレン)グリコールの調製は、触媒
量のルイス酸の存在下、50〜70℃、またはルイス塩基の
存在下、120〜200℃でエチレンオキソドと水またはエチ
レングリコールとの反応により行うことができる。
ポリ(オキシプロピレン)グリコールは、ポリ(オキシ
エチレン)グリコールと同様の仕方で調製することがで
きる。ポリオール(アリルカーボネート)組成物の調製
に使用できるポリ(オキシプロピレン)グリコールの分
子量は、ヒドロキシル末端分析により決定されるよう
に、約400〜約4000、たとえば400〜約2000、または400
〜約1200の範囲であってよい。液体ポリ(オキシプロピ
レン)グリコールが特に好ましい。
加えて、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブ
ロックヒドロキシル末端およびランダムヒドロキシル末
端コポリマーを使用することができる。さらに、1,2−
ブチレンオキシドから調製したポリエーテルジオール、
すなわちポリ(オキシ−1,2−ブチレン)グリコール、
およびテトラヒドロフランもまた好ましい。重合可能な
ポリオール(アリルカーボネート)組成物の調製に使用
できるアルカンジオールは、炭素数が2〜6のアルカン
ジオール、たとえばエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ルおよび1,6−ヘキサンジオールである。好ましくは、
アルカンジオールは末端ヒドロキシル基を有する。
脂肪族ポリウレタンは、文献に記載された当業者に既知
の方法によって製造することができ、例えば過剰の脂肪
族イソシアネートを飽和脂肪族ジオール、例えばポリエ
ステルジオールと反応させれば、末端イソシアネート官
能基を有する相当するウレタンが製造される。次いで、
得られたウレタンジイソシアネートを、アクリル(また
はアリル)およびヒドロキシ官能基を有する物質、例え
ば2−ヒドロキシエチルアクリレートなどのジオールの
モノアクリレートと反応させ、エチレン性の不飽和部を
含有する末端官能基を有する脂肪族ウレタンを製造すれ
ばよい。本明細書において脂肪族ポリウレタンに関して
使用している「末端エチレン性の不飽和部を含有する」
なる用語は、ウレタンの各末端部がエチレン性不飽和
部、例えばジアクリレート官能基を含む官能基を含有し
ていることを意味する。ジアクリレートを末端に有する
ポリエステルを基礎とするポリウレタンは、種々の分子
量形態で市販されている。特に有用なものは、市販のポ
リエステルウレタンであるウビタンR(UvithaneR)893
ウレタンジアクリレートである。
末端アクリレート官能基を含有するポリエステルウレタ
ンはさらに、式(V): [式中、R1およびR″は前記の定義と同意義であり、 Aはポリエステルジオールの残基であり、 Rは脂肪族ジイソシアネートの炭化水素部分である] で示される。末端アリルカルバメートまたはアリルカル
ボネート基を有するポリエステルウレタンは、上記式
(IV)のアクリレート官能基、即ちCH2=C(R1)−C
(O)O−基をアリルカルバメートまたはアリルカルボ
ネート基と置き換えることによって同様に表すことがで
きる。
本発明のさらなる態様では、共重合性ポリオール(アリ
ルカルボネート)および重合性組成の脂肪族ポリウレタ
ン成分の架橋を強化できる2機能性の共重合性モノマー
がそのような組成物に含有されている。2機能性のモノ
マーを添加すれば、重合物の硬さを増大させる重合物の
三次元的架橋の生成が促される。通常、重合性ポリオー
ル(アリルカルボネート)組成物の総重量に対して約0
から約5重量%、好ましくは約1から約4重量%、例え
ば約1.5から2重量%の2機能性モノマーを重合性組成
物中に含有させることができる。2機能性モノマーはア
リルメタクリレートまたはアリルアクリレートであるの
が通例である。
ポリオール(アリルカルボネート)組成物の重合は、遊
離ラジカルを生成できる物質、例えば有機パーオキシ化
合物およびジアゾ化合物の開始量をその組成物に添加す
ることにより行うことができる。ポリオール(アリルカ
ルボネート)組成物の重合方法は当業者に既知であり、
上記の重合性組成物を重合するには当業者に周知のいず
れの手法でも使用することができる。適当な有機パーオ
キシ化合物には例えば、tert−ブチルパーオキシイソプ
ロピルカルボネートなどのパーオキシモノカルボネート
エステル類;ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカ
ルボネート、ジ(sec−ブチル)パーオキシジカルボネ
ートおよびジイソプロピルパーオキシジカルボネートな
どのパーオキシジカルボネートエステル類;2,4−ジクロ
ロベンゾイルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサ
イド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキ
サイド、プロピオニルパーオキサイド、アセチルパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベン
ゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド
類;t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオ
キシオクチレートおよびt−ブチルパーオキシイソブチ
レートなどのパーオキシエステル類;メチルエチルケト
ンパーオキサイド、アセチルシクロヘキサンスルホニル
パーオキサイド、ならびにアゾビスイソブチロニトリル
などがある。好ましい開始剤は、得られた樹脂重合物を
変色させない、例えばジイソプロピルパーオキシジカル
ボネートなどである。
ポリオール(アリルカルボネート)組成物を開始させ、
重合させるのに使用される開始剤の量は、使用する個々
の開始によって変動し、それによって左右され得る。要
は、重合反応を開始させ、保持させるに必要な量、すな
わち開始量であることを要するのみである。より好まし
いペルオキシ化合物に関しては、ジイソプロピルペルオ
キシジカーボネート、具体的には、可重合組成物(ph
m)の100部に対してイニシエーターの約2〜約3部を用
いることができる。より通常には、可重合組成物(ph
m)の100部に対してイニシエーターの約2.25〜約2.60部
を用いて、本発明の重合物を製造することができる。イ
ニシエーターの量およびその結果としての硬化サイルは
少なくとも10、好ましくは少なくとも12、例えば、10〜
35の15秒バーコル硬度の重合化物を生産するに十分であ
るべきである。具体的には、硬化サイクルは、約17時間
以上にわたって室温〜105℃にてイニシエーターの存在
下、可重合物を加熱することを含む。硬化マトリックス
の表面が余りに固すぎて、もし互変性物質を同時に用い
る方法を行うならば、熱転移によって光互変性物質のマ
トリックス中へのインヒビジョンが阻害され、または抑
制されるべきでない。実施例の1つでは、マトリックス
はわずかに硬化不足であり、マトリックス中への光互変
性物質の透過を増強した。
種々の添加剤を、この重合可能なポリオール(アリルカ
ーボネート)組成物に配合することができる。このよう
な添加剤としては、光安定剤、熱安定剤および紫外線吸
収剤が含まれ得る。このような安定剤の例としては、重
合可能な樹脂100部当り約250部の量で重合可能な組成物
に添加し得るヒドロキノンモノメチルエーテル、並び
に、それぞれ重合可能な樹脂組成物の重量に対して約0.
2重量%未満の量で添加し得るアミンおよびホスファイ
トタイプの安定剤が含まれる。さらにペルオキシタイプ
の開始剤の効果に抵抗する、ある型の光色性物質もまた
重合可能な樹脂組成物に添加し得ると考えられる。この
ような光色性物質には、光色性顔料および金属酸化物に
封入された光色性化合物が含まれるが、後者は米国特許
第4166043号および4367170号に記載されたようなもので
ある。
ポリオール(アリルカーボネート)組成物の重合により
得られる合成有機樹脂マトリックスは、平面および眼科
用のレンズのような光学レンズ、窓、自動車用透明眼材
料、例えば風防ガラス、T−ルーフ、サイドライト、バ
ックライト、および航空機用透明材料として使用できる
ように透明か光学的透明であるのが好ましい。樹脂マト
リックスは、マトリックスに配合された光色性物質
(類)を活性化する電磁スペクトル部分、すなわち光色
性物質の着色またはオープン形を生ずる紫外線(UV)波
長および光色性物質のUV活性形すなわちオープン形の吸
収極大波長を含む可視光線部分に対しては、透明でなけ
ればならない。
重合可能なポリオール(アリルカーボネート)組成物は
約55〜90重量%ポリオール(アリルカーボネート)であ
るから、本発明の硬化(重合)の有機樹脂マトリックス
の物理的性質は、ポリオール(アリルカーボネート)モ
ノマー、例えばジエチレングリコールビス(アリルカー
ボネート)のホモポリマーについて得られるものに類似
している。光学用途の場合、このような性質には、ポリ
オール(アリルカーボネート)重合物についての比較的
低い黄色さ、低いにごり、適度の衝撃強度および硬度、
適度の耐摩耗性、染色性および有機溶媒耐性が含まれ
る。このような物理的性質は、「ザ・ハンドブック・オ
ブ・プラスチック・オプティックス」第2版(オハイ 本発明の光互変性物品は前記合成有機樹脂固体マトリッ
クスに少なくとも一つの有機光互変性化合物または少な
くとも一つの有機光互変性化合物を含む組成物(以下総
称して「光互変性物質」と呼ぶ。)を導入または塗布す
ることにより得てもよい。光互変性物質のマトリックス
への導入および塗布は種々の公知の方法により行われ
る。そのような方法には光互変性物質をマトリックス中
に溶解または分散する方法、例えば光互変性物質の温か
い溶液中にマトリックスを浸漬することまたは熱移動す
ることにより光互変性物質をマトリックス中に導入する
方法;光互変性物質をポリマーマトリックスの隣接層間
に別の層、例えばポリマーフィルムの一部として導入す
る方法;及びマトリックスの表面上の被膜の一部として
光互変性物質を塗布する方法があげられる。本明細書中
において「導入(imbibition)」または「導入する「im
bibe)」はマトリックスの表面への光互変性物質の侵
入、多孔質ポリマーマトリックスへの光互変性物質の溶
媒で補助された移行吸収、気相移動および他の移動メカ
ニズムを含むものと解する。例えば:(a)光互変性物
質を重合性組成物と混合して、硬化してポリマーホスト
物質を製造してもよい、重合性組成物をフィルム、シー
トまたはレンズとして注型してもよい。射出成形または
他の成形法でシートまたはレンズに整形してもよい。さ
らにエマルションまたはサスペンジョン重合により重合
して光互変性粒状物質を形成し、これを顔料として用い
てもよい; (b)光互変性物質を水、アルコールまたは他の溶媒も
しくは溶媒混合物中に溶解または分散し、ついでそのよ
うな溶液または分散液の浴中に数分ないし数時間、例え
ば2〜3分から2〜4時間固体状ホスト物質を浸漬する
ことにより固体状ホスト物質中に導入してもよい。浴は
通常昇温、例えば50〜120℃に暖めてもよいが、より高
い温度を用いてもよい。その後ホスト物質を浴からとり
だし乾燥する。; (c)光互変性物質をまたホスト物質の表面に常とうの
方法、例えばスプレー、はけ塗り、スピンコート、浸漬
塗装することによりポリマーバインダーの存在下に光互
変性物質の溶液または分散液から塗布してもよい。その
後光互変性物質80〜180℃、例えば100〜150℃の温度で
1分〜数時間、例えば2〜3時間例えばオーブン中で過
熱することによりホスト物質中に導入してもよい。; (d)前記導入方法の変形において、光互変性物質を一
時的基材、例えばクラフトペーパーシート、アルミホイ
ル、ポリマーフィルムまたは布に付着または吸収させ、
ホスト物質に近接または接触して、例えばオーブン中で
過熱してもよい。この方法および前記方法を一回以上く
りかえして所望量の光互変性物質をホスト物質に導入し
てもよい。; (e)光互変性物質を透明ポリマー物質中に溶解または
分散し付着フィルムの形でホストの表面に適当な技術、
例えばスプレー、はけ塗り、スピンコートまたは浸漬コ
ートによって塗布してもよい。; および、最後に (f)光互変性物質を透明ポリマー物質に前述のいずれ
かの方法で導入または塗布し、ついでホスト物質の近接
層への別の層の中間体としてホスト物質中においてもよ
い。
また、光互変性物質のホスト物質への導入は英国特許出
願第2,174,711(これをここに導入する)に記載の方法
によっておこなってもよい。その方法において、実際上
モトルフリーのその中に溶解した光互変性物質を有する
ポリマー樹脂の均質フィルムをホスト物質に塗布しても
よい。フィルム保持ホスト物質を光互変性物質の融点付
近でかつそれ以下の温度で光互変性物質の光互変性量ホ
ストの表面に導入するのに十分な時間加熱してもよい。
ついで光互変性のないフィルムを適当な溶媒でホスト表
面から除去する。
光互変性物質のホスト物質、例えば眼科用レンズへの導
入は光互変性物質を適当な溶媒、例えばトルエンに溶解
し、その液を一時的な基材、例えばフィルターペーパー
または上記(d)に記載された物質に吸着させることに
よって行ってもよい。一時的な基材は曲面を有するレン
ズのように凹凸のある平坦でない表面に形を合わせる可
撓性の物質であってよい。
光互変性物質の溶液を含有する一時的な基材を乾燥して
溶媒を除去し、該物質をホスト物質の表面に接着させ
る。必要によりホスト物質表面の形を有する金属製キャ
ップを基材の上に置き、基材及びホスト表面の界面の均
一な接触を確保してもよい。例えば、ホストがレンズで
ある場合キャップおよび一時的な基材はレンズの形、例
えばレンズの凸型または凹型表面に合わすようにすべき
である。金属キャップ−一時的な基材−ホスト物質から
なるサンドウィッチ構造を光互変性物質の光互変性量を
ホスト物質の表面に導入するのに十分な時間加熱する。
加熱時間は約15〜180分、通常45〜120分で移行温度、12
5〜155℃であってよい。
前記方法を一回以上、例えば2または3回くりかえして
光互変性物質の所望量をホスト物質の表面に、例えば表
面下150μまでの深さにまで導入してもよい。半仕上レ
ンズの場合には、導入方法をレンズの表面(凸面)上で
行って、裏面(凹面)の仕上(研磨)を行ってもよい。
さらに、光互変性物質の熱移動の前にレンズの端を研磨
して不要部分を取り除く。所望により、ホスト物質を色
的合成染料、例えば茶色、黄色みがかった茶色またはグ
レーの染料で色をつけてもよい。
(化学的および色相的)適合性色合い、例えば染料をホ
スト物質に適用してより美的なファッション性または医
学的に適合してもよい。選択される特定の染料は上記必
要性および結果に応じて大きく変化する。ある対応にお
いて染料を活性化した光互変性物質から得られる色を補
完するように、例えばより中性の色を達成するかまたは
特定の入射光を吸収するように選択してもよい。他の対
応において光互変性物質が活性状態にない場合にホスト
物質に対する所望の色相を提供するように染料を選択し
てもよい。
典型的には、着色は選択された染料の加熱水溶液中にホ
スト物質を浸漬することにより行う。着色の度合いを染
料浴の温度およびホスト物質が浴中に保持される時間を
コントロールすることにより行う。一般に染料浴は100
℃以下、例えば70〜90℃、具体的には80℃で、ホスト物
質を浴中に5分以内、例えば約0.5〜3分、具体的には
約2分保持する。着色の度合いは得られた物品が通常約
70〜85%、例えば80〜82%の光透過性を示すようにす
る。
また、アジュバント材料を、ホスト材料に光互変性物質
を導入または適用する前、同時あるいはその後に光互変
性物質とともにホスト材料に導入することもできる。例
えば、紫外光吸収剤をホスト材料に適用する前に光互変
性物質と混合することができ、また、そのような吸収剤
を光互変性物質と入射光の間の層として重ねることもで
きる。さらに、ホスト材料に適用する前に安定剤を光互
変性物質と混合して、この光互変性物質の光疲労耐性を
改善することもできる。例えば立体障害アミン光安定剤
などの安定剤、および例えば有機配位子とのニッケルイ
オン錯体などの一重酸素失活剤を挙げることができる。
これらを単独あるいは組合せて用いることができる。こ
のような安定剤は米国特許No.4,720,356に記載されてい
る。最後に、摩滅耐性被覆剤などの適当な保護被覆剤を
ホスト材料の表面に適用することもできる。このような
被覆剤は当分野で既知である。
合成樹脂マトリックスに導入される光互変性物質(群)
の量は変化してよく、導入方法に依存するであろう。通
常は十分量、即ち「光互変性量」の光互変性物質をマト
リックスに加え、得られる物品が光互変性、即ち光互変
性作用を生じるようにする。「光互変性」または「光互
変性作用」なる用語は、光互変性含有マトリックスを紫
外光に暴露したときにこのマトリックスが視覚的にその
色を変化させ(または着色し)、次いで紫外光が除かれ
たときにその最初の色または無色状態に戻ることを意味
する。この光互変性作用は、このようなマトリックスを
天然の紫外光供給源、例えば太陽、または人工の紫外光
供給源、例えばSpectroline SuperRランプモデルMENE−
28(365nm)に暴露することによって容易に観察するこ
とができる。通常、マトリックスに導入される光互変性
物質の量は、約0.01〜約10または20重量%に変化してよ
い。より普通には、マトリッウスに導入される光互変性
物質の量は、約0.01〜約2重量%、例えば約0.05〜約1
重量%に変化するであろう。
本発明の光互変性物品を製造するのに用いることができ
る光互変性物質は、本明細書中に記載した樹脂マトリッ
クスに導入したときに視覚的な光互変性反応を与える任
意の適当な有機光互変性物質であってよい:これら物質
は樹脂マトリックスに分散可能、例えば可溶性であり、
また樹脂に化学的に適合するものである。即ち、使用す
ることができる光互変性物質は様々である。使用するこ
とができる光互変性化合物の中で特に意図されているも
のには次の化合物が含まれる:即ち、スピロ(インドリ
ノ)型の化合物、例えばスピロ(インドリノ)ピリドベ
ンズオキサジン、スピロ(インドリノ)ナフトオキサジ
ン、スピロ(ベンズインドリノ)ピリドベンズオキサジ
ン、スピロ(ベンズインドリノ)ナフトオキサジン、ス
ピロ(ベンズインドリノ)ナフトピラン、スピロ(イン
ドリノ)ベンゾピラン、スピロ(インドリノ)ナフトピ
ラン、スピロ(インドリノ)キノピラン、スピロ(イン
ドリノ)ベンズオキサジン、クロメン、即ちベンゾピラ
ンおよびナフトピラン、金属ジチゾネート化合物、フル
ギドまたはフルギミドおよびスピロ(ジ)ヒドロインド
リジンである。
特に使用のために選択される光互変性な物質は、樹脂中
での溶解性を含む樹脂との融和性、及び光互変性な物品
に対する望ましい色の特定の変化に依存する。1もしく
はそれ以上の光互変性な物質の混合物の使用もまた意図
されている。
本発明の光互変性な物品を製造するのに利用される可能
性のある光互変性な化合物は、その大部分が、公開され
た文献に記載されており、また様々な特許公報の対象物
でもある。例えば、中でもスピロ(インドリノ)ナフト
キサジンは、米国特許No.3,562,172、3,578,602、4,21
5,010および4,342,668に記載されている。スピロ(イン
ドリノ)ピリドベンゾキサジンは、米国特許4,637,698
に記載されている。スピロ(ベンズインドリノ)ピリド
ベンゾキサジンおよびスピロ(ベンゾインドリノ)ナフ
トキサジンは、共に出願中の米国特許出願No.78,325
(出願日:1978年7月27日)に記載されている。スピロ
(ベンズインドリノ)ナフトピランは日本特許公開62/1
95383において開示されている。スピロ(インドリノ)
ベンゾキサジンは、国際特許公開WO88/02371に記載され
ている。スピロ(インドリノ)ベンゾピラン、スピロ
(インドリノ)ナフトピランおよびスピロ(インドリ
ノ)キノピランは、例えば、英国特許公開2,174,711に
記載されている。スピロピランはまた Techniques of Chemistry,Volume III Photochromism,C
hapter 3,Glenn H.Brown,Editor,John Wiley and Sons,
Inc.New York 1971の本文中に記載されている。
光互変性有機金属ジチゾネート、すなわち(アリールア
ゾ)チオホルミックアリールヒドラジデート、例えば水
銀ジチゾネートは、例えば米国特許3,361,706に記載さ
れている。ファルジドおよびファルジミド、例えば3−
フリルまたは3−チエニルファルジドおよびファルジミ
ドは米国特許4,220,708に記載されている。3−ピリル
ファルジドおよびファルジミドは英国特許公開2,170,20
2に記載されている。スピロ(ジ)ヒドロインドリジン
は、例えば、西ドイツ特許DE3,320,077、3,220,257およ
び2,906,193において開示されている。ある種のクロメ
ン、すなわちベンゾピランおよびナフトピランは、米国
特許3,567,605および欧州特許公開246,114に開示されて
いる。
様々な光互変性な化合物について、一般的におよび特定
して記載している上述の特許公開および特許出願の部分
は、一括して本明細書の一部を構成するものとする。特
に、特定のスピロ(インドリノ)型の光互変性な化合物
および他の光互変性な化合物を特に開示している国際特
許出願PCT/US88/04176のページ13〜37の部分、およびそ
れについて述べている開示部分は、一括して本発明の一
部を構成するものとする。
本発明は、以下の実施例においてさらに詳しく説明され
るが、これらにおける数多くの修飾および変更は、当業
者には明白なものであろうから、これらの実施例は単に
説明のために挙げられているにすぎない。
実施例1 ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)約6
8.5重量%、Uvithane893ウレタンジアリーレート約30%
およびアリルメタクリレート約1.5%からなるポリオー
ル(アリルカーボネート)重合性組成物をジイソプロピ
ルパーオキシジカーボネート約2.4phm(モノマー100部
あたりの部)と混合し、1/8インチ(0.318cm)のガスケ
ットによって、分離された平坦なガラス板から調整した
モールド中に注いだ。重合性組成物を、組成物を約44℃
〜105℃に17時間かけて緩やかに加熱することにより嫌
気性条件下で硬化させた。硬化シートは、15秒バーコー
ル硬度10より大であり、これをバーコールインプレッサ
ーモデルGYZJ934−1(バーバー−コールマンCo.)で測
定した。以降の使用のために硬化キャストシートを2イ
ンチ×(5.1cm)×2インチ(5.1cm)クーポンに切断し
た。
スピロ(インドリノ)ベンゾキサジン、5.7−ジメトキ
シ1′,3′,4′(および6′)5′−テトラメチル−
3′−エチルスピロ[2−1,4−ベンゾキサジン−2
−2′−インドリン]を前述の正方形クーポンの1つの
ブランク表面中に以下の方法で吸収させた: ワットマンNO.4瀘紙の2インチ四方のシートをスピロ
(インドリノ)ベンゾキサジン10重量%トルエン溶液で
飽和した。この瀘紙をトルエンがなくなるまで空気で乾
燥し、次いで試験用クーポン上に置いた。試験用クーポ
ンおよび瀘紙を2枚のアルミニウムプレート(0.125イ
ンチ×2.25インチ×2.25インチ−0.318cm×5.72cm×5.7
2cm)間に置き、得られたアセンブリーを約130135℃に
約90分間加熱した。冷却後アセンブリーから分離し、冷
却した試験クーポンの表面をアセトンで洗い、前述の吸
収プロセスを新たに調整した飽和瀘紙のサンプルで繰り
返した。
50゜F(10℃)、72゜F(22℃)および95゜F(35℃)に
調整した温度条件下で前述の試験クーポンをキセノン・
アーク・ソーラー・シミュレーターからの光で、平衡発
光伝達が達成されるまで照射した。伝達およびクーポン
のカラーコーディネートをカラースペクトロメーター
(スペクトロガードII)で測定した。得られたデーター
を実施例I−Aとして表Iに示した。前述の方法をスピ
ロ−(インドリノ)ベンゾキサジン、5,7−ジメトキシ
−1′−n−プロピル−3′−メチル−3′−エチル−
5′−メトキシスピロ[2−1,4−ベンゾキサジン−
2,2′インドリン]および実施例I−Bとして表Iに示
した。
前述の方法をスピロ−(インドリノ)ベンゾキサジン、
5,7−ジメトキシ−1′−n−プロピル−3′,5′−ジ
メチル−3′−エチルスピロ[2−1,4−ベンゾキサ
ジン−2,2′インドリン]を用いて繰り返し、その結果
を実施例I−Cとして表Iに示した。前述の方法をスピ
ロ−(インドリノ)ベンゾキサジン、5,7−ジメトキシ
−1′−n−プロピル−3′,4′(および6′),5′ト
リメチル−3′−エチルスピロ[2−1,4−ベンゾキ
サジン−2,2′インドリン]を用いて繰り返しそのデー
ターを実施例I−Dとして表I中に記載した。
記載したスピロ−(インドリノ)ベンゾキサジン類各々
の試験クーポンに吸収させ、実質的に等しい濃度であっ
て、かつ光互変性応答がクーポン中のベンゾキサジン濃
度の関数でないような濃度で、光互変性ベンゾキサジン
化合物をそれぞれのクーポン中に形成させた。
実施例2(比較例) 実施例1の方法をジエチレングリコールビス(アリルカ
ーボネート)のホモポリマーを基材としておよびジイソ
プロピルパーオキシジ−カーボネート2.6phmを用いて繰
り返した。重合体は15秒バーコール硬度10以上であっ
た。本実施例の基材中に実施例1で報告したのと同じス
ピロ−(インドリノ)ベンゾキサジン類の吸収を150℃
で90秒間行い、試験クーポン中のベンゾキサジンの濃度
を実施例1に記載したクーポンに対して得られたそれに
ほぼ等しい濃度とした。ベンゾキサジン含有ポリ[ジエ
チレングリコールビス(アリルカーボネート)]の発光
伝達およびカラーコーディネートを表Iに示し、これを
実施例2−A、2−B、2−Cおよび2−Dとして示し
た。
表Iのデータは、試験した全ての資料の場合における実
施例1のポリオール(アリルカーボネート)組成物で調
製したレンズの発光伝達(Y)がそれぞれのケースでジ
エチレングリコールビス(アリルカーボネート)のホモ
ポリマーの発光伝達(即ち実施例2)よりも低いことを
示している。
実施例3 Uvithane893ウレタンジアリーレートの資料をウォータ
ーバス中で55℃に暖め、加温資料の180.02gをガラスポ
ット中に仕込んだ。ジエチレングリコールビス(アリル
カーボネート)420.04gをポットに加え、この混合物を
ウォーターバス中で加温した。混合物を単一層になるま
で機械攪拌により十分に混合した。得られた混合物を室
温に冷却し、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート
2.00phm(12.01g)を冷却した混合物中に加えた。15分
間さらに攪拌したのちパーオキシカーボネート含有混合
物を0.125インチ(0.318cm)ガスケットにより分離した
平板ガラスモールド中に注ぎ、オーブン中で約17時間か
けてゆっくりと105℃に加熱することにより嫌気的に硬
化した。重合体は15秒バーコール硬度10以上を有してい
た。硬化キャストシートを後の使用のために2インチ
(5.1cm)×2インチ(5.1cm)四方のクーポンに切断し
た。
ワットマンNO.4瀘紙の2インチ四方のシートを1−n−
プロピル−3,−3−ジメチル−5−メトキシスピロ(イ
ンドリン)−2,3′[3]ピリド[3,2−f]−[1,
4]ベンゾキサジンの4重量%トルエン溶液で飽和し
た。この瀘紙をトルエンがなくなるまで乾燥した。光互
変性化合物を含む瀘紙を2インチ四方の試験クーポンの
1つの頂上に置いた。この試験クーポンおよび瀘紙を2
枚のアルミニウムプレート(0.125インチ(0.318cm)×
2.25インチ(5.72cm)×2.25インチ(5.72cm))間に置
き、得られたアセンブリーを130−135℃に90分間加熱し
た。冷却後、アセンブリーから離し、冷却した樹脂クー
ポンの表面をアセトンで洗浄し、前述の吸収プロセスを
飽和瀘紙の新しいサンプルを用いて繰り返した。更にア
セトンで樹脂クーポンを洗浄した後、実施例1のキセノ
ンアークソーラーシミュレーターからの光にさらした。
試験クーポンの発光伝達をカラースペクトロメータ−用
いて57゜F(14℃)、77゜F(25℃)および95゜F(35
℃)で測定した。データーを実施例3−Aとして表2に
示した。
上述の方法をジエチレングリコールビス(アリルカーボ
ネート)ホモポリマー、および約2.25phmのジイソプロ
ピルパーオキシカーボネートを用いて繰り返した。重合
体は15秒バーコール硬度10以上であった。吸収を150℃
で90分間かけて行い、ホモポリマーの試験クーポン中で
のピリドベンゾキサジン濃度をコポリマー重合体中で得
られたものに近似させた。データーを表II中に実施例3
−Bとして示した。
実施例4 スピロ(インドリノ)ベンズオキサジン、5,7−ジメト
キシ−1′,3′,3′,4′(および6′),5′−ペンタメ
チルスピロ[2H−1,4−ベンズオキサジン−2,2′−イン
ドリン]、スピロ(インドリノ)ベンズオキサジンの10
重量%溶液および実施例4−B用のジイソプロピルパー
オキシジカーボネート2.75phmを用いて実施例3の操作
を繰り返した。得られたデータを実施例4−Aおよび4
−Bとして表IIに示す。
表IIの結果より、このコポリマーから調製した評価クー
ポンの活性化発光透過値は、ポリ[ジエチレングリコー
ルビス(アリルカーボネート)]の比較ホモポリマー各
温度において下回った(すなわち、少量の光を透過し
た)。
このことは、本発明のポリオール(アリルカーボネー
ト)組成物は測定温度(例えば、57゜F(14℃)〜95゜F
(35℃)にわたって改良された応答を提供したことを示
す。
実施例5 ベンズオキサジンのトルエン中10重量%を用いてろ紙を
飽和させること以外は実施例3の操作を用いて、70重量
%のジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)
および30重量%のユビタン(Uvithane)893ウレタンジ
アクリレート、脂肪族ポリエステルウレタンジアクリレ
ートの混合物の硬化キャストシートを調整した。スピロ
(インドリノ)ベンズオキサジン、5,7−ジメトキシ−
1′,3′,3′,4′(および6′),5′−ペンタメチルス
ピロ[2H−1,4−ベンズオキサジン−2,2′−インドリ
ン]を2インチ(5.1cm)平方の評価クーポンに吸収さ
せた。評価クーポンの発光透過を実施例3と同様にして
決定した。結果を実験番号5−Aとして表IIIに示す。
2.25phmのジイソプロピルパーオキシジカーボネートを
用いて、ジエチレングリコールビス(アリルカーボネー
ト)を重合させることにより調製した重合体を用いて上
述の操作を繰り返した。結果を実験番号5−Bとして表
IIIに示す。
表IIIの結果により、このコポリマーから調製した評価
クーポンの活性化透過値は、ジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート)の比較ホモポリマーよりも各温
度において低い、即ち透過性が低いことが示された。こ
のような結果は、本発明のコポリマー組成物が、例えば
57゜F(14℃)〜95゜F(35℃)にわたって改良された応
答を提供したことを示す。
本発明では、それらの特定の詳細例について説明した
が、このような詳細な説明は、本発明の視野を限定する
ものと解されるべきではない。従って本発明は、添付の
請求の範囲に包含される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−159458(JP,A) 特開 昭62−187784(JP,A) 米国特許3565814(US,A) 米国特許4360653(US,A)

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオール(アリルカーボネート)組成物
    の重合物と光互変性量の有機光互変性物質とを含有する
    光互変性材料において、該重合物が以下の(a)と
    (b)と(c)との均一共重合性モノマー混合物から誘
    導されることを特徴とする改良された光互変平衡応答を
    有する光互変性材料: (a)少なくとも55重量%のポリオール(アリルカーボ
    ネート); (b)10〜40重量%の、末端にエチレン性不飽和を有す
    る脂肪族ポリウレタン;および (c)0〜5重量%の、アリルメタクリレートおよびア
    リルアクリレートからなる群から選択される2官能性モ
    ノマー、但し、成分(a)、(b)および(c)の総和
    は常に100重量%である。
  2. 【請求項2】前記ポリオール(アリルカーボネート)が
    ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)であ
    る、請求項1記載の光互変性材料。
  3. 【請求項3】前記脂肪族ポリウレタンが脂肪族ポリウレ
    タンジアクリレートである、請求項1記載の光互変性材
    料。
  4. 【請求項4】前記脂肪族ポリウレタンが式: D−R″−B−A−B−R″−D [式中: (a)Dはエチレン性不飽和を含有する末端官能基であ
    り、CH2=C(R1)−C(O)O−、CH2=CH−CH2−NH
    −C(O)O−およびCH2=CH−CH2−O−C(O)O−
    (式中、R1は水素またはメチルである)からなる群から
    選択される]で示される末端官能性基であり; (b)R″は2価のC1〜C10アルキレンであり; (C)Bは対応する脂肪族ジイソシアネート由来の脂肪
    族ビスカルバメート部分であり; (d)Aは飽和脂肪族ジオール、ポリエステルジオー
    ル、ポリカーボネートジオールまたはポリエステルジオ
    ールの残基である] で示される構造を有する、請求項1記載の光互変性材
    料。
  5. 【請求項5】AがC2〜C6アルキレンジオール、750〜330
    0の分子量を有するポリ(オキシエチレン)グリコー
    ル、400〜2000の分子量を有するポリ(オキシプロピレ
    ン)グリコール、550〜3300の分子量を有するポリカー
    ボネートジオール、および500〜2500の分子量を有する
    ポリエステルジオールの残基である、請求項4記載の光
    互変性材料。
  6. 【請求項6】前記ポリオール(アリルカーボネート)が
    ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)であ
    り、前記脂肪族ポリウレタンがジアクリレート末端ポリ
    エステルウレタンであり、そして前記2官能性モノマー
    がアリルメタクリレートである、請求項1記載の光互変
    性材料。
  7. 【請求項7】前記ポリオール(アリルカーボネート)組
    成物の重合物が以下の(a)と(b)と(c)とを含有
    する均一共重合性モノマー混合物から誘導される、請求
    項6記載の光互変性材料: (a)60〜80重量%のジエチレングリコールビス(アリ
    ルカーボネート); (b)20〜30重量%のポリエステルウレタン;および (c)1〜4重量%のアリルメタクリレート、但し、成
    分(a)、(b)および(c)の総和は常に100重量%
    である。
  8. 【請求項8】前記材料が少なくとも10の初期15秒バーコ
    ル硬度を有する、請求項7記載の光互変性材料。
  9. 【請求項9】前記光互変性材料がレンズである、請求項
    7記載の光互変性材料。
  10. 【請求項10】前記有機光互変性材料がスピロ(インド
    リノ)ナフトキサジン、スピロ(インドリノ)ピリドベ
    ンズオキサジン、スピロ(インドリノ)ベンズオキサジ
    ン、スピロ(インドリノ)ベンゾピラン、スピロ(イン
    ドリノ)ナフトピラン、クロメン、スピロ(ベンズイン
    ドリノ)ピリドベンゾキサジン、スピロ(ベンズインド
    リノ)ナフトキサジン、スピロ(ベンズインドリノ)ナ
    フトピラン、スピロ(インドリノ)キノピラン、金属ジ
    チゾネート、フルギド、フルギミド、スピロ(ジ)ヒド
    ロインドリジンおよびこのような光互変性物質の混合物
    である、請求項1記載の光互変性材料。
  11. 【請求項11】前記ポリエステルウレタンが500〜2500
    分子量を有する、請求項7記載の光互変性材料。
  12. 【請求項12】前記ポリエステルウレタンが900〜1300
    の分子量を有する、請求項11記載の光互変性材料。
  13. 【請求項13】前記有機光互変性物質がスピロ(インド
    リノ)ナフトキサジン、スピロ(インドリノ)ピリドベ
    ンズオキサジン、スピロ(インドリノ)ベンズオキサジ
    ン、スピロ(インドリノ)ベンゾピラン、スピロ(イン
    ドリノ)ナフトピラン、クロメンおよびこのような光互
    変性物質の混合物である、請求項11記載の光互変性材
    料。
  14. 【請求項14】前記光互変性材料が、0.01〜2重量%の
    光互変性物質を含有する、請求項13記載の光互変性材
    料。
  15. 【請求項15】ポリオール(アリルカーボネート)組成
    物の重合物と光互変性量の有機光互変性物質とを含有す
    る光互変性材料において、該重合物が以下の(a)と
    (b)と(c)との均一共重合性モノマー混合物から誘
    導されることを特徴とする改良された光互変平衡応答を
    有する光互変性材料: (a)少なくとも55重量%のジエチレングリコールビス
    (アリルカーボネート); (b)10〜40重量%の、脂肪族ポリウレタンジアクリレ
    ート;および (c)0〜5重量%の、アリルメタクリレートおよびア
    リルアクリレートからなる群から選択される2官能性モ
    ノマー、但し、成分(a)、(b)および(c)の総和
    は常に100重量%である。
  16. 【請求項16】ポリエステルウレタンが分子量900〜130
    0を有する請求項15記載の光互変性材料。
  17. 【請求項17】前記有機光互変性材料がスピロ(インド
    リノ)ナフトキサジン、スピロ(インドリノ)ピリドベ
    ンズオキサジン、スピロ(インドリノ)ベンズオキサジ
    ン、スピロ(インドリノ)ベンゾピラン、スピロ(イン
    ドリノ)ナフトピラン、クロメン、スピロ(ベンズイン
    ドリノ)ピリドベンゾキサジン、スピロ(ベンズインド
    リノ)ナフトキサジン、スピロ(ベンズインドリノ)ナ
    フトピラン、スピロ(インドリノ)キノピラン、金属ジ
    チゾネート、フルギド、フルギミド、スピロ(ジ)ヒド
    ロインドリジンおよびこのような光互変性物質の混合物
    である、請求項15記載の光互変性材料。
  18. 【請求項18】前記有機光互変性物質がスピロ(インド
    リノ)ナフトキサジン、スピロ(インドリノ)ピリドベ
    ンズオキサジン、スピロ(インドリノ)ベンズオキサジ
    ン、スピロ(インドリノ)ベンゾピラン、スピロ(イン
    ドリノ)ナフトピラン、クロメンおよびこのような光互
    変性物質の混合物である、請求項16記載の光互変性材
    料。
  19. 【請求項19】光互変性材料がレンズである請求項17記
    載の光互変性材料。
  20. 【請求項20】均一重合性モノマー混合物が以下の
    (a)と(b)と(c)を含有する請求項15記載の光互
    変性材料: (a)60〜80重量%のジエチレングリコールビス(アリ
    ルカーボネート); (b)20〜30重量%の、末端にエチレン性不飽和を有す
    る脂肪族ポリウレタン;および (c)0〜5重量%の、アリルメタクリレートおよびア
    リルアクリレートからなる群から選択される2官能性モ
    ノマー、但し、成分(a)、(b)および(c)の総和
    は常に100重量%である。
  21. 【請求項21】前記脂肪族ポリウレタンが式: D−R″−B−A−B−R″−D [式中: (a)Dはエチレン性不飽和を含有する末端官能基であ
    り; (b)R″は2価のC2〜C4アルキレンであり; (C)Bは対応する脂肪族ジイソシアネート由来の脂肪
    族ビスカルバメート部分であり; (d)Aは飽和脂肪族ジオールまたはポリエステルジオ
    ールの残基である] で示される構造を有する、請求項20記載の光互変性材
    料。]
  22. 【請求項22】ポリエステルジオールが炭素数6〜10の
    ジカルボン酸と炭素数4〜8の脂肪族グリコールとの反
    応物である請求項21記載の光互変性材料。
  23. 【請求項23】脂肪族ポリウレタンがジアクリレート末
    端ポリエステルウレタンである請求項22記載の光互変性
    材料。
  24. 【請求項24】前記有機光互変性物質がスピロ(インド
    リノ)ナフトキサジン、スピロ(インドリノ)ピリドベ
    ンズオキサジン、スピロ(インドリノ)ベンズオキサジ
    ン、スピロ(インドリノ)ベンゾピラン、スピロ(イン
    ドリノ)ナフトピラン、クロメンおよびこのような光互
    変性物質の混合物である、請求項22記載の光互変性材
    料。
  25. 【請求項25】光互変性材料がレンズである請求項24記
    載の光互変性材料。
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