JPH0737570A - 水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池 - Google Patents
水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池Info
- Publication number
- JPH0737570A JPH0737570A JP18478593A JP18478593A JPH0737570A JP H0737570 A JPH0737570 A JP H0737570A JP 18478593 A JP18478593 A JP 18478593A JP 18478593 A JP18478593 A JP 18478593A JP H0737570 A JPH0737570 A JP H0737570A
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- Japan
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- separator
- battery
- dry battery
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- added
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-
- Y02E60/12—
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- Cell Separators (AREA)
- Primary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、セパレータ用糊料中に特定量のイ
ンジウム塩を添加した乾電池用セパレータを使用するこ
とにより、鉛添加料を増量した負極缶を使用した場合で
も、従来のマンガン乾電池と同等の開路電圧の分布を示
す水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 インジウム塩を糊料に対して０．０２〜０．
１３％添加したセパレータ用糊料を塗布し、乾燥させた
セパレータを、鉛を０．４％添加したカドミウム無添加
負極缶に組み込みマンガン乾電池を構成する。
ンジウム塩を添加した乾電池用セパレータを使用するこ
とにより、鉛添加料を増量した負極缶を使用した場合で
も、従来のマンガン乾電池と同等の開路電圧の分布を示
す水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 インジウム塩を糊料に対して０．０２〜０．
１３％添加したセパレータ用糊料を塗布し、乾燥させた
セパレータを、鉛を０．４％添加したカドミウム無添加
負極缶に組み込みマンガン乾電池を構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は水銀・カドミウム無添加
マンガン乾電池に関する。
マンガン乾電池に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来からマンガン乾電池用セパレータ
は、デンプン質、結着剤を主成分としてなる糊料を、セ
パレータ用クラフト紙に塗布、乾燥し使用されてきてい
る。
は、デンプン質、結着剤を主成分としてなる糊料を、セ
パレータ用クラフト紙に塗布、乾燥し使用されてきてい
る。
【０００３】マンガン乾電池中に含有している重金属の
うち、水銀、カドミウムなどを除去していく動きの中
で、これら重金属による亜鉛の防食効果をおぎなうため
に、一般的には鉛の添加量を増量している。
うち、水銀、カドミウムなどを除去していく動きの中
で、これら重金属による亜鉛の防食効果をおぎなうため
に、一般的には鉛の添加量を増量している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この鉛
添加量を増量した亜鉛合金から製缶した負極缶を使用し
てマンガン乾電池を構成すると、従来から使用されてい
る鉛、カドミウム添加亜鉛合金から製缶した負極缶を使
用した場合と比べ製造直後の開路電圧の標準偏差が大き
くなり、製造直後に個々の乾電池の良否を判断すること
が、困難になっている。
添加量を増量した亜鉛合金から製缶した負極缶を使用し
てマンガン乾電池を構成すると、従来から使用されてい
る鉛、カドミウム添加亜鉛合金から製缶した負極缶を使
用した場合と比べ製造直後の開路電圧の標準偏差が大き
くなり、製造直後に個々の乾電池の良否を判断すること
が、困難になっている。
【０００５】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池
において、構成直後の電池の開路電圧が、セパレータ用
糊料中にインジウム塩を添加することにより、鉛を増量
した亜鉛合金から製缶した負極缶を使用した場合でも、
従来組成の亜鉛合金から製缶した負極缶を使用した場合
と同様の分布をする水銀・カドミウム無添加マンガン乾
電池を提供することを目的とする。
されたもので、水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池
において、構成直後の電池の開路電圧が、セパレータ用
糊料中にインジウム塩を添加することにより、鉛を増量
した亜鉛合金から製缶した負極缶を使用した場合でも、
従来組成の亜鉛合金から製缶した負極缶を使用した場合
と同様の分布をする水銀・カドミウム無添加マンガン乾
電池を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池はデ
ンプン質、結着剤を主成分としてなる糊料中に、糊料に
対して、０．０２〜０．１３重量％のインジウム塩を添
加した糊料を塗布、乾燥したセパレータを使用すること
を特徴とする。
に本発明の水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池はデ
ンプン質、結着剤を主成分としてなる糊料中に、糊料に
対して、０．０２〜０．１３重量％のインジウム塩を添
加した糊料を塗布、乾燥したセパレータを使用すること
を特徴とする。
【０００７】
【作用】マンガン乾電池では、電池構成後、糊料中のデ
ンプン質が電解液によって膨潤し始めるが、本発明のイ
ンジウム塩を添加した糊料を塗布、乾燥したセパレータ
を使用した水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池は、
セパレータ糊料中へのインジウム塩添加により、デンプ
ン質の膨潤スピードが早められるため、電池構成直後の
二酸化マンガン−亜鉛間の電位が安定する時間を短縮す
る効果が得られる。このため、負極缶用亜鉛合金中の鉛
含有量が多い場合でも、水銀・カドミウム無添加マンガ
ン乾電池構成直後の開路電圧は、従来から一般的に使用
されてきた鉛０．２重量％、カドミウム０．０５重量％
含有負極缶を使用して作成した水銀無添加マンガン乾電
池と同等の分布をしめす。
ンプン質が電解液によって膨潤し始めるが、本発明のイ
ンジウム塩を添加した糊料を塗布、乾燥したセパレータ
を使用した水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池は、
セパレータ糊料中へのインジウム塩添加により、デンプ
ン質の膨潤スピードが早められるため、電池構成直後の
二酸化マンガン−亜鉛間の電位が安定する時間を短縮す
る効果が得られる。このため、負極缶用亜鉛合金中の鉛
含有量が多い場合でも、水銀・カドミウム無添加マンガ
ン乾電池構成直後の開路電圧は、従来から一般的に使用
されてきた鉛０．２重量％、カドミウム０．０５重量％
含有負極缶を使用して作成した水銀無添加マンガン乾電
池と同等の分布をしめす。
【０００８】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。
【０００９】デンプン質として架橋エーテル化コーンス
ターチ４５重量％、結着剤としてポリビニルアルコール
２重量％、水５３重量％からなるマンガン乾電池セパレ
ータ用糊料水溶液中に、糊料に対して０．０１〜０．２
重量％の塩化インジウムを添加し、攪拌、調整した。
ターチ４５重量％、結着剤としてポリビニルアルコール
２重量％、水５３重量％からなるマンガン乾電池セパレ
ータ用糊料水溶液中に、糊料に対して０．０１〜０．２
重量％の塩化インジウムを添加し、攪拌、調整した。
【００１０】
【表１】
【００１１】この糊料をセパレータ基紙に塗布後、乾燥
して作成した乾電池用セパレータを使用して図１に示す
Ｒ２０サイズの水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池
を構成した。
して作成した乾電池用セパレータを使用して図１に示す
Ｒ２０サイズの水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池
を構成した。
【００１２】図１において、１は正極合剤、２は水銀無
添加糊層を有するセパレータ、３は負極缶（純亜鉛９
９．９９％に鉛を０．４重量％添加したカドミウム無添
加亜鉛合金から製缶）、４は底部絶縁紙、５は炭素棒、
６は正極キャップ一体封口板、７は負極端子板、８は外
装缶である。
添加糊層を有するセパレータ、３は負極缶（純亜鉛９
９．９９％に鉛を０．４重量％添加したカドミウム無添
加亜鉛合金から製缶）、４は底部絶縁紙、５は炭素棒、
６は正極キャップ一体封口板、７は負極端子板、８は外
装缶である。
【００１３】この時の正極合剤は、電解液として塩化亜
鉛３０重量％、塩化アンモニウム１．９重量％以下のも
のを、二酸化マンガンとアセチレンブラックの混合重量
比が、７対１の正極合剤に、固形分に対して電解液を７
０重量％を加えたものを使用した。
鉛３０重量％、塩化アンモニウム１．９重量％以下のも
のを、二酸化マンガンとアセチレンブラックの混合重量
比が、７対１の正極合剤に、固形分に対して電解液を７
０重量％を加えたものを使用した。
【００１４】なお、実施例６として、従来から一般的に
使用されている糊料中に塩化インジウムを添加しないセ
パレータと、亜鉛中に鉛を０．４重量％含有したカドミ
ウム無添加負極缶とから構成した水銀無添加マンガン乾
電池を、実施例９として、従来から一般的に使用されて
いる糊料中に塩化インジウムを添加しないセパレータ
と、従来から一般的に使用されてきた鉛０．２重量％、
カドミウム０．０５重量％含有負極缶とから構成した水
銀無添加マンガン乾電池をあげた。
使用されている糊料中に塩化インジウムを添加しないセ
パレータと、亜鉛中に鉛を０．４重量％含有したカドミ
ウム無添加負極缶とから構成した水銀無添加マンガン乾
電池を、実施例９として、従来から一般的に使用されて
いる糊料中に塩化インジウムを添加しないセパレータ
と、従来から一般的に使用されてきた鉛０．２重量％、
カドミウム０．０５重量％含有負極缶とから構成した水
銀無添加マンガン乾電池をあげた。
【００１５】負極缶中に正極合剤を充填し、炭素棒を正
極合剤中に挿入後、２時間経過した時点での各マンガン
乾電池の開路電圧を５０個づつ測定した。
極合剤中に挿入後、２時間経過した時点での各マンガン
乾電池の開路電圧を５０個づつ測定した。
【００１６】また、各電池の２Ω連続放電試験を、電池
構成１週間後と、４５℃３ヵ月保存後に行った。終止電
圧は、０．９Ｖとした。
構成１週間後と、４５℃３ヵ月保存後に行った。終止電
圧は、０．９Ｖとした。
【００１７】これらの結果を表２に示す。
【００１８】
【表２】
【００１９】この結果からわかるように、実施例６の鉛
を０．４％含有したカドミウム無添加負極缶と塩化イン
ジウムを添加しない従来糊料を塗布したセパレータの組
合せで構成した水銀、カドミウム無添加マンガン乾電池
の開路電圧の標準偏差は、実施例９の従来から一般的に
使用されてきた鉛０．２重量％、カドミウム０．０５重
量％含有負極缶と塩化インジウムを添加しない従来糊料
を塗布した従来セパレータの組合せで構成した水銀無添
加マンガン乾電池の開路電圧の標準偏差の約４倍になっ
ているのに対し、本発明である実施例２〜４の水銀、カ
ドミウム無添加マンガン乾電池は、実施例９と同等の開
路電圧の標準偏差を示すことがわかる。
を０．４％含有したカドミウム無添加負極缶と塩化イン
ジウムを添加しない従来糊料を塗布したセパレータの組
合せで構成した水銀、カドミウム無添加マンガン乾電池
の開路電圧の標準偏差は、実施例９の従来から一般的に
使用されてきた鉛０．２重量％、カドミウム０．０５重
量％含有負極缶と塩化インジウムを添加しない従来糊料
を塗布した従来セパレータの組合せで構成した水銀無添
加マンガン乾電池の開路電圧の標準偏差の約４倍になっ
ているのに対し、本発明である実施例２〜４の水銀、カ
ドミウム無添加マンガン乾電池は、実施例９と同等の開
路電圧の標準偏差を示すことがわかる。
【００２０】実施例１の結果から、塩化インジウムの添
加量が０．０２重量％以下の場合、この効果は弱くなる
ことがわかる。
加量が０．０２重量％以下の場合、この効果は弱くなる
ことがわかる。
【００２１】実施例５の結果から、セパレータ糊料中へ
の塩化インジウム添加の開路電圧の標準偏差に対する効
果は、本発明の請求範囲を越えた場合でも得られること
が分かる。しかし、塩化インジウム添加によるコスト増
のみならず、糊料中のデンプン質の膨潤スピードを必要
以上に早めることになり、その結果、デンプンの架橋部
の破壊時期を早める。これが構成した電池の長期保存後
のセパレータの乾燥の原因となり、放電性能の劣化につ
ながる。従って、塩化インジウムの添加量は、電圧分布
の圧縮効果が得られる必要最低量が望ましい。
の塩化インジウム添加の開路電圧の標準偏差に対する効
果は、本発明の請求範囲を越えた場合でも得られること
が分かる。しかし、塩化インジウム添加によるコスト増
のみならず、糊料中のデンプン質の膨潤スピードを必要
以上に早めることになり、その結果、デンプンの架橋部
の破壊時期を早める。これが構成した電池の長期保存後
のセパレータの乾燥の原因となり、放電性能の劣化につ
ながる。従って、塩化インジウムの添加量は、電圧分布
の圧縮効果が得られる必要最低量が望ましい。
【００２２】また実施例７の結果から、負極缶中の鉛添
加量が０．２重量％の場合は、カドミウムが無添加の場
合でも開路電圧の標準偏差は、実施例９と同等である
が、負極缶の機械的強度が実施例９の負極缶と比べると
弱くなる。鉛添加量が、０．４重量％を越えると機械的
強度は、実施例９の負極缶と同等まで上がる。しかし、
実施例８の結果から分かるように鉛添加量が多くなる
と、開路電圧の標準偏差は大きくなる傾向にある。
加量が０．２重量％の場合は、カドミウムが無添加の場
合でも開路電圧の標準偏差は、実施例９と同等である
が、負極缶の機械的強度が実施例９の負極缶と比べると
弱くなる。鉛添加量が、０．４重量％を越えると機械的
強度は、実施例９の負極缶と同等まで上がる。しかし、
実施例８の結果から分かるように鉛添加量が多くなる
と、開路電圧の標準偏差は大きくなる傾向にある。
【００２３】なお、本実施例ではデンプン質としてとう
もろこしデンプンの架橋エーテル化したもの、結着剤と
してポリビニルアルコール、インジウム塩として塩化イ
ンジウムを使用したが、デンプン質として馬鈴薯や、小
麦などの他の原料から得たデンプンを、結着剤としてコ
ポニル、酢酸ビニルなどを、インジウム塩として水酸化
インジウム、臭化インジウムなどの塩を使用しても同様
な効果が得られる。
もろこしデンプンの架橋エーテル化したもの、結着剤と
してポリビニルアルコール、インジウム塩として塩化イ
ンジウムを使用したが、デンプン質として馬鈴薯や、小
麦などの他の原料から得たデンプンを、結着剤としてコ
ポニル、酢酸ビニルなどを、インジウム塩として水酸化
インジウム、臭化インジウムなどの塩を使用しても同様
な効果が得られる。
【００２４】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、負極缶中
の鉛添加量が多い場合でも電池の開路電圧が構成直後に
安定するので、水銀、カドミウム無添加マンガン乾電池
の良否を、従来の負極缶中にカドミウムを添加したマン
ガン乾電池と同様の時間で判断することができる。
の鉛添加量が多い場合でも電池の開路電圧が構成直後に
安定するので、水銀、カドミウム無添加マンガン乾電池
の良否を、従来の負極缶中にカドミウムを添加したマン
ガン乾電池と同様の時間で判断することができる。
【図１】本発明における円筒型マンガン乾電池の半截断
面図
面図
１ 正極合剤 ２ セパレータ ３ 負極缶
フロントページの続き (72)発明者 小路 安彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】デンプン質、結着剤を主要成分としてなる
糊料をセパレータ基紙に塗布したセパレータであって、
上記糊料に対して、０．０２〜０．１３重量％のインジ
ウム塩を添加したセパレータを使用したことを特徴とす
る水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18478593A JPH0737570A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18478593A JPH0737570A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0737570A true JPH0737570A (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=16159254
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18478593A Pending JPH0737570A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 水銀・カドミウム無添加マンガン乾電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0737570A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6085826A (en) * | 1998-01-27 | 2000-07-11 | Navio, Inc. | Runner with line tensioning capabilities, guide rails for electrically-opened and closed curtains, and guide rails for manually-opened and closed curtains |
-
1993
- 1993-07-27 JP JP18478593A patent/JPH0737570A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6085826A (en) * | 1998-01-27 | 2000-07-11 | Navio, Inc. | Runner with line tensioning capabilities, guide rails for electrically-opened and closed curtains, and guide rails for manually-opened and closed curtains |
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